JPH10256209A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH10256209A
JPH10256209A JP6311797A JP6311797A JPH10256209A JP H10256209 A JPH10256209 A JP H10256209A JP 6311797 A JP6311797 A JP 6311797A JP 6311797 A JP6311797 A JP 6311797A JP H10256209 A JPH10256209 A JP H10256209A
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JP
Japan
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polishing
film
polished
semiconductor substrate
torque
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Application number
JP6311797A
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English (en)
Inventor
Masako Kodera
雅子 小寺
Hiromi Yajima
比呂海 矢島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導体ウェーハの表面を平坦化する
CMP装置において、半導体ウェーハ間での平坦化後の
絶縁膜のばらつきを改善できるようにすることを最も主
要な特徴とする。 【解決手段】たとえば、半導体ウェーハ16を保持する
ウェーハ保持盤14に回転軸15の回転運動を伝達する
ための駆動機構部19の、各トルク駆動ピン19bに歪
み検出ゲージ20を取り付ける。そして、この歪み検出
ゲージ20によって、半導体ウェーハ16の被研磨膜面
と研磨クロスのクロス面との間の摩擦力を、研磨加工時
のトルク駆動ピン19bの歪みとして検出する。こうし
て、摩擦力の変化を間接的にモニタすることで、研磨加
工の終点を物理的に判断する構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、半導
体ウェーハの表面を研磨する研磨装置に関するもので、
特に、半導体ウェーハの表面を平坦化する化学的機械研
磨(以下、単にCMP(Chemical Mechanical Polishin
g )と記す)技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造の分野において
は、半導体装置の高密度化・微細化にともない、種々の
微細加工技術が研究・開発されている。その中でも、C
MP法は、層間絶縁膜の平坦化、プラグの形成、埋め込
み金属配線の形成や埋め込み素子分離などを行う際には
かかすことのできない、必須の技術となっている。
【0003】たとえば、ウェーハ上に形成された、電
極、キャパシタ、配線などの凸状構造、および、トレン
チやコンタクトホールなどの凹状構造を平坦化するため
の、酸化珪素膜といった絶縁膜をコロイダルシリカや酸
化セリウムを含む研磨剤を用いてポリッシュするCMP
法では、従来のメルト技術やレジスト・エッチ・バック
法に比べてより広い範囲での平坦化が可能である。
【0004】しかしながら、その一方で、ポリッシング
レートの違いなどによって、ウェーハ間での平坦化のば
らつきを制御するのが難しいという問題があった。図8
は、周知の、CMP法による平坦化にかかる処理を概略
的に示すものである。
【0005】たとえば、図8(a)に示すように、ウェ
ーハ1上に形成された配線2を覆うようにして成膜され
たプラズマTEOS膜などの絶縁膜3を研磨面4に沿っ
て平坦化する場合、一般に、平坦化後の絶縁膜3が所望
の厚さとなるような研磨時間をあらかじめ設定し、その
研磨時間にしたがって、ウェーハ1を数枚から24枚程
度の単位でまとめて処理する方法が取られている。
【0006】しかし、絶縁膜3の成膜条件や研磨クロス
の状態のばらつきなどの影響により、ポリッシングレー
トが一定でないために、平坦化後の絶縁膜(以下、残膜
