JPH10258659A - 横跳ね収納式スライドシート - Google Patents

横跳ね収納式スライドシート

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JPH10258659A
JPH10258659A JP6843197A JP6843197A JPH10258659A JP H10258659 A JPH10258659 A JP H10258659A JP 6843197 A JP6843197 A JP 6843197A JP 6843197 A JP6843197 A JP 6843197A JP H10258659 A JPH10258659 A JP H10258659A
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JP
Japan
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slide rail
slide
seat cushion
seat
rail
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Application number
JP6843197A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Yamauchi
慶彦 山内
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションと一体の第1スライドレー
ル側の位置ずれを確実に防止することができる横跳ね収
納式スライドシートを提供する。 【解決手段】 シートクッションの他端部を第2スライ
ドレール7から離脱させた際に検知レバー49が回転
し、その回転力が回転力伝達手段50を介してストッパ
48に伝達され、該ストッパ48が操作部15に係合し
て該操作部15を操作不能にする。従って、シートクッ
ションを横跳ね収納状態にした際に、誤って操作部15
に触れても操作不能のため、第1スライドレール及びシ
ートクッションが位置ずれを起こすことがなく、元の状
態に戻す場合に第2スライドレール7と正確に再係合す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横跳ね収納式スライ
ドシートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤシート(セカンドシート又
はサードシート)には、リヤシート後方の荷室を拡大す
るために、シートバックを後側に倒して水平状態とし、
リヤシート全体をシートクッションの車体外側端部を中
心にして立てるように回転させる横跳ね収納式構造のも
のがある(類似技術として、実開昭61−12837号
公報参照)。
【0003】この種のリヤシートは、一般に回転軸とな
る車体外側の一端部だけがスライドレールにより前後動
自在に支持されており、他端部に設けられている脚部は
フロア上に載っているだけである。この脚部はリアシー
トを横跳ね収納した時に、荷室側へ突出しないようにシ
ートクッションの下面側へ折りたためるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、シートクッションの一端部
だけがスライドレールにより前後動自在に支持されてお
り、他端部の脚部はフロア上に載せられているだけなの
で、リヤシートを前後動させる場合には他端部の脚部を
若干持ち上げた状態にしなければならず操作が面倒であ
る。
【0005】そこで、シートクッションの他端部もスラ
イドレールにより支持して前後動自在にすることも考え
られる。すなわち、シートクッションの一端部は第1ス
ライドレールに対して回転自在に支持し、他端部は第2
スライドレールに対して係脱自在に支持し、一端部側を
中心に他端部側を持ち上げて横跳ね収納状態にする構造
である。
【0006】ところが、このような横跳ね収納式スライ
ドシートの場合は、シートクッションの他端部を第2ス
ライドレールから離脱させて横跳ね収納状態にした後、
元の状態に戻す場合に、第2スライドレールが離脱時の
位置からずれていると、シートクッションの他端部を第
2スライドレールに対して再係合できなくなる。そのた
め、横跳ね収納状態にした場合にフロア上に残された第
2スライドレール側の位置ずれ、及びシートクッション
と一体の第1スライドレール側の位置ずれの両方を防止
する必要がある。
【0007】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、特にシートクッションと一体
の第1スライドレール側の位置ずれを確実に防止するこ
