JP3667044B2 - 散布用チューブ保持具、散布器および散布システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を散布する散布用チューブ保持具、散布器および散布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビニールハウス内における野菜、花卉、果樹等への散水は、ビニールハウス内に略水平に配設した散布用パイプの上面部に上方を向けたノズルを取り付け、このノズルから上方に向けて水を噴出していた。
【0003】
しかしながら、この場合には、ノズルが散布用パイプの上面部に位置するため、ノズルから噴出される水が、下方に位置する野菜等に掛かるほか、散布用パイプ自体にも水が掛かって付着し、散水終了後に、この散布用パイプに付着した水が、この散布用パイプから滴り落ちてしまい、その後の作業に悪影響を及ぼす。
【0004】
そこで、散布用パイプに付着した水が滴り落ちることを防止した散布器としては、例えば、平成9年3月10日、社団法人日本施設園芸協会発行「施設と園芸
第96号」第62頁に記載された構成の散布器が知られている。
【0005】
この散布器は、ビニールハウス内の上方に略水平状に配設した散布用パイプの下面部に可撓性を有する散布用チューブが接続され、この散布用チューブの先端に長手状の硬質の吊りパイプが接続され、さらに、この吊りパイプの先端にノズルが接続された構成とされている。
【0006】
そして、例えば、野菜等に水を散水する際に、ノズルが散布用パイプの下面部側に位置するため、このノズルから噴出される水は、散布用パイプに掛からない。よって、この散布器によれば、散水終了後に散布用パイプから水が滴り落ちない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の散布器のように、ノズルを散布用パイプの下面部側に、散布用チューブおよび吊りパイプを介して接続した構成では、散水終了後に、散布用パイプ、散布用チューブおよび吊りパイプ等内に残った残留液が、散布用パイプ、散布用チューブおよび吊りパイプ等内を流れて、ノズルから滴り落ちる問題を有している。
【0008】
そこで、この散布器の吊りパイプの下流部に、この吊りパイプ内の液体の圧力が一定の値に達した場合にのみ開成し、圧力が低下した場合には閉塞した状態を保つ止液体用バルブを取り付け、残留液が滴り落ちないようにした構成が考えられるが、液体に混った不純物によって、止液体用バルブが目詰まりするおそれがあり、ノズルから液体が有効に噴出されなくなること等を防止するためのメインテナンスが煩雑である問題を有している。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、残留液がノズルから滴り落ちることがなく、しかも、メインテナンスが容易な散布用チューブ保持具、散布器および散布システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の散布用チューブ保持具は、基端が散布用パイプに接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブの一部を挿脱可能で略円弧状にする円弧部と、この円弧部の両端に連続して一体にそれぞれ形成され、前記散布用チューブの一部の両端近傍をそれぞれ挿脱可能で保持する保持部とを具備したものである。
【0011】
そして、この構成では、散布用チューブの一部を円弧部に挿入するとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にそれぞれ挿入すると、散布用チューブの一部が略円弧状になるとともに、散布用チューブの一部の両端近傍が保持部にてそれぞれ保持されるため、散布の際に、略円弧状になった一部を真っ直ぐにしようとする散布用チューブ内の液体の勢いによる力が抑制され、散布用チューブの揺れが防止され、また、散布終了後においては、散布用チューブの一部を散布用パイプより高い位置に位置すれば、散布用パイプ内の残留液は散布用チューブ内を必要以上に流れず、散布用パイプ内の残留液が、散布用チューブの先端から滴り落ちない。
【0012】
さらに、散布用チューブの一部を円弧部に挿入するとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にそれぞれ挿入するだけで、散布用チューブの一部を略円弧状に確実に形成できるとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にてそれぞれ保持して円弧状に維持できる。
【0013】
請求項2記載の散布用チューブ保持具は、請求項1の散布用チューブ保持具において、ポリプロピレンにて成形されたものである。