と呼ぶ)3がウェーハ1ごとにばらつく場合がある。
【0007】図9は、ポリッシングレートが一定でない
場合に、所定の研磨時間にしたがって24枚のウェーハ
1をまとめて処理した際の、残膜3のばらつきを示すも
のである。
【0008】すなわち、ポリッシングレートのばらつき
により、残膜3にはウェーハ1ごとに若干の差が生じ
る。特に、たとえば図8(b)に示すように、ウェーハ
1上に形成された配線2が露出するまでポリッシングが
進行するような場合、上層配線の形成にともなって、い
たるところで層間ショートが発生するという不具合を招
く結果となる。
【0009】また、たとえば図8(c)に示すように、
ウェーハ1の表面に凹凸が残る程度にポリッシングが行
われるような場合、後工程において、上層配線の形成の
ためのパターニングを行っても、露光の焦点が合わずに
配線の形状が乱れるなど、綺麗にパターニングできない
という問題が発生する。
【0010】このように、従来のCMP法による平坦化
の処理においては、ウェーハ1間での平坦化の均一性を
制御することが、半導体装置の良好な電気的特性や信頼
性を得る上で重要な課題となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、ポリッシングレートの違いなどによって、
ウェーハ間の残膜にばらつきがでるため、ウェーハ間で
の平坦化の均一性を制御するのが難しいという問題があ
った。
【0012】そこで、この発明は、各半導体基板の研磨
後の被研磨膜のばらつきを改善でき、半導体基板間での
平坦化の均一性を容易に制御することが可能な研磨装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の研磨装置にあっては、凹凸を覆うよう
にして被研磨膜が設けられてなる半導体基板を保持する
保持手段と、この保持手段を支持し、該保持手段に保持
された前記半導体基板の被研磨膜面を研磨定盤上の研磨
布に当接させる、回転可能に設けられた支持手段と、こ
の支持手段の回転運動を前記保持手段に伝達するための
伝達手段と、この伝達手段に設けられ、研磨動作により
生じる、前記半導体基板の被研磨膜面と前記研磨定盤上
の研磨布との間の研磨力を間接的に検出する検出手段と
を具備し、前記検出手段の出力にもとづいて、前記研磨
動作の終点を判断する構成とされている。
【0014】この発明の研磨装置によれば、研磨動作時
の半導体基板の被研磨膜面と研磨定盤上の研磨布との間
の摩擦力の変化をモニタできるようになる。これによ
り、研磨動作の終点を物理的に判断することが可能とな
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の
一形態にかかる、CMP装置の概略構成を示すものであ
る。
【0016】すなわち、研磨定盤11は、軸12を中心
に図示矢印方向に定速回転できるようになっている。そ
して、その研磨定盤11の上面には、研磨クロス(研磨
布)13が貼付されている。
【0017】上記研磨定盤11の上方には、該研磨定盤
11の中心から外れた位置にウェーハ保持盤(保持手
段)14が配置されている。このウェーハ保持盤14
は、回転軸(支持手段)15を中心に図示矢印方向に定
速回転できるようになっている。
【0018】また、ウェーハ保持盤14は、その下面に
おいて、研磨対象物としての半導体ウェーハ(半導体基
板)16を真空チャックなどにより保持できるようにな
っている。そして、ウェーハ保持盤14は、研磨定盤1
1の上面に対して昇降可能に支持されて、研磨(平坦
化)加工を行う際には、保持する半導体ウェーハ16の
被研磨膜面を所定の圧力で上記研磨クロス13のクロス
面に押圧できるように構成されている。
【0019】また、上記研磨定盤11の上方には供給装
置17が配設されている。この供給装置17は、上記半
導体ウェーハ16の外周部分が位置する上記研磨クロス
13の、回転の中心の近傍で、かつ、上記半導体ウェー
ハ16が対応する上流側の位置に、コロイダルシリカや
酸化セリウムを含む研磨剤17aを供給するようになっ
ている。
【0020】図2は、上記したウェーハ保持盤14の構
成を、さらに詳細に示すものである。上記ウェーハ保持
盤14は、たとえば、上記回転軸15に対して圧力伝達
機構18を介して揺動自在に支持されて、上記回転軸1
