JPH10259410A - 加圧転炉製鋼法 - Google Patents

加圧転炉製鋼法

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JPH10259410A
JPH10259410A JP6715097A JP6715097A JPH10259410A JP H10259410 A JPH10259410 A JP H10259410A JP 6715097 A JP6715097 A JP 6715097A JP 6715097 A JP6715097 A JP 6715097A JP H10259410 A JPH10259410 A JP H10259410A
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pressure
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furnace
gas
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JP6715097A
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Kenichiro Naito
憲一郎 内藤
Mitsutaka Matsuo
充高 松尾
Shinya Kitamura
信也 北村
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は高い生産性と高い歩留まりを有する転
炉製鋼法を提供する。 【解決手段】上底吹き転炉において、炉内圧力(P:kg
/cm2)を大気圧よりも高圧に設定するとともに、鋼浴中
炭素濃度;Cが0.5%よりも高い領域で、上吹き酸素
供給速度(F:Nm3/ton/min)と底吹きガス流量(Q:N
m3/ton/min)を炉内圧力の変化に応じてF/Pを1.1
〜4.8、Q/Pを0.05〜0.35の範囲に制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本技術は高い生産性、高い歩
留で溶鋼を吹錬することができる転炉製鋼法に関する。
【0002】
【従来の技術】転炉精錬において高い生産性と高い歩留
まりで、かつ、過酸化度が低い溶鋼を吹錬することは究
極の目的である。転炉精錬における脱炭挙動は、溶鉄中
の炭素濃度が高い領域で脱炭速度が酸素供給速度で律速
されるI期と、溶鉄中の炭素濃度が低い領域で脱炭速度
が溶鉄中炭素の物質移動速度で律速されるII期とに分け
られる。
【0003】生産性を向上させるには精錬時間の大部分
を占めるI期の脱炭速度を上げる必要があり、そのため
には原理的には酸素供給速度を高める必要がある。しか
し、通常の上底吹き転炉の酸素供給速度は4(Nm3/ton/
min)程度が上限であり、これ以上に酸素供給速度を上
げた場合には、激しいスプラッシュの発生、ダスト発生
量の増大、スロッピングの発生により、溶鋼歩留の低下
や、炉口地金付着の増大、炉下滓の増大等により地金取
りや炉下清掃といった非吹錬時間が増加し、かえって生
産性を低下させるという問題がある。
【0004】I期の酸素供給速度を増大させることやダ
ストの発生を抑制することを目的として、転炉を加圧す
る技術が知られている。しかし、いずれの技術も以下に
示すように充分な操業条件を与えるものではない。
【0005】特開平2−205616号公報には、溶銑
および必要によりスクラップを原料として溶鋼にまで精
錬する転炉製鋼法において、転炉内を0.5kgf/cm2
上に加圧し、さらに転炉内への溶銑およびスクラップの
総装入量W(t/ch)と、転炉鉄皮内容積V(m3)との関
係を、W>0.8V あるいは 0.8V≧W≧0.5
Vとし、かつ炉内への送酸速度U(Nm3/min・t)を U
≧3.7とすることを特徴とする高能率転炉製鋼法が開
示されている。加圧によりスロッピングやスピッティン
