JPH10256340A - 基板搬送装置、基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板搬送装置、基板処理装置および基板処理方法

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Publication number
JPH10256340A
JPH10256340A JP6311197A JP6311197A JPH10256340A JP H10256340 A JPH10256340 A JP H10256340A JP 6311197 A JP6311197 A JP 6311197A JP 6311197 A JP6311197 A JP 6311197A JP H10256340 A JPH10256340 A JP H10256340A
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JP
Japan
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substrate
unit
vertical
posture
moving
Prior art date
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Pending
Application number
JP6311197A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Okuno
英治 奥野
Kazuo Kise
一夫 木瀬
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6311197A priority Critical patent/JPH10256340A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理時間を短縮することができる縦型基板処
理装置を提供する。 【解決手段】 直立姿勢の基板9(9b)を上方に搬送
しながら処理部2において所定の処理を施す基板処理装
置において、投入部43および引渡部42を設ける。ま
ず、基板9(9a)は鉛直姿勢にて投入部43にセット
され、投入部43およびガイド枠部42が矢印C2およ
びC3の方向へ回転する。次に、シリンダ434の軸4
34aを引き込むと基板9は引渡部42へと移載され
る。その後、投入部43およびガイド枠部42を矢印C
2およびC3と反対の方向へ回転し、基板9を処理部2
下方に鉛直姿勢となるように配置する。そして、搬送手
段により基板9(9b)を処理部2内部を通過するよう
に搬送する。このような方法により、基板を鉛直姿勢で
上下方向へ搬送して連続的に処理することが容易に可能
となり処理数量の増大を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶ディスプレ
イやプラズマディスプレイなどの製造に用いるガラス基
板、半導体デバイス製造に用いる半導体基板など(以
下、「基板」と総称する。)に洗浄、塗布、現像などの
様々な処理を施す際に用いられる基板搬送装置、基板処
理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板に所定の処理を施す基板処理装置で
は、従来より基板の主面の法線がほぼ鉛直方向を向く姿
勢(以下、「水平姿勢」という。)に基板を保持して取
り扱ってきた。これは基板を水平姿勢に取り扱うことに
より基板の支持や搬送を容易に行うことができるからで
ある。
【0003】しかし、近年の需要傾向などにより基板が
大型化するにつれ、基板を水平姿勢にて取り扱うことが
逆に問題となりつつある。例えば、大きな基板を取り扱
う場合、基板を水平姿勢にて撓むことなく支持すること
が困難となるという、小さな基板を取り扱う場合には生
じなかった新たな問題が生じている。また、大きな基板
を水平姿勢にて取り扱うと装置自体も水平方向に大きく
なり、装置が占める床面積も増大してしまい、合理的な
装置の維持管理や作業が困難となってしまう。
【0004】そこで、基板を縦姿勢で取り扱うことが試
みられており、その中でも特に基板の主面の法線が水平
方向を向く姿勢(以下、「鉛直姿勢」という。)にて基
板を取り扱う基板処理装置の開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】基板を鉛直姿勢または
多少の傾斜を持った縦姿勢にて取り扱う場合、もちろ
ん、基板を水平姿勢にて取り扱う場合には生じなかった
様々な課題が生じる。
【0006】これらの課題の一つとして、基板を装置に
投入する際に時間を要してしまうということがある。こ
れは、従来のように基板を水平姿勢にて搬送するのであ
れば、搬送手段である複数のローラ上に基板を載置する
のみで基板の装置への投入の準備は完了するが、鉛直姿
勢の基板を保持するとこのようなローラを用いた簡易な
投入が不可能となるからである。すなわち、鉛直姿勢で
は基板を倒れないように拘束する必要があり、搬送手段
がチャックなどのような保持手段を備えるものとなるこ
とから、この保持手段が搬送を開始する位置に戻るまで
は次の基板の投入動作を開始することができず、迅速な
基板投入が不可能となるのである。その結果、装置全体
の動作において単位時間当たりに処理できる基板数量が
少なくなってしまうという課題が生じることとなる。
【0007】そこで、この発明は、上記課題に鑑みなさ
れたもので、基板を取り扱う基板処理装置および基板処
理方法であって、容易かつ迅速に基板を取り扱うことが
でき、単位時間当たりに処理できる基板数量の増大を図
ることができる基板搬送装置、基板処理装置および基板
処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
搬送装置であって、基板を縦姿勢で受け入れて当該基板
を傾斜姿勢に変換する第1姿勢変換手段と、該第1姿勢
