JPH06133399A - 音像定位制御装置 - Google Patents
音像定位制御装置Info
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- JPH06133399A JPH06133399A JP4276375A JP27637592A JPH06133399A JP H06133399 A JPH06133399 A JP H06133399A JP 4276375 A JP4276375 A JP 4276375A JP 27637592 A JP27637592 A JP 27637592A JP H06133399 A JPH06133399 A JP H06133399A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小規模構成で明瞭な距離感制御を行うことが
できる音像定位制御装置を提供する。 【構成】 近距離用分配器8nに音響データが入力され
ると、近距離用分配手段8nは、定位制御器4に指示さ
れた方向に応じて、方向付器FIR1〜12の少なくとも
1つに、入力された音響データを選択的に分配する。ま
た、遠距離用分配器8fに音響データが入力されると、
遠距離用分配器8fは、定位制御器4で指示された距離
に応じて、方向付器FIR1〜12の少なくとも3つに音
響データを分配する。方向付器FIR1〜12において、
分配された音響データは、所定の方向に対応した音像定
位感を付与するデータ処理を施され、加算器9Rおよび
9L、クロストークキャンセラ10、アンプ11を経て
再生される。
できる音像定位制御装置を提供する。 【構成】 近距離用分配器8nに音響データが入力され
ると、近距離用分配手段8nは、定位制御器4に指示さ
れた方向に応じて、方向付器FIR1〜12の少なくとも
1つに、入力された音響データを選択的に分配する。ま
た、遠距離用分配器8fに音響データが入力されると、
遠距離用分配器8fは、定位制御器4で指示された距離
に応じて、方向付器FIR1〜12の少なくとも3つに音
響データを分配する。方向付器FIR1〜12において、
分配された音響データは、所定の方向に対応した音像定
位感を付与するデータ処理を施され、加算器9Rおよび
9L、クロストークキャンセラ10、アンプ11を経て
再生される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は聴取される音の音像位置
を制御する音像定位制御装置に関する。
を制御する音像定位制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種演奏会場を想定した音場
効果を実現するために、図7に示すようなダミーヘッド
DHを用いた測定を行い、その測定に基づいて音響デー
タを加工することにより、実際の演奏会場と同等な音像
定位感を得るという方法がある。図7に示すダミーヘッ
ドDHは、人間の頭部に似た形状を有しており、その右
耳および左耳に対応する部分にはマイクMRおよびML
が取り付けられている。
効果を実現するために、図7に示すようなダミーヘッド
DHを用いた測定を行い、その測定に基づいて音響デー
タを加工することにより、実際の演奏会場と同等な音像
定位感を得るという方法がある。図7に示すダミーヘッ
ドDHは、人間の頭部に似た形状を有しており、その右
耳および左耳に対応する部分にはマイクMRおよびML
が取り付けられている。
【0003】まず、図7に示すダミーヘッドDHを用い
て、聴取者に対して水平角ψと鉛直角θと距離D(例え
ば、1mに固定)とで特定される音源において発生した
音が、聴取者の左右の耳に伝達された時の波形を捉え、
源音波形との差分を測定する。この測定を、空間上の複
数の位置の音源から発生する音について行い、測定され
たデータから、音源から発生した音の波形をダミーヘッ
ドDHの右耳または左耳に到達した時の波形に変換する
関数(以後、頭部伝達関数とする)を、音源の位置に応
じて算出する。
て、聴取者に対して水平角ψと鉛直角θと距離D(例え
ば、1mに固定)とで特定される音源において発生した
音が、聴取者の左右の耳に伝達された時の波形を捉え、
源音波形との差分を測定する。この測定を、空間上の複
数の位置の音源から発生する音について行い、測定され
たデータから、音源から発生した音の波形をダミーヘッ
ドDHの右耳または左耳に到達した時の波形に変換する
関数(以後、頭部伝達関数とする)を、音源の位置に応
じて算出する。
【0004】次に、算出された頭部伝達関数に対応する
FIRフィルタを作成する。そして、発生させた音響デ
ータを、定位させたい位置(以後、目的音像位置とい
う)に応じたFIRフィルタに通して加工し再生する
と、聴取者には、目的音像位置から音が聞こえてくるよ
うに感じられる。頭部伝達空間に対応したFIRフィル
タを得るためには、上記のように頭部伝達関数を算出し
てもよいし、音源からインパルスを発生させ、その応答
波形の振幅値を係数としてFIRフィルタを作成しても
よい。
FIRフィルタを作成する。そして、発生させた音響デ
ータを、定位させたい位置(以後、目的音像位置とい
う)に応じたFIRフィルタに通して加工し再生する
と、聴取者には、目的音像位置から音が聞こえてくるよ
うに感じられる。頭部伝達空間に対応したFIRフィル
タを得るためには、上記のように頭部伝達関数を算出し
てもよいし、音源からインパルスを発生させ、その応答
波形の振幅値を係数としてFIRフィルタを作成しても
よい。
【0005】このような方法に基づいた装置として、従
来、残響音の混合割合等を制御して距離感を与える音像
定位制御装置が開発されている。図8はこの種の音像定
位制御装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
この図において、1は音響データが入力される入力端
子、2aおよび2bは入力端子1を経て供給される音響
データを、図示せぬ制御部から供給された乗算係数2a
