JPH10256858A - 音の選択装置 - Google Patents

音の選択装置

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Publication number
JPH10256858A
JPH10256858A JP9055184A JP5518497A JPH10256858A JP H10256858 A JPH10256858 A JP H10256858A JP 9055184 A JP9055184 A JP 9055184A JP 5518497 A JP5518497 A JP 5518497A JP H10256858 A JPH10256858 A JP H10256858A
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sound
unit
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selection device
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JP9055184A
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Atsushi Yamamoto
篤志 山本
Akihiro Kimura
晋太 木村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の音源からの音を同時に出力しても聴き
分けることができ、所望の音を選択することができる音
の選択装置の提供。 【解決手段】 複数の音源11〜1nの中から選択され
た音源11〜1nの音を選択する音の選択装置。複数の
音源11〜1nからの音の態様をそれぞれ調整する複数
の音響調整部51〜5nと、複数の音響調整部51〜5
nが調整した複数の音声信号を同時に出力する出力部
3,4と、複数の音響調整部51〜5nが調整した複数
の音声信号から1の音声信号を選択するための選択手段
111,112,4とを備える構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の音源からの
音を出力した後、その音の中からユーザが任意に選択し
た音を出力する音の選択装置に関するものであり、例え
ば、ラジオ放送の複数の番組の音の中から目的の番組の
音を選択し出力するものが考えられる。
【0002】
【従来の技術】従来、音を選択する場合は、図12に示
すように、音源11,12,…1n(n;自然数)から
の音声信号をそれぞれ音源切り替え部2に入力し、音源
切り替え部2で切り替え選択した音声信号を出力部3か
ら出力し、その出力した音声信号をスピーカ126で音
に変換して出力するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、各音源1
1,12,…1nからの音声信号は、音源切り替え部2
により1信号のみが選択され、その音が出力されるの
で、ユーザは、各音源11,12,…1nからの音の何
れかを選択するには、音源11,12,…1n毎に音源
切り替え部2のスイッチを切り替えてその音を出力さ
せ、逐一確認する必要があった。
【0004】しかし、これでは、音源11,12,…1
nの数に比例して、手間及び時間がかかり、また、聴き
比べるには、音源11,12,…1n毎の音を覚えなけ
ればならない等の問題があった。また、音源11,1
2,…1nの各音を何の工夫もせずに単にミキシングし
た場合は、各音を聴き分けることが難しく、何れかを選
択するのは困難であった。本発明は、上述したような事
情に鑑みてなされたものであり、複数の音源からの音を
同時に出力しても聴き分けることができ、所望の音を選
択することができる音の選択装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る音の選択
装置は、複数の音源の中から選択された音源の音を選択
する音の選択装置であって、前記複数の音源からの音の
態様をそれぞれ調整する複数の音響調整部と、該複数の
音響調整部が調整した複数の音声信号を同時に出力する
出力部と、前記複数の音響調整部が調整した複数の音声
信号から1の音声信号を選択するための選択手段とを備
えることを特徴とする。
【0006】第2発明に係る音の選択装置は、前記音響
調整部は、音響調整されたときの音量を調整すべく前記
音声信号を調整する音量調整部を含むことを特徴とす
る。
【0007】第3発明に係る音の選択装置は、前記音響
調整部は、音響調整されたときの音にエコーを付加すべ
く前記音声信号を調整するエコー付加部を含むことを特
徴とする。
【0008】第4発明に係る音の選択装置は、前記音響
調整部は、音響調整されたときの音の所定の周波数成分
を減衰させるべく前記音声信号を調整する周波数成分減
衰部を含むことを特徴とする。
【0009】第5発明に係る音の選択装置は、前記音響