グの発生を抑制し高い歩留まりが得られたと記載されて
いる。
【0006】しかし酸素供給条件や撹拌力と加圧条件の
関係においてスロッピングやスピッティングの発生抑制
条件が論じられていないため、該発明のみで加圧転炉の
操業を実施することは不可能である。特に、上底吹き転
炉のような撹拌力の強い場合には常圧であっても該発明
の比較例の条件ではスロッピングはほとんど発生せず、
基本条件が大きく異なっており、該発明から上底吹き転
炉での加圧操業条件を得ることは困難である。
【0007】特開昭62−142712号公報には、転
炉又は溶融還元炉において、炉内圧力を大気圧より高圧
特に圧力を2〜5kg/cm2に設定し、二次燃焼ガスの線速
度を低下させることを特徴とする転炉又は溶融還元炉に
おける製鋼・製鉄方法が開示されている。本公報は、ス
ラグ内で2次燃焼ガスの上昇流速を加圧によって低下さ
せ、ガスとスラグとの熱交換時間を長くしてスラグを介
した着熱効率を向上させるものである。
【0008】該発明では炉内圧を2〜5kg/cm2に加圧す
るとされているが、当該発明の原理によれば着熱効率を
支配するガスとスラグとの熱交換時間に対して影響を及
ぼすスラグ量、2次燃焼ガスの発生量、酸素供給速度、
ランス高さ、キャビティ深さ等に関する規定が全くなさ
れてなく、該発明のみで加圧転炉の操業を実施すること
は不可能である。特に、該発明の実施例は上吹き転炉で
あり、撹拌力が強いためスラグフォーミングがしにくい
上底吹き転炉の場合や、スラグ量が少ない溶銑予備処理
溶銑の吹錬の場合には、該発明とは基本条件が大きく異
なっており、該発明から上底吹き転炉での加圧操業条件
を得ることは困難である。
【0009】特開平2−298209号公報には、種湯
の存在する溶解専用転炉に含鉄冷材、炭材、酸素を供給
して、溶解専用転炉での所要種湯量と別の精錬専用転炉
での所要精錬量の合計量の高炭素溶鉄を得、この高炭素
溶鉄を原料として精錬専用転炉で酸素吹錬することによ
り所要成分の溶鋼を得る転炉製鋼法において、溶解専用
転炉内の圧力を次式に従いコントロールすることによ
り、溶解専用転炉でのダスト発生量を大幅に減少させる
ことを特徴とする加圧型含鉄冷材溶解転炉製鋼法が開示
されている。 P≧1.15+0.3{[%C]−25} 25≦[%C]≦5 記号 P:溶解専用転炉内圧力(atm) [%C]:溶解専用転炉内溶鉄C含有量(重量%)。
【0010】本公報は、加圧による上吹き酸素ジェット
が浴面に衝突する時のエネルギーが低下することと発生
するCOガス容積が低下することを利用したものであ
り、高炭素溶鉄の場合ほどCOが発生しやすいため圧力
を高く設定している。しかし、上式の適用はCが2.5
〜5%であるため脱炭を目的とした転炉精錬には適用で
きない。また、ダストの発生速度は単に圧力だけではな
く酸素供給速度にも大きく依存し、また、酸素供給速度
は含鉄冷材溶解用転炉の生産性を支配する重要な要因で
あるが、当該発明では酸素供給速度や上吹き酸素ジェッ
トの浴面衝突エネルギーと圧力の関係に関する定量的な
規定が全くなされてなく、さらに、脱炭を目的とした転
炉精錬とは基本条件が大きく異なっているため、該発明
のみで加圧転炉の操業を実施することは不可能である。
【0011】特公昭43−9982号公報には、上吹き
転炉中に鉄装入物とスラグ形成成分とを入れ、上記転炉
中に位置したランスから酸素を導入したこの酸素を下方
に向かって上記鉄装入物の表面上に流しかくして精錬反
応を起こし鉄から炭素を除去し反応器ガスを生ぜしめ、
この反応器ガスを前記転炉からガス補集装置中に流し、
前記ガスの流速を制御するための圧力調整手段を設け、
前記ガスの実質的に全部を前記圧力調整手段を通過せし
めべく前記鉄装入物と前記圧力調整手段との間に密関係
を保持することより成り、しかも前記圧力調整手段は前
記装入物を流入酸素によって精錬せしめる時前記炉内に
少なくとも1気圧の圧力を与えるようにされていること
