JPH1025586A - ガス反応用セル - Google Patents

ガス反応用セル

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JPH1025586A
JPH1025586A JP8183023A JP18302396A JPH1025586A JP H1025586 A JPH1025586 A JP H1025586A JP 8183023 A JP8183023 A JP 8183023A JP 18302396 A JP18302396 A JP 18302396A JP H1025586 A JPH1025586 A JP H1025586A
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宏子 小林
Seiji Hirai
清司 平井
Akiko Miyake
明子 三宅
Shinichi Yasui
信一 安井
Teruyuki Morioka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解セルにおいて、そのガスケットのシール
性能を向上すること。 【解決手段】 正負の両電極板9のあいだに固体電解質
膜5によって仕切られた酸素ガス発生室と水素ガス発生
室とを有するセル部材3が、両端の端板2間で締付ボル
トによって挟持されており、電極板9とガスケット8と
保護シート6と固体電解質膜5とがその外周に、セル軸
方向に連通される流体流通用のマニホールド11、1
2、13が形成される凸片部14を有しており、組み立
て状態において前記凸片部14が外周面の突条15を形
成するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス反応用セルに関
する。さらに詳しくは、高純度の水素ガスおよび酸素ガ
スを得るためにおよびオゾンガスを得るために水を電気
分解したり、電力を得るために水素ガスと酸素ガスとを
反応させたりするためのガス反応用セルであって、ガス
反応用セル自身の内外およびガス反応用セルに形成され
たマニホールドの内外それぞれのシール性能が向上した
ガス反応用セルに関する。
【0002】
【従来の技術】図5および図6には、水素酸素発生装置
の主要構成機器である電解セル(ガス反応用セルの一
種)60が示されており、この電解セル60は通常円柱
形を呈している。なお、長方形断面のものや正方形断面
のものもある。そして、正負両電極板のあいだに電解質
膜によって仕切られた酸素ガス発生室と水素ガス発生室
とを有し、これらガス発生室の周囲をガスケット等の部
材によって囲まれたものである。図5は組み立て後を示
し、図6は組み立て前を示す。図中、61は電極板であ
り、62は固体電解質膜である。63は多孔質給電体で
あり、64はガスケット、65は保護シートである。そ
して、66は水素ガス取り出し用のマニホールド、66
aは水素ガス取り出し経路、67は酸素ガス取り出し用
のマニホールド、67aは酸素ガス取り出し経路、68
は純水供給用のマニホールド(図6参照)であり、68
aは純水供給経路である(図6参照)。69aおよび6
9bは端板である。
【0003】図5に示すようにボルト70によって叙上
の各部品類を両端板69a、69bで挟持するように締
結して電解セル60が組み立てられる。なお、多孔質給
電体63の部分が酸素ガス発生室および水素ガス発生室
となる。
【0004】電解セル60では、供給された純水が電気
分解され、酸素ガス発生室では酸素ガスO2 が発生し、
水素ガス発生室では水素ガスH2 が発生している。発生
した酸素ガスO2 は酸素ガス取り出し経路67aから酸
素ガス取り出し用のマニホールド67を通して取り出さ
れ、その後、除湿されて収集される。一方、発生した水
素ガスH2 は水素ガス取り出し経路66aから水素ガス
取り出し用のマニホールド66を通して取り出され、そ
の後、除湿されて収集される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】叙上のごとく構成され
た電解セル60では、前記ガスケット64としてシリコ
ン樹脂やフッ素樹脂を主成分とする柔軟な材料が用いら
れる。これは、気密性に優れ且つ耐水性や絶縁性にも優
れているからである。
【0006】そして、ガスケット64は円輪状を呈して
おり、ボルト70締結によってほぼ均一なシール面圧が
発生するが、図6に示すように各マニホールド66、6