とができる横跳ね収納式スライドシートを提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートクッションにおける左右の何れか一端部は第1ス
ライドレールにより前後動自在で且つ該第1スライドレ
ールに対して回転自在に軸支されており、且つ他端部は
第2スライドレールにより前後動自在で且つ第2スライ
ドレールに対して係脱自在に取付けられており、シート
クッションの一端部に第1スライドレールの第1ロック
機構を解除するための操作部を設けると共に、該操作部
と第2スライドレールの第2ロック機構を操作力伝達手
段により連結して該第2ロック機構を第1ロック機構と
同時に解除可能とし、第2スライドレールはシートクッ
ションの他端部を離脱させた位置がそのまま維持される
ようになっている横跳ね収納式スライドシートであっ
て、前記シートクッションの他端部に第2スライドレー
ルからの離脱時に回転する検知レバーを設けると共に、
一端部に操作部に対して係脱自在なストッパを設け、検
知レバーとストッパとを回転力伝達手段にて連結するこ
とにより、他端部が第2スライドレールから離脱した際
に、ストッパが操作部に係合して該操作部が操作不能と
なる。
【0009】請求項1記載の発明によれば、シートクッ
ションの他端部を第2スライドレールから離脱させた際
に検知レバーが回転し、その回転力が回転力伝達手段を
介してストッパに伝達され、該ストッパが操作部に係合
して該操作部を操作不能にする。従って、シートクッシ
ョンを横跳ね収納状態にした際に、誤って操作部に触れ
ても操作不能のため、第1スライドレール及びシートク
ッションが位置ずれを起こすことがなく、元の状態に戻
す場合に第2スライドレールと正確に再係合することが
できる。
【0010】請求項2記載の発明は、第1スライドレー
ルの方が第2スライドレールよりも高い位置にあり、シ
ートクッションの他端部が、シートクッションの下面に
折りたたみ自在に軸支された脚部である。
【0011】請求項2記載の発明によれば、シートクッ
ションの下面に折りたたみ自在な脚部を設けたことによ
り、第1スライドレールと第2スライドレールの上下高
さが異なっていても、シートクッションを確実に前後動
自在に支持することができる。シートクッションの横跳
ね収納状態では、脚部を折りたためば拡大された荷室側
に突出しない。
【0012】請求項3記載の発明は、シートクッション
の他端部にU形のストライカが設けられ、第2スライド
レールの第2可動レールにストライカと係合するキャッ
チが設けられ、前記ストライカ内に検知レバーを設ける
と共に、該検知レバーはシートクッション他端部が第2
スライドレールと係合した際にキャッチの上端と係合し
且つ離脱した際に回転してストライカの下端と係合す
る。
【0013】請求項3記載の発明によれば、検知レバー
がストライカの中に設けられているため、該検知レバー
がストライカにより保護される。
【0014】請求項4記載の発明は、シートクッション
の一端部に設けられているストッパが、操作部に形成し
た切欠部と係合自在で、該ストッパが回転力伝達手段を
介して検知レバーと連結されている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、操作部に係
合した切欠部にストッパを直接係合させる構造のため、
該操作部を確実に操作不能状態にすることができると共
に、操作部のがたつきも防止される。
【0016】請求項5記載の発明は、回転力伝達手段
が、両端部を固定したアウタチューブ内に配索されてい
るワイヤである。
【0017】請求項5記載の発明によれば、回転力伝達
手段が両端部を固定したアウタチューブ内に配索された
ワイヤを含んでいるため、回転力伝達手段の経路や曲が
り具合にかかわらず、検知レバーの回転力をストッパへ
確実に伝達することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図1〜
図9に基づいて説明する。尚、以下の説明において、左
右の「一端部」は車体の車幅方向外側で、「他端部」は
車体の車幅方向内側に対応している。
【0019】符号1は、ワンボックス車のリヤシート
(左側シート)で、シートクッション2とシートバック
3とから成る。
【0020】前記シートバック3は、後側に大きくリク
ライニング可能で、最大に倒した場合には、シートクッ
ション2と同様に略水平状態となる。シートバック3の
右側面部には前倒しして利用するアームレスト4も設け
られている。
【0021】前記リヤシート1の下方のフロア5は、外
側が高くなっており、そのフロア5の高い部分に第1ス
ライドレール6が設けられており、低い部分に第2スラ
