JPH10256041A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

電子部品及びその製造方法

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JPH10256041A
JPH10256041A JP9059420A JP5942097A JPH10256041A JP H10256041 A JPH10256041 A JP H10256041A JP 9059420 A JP9059420 A JP 9059420A JP 5942097 A JP5942097 A JP 5942097A JP H10256041 A JPH10256041 A JP H10256041A
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JP
Japan
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electronic component
layer
lamination
insulation layer
insulating layer
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Withdrawn
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JP9059420A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一弥 木村
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿気等に対する封止効果が高く、信頼性の高
められた電子部品とその製造方法を得ることである。 【解決手段】 積層体構造の電子部品において、絶縁層
として感光性のBCB(ベンゾシクロブテン)樹脂を用
いる。最上層の絶縁層8は、下層の積層部分の上面6a
ばかりでなく全側面2b,4b,6bすなわち下層の絶
縁層2,4,6の縁辺から成る積層界面部を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品に関し、
詳しくは、インダクタ(L)、キャパシタ(C)、電気
抵抗(R)素子、薄膜EMIフィルタ、コモンモードチ
ョークコイル、カレントセンサ、信号用トランス、及び
これらを一つの部品に構成した複合電子部品等の表面実
装部品もしくは、リード部品である電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LCR素子、薄膜EMIフィル
タ、コモンモードチョークコイル、カレントセンサ、及
び信号用トランス等の表面実装部品が知られている。特
に、チップ型電子部品は、図3に示すように、絶縁基板
31上にそれぞれ、所定間隔をもって同形の絶縁層3
2,34,36,38及び導体パターン33,35,3
7をフォトリソグラフィ、スパッタ、スピンコート等に
よる薄膜技術によって交互に積層し、次に絶縁基板31
を個々の積層体の大きさに応じて切断して形成されてい
る(特開平6−20839号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すような積層構造体において、同じ寸法のパターンを
積層形成する際に、絶縁層の大きさが同一であるため
に、前記絶縁層縁辺の積層界面部が表面に露出すること
から、高湿中において使用する場合、界面からの吸湿、
或いはそのストレスにより界面剥離、内部導体の腐食等
が発生、特性を著しく変化させ、品質の低下をもたらし
た。
【0004】そこで、本発明の技術的課題は、湿気等に
対する封止効果が高く、信頼性の高められた電子部品と
その製造方法とを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板上
に導体パターンとともに積層された複数の絶縁層を備え
た電子部品において、該複数の絶縁層の中で最上層の絶
縁層の面積が最も大きく、しかも、下層の絶縁層縁辺の
積層界面部を包含するように形成されたことを特徴とす
る電子部品が得られる。
【0006】また、本発明によれば、基板上に導体パタ
ーンとともに複数の絶縁層を積層する電子部品の製造方
法において、前記複数の絶縁層の中で最上層の絶縁層の
面積が最も大きく、しかも、下層の絶縁層縁辺の積層界
面部を包含するように形成することを特徴とする電子部
品の製造方法が得られる。
【0007】
【作用】複数の絶縁層の中で最上層は、下層の絶縁層の
縁辺から成る積層界面部を包含する。下層の積層部分の
上面および全側面が最上層の絶縁層で覆われる結果、電
子部品本体の積層体が形成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態による電子部品
