JPH1025567A - 複合ターゲット - Google Patents

複合ターゲット

Info

Publication number
JPH1025567A
JPH1025567A JP18197096A JP18197096A JPH1025567A JP H1025567 A JPH1025567 A JP H1025567A JP 18197096 A JP18197096 A JP 18197096A JP 18197096 A JP18197096 A JP 18197096A JP H1025567 A JPH1025567 A JP H1025567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
atomic ratio
film
targets
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18197096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Goto
英樹 後藤
Junji Tanaka
順二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP18197096A priority Critical patent/JPH1025567A/ja
Publication of JPH1025567A publication Critical patent/JPH1025567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 希酸に可溶で、導電性を有する透明導電膜を
製造するために必要なスパッタリング用ターゲットを提
供することにある。 【解決手段】 バッキングプレート上のターゲットを、
少なくとも2分割以上にしてIn23とSnO2からな
るターゲット1とIn−Zn、In−Mg、In−G
a、Sn−Zn、Ga−Znの中から選ばれる二種の酸
化物からなるターゲット2を一つのターゲットとして構
成する複合ターゲットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム液晶表示
装置に用いられる導電性フィルム用のターゲットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶用導電性フィルムとしては、特公昭
62−32101、特公昭63−34018、特公平1
−12666等に記載のポリエステル、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリカーボネート等の高分子フィルム表面に
酸化インジウム、酸化錫、あるいは錫、インジウム合金
の酸化膜等の半導体膜や金、銀、パラジウムあるいはそ
れらの合金等の金属膜、半導体膜と金属膜を組み合わせ
て形成されたもの等が知られている。
【0003】しかしながら、プラスチック上に上記の透
明導電膜を形成する際、基板からのガスの影響や結晶化
によりエッチングが難しい等の欠点があり、この為いく
つかの検討はされているが確立、採用された技術は未だ
無い状況で有る。一例として酸に可溶な透明導電性膜と
して特開平7−168196に於いて、In、Znから
成る一層のみだけによる非晶質酸化物が提案されている
が、余りにも可溶過ぎ、パタン加工ライン上でのオーバ
エッチングというロット間の安定性に欠け、設計上も困
難さを伴うという大きな問題があった。
【0004】一方では酸化インジウム(In23)、酸
化スズ(SnO2)を用い更に低抵抗にするために特開
平8−85866に記載されている様に酸素雰囲気で焼
成する方法や、特開平7−316803に記載されてい
る様にアミノ酸を含ませる事で粒径を0.1μm以下に
する方法が提案されている。しかしながら、いずれもI
23、SnO2系の酸化物の為、エッチング性の向上
を図る事は出来なかった。
【0005】更に、特開平7−54135で代表される
様にIn23、SnO2系の酸化物に第三添加物をドー
ピングしたターゲットが提案されているが、一般的に一
つのターゲットに三成分を含有すると焼成する際の応力
等によりクラックが入る等の問題が多く、歩留まり低下
に依る価格の上昇等により実際使用されるまでには至っ
ていなかった。又、In23、SnO2から成る、いわ
ゆるITOターゲットについては、使用後材料メーカー
での再生により実質上価格の低減がなされていたが、3
〜4種から成るターゲットではIn23、SnO2以外
の成分は不純物となり再生が出来ず価格低減のメリット
を得ることは出来なかった。従って四種以上の元素から
成るターゲットについてはIn23、SnO2から成る
ターゲット上に他の酸化物をタブレット化した物を乗せ
てスパッタリングする方法でテストされているに過ぎ
ず、スパッタ時タブレットにパワーが集中して局部的な
温度上昇として200〜400℃まで上がり、生産用と
しては使用出来ず実質上存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑みなされたもので、希酸に可溶で、導電性を有する
透明導電膜を製造するために必要なスパッタリング用タ
ーゲットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的には、導電性
より広く一般に使用されている酸化インジウム(In2
3)、酸化スズ(SnO2)からなるターゲットを用い
つつ、分割した他の部分に導電性を極力維持しつつエッ
チング性を向上させる第3、4の酸化物からなるターゲ
ット配置にすることにより、ガラス基板とは異なる低温
成膜に於いても良好な導電性、エッチング性を有する透
明導電膜を得ることが可能に成ったものである。
【0008】即ち、バッキングプレート上のターゲット
を、少なくとも2分割以上にして、In23とSnO2
からなるターゲット1と二種の酸化物からなるターゲッ
ト2を一つのターゲットとして構成する複合ターゲット
であり、更に好ましい態様としては、ターゲット1とし
ては、In、Snからなる複合酸化物として、Sn/I
n+Snが0.01〜0.2の原子比であり、ターゲッ
ト2としては、In−Zn、In−Mg、In−Ga、
Sn−Zn、Ga−Znの中から選ばれる複合酸化物で
あり、In−Znの複合酸化物としては、Zn/In+
Znが0.10〜0.40の原子比であり、In−Mg
の複合酸化物としては、Mg/In+Mgが0.10〜
0.20の原子比であり、In−Gaの複合酸化物とし
ては、Ga/In+Gaが0.05〜0.15の原子比
であり、Sn−Znの複合酸化物としては、Zn/Sn
+Znが0.25〜0.35の原子比であり、Ga−Z
nの複合酸化物としては、Ga/Zn+Gaが0.02
〜0.08の原子比である複合ターゲットである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に於ける複合ターゲットと
は、バッキングプレート上のターゲットを少なくとも2
分割以上にして、In23とSnO2からなるターゲッ
ト1と二種の酸化物からなるターゲット2を一つのター
ゲットとして構成する複合ターゲットである。ターゲッ
ト1としては、In、Snからなる複合酸化物よりな
り、Sn/In+Snが0.01〜0.2の原子比であ
ることを特徴とする。Sn/In+Snの原子比が0.
01未満の場合は比抵抗の増加だけでなく黄色の着色が
有る。一方、0.2を越えると比抵抗の増加並びに耐薬
品性の向上によりエッチンング性の低下の問題がある。
【0010】ターゲット2としては、In−Zn、In
−Mg、In−Ga、Sn−Zn、Ga−Znの中から
選ばれる複合酸化物である。In−Znの複合酸化物と
しては、Zn/In+Znが0.10〜0.40の原子
比であり、In−Mgの複合酸化物としては、Mg/I
n+Mgが0.10〜0.20の原子比であり、In−
Gaの複合酸化物としては、Ga/In+Gaが0.0
5〜0.15の原子比であり、Sn−Znの複合酸化物
としては、Zn/Sn+Znが0.25〜0.35の原
子比であり、Ga−Znの複合酸化物としては、Ga/
Zn+Gaが0.02〜0.08の原子比である。それ
ぞれの複合酸化物について、それぞれの原子比の割合が
前述の範囲を下回るとエッチング性の向上は認められ
ず、範囲を上回ると比抵抗の増加やオバーエッチングと
いう問題がある。
【0011】2分割以上にターゲツトを分割する際、タ
ーゲット上で測定される磁場の強さやターゲット自体の
導電性によりスパッタレートが異なる為、最適組成の膜
を得る為には、装置に合わせた磁場の調整や配置、占有
面積に配慮する必要がある。但し、容易に出来るターゲ
ット下に配置された同一磁石によるターゲット上での磁
場の強さを均一とした時に於いては、上記組成のターゲ
ットを用いターゲット1とターゲット2専有面積を1:
1にする事で目的の透明導電性膜を得る事が出来るが、
磁石強度を換えターゲット上の磁場強さを代えた場合は
占有面積は適宜最適値を確認する必要が有る。更に分割
ターゲット間のギャップ間距離は線膨張率に配慮して決
められるもので有るが、0.3〜0.5mmであれば、
低融点ロウ材の金属Inの影響は実質上問題無い。バッ
キングプレート材についても、通常用いられる銅材を用
いれば問題は無い。
【0012】又、ターゲット1とターゲット2からなる
複合ターゲットにより得られる膜としては、パタン加工
に使用するエッチャントにより適宜決めるものである
が、導電性からはターゲット1のIn23とSnO2
膜全体の80%以上の原子比を占める事が望ましい。8
0%未満で有ると比抵抗が高く成り過ぎるからである。
更に、得られた膜についてはアニール等により原子の再
配列等を図ることでより信頼性の高い透明導電膜が得ら
れる。
【0013】
【実施例】
《実施例1》平均粒径0.08μmの酸化インジウム粉
末(In23)に平均粒径1.1μmの酸化スズ粉末
(SnO2)をスズ組成の原子比が0.08と成る様に
配合し、3.4wt%の酢酸ビニル系バインダーを添加
し、湿式ボールミルで15時間混合し、乾燥、粉砕して
平均粒径5μm以下の粉末を作製した。更にこの粉末を
4トン/cm2で加圧成形した。成形体を酸素置換した
容器炉内で1500℃で16時間焼成し、サイズ230
mm×165mm×5mmターゲット1を6個得た。焼
結密度は93%であった。次に、平均粒径0.08μm
の酸化インジウム粉末に平均粒径1.0μmの酸化亜鉛
粉末を亜鉛組成の原子比が0.12と成る様に配合し、