kおよび2bkに基づいて2分し、乗算器M1〜M12お
よびリバーブ回路RVに供給する乗算器であり、乗算係
数2akおよび2bkの和は1となる。なお、出力され
る音響データに対する残響データの割合は、目的音像位
置が近距離にある場合は小、遠距離にある場合は大とな
る。
来、残響音の混合割合等を制御して距離感を与える音像
定位制御装置が開発されている。図8はこの種の音像定
位制御装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
この図において、1は音響データが入力される入力端
子、2aおよび2bは入力端子1を経て供給される音響
データを、図示せぬ制御部から供給された乗算係数2a
kおよび2bkに基づいて2分し、乗算器M1〜M12お
よびリバーブ回路RVに供給する乗算器であり、乗算係
数2akおよび2bkの和は1となる。なお、出力され
る音響データに対する残響データの割合は、目的音像位
置が近距離にある場合は小、遠距離にある場合は大とな
る。
【0006】リバーブ回路RVは、乗算器2bを介して
供給された音響データから残響データを得て、残響デー
タのRチャネル成分およびLチャネル成分を加算器3R
および3Lに供給する。また、乗算器M1〜M12は図示
せぬ制御部から供給された乗算係数C1〜C12に基づい
て、乗算器2aから供給された音響データに乗算を行
う。また、dir1〜dir12は、各々、乗算器M1〜M
12から供給される音響データに、上述した頭部伝達関数
に基づいた畳み込み演算を施し、R/Lチャネル成分の
音響データを加算器3Rおよび3Lに出力する方向付器
であり、図9のブロック図に示すように、2つのFIR
フィルタを並列に接続した構成となっている。FIRフ
ィルタは、畳み込み専用LSI、あるいは、専用DSP
で実現され、畳み込み演算に使用される係数ROMは、
一般的に、外付けされている。
供給された音響データから残響データを得て、残響デー
タのRチャネル成分およびLチャネル成分を加算器3R
および3Lに供給する。また、乗算器M1〜M12は図示
せぬ制御部から供給された乗算係数C1〜C12に基づい
て、乗算器2aから供給された音響データに乗算を行
う。また、dir1〜dir12は、各々、乗算器M1〜M
12から供給される音響データに、上述した頭部伝達関数
に基づいた畳み込み演算を施し、R/Lチャネル成分の
音響データを加算器3Rおよび3Lに出力する方向付器
であり、図9のブロック図に示すように、2つのFIR
フィルタを並列に接続した構成となっている。FIRフ
ィルタは、畳み込み専用LSI、あるいは、専用DSP
で実現され、畳み込み演算に使用される係数ROMは、
一般的に、外付けされている。
【0007】ここでは、説明を簡単にするために、方向
付器dir1〜dir12は、水平方向にのみ対応してい
ることとする。方向付器dir1は聴取者の正面方向
(水平角0゜方向)、方向付器dir2は聴取者の正面
右30゜方向(水平角30゜方向)、というように30
゜毎に設定され、方向付器dir12は聴取者の正面左3
0゜方向(水平角330゜方向)の音源に対応した頭部
伝達関数に基づいた畳み込み演算を行う。
付器dir1〜dir12は、水平方向にのみ対応してい
ることとする。方向付器dir1は聴取者の正面方向
(水平角0゜方向)、方向付器dir2は聴取者の正面
右30゜方向(水平角30゜方向)、というように30
゜毎に設定され、方向付器dir12は聴取者の正面左3
0゜方向(水平角330゜方向)の音源に対応した頭部
伝達関数に基づいた畳み込み演算を行う。
【0008】このような構成において、例えば、水平角
30゜に定位させるべき音響データが、入力端子1を経
て乗算器2aおよび2bに供給されると、乗算器2aお
よび2bにおいて、音響データは目的音像位置の距離に
応じた乗算係数2akおよび2bkに基づいた乗算を施
され、乗算器M1〜M12およびリバーブ回路RVに供給
される。この場合、音響データを定位させたい方向(以
後、目的音像方向という)は、水平角30゜方向である
ので、水平角30゜方向の音源に対応した頭部伝達関数
に基づいた演算を行う方向付器dir2が、図示せぬ制
御部により選択される。すなわち、乗算器M2の乗算係
数C2のみが1となり、他の乗算器M1およびM3〜M12
の乗算係数は0となる。
30゜に定位させるべき音響データが、入力端子1を経
て乗算器2aおよび2bに供給されると、乗算器2aお
よび2bにおいて、音響データは目的音像位置の距離に
応じた乗算係数2akおよび2bkに基づいた乗算を施
され、乗算器M1〜M12およびリバーブ回路RVに供給
される。この場合、音響データを定位させたい方向(以
後、目的音像方向という)は、水平角30゜方向である
ので、水平角30゜方向の音源に対応した頭部伝達関数
に基づいた演算を行う方向付器dir2が、図示せぬ制
御部により選択される。すなわち、乗算器M2の乗算係
数C2のみが1となり、他の乗算器M1およびM3〜M12
の乗算係数は0となる。
【0009】乗算器M2から音響データが供給される唯
一の方向付器dir2において、供給された音響データ
に畳み込み演算が施され、演算が施された音響データの
Rチャネル成分およびLチャネル成分が、加算器3Rお
よび3Lに供給される。一方、リバーブ回路RVにおい
て得られた残響データに変換され、残響データのRチャ
ネル成分およびLチャネル成分が、加算器3Rおよび3
Lに供給される。したがって、最終的な音響データは方
向付器dir2から出力された音響データと、リバーブ
回路RVから出力された残響データとの和となる。
一の方向付器dir2において、供給された音響データ
に畳み込み演算が施され、演算が施された音響データの
Rチャネル成分およびLチャネル成分が、加算器3Rお
よび3Lに供給される。一方、リバーブ回路RVにおい
て得られた残響データに変換され、残響データのRチャ
ネル成分およびLチャネル成分が、加算器3Rおよび3
Lに供給される。したがって、最終的な音響データは方