調整部は、音響調整されたときの音の像を所定位置に定
位させるべく前記音声信号を調整する音像定位部を含む
ことを特徴とする。
【0010】本発明に係る音の選択装置は、図1に示す
ように、複数の音源11〜1n(n;自然数)から出力
された音声信号は、音響調整部51〜5nにそれぞれ与
えられる。音響調整部51〜5nでは、音声信号は、入
力部111において設定入力され制御情報生成部112
において生成された制御情報に従って、音量、音像位
置、エコー、周波数成分、音像移動態様が、音源11〜
1n毎に相違するように調整され、ミキシング部4に与
えられる。
【0011】音量、音像位置、エコー、周波数成分及び
音像移動態様の何れか1つ又は複数が相違すると、音の
方向性及び距離感が異なって聞こえるようになる。音量
を小さくされた音は遠くに聞こえ、音量を大きくされた
音は近くに聞こえる。音像が定位されると、定位された
位置から発音されるように聞こえる。付加されたエコー
が異なると、発音位置が前後に相違して聞こえる。同じ
音源からの音でも減衰された周波数成分が異なると、発
音位置が前後に相違して聞こえる。音像の移動態様が相
違すると、各音像がそれぞれ移動しているように聞こえ
る。
【0012】ミキシング部4では、音響調整部51〜5
nで処理された、音源11〜1n毎の音声信号がミキシ
ングされ、出力部3から出力され、その出力された音声
信号がスピーカ126で音に変換され出力される。この
とき、各音は、音源11〜1n毎に異なる方向性及び距
離感が与えられているので、ミキシングされても、ユー
ザは識別することができる。ユーザは、入力部111か
ら入力することにより、所望の音源11〜1nの音をミ
キシング部4において選択する。これにより、選択した
音源11〜1nの音のみが出力部3を介してスピーカ1
26から出力される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。図1は、第1発明に係
る音の選択装置の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。この音の選択装置は、複数の音源11〜1n
(n;自然数)と、音源11〜1nからの音声信号が与
えられ、音の属性をそれぞれ調整する複数の音響調整部
51〜5nと、音響調整部51〜5nが調整した複数の
音を同時に出力するためにミキシングするミキシング部
4と、ミキシング部4がミキシングした音声信号を出力
する出力部3とを備えている。
【0014】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の音の態様
を設定入力し、また、スピーカ126が出力した音を聴
いて、所望の音源11〜1nを選択設定する為の入力部
111と、入力部111における設定入力に従った、音
響調整部51〜5n毎の制御情報を生成する制御情報生
成部112とを備えている。入力部111において選択
設定された所望の音源11〜1nは、ミキシング部4に
おいて選択される。
【0015】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、音響調整部51〜5nにそれぞれ与えられ
る。音響調整部51〜5nでは、音声信号は、入力部1
11において設定入力され制御情報生成部112におい
て生成された制御情報に従って、音の方向性及び距離感
が音源11〜1n毎に異なって聞こえるように調整さ
れ、ミキシング部4に与えられる。
【0016】ミキシング部4では、音源11〜1n毎に
調整された音声信号がミキシングされ、出力部3から出
力され、スピーカ126で音に変換され出力される。ユ
ーザは、スピーカ126から出力される音を聴いて、所
望の音源11〜1nの音を選択し、入力部111から入
力することにより、選択した音源11〜1nの音のみが
スピーカ126から出力される。
【0017】図2は、第2発明に係る音の選択装置の実
施の形態の構成を示すブロック図である。この音の選択
装置は、複数の音源11〜1nと、音源11〜1nから
の音声信号が与えられ、音量をそれぞれ調整する複数の
音量調整部61〜6n(音量調整部)と、音量調整部6
1〜6nが調整した複数の音を同時に出力するためにミ
キシングするミキシング部4と、ミキシング部4がミキ
シングした音声信号を出力する出力部3とを備えてい
る。
【0018】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の音量を設
定入力し、また、スピーカ126が出力した音を聴い
て、所望の音源11〜1nを選択設定する為の入力部1
11と、入力部111における設定入力に従った、音量
調整部61〜6n毎の音量情報を生成する音量情報生成
部115を含む制御情報生成部114とを備えている。
入力部111において選択設定された所望の音源11〜
1nは、ミキシング部4において選択される。