変換手段によって傾斜姿勢とされた基板をその基板主面
にそった方向へ移動させる移動手段と、該移動手段によ
って移動された基板を受け入れて当該基板を縦姿勢に変
換する第2姿勢変換手段とを備える。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の基板搬
送装置において、基板を縦姿勢にて上下方向へ移動させ
て前記第1姿勢変換手段へ搬入する搬送手段をさらに備
える。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載の基板搬送装置において、基板を縦姿勢にて上下
方向へ移動させて前記第2姿勢変換手段から搬出する搬
出手段をさらに備える。
【0011】請求項4の発明は、基板処理装置であっ
て、基板を縦姿勢で受け入れて当該基板を傾斜姿勢に変
換する第1姿勢変換手段と、該第1姿勢変換手段によっ
て傾斜姿勢とされた基板をその基板主面にそった方向へ
移動させる移動手段と、該第1移動手段によって移動さ
れた基板を受け入れて当該基板を縦姿勢に変換する第2
姿勢変換手段と、該第2姿勢変換手段によって縦姿勢と
された基板をその基板主面にそった方向へ搬送する搬送
手段と、該搬送手段が搬送する基板に対して所定の処理
を施す処理部とを備える。
【0012】請求項5の発明は、基板処理装置であっ
て、基板を縦姿勢でその基板主面にそった方向へ搬送す
る搬送手段と、該搬送手段が搬送する基板に対して所定
の処理を施す処理部と、前記搬送手段から基板を縦姿勢
で受け入れて当該基板を傾斜姿勢に変換する第1姿勢変
換手段と、該第1姿勢変換手段によって傾斜姿勢とされ
た基板をその基板主面にそった方向へ移動させる移動手
段と、該第1移動手段によって移動された基板を受け入
れて当該基板を縦姿勢に変換する第2姿勢変換手段とを
備える。
【0013】請求項6の発明は、基板を縦姿勢に支持し
て搬入通路にそって搬入し、搬出通路にそって搬出する
基板処理装置において、上下方向の搬入通路にそって縦
姿勢で基板を支持して搬送する第1搬送手段と、該第1
搬送手段によって搬入される基板を受け入れて支持する
第1支持手段と、該第1支持手段によって支持された前
記基板を回転させて傾斜姿勢に変換する第1回転手段
と、該第1回転手段により傾斜姿勢とされた基板をその
基板主面にそった方向へ移動させる移動手段と、該移動
手段により移動された基板をその傾斜姿勢にて受け入れ
て支持する第2支持手段と、該第2支持手段によって支
持された前記基板を回転させて縦姿勢で搬出通路上へ位
置させる第2回転手段と、該第2回転手段によって縦姿
勢とされた基板を支持して前記搬出通路にそって搬送す
る第2搬送手段と、前記第1または第2搬送手段が保持
している基板に対して所定の処理を施す処理手段とを備
える。
【0014】請求項7の発明は、基板を縦姿勢に支持し
て搬入通路にそって搬入し、搬出通路にそって搬出する
基板処理装置において、上下方向の搬入通路にそって縦
姿勢で基板を支持して上方から下方へ搬送する第1搬送
手段と、該第1搬送手段によって搬入される基板を受け
入れて支持する第1支持手段と、該第1支持手段によっ
て支持された前記基板を回転させて傾斜姿勢に変換する
第1回転手段と、該第1回転手段により傾斜姿勢とされ
た基板をその基板主面にそった方向へ移動させる移動手
段と、該移動手段により移動された基板をその傾斜姿勢
にて受け入れて支持する第2支持手段と、該第2支持手
段によって支持された前記基板を回転させて縦姿勢で搬
出通路上へ位置させる第2回転手段と、該第2回転手段
によって縦姿勢とされた基板を支持して下方から上方へ
前記搬出通路にそって搬送する第2搬送手段と、前記第
2搬送手段が保持している基板に対して洗浄処理を施す
処理手段とを備える。
【0015】請求項8の発明は、基板を縦姿勢に支持し
て通路にそって搬送して処理部を通過させ、処理部によ
って所定の処理を施す基板処理方法において、基板を上
下方向の搬入通路にそって縦姿勢で受け入れて支持する
工程と、支持した前記基板を回転させて傾斜姿勢に変換
する工程と、傾斜姿勢として基板をその基板主面にそっ
た方向へ移動させる工程と、移動させた基板をその傾斜
姿勢にて受け入れて支持する工程と、支持した前記基板
を回転させて縦姿勢で搬出通路上へ位置させる工程と、
縦姿勢とした基板を前記搬出通路を通じて前記処理部を
通過させて処理を施す工程とを有する。
【0016】請求項9の発明は、請求項6または請求項
7に記載の基板処理装置において、前記第2搬送手段に
より搬送された基板を受け取って保持して搬出する搬出
手段をさらに備える。
【0017】請求項10の発明は、請求項8記載の基板
処理方法において、前記処理部を通過した基板を搬出す
る工程をさらに有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
<1.全体の構成および動作の概要>図1はこの発明に
係る一の実施の形態である基板処理装置1の一部を省略
して示す斜視図であり、図2は装置1の動作を示す側方
断面図であり、図1のY−Z面に平行な平面を用いて装
置中央における断面を示したものである。
【0019】この基板処理装置1は基板9をその処理面
の法線が水平方向を向くような、すなわちその処理面が
鉛直線を含む平面となるような姿勢(以下、単に「鉛直
姿勢」といい、ここではそのときの処理面をX−Z面と
定義し、X−Z面内の水平方向をX方向、鉛直方向をZ
方向、X−Z面に垂直な方向をY方向とする)に保持し
つつ鉛直上下方向(Z方向)に下から上へ搬送し、基板
9に洗浄処理を施す装置であり、大きく分けて基板9に
所定の洗浄処理を行う処理部2、基板9を処理部2を通
過するように搬送する搬送部3、および、搬送される基
板9をセットする投入部4から構成される。また、処理
部2の下方には、容器511が設けられる。
【0020】投入部4においては、まず図2(a)に示す
ように、基板9は図示しない搬送装置により矢印Thr1
の方向に投入される(2点鎖線A)。次いで、矢印Rot
1の方向に回転される(2点鎖線B)。そして、基板9