向付器dir2から出力された音響データと、リバーブ
回路RVから出力された残響データとの和となる。
【0010】また、水平角45゜方向に音像を定位させ
る場合は、水平角30゜および60゜方向に対応した方
向付器dir2およびdir3に接続された乗算器M2お
よびM3の乗算係数C2およびC3が1対1の割合とな
り、他の乗算器M1およびM4〜M1 2の乗算係数が0とな
る。乗算器2aにおいて乗算係数2akに基づいて乗算
された音響データが、乗算器M1〜M12に供給される
と、方向付器dir2およびdir3のみに音響データが
供給され、他の方向付器には音響データは供給されな
い。方向付器dir2およびdir3において、水平角3
0゜および60゜方向の音源に対応した頭部伝達関数に
応じた演算が行われ、各々からRチャネル成分およびL
チャネル成分の音響データが、加算器3Rおよび3Lに
供給される。
る場合は、水平角30゜および60゜方向に対応した方
向付器dir2およびdir3に接続された乗算器M2お
よびM3の乗算係数C2およびC3が1対1の割合とな
り、他の乗算器M1およびM4〜M1 2の乗算係数が0とな
る。乗算器2aにおいて乗算係数2akに基づいて乗算
された音響データが、乗算器M1〜M12に供給される
と、方向付器dir2およびdir3のみに音響データが
供給され、他の方向付器には音響データは供給されな
い。方向付器dir2およびdir3において、水平角3
0゜および60゜方向の音源に対応した頭部伝達関数に
応じた演算が行われ、各々からRチャネル成分およびL
チャネル成分の音響データが、加算器3Rおよび3Lに
供給される。
【0011】一方、乗算器2bにおいて、乗算係数2b
kに基づいて乗算された音響データは、リバーブ回路R
Vにおいて残響データに変換され、Rチャネル成分およ
びLチャネル成分の残響データが、加算器3Rおよび3
Lに供給される。最後に、加算器3Rおよび3Lにおい
て、方向付器dir2およびdir3から出力された音
響データと、リバーブ回路RVから出力された残響デー
タが加算されて最終的な音響データとなる。
kに基づいて乗算された音響データは、リバーブ回路R
Vにおいて残響データに変換され、Rチャネル成分およ
びLチャネル成分の残響データが、加算器3Rおよび3
Lに供給される。最後に、加算器3Rおよび3Lにおい
て、方向付器dir2およびdir3から出力された音
響データと、リバーブ回路RVから出力された残響デー
タが加算されて最終的な音響データとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の音像定位制御装置においては、音源の距離感を、残
響音の混合割合により表現するために、部屋の大きさが
変わったような印象こそ得られるが、音源の距離感はさ
ほど明瞭ではなかった。そこで、距離Dを1mに固定せ
ず、方向のみならず所定距離毎にも方向付器を持てば、
上述の不都合は解決できるが、必要となる空間をカバー
するためには数多くの方向付器を持たなければならず、
システムが巨大になってしまう。
来の音像定位制御装置においては、音源の距離感を、残
響音の混合割合により表現するために、部屋の大きさが
変わったような印象こそ得られるが、音源の距離感はさ
ほど明瞭ではなかった。そこで、距離Dを1mに固定せ
ず、方向のみならず所定距離毎にも方向付器を持てば、
上述の不都合は解決できるが、必要となる空間をカバー
するためには数多くの方向付器を持たなければならず、
システムが巨大になってしまう。
【0011】例えば、サンプリング周波数40kHz〜
50kHzでの実験によれば、方向および距離により特
定される所定の位置の頭部伝達関数を表現するために
は、少なくとも数百段、詳細に表現するためには数千段
の演算回路を有するFIRフィルタを、R/Lチャネル
成分に対応させて、2つ持つ必要がある。そして、その
FIRフィルタを用いた音像定位制御装置が、30゜毎
に12方向(360゜)、および、100mm毎に10
0段階(10m)までの空間をカバーするとなると、1
秒間に1千億(2つ×12方向×100段階×5000
0Hz)回もの乗加算を行う処理能力を有する演算装置
が必要となる。本発明は、このような背景の下になされ
たもので、小規模構成で明瞭な距離感制御を行うことが
できる音像定位制御装置を提供することを目的とする。
50kHzでの実験によれば、方向および距離により特
定される所定の位置の頭部伝達関数を表現するために
は、少なくとも数百段、詳細に表現するためには数千段
の演算回路を有するFIRフィルタを、R/Lチャネル
成分に対応させて、2つ持つ必要がある。そして、その
FIRフィルタを用いた音像定位制御装置が、30゜毎
に12方向(360゜)、および、100mm毎に10
0段階(10m)までの空間をカバーするとなると、1
秒間に1千億(2つ×12方向×100段階×5000
0Hz)回もの乗加算を行う処理能力を有する演算装置
が必要となる。本発明は、このような背景の下になされ
たもので、小規模構成で明瞭な距離感制御を行うことが
できる音像定位制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、入力された音響データにそれぞれ少なくとも
所定の3方向に対応した音像定位感を付与するデータ処
理を施す複数の音像定位データ処理手段と、音像定位の
方向および距離を指示する指示手段と、前記指示手段で
指示された方向に応じて前記複数の音像定位データ処理
手段の少なくとも1つに前記入力された音響データを選
択的に分配するとともに、前記指示手段で指示された距
離に応じて、前記方向に応じて前記入力された音響デー
タが分配される音像定位データ処理手段以外の音像定位
データ処理手段にも前記入力された音響データを分配す
る分配手段とを具備することを特徴としている。
おいては、入力された音響データにそれぞれ少なくとも
所定の3方向に対応した音像定位感を付与するデータ処
理を施す複数の音像定位データ処理手段と、音像定位の
方向および距離を指示する指示手段と、前記指示手段で