【0019】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、音量調整部61〜6nにそれぞれ与えられ
る。音量調整部61〜6nでは、音声信号は、入力部1
11において設定入力され音量情報生成部115におい
て生成された音量情報に従って、音量が音源11〜1n
毎に異なって聞こえるように調整され、ミキシング部4
に与えられる。
【0020】ミキシング部4では、音源11〜1n毎に
音量が調整された音声信号がミキシングされ、出力部3
から出力され、スピーカ126で音に変換され出力され
る。このとき、音量調整部61〜6nにより、音量が小
さくされた音は遠くに聞こえ、音量が大きくされた音は
近くに聞こえる。ユーザは、スピーカ126から出力さ
れる、距離感が異なる複数の音を聴いて、所望の音源1
1〜1nの音を選択し、入力部111から入力する。こ
れにより、選択された音源11〜1nの音のみがスピー
カ126から出力される。
【0021】図3は、第3発明に係る音の選択装置の実
施の形態の構成を示すブロック図である。この音の選択
装置は、複数の音源11〜1nと、音源11〜1nから
の音声信号が与えられ、音にエコーを付加する複数のエ
コー付加部81〜8nと、エコー付加部81〜8nがエ
コーを付加した複数の音を同時に出力するためにミキシ
ングするミキシング部4と、ミキシング部4がミキシン
グした音声信号を出力する出力部3とを備えている。
【0022】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の音のエコ
ーの態様(エコーを付加しない場合も含む)を設定入力
し、また、スピーカ126が出力した音を聴いて、所望
の音源11〜1nを選択設定する為の入力部111と、
入力部111における設定入力に従った、エコー付加部
81〜8n毎のエコー情報を生成するエコー情報生成部
119を含む制御情報生成部118とを備えている。入
力部111において選択設定された所望の音源11〜1
nは、ミキシング部4において選択される。
【0023】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、エコー付加部81〜8nにそれぞれ与えら
れる。エコー付加部81〜8nでは、音声信号は、入力
部111において設定入力されエコー情報生成部119
において生成されたエコー情報に従って、エコーが音源
11〜1n毎に異なって聞こえるように付加され、ミキ
シング部4に与えられる。
【0024】ミキシング部4では、音源11〜1n毎に
エコーが付加された音声信号がミキシングされ、出力部
3から出力され、スピーカ126で音に変換され出力さ
れる。このとき、各音は、エコー付加部81〜8nによ
り付加されたエコーの態様により、距離感が異なって聞
こえる。ユーザは、スピーカ126から出力され、距離
感が異なるように聞こえる複数の音を聴いて、所望の音
源11〜1nの音を選択し、入力部111から入力す
る。これにより、選択された音源11〜1nの音のみが
スピーカ126から出力される。
【0025】図4は、第4発明に係る音の選択装置の実
施の形態の構成を示すブロック図である。この音の選択
装置は、複数の音源11〜1nと、音源11〜1nから
の音声信号が与えられ、音の所定の周波数成分を減衰さ
せる複数の帯域フィルタ91〜9n(周波数成分減衰
部)と、帯域フィルタ91〜9nがそれぞれ所定の周波
数成分を減衰させた複数の音を同時に出力するためにミ
キシングするミキシング部4と、ミキシング部4がミキ
シングした音声信号を出力する出力部3とを備えてい
る。
【0026】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の減衰させ
る周波数帯域を設定入力し、また、スピーカ126が出
力した音を聴いて、所望の音源11〜1nを選択設定す
る為の入力部111と、入力部111における設定入力
に従った、帯域フィルタ91〜9n毎の周波数成分情報
を生成する周波数成分情報生成部121を含む制御情報
生成部120とを備えている。入力部111において選
択設定された所望の音源11〜1nは、ミキシング部4
において選択される。
【0027】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、帯域フィルタ91〜9nにそれぞれ与えら
れる。帯域フィルタ91〜9nでは、音声信号は、入力
部111において設定入力され周波数成分情報生成部1
21において生成された周波数成分情報に従って、音源
11〜1n毎に異なる周波数帯域が減衰され、ミキシン
グ部4に与えられる。
【0028】ミキシング部4では、音源11〜1n毎に
異なる周波数帯域が減衰された音声信号がミキシングさ
れ、出力部3から出力され、スピーカ126で音に変換
され出力される。このとき、各音は、帯域フィルタ91
〜9nにより減衰された周波数帯域により、距離感が異
なって聞こえる。つまり、高周波数帯域が減衰されると
遠くに聞こえる。ユーザは、スピーカ126から出力さ