は容器511に矢印Thr2に沿って投入されて2点鎖線
Cにて示す位置に到達する。その後、矢印Rot2に示す
ように回転移動されて実線にて示す基板9の位置(「搬
送開始位置」と称す)に配置されて搬送3へ引き渡され
る。
【0021】基板9を搬送する搬送部3は図2に示すよ
うに、基板9を保持する第1保持部31および第2保持
部32を有する。
【0022】まず、投入部4により搬送開始位置に配置
された基板9は、第1保持部31により受け取られ、図
2(b)に示すように下から押し上げられ、上方の処理部
2の内部へと搬入される。そして、基板9の上端が処理
部2を通過した時点で第2保持部32が基板9の上部を
吸着してさらに上方へ基板9を引き上げて搬出する(図
2(c)、(d)参照)。すなわち、搬送部3は第1および第
2保持部31、32を用いて基板9を処理部2の内部を
通過するように下方から上方へと搬送する。このとき、
処理部2は通過する基板9に対して洗浄処理を施す。
【0023】処理部2は基板9が通過する通過路2aを
有し、図示は省略しているが、下方から上方への搬送中
の基板の処理面の両側にそれぞれ沿うように一対ずつ配
置されたブラシ、純水噴射ノズル、超音波洗浄ノズル、
エアナイフなどの洗浄ツールと、基板9を案内するロー
ラ(後述する)とを内蔵しており、基板9が下方から上
方へ向けて処理部2内部を搬送される間に、基板9の両
面に対してブラシ洗浄、純水噴射洗浄、超音波洗浄、お
よび、乾燥処理を施すようになっている。なお、ここで
洗浄用のブラシは、処理部2を下から上へ通過する基板
9の表面を下から上へこするように回転するロールブラ
シである。また、処理部2で使われた洗浄液は、下方の
容器511にて受けられ回収される。
【0024】<2.投入部4の構成>投入部4は、この
基板処理装置1で処理しようとする基板9の最初に鉛直
姿勢で受け入れて傾斜姿勢に変換する受入部43(図3
に図示し、図1では図示省略)と、受入部43で受け入
れた基板9を傾斜姿勢のままで受け取って鉛直姿勢に変
換して搬送系3へ引き渡す引渡部42とからなる。
【0025】受入部43について図1及び図3を参照し
て説明する。容器511は上広がりとなるようにY方向
側の側面511aが斜めに形成されており、その容器5
11の上端開口部の側面511a側端部にはX軸方向に
平行に軸J3が回転自在に取り付けられている。軸J3
には、基板9を案内するフレーム431が固定されてい
る。フレーム431は、基板9の外形よりやや大きい略
コ字状の枠部431aと、同じく略コ字状の基板431
bとよりなり、両者が垂直をなすようそれぞれの両端同
士が接合されて構成され、かつその接合部分が軸J3に
取り付けられている。枠部431aの相対向する2辺に
は、それぞれに沿って、基板9を案内する糸巻き型のロ
ーラ432が取り付けられている。また、基部431b
にはシリンダ434が取り付けられ、そのロッド434
aは枠部341aに沿った方向に伸縮するようになって
いる。ロッド434aの端部には、先端がL字状に折曲
されて基板9を支持可能な支持部433aとされたプレ
ート433が取り付けられ、シリンダ434により枠部
431aに沿った方向へ移動可能とされている。さら
に、容器511の外側には、軸J3を回転駆動するモー
タ435が取り付けられ、このモータ435の駆動によ
りフレーム431全体が軸J3を中心として回動可能と
なっている。
【0026】次に引渡部42について図1及び図4を参
照して説明する。容器511の底部にはX軸方向に平行
に軸J2(形状省略、一点鎖線にて図示)が回転自在に
取り付けられている。軸J2には、基板9を案内するガ
イド枠421が固定されている。ガイド枠421は、基
板9の外形よりやや大きい略ロ字状をなし、かつその一
辺が軸J2に取り付けられている。軸J2に隣接するガ
イド枠421の2辺には、それぞれに沿って、基板9を
案内する糸巻き型のローラ422が取り付けられてい
る。また、軸J2に取り付けられる一辺には、ローラ4
22の取付面側に張り出した支持端面424が形成さ
れ、さらにその一辺の中央部には凹部425が形成され
ている。この凹部425は、基板9の受渡時に、前述し
た受入部43のプレート433の支持部433aと、第
1保持部31の接触保持台316(後述)の逃げとして
働く。さらに、容器511の外側には、軸J2を回転駆
動するモータ423が取り付けられ、このモータ423
の駆動によりガイド枠421全体が軸J2を中心として
回動可能となっている。
【0027】而して、フレーム431は、枠部431a
が略鉛直方向にある鉛直姿勢と、斜面511aと略平行
な方向にある傾斜姿勢との間で、またガイド枠421
は、ガイド枠421が略鉛直方向にある鉛直姿勢と、斜
面511aと略平行な方向にある傾斜姿勢との間で、そ
れぞれ対応するモータ435,423により駆動され
る。そして、両者が共に傾斜姿勢にあるとき、枠部43
1aのローラ432とガイド枠421のローラ422と
は略同一平面上に位置するように配置されている。
【0028】<3.搬送部の構成および動作>次に、こ
の基板処理装置1の搬送部3の構成および動作について
図1,図2及び図5を参照して詳説する。
【0029】搬送部3は、駆動部30、第1保持部3
1、および、第2保持部32から構成されており、駆動
部30は第1および第2保持部31、32を移動させる
駆動源である直動アクチュエータ301及びシリンダ3
50、直動アクチュエータ301により直接上下方向に
移動される上下に伸びる棒状の間隔調整部材302、お
よび、第1および第2保持部31、32の移動範囲を制
限するストッパ304、305からなる。なお、図2に
おいて太実線で示される部材、すなわち処理部2、容器
511、ストッパ304,305、および直動アクチュ
エータ301は、装置のフレーム(図示せず)に固定状
態で取り付けられている。
【0030】第1保持部31は図5に示すように、間隔
調整部材302の下端に接して直動アクチュエータ30
1による間隔調整部材302の縦運動である上下運動を