5の回転運動が直に伝達されないようになっている。
【0021】圧力伝達機構18は、上記回転軸15に加
えられる、エアーシリンダなどの図示していない加圧機
構からの垂直な下向き方向の圧力を、たとえば、球面に
よって受ける形状のジョイント部品やロータリー・ジョ
イントなどにより構成されている。
【0022】上記ウェーハ保持盤14には、たとえば、
伝達手段としての駆動機構部19を介して、上記回転軸
15の回転運動が伝達されるようになっている。駆動機
構部19は、上記回転軸15に取り付けられたトルク伝
達ピン19aと、このトルク伝達ピン19aに係合され
るように、上記ウェーハ保持盤14に取り付けられたト
ルク駆動ピン19bとで構成されている。
【0023】ここでの伝達手段としては、たとえば同図
に示すように、4組の駆動機構部19がそれぞれ所定の
角度を保って等間隔に配設されてなる構成とされてい
る。各駆動機構部19の、トルク駆動ピン19bのそれ
ぞれには、歪み検出ゲージ(検出手段)20が取り付け
られている。この歪み検出ゲージ20は、上記半導体ウ
ェーハ16の被研磨膜面と上記研磨クロス13のクロス
面との間の摩擦力を、各トルク駆動ピン19bの歪み
(変形量)として検出するものである。
【0024】上記歪み検出ゲージ20の各歪み出力は、
たとえば、無線などの通信手段を介して、図示していな
い加工終点検出部に送られるようになっている。この加
工終点検出部では、上記各歪み検出ゲージ20からの出
力にもとづいて研磨加工の終点を判断し、該CMP装置
の制御装置(図示せず)に対して研磨終了信号を発生す
るようになっている。
【0025】ここで、図3を参照して、上記半導体ウェ
ーハ16の被研磨膜面および上記研磨クロス13のクロ
ス面間における摩擦力と、上記トルク駆動ピン19bの
歪みとの関係について説明する。
【0026】なお、同図(a)は、研磨時間に対する、
上記半導体ウェーハ16の被研磨膜面と上記研磨クロス
13のクロス面との間の摩擦力の変化を、同図(b)
は、研磨時間に対する、上記歪み検出ゲージ20の歪み
出力の変化を、それぞれ概略的に示すものである。
【0027】この図からも明らかなように、上記半導体
ウェーハ16の被研磨膜面と上記研磨クロス13のクロ
ス面との間の摩擦力の変化にほぼ比例する形で、上記歪
み検出ゲージ20の歪み出力は変化する。
【0028】これは、上記ウェーハ保持盤14に対して
上記回転軸15の回転運動が伝達される、上記各駆動機
構部19のトルク駆動ピン19bのそれぞれには、上記
半導体ウェーハ16の被研磨膜面と上記研磨クロス13
のクロス面との間の摩擦力がダイレクトにかかるためと
考えられる。
【0029】したがって、上記トルク駆動ピン19bの
歪みを検出することで、上記半導体ウェーハ16の被研
磨膜面と上記研磨クロス13のクロス面との間の摩擦力
を、間接的に検出できる。
【0030】このように、上記トルク駆動ピン19bに
は、上記半導体ウェーハ16の被研磨膜面と上記研磨ク
ロス13のクロス面との間の摩擦力が最も敏感に影響す
る。このため、上記歪み検出ゲージ20の歪み出力によ
って、被研磨膜面の平坦化の進行の状況を容易にモニタ
することが可能となる。
【0031】なお、本図においては、凹凸を覆うように
して設けられた被研磨膜としての層間絶縁膜(図4参
照)を研磨加工した際の、摩擦力と歪み出力との関係を
示している。
【0032】この例の場合、研磨時間が経過するにした
がって摩擦力が大きくなる一方で、ある時点より、摩擦
力の変化の度合いが小さくなる。これは、層間絶縁膜に
凹凸がある方がクロス面との間の摩擦力は小さく、平坦
になるにつれて摩擦力は大きくなり、やがて、完全に平
坦になって摩擦力が安定になるためである。
【0033】そこで、摩擦力が安定するのにともなっ
て、上記トルク駆動ピン19bの歪みの変化の度合いが
小さくなる時点を目安に研磨加工を終了させることで、
ポリッシングレートのばらつきにかかわらず、上記半導
体ウェーハ16間での平坦化の均一性を容易に制御でき
るようになる。
【0034】次に、このような構成のCMP装置におけ
る研磨の方法について説明する。図4は、被研磨膜とし
ての、半導体ウェーハ16上の層間絶縁膜を研磨して平
坦化する場合を例に示すものである。
【0035】たとえば、同図(a)に示すように、半導