指示された方向に応じて前記複数の音像定位データ処理
手段の少なくとも1つに前記入力された音響データを選
択的に分配するとともに、前記指示手段で指示された距
離に応じて、前記方向に応じて前記入力された音響デー
タが分配される音像定位データ処理手段以外の音像定位
データ処理手段にも前記入力された音響データを分配す
る分配手段とを具備することを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載の発明においては、
入力された音響データにそれぞれ所定の方向に対応した
音像定位感を付与するための定位処理データを有し、該
定位処理データを用いてデータ処理を施す音像定位デー
タ処理手段と、音像定位の方向および距離を指示する指
示手段とを備え、前記音像定位データ処理手段は、前記
指示手段で指示された方向に対応した定位処理データに
基づいてデータ処理を行うとともに、前記指示手段で指
示された距離に応じて前記指示された方向に対応しない
定位処理データをも加味してデータ処理を行うことを特
徴としている。
入力された音響データにそれぞれ所定の方向に対応した
音像定位感を付与するための定位処理データを有し、該
定位処理データを用いてデータ処理を施す音像定位デー
タ処理手段と、音像定位の方向および距離を指示する指
示手段とを備え、前記音像定位データ処理手段は、前記
指示手段で指示された方向に対応した定位処理データに
基づいてデータ処理を行うとともに、前記指示手段で指
示された距離に応じて前記指示された方向に対応しない
定位処理データをも加味してデータ処理を行うことを特
徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、分配手段に音
響データが入力されると、分配手段は、指示手段に指示
された方向に応じて、音像定位データ処理手段の少なく
とも1つに入力された音響データを選択的に分配すると
ともに、指示手段で指示された距離に応じて前記音像定
位データ処理手段以外の音像定位データ処理手段にも音
響データを分配する。これにより、音像定位データ処理
手段において、分配された音響データは、所定の方向に
対応した音像定位感を付与するデータ処理が施される。
また、請求項2に記載の発明によれば、音像定位データ
処理手段に音響データが入力されると、音像定位データ
処理手段は、指示手段に指示された方向に応じた定位処
理データと、前記指示された方向に対応しない定位処理
データとに基づいて、入力された音響データにデータ処
理を施す。
響データが入力されると、分配手段は、指示手段に指示
された方向に応じて、音像定位データ処理手段の少なく
とも1つに入力された音響データを選択的に分配すると
ともに、指示手段で指示された距離に応じて前記音像定
位データ処理手段以外の音像定位データ処理手段にも音
響データを分配する。これにより、音像定位データ処理
手段において、分配された音響データは、所定の方向に
対応した音像定位感を付与するデータ処理が施される。
また、請求項2に記載の発明によれば、音像定位データ
処理手段に音響データが入力されると、音像定位データ
処理手段は、指示手段に指示された方向に応じた定位処
理データと、前記指示された方向に対応しない定位処理
データとに基づいて、入力された音響データにデータ処
理を施す。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例による音像定
位制御装置の概略構成を示すブロック図である。図1に
おいて、4は音の目的音像位置を設定する定位制御器で
あり、つまみをスライドさせることにより、目的音像位
置の鉛直角θを設定する鉛直角スライダ4aと、つまみ
をスライドさせることにより、目的音像位置との距離D
(例えば、0〜50m)を設定する距離スライダ4b
と、回転させることにより、目的音像位置の水平角ψ
(例えば、0〜360゜)を設定する方向ダイアル4c
とを備えている。
ついて説明する。図1は本発明の一実施例による音像定
位制御装置の概略構成を示すブロック図である。図1に
おいて、4は音の目的音像位置を設定する定位制御器で
あり、つまみをスライドさせることにより、目的音像位
置の鉛直角θを設定する鉛直角スライダ4aと、つまみ
をスライドさせることにより、目的音像位置との距離D
(例えば、0〜50m)を設定する距離スライダ4b
と、回転させることにより、目的音像位置の水平角ψ
(例えば、0〜360゜)を設定する方向ダイアル4c
とを備えている。
【0016】定位制御器4において、設定された鉛直角
θ、距離Dおよび水平角ψは、各々、鉛直角指示データ
Sθ、距離指示データSDおよび水平角指示データSψ
として、接続された各回路に伝達される。5は入力端子
1を経て、例えば、電子機器やビデオゲームの音源装置
等から供給された音響データに、定位制御器4から伝達
された鉛直角指示データSθに応じた周波数帯域を排除
する処理を施すことによって、鉛直角θ方向に定位した
音響データを出力するノッチフィルタである。
θ、距離Dおよび水平角ψは、各々、鉛直角指示データ
Sθ、距離指示データSDおよび水平角指示データSψ
として、接続された各回路に伝達される。5は入力端子
1を経て、例えば、電子機器やビデオゲームの音源装置
等から供給された音響データに、定位制御器4から伝達
された鉛直角指示データSθに応じた周波数帯域を排除
する処理を施すことによって、鉛直角θ方向に定位した
音響データを出力するノッチフィルタである。
【0017】なお、ノッチフィルタを用いることによ
り、鉛直角方向の定位が制御可能であることは、例え
ば、J.Acoust.Soc.Am.63(4)、A
pr.1978「Psychoacoustical
aspects of synthesized ve
rtical locale cues(Anthon
yJ. Watkins)等の論文に譲り、ここでは詳
述しない。
り、鉛直角方向の定位が制御可能であることは、例え
ば、J.Acoust.Soc.Am.63(4)、A