伝達するプレート311、プレート311の左右両端に
接続された1対のベルト312、1対のベルト312の
それぞれがかけわたされるプーリ313とプーリ314
との組合せを有し、1対のベルト312のそれぞれには
プレート311の取り付け位置と対向する位置にそれぞ
れ重り315が取り付けられている。これにより、プレ
ート311には重り315の自重によりベルト312を
介して上方向に付勢する付勢力が加わり、プレート31
1が間隔調整部材302の下端に接するようになってい
る。なお、直動アクチュエータ301は、例えばボール
ネジとモータ等により間隔調整部材302を駆動するも
のであり、重り315による付勢力が上向きに加わった
としても、間隔調整部材302はその付勢力のみでは上
昇せず、直動アクチュエータ301が間隔調整部材30
2を上向きに駆動することではじめて間隔調整部材30
2のプレート311を使った上昇が実現される。また、
プレート311は図3(c)に示すように、ストッパ30
5により一定の高さ以上には上昇しないようになってい
る。また、重り315の下方には、その重り315を下
方の位置(図2に破線で示す)からそれよりも上方へ重
り315の重さに抗して持ち上げるシリンダ350が設
けられている。
【0031】さらに、第1保持部31は図1に示すよう
に、基板9を下方より接触して保持する接触保持台31
6、接触保持台316の左右両端に接続された1対のベ
ルト317、1対のベルト317のそれぞれがかけわた
されるプーリ318とプーリ319の組合せを有し、1
対のプーリ319のそれぞれは1対のプーリ314の対
応するものに1対の軸J1(形状図示省略)を介して接
続されて連動して回転するようになっている。なお、1
対の軸J1は図1に示すように容器511を貫通してお
り、この貫通位置にて容器511内に受けられる洗浄液
が漏れないように1対の軸シール330が設けられてい
る。
【0032】以上のような第1保持部31の構成によ
り、プレート311が間隔調整部材302の下端に下方
から接している状態において、間隔調整部材302の上
下運動がプレート311とそれぞれが対をなすベルト3
12、プーリ314を介して1対の軸J1の回転運動と
なり、1対の軸J1の回転運動がそれぞれが対をなすプ
ーリ319、ベルト317を介して接触保持台316の
縦運動である上下運動に変換される。
【0033】なお、この実施の形態では、全てのプーリ
の大きさは同じであり、かつ、プレート311と接触保
持台316とは両者の相対的位置関係が変わることなく
移動するようになっている。また、基板9が前述のガイ
ド枠422に支持されて図2(a)に示すように処理部2
の下方に鉛直姿勢で配置されたときに、接触保持台31
6はガイド枠422の凹部425に収まり、図4に示す
ように基板9を下から押し上げ可能となり、基板9が接
触保持台316に押し上げられることにより、基板9は
ローラ422にガイドされながら上昇するようになって
いる。なお、処理部2内部においても基板9をガイドす
るローラが設けられており、これにより、基板9は安定
して処理部2内部へと搬送されるようになっている。ま
た、直動アクチュエータ301の駆動により間隔調整部
材302が上昇した位置にあり、接触保持台316も上
昇した位置にあるときでも、シリンダ350を作動させ
て重り315を持ち上げることにより、間隔調整部材3
02の位置によらず、接触保持台316を下方の位置へ
引き下げることができる。
【0034】第2保持部32は図5に示すように、図示
しないガイドによって案内されて矢印Pulに沿って上下
に移動可能な移動本体部321、基板9を吸着して保持
する吸着部材323が設けられた吸着部322、吸着部
322を移動本体部321と接続する軸324、移動本
体部321の移動の下限を規制するストッパ304およ
びカム機構326を有している。
【0035】第2保持部32は図2(b)および(c)に示す
ように第1保持部31により処理部2の下方から上方へ
向けて搬送される基板9を受け取って、基板9を処理部
2の上方へ引き上げるものであるが、基板9を受け取る
際に吸着部322を基板9から退避した状態から接触す
る状態に移動させることにより、基板9を吸着部材32
3を用いて吸着保持するようになっている。
【0036】この吸着保持動作は図5に示される装置本
体に固定されたカム機構326により実現されている。
なお、図1および図5ではカム機構326を模式的に直
方体にてその位置を示している。
【0037】図6はこのカム機構326の構成の概略を
示すとともに、吸着部材323の移動の様子を示す図で
ある。この図において移動本体部321の内部は詳細な
形状を省略して示している。図6(a)は第2保持部32
がストッパ304に接して下限位置にある状態を示す図
であり、図6(b)は第2保持部32が間隔調整部材30
2により押し上げられるとともに吸着部材323が基板
9を吸着しようとしている状態を示す図である。
【0038】カム機構326は装置本体に固定されたカ
ム板327およびローラ形状をしたカム従動子328か
ら構成されており、カム従動子328は軸324に接続
されている。図6(a)の状態では、移動本体部321の
内部に設けられた引張ばね325が軸324を介してカ
ム従動子328を基板9側へ引きつけており、これによ
りカム従動子328がカム板327から離れないように
なっている。ここで、図6(b)に示すように移動本体部
321が矢印F1の方向に上昇すると、カム従動子32
8はカム板327と接しながら矢印F2に示すように移
動する。これにより、軸324を介して吸着部材323
が移動本体部321に対して基板9側へ(矢印F3の方
向へ)移動し、基板9と接する。このとき、図示しない
吸着駆動手段により吸着部材323の先端からエアを吸
い込ませ、吸着部材323が基板9を吸着保持する。そ
の後、移動本体部321はさらに上昇してカム従動子3
28はカム板327から離れ、基板9は処理部2から上
方へ引き抜かれるように搬送される。なお、軸324に