体ウェーハ16上に形成された配線16aを覆うように
して成膜されたプラズマTEOS膜などの絶縁膜16b
を研磨面16cに沿って平坦化する場合、まず、研磨定
盤11を定速回転させる。
【0036】そして、研磨クロス13上の、その回転の
中心の近傍で、かつ、上記半導体ウェーハ16が対応す
る上流側の位置に、供給装置17より研磨剤17aを供
給する。
【0037】一方、ウェーハ保持盤14の下面に、研磨
加工に供される半導体ウェーハ16を、絶縁膜16bを
下にして保持させる。そして、ウェーハ保持盤14を定
速回転させながら降下させ、さらに、所定の圧力により
押圧して、半導体ウェーハ16の絶縁膜16bを研磨ク
ロス13のクロス面に接触させる。
【0038】これにより、ウェーハ保持盤14によって
保持された半導体ウェーハ16の被研磨膜面に対して、
研磨加工が施される。すなわち、研磨剤17aを介在さ
せた状態で、半導体ウェーハ16上の絶縁膜16bが研
磨クロス13のクロス面と繰り返し摺接されることによ
り、絶縁膜16bは徐々に研磨されて平坦化される。
【0039】このとき、各駆動機構部19のトルク駆動
ピン19bのそれぞれの歪みを歪み検出ゲージ20によ
って検出することにより、絶縁膜16bの平坦化の進行
の状況がモニタされる。
【0040】そして、それぞれの歪み検出ゲージ20か
らの出力にもとづいて、たとえば、各トルク駆動ピン1
9bの歪みの変化の度合いが小さくなる時点を目安に研
磨加工の終点が判断され、加工終点検出部により該CM
P装置の制御装置に対して研磨終了信号が発生される。
【0041】これにより、ウェーハ保持盤14が上昇さ
れて、半導体ウェーハ16が研磨クロス13上から引き
離されることにより、研磨加工は終了される。このよう
に、トルク駆動ピン19bの歪みによって絶縁膜16b
の平坦化の進行の状況をモニタし、その終点を物理的に
判断するようにすることで、同図(b)に示すように、
半導体ウェーハ16上の絶縁膜16bの研磨加工を制御
性よく終了できるようになる。
【0042】図5は、上記の研磨方法により、24枚の
半導体ウェーハ16をまとめて処理した際の残膜のばら
つきを示すものである。この図からも明らかなように、
ポリッシングレートが一定でない場合でも、各半導体ウ
ェーハ16に対する研磨加工の終点を物理的に判断する
ことが可能になるため、半導体ウェーハ16間での平坦
化後の絶縁膜16bのばらつきを大幅に減少できる。
【0043】この結果、半導体ウェーハ16間での平坦
化の均一性を容易に制御することが可能となり、半導体
装置を製造する際にも、良好な電気的特性や信頼性が得
られるようになるものである。
【0044】すなわち、半導体ウェーハ16上に形成さ
れた配線16aが露出するまでポリッシングが進行し、
上層配線の形成にともなって、いたるところで層間ショ
ートが発生するという不具合を解決できる。
【0045】また、半導体ウェーハ16の表面に凹凸が
残る程度にポリッシングが行われ、後工程において、上
層配線の形成のためのパターニングを行った際に、露光
の焦点が合わずに配線の形状が乱れるなど、綺麗にパタ
ーニングできないという問題が生じることもない。
【0046】上記したように、研磨加工時の半導体ウェ
ーハの絶縁膜と研磨定盤上の研磨クロスとの間の摩擦力
の変化をモニタできるようにしている。すなわち、トル
ク駆動ピンには半導体ウェーハ上の絶縁膜と研磨クロス
のクロス面との間の摩擦力が最も敏感に影響するため、
この摩擦力の変化をトルク駆動ピンの歪みとして検出す
るようにしている。これにより、絶縁膜の平坦化の進行
の状況をモニタできるようになるため、研磨加工の終点
を物理的に判断することが可能となる。したがって、ポ
リッシングレートのばらつきによらず、各半導体ウェー
ハの平坦化後の絶縁膜のばらつきを改善でき、半導体ウ
ェーハ間での平坦化の均一性を容易に制御することが可
能となるものである。
【0047】なお、上記した本発明の実施の一形態にお
いては、被研磨膜としての層間絶縁膜の凹凸を平坦化す
る場合について説明したが、これに限らず、たとえばプ
ラグの形成、埋め込み配線や埋め込み素子分離を形成す
る場合にも同様に適用できる。
【0048】図6は、半導体ウェーハ16上に埋め込み
配線を形成する場合を例に示すものである。たとえば、
半導体ウェーハ16上に形成された配線16aを覆うよ