【0014】
そして、この構成では、請求項1記載の散布用チューブ保持具の作用に加え、ポリプロピレンにて成形されているため、比較的温度が高くても、変形しにくい。
【0015】
請求項3記載の散布器は、基端が散布用パイプに接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブと、この散布用チューブの一部を前記散布用パイプより高い位置に位置させた状態で保持する請求項1または2記載の散布用チューブ保持具とを具備したものである。
【0016】
そして、この構成では、散布用チューブ保持具にて、略円弧状に湾曲した散布用チューブの一部が散布用パイプより高い位置に位置した状態で、散布用チューブの一部の両端近傍が保持部にてそれぞれ保持されているため、散布の際に、散布用チューブの揺れが防止されるとともに、散布終了後においては、散布用パイプ内の残留液は散布用チューブ内の散布用パイプより高い位置には流れず、散布用パイプ内の残留液が、散布用チューブの先端から滴り落ちない。
【0017】
請求項4記載の散布器は、請求項3記載の散布器において、基端が散布用チューブの先端に接続された硬質の吊りパイプと、この吊りパイプの先端に接続されたノズルとを具備したものである。
【0018】
そして、この構成では、散布用チューブおよびノズル間に接続された略直線状の硬質の吊りパイプを備えているため、散布用チューブは吊りパイプから鉛直下向きの力を受け、散布の際における散布用チューブの揺れを確実に防止する。
【0019】
請求項5記載の散布システムは、略水平に配設された散布用パイプと、この散布用パイプに基端が接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブと、この散布用チューブの一部を前記散布用パイプより高い位置に位置させた状態で保持する請求項1または2記載の散布用チューブ保持具と、前記散布用パイプに液体を供給するポンプと、前記散布用パイプの上流側に設けられ、前記ポンプの停止時に前記散布用パイプ内の圧力を大気圧にする吸入用バルブと、前記散布用パイプの下流側に設けられ、前記吸入用バルブの開成に対応して開成し残留液を前記散布用パイプ外に排出する排出用バルブとを具備したものである。
【0020】
そして、この構成では、散布終了後のポンプの停止時に、吸入用バルブおよび排出用バルブがともに開成して、大気が散布用パイプ内に吸入されて散布用パイプ内が大気圧になるとともに、散布用パイプ内にある残留液が散布用パイプ外に排出されるので、例えば残留液の凍結凝固による散布用パイプの損傷を防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の散布システムの一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0022】
図2において、1は温室栽培用のビニールハウスで、このビニールハウス1内では、例えば野菜2の栽培が行われている。そして、このビニールハウス1は、野菜2への水、液肥、あるいは防除薬液等の液体Lの散布を効率よく行うための、例えば図3に示す散布システム3を備えている。
【0023】
この散布システム3は、ビニールハウス1内の下方に敷設された敷設パイプ4を有し、この敷設パイプ4の上流端は液体供給源5に接続され、また、この敷設パイプ4の下流端には、ビニールハウス1内に立設された立設パイプ7の上流端が接続され、さらに、この立設パイプ7の下流端には、ビニールハウス1内の上方に吊設された散布用パイプ8の上流端が接続されている。
【0024】
なお、敷設パイプ4、立設パイプ7および散布用パイプ8は、例えばポリエチレン(PE)、あるいはポリ塩化ビニル(PVC)にて略円筒状にそれぞれ形成されている。
【0025】
そして、敷設パイプ4には、液体供給源5側に位置して、液体供給源5からの液体Lを散布用パイプ8に供給する図示しない原動機により駆動するポンプ10が設けられ、また、このポンプ10の吐出側に位置して、液体Lに混った不純物を除去するフィルタ11が設けられている。
【0026】
さらに、ポンプ10およびフィルタ11間に位置して、ポンプ10にて散布用パイプ8へ供給される液体Lの流量を調整可能な調整用バルブ12が設けられている。また、この敷設パイプ4には、ポンプ10の吐出側の敷設パイプ4内の液体Lの圧力を測定する圧力計13が取り付けられている。
【0027】
また、散布用パイプ8には、立設パイプ7側、つまり、散布用パイプ8の上流側の上流端近傍に位置して、ポンプ10の停止時に開成して散布用パイプ8内の圧力を大気圧にする吸入用バルブ15が設けられ、また、この散布用パイプ8の下流側の下流端近傍に位置して、吸入用バルブ15の開成に対応して開成し、散布用パイプ8内の残留液を散布用パイプ8外に排出する排出用バルブ16が設けらている。これら吸入用バルブ15および排出用バルブ16は、例えば、散布用パイプ8内の液体Lの圧力がポンプ10の駆動により一定の値に達した場合にのみ閉塞し、圧力が低下した場合には開口状態を保つようになっている。