3.0wt%の酢酸ビニル系バインダーを添加し、湿式
ボールミルで15時間混合し、乾燥、粉砕して平均粒径
5μm以下の粉末を作製した。更にこの粉末を3.5ト
ン/cm2で加圧成形した。成形体を酸素置換した容器
炉内で1500℃で16時間焼成し、サイズ230mm
×165mm×5mmターゲット2を6個得た。焼結密
度は90%であった。得られたターゲット1、6個とタ
ーゲット2、6個を金属Inを用いて銅のバッキングプ
レート上に図1の様に配置して接合させた。得られた複
合ターゲットを用いて表面磁界800ガウスのDCマグ
ネトロンスパッタ法によって、ポリエーテルサルホンP
ES200μm厚みにスパッタ条件としてはArガス
0.4Pa、酸素分圧2.5vol%、基板は加熱な
し、投入電力2w/cm2で1時間の連続成膜を行っ
た。複合ターゲットの異常は全く認められなかった。膜
厚は1000Åとした。成膜後の膜特性としては、比抵
抗が3×10-4Ω−cm、全光線透過率(JIS−K−
7105.5.5)は80%で有った。この膜を用いレ
ジストを塗布、露光、現像し、10vol%の塩酸をエ
ッチャントとして40℃の液温でギャップ50μmのピ
ッチ200μmの回路を形成した。20秒で残差も無く
非常にシャープな回路が作製出来た。
【0014】《実施例2》実施例1と同一にしてサイズ
230mm×165mm×5mm、焼結密度は93%の
ターゲット1を6個得た。次に、平均粒径0.08μm
の酸化インジウム粉末に平均粒径1.0μmの酸化マグ
ネシウム粉末をマグネシウム組成の原子比が0.15と
成る様に配合し、3.0wt%の酢酸ビニル系バインダ
ーを添加し、湿式ボールミルで15時間混合し、乾燥、
粉砕して平均粒径5μm以下の粉末を作製した。更にこ
の粉末を3.5トン/cm2で加圧成形した。成形体を
酸素置換した容器炉内で1400℃で16時間焼成し、
サイズ230mm×165mm×5mmターゲット2を
6個得た。焼結密度は88%であった。得られたターゲ
ット1、6個とターゲット2、6個を金属Inを用いて
銅のバッキングプレート上に図1と同様の配置して接合
させた。得られた複合ターゲットを用いて表面磁界80
0ガウスのDCマグネトロンスパッタ法によって、ポリ
エーテルサルホンPES200μm厚みに実施例1と同
一なスパッタ条件で同様に1時間の連続成膜を行い膜厚
は1000Åの複合酸化膜を得た。同じく複合ターゲッ
トの異常は全く認められなかった。成膜後の膜特性とし
ては、比抵抗が7×10-4Ω−cm、全光線透過率は7
8%で有った。この膜を用い実施例1と同様にギャップ
50μmのピッチ200μmの回路を形成した。35秒
で残差も無く非常にシャープな回路が作製出来た。
【0015】《実施例3》実施例1と同一にしてサイズ
230mm×165mm×5mm、焼結密度は93%の
ターゲット1を6個得た。次に、平均粒径0.08μm
の酸化インジウム粉末に平均粒径1.2μmの酸化ガリ
ウム粉末をガリウム組成の原子比が0.1と成る様に配
合し、3.0wt%の酢酸ビニル系バインダーを添加
し、湿式ボールミルで15時間混合し、乾燥、粉砕して
平均粒径5μm以下の粉末を作製した。更にこの粉末を
3.0トン/cm2で加圧成形した。成形体を酸素置換
した容器炉内で1400℃で16時間焼成し、サイズ2
30mm×165mm×5mmターゲット2を6個得
た。焼結密度は87%であった。得られたターゲット
1、6個とターゲット2、6個を金属Inを用いて銅の
バッキングプレート上に図1と同様の配置して接合させ
た。得られた複合ターゲットを用いて表面磁界800ガ
ウスのDCマグネトロンスパッタ法によって、ポリエー
テルサルホンPES200μm厚みに実施例1と同一な
スパッタ条件で同様に1時間の連続成膜を行い膜厚は1
000Åの複合酸化膜を得た。同じく複合ターゲットの
異常は全く認められなかった。成膜後の膜特性として
は、比抵抗が6×10-4Ω−cm、全光線透過率は79
%で有った。この膜を用い実施例1と同様にギャップ5
0μmのピッチ200μmの回路を形成した。32秒で
残差も無く非常にシャープな回路が作製出来た。
【0016】《実施例4》実施例1と同一にしてサイズ
230mm×165mm×5mm、焼結密度は93%の
ターゲット1を6個得た。次に、平均粒径1.1μmの
酸化スズ粉末に平均粒径1.2μmの酸化亜鉛粉末を亜
鉛組成の原子比が0.3と成る様に配合し3.0wt%
の酢酸ビニル系バインダーを添加し、湿式ボールミルで
15時間混合し、乾燥、粉砕して平均粒径5μm以下の
粉末を作製した。更にこの粉末を3.0トン/cm2
加圧成形した。成形体を酸素置換した容器炉内で140
0℃で16時間焼成し、サイズ230mm×165mm
×5mmターゲット2を6個得た。焼結密度は92%で
あった。得られたターゲット1、6個とターゲット2、
6個を金属Inを用いて銅のバッキングプレート上に図
1と同様の配置して接合させた。得られた複合ターゲッ
トを用いて表面磁界800ガウスのDCマグネトロンス
パッタ法によって、ポリエーテルサルホンPES200
μm厚みに実施例1と同一なスパッタ条件で同様に1時
間の連続成膜を行い膜厚は1000Åの複合酸化膜を得
た。同じく複合ターゲットの異常は全く認められなかっ
た。成膜後の膜特性としては、比抵抗が5×10-4Ω−