はストッパ(図示省略)が設けられており、図6(b)に
示される位置よりも基板9側へ移動しないようになって
いる。したがって、基板9は大きな振動が与えられるこ
となく吸着され搬送されるようになっている。
【0039】以上、搬送部3の構成および各構成要素の
動作について説明してきたが、次に、これらの構成要素
による第1保持部31から第2保持部32への基板9の
受渡動作について図2を参照しながら詳説する。
【0040】図2(a)に示すように第1保持部31の接
触保持台316上に基板9が鉛直姿勢で配置されると、
直動アクチュエータ301によって間隔調整部材302
が上昇させられ、それに伴って重り315が下降してプ
レート311を付勢して上昇させ、プレート311と動
作をともにする接触保持台316が基板9を押し上げ
る。
【0041】間隔調整部材302はやがて図2(b)に示
すようにその上端が第2保持部32の移動本体部321
に接触する。これにより、移動本体部321はストッパ
304から離れて上昇を開始する。また、前述のカム機
構326の作用により吸着部材323が基板9に向けて
移動し基板9を吸着する(図2(c))。このとき、移動
本体部321とプレート311との間隔は間隔調整部材
302の上端と下端との距離を保つので、プレート31
1とともに移動する接触保持台316は移動本体部32
1と相対的に一定の間隔,一定の位置関係を保ったま
ま、互いに等しい速度で移動する。したがって、第1保
持部31に押し上げられる基板9と第2保持部32の吸
着部材323との上下方向における相対的位置関係は変
化せず、吸着部材323は基板9に対して擦れることな
くなめらかに吸着することができる。
【0042】さらに、間隔調整部材302が上昇すると
図2(c)に示すようにプレート311および接触保持台
316はストッパ305の作用により上昇が妨げられ
る。プレート311は図5に示すように重り315によ
り上方に持ち上げられて間隔調整部材302の下端に接
触しているにすぎないので、プレート311は間隔調整
部材302から離れて接触保持台316とともに上昇を
停止する。
【0043】その後、基板9は第2保持部32のみによ
り保持されて搬送され、図2(d)に示すように処理部2
から上方へ引き上げられる。一方、第2保持部32が基
板9を保持するのに応じて、シリンダ350が伸長して
重り315を持ち上げ、接触保持台316は搬送開始位
置まで下降させられ、次の基板を受け取り可能な状態と
される。
【0044】以上、基板処理装置1の間隔調整部材30
2を有する搬送部3による基板搬送動作について説明し
てきたが、このように間隔調整部材302を利用して基
板9を搬送することにより、基板9の移動は間隔調整部
材302の移動に従うこととなる。その結果、基板9の
第1および第2保持部31、32による受渡をなめらか
に安定して行うことができる。また、間隔調整部材30
2を直動アクチュエータ301を用いて一定の速度で上
昇させることにより、基板9を一定の速度で搬送するこ
とも可能となる。その結果、基板9は受渡が行われるに
も拘わらず送りむらのない安定した搬送が実現される。
【0045】また、洗浄される基板9の処理面は、液晶
表示素子の薄膜電極等を形成すべき素子面91と、その
裏面側である裏面92とがあるが、以上のように基板9
の下端面に接触して保持する第1保持部31と、基板9
の裏面92の上端部を吸着して保持する第2保持部32
とで基板9を受け渡すことにより、基板9の保持位置が
変更され、特に、第2保持部32による基板9の吸着位
置を図2(d)に示すように裏面92としているので、特
に清浄に洗浄すべき素子面91の全面を洗浄することが
できるとともに洗浄後に素子面91を汚染することもな
い。
【0046】また、本装置では装置全高を基板9の高さ
L1の2倍と処理部2の高さL2との和程度に抑えるこ
とができる。
【0047】さらに、この装置1では、接触保持台31
6の上下運動は容器411外部からの軸J1の回転運動
を変換することにより実現されているので、容器511
からの処理液の漏れを軸シール330を用いることによ
り容易に防止することができる。
【0048】また、上記実施の形態では、プレート31
1を間隔調整部材302に接触させるために重り315
を用いているが、重り315にかえて、プーリ313や
プーリ314などにトルクモータを用いてトルクを与え
ることにより同様の作用を実現することができる。この
場合、シリンダ350は、何らかの形でプレート311
を下降させる構成とすればよい。
【0049】また、上記実施の形態では、プレート31
1の上下運動をベルト312、プーリ313、314な
どを用いて回転運動に変換しているが、ラックピニオン
機構などのように直線運動を回転運動に変換できるもの
であればどのようなものであってもよい。
【0050】また、ストッパの構成も、例えばストッパ
305は、プレート311の上昇範囲を直接規制するも
のに限らず、重り315の移動範囲を規制するものなど
にかえることができる。
【0051】また、上記実施の形態ではカム機構326
として、カム板327、カム従動子328を用いている
が、図示される形態に限定されるものではなく、同様の
吸着部材323の移動が実現されるのであればどのよう
なものであってもよい。
【0052】<4.装置全体の動作>次に、以上のよう
な構成を有する基板処理装置1の全体動作について図7
〜図10を用いて説明する。これらの図は図1における
基板処理装置1を(−X)方向からX方向を向いて見た
側面図であり、受入部43、容器511、引渡部42、
処理部2、接触保持台316、および、吸着保持部32
2についてのみ示し、駆動系30の詳細は省略してい
る。また、容器511は断面にて示し、処理部2につい
ては内部のローラ241の位置が分かる程度に適宜省略
して示している。また、図7〜図10では連続して処理
される基板が2つ示されるため、先の投入に係る基板に
符号9bを、後の投入に係る基板に符号9aを便宜上分
けて付している。
【0053】まず、基板搬入前の基板処理装置1では図