【0028】
さらに、この散布用パイプ8には、図2にも示すように、全体にわたって互いに所定間隔をおいて、多数の散布器21,21…が配設されている。
【0029】
そして、これらの各散布器21は、図1に示すように、例えばポリ塩化ビニルにて正面視略T字状に形成されたチーズ22を有し、このチーズ22の主筒部23の両端には、パイプ接続口24がそれぞれ開口形成され、このパイプ接続口24に散布用パイプ8が接続されている。
【0030】
また、このチーズ22の主筒部23の中央上部に突出形成された中間筒部25には、継手接続口26が開口形成され、この継手接続口26には、例えばポリ塩化ビニルにて成形された第1の継手27が接続され、すなわち、この第1の継手27に形成された略円筒状の基部28が、チーズ22の中間筒部25の内周側に嵌合固着されることによって接続されている。
【0031】
そして、この第1の継手27の基部28の上端部には、略六角形で板状のフランジ部29が一体に形成され、このフランジ部29の上面からは上方に向って、基部28の外径より小さい外径寸法のチューブ接続用筒部30が一体に突出形成されており、このチューブ接続用筒部30の外周面には、環状の抜け止め部30a が錨状に突出形成されている。
【0032】
この第1の継手27のチューブ接続用筒部30の外周側には、例えばポリ塩化ビニルにて略円筒状に成形された可撓性を有する軟質の散布用チューブ31の基端部が圧入接続されている。
【0033】
さらに、この散布用チューブ31の基端部の近傍部分には、散布用チューブ保持具41が取り付けられている。
【0034】
こうして、散布用チューブ31の基端部がチーズ22および第1の継手27を介して散布用パイプ8に接続され、この散布用チューブ31の基端部の近傍部分に散布用チューブ保持具41が取り付けられることにより、この散布用チューブ31は、この散布用チューブ保持具41にて一定の形状に形成された状態で確実に保持されている。
【0035】
すなわち、散布用チューブ保持具41にて、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部が、略円弧状に湾曲した状態でかつ散布用パイプ8より高い位置に位置した状態で、さらに、この基端近傍部分の一部の両端近傍が略一定間隔離間した状態で、維持されている。
【0036】
ここで、散布用チューブ保持具41について、図4ないし図9を参照して説明すると、この散布用チューブ保持具41は、例えば、ポリプロピレン(PP)にて、図4に示すように、正面から見てほぼ逆U字状に成形されている。
【0037】
そして、この散布用チューブ保持具41は、図9に示すように断面が半円の薄肉円弧状で、図4に示すように正面視略円弧状に形成された円弧部42を有している。この円弧部42は、散布用チューブ31の外径よりやや大きい内径寸法に形成され、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部が挿脱可能となっている。
【0038】
なお、この円弧部42の上面である内側面には、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部の外周面が接触する接触面43が形成されている。
【0039】
また、この円弧部42の中央付近の上縁部には、上方に向って一対の保持片部44,44が一体に突出形成され、これら保持片部44,44の互いに対向する対向面には、係合凸部45が一体に突出形成されている。
【0040】
さらに、この円弧部42の両端には、それぞれ連続して下方に向って、外方を向いて開口した長手状の開口部51を有する略円筒状の保持部52,52がそれぞれ一体形成されている。
【0041】
そして、これらの各保持部52は、散布用チューブ31の外径よりやや大きい内径寸法に形成され、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部の両端近傍が開口部51を介して挿脱可能となっているが、これら保持部52,52は、図7に示すように断面が半円より大きい薄肉円弧状であるため、これら保持部52,52が弾性変形して散布用チューブ31が挿入された際には、これら保持部52,52は、円弧部42の一対の保持片部44,44と比べて、この挿入された散布用チューブ31の一部の両端近傍をより確実に保持する。
【0042】
なお、この散布用チューブ保持具41の保持部52への散布用チューブ31の挿脱を容易にできるように、各保持部52の外方を向いた外端部には、開口部51を挟んで互いに対向した円弧状のテーパの拡幅案内部53が形成されている。