cm、全光線透過率は78%で有った。この膜を用い実
施例1と同様にギャップ50μmのピッチ200μmの
回路を形成した。25秒で残差も無く非常にシャープな
回路が作製出来た。
【0017】《実施例5》実施例1と同一にしてサイズ
230mm×165mm×5mm、焼結密度は93%の
ターゲット1を6個得た。次に、平均粒径1.2μmの
酸化ガリウム粉末に平均粒径1.1μmの酸化亜鉛粉末
をガリウム組成の原子比が0.06と成る様に配合し
3.0wt%の酢酸ビニル系バインダーを添加し、湿式
ボールミルで15時間混合し、乾燥、粉砕して平均粒径
5μm以下の粉末を作製した。更にこの粉末を3.0ト
ン/cm2で加圧成形した。成形体を酸素置換した容器
炉内で1400℃で16時間焼成し、サイズ230mm
×165mm×5mmターゲット2を6個得た。焼結密
度は88%であった。得られたターゲット1、6個とタ
ーゲット2、6個を金属Inを用いて銅のバッキングプ
レート上に図1と同様の配置して接合させた。得られた
複合ターゲットを用いて表面磁界800ガウスのDCマ
グネトロンスパッタ法によって、ポリエーテルサルホン
PES200μm厚みに実施例1と同一なスパッタ条件
で同様に1時間の連続成膜を行い膜厚は1000Åの複
合酸化膜を得た。同じく複合ターゲットの異常は全く認
められなかった。成膜後の膜特性としては、比抵抗が2
×10-3Ω−cm、全光線透過率は76%で有った。こ
の膜を用い実施例1と同様にギャップ50μmのピッチ
200μmの回路を形成した。30秒で残差も無く非常
にシャープな回路が作製出来た。
【0018】《実施例6》実施例1と同一にしてターゲ
ット1、2をサイズ230mm×165mm×5mm、
でそれぞれ各6個得た。得られたターゲット1、6個と
ターゲット2、6個を金属Inを用いて銅のバッキング
プレート上に図2の様に配置して接合させた。得られた
複合ターゲットを用いて表面磁界800ガウスのDCマ
グネトロンスパッタ法によって、ポリエーテルサルホン
PES200μm厚みに実施例1と同一なスパッタ条件
で同様に1時間の連続成膜を行い膜厚は1000Åの複
合酸化膜を得た。同じく複合ターゲットの異常は全く認
められなかった。成膜後の膜特性としては、比抵抗が
2.3×10-3Ω−cm、全光線透過率は77%で有り
実施例1とほぼ同様の特性が得られた。この膜を用い実
施例1と同様にギャップ50μmのピッチ200μmの
回路を形成した。20秒で残差も無く非常にシャープな
回路が作製出来た。
【0019】《比較例1》実施例1と同一にしてサイズ
230mm×165mm×5mm、焼結密度は93%の
ターゲット1を6個得た。次に、平均粒径0.08μm
の酸化インジウム粉末に平均粒径1.0μmの酸化亜鉛
粉末を亜鉛組成の原子比が0.5と成る様に配合し、
3.0wt%の酢酸ビニル系バインダーを添加し、湿式
ボールミルで15時間混合し、乾燥、粉砕して平均粒径
5μm以下の粉末を作製した。更にこの粉末を3.5ト
ン/cm2で加圧成形した。成形体を酸素置換した容器
炉内で1400℃で16時間焼成し、サイズ230mm
×165mm×5mmターゲット2を6個得た。焼結密
度は90%であった。得られたターゲット1、6個とタ
ーゲット2、6個を金属Inを用いて銅のバッキングプ
レート上に図1と同様の配置して接合させた。得られた
複合ターゲットを用いて表面磁界800ガウスのDCマ
グネトロンスパッタ法によって、ポリエーテルサルホン
PES200μm厚みに実施例1と同一なスパッタ条件
で同様に1時間の連続成膜を行い膜厚は1000Åの複
合酸化膜を得た。同じく複合ターゲットの異常は全く認
められなかった。成膜後の膜特性としては、比抵抗が4
×10-4Ω−cm、全光線透過率は79%で有った。こ
の膜を用い実施例1と同様にギャップ50μmのピッチ
200μmの回路を形成した。10秒で残差も無い状況
であったがオーバーエッチングになりギャップは85μ
mで一部回路に変形が認められた。
【0020】
【発明の効果】本発明により、エッチング性が良好なタ
ーゲットが工業的に提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるターゲットの配置図(平面図)
の一例を示す。
【図2】本発明にかかるターゲットの配置図(平面図)
の別の一例を示す。
【符号の説明】 :ターゲット1 :ターゲット2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッキングプレート上のターゲットを、
    少なくとも2分割以上にして、In23とSnO2から
    なるターゲット1と二種の酸化物からなるターゲット2
    を一つのターゲットとして構成することを特徴とする複
    合ターゲット。
  2. 【請求項2】 該ターゲット1はIn、Snからなる複
    合酸化物として、Sn/In+Snが0.01〜0.2
    の原子比であることを特徴とする請求項1の複合ターゲ
    ット。
  3. 【請求項3】 該ターゲット2としては、In−Zn、
    In−Mg、In−Ga、Sn−Zn、Ga−Znの中
    から選ばれる複合酸化物であることを特徴とする請求項
    1または2記載の複合ターゲット。