イドレール7が設けられている。
【0022】第1スライドレール6及び第2スライドレ
ール7は、それぞれフロア5側の第1固定レール8及び
第2固定レール9と、リヤシート1側の第1可動レール
10及び第2可動レール11とから成っている。
【0023】第1固定レール8及び第2固定レール9
は、それぞれ上部に長手方向に沿った開口を有する断面
チャンネル形状をしている。第1可動レール10は断面
L形で、第2可動レール11は断面T形で、それぞれロ
ーラ12(図4、図7参照)により第1固定レール8及
び第2固定レール9に対して前後動自在になっている。
【0024】第1可動レール10の上面には、レールブ
ラケット13が固定されている。このレールブラケット
13には、部分的に断面U形になっており(図7参
照)、その部分に連結軸14が挿通されている。その連
結軸14の外側には「操作部」としての操作レバー15
が固定され、内側端には回転レバー16が固定されてい
て、両者は同じ動きをする。操作レバー15にはカム部
17を後側へ引っ張るスプリングS1 が設けられてお
り、該操作レバー15のガタ付きを防止している。
【0025】そして、操作レバー15の上部には、手で
後方に回転させるためのグリップ部18が設けられてお
り、前記カム部17には第1カム面17aと第2カム面
17bとが形成されている。
【0026】第1カム面17aは、連結軸14を中心と
した円弧に対して斜めになり、第2カム面17bは円弧
と合致している。
【0027】また、操作レバー15の前端には、切欠部
15aが形成されており、この切欠部15aに対して係
脱自在なストッパ48もレールブラケット13に設けら
れている。ストッパ48は、切欠部15aに対して係合
する方向に付勢されている。
【0028】第1可動レール10には、中央部が軸支さ
れてその両端部が上下に揺動自在な第1アクションレバ
ー19が設けられている。
【0029】この第1アクションレバー19の前端に
は、前記操作レバー15のカム部17に当接する第1ピ
ン20が設けられており、後端は第1インターロック2
1に軸支されている。
【0030】第1インターロック21は、第1固定レー
ル8の底面に切欠形成された複数の溝8a(図6参照)
と任意の位置で係合し、第1可動レール10の第1固定
レール8に対する前後動をロックする。
【0031】この第1インターロック21と第1アクシ
ョンレバー19により「第1ロック機構」が構成され
る。第1インターロック21には常時下向きの付勢力が
加えられており、第1固定レール8に対するロック状態
が維持されている。
【0032】グリップ部18を後方に引いて、操作レバ
ー15を回転させると、第1カム面17aが第1ピン2
0を下方へ押し下げることにより、第1アクションレバ
ー19の後端が第1インターロック21ごと持ち上が
り、第1固定レール8に対するロック状態が解除され
る。
【0033】第1ピン20は、第1カム面17aにて押
された僅かなストロークd1 分だけ下がり(図5参
照)、第2カム面17bではそれ以上さがらず、第1ピ
ン20の上昇を防止している。
【0034】このように第1カム面17aによる僅かな
ストロークd1 分だけの押し下げであっても、操作レバ
ー15が「第1ロック機構」である第1アクションレバ
ー19の第1ピン20に直接係合しているため、第1イ
ンターロック21の確実な解除動作が行える。
【0035】操作レバー15が設けられているレールブ
ラケット13の前後端には、シートブラケット22が回
転軸Xで軸支されている。このシートブラケット22
は、シートクッション2のフレーム23に固定されてい
るもので、シートクッション2に対して一体化されてい
る。
【0036】シートブラケット22の外側の縦壁には、
湾曲状の長孔24が形成されている。この長孔24に対
応する部分には、下端が軸支された第1揺動レバー25
が設けられており、該第1揺動レバー25の上端には、
前記長孔24内に位置する第2ピン26が設けられてい
る。第1揺動レバー25は、その回転軸に設けられたバ
ネ27により常時後側へ付勢されている。
【0037】第1揺動レバー25の第2ピン26の後側
には、前記回転レバー16の下端部が位置している。第
1揺動レバー25の第2ピン26は、操作レバー15を
回転させた場合に、該回転レバー16により長孔24に
相応したストロークd2 分だけ前側へ押される(図7参
照)。
【0038】一方、シートクッション2の車幅方向内側
のフレーム23には、上端を中心に全体をシートクッシ
ョン2の下面側へ折りたたみ自在な脚部28が軸支され
ている。
【0039】この脚部28は、第1スライドレール6と
第2スライドレール7との上下高さの差を補うためのも
のである。