【0043】
さらに、これらの各保持部42の内側面には、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部の両端近傍の外周面が接触する接触面54が、円弧部42の接触面43に連続して形成されている。
【0044】
また、これらの各保持部52の下面には、第1の継手27のフランジ部29の上面に当接する当接面55が形成されている。
【0045】
次に、散布用チューブ31の先端部は、図1に示すように、第1の継手27と同一構造の第2の継手58のチューブ接続用筒部30の外周側に、圧入接続されている。
【0046】
なお、この第2の継手58は、図1および図10に示すように、散布用パイプ8と同じ高さ位置に位置しているが、この第2の継手58は、実際は散布用パイプ8より低い位置に位置している。
【0047】
また、この第2の継手58の基部28の下部には、例えばポリ塩化ビニルにて略直線状で略円筒状に成形された硬質の吊りパイプ61の基端部が、嵌合固着されている。この吊りパイプ61は、ビニールハウス1の天井高さ、野菜2の背丈等に応じた適宜の長さを有している。
【0048】
さらに、この吊りパイプ61の先端部は、ノズル用継手65の上部に嵌合固着されている。このノズル用継手65の下部には、略六角形で板状のフランジ部66が形成されているとともに、内部に図示しない雌ねじ部を有したノズル取付部67が形成されている。
【0049】
そして、このノズル用継手65には、例えば、図1に示すノズルとしてのマイクロスプリンクラー71が接続される。このマイクロスプリンクラー71は、正面視略逆コ字状のブリッジ73を有し、このブリッジ73の上部には、略六角形で板状のノズル体固定部74が形成され、また、このブリッジ73の下部には、略円柱状の旋回体支持部75が形成されている。
【0050】
そして、このブリッジ73のノズル体固定部74には、ノズル体77が嵌合固定されている。このノズル体77は、軸心部に通水孔が形成された略円管状で、傾斜した上面には導入孔78が上方を向いて開口し、図示しない下面には吐出口が下方を向いて開口している。さらに、このノズル体77の上部外側面には、ノズル取付部67の雌ねじ部に対応する雄ねじ部79が形成されており、このノズル体77の雄ねじ部79がノズル取付部67の雌ねじ部に螺合されることによって、ノズル用継手65にマイクロスプリンクラー71が接続されるのである。
【0051】
また、ブリッジ73の旋回体支持部75には、ノズル体77の吐出口を内側に位置させ、この吐出口からの液体Lの吐出方向を軸方向とする回転自在な旋回体81が支持されている。そして、この旋回体81には、図示しない一対の溝部が形成されており、ノズル体77の導入孔78から液体Lを導入して、このノズル体77の吐出口から液体Lを吐出した状態で、この液体Lが各溝部に沿って側方に噴射されるとともに、この噴射された液体Lの反動により、この旋回体81が回転し、液体Lが広範囲に散布されるようになっている。
【0052】
次に、上記一実施の形態の作用を説明する。
【0053】
まず、散布用チューブ保持具41の散布用チューブ31への取付けは、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部を、散布用チューブ保持具41の円弧部42にこの散布用チューブ保持具41の外周側から挿入するとともに、この基端近傍部分の一部の両端近傍を、開口部51から散布用チューブ保持具41の保持部52,52にそれぞれ挿入する。
【0054】
この際、散布用チューブ31の基端近傍部分の外側面を、散布用チューブ保持具41の接触面43,54に接触させる。また、その一方で、2つの保持部52,52のうち、散布用チューブ31の基端側が挿入された保持部52の当接面55を、第1の継手27のフランジ部29の上面に当接させる。
【0055】
こうして、散布用チューブ保持具41が、散布用チューブ31の基端近傍部分に取り付けられると、この散布用チューブ31は、この散布用チューブ保持具41にて、基端近傍部分の一部が略円弧状に湾曲した状態でかつ散布用パイプ8より高い位置に位置した状態で、さらに、この基端近傍部分の一部の両端近傍が互いに略一定間隔離間した状態に、確実に保持される。
【0056】
なお、散布用チューブ保持具41は、保持部52の当接面55が第1の継手27のフランジ部29の上面に当接した状態で、確実に位置決め固定されている。
【0057】
そして、例えば、ビニールハウス1が備えた散布システム3を用いて、ビニールハウス1内の野菜2に、液体Lを散布する場合には、調整用バルブ12を開成させた後、原動機に電力を供給しポンプ10を駆動させて、液体供給源5から液体Lを、敷設パイプ4および立設パイプ7を介して、散布用パイプ8に次々と供給する。