うにして成膜されたプラズマTEOS膜などの絶縁膜1
6bに、上記配線16aなどにつながる埋め込み配線も
しくは上層配線としての埋め込み配線を形成する場合、
まず、同図(a)に示すように、上記絶縁膜16bの表
面が研磨面16cに沿って平坦化される。
【0049】そして、たとえば同図(b)に示すよう
に、上記絶縁膜16bに形成された、上記配線16aな
どにつながる接続孔16dもしくは上層配線のための溝
16e内を埋め込むようにして、メタル膜(被研磨膜)
16fが成膜される。
【0050】この後、たとえば同図(c)に示すよう
に、上述した絶縁膜16bの平坦化と同様にして研磨加
工が行われ、上記絶縁膜16b上の余分なメタル膜16
fが除去される。
【0051】すなわち、上記半導体ウェーハ16はウェ
ーハ保持手段14の下面にメタル膜16fを下にして保
持され、回転と荷重とが加えられた状態で、その被研磨
膜面が、供給装置17より研磨剤17aが供給されつつ
回転される研磨クロス13のクロス面に接触される。こ
れにより、メタル膜16fは徐々に研磨されて平坦化さ
れる。
【0052】このとき、ウェーハ保持手段14におけ
る、各駆動機構部19のトルク駆動ピン19bのそれぞ
れの歪みを歪み検出ゲージ20によって検出することに
より、メタル膜16fの平坦化の進行の状況がモニタさ
れる。
【0053】そして、それぞれの歪み検出ゲージ20か
らの出力にもとづいて、たとえば、絶縁膜16bの表面
が露出することによって、各トルク駆動ピン19bの歪
みの変化の度合いが小さくなる時点を目安に研磨加工の
終点が判断され、加工終点検出部により該CMP装置の
制御装置に対して研磨終了信号が発生される。
【0054】こうして、たとえば同図(c)に示すよう
に、研磨加工が終了されることによって、上記接続孔1
6dおよび上記溝16e内にそれぞれメタル膜が埋め込
まれてなる、埋め込み配線16gが制御性よく形成され
る。
【0055】この結果、たとえば、研磨時間が不足して
絶縁膜16b上にメタル膜16fが残って配線間ショー
トを引き起こしたり、逆に、研磨時間が過剰となって埋
め込み配線16gが減って配線抵抗が上がったり、配線
オープンとなるのを防止できる。
【0056】また、絶縁膜16bの残膜のばらつきが改
善されるため、埋め込み配線16gの深さおよび開口面
積をそろえることができて、埋め込み配線16gの抵抗
のばらつきをも低減できる。
【0057】図7は、上記したメタル膜16fを研磨し
た際の、摩擦力と歪み出力との関係を概略的に示すもの
である。なお、同図(a)は、上記半導体ウェーハ16
上のメタル膜16fと上記研磨クロス13のクロス面と
の間の摩擦力の変化を、同図(b)は、上記歪み検出ゲ
ージ20の歪み出力の変化を、それぞれ研磨時間に対し
てプロットしたものである。
【0058】この図からも明らかなように、上記半導体
ウェーハ16上のメタル膜16fが研磨されて絶縁膜1
6bが露出されるにつれ、研磨クロス13との間の摩擦
力は徐々に小さくなり、それにもとなって、上記トルク
駆動ピン19bの歪みの変化の度合いも小さくなる。
【0059】これは、メタル膜16fよりも絶縁膜16
bの方が、摩擦力が小さいためと考えられる。したがっ
て、埋め込み配線16gを形成する場合においても、上
記トルク駆動ピン19bの歪みの変化の度合いが小さく
なる時点を目安に研磨加工を終了させることで、ポリッ
シングレートのばらつきにかかわらず、上記半導体ウェ
ーハ16間でのばらつきを大幅に減少できるようになる
ものである。
【0060】また、上記した実施の各形態においては、
4つの駆動機構部19の各トルク駆動ピン19bにそれ
ぞれ歪み検出ゲージ20を取り付け、半導体ウェーハ1
6の被研磨膜面と上記研磨クロス13のクロス面との間
の摩擦力をより正確に検出できるようにした場合につい
て説明したが、たとえば、少なくとも1つの駆動機構部
19のトルク駆動ピン19bにのみ歪み検出ゲージ20
を取り付けるようにしてもよく、駆動機構部19や歪み
検出ゲージ20の数には何ら制限されないものである。
【0061】また、上記した歪み検出ゲージ20によっ
て、たとえば、駆動機構部19のトルク伝達ピン19a
の歪みを検出するようにした場合にも、同様に実施でき
る。その他、この発明の要旨を変えない範囲において、