7に示すように受入部43のフレーム431は2列に並
ぶローラ432がZ方向に並ぶように枠部431aが鉛
直姿勢となっており、装置外部から搬送チャック93に
より搬送されてくる基板9aを処理部2の側方にて上下
方向の受入路上を矢印C1に沿って上から下へ動かして
2列のローラ432の間で案内しつつ受け入れる。な
お、このときシリンダ434の軸434aは引き出され
た状態となっている。そして、図8に示すように基板9
aの下端がプレート433の一端の支持部433aと接
触した時点で基板処理装置1への基板搬入動作が完了す
る。
【0054】基板9aがフレーム431にセットされる
と、モータ435の駆動によりフレーム431が軸J3
を中心に矢印C2に沿って回転する。また、このとき処
理部2の下方に配置されたガイド枠421もモータ42
3の駆動により軸J2を中心に矢印C3に沿って回転す
る。これらの回転動作が完了した様子を図9に示す。
【0055】図8に示すように、フレーム431および
ガイド枠421がそれぞれ矢印C2およびC3に沿って
回転すると、図9に示すようにフレーム431のローラ
432が基板9aをガイドする延長上にガイド枠421
のローラ422が位置することとなる。この状態で、シ
リンダ434を駆動して軸434aをシリンダ434内
部に引き込むと、プレート433およびこれに接触して
いる基板9aが矢印C4の方向に基板9aの主面に沿っ
て処理部2の下方へと斜めに下降し、図10に示す状態
となる。このときプレート433の支持部433aはガ
イド枠421の凹部425内へ入るので、ガイド枠42
1とぶつかることはない。また、この動作が完了する前
に接触保持台316が矢印C5(図9に図示)に沿って
下降しており(詳しくは後述)、基板9aを受け入れる
位置(処理部2への搬送開始位置)に配置される。
【0056】シリンダ434の動作により、基板9aが
ガイド枠421にセットされるとガイド枠421はモー
タ423の駆動により軸J2を中心に矢印C6に沿って
回転し、基板9aが処理部2の下方において接触保持台
316上に鉛直姿勢で位置する状態となる。このとき接
触保持台316はガイド枠421の凹部425内へ入る
ので、ガイド枠421とぶつかることはない。その後、
シリンダ434の動作によりプレート432が矢印C7
に沿って押し上げられ、受入部43が軸J3を中心に矢
印C8に示す方向に回転し、図7に示す状態に戻る。
【0057】図7に示されるように、基板9bが処理部
2の下方において接触保持台316上に鉛直姿勢にて載
置されると、直動アクチュエータ301が間隔保持部材
302を上昇させ、それに伴って重り305の自重で基
板9bにかかる重力よりも強く付勢されていた接触保持
台316が上昇をはじめ、基板9bは図4に示すように
ガイド枠421のローラ422にガイドされながら接触
保持台316に下端を押されるようにして矢印C9の方
向に基板9bの主面に沿って処理部2内部へと搬送され
る。なお、これとほぼ同時に次に処理される基板である
基板9aが受入部43に搬入される。
【0058】接触保持台316はさらに基板9aを押し
上げ続け、処理部2内部に搬入された基板9bは処理部
2内部においてローラ241にガイドされながらさらに
上昇し、図8に示すように基板9bの上端が処理部2の
上方に露出する。このとき、図2を参照して既述したよ
うに、吸着保持部322が基板9b側へ移動して基板9
bを吸着し、矢印C10に沿ってさらに上方へと基板9
bを搬送される。なお、接触保持台316はストッパ3
05の作用により処理部2の下方にとどまっており、基
板9bは接触保持台316から離れて吸着保持部322
のみにより搬送されることとなる。また、この間、処理
部2は基板9bに対して洗浄処理を施す。
【0059】基板9bが接触保持部316から離れて吸
着保持部322のみにより搬送される間に、既述のよう
にシリンダ350が作動して重り315を押し上げるこ
とにより、図9中の矢印C5に示すように接触保持台3
16は基板搬送前の搬送開始位置へと戻り、受入部43
に搬入された次の基板は図10に示すように直ちに接触
保持台316上に位置させられ、次の基板の搬送を行う
準備が直ちに整うことになる。そして、吸着保持部32
2による基板の搬送が完了し、洗浄処理ずみの基板が吸
着式の搬出アーム99によって吸着保持部322から受
け取られると、直ちに直動アクチュエータ301の駆動
により間隔保持部材302が下降し、プレート311の
上側に接触する。そしてそれとほぼ同時にシリンダ35
0が収縮し、重り315の持ち上げを解除する。そし
て、直ちに接触保持台316による次の基板の搬送動作
が開始されることとなる。なお、吸着保持部322によ
る基板9bの搬送が完了し、図10及び図2(d)に示す
状態から間隔保持部材302が下降すると、図示しない
ガイドにより案内された吸着保持部322は図2(a)に
示すようにストッパ304に接触するまで図7中の矢印
C11に示すように自重により下降する。
【0060】なお、以上において、各モータ、シリン
ダ、アクチュエータ等の動作は図示しないマイクロコン
ピュータよりなる制御部により、上述の如く動作制御さ
れる。
【0061】以上、基板処理装置1の構成および動作に
ついて説明してきたが、この基板処理装置1では装置外
部から基板を投入する投入部4を設けることにより基板
9が処理部2内部を通過中に次の基板を装置外部から受
け取って搬送開始位置にセットする準備を行うことがで
き、容易かつ迅速な基板の処理が実現されている。特
に、この実施の形態のように第1の保持部31の接触保
持台316と第2の保持部32の吸着保持部322との
受渡により基板9を処理部2を通過するように搬送する
場合、接触保持台316による搬送が完了し、吸着保持
部322が基板の搬送を行っている間に、次の基板を接
触保持台316が搬送する準備ができ、基板の搬出入に
要する時間を大幅に削減することができ、単位時間あた
りに処理できる基板量を増大させることができる。特
に、処理部2通過後の基板9をそのまま搬出アーム99
