JPH10257829A - 灌水具 - Google Patents

灌水具

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JPH10257829A
JPH10257829A JP6692997A JP6692997A JPH10257829A JP H10257829 A JPH10257829 A JP H10257829A JP 6692997 A JP6692997 A JP 6692997A JP 6692997 A JP6692997 A JP 6692997A JP H10257829 A JPH10257829 A JP H10257829A
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Toshio Takagi
壽雄 高城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散水半径の拡縮や散水量の増減を調節するこ
とができる灌水具を提供すること。 【解決手段】 支柱(2) の上部に給水ホース(26)と連結
すべき送水筒(5) を形成するとともに、同送水筒(5) の
送水開口部(13)に向けて、先鋭状の散水突起(15)を先端
に形成した散水調節弁(6) を進退自在に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灌水具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、灌水具としては、支柱の上部に送
水筒を縦方向に向けて形成するとともに、同送水筒の上
部基端に給水ホース連結部を形成し、しかも、送水筒下
端の送水開口部の直下方に所定間隔を開けて散水円柱を
形成したものがある。
【0003】かかる灌水具は、鉢植え等の土中に支柱の
先端を挿入し、給水ホース連結部に給水ホースを連通連
結し、同給水ホースからの給水を散水円柱の最上部に形
成した散水面に衝突させて、給水を散水面の外周側方に
向けて環状に散水するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
灌水具にあっては、送水筒の送水開口部と散水円柱の散
水面との間隔が一定であったため、散水半径や散水量を
調節することができなかった。
【0005】しかも、散水面に衝突した給水の一部は、
散水面の外周側方に向けて散水されずに散水円柱の外周
面に沿って滴下し、さらに支柱の外周面に沿って滴下し
てしまうといった不具合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、支柱
の上部に給水ホースと連結すべき送水筒を形成するとと
もに、同送水筒の送水開口部に向けて、先鋭状の散水突
起を先端に形成した散水調節弁を進退自在に配設するこ
ととした。
【0007】また、散水突起の基端外周面に凹部を形成
し、送水筒からの送水が散水突起の基端外周面に沿って
滴下するのを防止すべく構成することとした。
【0008】さらに、送水筒及び同送水筒に対峙した散
水調節弁を保持する保持フレームを支柱の上部にヒンジ
を介して一体的に成形することとした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る灌水具は、支柱の上
部に保持フレームをヒンジを介して一体的に成形すると
ともに、同保持フレームの上部に上下に連通する送水筒
を形成し、同送水筒の上端に給水ホース連結部を形成
し、しかも、送水筒の送水開口部に向けて散水調節弁を
進退自在に配設したものである。
【0010】散水調節弁は、先端に先鋭状の散水突起を
形成するとともに、同散水突起の基端外周面に凹部を形
成しており、保持フレームの下部に螺着されている。
【0011】そして、散水調節弁は、回動操作により、
送水筒の送水開口部に向けて進退移動し、それに伴い、
灌水具による散水状態を変化させることができる。
【0012】すなわち、散水調節弁を下降させると、散
水突起の先端が送水筒の内部から退出し、送水開口部に
おける水の流通面積が増大するため、送水開口部を通過
する水の流速が減少するとともに流量が増加し、比較的
多量の水が散水突起の外周側方にあまり広がらずに散水
される。
【0013】一方、散水調節弁を上昇させると、散水突
起の先端が送水筒の内部に進出し、送水開口部における
水の流通面積が減少するため、送水開口部を通過する水
の流速が増加するとともに流量が減少し、比較的少量の
水が散水突起の外周側方に大きく広がって散水される。