を特徴とする鉄の精錬方法が開示されている。
【0012】本公報は炭素ガス生成比(2次燃焼率)が
高くなることと、排ガスの質量流速が低下するためダス
トが少なくなることを特徴としている。しかし、この場
合にも2次燃焼率やダスト発生量に大きな影響を与える
送酸速度や上吹き酸素ジェットの浴面衝突エネルギーと
圧力の関係に関する定量的な規定が全くなされてなく、
さらに、上底吹き転炉精錬とは基本条件が大きく異なっ
ているため、該発明のみで加圧転炉の操業をすることは
不可能である。
【0013】ところで、従来は底吹きによる撹拌エネル
ギーとして(1)式で定義されるεが用いられ(鉄と
鋼、第67巻、1981年、672ページ以降)、
(2)式で求められる均一混合時間τを介したBOC値
と、転炉の脱炭特性との関係が知られている(鉄と鋼、
第68巻、1982年、1946ページ以降)。 ε=(371/60)・Q・T・{(log(1+(9.8・ρ・H/P)・(10~4)}……(1) τ=540・(H/0.125)2/3・ρ1/3・ε ……(2) BOC={F/(1/τ)}×[%C] ……(3) ここで、Qは底吹きガス流量(Nm3/ton/min)、Tは溶
鋼温度(K)、ρは溶鋼密度(g/cm3)、Hは浴深(c
m)、Pは炉内圧力(kg/cm2)、Fは上吹き酸素供給速
度(F:Nm3/ton/min)、[%C]は炭素濃度を示す。
【0014】この関係においては、例えば浴深が1〜2
mの転炉の場合には、炉内圧力を1kg/cm2から3kg/cm2
に上昇させたとしても、εやBOCに対する影響は大き
くなく、冶金特性には大きな影響は無いと推定された。
【0015】一方、上吹きガスによるキャビティー深さ
を計算するには(4)式が用いられていた(瀬川清:
「鉄冶金反応工学」、昭和52年、日刊工業新聞社刊)
が、ここには炉内圧力の影響は入っていない。 L’=Lh・exp(−0.78h/Lh) Lh=63.0(F’/nd)2/3 ……(4) ここで、L’は(4)式で計算されるキャビティー深さ
(mm)、hはランスと鋼浴面間距離(mm)、F’は上吹
き酸素供給速度(Nm3/Hr)、nはノズル数、dはノズル
直径(mm)である。
【0016】また、2次燃焼に対しては(4)式により
得らるL’との関係や、ランス先端から浴表面までの距
離Xと超音速コアの長さHc、及び、ノズル直径dの比
である(X−Hc)/dとの関係が提唱されている(鉄
と鋼、第73巻、1987年、1117ページ以降)。
特に、後者においては、噴流外周部の流速の遅い領域
で、雰囲気のCOが酸素噴流に巻き込まれてCO2へと
2次燃焼されるという考えが示されている。しかし、炉
内圧力での変化は記載されていない。
【0017】キャビティー深さに対する炉内圧力の影響
としては、減圧状態での挙動が報告されている(鉄と
鋼、第63巻、1977年、909ページ以降)。これ
によれじ、圧力を減圧にすることで急激にキャビティー
が深くなることが示されているが、大気圧以下での結果
であり、加圧状態での挙動については全く触れられてい
ない。あえて、減圧下での結果を加圧へと外挿すると、
キャビティー深さは極めて小さくなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常の大気
圧での転炉精錬で酸素供給速度を上げた場合の、スプラ
ッシュやダスト発生量の増大、スロッピングの発生によ
り溶鋼歩留の低下や非吹錬時間の増加するという問題
や、特開平2−205616号公報、特開平2−298
209号公報、特開昭62−142712号公報、特公
昭43−9982号公報に開示されている加圧転炉技術
における、基本的条件の異なる上底吹き転炉での加圧操
業条件に関する開示がなく、加圧転炉の操業を実施する
のは不可能であるという問題点を解決し、高い生産性と
高い歩留まりで溶鋼を吹錬することができる転炉精錬方
法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上底吹き