7、68内周縁とガスケット64外縁とのあいだの距離
W1と、他の部分におけるガスケット64内周縁と外周
縁との距離W2とはかなり寸法が異なり、シール性能に
ばらつきが生じる。さらに、シールに必要な面圧を生じ
させるためには、ボルト締付トルクは幅の広い部分W2
に応じた大きな値とする必要がある。
【0007】その結果、ガスケット64における各マニ
ホールド66、67、68の外方の前記狭い幅の部分W
1については変形するおそれがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明はかかる問題を
解決するためになされたものであり、ガスケット幅を均
一にしたものである。すなわち、ガスケットのマニホー
ルド外周部分の幅と、その他の部分の幅をほぼ同一にす
るために、ガスケットにおけるマニホールド形成部を凸
片として残し、その他の部分の外周側を切除してガスケ
ット幅を狭くしたものである。それに応じて、ガスケッ
ト以外の必要セル部材についても同一形状とした。ま
た、加工が容易ではない電極板は必要に応じて上記切除
を行わないままとする。
【0009】その結果、ボルト締結によるガスケットの
面圧およびシール幅がともに均一となり、ボルトの過大
締付を防止して良好なシール性能を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のガス反応用セルは、正負
の両電極板のあいだに電解質膜によって仕切られた陽極
室と陰極室とを有するガス反応用セルであって、セル部
材の外周近傍にセル軸方向に連通される流体流通用のマ
ニホールドが穿孔されており、該マニホールドの外周を
覆うようにマニホールドの長手方向に沿って突条が形成
されてなることを特徴としている。
【0011】したがって、電極板も含めて端板間の全て
の部材についてその外形が同一になることにより、外面
に狭い隙間が生じないので、たとえば高圧型水素酸素発
生装置のようにガス反応用セルを純水に水没させる場合
でも、隙間に純水が澱んで純水中の溶解物濃度が上昇す
ることによるガス純度の低下、漏電という心配がない。
また、セル部材の外周部を部分的に切除したことになる
のでガス反応用セルの全体が軽量且つコンパクトにな
る。
【0012】また、本発明のガス反応用セルは、正負の
両電極板のあいだに電解質膜によって仕切られた陽極室
および陰極室と、該陽極室および陰極室をそれぞれ外部
から隔離するための実質的に円輪状を呈するガスケット
とを有するガス反応用セルであって、セル部材の外周近
傍にセル軸方向に連通される流体流通用のマニホールド
が穿孔されており、少なくとも前記電解質膜およびガス
ケットに前記マニホールド用の孔の外周を覆う凸片状部
を残して外周近傍が切除された形状に形成されてなるこ
とを特徴としている。
【0013】かかる構成によって、本発明のガス反応用
セルは、ガスケットの幅をほぼ均一に狭くすることがで
きたので、ガスケットの良好なシール性能をうることが
できる。
【0014】このガス反応用セルにおいて、前記電解質
膜と前記ガスケットとのあいだに介装された、電解質膜
を保護するための実質的に円輪状を呈する保護シートを
さらに備え、該保護シートまたは電極板をも前記マニホ
ールド用の孔の外周を覆う凸片状部を残して外周近傍が
切除された形状に形成するのも、やはり、シール性能の
向上が図れ、さらにガス反応用セルの全体が軽量且つコ
ンパクトにされうる。
【0015】加えて、前記電極板および保護シートとも
に前記マニホールド用の孔の外周を覆う凸片状部を残し
て外周近傍が切除された形状に形成されたものにあって
も同様の効果を奏しうる。また、ガスケットに対応し
て、保護シートや電解質膜等もその幅がほぼ均一に狭く
なるので、熱膨張やそれに伴う熱応力、含水率の不均一
による伸縮等に起因する種々の事項に対しても合理的に
対応することとなり、好ましいものである。
【0016】叙上のガス反応用セルにおいて、前記セル
部材の両端に配設されてセル部材を挟持するための一対
の端板が、前記セル部材のマニホールド形成部の最外端
を包絡する形状またはそれより外方に拡大した形状にさ
れており、該両端板同士がセル部材の軸方向に配設され
る複数本のボルトによって前記セル部材を挟圧するよう
に構成されており、前記複数本のボルトがマニホールド
形成部同士のあいだに、セル部材の周方向に沿って整列
されたものにあっては、加工性の向上、組立工数の低減
およびシール性の確保という点で好ましい。