【0040】脚部28のフレーム23に対する回動支点
には、図示せぬスプリングが設けられており、シートク
ッション2の下面から引き出して回転させた状態及び下
面に折りたたんだ状態をそれぞれ一定の付勢力で保持で
きるようになっている。
【0041】この脚部28は、引き出された状態で、そ
の下端部が第2スライドレール7の第2可動レール11
に対して係脱自在に取付けられる。
【0042】この脚部28の前寄り位置には、中央部の
支点29aを中心に回転自在なT形レバー29が設けら
れている。また、このT形レバー29の下端は、第2揺
動レバー30の下端部付近に軸支されている。この第2
揺動レバー30は、上下サイズHが大きく、その上端の
支点30aを中心に下端部31が揺動する。第2揺動レ
バー30の上端とT形レバー29の前端との間には、両
者を引っ張るスプリングS2 が設けられており、該スプ
リングS2 により両者のガタつきを防止している。
【0043】T形レバー29の後端と、前記車体外側に
位置する第1揺動レバー25の上端とは、ワイヤ32に
より連結されている。このワイヤ32は両端部が固定さ
れたアウタチューブ33にて覆われており、その経路や
曲がり具合にかかわらず、一方側におけるアウタチュー
ブ33に対する相対移動量が他方側に伝達される。
【0044】但し、ワイヤ32とアウタチューブ33の
内径との関係から多少の誤差は生じる。
【0045】この実施形態の「操作力伝達手段」は、前
記ワイヤ32、T形レバー29、第2揺動レバー30、
第1揺動レバー25、回転レバー16などにより形成さ
れる。
【0046】従って、グリップ部18を後側へ引いて操
作レバー15を回転させると、回転レバー16が一体的
に回転し、その下端部で第1揺動レバー25の第1ピン
20を長孔24内において前側へ押すため、第1揺動レ
バー25が前側へ揺動すると共に、ワイヤ32を所定の
ストロークd2 分だけ引っ張り、脚部28側におけるT
形レバー29を回転させる。
【0047】T形レバー29が回転すると、第2揺動レ
バー30の下端部31も上側の支点30aを中心に後側
へ揺動する。第2揺動レバー30の支点30aから下端
部31までの上下サイズHが大きいため、該第2揺動レ
バー30の下端部31は水平移動に近い近い大きな円弧
で後側へ回転する。
【0048】脚部28の後寄り位置には、U字形のスト
ライカ34が溶接されている。脚部28は、このストラ
イカ34を利用して第2スライドレール7に対して係脱
自在に取付けられる。脚部29には、ストライカ34の
内部に位置する検知レバー49が設けられている。この
検知レバー49は、支点49aを中心に回動自在で、そ
の先端をストライカ34の下端へ係合させる方向に付勢
されている。
【0049】また、この検知レバー49の基端部と、前
記操作レバー15側のストッパ48とは、両端部が固定
されたアウタチューブ51内に挿通された「回転力伝達
手段」としてのワイヤ50にて連結されている。
【0050】第2可動レール11のストライカ34に対
応する部分には、図示せぬ開口が形成されおり、その開
口からストライカ34は第2可動レール11の内部まで
挿入される。
【0051】第2可動レール11の前記ストライカ34
に対応する部分には、支点35aを中心に回転自在なキ
ャッチ35が設けられている。このキャッチ35の上部
は係合凹部を有したフック形状になっており、該係合凹
部にストライカ34が係合される。
【0052】キャッチ35は、常時ストライカ34から
離脱する方向に(前側へ回転するように)付勢されてお
り、キャッチ35の窪み35bに係合するカム36によ
り、キャッチ35の離脱方向への回転が防止されてい
る。
【0053】また、カム36の回転軸には、前端が同軸
で軸支された補助プレート37が設けられている。この
補助プレート37の後端は、キャッチ35の下端部にお
ける支点35aよりも後側位置に軸支されおり、ストラ
イカ34により下方へ押されることにより、キャッチ3
5を係合方向へ強制的に回転させる。キャッチ35の下
端前方には凸部38が形成されており、キャッチ35が
離脱方向へ回転した際に、第2固定レール9の底面に形
成された図示せぬ溝に係合し、第2可動レール11の第
2固定レール9に対する前後動をロックできる。
【0054】キャッチ35の離脱方向への回転を防止す
るカム36には、リリースロッド39が連結されてお
り、該リリースロッド39の前端部はリリース部40と
して、第2可動レール11の前方へ突出している。
【0055】このリリースロッド39は、カム36をキ
ャッチ35に係合させる方向へ向けて(後側へ向けて)
付勢されている。
【0056】そして、リリース部40を前側へ引っ張っ
て、リリースロッド39を前方へ移動させることによ