で搬出しているので、処理部2へ基板9を次々と連続し
て投入でき、単位時間当りの処理量をさらに増大でき
る。また、処理部2内では基板9は一方向のみに進むの
で、処理部2におけるブラシの回転や、エアナイフ,洗
浄液ノズルの動作を基板9の通過向きが変わるたびごと
に変えるといったわずらわしさがなくなり、安定した連
続運転処理ができる。
【0062】また、この基板処理装置1では図4中に示
される装置外部の搬送チャック93は投入部4の上方ま
で移動するだけであり、処理部2の下方まで基板9を搬
送する必要がないので、容易に基板を搬入することがで
きる。特に、この実施の形態のような洗浄装置の場合で
も、搬送チャック93が処理部2から落下する洗浄液に
さらされることもない。
【0063】さらに、この基板処理装置1では基板9を
鉛直姿勢にて受入部43へ搬入するので、装置外部にお
ける基板の取扱が容易であり、また、引渡部42および
受入部43からなる投入部4により、基板9を傾けて搬
送開始位置に移動し、搬送開始位置にて鉛直姿勢とする
ことが容易に実現されている。しかも、このとき基板9
はその基板面の方向にそって移動するのでほとんど空気
抵抗を受けることなく移動でき、搬送が容易である。
【0064】<5.変形例>以上、この発明に係る一の
実施の形態である基板処理装置1について説明してきた
が、この発明は上記実施の形態に限定されるものではな
い。
【0065】例えば、上記実施の形態では、処理部2は
基板9に対して洗浄処理を行っているが、洗浄処理以外
の現像処理や塗布処理などであってもよい。
【0066】また、上記実施の形態では投入部4が処理
部2の下方にて基板9を搬送部3に渡しているが、投入
部4が処理部2の上方から基板9を搬送部3に渡すよう
にしても処理時間の短縮を図ることができる。
【0067】また、上記実施の形態では、投入部4から
搬送部3に基板9を渡しているが、全く逆の動作を行っ
て、吸着保持部322側から基板9を搬入し、投入部4
側から基板9を搬出するようにしても同様の効果が得ら
れる。
【0068】また、上記実施の形態では、処理ずみの基
板が吸着保持部322から取り去られて間隔保持部材3
02が下降した後でなければ、接触保持台316による
次の基板の搬送を開始することはできなかったが、それ
ぞれに別の駆動源を設ければ、接触保持台316による
次の基板をより早く開始することもでき、単位時間当た
りに処理できる基板量をより増大させることができる。
【0069】また、上記実施の形態では、受入部43よ
り引渡部42への基板9の移載はシリンダ434を用い
ているが、基板の重みのみを用いて基板9を引渡部42
へと下方へ移動させるようにしてもよい。
【0070】また、上記実施の形態では、受入部43が
軸J3を中心に回転することにより基板9を引渡部42
へ渡すようにしているが、基板9を傾ける方法はこの方
法には限定されない。例えば、鉛直姿勢にて受入部43
に受け入れられた基板9が下降するにつれ徐々に傾斜
し、引渡部42へと導かれるようにしてもよい。また、
受入部43や引渡部42で基板を回転させるための軸は
基板の移動方向と交差する方向に設けられるが、これら
は必ずしも同一平面で交差していなくてもよく、立体的
に交差するものであってもよい。
【0071】さらに、基板9の搬送方向も鉛直方向には
限定されず傾斜していてもよいし、基板の姿勢も鉛直姿
勢に限らず、若干傾いた縦姿勢としてもよい。さらにそ
の他処理部2、搬送部3、投入部4などについても様々
な変更が可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項10に記載の発明では、縦姿勢で受け入れた基板
を、一旦傾斜姿勢に変更してその主面にそった方向へ移
動させ、その後再度縦姿勢にもどしているので、縦姿勢
の基板をその主面にそった方向へ搬送して処理等を施す
ための搬送機構へ基板を容易かつ迅速に引き渡すことが
でき、これにより、単位時間当たりに処理できる基板数
量の増大を図ることができる。
【0073】請求項9または請求項10記載の発明で
は、処理部を通過した基板がそのまま搬出されるので、
処理部へ基板を連続して投入することができ、単位時間
あたりに処理できる基板数量をさらに増大させることが
できるとともに、安定して連続運転処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一の実施の形態である基板処理
装置の構成の概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の搬送動作を示す図で
ある。
【図3】図1に示される基板処理装置の受入部の構成を
示す斜視図である。
【図4】ガイド枠を示す斜視図である。
【図5】図1に示す基板処理装置の搬送部を示す斜視図
である。
【図6】移動本体部及びカム機構の構成および動作を示
す図である。
【図7】図1に示される基板処理装置の動作を説明する
側面図である。
【図8】図1に示される基板処理装置の動作を説明する
側面図である。
【図9】図1に示される基板処理装置の動作を説明する
側面図である。
【図10】図1に示される基板処理装置の動作を説明す
る側面図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置 2 処理部 3 搬送部 4 投入部 9、9a、9b 基板 31 第1保持部 32 第2保持部 42 引渡部 43 受入部 93 搬送チャック 350 シリンダ 423 モータ 432 プレート 434 シリンダ 435 モータ C1〜C11 矢印 J2、J3 軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を縦姿勢で受け入れて当該基板を傾
    斜姿勢に変換する第1姿勢変換手段と、 該第1姿勢変換手段によって傾斜姿勢とされた基板をそ
    の基板主面にそった方向へ移動させる移動手段と、 該移動手段によって移動された基板を受け入れて当該基
    板を縦姿勢に変換する第2姿勢変換手段と、を備えるこ