【0017】なお、特許請求の範囲でいう「流体流通用
マニホールド」とは、たとえば水素酸素発生装置にあっ
ては、発生した水素ガスや酸素ガスの取り出し用マニホ
ールドの他、純水供給用マニホールド、また、オゾンガ
ス発生装置にあってはオゾンガスや水素ガスの取り出し
用マニホールドの他、純水供給用マニホールド、さらに
は、燃料電池にあっては、水素ガスや酸素ガスの供給用
マニホールドや水の排出用しマニホールド、また、必要
に応じて形成される水抜き用のマニホールド等を含むも
のである。
【0018】また、ガス反応とは、上述のように、ガス
同士を反応させて水等の他の物質に変化させる反応も、
逆に水等を電気分解してガスを得る反応も含む意味に用
いている。
【0019】
【実施例】つぎに、添付図面に示された実施例を参照し
つつ本発明のガス反応用セルを説明する。
【0020】図1は本発明のガス反応用セルの一実施例
を示す斜視図、図2は図1のガス反応用セルの組立前斜
視図、図3は本発明のガス反応用セルの他の実施例を示
す組立前斜視図、図4は図3のガス反応用セルのIV−
IV線断面図である。
【0021】図1および図2に示すのは水素酸素発生装
置に用いられる、純水の電気分解用のガス反応用セル
(以下、電解セルという)1であって、一対の端板2間
にセル部材3が配設され、締付ボルト4(図2では省略
している)によって圧縮固定されている。
【0022】前記セル部材3は、酸素ガス発生室(特許
請求の範囲でいう陽極室)と水素ガス発生室(特許請求
の範囲でいう陰極室)とを仕切る固体電解質膜5、その
両側に配設される保護シート6と、両保護シート6の外
側それぞれに配設される多孔質給電体7と、両多孔質給
電体7の外側それぞれに配設されるガスケット8と、両
ガスケット8の外側それぞれに配設される電極板9とか
ら構成されたユニットが複数段に積層されたものであ
る。図2は一ユニットのみを示している。電極板9は隣
接ユニットと共用されている。
【0023】各多孔質給電体7はそれぞれ酸素ガス発生
室と水素ガス発生室とを構成するものである。保護シー
ト6は固体電解質膜5を保護するためにこれを挟持する
ものである。
【0024】図2中、11は酸素ガス取り出し用のマニ
ホールド、11aは酸素ガス取り出し経路、12は水素
ガス取り出し用のマニホールド、13は純水供給用のマ
ニホールド、13aは純水供給経路である。本図では水
素ガス取り出し経路は表されていないが、酸素ガス取り
出し経路11aと同様の構成で、図示の電極板9の裏側
に形成されている。
【0025】図2に示すように、各セル部材3の外周部
には各マニホールド11、12、13が形成された凸片
部14が外方へ突設されている。換言すれば、各セル部
材3における隣接するマニホールド間の外周部は、幅を
狭くするために切除されている。この切除部を図1およ
び図2において符号Sで示す。なお、前記多孔質給電体
7は各ガス発生室構成するものであるため、セル部材3
の外形を構成しないので、前記切除部Sは形成しない。
【0026】その結果前記凸片部14は、図1に示すよ
うに電解セル1の外周面にマニホールド形成部がセル軸
方向に延設された突条15として表れる。各ガス用のマ
ニホールド11、12は電解セル1の外部へ発生ガスを
取り出すための取り出し管16に連通している。17で
示す管は純水供給管であり、純水供給用のマニホールド
13に連通している。もう一本の管18は装置を分解す
るときに電解セル1中の水を抜くための水抜き管であ
る。
【0027】図2に示す実施例では、マニホールドの断
面が円形を呈し、それに対応して突条15の断面がほぼ
半円形を呈しているが、とくにこの形状に限定されるこ
とはなく、たとえば、多角形状断面や楕円形状断面のマ
ニホールドであってもよく、突条の断面もそれに応じて
相似形のもの(半分ではあるが)としてもよい。
【0028】叙上のごとく形成された電解セル1は、そ
の円輪状を呈するガスケット8が狭くほぼ均一な幅とな
るのでシール性が向上する。すなわち、図2において、
各マニホールド11、12、13内周縁とガスケット8
外縁とのあいだの距離W1と、他の部分におけるガスケ
ット8内周縁と外周縁との距離W2とはほぼ同一の寸法
となる。
【0029】また、図1に示すように、締付ボルト4を
隣接突条15間に配設するため、その配設円周の直径が
小さくなり、電解セル1全体が軽量且つコンパクトなも
のとなる。
【0030】図3および図4には電極板29を円形のま
まとした電解セル21が示されている。すなわち、固体