の概略構成を示す断面図である。図1を参照して、厚さ
がおよひ0.5mmのセラミックス絶縁基板1の主面1
aの上に、透明なベンゾシクロブテン(BCB)等の樹
脂材料から成る絶縁層2、この絶縁層2の上面2aにC
u薄膜からなる導体パターン3、さらに、BCBと同様
な樹脂からなる絶縁層4、その上に同様な金属薄膜から
なる導体パターン5、さらに、同様の樹脂からなる絶縁
層6、及び同様な金属からなる導体パターン7を順次積
層し下層の積層部分を得る。最後に、これら絶縁層2,
4,6よりも縦横寸法の大きな絶縁層8で前記下層の積
層部分の上面6aおよび全側面2b,4b,6bすなわ
ち絶縁層2,4,6の縁辺から成る積層界面部を覆うよ
うに包含し、それにより、約30μm厚の積層体11−
1が形成される。
【0010】図1,図2(a)および図2(b)を参照
して、本発明の実施の形態において、導体パターン3,
5,7は、連続したヘリカル形状を呈するように、Ti
及びCuスパッタ膜を下地とし、Cu薄膜をフォトリソ
グラフィとメッキ処理とを用いることによって形成して
いる。また、絶縁層2,4,6は、感光性のBCBを用
いて、塗布、露光等によって形成されている。
【0011】
【実施例】具体的には、次の、本発明の実施の形態によ
る電子部品の絶縁層と導体パターンとは、以下のプロセ
スで製造されている。
【0012】まず、導体パターン3,5,7を形成する
プロセスについて説明する。絶縁基板1の主面1a又は
絶縁層2,4,6の上面2a,4a,6aをプラズマア
ッシング、及び逆スパッタにより洗浄し、続いてTi薄
膜又はさらにCu薄膜をスパッタ法により、下地薄膜
(図示せず)としてそれぞれ形成する。次に、得られた
下地薄膜上にレジスト(図示せず)を塗布して、マスク
(図示せず)を介して露光して、現像して所望する導体
パターン形状の凹部を、下地薄膜上に形成する。次に、
電気Cuメッキ処理を行い、レジストを剥離して、導体
パターン形状のCuメッキ膜を備えた導体パターンをウ
ェットもしくはドライエッチングを行い、導体パターン
3,5,7上の下地薄膜を除去する。ここで導体パター
ン3,5,7は、その上面部分も若干除去されるが、導
体パターン3,5,7の電気Cuメッキ部分は、下地薄
膜よりも十分に厚いため、導体パターンが失われること
はない。
【0013】次に、絶縁層2,4,6を形成するプロセ
スについて説明する。絶縁層材として感光性のベンゾシ
クロブラン(BCB)を用いる。導体パターン3,5,
7をそれぞれ形成した絶縁層2,4,6において、その
上面2a,4a,6aの導体パターン3,5,7をプラ
ズマアッシングにより洗浄し、さらに、感光性のベンゾ
シクロブテン(BCB)樹脂を塗布した後、フォトリソ
グラフィにより所望のパターンのマスクを介して、露光
し、現像する。この場合、導体上に必要に応じて貫通穴
もしくは切り欠きを形成する。次に、適切な条件にてキ
ュアを行い、樹脂を完全に硬化させて、導体パターン
3,5,7上に絶縁層2,4,6がそれぞれ形成され
る。
【0014】次に、絶縁層2,4,6の材料としてポリ
イミドを用いる場合を比較例として述べる。この場合、
ポリイミドの溶媒にCuが溶解し、ポリイミド中にCu
が拡散してしまうため、直接塗布することができない。
よって、Cu表面にTi等のカバーメタル層を形成する
必要があり、工程が複雑になり、しかも、下地に凹凸が
ある場合は、その上に形成されたポリイミドの絶縁層に
も凹凸が生じ、安定な積層体の形成が困難となる。
【0015】本発明においては、絶縁層2,4,6の材
料として感光性のベンゾシクロブテン樹脂を使用するこ
とで、Cu薄膜上に直接塗布することができ、しかも、
フォトリソグラフィによる導体パターン3,5,7の形
成が可能である。さらに、下地薄膜が凹凸状であって
も、形成された絶縁層2,4,6の表面は平坦化される
ため、簡素な工程で、安定した積層体11−1を形成す
ることができる。
【0016】以上の導体パターン3,5,7を形成する
プロセスと、絶縁層2,4,6を形成するプロセスとを
繰り返すことによって、図1に示す複数の積層体11−
1を得る。
【0017】形成された積層体11−1を符号の二点鎖
線で示す位置で切断して、図2(a)に示す電子部品本
体11−2を得る。電子部品本体11−2は、上面の両
端および一側辺の部分に外部電極12a,12b,12
c(図2(b))とそれぞれ接続される電極部7a,7
b,7cを備えている。
【0018】次に、図2(b)に示すように、電子部品
本体11−2の両端および一側辺部分をそれぞれ覆うよ
うに、外部電極12a,12b,12cを形成して、本
発明の電子部品11−3を得る。
【0019】本発明の特徴は、最上層の絶縁層8の面積
を最も大きく形成し、下層の絶縁層2、4、6の縁辺の
積層界面部2b、4b、6bを包含している。最上層の