れ、距離感が異なるように聞こえる複数の音を聴いて、
所望の音源11〜1nの音を選択し、入力部111から
入力する。これにより、選択された音源11〜1nの音
のみがスピーカ126から出力される。
【0029】図5は、第5発明に係る音の選択装置の実
施の形態1の構成を示すブロック図である。この音の選
択装置は、複数の音源11〜1nと、音源11〜1nか
らの音声信号が与えられ、音像の位置をそれぞれ定位置
に調整する複数の音像定位部71〜7nと、音像定位部
71〜7nが調整した複数の音を同時に出力するために
ミキシングするミキシング部4と、ミキシング部4がミ
キシングした音声信号を出力する出力部3とを備えてい
る。
【0030】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の音像の位
置を設定入力し、また、スピーカ126が出力した音を
聴いて、所望の音源11〜1nを選択設定する為の入力
部111と、入力部111における設定入力に従った、
音像定位部71〜1n毎の定位情報を生成する定位情報
生成部117を含む制御情報生成部116とを備えてい
る。入力部111において選択設定された所望の音源1
1〜1nは、ミキシング部4において選択される。
【0031】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、音像定位部71〜7nにそれぞれ与えられ
る。音像定位部71〜7nでは、音声信号は、入力部1
11において設定入力され定位情報生成部117におい
て生成された定位情報に従って、音像の位置が音源11
〜1n毎に異なって聞こえるように調整され、ミキシン
グ部4に与えられる。
【0032】ミキシング部4では、音源11〜1n毎に
音量が調整された音声信号がミキシングされ、出力部3
から出力され、スピーカ126で音に変換され出力され
る。このとき、各音は、音像定位部71〜7nによりそ
れぞれ調整された位置から聞こえる。ユーザは、スピー
カ126から出力され、出力位置が異なるように聞こえ
る複数の音を聴いて、所望の音源11〜1nの音を選択
し、入力部111から入力する。これにより、選択され
た音源11〜1nの音のみがスピーカ126から出力さ
れる。
【0033】図6は、第5発明に係る音の選択装置の実
施の形態2の構成を示すブロック図である。この音の選
択装置は、複数の音源11〜1nと、音源11〜1nか
らの音声信号が与えられ、音像の位置をそれぞれ定位置
に調整する複数の音像定位部71〜7nと、音像定位部
71〜7nが調整した音声信号が与えられ、音にエコー
を付加する複数のエコー付加部81〜8nと、エコー付
加部81〜8nがエコーを付加した音声信号が与えら
れ、音の所定の周波数成分を減衰させる複数の帯域フィ
ルタ91〜9nと、帯域フィルタ91〜9nがそれぞれ
所定の周波数成分を減衰させた音声信号が与えられ、音
量をそれぞれ調整する複数の音量調整部61〜6nと、
音量調整部61〜6nが調整した複数の音を同時に出力
するためにミキシングするミキシング部4と、ミキシン
グ部4がミキシングした音声信号を出力する出力部3と
を備えている。
【0034】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
126により音に変換されて出力される。また、この音
の選択装置は、ユーザが、音源11〜1n毎の音像の位
置、音のエコーの態様、減衰させる周波数帯域及び音量
を設定入力し、また、スピーカ126が出力した音を聴
いて、所望の音源11〜1nを選択設定する為の入力部
111と、入力部111における設定入力に従って、音
像定位部71〜7n毎の定位情報を生成する定位情報生
成部117、エコー付加部81〜8n毎のエコー情報を
生成するエコー情報生成部119、帯域フィルタ91〜
9n毎の周波数成分情報を生成する周波数成分情報生成
部121、及び音量調整部61〜6n毎の音量情報を生
成する音量情報生成部115を含む制御情報生成部12
2とを備えている。入力部111において選択設定され
た所望の音源11〜1nは、ミキシング部4において選
択される。
【0035】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。複数の音源11〜1nから出力された
音声信号は、音像定位部71〜7nにそれぞれ与えられ
る。音像定位部71〜7nでは、音声信号は、入力部1
11において設定入力され定位情報生成部117におい
て生成された定位情報に従って、音像の位置が音源11
〜1n毎に異なって聞こえるように調整され、エコー付
加部81〜8nに与えられる。エコー付加部81〜8n
では、音声信号は、入力部111において設定入力され
エコー情報生成部119において生成されたエコー情報
に従って、エコーが音源11〜1n毎に異なって聞こえ
るように付加され、帯域フィルタ91〜9nに与えられ
る。
【0036】帯域フィルタ91〜9nでは、音声信号