転炉の炉内を加圧して脱炭操業する場合には、炉内圧
力、炭素濃度の変化に応じて、上吹き酸素供給速度と底
吹きガス流量とを調整制御する必要があることを見いだ
した。本発明の要旨は、以下の各方法にある。
【0020】(1)上底吹き転炉において、炉内圧力
(P:kg/cm2)を大気圧よりも高圧に設定するととも
に、上吹き酸素供給速度(F:Nm3/ton/min)と底吹き
ガス流量(Q:Nm3/ton/min)を炉内圧力;Pの変化に
応じて調整することを特徴とする加圧転炉製鋼法。
【0021】(2)(1)において、鋼浴中炭素濃度が
0.5%よりも高い領域で、F/Pを1.1〜4.8、
Q/Pを0.05〜0.35の範囲に制御することを特
徴とする加圧転炉製鋼法。
【0022】(3)(1),(2)において、上吹き酸
素により鋼浴表面に形成されるキャビティー深さ(L)
と浴径(D)の比(L/D)を0.08〜0.3に制御
することを特徴とする加圧転炉製鋼法。ここで、炉内圧
力は絶対圧(大気圧=1kg/cm2)である。
【0023】吹錬中の炭素濃度は、上吹きと底吹きの全
酸素原単位に基づき経験的に得られた脱炭酸素効率によ
る推定や、中間サンプリングや排ガス分析からの間接的
な推定、あるいは、オンライン分析やオンサイト分析に
よる連続又は半連続的な直接分析値により得られる値で
ある。
【0024】また、キャビティー深さLは以下の式で計
算される。 LG=HC/(0.016・L0.5)−L ……(5) HC=f(PO/POP)・MOP・(4.2+1.1MOP 2)・d f(X)= −2.709X4+17.71X3−40.99X2+40.29X
−12.90(0.7<X<2.1) f(X)= 0.109X3−1.432X2+6.632X−6.35
(2.1<X<2.5) L:溶鉄のキャビティー深さ(mm) LG:ランス先端と溶鉄静止湯面間の距離(mm) PO:ノズル絶対二次圧(kgf/cm2) POP:ノズル適正膨張絶対二次圧(kgf/cm2) MOP:適正膨張時吐出マッハ数(−) d:ノズルスロート径(mm)。
【0025】ここで、ランスノズルの絶対二次圧PO
はランスノズルのスロート前の淀み部の絶対圧である。
また、ランスノズルの適正膨張絶対二次圧POPは以下の
(6)式で計算される。 Se/St=0.259(P/POP)-5/7{1−(P/POP)2/7}-1/2 ……(6) Se:ランスノズル出口部の面積(mm2) St:ランスノズルスロート部の面積(mm2) P :ランスノズル出口雰囲気絶対圧(kgf/cm2) POP:ランスノズル適正膨張絶対二次圧(kgf/cm2) ここで、(5)式中の適正膨張時吐出マッハ数MOPは以
下の(7)式で計算される。
【0026】 MOP=[5・{(POP/P)2/7−1}]1/2 ……(7) MOP:適正膨張時吐出マッハ数(−) P :ランスノズル出口雰囲気絶対圧(kgf/cm2) POP:ランスノズル適正膨張絶対二次圧(kgf/cm2) また、酸素ガス流量は以下の(8)式より算出される。
【0027】 FO2=0.581・St・ε・PO ……(8) St:ランスノズルスロート部の面積(mm2) PO:ランスノズル絶対二次圧(kgf/cm2) FO2:酸素ガス流量(Nm3/h) ε :流量係数(−)(通常は0.9〜1.0の範囲内)。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上底吹き転炉における加圧条件はI期とII期とで基本的
に異なるものである。I期においては、生産性を向上さ
せるために酸素供給速度を増大することが目的であり、
それに伴う、スプラッシュやダスト、スロッピングの発
生を抑制するための条件が重要となる。スプラッシュは
上吹き酸素ジェットが浴面に衝突した際の運動エネルギ
ーによる溶鉄の飛散であり、ダストは脱炭反応によるC
Oガス発生に伴う急激な体積膨張により生成した微細粒
子の排ガス流に乗っての飛散である。
【0029】これらの発生は上吹き酸素供給速度に第一