電解質膜5、ガスケット8および保護シート6は前記切
除部Sが形成されている。なお、図4に示すのは、セル
部材3の一ユニットだけであり、電解セル21のちょう
ど外周切除部Sを通る直径線で切断した断面図であるた
め、各マニホールド11、12、13および経路11
a、13aは表れていない。図示の孔22は締結ボルト
用のボルト孔である。
【0031】これは、一般に電極板はチタン板から形成
されており、厚肉のチタン板の場合は表裏面の平滑性を
維持しつつ凸片を残した形状に加工するのが困難な場合
があるために円形のまま用いるものである。したがっ
て、電極板29には締付ボルト用孔が穿孔されており、
電解セルの直径は図1〜2の電解セル1の直径と変わら
ない。つまり、電極板29の形状の相違を除いては図1
および図2の電解セル1と共通する。
【0032】この電解セル21も、ガスケット8の幅が
狭くほぼ均一であるためにシール性が向上する点という
効果は前記電解セル1と共通し、また軽量化もされう
る。
【0033】しかし、高圧型水素酸素発生装置のよう
に、電解セルが純水中に没する装置に用いる場合には図
1〜2に示す電解セル1が望ましい。
【0034】なぜなら、図3の電解セル21は、円形の
隣接電極板29間に凸片部付きの部材が挟持されている
ため、電解セル21の外周面に前記切除部Sが狭い隙間
となって表れる(図4参照)。したがって、この隙間に
入った純水はそこに澱んで移動しないことも起こりう
る。その場合、純水に僅かに溶出した電解セルの部品材
質(以下、溶質という)もそこに留まってそこの純水に
若干の導電性を生ぜしめる可能性があるからである。図
1〜2の電解セル1では純水の澱む隙間がなく、たとえ
電解セルの部品材質が溶出したとしても、純水の循環に
よって拡散されて溶質濃度は無視しうる程度となり、純
水に導電性が生じるおそれがない。
【0035】もちろん、図3の電解セル21も、水没さ
せない低圧型水素酸素発生装置に使用する場合には、前
述のとおりシール性の向上という図1〜2の電解セル1
と同じ作用効果を奏しうる。
【0036】さらに、図示してはいないが、シール性の
向上を図るためにはガスケット8と固体電解質膜5のみ
について前記切除部Sを形成し、他の部材については図
3に示す電極板29と同様な形状としてもよい。また
は、ガスケット8と固体電解質膜5と電極板9のみにつ
いて前記切除部Sを形成したものでもよい。
【0037】なお、本実施例の電解セルにおける電極板
は単一枚の板材を例示したが、本発明ではとくに単一板
材に限定されることはなく、たとえば、電極板の製造容
易性、製造コストの低廉化および軽量コンパクト化等を
目的として三枚の板材から形成される電極板(本出願人
によって既に特願平8−71762号において提案して
いる)を有するセルにも適用可能であり、さらには二枚
の板材や四枚以上の板材から形成される電極板を有する
セルにも適用可能である。
【0038】つぎに、前記固体電解質膜としては固体高
分子電解質を膜状に形成したものの両面に貴金属、とく
に白金族金属からなる多孔質層を化学的に無電解メッキ
によって形成した固体高分子電解質膜を使用するのが好
ましい。前記固体高分子電解質としては、カチオン交換
膜(フッ素樹脂系スルフォン酸カチオン交換膜であり、
たとえば、デュポン社製「ナフィオン117」)が好ま
しい。また、この場合、前記多孔質メッキ層としては白
金族金属のうち白金が好ましく、とくに白金とイリジウ
ムとからなる二層構造とすれば、80°Cにおいて20
0A/dm2 の高電流密度で四年間の長期にわたって電
気分解することが可能である。ちなみに、たとえば従来
の、電極を物理的にイオン交換膜に接触させた構造の固
体電解質膜では50〜70A/dm2 程度の電流密度で
ある。前記イリジウムの他に、二種類以上の白金族金属
をメッキした多層構造の固体電解質膜も使用することが
できる。また、叙上のごとく構成された固体電解質膜で
は、固体高分子電解質と多孔質メッキ層とのあいだには
水が存在しないので、溶液抵抗やガス抵抗が少ない。し
たがって、固体高分子電解質と両多孔質メッキ層とのあ
いだの接触抵抗が低くなり、電圧が低くなり、電流分布
が均一となる。その結果、高電流密度化、高温水電解、
高圧水電解が可能となり、高純度の酸素ガスおよび水素
ガスを効率よく得ることが可能となる。なお、前記固体
高分子電解質膜の他、セラミック膜等の他の固体電解質
膜を使用することも可能である。
【0039】また、本発明は、実施例であげた水素酸素