【0058】
すると、開成していた吸入用バルブ15および排出用バルブ16がそれぞれ閉塞し、液体供給源5からの液体Lは、散布器21のチーズ22、第1の継手27および散布用チューブ31内をそれぞれ流れ、さらに、この液体Lは第2の継手58、吊りパイプ61およびノズル用継手65内を流れて、最終的に、この液体Lはノズル用継手65に接続されたマイクロスプリンクラー71に流入される。
【0059】
そして、この液体Lがノズル体77の導入孔78に導入されると、この液体Lは、図2に示すように、このマイクロスプリンクラー71から旋回体81の各溝部に沿って側方に噴射されるとともに、この噴射された液体Lの反動により、旋回体81が回転し、液体Lが広範囲に散布され、野菜2への散布が効率よく行われる。
【0060】
なお、所定量の液体Lが散布された後、ポンプ10を停止するとともに調整用バルブ12を閉塞することにより、散布作業を終了する。
【0061】
このようにして、野菜2への液体Lの散布が行われるが、上記一実施の形態によれば、散布器21の散布用チューブ保持具41にて、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部が略円弧状に湾曲した状態でかつ散布用パイプ8より高い位置に位置した状態で、さらに、この基端近傍部分の一部の両端近傍が互いに略一定間隔離間した状態で、確実に保持されている。
【0062】
したがって、散布用チューブ31がサイホンとして機能してしまうため、散布終了直後に散布用パイプ8内の残留液がマイクロスプリンクラー71側に吸引されてしまうが、吸入用バルブ15および排出用バルブ16が開放するので、散布用チューブ31がサイホンとして機能せず、残留液は散布用チューブ31内の散布用パイプ8より高い位置には流れないため、この散布用パイプ8内の残留液が、散布用チューブ31の先端部側に接続されたマイクロスプリンクラー71から滴り落ちることがない。
【0063】
しかも、止液体用バルブを備える構成ではないので、液体Lに混った不純物によって目詰まりを起こさないので、メインテナンスを簡易化できる。
【0064】
なお、散布用チューブ31の先端部側に接続されたマイクロスプリンクラー71は、散布用パイプ8より低い位置に位置し、この位置から、さらに低い位置に位置する野菜2に向けて液体Lを噴射するため、マイクロスプリンクラー71から噴射される液体Lが散布用パイプ8には掛からず付着しない。
【0065】
また、散布の際には、略円弧状になった基端近傍部分の一部を真っ直ぐにしようとする力が抑制されるので、散布器21の散布用チューブ31が揺れることがなく、例えば、繰返し荷重による疲労損傷を抑制でき、散布用チューブ31の耐久性を高めることができる。
【0066】
さらに、散布器21の散布用チューブ31およびマイクロスプリンクラー71間に接続された略直線状の硬質の吊りパイプ61を備えるため、散布用チューブ31は吊りパイプ61から鉛直下向きの力を受け、散布の際における散布用チューブ31の揺れを確実に防止でき、野菜2に対して適宜の高さ位置から、効果的に安定して散布できる。
【0067】
また、散布終了後に、ポンプ10が停止され、散布用パイプ8内の圧力が低下すると、吸入用バルブ15および排出用バルブ16がともに開成する。したがって、大気が吸入用バルブ15を通って散布用パイプ8内に吸入されつつ、散布用パイプ8内にある残留液が、排出用バルブ16から散布用パイプ8外に円滑に排出され、例えば、残留液の凍結凝固による散布用パイプ8の損傷を防止できる。
【0068】
さらに、散布器21の散布用チューブ保持具41を、融点が165〜176℃と比較的高いポリプロピレンにて成形するため、例えば、60〜70℃程度の比較的温度の高いビニールハウス1内で使用する場合でも、大きく変形することがないため、安心して有効に使用することができる。
【0069】
また、散布用チューブ保持具41の散布用チューブ31への取付け作業は、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部を散布用チューブ保持具41の円弧部42に挿入するとともに、この基端近傍部分の一部の両端近傍を開口部51から散布用チューブ保持具41の保持部52,52にそれぞれ挿入するだけで完了するので、ビニールハウス1内の上方に位置する散布用チューブ31に、この散布用チューブ保持具41を取り付ける場合でも、効率よく簡単に、初心者でも取り付けることができる。
【0070】
しかも、散布用チューブ保持具41は左右対称の形状であるため、この散布用チューブ31への取付けの際に、左右を考慮する必要がない。
【0071】