【0014】さらに、散水調節弁を上昇させると、散水
突起の先端によって送水筒の送水開口部が閉塞され、散
水が止まる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る灌水具を示した図であ
り、灌水具1は、支柱2と保持フレーム3とからなる灌
水具本体4の上部に送水筒5を形成するとともに、同送
水筒5に向けて散水調節弁6を進退自在に配設してい
る。
【0016】以下に、灌水具1の各部の構成について図
面を参照して詳細に説明する。
【0017】灌水具本体4は、図3及び図6に示すよう
に、支柱2の上端に保持フレーム3をヒンジ7を介して
連設し、保持フレーム3に係合爪8を形成するととも
に、同係合爪8に係合する係合凹部9を支柱2の中途部
に形成している。
【0018】そして、ヒンジ7を折曲させるとともに、
係合凹部9に係合爪8を係合させることにより、図1に
示すように、支柱2の上部に保持フレーム3を連結して
いる。
【0019】このように、保持フレーム3を支柱2の上
部にヒンジ7を介して連設することにより、支柱2と保
持フレーム3を一体的に成形することができ、灌水具1
を安価かつ製造容易なものとすることができる。
【0020】保持フレーム3は、図1及び図4に示すよ
うに、略中央部に開口10を形成するとともに、同開口10
の上部に中空パイプ状の送水筒5を形成し、同送水筒5
の直下方位置に保持円筒11を形成し、同保持円筒11に散
水調節弁6を螺着している。
【0021】送水筒5は、図4に示すように、上端の外
周を拡径して給水ホース連結部12を形成するとともに、
上端から下端の送水開口部13に向けて内周を漸次縮径し
て狭窄状の送水路14を形成している。
【0022】散水調節弁6は、図7に示すように、先端
に先鋭状の散水突起15を形成するとともに、同散水突起
15の基端外周面に凹部16を形成している。散水突起15
は、先端部においては直線状の稜線を有するとともに、
中途部において凹状に湾曲させ、基端部においては外周
側方に向けて凸状に湾曲させた稜線を有する形状に形成
している。
【0023】また、散水調節弁6は、基部に調節ツマミ
17を形成するとともに、中途部に雄ネジ18を形成してお
り、同雄ネジ18は、前記保持円筒11の内周面に突設した
円弧状の鍔体19に螺合している。
【0024】そして、調節ツマミ17を回動することによ
り、散水調節弁6が送水筒5の送水開口部13に向けて進
退移動するようにしている。
【0025】支柱2は、図1及び図3に示すように、先
鋭状のリブ20を四方に向けて形成するとともに、散水調
節弁6の直下方位置に脱落防止用のリブ21を形成してい
る。
【0026】このように、散水調節弁6の直下方位置に
脱落防止用のリブ21を形成することにより、誤って散水
調節弁6を回動させ過ぎても、保持円筒11から散水調節
弁6が外れ落ちることがなく、散水調節弁6の紛失を未
然に防止することができる。
【0027】また、送水管5からの送水の勢いが強すぎ
た場合でも、散水調節弁6の脱落を確実に防止すること
ができる。
【0028】また、支柱2は、図1及び図2に示すよう
に、前後方向に形成したリブ20の上部に凹部22,22 を形
成している。しかも、図5に示すように、保持フレーム
3の内縁部に先鋭状のテーパー面23を形成している。そ
して、保持フレーム3やリブ20が散水の妨げとならない
ようにしている。
【0029】灌水具1は、以上のように構成しており、
図8に示すように、鉢植え24等の土25中に支柱2の先端
を挿入するとともに、給水ホース連結部12に給水ホース
26を連通連結して使用する。
【0030】そして、給水ホース26から供給された水
は、送水路14を通り、送水開口部13から外部に放出さ
れ、散水突起15に衝突して、散水突起15の外周側方に向
けて環状に散水される。
【0031】その際に、散水調節弁6を上下に移動させ
ることにより、散水状態を変えることができる。
【0032】すなわち、図9に示すように、散水調節弁
6を下降させると、散水突起15の先端が送水筒5の内部
から退出する。すると、送水開口部13における水の流通
面積が増加するため、送水開口部13を通過する水の流速
が減少するとともに流量が増加し、比較的多量の水が散
水突起15の外周側方にあまり広がらずに散水される。
【0033】従って、散水半径を減少させることができ
るとともに、散水量を増加させることができる。
【0034】一方、図10に示すように、散水調節弁6を
上昇させると、散水突起15の先端が送水筒5の内部に進
出する。すると、送水開口部13における水の流通面積が