には支配されるが、加圧により運動エネルギーが低下し
COガス発生に伴う体積膨張量が減るためダストやスプ
ラッシュの発生が抑制される。従って、それらの発生量
を低減させるには、圧力のみではなく、上吹き酸素供給
速度と圧力の関係において、この両者を適正に制御する
必要がある。また、スロッピングは上吹き酸素の供給速
度が過剰となり、非平衡的に(T・Fe)の異常に高い
スラグが局所的に生成し、それが炭素濃度の高い溶鉄中
に巻き込まれることで爆発的に脱炭反応に伴うCOガス
が発生するために起こる現象である。
【0030】加圧により発生するCOガスの体積は減少
するためスロッピングに対しても加圧は有利に作用する
ものの、基本的には、上吹き酸素の供給速度と底吹きに
よる撹拌力とのバランスが崩れ、非平衡的に(T・F
e)の異常に高いスラグが生成することが第一の原因で
ある。従って、スロッピングの発生を抑制するには、圧
力のみではなく、上吹き酸素供給速度、撹拌用の底吹き
ガス流量と圧力の関係において、この3者を適正に制御
する必要がある。
【0031】さらに、I期の生産性を上げる、つまり脱
炭速度を大きくした高速脱炭を実行するには、上吹きさ
れた酸素ガスが脱炭反応に利用される効率である脱炭酸
素効率を高くする必要がある。I期の場合、脱炭以外に
利用される酸素は、脱炭により発生したCOガスを炉内
空間でCO2にまで酸化させる、いわゆる2次燃焼に消
費される。この2次燃焼は排ガス温度を上げて耐火物に
多大なる損耗を与えるため抑制する必要がある。
【0032】2燃焼は上吹きされた酸素ジェット噴流の
外周部から散逸した酸素が炉内空間でCOガスと反応す
る機構で起こるため、酸素ジェットの噴流強度が重要
で、加圧により上吹き酸素のエネルギー減衰が増大し、
浴面到達エネルギーが低下するが、それに加えて、上吹
き酸素供給速度と上吹きランスノズル形状、酸素背圧が
支配因子となる。したがって、上吹き酸素供給速度、浴
面衝突エネルギー、ランスノズル形状、酸素背圧を圧力
の変化に応じて調節することが必須となる。
【0033】つまり、I期の生産性を向上させた上でダ
スト、スプラッシュ、スロッピングの発生を抑制し溶鋼
歩留まりを高く維持し、2次燃焼率を低く抑制するに
は、請求項1に記載したように、上吹き酸素供給速度と
底吹きガス流量を炉内圧力の変化に応じて調節すること
が必須となる。
【0034】本発明者らの詳細な研究によれば、炉内圧
力の変化に起因する底吹撹拌条件の変化は、I期の脱炭
吹錬に対して従来考えられていた以上に大きな影響を与
える事が明らかとなった。つまり、底吹撹拌において
は、単に(1)〜(3)式で示した、ε、τ、BOCと
いう指標から推定される影響よりも、炉内圧力を上げる
ことによる脱炭特性の悪化ははるかに大きい。これは、
これらの指標が、浴表面とガス吹き込み位置である炉底
とのヘッド差による気泡膨張の仕事を計算しているのに
対して、実際には、脱炭反応が起こる溶鋼表面での撹拌
状態が主に脱炭特性を支配しているためである。
【0035】浴内に吹き込まれた気泡は、上昇するにつ
れて次第に膨張するが、膨張に伴い個々の気泡径が大き
くなるため、隣接する気泡と合体せずに膨張するために
は、気泡上昇領域が横に広がる必要がある(図1)。隣
接する気泡と合体した場合には、気泡径が更に大きくな
るため浮上速度が加速され、気泡上昇領域は広がらずに
気泡径が益々増大し、爆発的に表面に到達する。これに
対して、気泡上昇領域が広がることができる場合には、
隣接する気泡とは合体せずに気泡径が静圧に釣り合った
安定気泡径で維持されるため、浮上速度は遅く、ゆっく
りと気泡は浮上する。気泡が合体するか気泡上昇領域が
横に広がるかは、浮力のエネルギーと表面張力エネルギ
ーとの関係で決まる。
【0036】本発明者らは基礎実験により図2に示すよ
うな気泡径の変化曲線を得た。つまり、気泡が合体する
か気泡上昇領域が横に広がるかの臨界条件は、表面近く