  4. 【請求項4】 該In−Znの複合酸化物としては、Z
    n/In+Znが0.10〜0.40の原子比であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の複合ターゲ
    ット。
  5. 【請求項5】 該In−Mgの複合酸化物としては、M
    g/In+Mgが0.10〜0.20の原子比であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の複合ターゲ
    ット。
  6. 【請求項6】 該In−Gaの複合酸化物としては、G
    a/In+Gaが0.05〜0.15の原子比であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の複合ターゲ
    ット。
  7. 【請求項7】 該Sn−Znの複合酸化物としては、Z
    n/Sn+Znが0.25〜0.35の原子比であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の複合ターゲ
    ット。
  8. 【請求項8】 該Ga−Znの複合酸化物としては、G
    a/Zn+Gaが0.02〜0.08の原子比であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の複合ターゲ
    ット。
JP18197096A 1996-07-11 1996-07-11 複合ターゲット Pending JPH1025567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18197096A JPH1025567A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 複合ターゲット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18197096A JPH1025567A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 複合ターゲット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1025567A true JPH1025567A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16110056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18197096A Pending JPH1025567A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 複合ターゲット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1025567A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100029780A (ko) * 2007-07-06 2010-03-17 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 산화물 소결물체와 그 제조 방법, 타겟, 및 그것을 이용해 얻어지는 투명 도전막 및 투명 도전성 기재
KR20140015390A (ko) * 2011-03-24 2014-02-06 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 소결체 및 그의 제조방법

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100029780A (ko) * 2007-07-06 2010-03-17 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 산화물 소결물체와 그 제조 방법, 타겟, 및 그것을 이용해 얻어지는 투명 도전막 및 투명 도전성 기재
JP2014005198A (ja) * 2007-07-06 2014-01-16 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材
US8801973B2 (en) 2007-07-06 2014-08-12 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Oxide sintered body and production method therefor, target, and transparent conductive film and transparent conductive substrate obtained by using the same
JP2014194084A (ja) * 2007-07-06 2014-10-09 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 透明導電膜および透明導電性基材