絶縁層8の縁辺は少なくとも絶縁基板1と密着させるこ
とにより、封止効果を高めることができる。
【0020】尚、本発明の実施の形態においては、3端
子構造の電子部品を示したが、2端子構造、及び4端子
構造も本発明の実施の形態と同様に製造することができ
る。
【0021】さらに、本発明の実施の形態においては、
外部電極12a,12b,12cを備えた電子部品につ
いてのみ述べたが、外部電極12a,12b,12cに
リード線を半田付けすればリード電子部品を構成するこ
とができることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、最上層の絶縁層の面積を最も大きくすることで、下
層の絶縁層縁辺の積層界面部が包含でき、さらに、最上
層の絶縁層の縁辺は少なくとも基板と密着させるので、
湿気等に対する封止効果が高く、かつ信頼性の高められ
た電子部品とその製造方法とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る絶縁基板1に複数の
電子部品積層体11−1を形成した概略構成を示す断面
図である。
【図2】(a)は図1の概略構成から切断された電子部
品本体11−2を示す斜視図である。(b)は(a)の
電子部品本体11−2に外部電極12a,12b,12
cを接続した電子部品の斜視図である。
【図3】従来技術による電子部品の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,31 絶縁基板 2,4,6,8,32,34,36,38 絶縁層 2a,4a,6a 絶縁層2,4,6の上面 2b,4b,6b 絶縁層2,4,6の側面 3,5,7,33,35,37 導体パターン 7a,7b,7c 電極部 11−1 電子部品積層体 11−2 電子部品本体 11−3 電子部品 12a,12b,12c 外部電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 41/04 H01C 7/00 A H01G 4/40 H01F 15/02 K // H01C 7/00 H01G 4/40 321A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に導体パターンとともに積層され
    た複数の絶縁層を備えた電子部品において、該複数の絶
    縁層の中で最上層の絶縁層の面積が最も大きく、しか
    も、下層の絶縁層縁辺の積層界面部を包含するように形
    成されたことを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子部品において、前記
    絶縁層は感光性ベンゾシクロブテン樹脂からなることを
    特徴とする電子部品。
  3. 【請求項3】 基板上に導体パターンとともに複数の絶
    縁層を積層する電子部品の製造方法において、前記複数
    の絶縁層の中で最上層の絶縁層の面積が最も大きく、し
    かも、下層の絶縁層縁辺の積層界面部を包含するように
    形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子部品の製造方法にお
    いて、前記絶縁層は感光性ベンゾシクロブテン樹脂から
    なることを特徴とする電子部品の製造方法。
JP9059420A 1997-03-13 1997-03-13 電子部品及びその製造方法 Withdrawn JPH10256041A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173162A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ部品
JP2006173163A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップコイル
US8426249B2 (en) 2004-12-13 2013-04-23 Panasonic Corporation Chip part manufacturing method and chip parts
JP2018147961A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 Tdk株式会社 電子部品の製造方法

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US10886063B2 (en) 2017-03-02 2021-01-05 Tdk Corporation Electronic-component manufacturing method

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040601