は、入力部111において設定入力され周波数成分情報
生成部121において生成された周波数成分情報に従っ
て、音源11〜1n毎に異なる周波数帯域が減衰され、
音量調整部61〜6nに与えられる。音量調整部61〜
6nでは、音声信号は、入力部111において設定入力
され音量情報生成部115において生成された音量情報
に従って、音量が音源11〜1n毎に異なって聞こえる
ように調整され、ミキシング部4に与えられる。
【0037】ミキシング部4では、音像定位部71〜7
n、エコー付加部81〜8n、帯域フィルタ91〜9n
及び音量調整部61〜6nにより処理された、音源11
〜1n毎の音声信号がミキシングされ、出力部3から出
力され、スピーカ126で音に変換され出力される。こ
のとき、各音は、音源11〜1n毎に異なる方向性及び
距離感が与えられているので、ミキシングされても、ユ
ーザは識別することができる。ユーザは、入力部111
から入力することにより、所望の音源11〜1nの音を
選択する。これにより、選択した音源11〜1nの音の
みがスピーカ126から出力される。尚、音像定位部7
1〜7n、エコー付加部81〜8n、帯域フィルタ91
〜9n及び音量調整部61〜6nの処理順は入れ替わっ
ても良い。
【0038】図7は、第5発明に係る音の選択装置の実
施の形態3の構成を示すブロック図である。この音の選
択装置は、複数の音源11〜14と、音源11〜14か
らの音声信号が与えられ、音像の位置をそれぞれ移動さ
せる複数の音像移動部51p〜54pと、音像移動部5
1p〜54pが処理した複数の音を同時に出力するため
にミキシングするミキシング部4aと、ミキシング部4
aがミキシングした音声信号を出力する出力部3とを備
えている。
【0039】出力部3が出力した音声信号は、スピーカ
SP1〜SP4により音に変換されて出力される。ま
た、この音の選択装置は、ユーザが、音源11〜14毎
の音像の位置を移動させる為の入力を行う入力部123
と、入力部123における入力に従った、音像移動部5
1p〜54p毎の制御情報を生成する制御情報生成部1
24と、リスナーの仮想位置(例えば、各音像が中立位
置にあるときのそれらの中心位置とする)と音像の位置
とが重なったとき又は接近したときに、その音像が選択
されたと判定し、その判定結果をミキシング部4aに与
える判定部125を備えている。ミキシング部4aは、
与えられた判定結果に従って、音源11〜1nを選択す
る。
【0040】以下に、このような構成の音の選択装置の
動作を説明する。例えば、図8に示すように、4つのス
ピーカSP1〜SP4を互いに等間隔に、ユーザMを囲
むように配置し、ユーザMは、入力部123のリモート
コントロール装置Rを保持しているとする。ユーザM
は、リスナーの仮想位置に立っているものとする。ここ
で、音像を移動させる処理が行われないときの各音像の
中立位置は、図9に示すように、音源11の音像Aをユ
ーザMの前方に、音源12の音像BをユーザMの左方
に、音源13の音像CをユーザMの後方に、音源14の
音像DをユーザMの右方にそれぞれ定位させる。
【0041】ユーザMは、前後左右の音を聴き、所望の
音が接近して来るように、リモートコントロール装置R
を操作する。例えば、図10に示すように、音像Dが接
近して来るように操作すると、前方から聞こえていた音
像Aは、音像A’のように左斜め前方から聞こえて来る
ようになる。同様に、音像Cは、音像C’のように左斜
め後方から聞こえて来るようになり、音像Bは、音像
B’のように遠くなったように聞こえる。ユーザMが、
リモートコントロール装置Rを操作するのを止めたとき
又は止めてから所定時間が経過した後、判定部125
は、図11に示すように、ユーザMが立っているリスナ
ーの仮想位置に最も接近している音像D”が選択された
と判定し、ミキシング部4aに音源14の音を選択さ
せ、音源14の音のみをスピーカSP1〜SP4から出
力させる。
【0042】尚、入力部123は、マウス、トラックボ
ール及びジョイスティック等でも良く、単に左右又は前
後にのみ移動させる場合は、つまみ又はレバーでも良
い。また、各音像の位置及びリスナーの仮想位置は、予
め、初期位置として決めておいても良いし、音の選択装
置を画像と合わせて使用するときは、画像の情報を利用
して決めることもできる。また、ユーザMが、リモート
コントロール装置Rの釦を操作することにより、判定部
125が、そのときにリスナーの仮想位置に重なってい
る音像又は最接近している音像が選択されたと判定する
ようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】第1発明に係る音の選択装置によれば、
複数の音源からの音を同時に出力しても聴き分けること
ができ、所望の音を選択することができる。
【0044】第2発明に係る音の選択装置によれば、音
量が小さくされた音は遠くに聞こえ、音量が大きくされ
た音は近くに聞こえるので、複数の音源からの音を同時