発生装置のみならず、燃料電池用やオゾンガス発生装置
用のガス反応用セルにも適用可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明のガス反応用セルによれば、ガス
ケットの幅をほぼ均一に狭くすることができたので、ガ
スケットの良好なシール性能をうることができる。ま
た、セル部材の外周部を部分的に切除したのでセルの全
体が軽量且つコンパクトになる。
【0041】さらに、他の部品もガスケットの外形状に
合わせることにより、セルの外周面に隙間が生じず、高
圧型水素酸素発生装置等においては、純水が澱む部位が
ないため好ましいものとなる。
【0042】加えて、他の輪状部材もガスケットに合わ
せて幅を狭く均一にすることにより、熱膨張やそれに伴
う熱応力、含水率の不均一による伸縮等に起因する種々
の事項に対しても合理的に対応することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス反応用セルの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1のガス反応用セルの組立前斜視図である。
【図3】本発明のガス反応用セルの他の実施例を示す組
立前斜視図である。
【図4】図3のガス反応用セルのIV−IV線断面図で
ある。
【図5】従来の電解セルの一例を示す断面図である。
【図6】図5の電解セルの組立前斜視図である。
【符号の説明】
1、21・・・電解セル 2・・・端板 3・・・セル部材 4・・・締付ボルト 5・・・固体電解質膜 6・・・保護シート 7・・・多孔質給電体 8・・・ガスケット 9、29・・・電極板 11・・・酸素ガス取り出し用マニホールド 12・・・水素ガス取り出し用マニホールド 13・・・純水供給用マニホールド 14・・・凸片部 15・・・突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 輝行 兵庫県加古川市平岡町土山934−4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正負の両電極板のあいだに電解質膜によ
    って仕切られた陽極室と陰極室とを有するガス反応用セ
    ルであって、 セル部材の外周近傍にセル軸方向に連通される流体流通
    用のマニホールドが穿孔されており、該マニホールドの
    外周を覆うようにマニホールドの長手方向に沿って突条
    が形成されてなることを特徴とするガス反応用セル。
  2. 【請求項2】 正負の両電極板のあいだに電解質膜によ
    って仕切られた陽極室および陰極室と、該陽極室および
    陰極室をそれぞれ外部から隔離するための実質的に円輪
    状を呈するガスケットとを有するガス反応用セルであっ
    て、 セル部材の外周近傍にセル軸方向に連通される流体流通
    用のマニホールドが穿孔されており、少なくとも前記電
    解質膜およびガスケットに前記マニホールド用の孔の外
    周を覆う凸片状部を残して外周近傍が切除された形状に
    形成されてなることを特徴とするガス反応用セル。
  3. 【請求項3】 前記電解質膜と前記ガスケットとのあい
    だに介装された、電解質膜を保護するための実質的に円
    輪状を呈する保護シートをさらに有しており、該保護シ
    ートが前記マニホールド用の孔の外周を覆う凸片状部を
    残して外周近傍が切除された形状に形成されてなる請求
    項2記載のガス反応用セル。
  4. 【請求項4】 前記電極板が前記マニホールド用の孔の
    外周を覆う凸片状部を残して外周近傍が切除された形状
    に形成されてなる請求項2または3記載のガス反応用セ
    ル。
  5. 【請求項5】 前記セル部材の両端に配設されてセル部
    材を挟持するための一対の端板が、前記セル部材のマニ
    ホールド形成部の最外端を包絡する形状またはそれより
    外方に拡大した形状にされており、該両端板同士がセル
    部材の軸方向に配設される複数本のボルトによって前記
    セル部材を挟圧するように構成されており、前記複数本
    のボルトがマニホールド形成部同士のあいだに、セル部
    材の周方向に沿って整列されてなる請求項1〜4記載の
    ガス反応用セル。
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