JP5655306B2 (ja) * 2007-07-06 2015-01-21 住友金属鉱山株式会社 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材
JP2015061821A (ja) * 2007-07-06 2015-04-02 住友金属鉱山株式会社 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材
KR20150038463A (ko) * 2007-07-06 2015-04-08 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 산화물 소결물체와 그 제조 방법, 타겟, 및 그것을 이용해 얻어지는 투명 도전막 및 투명 도전성 기재
KR20150038468A (ko) * 2007-07-06 2015-04-08 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 산화물 소결물체와 그 제조 방법, 타겟, 및 그것을 이용해 얻어지는 투명 도전막 및 투명 도전성 기재
KR101646488B1 (ko) * 2007-07-06 2016-08-08 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 산화물 소결물체와 그 제조 방법, 타겟, 및 그것을 이용해 얻어지는 투명 도전막 및 투명 도전성 기재
KR20140015390A (ko) * 2011-03-24 2014-02-06 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 소결체 및 그의 제조방법
JPWO2012127883A1 (ja) * 2011-03-24 2014-07-24 出光興産株式会社 焼結体及びその製造方法
JP5997690B2 (ja) * 2011-03-24 2016-09-28 出光興産株式会社 焼結体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI390732B (zh) 薄膜電晶體及薄膜電晶體基板及此等之製造方法及使用此等之液晶顯示裝置及相關之裝置與方法、以及噴鍍靶及使用其成膜之透明導電膜及透明電極及相關之裝置與方法
JP3636914B2 (ja) 高抵抗透明導電膜及び高抵抗透明導電膜の製造方法並びに高抵抗透明導電膜形成用スパッタリングターゲット
KR101244092B1 (ko) 투명 도전막, 투명 전극, 및 전극 기판 및 그의 제조 방법
JP4560149B2 (ja) 透明導電材料、透明導電ガラス及び透明導電フィルム
EP1408137B1 (en) Sputtering target for the deposition of a transparent conductive film
KR101155358B1 (ko) 복합 산화물 소결체, 아모르퍼스 복합 산화막의 제조 방법, 아모르퍼스 복합 산화막, 결정질 복합 산화막의 제조 방법 및 결정질 복합 산화막
KR101243403B1 (ko) 투명 도전막 제조용의 산화물 소결체
KR20100012040A (ko) 아모르퍼스 복합 산화막, 결정질 복합 산화막, 아모르퍼스 복합 산화막의 제조 방법, 결정질 복합 산화막의 제조 방법 및 복합 산화물 소결체
JP5388266B2 (ja) ZnO系ターゲット及びその製造方法並び導電性薄膜の製造方法及び導電性薄膜
WO2007102988A2 (en) Electronic device, method of manufacture of same and sputtering target
JP4018839B2 (ja) SnO2系焼結体、薄膜形成用材料および導電膜
KR20210019126A (ko) 산화물 박막 및 당해 박막을 제조하기 위한 스퍼터링 타깃용 산화물 소결체
JP4779798B2 (ja) 酸化物焼結体、ターゲット、およびそれを用いて得られる透明導電膜
JP4233641B2 (ja) 透明導電膜用ターゲットおよび透明導電ガラスならびに透明導電フィルム
JP4559553B2 (ja) スパッタリング、エレクトロンビーム、イオンプレーティング用焼結体、透明導電ガラス及び透明導電フィルム
KR101214422B1 (ko) 투명 도전막 제조용의 산화물 소결체
JPH1025567A (ja) 複合ターゲット
JP4904934B2 (ja) 酸化亜鉛系透明導電膜及びそれを用いた液晶ディスプレイ並びに酸化亜鉛系スパッタリングターゲット
TWI707967B (zh) 透明導電膜用濺鍍靶
JP2570832B2 (ja) 良導電性インジウムースズ酸化物焼結体の製造法
JP2005292768A (ja) Tft基板及びスパッタリングターゲット及び液晶表示装置及び画素電極及び透明電極及びtft基板の製造方法
JP3775344B2 (ja) 酸化物焼結体
JP2520493B2 (ja) 透明導電膜形成用タ―ゲット
JP4218230B2 (ja) 透明導電膜作製用焼結体ターゲット
JP2002373527A (ja) 透明電極膜及び同電極膜を形成するためのスパッタリングターゲット