の静圧の影響を大きく受け、1kg/cm2よりも炉内圧力を
上昇させると、表面近くでの爆発的な気泡径の増加が無
くなることが明らかとなった。このように表面近くの爆
発的な気泡径の増加は、溶鋼表面の撹拌に大きく寄与
し、前記のスロッピングを誘発する非平衡的に(T・F
e)の異常に高いスラグの生成に大きな影響を与える。
この表面近くの爆発的な気泡径の増加は、ε、τ、BO
Cの計算からは予測することが困難であり、本発明で示
した、F/PとQ/Pの制御により始めて可能となった
ものである。
【0037】さらに、上吹きによる脱炭酸素効率の炉内
圧力の増加に伴う低下も、従来のL’や(X−HC)/
dとの関係からは予測できず、(5)〜(8)式に示し
たキャビティー深さLの計算式により加圧状態での圧力
の影響を正確に評価した上で、L/Dを制御して始めて
可能となったものである。図3は加圧下でのキャビティ
ー深さの測定値と(5)〜(8)式により計算された
L、及び、(4)式で計算されたL’との関係を示した
ものであるが、Lは実測値と良い対応がある。
【0038】加圧下での噴流の挙動は、噴流周囲のガス
密度が大きいため、超音速コアが短くなるとともに、噴
流の広がりが大きくなるという特徴があるため、周囲の
COガスの酸素噴流への巻き込みは大きくなる。しか
し、2CO+O2=2CO2の反応は加圧により進みやす
くなるため、2次燃焼が極めて起こりやすい状態とな
る。従って、キャビティー深さを正確に制御しない限
り、2次燃焼率は増大し脱炭酸素効率は低下する。
【0039】本発明の実施態様を図4に模式的に示す。
本発明の構成要件における数値その他の限定理由は以下
のとおりである。請求項1で、本発明を上底吹き転炉で
の操業に規定した理由は、上吹き転炉では底吹き撹拌力
が自由に制御できず、底吹き転炉では酸素供給速度と底
吹き撹拌力が一般的には比例するため独立に制御できな
いためである。上底吹き転炉としての底吹きガスや吹き
込み方法は種々あるが、本発明には、底吹きガスとし
て、酸素とLPG、酸素とLPGに不活性ガス、二酸化
炭素、一酸化炭素の1種又は2種以上を併用した場合、
不活性ガス、二酸化炭素、一酸化炭素の1種または2種
以上を用いた場合を包含し、吹き込み方法としては、単
管、スリット管、2重管、3重管を1本又は多数本用い
た羽口煉瓦、及び、多孔質煉瓦を包含する。
【0040】加圧転炉の定義としては、炉内圧力を大気
圧よりも高圧に設定することとした。炉内を加圧する方
法としては、転炉炉口に締結された排ガスフードの後方
に圧力調整弁を設けて、脱炭反応に伴い発生するCO、
CO2ガスを用いて加圧する場合や、外部から空気、窒
素、不活性ガスを炉内に導入して強制的に加圧する場合
を包含し、炉内圧としては、加圧による生産性向上の効
果を得るためには1.2kg/cm2以上が望ましく、設備投
資額を必要最低限に抑制するという理由から5kg/cm2
下が望ましい。
【0041】請求項2、3は請求項1と同様にI期の操
業条件を定めたものである。I期の規定として鋼浴中炭
素濃度;Cを0.5%よりも高い領域とした。I期から
II期へ遷移する炭素濃度は、底吹き撹拌や上吹き酸素供
給速度により0.2〜0.5%の範囲で変化するが、
0.5%以上であれば、脱炭速度は酸素の供給速度に律
速されるI期に入る。
【0042】F/Pを1.1〜4.8、Q/Pを0.0
5〜0.35の範囲に制御するのは、I期の生産性を向
上させた上でダスト、スプラッシュ、スローッピングの
発生を抑制し溶鋼の歩留まりを高く維持するための条件
を規定したものである。ダストやスプラッシュの発生は
圧力と上吹き酸素供給速度に支配されF/Pを4.8以
下とすることで抑制でき高い溶鋼歩留まりを得ることが
出来る。F/Pが1.1より小さい場合にはダストやス
プラッシュの発生は少ないが脱炭速度が小さいため生産
性が低く実用的ではない。
【0043】高速脱炭時のスロッピングを抑制するには
図5に示すようにF/Pを4.8以下とすることとQ/