り、カム36がキャッチ35の窪み35bから外れ、キ
ャッチ35が付勢力により離脱方向へ回転し、ストライ
カ34との係合が解除されるようになっている。
【0057】第2可動レール11の縦面におけるキャッ
チ35の若干前寄り位置には、下端部が軸支されて、そ
の前端が上下に揺動し且つ上端が前後に揺動する第2ア
クションレバー41が設けられている。
【0058】この第2アクションレバー41の前端に
は、第2インターロック42が軸支されている。この第
2インターロック42は、第2固定レール9の底面に切
欠形成された図示せぬ複数の溝と任意の位置で係合し、
第2可動レール11の第2固定レール9に対する前後動
をロックする。
【0059】また、第2アクションレバー41の上端に
は、前側へ水平に延びるプッシュロッド43の後端が軸
支されている。このプッシュロッド43の前端付近に
は、図示せぬ開口が形成されており、該開口から前記脚
部28における第2揺動レバー30の下端部31が挿入
される。
【0060】このプッシュロッド43、第2インターロ
ック42、第2アクションレバー41により「第2ロッ
ク機構」が構成される。第2インターロック42には常
時下向きの付勢力が加えられており、第2可動レール1
1の第2固定レール9に対するロック状態が維持されて
いる。
【0061】そして、第2揺動レバー30の下端部31
がプッシュロッド43の前端を後方へ押すと、第2アク
ションレバー41が回転して、第2インターロック42
を持ち上げるため、第2可動レール11は第2固定レー
ル9に対して前後動可能となる。
【0062】シートクッション2の下面の内側寄り位置
には着脱自在なベルトフック46が設けられている(図
1参照)。このベルトフック46はシートクッション2
の横跳ね収納状態を保持すべく、シートクッション2か
ら外して車体のアシストグリップ47に引っ掛けること
ができる。
【0063】次に、この実施形態の横跳ね収納式スライ
ドシートの各状態における作用を図7〜図9に基づいて
説明する。
【0064】通常の着座状態(図7参照):通常の着座
状態では、第1スライドレール6側では、第1インター
ロック21が第1固定レール8に係合しており、第2ス
ライドレール7側では第2インターロック42が第2固
定レール9に係合しているため、リヤシート1の前後動
はロックされている。
【0065】また、脚部28のストライカ34もキャッ
チ35に係合されているため、シートクッション2が横
跳ねすることもない。第2揺動レバー30の下端部31
は、プッシュロッド43の前端部分に上から挿入された
状態となっている。
【0066】検知レバー49は、キャッチ35の上端に
係合しているため、ストッパ48はワイヤ50にて引っ
張られ、操作レバー15の切欠部15aから離脱した状
態になっている。従って、この状態では操作レバー15
の操作を自由に行うことができる。
【0067】操作レバー15の操作状態(図8参照):
グリップ部18を手で後方に引き、操作レバー15を回
転させると、カム部17と、回転レバー16が同時に回
転する。カム部17は第1アクションレバー19の第1
ピン20を小さなストロークd1 分だけ押し下げる。第
1ピン20が下げられると、第1インターロック21が
上がり、第1スライドレール6のロック解除がなされ
る。
【0068】また、回転レバー16は、第1揺動レバー
25の第2ピン26を大きなストロークd2 で押す。す
ると、ワイヤ32が引っ張られ、T形レバー29及び第
2揺動レバー30が回転し、第2揺動レバー30の下端
部31の略水平な動きにより、プッシュロッド43が押
される。プッシュロッド43が押されると、第2アクシ
ョンレバー41が回転して、第2インターロック42が
持ち上がり、第2スライドレール7のロック解除が行わ
れる。このように、操作レバー15の回転により、第1
スライドレール6と第2スライドレール7の両方を同時
にロック解除することができるため、乗員は着座状態の
ままリヤシート1を前後に動かすことができる。
【0069】第2スライドレール7からの離脱状態(図
9参照):次ぎに、脚部28を第2スライドレール7か
ら離脱させて、リヤシート1を横跳ね収納にする場合
は、第2スライドレール7の前方にあるリリース部40
を引っ張って、リリースロッド39を前方へ移動させ
る。すると、カム36がキャッチ35の窪み35bから
外れ、キャッチ35は自身の付勢力により回転し、スト
ライカ34との係合が外れる。また、キャッチ35の凸
部38が第2固定レール9の図示せぬ溝内に係合し、第
2スライドレール7をロックする。
【0070】キャッチ35とストライカ34との係合が
外れるため、リヤシート1全体をシートブラケット22