pr.1978「Psychoacoustical
aspects of synthesized ve
rtical locale cues(Anthon
yJ. Watkins)等の論文に譲り、ここでは詳
述しない。
【0018】また、6aおよび6bは、ノッチフィルタ
5から共通の入力端に供給された音響データに、乗算係
数aおよびbを乗ずる乗算器であり、後述する制御器7
により、乗算係数aおよびbが供給される。7は乗算係
数aおよびbを決定し、乗算係数aおよびbを乗算器6
aおよび6bに供給する制御器であり、定位制御器4か
ら伝達された距離指示データSDに応じて、図2に示す
ように、距離Dが増すと、乗算器6aの乗算係数aは大
となり、乗算器6bの乗算係数bは小となるように、乗
算係数aおよびbを決定する。
5から共通の入力端に供給された音響データに、乗算係
数aおよびbを乗ずる乗算器であり、後述する制御器7
により、乗算係数aおよびbが供給される。7は乗算係
数aおよびbを決定し、乗算係数aおよびbを乗算器6
aおよび6bに供給する制御器であり、定位制御器4か
ら伝達された距離指示データSDに応じて、図2に示す
ように、距離Dが増すと、乗算器6aの乗算係数aは大
となり、乗算器6bの乗算係数bは小となるように、乗
算係数aおよびbを決定する。
【0019】8nは乗算器6bから出力された音響デー
タを分配して出力する1入力12出力の近距離用分配器
であり、その概略構成を図3に示す。図3において、8
ncは、水平角ψに応じて、乗算係数k1〜k12を決定
し、乗算器8n1〜8n12に供給する近距離用制御器で
ある。水平角ψと乗算係数k1〜k4およびk12との関係
を図4に示す。図4において、乗算係数kj(2≦j≦
12)は乗算係数kj-1を図中右方向に30゜平行移動
したものとなっており、このことは、図示せぬ乗算係数
k5〜k1 1にも適用される。図4に示すように、近距離
用分配器8nにおいて、乗算器8n1〜8n12のうち、
乗算係数が0でない乗算器は同時に2つ以下である。
タを分配して出力する1入力12出力の近距離用分配器
であり、その概略構成を図3に示す。図3において、8
ncは、水平角ψに応じて、乗算係数k1〜k12を決定
し、乗算器8n1〜8n12に供給する近距離用制御器で
ある。水平角ψと乗算係数k1〜k4およびk12との関係
を図4に示す。図4において、乗算係数kj(2≦j≦
12)は乗算係数kj-1を図中右方向に30゜平行移動
したものとなっており、このことは、図示せぬ乗算係数
k5〜k1 1にも適用される。図4に示すように、近距離
用分配器8nにおいて、乗算器8n1〜8n12のうち、
乗算係数が0でない乗算器は同時に2つ以下である。
【0020】また、図1において、8fは乗算器6aか
ら出力された音響データを分配して出力する1入力12
出力の遠距離用分配器であり、その概略構成を図5に示
す。図5において、8fcは、水平角ψに応じて、乗算
器8f1〜8f12の乗算係数m1〜m12を決定し、乗算器
8f1〜8f12に供給する遠距離用制御器であり、水平
角ψと乗算係数m1〜m4およびm12との関係を図6に示
す。図6において、乗算係数mjは乗算係数mj-1を図中
右方向に30゜平行移動したものとなっており、このこ
とは、図示せぬ乗算係数m5〜m11にも適用される。図
6に示すように、遠距離用分配器8fにおいて、乗算器
8f1〜8f12のうち、同時に3つ以上の乗算器の乗算
係数が正になる。
ら出力された音響データを分配して出力する1入力12
出力の遠距離用分配器であり、その概略構成を図5に示
す。図5において、8fcは、水平角ψに応じて、乗算
器8f1〜8f12の乗算係数m1〜m12を決定し、乗算器
8f1〜8f12に供給する遠距離用制御器であり、水平
角ψと乗算係数m1〜m4およびm12との関係を図6に示
す。図6において、乗算係数mjは乗算係数mj-1を図中
右方向に30゜平行移動したものとなっており、このこ
とは、図示せぬ乗算係数m5〜m11にも適用される。図
6に示すように、遠距離用分配器8fにおいて、乗算器
8f1〜8f12のうち、同時に3つ以上の乗算器の乗算
係数が正になる。
【0021】さらに、図1において、FIR1〜FIR
12は、図8に示すdir1〜dir12と同一構成同一機
能の方向付器であり、各々、目的音像位置の水平角ψお
よび距離Dに対応したデータ処理を行う。加えて、図1
において、9Rは、方向付器FIR1〜FIR12の一方
の出力端から出力されたRチャネル成分の音響データを
加算して出力する加算器、9Lは、方向付器FIR1〜
FIR12の他方の出力端から出力されたLチャネル成分
の音響データを加算して出力する加算器である。10
は、加算器9Rおよび9Lから出力されたR/Lチャネ
ル成分の音響データに、再生空間において生じるクロス
トーク成分を打ち消すための逆クロストーク処理を予め
行っておくクロストークキャンセラであり、その出力は
アンプ11を介して図示せぬ左右のスピーカに供給され
る。
12は、図8に示すdir1〜dir12と同一構成同一機
能の方向付器であり、各々、目的音像位置の水平角ψお
よび距離Dに対応したデータ処理を行う。加えて、図1
において、9Rは、方向付器FIR1〜FIR12の一方
の出力端から出力されたRチャネル成分の音響データを
加算して出力する加算器、9Lは、方向付器FIR1〜
FIR12の他方の出力端から出力されたLチャネル成分
の音響データを加算して出力する加算器である。10
は、加算器9Rおよび9Lから出力されたR/Lチャネ
ル成分の音響データに、再生空間において生じるクロス
トーク成分を打ち消すための逆クロストーク処理を予め
行っておくクロストークキャンセラであり、その出力は
アンプ11を介して図示せぬ左右のスピーカに供給され
る。
【0022】このような構成において、まず、定位制御
器4の鉛直角スライダ4a,距離スライダ4b,方向ダ
イアル4cを聴取者が操作することにより、目的音像位
置の鉛直角θ,距離D,水平角ψを設定する。次に、図