種々変形実施可能なことは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、各半導体基板の研磨後の被研磨膜のばらつきを改善
でき、半導体基板間での平坦化の均一性を容易に制御す
ることが可能な研磨装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態にかかる、CMP装置
の概略を示す構成図。
【図2】同じく、CMP装置におけるウェーハ保持盤の
概略構成を示す斜視図。
【図3】同じく、層間絶縁膜を平坦化した際の、摩擦力
と歪みとの関係について説明するために示す概略図。
【図4】同じく、半導体ウェーハ上の層間絶縁膜を平坦
化する場合を例に、CMP装置における研磨の方法につ
いて説明するために示す概略断面図。
【図5】同じく、半導体ウェーハ間での残膜のばらつき
を示す概略図。
【図6】同じく、半導体ウェーハ上に埋め込み配線を形
成する場合を例に、CMP装置における研磨の方法につ
いて説明するために示す概略断面図。
【図7】同じく、メタル膜を研磨した際の、摩擦力と歪
み出力との関係について説明するために示す概略図。
【図8】従来技術とその問題点を説明するために示す、
周知の、CMP法による平坦化にかかる処理の概略図。
【図9】同じく、半導体ウェーハ間での残膜のばらつき
を示す概略図。
【符号の説明】
11…研磨定盤 12…軸 13…研磨クロス 14…ウェーハ保持盤 15…回転軸 16…半導体ウェーハ 17…供給装置 17a…研磨剤 18…圧力伝達機構 19…駆動機構部 19a…トルク伝達ピン 19b…トルク駆動ピン 20…歪み検出ゲージ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸を覆うようにして被研磨膜が設けら
    れてなる半導体基板を保持する保持手段と、 この保持手段を支持し、該保持手段に保持された前記半
    導体基板の被研磨膜面を研磨定盤上の研磨布に当接させ
    る、回転可能に設けられた支持手段と、 この支持手段の回転運動を前記保持手段に伝達するため
    の伝達手段と、 この伝達手段に設けられ、研磨動作により生じる、前記
    半導体基板の被研磨膜面と前記研磨定盤上の研磨布との
    間の研磨力を間接的に検出する検出手段とを具備し、 前記検出手段の出力にもとづいて、前記研磨動作の終点
    を判断するようにしたことを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達手段は、前記支持手段に取り付
    けられたトルク伝達ピンと、このトルク伝達ピンに係合
    されるように、前記保持手段に取り付けられたトルク駆
    動ピンとからなる、少なくとも1組の駆動機構部によっ
    て構成されることを特徴とする請求項1に記載の研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記伝達手段を構成す
    る、各駆動機構部のトルク駆動ピンのそれぞれに設けら
    れることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記半導体基板の被研
    磨膜面と前記研磨定盤上の研磨布との間の摩擦力に応じ
    た、前記トルク駆動ピンの変形量を検出する歪み検出ゲ
    ージであることを特徴とする請求項1、請求項2または
    請求項3のいずれかに記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記保持手段を圧力伝
    達機構を介して揺動自在に支持するものであることを特
    徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記被研磨膜は、前記半導体基板上の凹
    凸を覆うようにして設けられた絶縁膜であることを特徴
    とする請求項1に記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記被研磨膜は、前記半導体基板上の凹
    凸に沿って埋め込まれた埋め込み配線であることを特徴
    とする請求項1に記載の研磨装置。
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