に出力しても聴き分けることができ、所望の音を選択す
ることができる。
【0045】第3発明に係る音の選択装置によれば、付
加されたエコーが異なると、音の出力位置が前後に相違
して聞こえるので、複数の音源からの音を同時に出力し
ても聴き分けることができ、所望の音を選択することが
できる。
【0046】第4発明に係る音の選択装置によれば、減
衰された周波数成分が異なると、音の出力位置が前後に
相違して聞こえるので、複数の音源からの音を同時に出
力しても聴き分けることができ、所望の音を選択するこ
とができる。
【0047】第5発明に係る音の選択装置によれば、音
像が定位された位置から音が出力されるように聞こえる
ので、複数の音源からの音を同時に出力しても聴き分け
ることができ、所望の音を選択することができる。ま
た、各音像移動態様が相違すると、各音の方向性及び距
離感が異なって聞こえるので、複数の音源からの音を同
時に出力しても聴き分けることができ、所望の音を選択
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る音の選択装置の実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】第2発明に係る音の選択装置の実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図3】第3発明に係る音の選択装置の実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図4】第4発明に係る音の選択装置の実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図5】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態1の
構成を示すブロック図である。
【図6】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態2の
構成を示すブロック図である。
【図7】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態3の
構成を示すブロック図である。
【図8】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態3を
説明する為の説明図である。
【図9】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態3を
説明する為の説明図である。
【図10】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態3
を説明する為の説明図である。
【図11】第5発明に係る音の選択装置の実施の形態3
を説明する為の説明図である。
【図12】音を選択する場合の従来の構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11〜1n 音源 3 出力部 4 ミキシング部(出力部、選択手段) 51〜5n 音響調整部 51p〜54p 音像移動部 61〜6n 音量調整部 71〜7n 音像定位部 81〜8n エコー付加部 91〜9n 帯域フィルタ(周波数成分減衰部) 111 入力部(選択手段) 112,114,116,118,120,122,1
24 制御情報生成部(選択手段) 126,SP1〜SP4 スピーカ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音源の中から選択された音源の音
    を選択する音の選択装置であって、 前記複数の音源からの音の態様をそれぞれ調整する複数
    の音響調整部と、該複数の音響調整部が調整した複数の
    音声信号を同時に出力する出力部と、前記複数の音響調
    整部が調整した複数の音声信号から1の音声信号を選択
    するための選択手段とを備えることを特徴とする音の選
    択装置。
  2. 【請求項2】 前記音響調整部は、音響調整されたとき
    の音量を調整すべく前記音声信号を調整する音量調整部
    を含む請求項1記載の音の選択装置。
  3. 【請求項3】 前記音響調整部は、音響調整されたとき
    の音にエコーを付加すべく前記音声信号を調整するエコ
    ー付加部を含む請求項1又は2記載の音の選択装置。
  4. 【請求項4】 前記音響調整部は、音響調整されたとき
    の音の所定の周波数成分を減衰させるべく前記音声信号
    を調整する周波数成分減衰部を含む請求項1〜3の何れ
    かに記載の音の選択装置。
  5. 【請求項5】 前記音響調整部は、音響調整されたとき
    の音の像を所定位置に定位させるべく前記音声信号を調
    整する音像定位部を含む請求項1〜4の何れかに記載の
    音の選択装置。
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