    とを特徴とする基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 基板を縦姿勢にて上下方向へ移動させて
    前記第1姿勢変換手段へ搬入する搬送手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 基板を縦姿勢にて上下方向へ移動させて
    前記第2姿勢変換手段から搬出する搬出手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 基板を縦姿勢で受け入れて当該基板を傾
    斜姿勢に変換する第1姿勢変換手段と、 該第1姿勢変換手段によって傾斜姿勢とされた基板をそ
    の基板主面にそった方向へ移動させる移動手段と、 該第1移動手段によって移動された基板を受け入れて当
    該基板を縦姿勢に変換する第2姿勢変換手段と、 該第2姿勢変換手段によって縦姿勢とされた基板をその
    基板主面にそった方向へ搬送する搬送手段と、 該搬送手段が搬送する基板に対して所定の処理を施す処
    理部と、を備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 基板を縦姿勢でその基板主面にそった方
    向へ搬送する搬送手段と、 該搬送手段が搬送する基板に対して所定の処理を施す処
    理部と、 前記搬送手段から基板を縦姿勢で受け入れて当該基板を
    傾斜姿勢に変換する第1姿勢変換手段と、 該第1姿勢変換手段によって傾斜姿勢とされた基板をそ
    の基板主面にそった方向へ移動させる移動手段と、 該第1移動手段によって移動された基板を受け入れて当
    該基板を縦姿勢に変換する第2姿勢変換手段と、を備え
    ることを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 基板を縦姿勢に支持して搬入通路にそっ
    て搬入し、搬出通路にそって搬出する基板処理装置にお
    いて、 上下方向の搬入通路にそって縦姿勢で基板を支持して搬
    送する第1搬送手段と、 該第1搬送手段によって搬入される基板を受け入れて支
    持する第1支持手段と、 該第1支持手段によって支持された前記基板を回転させ
    て傾斜姿勢に変換する第1回転手段と、 該第1回転手段により傾斜姿勢とされた基板をその基板
    主面にそった方向へ移動させる移動手段と、 該移動手段により移動された基板をその傾斜姿勢にて受
    け入れて支持する第2支持手段と、 該第2支持手段によって支持された前記基板を回転させ
    て縦姿勢で搬出通路上へ位置させる第2回転手段と、 該第2回転手段によって縦姿勢とされた基板を支持して
    前記搬出通路にそって搬送する第2搬送手段と、 前記第1または第2搬送手段が保持している基板に対し
    て所定の処理を施す処理手段と、を備えることを特徴と
    する基板処理装置。
  7. 【請求項7】 基板を縦姿勢に支持して搬入通路にそっ
    て搬入し、搬出通路にそって搬出する基板処理装置にお
    いて、 上下方向の搬入通路にそって縦姿勢で基板を支持して上
    方から下方へ搬送する第1搬送手段と、 該第1搬送手段によって搬入される基板を受け入れて支
    持する第1支持手段と、 該第1支持手段によって支持された前記基板を回転させ
    て傾斜姿勢に変換する第1回転手段と、 該第1回転手段により傾斜姿勢とされた基板をその基板
    主面にそった方向へ移動させる移動手段と、 該移動手段により移動された基板をその傾斜姿勢にて受
    け入れて支持する第2支持手段と、 該第2支持手段によって支持された前記基板を回転させ
    て縦姿勢で搬出通路上へ位置させる第2回転手段と、 該第2回転手段によって縦姿勢とされた基板を支持して
    下方から上方へ前記搬出通路にそって搬送する第2搬送
    手段と、 前記第2搬送手段が保持している基板に対して洗浄処理
    を施す処理手段と、を備えることを特徴とする基板処理
    装置。
  8. 【請求項8】 基板を縦姿勢に支持して通路にそって搬
    送して処理部を通過させ、処理部によって所定の処理を
    施す基板処理方法において、 基板を上下方向の搬入通路にそって縦姿勢で受け入れて
    支持する工程と、 支持した前記基板を回転させて傾斜姿勢に変換する工程
    と、 傾斜姿勢として基板をその基板主面にそった方向へ移動
    させる工程と、 移動させた基板をその傾斜姿勢にて受け入れて支持する
    工程と、 支持した前記基板を回転させて縦姿勢で搬出通路上へ位
    置させる工程と、 縦姿勢とした基板を前記搬出通路を通じて前記処理部を
    通過させて処理を施す工程と、を有することを特徴とす
    る基板処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第2搬送手段により搬送された基板
    を受け取って保持して搬出する搬出手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の基板
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理部を通過した基板を搬出する
    工程をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の
    基板処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014216383A (ja) * 2013-04-23 2014-11-17 株式会社島津製作所 基板移載システム及び基板移載方法
CN110634784A (zh) * 2019-09-21 2019-12-31 台州市晶大新能源科技有限公司 一种硅晶电池小片串焊机上的送料框结构

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