とレールブラケット13との回転軸Xを中心に持ち上げ
て横跳ね収納状態にすることができる。リヤシート1の
持ち上げは、シートバック3を後側へ倒して水平にした
後に行われる。
【0071】脚部28が第2スライドレール7から離脱
すると、プッシュロッド43を押すことができないた
め、第2スライドレール7のロック状態は維持される。
前述のように、キャッチ35の凸部38による係合もあ
るため、第2スライドレール7のロック状態は確実に維
持される。従って、横跳ね収納状態にした後に、荷室と
して利用されるフロア5上に荷物を入れて、その荷物が
第2スライドレール7に当たっても第2スライドレール
7の状態は変わらない。第1スライドレール6側におい
ても、第1インターロック21が自身の付勢力により第
1固定レール8に係合しているため、第1スライドレー
ル6のロック状態は維持される。従って、横跳ね収納状
態のリヤシート1が前後に動くことはない。
【0072】また、ストライカ34がキャッチ35から
外れると、検知レバー49が回転してストライカ34の
下端と係合した状態となる。そして、その時に回転によ
りワイヤ50がストッパ48側へ送られ、該ストッパ4
8が自身の付勢力により操作レバー15の切欠部15a
と係合する。ストッパ48と切欠部15aとの係合によ
り、操作レバー15が操作不能となるため、シートクッ
ション2を横跳ね収納状態にした際に、誤って操作レバ
ー15に触れても、第1スライドレール6及びシートク
ッション2が位置ずれを起こすことがない。
【0073】更に、横跳ね収納状態では、シートブラケ
ット22側の第2ピン26が、レールブラケット13側
の回転レバー16から離脱して無関係となるため(図4
参照)、シートクッション2の持ち上げを自由に行うこ
とができる。持ち上げられて横跳ね収納状態になったリ
ヤシート1は、ベルトフック46を車体側壁のアシスト
グリップ47に引っかけることにより、その横跳ね収納
状態が保たれる。脚部28がシートクッション2の下面
側に折りたたまれるため、拡大された荷室側に突出しな
い。
【0074】以上のように、第1スライドレール6も第
2スライドレール7も、シートクッション2を横跳ね状
態にしたままの位置でロックされるため、シートクッシ
ョン2を戻す場合に、脚部28と第2スライドレール7
とは正確に再係合する。脚部28のストライカ34が第
2スライドレール7のキャッチ35と正確に位置が合
い、ストライカ34が補助プレート37を押すことによ
り、キャッチ35が付勢力に抗して立ち上がり、ストラ
イカ34と再係合する。キャッチ35が立ち上がると、
それに付随してカム36も自身の付勢力で窪み35b内
に係合し、キャッチ35の係合状態を維持する。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シートク
ッションの他端部を第2スライドレールから離脱させた
際に検知レバーが回転し、その回転力が回転力伝達手段
を介してストッパに伝達され、該ストッパが操作部に係
合して該操作部を操作不能にする。従って、シートクッ
ションを横跳ね収納状態にした際に、誤って操作部に触
れても操作不能のため、第1スライドレール及びシート
クッションが位置ずれを起こすことがなく、元の状態に
戻す場合に第2スライドレールと正確に再係合すること
ができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、シートクッ
ションの下面に折りたたみ自在な脚部を設けたことによ
り、第1スライドレールと第2スライドレールの上下高
さが異なっていても、シートクッションを確実に前後動
自在に支持することができる。シートクッションの横跳
ね収納状態では、脚部を折りたためば拡大された荷室側
に突出しない。
【0077】請求項3記載の発明によれば、検知レバー
がストライカの中に設けられているため、該検知レバー
がストライカにより保護される。
【0078】請求項4記載の発明によれば、操作部に係
合した切欠部にストッパを直接係合させる構造のため、
該操作部を確実に操作不能状態にすることができると共
に、操作部のがたつきも防止される。
【0079】請求項5記載の発明によれば、回転力伝達
手段が両端部を固定したアウタチューブ内に配索された
ワイヤを含んでいるため、回転力伝達手段の経路や曲が
り具合にかかわらず、検知レバーの回転力をストッパへ
確実に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リヤシートを示す正面図。
【図2】リヤシートを示す平面図。
【図3】リヤシートを示す側面図。
【図4】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図5】図4中矢示DA方向から見た第1ロック機構の