示せぬ発音装置から入力端子1を介してノッチフィルタ
5に音響データが供給されると、ノッチフィルタ5にお
いて、鉛直角θに応じた鉛直角指示データSθが供給さ
れているために、ノッチフィルタ5は鉛直角θに応じ
て、音響データを加工する。これにより、鉛直方向の定
位が終了した音響データが、ノッチフィルタ5から乗算
器6aおよび6bに供給される。
器4の鉛直角スライダ4a,距離スライダ4b,方向ダ
イアル4cを聴取者が操作することにより、目的音像位
置の鉛直角θ,距離D,水平角ψを設定する。次に、図
示せぬ発音装置から入力端子1を介してノッチフィルタ
5に音響データが供給されると、ノッチフィルタ5にお
いて、鉛直角θに応じた鉛直角指示データSθが供給さ
れているために、ノッチフィルタ5は鉛直角θに応じ
て、音響データを加工する。これにより、鉛直方向の定
位が終了した音響データが、ノッチフィルタ5から乗算
器6aおよび6bに供給される。
【0023】また、制御器7は、定位制御器4から供給
された距離Dに応じた距離指示データSDに基づいて、
遠距離用の処理を行うべき音響データの割合を決定し、
その決定に基づいて、乗算係数aおよびbを算出して、
乗算器6aおよび6bに供給する。乗算器6aおよび6
bにおいて、ノッチフィルタ5から供給された音響デー
タは、制御器7から供給された乗算係数aおよびbを乗
ぜられ、遠距離用分配器8fおよび近距離用分配器8n
に供給される。
された距離Dに応じた距離指示データSDに基づいて、
遠距離用の処理を行うべき音響データの割合を決定し、
その決定に基づいて、乗算係数aおよびbを算出して、
乗算器6aおよび6bに供給する。乗算器6aおよび6
bにおいて、ノッチフィルタ5から供給された音響デー
タは、制御器7から供給された乗算係数aおよびbを乗
ぜられ、遠距離用分配器8fおよび近距離用分配器8n
に供給される。
【0024】近距離用分配器8nにおいて、従来の例と
同様に、目的音像位置の水平角ψ、例えば、水平角45
゜に対応したデータ処理を行うために、供給された音響
データが、方向付器FIR2(ψ=30゜)と方向付器
FIR3(ψ=60゜)とに、1対1の割合で分配され
るように、乗算器8n1〜8n12の乗算係数k1〜k12が
制御器7から供給される。
同様に、目的音像位置の水平角ψ、例えば、水平角45
゜に対応したデータ処理を行うために、供給された音響
データが、方向付器FIR2(ψ=30゜)と方向付器
FIR3(ψ=60゜)とに、1対1の割合で分配され
るように、乗算器8n1〜8n12の乗算係数k1〜k12が
制御器7から供給される。
【0025】また、遠距離用分配器8fにおいて、遠距
離の音源については、供給された音響データが、方向付
器FIR1に0.1、方向付器FIR2およびFIR3に
0.4、方向付器FIR4に0.1というように、音像
の方向からやや離れた方向を担う方向付器にも分配され
るように、乗算器8f1〜8f12の乗算係数m1〜m12が
制御器7から供給される。このようにして、目的音像位
置が遠距離にある場合、音像位置の方向成分をぼやけさ
せることで、音像に遠距離感を付与することができる。
離の音源については、供給された音響データが、方向付
器FIR1に0.1、方向付器FIR2およびFIR3に
0.4、方向付器FIR4に0.1というように、音像
の方向からやや離れた方向を担う方向付器にも分配され
るように、乗算器8f1〜8f12の乗算係数m1〜m12が
制御器7から供給される。このようにして、目的音像位
置が遠距離にある場合、音像位置の方向成分をぼやけさ
せることで、音像に遠距離感を付与することができる。
【0026】近距離用分配器8nおよび遠距離用分配器
8fにおいて分配された音響データは、対応する乗算器
から出力された音響データが加算されて、すなわち、近
距離と遠距離の補間がなされて、方向付器FIR1〜F
IR12に供給される。方向付器FIR1〜FIR12にお
いて、まず、音響データがR/Lチャネル成分に分離さ
れ、各々が、設定された畳み込み演算を施される。演算
を施された音響データのLチャネル成分は加算器9L
に、Rチャネル成分は加算器9Rにおいて加算され、各
々が、クロストークキャンセラ10に供給される。
8fにおいて分配された音響データは、対応する乗算器
から出力された音響データが加算されて、すなわち、近
距離と遠距離の補間がなされて、方向付器FIR1〜F
IR12に供給される。方向付器FIR1〜FIR12にお
いて、まず、音響データがR/Lチャネル成分に分離さ
れ、各々が、設定された畳み込み演算を施される。演算
を施された音響データのLチャネル成分は加算器9L
に、Rチャネル成分は加算器9Rにおいて加算され、各
々が、クロストークキャンセラ10に供給される。
【0027】クロストークキャンセラ10において、R
/Lチャネル成分の音響データは、音が再生される空間
において、2つのスピーカと聴取者の位置関係に応じて
生じるR信号の左耳への成分およびL信号の右耳への成
分、すなわち、クロストーク成分を打ち消すための逆ク
ロストーク処理を施され、アンプ11において乗算され
て、図示せぬ左右のスピーカに出力される。ここで、出
力される音は、目的音像位置が遠くにあるほど、音像定
位感がぼやけてくる。つまり、音源位置が遠距離である
場合にも、自然な音像定位感を与えることができる。
/Lチャネル成分の音響データは、音が再生される空間
において、2つのスピーカと聴取者の位置関係に応じて
生じるR信号の左耳への成分およびL信号の右耳への成
分、すなわち、クロストーク成分を打ち消すための逆ク
ロストーク処理を施され、アンプ11において乗算され
て、図示せぬ左右のスピーカに出力される。ここで、出
力される音は、目的音像位置が遠くにあるほど、音像定
位感がぼやけてくる。つまり、音源位置が遠距離である
場合にも、自然な音像定位感を与えることができる。
【0028】なお、上述した一実施例においては、方向
付器を方向別に固定して、方向付け器に分配される音響