Pを0.05〜0.35に制御することが必要となる。
スロッピングは上吹き酸素の供給速度と底吹きによる撹
拌力とのバランスが崩れ、非平衡的に(T・Fe)の異
常に高いスラグが生成することが第一の原因である。Q
/Pは底吹きによる撹拌力の条件を規定したものであり
0.05より小さい場合には撹拌が小さいためスロッピ
ングが発生しやすく、0.35より大きい場合には非平
衡的に(T・Fe)の異常に高いスラグが生成すること
は無いが、撹拌が強すぎるため鋼浴の揺動が激しく生
じ、揺動によりスラグや溶鉄が転炉外へ飛散するという
問題が起こる。
【0044】F/Pは酸素の供給速度を規定したもので
4.8よりも大きい場合には撹拌をいかに強くしても非
平衡的に(T・Fe)の異常に高いスラグが生成するこ
とは避けられずスロッピングが多発する。特に、本発明
者らにより、撹拌とスロッピングとの関係に対する圧力
の影響を明確にしたことではじめて、加圧転炉での高速
脱炭操業が可能になった。
【0045】請求項3における上吹き酸素により鋼浴表
面に形成されるキャビティー深さLと浴径Dの比(L/
D)を0.08〜0.30に制御することも、I期の生
産性を向上させた上でダスト、スプラッシュ、スロッピ
ングの発生を抑制し、かつ、2次燃焼率を低く維持し、
溶鋼歩留まりを高くするための条件を規定したものであ
る。つまり(L/D)が0.08よりも小さい場合に
は、上吹き酸素噴流の強度が小さすぎるため図6に示す
ように2次燃焼率の増大による耐火物溶損を招く上に、
上吹き火点(上吹き酸素が浴面に衝突して形成される高
温領域)の温度が低下するため非平衡的に(T・Fe)
の異常に高いスラグが生成することは避けられずスロッ
ピングが多発する。
【0046】逆に、(L/D)が0.30よりも大きい
場合には、上吹き酸素噴流の強度が強すぎるためスプラ
ッシュの発生が激しくなる。また、この場合には火点で
非平衡的に生成した(T・Fe)が上吹き噴流による下
向きの力で鋼浴内深くに巻き込まれるため、COガス発
生時の溶鋼静圧が大きくなり僅かの(T・Fe)でも極
めてスロッピングしやすくなるという問題も生じる。キ
ャビティー深さに対する圧力の影響を明確にしたこと
は、本発明者らにより、はじめて成し遂げられたことで
あり、このことと2次燃焼率やスロッピング発生条件と
の関係を定量的に解明した結果、はじめて加圧転炉での
高速脱炭操業が可能になった。
【0047】
【実施例】試験は5トン規模の試験転炉で実験した。上
吹きランスはスロート径を5〜20mmに変化させた3〜
6孔のラバールランスを用い、底吹きは内管を酸素、外
管をLPGとした2重管羽口を2本炉底に設置して用い
た。排ガスは転炉炉口に締結された水冷フードを経て未
燃焼の状態で集塵系へと導かれ、途中に設けた圧力調整
弁で炉内圧を調整した。吹錬初期は窒素ガスを導入して
強制加圧したが、ほとんどの吹酸中は発生するCO、C
2により自己加圧した。
【0048】温度はサブランスにより測定し、炭素濃度
は、サブランスによる中間サンプリングと排ガス量、排
ガス組成とにより推定した。スロッピング、スピッティ
ングの状況は炉内監視カメラの映像に基づき判断し、ダ
スト発生量は集塵器で回収された全ダスト量を秤量して
評価し、溶鋼量あたりの発生量(kg/t)を脱炭量(Δ
[%C])で割った値(kg/t/Δ[%C])で評価した。
【0049】溶銑は高炉で溶製され溶銑予備処理を実施
した、Cが約4.3%、Siが約0.12%、Mnが約
0.25%、Pが約0.02%、Sが約0.015%の
ものを約5t用い、転炉装入前の温度は1300℃程度
であった。吹き止め炭素濃度は0.6%程度、温度は1
580℃程度であった。
【0050】(実施例1)実施例1は、炉内圧力(P)
が1.5〜2.5kg/cm2の範囲で変化するのに対応し
て、上吹き酸素供給速度(F)を4.5〜7.5Nm3/to
n/min、と底吹きガス流量(Q)を0.3〜0.5Nm3/t
on/minに変化させることで、F/Pを3、Q/Pを0.