側面図。
【図6】図4中矢示DB方向から見た第1ロック機構の
側面図。
【図7】第2スライドレール、脚部、シートブラケッ
ト、レールブラケットの関連構造を示す通常の着座状態
の側面図。
【図8】操作レバーの操作状態を示す図7相当の側面
図。
【図9】操作レバーの第2操作力伝達手段からの離脱状
態を示す図7相当の側面図。
【符号の説明】
1 リヤシート 2 シートクッション 6 第1スライドレール 7 第2スライドレール 10 第1可動レール 11 第2可動レール 13 レールブラケット 15 操作レバー(操作部) 15a 切欠部(ストッパ) 16 回転レバー 17 カム部 19 第1アクションレバー(第1ロック機構) 20 第1ピン 21 第1インターロック(第1ロック機構) 22 シートブラケット 26 第2ピン 28 脚部 30 第2揺動レバー 31 下端部 32 ワイヤ(操作力伝達手段) 33 アウタチューブ 34 ストライカ 35 キャッチ 38 凸部 41 第2アクションレバー(第2ロック機構) 42 第2インターロック(第2ロック機構) 43 プッシュロッド(第2ロック機構) 48 ストッパ 49 検知レバー 50 ワイヤ(回転力伝達手段) d1 、d2 移動ストローク H 上下サイズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションにおける左右何れかの
    一端部は第1スライドレールにより前後動自在で且つ該
    第1スライドレールに対して回転自在に軸支されてお
    り、且つ他端部は第2スライドレールにより前後動自在
    で且つ第2スライドレールに対して係脱自在に取付けら
    れており、シートクッションの一端部に第1スライドレ
    ールの第1ロック機構を解除するための操作部を設ける
    と共に、該操作部と第2スライドレールの第2ロック機
    構を操作力伝達手段により連結して該第2ロック機構を
    第1ロック機構と同時に解除可能とし、第2スライドレ
    ールはシートクッションの他端部を離脱させた位置がそ
    のまま維持されるようになっている横跳ね収納式スライ
    ドシートであって、 前記シートクッションの他端部に第2スライドレールか
    らの離脱時に回転する検知レバーを設けると共に、一端
    部に操作部に対して係脱自在なストッパを設け、検知レ
    バーとストッパとを回転力伝達手段にて連結することに
    より、他端部が第2スライドレールから離脱した際に、
    ストッパが操作部に係合して該操作部が操作不能となる
    ことを特徴とする横跳ね収納式スライドシート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の横跳ね収納式スライドシ
    ートであって、 第1スライドレールの方が第2スライドレールよりも高
    い位置にあり、シートクッションの他端部が、シートク
    ッションの下面に折りたたみ自在に軸支された脚部であ
    ることを特徴とする横跳ね収納式スライドシート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の横跳ね収納
    式スライドシートであって、 シートクッションの他端部にU形のストライカが設けら
    れ、第2スライドレールの第2可動レールにストライカ
    と係合するキャッチが設けられ、前記ストライカ内に検
    知レバーを設けると共に、該検知レバーはシートクッシ
    ョン他端部が第2スライドレールと係合した際にキャッ
    チの上端と係合し且つ離脱した際に回転してストライカ
    の下端と係合することを特徴とする横跳ね収納式スライ
    ドシート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の横
    跳ね収納式スライドシートであって、 シートクッションの一端部に設けられているストッパ
    が、操作部に形成した切欠部と係合自在で、該ストッパ
    が回転力伝達手段を介して検知レバーと連結されている
    ことを特徴とする横跳ね収納式スライドシート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の横
    跳ね収納式スライドシートであって、回転力伝達手段
    が、両端部を固定したアウタチューブ内に配索されてい
    るワイヤであることを特徴とする横跳ね収納式スライド
    シート。
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