データの割合を調整するようにしたが、方向付器に与え
る頭部伝達関数の係数組を、3以上の方向に対応する係
数組の平均を用いるなどして方向感をぼやけさせてもよ
い。また、方向付け器を水平面上の12方向に対応させ
る例を示したが、水平面上の3方向以上に対応していれ
ば、方向付器の数はいくつでもよい。さらに、鉛直方向
の定位をノッチフィルタ5を用いて行う例を示したが、
鉛直方向の定位をも方向付け器を用いて行うことも可能
である。
付器を方向別に固定して、方向付け器に分配される音響
データの割合を調整するようにしたが、方向付器に与え
る頭部伝達関数の係数組を、3以上の方向に対応する係
数組の平均を用いるなどして方向感をぼやけさせてもよ
い。また、方向付け器を水平面上の12方向に対応させ
る例を示したが、水平面上の3方向以上に対応していれ
ば、方向付器の数はいくつでもよい。さらに、鉛直方向
の定位をノッチフィルタ5を用いて行う例を示したが、
鉛直方向の定位をも方向付け器を用いて行うことも可能
である。
【0029】また、入力される音響データが1チャネル
の例を示したが、同様の回路を複数用意することによ
り、複数チャネルの音像定位を同時に行うことができ
る。さらに、音響データを音に変換する装置として、ス
ピーカを用いることを前提としたためにクロストークキ
ャンセラ10を必要としているが、ヘッドホンで聴取す
るのであれば、クロストークキャンセラ10は必要な
い。
の例を示したが、同様の回路を複数用意することによ
り、複数チャネルの音像定位を同時に行うことができ
る。さらに、音響データを音に変換する装置として、ス
ピーカを用いることを前提としたためにクロストークキ
ャンセラ10を必要としているが、ヘッドホンで聴取す
るのであれば、クロストークキャンセラ10は必要な
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
指示手段で指示された方向に応じて前記音像定位データ
処理手段の少なくとも1つに入力された音響データを選
択的に分配するとともに、前記指示手段で指示された距
離に応じて方向に応じて入力されたデータが分配される
音像定位データ処理手段以外の音像定位データ処理手段
にも音響データを分配することにより、小規模構成で明
瞭な距離感制御を行うことができるという効果がある。
指示手段で指示された方向に応じて前記音像定位データ
処理手段の少なくとも1つに入力された音響データを選
択的に分配するとともに、前記指示手段で指示された距
離に応じて方向に応じて入力されたデータが分配される
音像定位データ処理手段以外の音像定位データ処理手段
にも音響データを分配することにより、小規模構成で明
瞭な距離感制御を行うことができるという効果がある。
【図1】 本発明の一実施例による音像定位制御装置の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図2】 制御器7が乗算器6aおよび6bに供給する
係数と音源との距離との関係を示す図である。
係数と音源との距離との関係を示す図である。
【図3】 近距離用分配器8nの概略構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】 水平角ψと乗算器8n1〜8n12の乗算係数
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図5】 遠距離用分配器8fの概略構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図6】 水平角ψと乗算器8f1〜8f12の乗算係数
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図7】 ダミーヘッドDHを用いた方向付器の頭部伝
達関数を求める方法を説明するための図である。
達関数を求める方法を説明するための図である。
【図8】 従来の音像定位制御装置の一例の概略構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図9】 方向付器dir1〜dir12の概略構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
4……定位制御器、7……制御器、8n……近距離用分
配器、8f……遠距離用分配器、FIR1〜12……方向
付器。
配器、8f……遠距離用分配器、FIR1〜12……方向
付器。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力された音響データにそれぞれ少なく
とも所定の3方向に対応した音像定位感を付与するデー
タ処理を施す複数の音像定位データ処理手段と、 音像定位の方向および距離を指示する指示手段と、 前記指示手段で指示された方向に応じて前記複数の音像
定位データ処理手段の少なくとも1つに前記入力された
音響データを選択的に分配するとともに、前記指示手段
で指示された距離に応じて、前記方向に応じて前記入力
された音響データが分配される音像定位データ処理手段
以外の音像定位データ処理手段にも前記入力された音響
データを分配する分配手段とを具備することを特徴とす
る音像定位制御装置。 - 【請求項2】 入力された音響データにそれぞれ所定の
方向に対応した音像定位感を付与するための定位処理デ
ータを有し、該定位処理データを用いてデータ処理を施
す音像定位データ処理手段と、 音像定位の方向および距離を指示する指示手段とを備
え、 前記音像定位データ処理手段は、前記指示手段で指示さ
れた方向に対応した定位処理データに基づいてデータ処
理を行うとともに、前記指示手段で指示された距離に応
じて前記指示された方向に対応しない定位処理データを
も加味してデータ処理を行うことを特徴とする音像定位
制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276375A JP2924502B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 音像定位制御装置 |