2に制御した。また、ランス高さ、ノズル径、ノズル数
を適正にすることで、キャビティー深さと浴径の比(L
/D)は0.12〜0.24であった。その結果、スロ
ッピングや浴面の揺動は発生せずに安定した脱炭精錬が
実施でき、ダスト発生量は2.2kg/t/Δ[%C]と少な
く、脱炭酸素効率は93%、2次燃焼率は5%であっ
た。
【0051】(実施例2)実施例2は、炉内圧力(P)
が1.1〜3.2kg/cm2の範囲で変化するのに対応し
て、上吹き酸素供給速度(F)を3.5〜9.5Nm3/to
n/min、と底吹きガス流量(Q)を0.2〜0.8Nm3/t
on/minに変化させることで、F/Pを3.5、Q/Pを
0.27に制御した。また、ランス高さ、ノズル径、ノ
ズル数を適正にすることで、キャビティー深さと浴径の
比(L/D)は0.19〜0.26であった。その結
果、スロッピングや浴面の揺動は発生せずに安定した高
速脱炭精錬が実施でき、ダスト発生量は2.1kg/t/Δ
[%C]と少なく、脱炭酸素効率は95%、2次燃焼率は
4%であった。
【0052】(比較例)比較例は、炉内圧力(P)が
1.5〜2.5kg/cm2の範囲で変化するのに対応して、
上吹き酸素供給速度(F)を1.5〜3.5Nm3/ton/mi
n、と底吹きガス流量(Q)を0.05〜0.15Nm3/t
on/minに変化させることで、F/Pを0.8、Q/Pを
0.03に制御した。また、ランス高さ、ノズル径、ノ
ズル数を適正にすることで、キャビティー深さと浴径の
比(L/D)は0.12〜0.24であった。その結果
スロッピングが多発し安定した脱炭精錬は実施できず、
ダスト発生量は5.6kg/t/Δ[%C]で、脱炭酸素効率
は84%、2次燃焼率は15%であった。
【0053】
【発明の効果】本発明により、加圧転炉により、高い生
産性と高い歩留まりで溶鋼を吹錬することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴中に吹き込まれた気泡の挙動を表す模式図。
【図2】浴中に吹き込まれた気泡の、浴表面からの深さ
と気泡径との関係に対する炉内圧の影響を示す実験結果
(水モデル)の図。
【図3】加圧下でのキャビティー深さの実測値と計算値
の比較を示す実験結果(水モデル)の図。
【図4】本発明の実施態様を示す模式図。排ガス導入用
煙道8は集塵機、ガス冷却装置を介して圧力調整装置に
連結する。
【図5】スロッピング発生頻度とF/P、Q/Pの関係
を示す実験結果の図。
【図6】スロッピング発生頻度とL/Dとの関係を示す
実験結果の図。
【符号の説明】
1:転炉鉄皮、 2:内張り耐火物、 3:底吹き羽
口、 4:溶鉄、 5:酸素、 6:上吹きランス、
7:締結装置、 8:排ガス導入用煙道、 11:溶
鉄、 12:気泡上昇領域、 13:気泡。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上底吹き転炉において、炉内圧力(P:kg
    /cm2)を大気圧よりも高圧に設定するとともに、上吹き
    酸素供給速度(F:Nm3/ton/min)と底吹きガス流量
    (Q:Nm3/ton/min)を炉内圧力Pの変化に応じて調節
    することを特徴とする加圧転炉製鋼法。
  2. 【請求項2】請求項1において、鋼浴中炭素濃度が0.
    5%よりも高い領域で、F/Pを1.1〜4.8、かつ
    Q/Pを0.05〜0.35の範囲に制御することを特
    徴とする加圧転炉製鋼法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、上吹き酸素によ
    り鋼浴表面に形成されるキャビティ深さ(L:m)と浴
    径(D:m)の比(L/D)を0.08〜0.3に制御
    することを特徴とする加圧転炉製鋼法。
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