また、この散布用チューブ保持具41の円弧部42の一対の保持片部44,44には、係合凸部45,45が突出形成されており、散布用チューブ31の基端近傍部分の一部35がこの円弧部42に挿入された状態では、この保持片部44の係合凸部45がこの基端近傍部分の一部の中間部分に係合するため、この一対の保持片部44,44にて、基端近傍部分の一部の外側面がこの円弧部42の接触面43に接触している状態を確実に維持でき、散布用チューブ31のずれを防止でき、散布用チューブ31の先端部が上方に移動してしまうことを防止できる。
【0072】
さらに、散布器21の第2の継手58は、散布用パイプ8より低い位置に位置しており、また、散布器21の散布用チューブ31は軟質であるので、仮に、この散布用チューブ31が散布用パイプ8に衝突することがあっても、散布用パイプ8や散布用チューブ31は大きく損傷しない。
【0073】
なお、上記一実施の形態においては、散布用チューブ保持具41は、ポリプロピレンにて成形した構成について説明したが、ポリプロピレンには限定されず、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂、比較的硬質のゴム、あるいは、アルミニウム等の軽金属にて成形してもよい。
【0074】
また、上記一実施の形態においては、散布システム3は、野菜2に液体Lを散布するシステムとして説明したが、野菜2のほか、花卉、果樹等への液体Lの散布にも用いられる。
【0075】
さらに、上記一実施の形態においては、散布器21は、チーズ22、第1の継手27、散布用チューブ31、散布用チューブ保持具41、第2の継手58、吊りパイプ61、ノズル用継手65およびマイクロスプリンクラー71を備えた構成について説明したが、例えば、第1の継手27、第2の継手58およびノズル用継手65を備えない構成でもよく、さらに、散布器21は、例えば、基端部が散布用パイプ8に接続されかつこの散布用パイプ8より低い位置に位置する先端部から野菜2に向けて液体Lを噴出する散布用チューブ31と散布用チューブ保持具41とだけを備えた構成でもよい。
【0076】
また、上記一実施の形態においては、散布器21の散布用チューブ31の先端部側に接続されたノズルは、図1に示すマイクロスプリンクラー71には限定されず、いかなる種類、構造のノズルでもよい。
【0077】
例えば、図10に示すノズル91でもよく、このノズル91は、略筒状の基端部92が吊りパイプ61の先端部の内周側に嵌合固着されることにより、散布器21a の散布用チューブ31の先端部側に接続されている。
【0078】
そして、このノズル91の先端部93には、吐出口94が下方を向いて開口形成されているとともに、この吐出口94から下方に吐出する液体Lを側方に向けて広範囲に噴射するための金属製のノズル体96が取り付けられている。
【0079】
また、このノズル91の側面には、操作部97が突出形成され、この操作部97が回動操作されることにより、吐出口94から吐出する液体Lの流量が調節されるようになっている。したがって、このノズル91を備えた散布器21a によれば、例えば、下方に位置する野菜2に応じて、液体Lの散布量、飛距離を自由に調整できる。
【0080】
【発明の効果】
請求項1記載の散布用チューブ保持具によれば、散布用チューブの一部を円弧部に挿入するとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にそれぞれ挿入すると、散布用チューブの一部が略円弧状になるとともに、散布用チューブの一部の両端近傍が保持部にてそれぞれ保持されるため、散布終了後に、高さを異ならせた状態で維持すれば、散布用パイプ内の残留液が散布用チューブ内を必要以上に流れることを防止でき、散布用パイプ内の残留液が散布用チューブの先端から滴り落ちることを防止でき、しかも、止液体用バルブを備える構成ではなく、液体に混った不純物によって目詰まりを起こさないので、メインテナンスを簡易化できる。
【0081】
また、散布の際には、略円弧状になった一部を真っ直ぐにしようとする力を抑制して、散布用チューブの揺れを防止でき、例えば、繰返し荷重による疲労損傷を抑制でき、散布用チューブの耐久性を高めることができる。
【0082】
さらに、散布用チューブの一部を円弧部に挿入するとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にそれぞれ挿入するだけで、散布用チューブの一部を略円弧状に確実に形成できるとともに、散布用チューブの一部の両端近傍を保持部にてそれぞれ保持でき、散布用チューブへの取付け作業を完了するので、例えば、ビニールハウス内において、このビニールハウス内の上方に配設された散布用チューブへ取り付ける場合でも、効率よく簡単に取り付けることができる。
【0083】