US08/135,900 US5440639A (en) | 1992-10-14 | 1993-10-13 | Sound localization control apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4276375A JP2924502B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 音像定位制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06133399A true JPH06133399A (ja) | 1994-05-13 |
JP2924502B2 JP2924502B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17568555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4276375A Expired - Fee Related JP2924502B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 音像定位制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2924502B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100619082B1 (ko) * | 2005-07-20 | 2006-09-05 | 삼성전자주식회사 | 와이드 모노 사운드 재생 방법 및 시스템 |
JP2010004512A (ja) * | 1997-12-13 | 2010-01-07 | Creative Technology Ltd | オーディオ信号処理方法 |
WO2010076850A1 (ja) * | 2009-01-05 | 2010-07-08 | パナソニック株式会社 | 音場制御装置及び音場制御方法 |
US8363851B2 (en) | 2007-07-23 | 2013-01-29 | Yamaha Corporation | Speaker array apparatus for forming surround sound field based on detected listening position and stored installation position information |
US8428268B2 (en) | 2007-03-12 | 2013-04-23 | Yamaha Corporation | Array speaker apparatus |
US9124978B2 (en) | 2009-01-28 | 2015-09-01 | Yamaha Corporation | Speaker array apparatus, signal processing method, and program |
JP2019502337A (ja) * | 2015-12-07 | 2019-01-24 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | オーディオ信号処理装置および方法 |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276375A patent/JP2924502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010004512A (ja) * | 1997-12-13 | 2010-01-07 | Creative Technology Ltd | オーディオ信号処理方法 |
JP4663007B2 (ja) * | 1997-12-13 | 2011-03-30 | クリエイティブ テクノロジー リミティド | オーディオ信号処理方法 |
KR100619082B1 (ko) * | 2005-07-20 | 2006-09-05 | 삼성전자주식회사 | 와이드 모노 사운드 재생 방법 및 시스템 |
US8428268B2 (en) | 2007-03-12 | 2013-04-23 | Yamaha Corporation | Array speaker apparatus |
US8363851B2 (en) | 2007-07-23 | 2013-01-29 | Yamaha Corporation | Speaker array apparatus for forming surround sound field based on detected listening position and stored installation position information |
WO2010076850A1 (ja) * | 2009-01-05 | 2010-07-08 | パナソニック株式会社 | 音場制御装置及び音場制御方法 |
US9124978B2 (en) | 2009-01-28 | 2015-09-01 | Yamaha Corporation | Speaker array apparatus, signal processing method, and program |
JP2019502337A (ja) * | 2015-12-07 | 2019-01-24 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | オーディオ信号処理装置および方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2924502B2 (ja) | 1999-07-26 |
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