減少するため、送水開口部13を通過する水の流速が増加
するとともに流量が減少し、比較的少量の水が散水突起
15の外周側方に広がって散水される。従って、散水半径
を増大させることができるとともに、散水量を減少させ
ることができる。
【0035】さらに、図11に示すように、散水調節弁6
を上昇させると、散水突起15の先端によって送水筒5の
送水開口部13が閉塞されるため、散水を止めることがで
きる。
【0036】このように、灌水具1は、散水調節弁6の
上下移動により、容易に散水半径や散水量を変更するこ
とができるため、各種サイズの鉢植えに対して使用する
ことができる。
【0037】しかも、散水突起15の基端外周面に凹部16
を形成し、散水突起15の基端を鋭角状に形成しているた
め、送水筒5からの給水が散水突起15の基端外周面に沿
って滴下するのを防止でき、散水突起15に衝突した水が
全て散水突起15の基端から外周側方に向けて散水され
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態
で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】(1) 請求項1記載の本発明では、支柱の上
部に給水ホースと連結すべき送水筒を形成するととも
に、同送水筒の送水開口部に向けて、先鋭状の散水突起
を先端に形成した散水調節弁を進退自在に配設している
ため、散水調節弁の進退移動により、散水半径の拡縮や
散水量の増減、更には散水停止を行うことができ、散水
状態を適宜調節することができる。
【0040】(2) 請求項2記載の本発明では、散水突起
の基端外周面に凹部を形成しているため、送水筒からの
送水が散水突起の基端外周面に沿って滴下するのを防止
でき、送水筒からの全ての送水を散水突起の基端から外
周側方に向けて環状に散水することができる。
【0041】(3) 請求項3記載の本発明では、送水筒及
び同送水筒に対峙した散水調節弁を保持する保持フレー
ムを支柱の上部にヒンジを介して連設しているため、支
柱と保持フレームを一体的に成形することができ、灌水
具を安価かつ製造容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る灌水具を示す正面図。
【図2】同側面図。
【図3】灌水具本体の正面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】図3のB−B断面図。
【図6】ヒンジの拡大図。
【図7】散水調節弁の正面図。
【図8】灌水具の使用状態を示す説明図。
【図9】散水調節弁を下降させた場合の散水状態を示す
説明図。
【図10】散水調節弁を上昇させた場合の散水状態を示す
説明図。
【図11】散水調節弁を上昇させて散水を停止した状態を
示す説明図。
【符号の説明】 1 灌水具 2 支柱 3 保持フレーム 4 灌水具本体 5 送水筒 6 散水調節弁 7 ヒンジ 11 保持円筒 12 給水ホース連結部 13 送水開口部 15 散水突起 16 凹部 17 調節ツマミ 21 リブ 26 給水ホース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱(2) の上部に給水ホース(26)と連結
    すべき送水筒(5) を形成するとともに、同送水筒(5) の
    送水開口部(13)に向けて、先鋭状の散水突起(15)を先端
    に形成した散水調節弁(6) を進退自在に配設したことを
    特徴とする灌水具。
  2. 【請求項2】 前記散水調節弁(6) は、散水突起(15)の
    基端外周面に凹部(16)を形成し、送水筒(5) からの送水
    が散水突起(15)の基端外周面に沿って滴下するのを防止
    すべく構成したことを特徴とする請求項1記載の灌水
    具。
  3. 【請求項3】 送水筒(5) 及び同送水筒(5) に対峙した
    散水調節弁(6) を保持する保持フレーム(3) を支柱(2)
    の上部にヒンジを介して一体的に成形したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の灌水具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167563A (ja) * 2014-03-04 2015-09-28 ユアン メイ コーポレーション 灌漑用位置決め支持装置

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