請求項2記載の散布用チューブ保持具によれば、請求項1記載の散布用チューブ保持具の効果に加え、ポリプロピレンにて成形するため、比較的温度が高くても、変形しにくく、例えば、ビニールハウス内でも、有効に使用することができる。
【0084】
請求項3記載の散布器によれば、散布用チューブ保持具にて、略円弧状に湾曲した散布用チューブの一部が散布用チューブより高い位置に位置させた状態で、散布用チューブの一部の両端近傍が保持部にてそれぞれ保持されているため、散布の際に散布用チューブの揺れを防止できるとともに、散布終了後には、散布用パイプ内の残留液が散布用チューブ内の散布用パイプより高い位置に流れることを防止でき、散布用パイプ内の残留液が散布用チューブの先端から滴り落ちることを防止できる。
【0085】
請求項4記載の散布器によれば、請求項3記載の散布器の効果に加え、散布用チューブおよびノズル間に接続された略直線状の硬質の吊りパイプを備えるため、散布用チューブは吊りパイプから鉛直下向きの力を受け、散布の際における散布用チューブの揺れを確実に防止でき、安定して散布できる。
【0086】
請求項5記載の散布システムによれば、散布終了後のポンプの停止時に、吸入用バルブおよび排出用バルブがともに開成して、大気が散布用パイプ内に吸入されて散布用パイプ内が大気圧になるとともに、散布用パイプ内にある残留液が散布用パイプ外に排出されるので、例えば残留液の凍結凝固による散布用パイプの損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の散布器の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】同上散布器の使用状態を示す一部を省略した説明図である。
【図3】同上散布器を備えた散布システムを示すシステム線図である。
【図4】本発明の散布用チューブ保持具の一実施の形態を示す正面図である。
【図5】同上散布用チューブ保持具を示す側面図である。
【図6】同上散布用チューブ保持具を示す上面図である。
【図7】同上散布用チューブ保持具を示す底面図である。
【図8】同上散布用チューブ保持具を示す図6のA−A断面図である。
【図9】同上散布用チューブ保持具を示す図6のB−B断面図である。
【図10】本発明の散布器の他の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
8 散布用パイプ
10 ポンプ
15 吸入用バルブ
16 排出用バルブ
21,21a 散布器
31 散布用チューブ
41 散布用チューブ保持具
42 円弧部
52 保持部
61 吊りパイプ
71 ノズルとしてのマイクロスプリンクラー
91 ノズル
L 液体
Claims (5)
- 基端が散布用パイプに接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブの一部を挿脱可能で略円弧状にする円弧部と、
この円弧部の両端に連続して一体にそれぞれ形成され、前記散布用チューブの一部の両端近傍をそれぞれ挿脱可能で保持する保持部と
を具備したことを特徴とする散布用チューブ保持具。 - ポリプロピレンにて成形された
ことを特徴とする請求項1記載の散布用チューブ保持具。 - 基端が散布用パイプに接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブと、
この散布用チューブの一部を前記散布用パイプより高い位置に位置させた状態で保持する請求項1または2記載の散布用チューブ保持具と
を具備したことを特徴とする散布器。 - 基端が散布用チューブの先端に接続された硬質の吊りパイプと、
この吊りパイプの先端に接続されたノズルと
具備したことを特徴とする請求項3記載の散布器。 - 略水平に配設された散布用パイプと、
この散布用パイプに基端が接続されこの散布用パイプより低い位置に位置する先端から液体を噴出し可撓性を有する散布用チューブと、
この散布用チューブの一部を前記散布用パイプより高い位置に位置させた状態で保持する請求項1または2記載の散布用チューブ保持具と、
前記散布用パイプに液体を供給するポンプと、
前記散布用パイプの上流側に設けられ、前記ポンプの停止時に前記散布用パイプ内の圧力を大気圧にする吸入用バルブと、
前記散布用パイプの下流側に設けられ、前記吸入用バルブの開成に対応して開成し残留液を前記散布用パイプ外に排出する排出用バルブと
を具備したことを特徴とする散布システム。
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- 1997-08-20 JP JP22411297A patent/JP3667044B2/ja not_active Expired - Lifetime
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