JPH10254284A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10254284A
JPH10254284A JP7075397A JP7075397A JPH10254284A JP H10254284 A JPH10254284 A JP H10254284A JP 7075397 A JP7075397 A JP 7075397A JP 7075397 A JP7075397 A JP 7075397A JP H10254284 A JPH10254284 A JP H10254284A
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JP
Japan
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fixing device
fixing
shaft
separation
main body
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JP7075397A
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English (en)
Inventor
Masanori Yamanaka
正徳 山中
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 定着ローラの寿命を延ばすために、サービス
マンあるいは操作者が簡単な操作で分離爪を移動させる
ことができるようにした定着装置を提供する。 【解決手段】 分離爪6を保持する一対の保持板21、
22をステー27上にスライド可能に保持し、用紙31
の搬送方向中央に対して対称位置に設けたラック28、
28を、ネジ30で固定可能としたピニオン29に噛み
合わせる。ネジ30をゆるめて、保持板21、22の一
方を軸線方向に動かすと、保持板の他方が反対方向に動
き、分離爪6の位置が変わる。ネジ30を締め付けれ
ば、ピニオン29、保持板21、22が固定され、用紙
31の搬送中心cに対して対称に分離爪6の位置を固定
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の未定着画像
を定着するための一対の定着ローラを用いた定着装置に
関し、特に、一対の定着ローラのうちの一の定着ローラ
から用紙を分離するための分離部材を有し、この分離部
材の位置を定着ローラの軸線方向で可変とした定着装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の定着装置では、通常、定着ロー
ラの表面は四弗化エチレンコーティング等してあり、ト
ナー等に対して離型性がよく、耐熱性に優れるものとし
てある。そしてこのような定着ローラには、用紙を分離
するための分離爪をスプリング等の付勢手段を用いて当
接させてある。
【0003】ところが、このような分離爪が定着ローラ
の一箇所に常時当接していると、例えば約20万枚程度
コピーしたところで摩耗のため寿命となる。複写機等の
画像形成装置では、一定期間ごとに保守しないと高品質
な画像が得られないのが現状で、コピー枚数が5万枚に
1回、あるいは8万枚に1回という頻度で定期的に保守
を行い、作像装置や定着装置の部品交換、清掃を行って
いる。このような定期点検作業時に、分離爪の位置を変
えることができるようにしておけば、数回の移動で定着
ローラの部品寿命を数倍延ばすことが可能となる。
【0004】そこで、例えば特公平6−90583号公
報に開示のように、分離爪を移動させるときは定着ロー
ラから離しながら行う技術や、特開平5−173445
号公報に開示のように、定着ローラを軸方向に往復移動
させ、分離爪を一箇所のみで定着ローラに接することが
ないようにする技術、または実開平2−119277号
公報に開示のように、分離爪の移動をローラの回転が停
止している間に電気的スイッチ手段により制御して行う
技術等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公平6−90583号公報の技術は、定着ローラに
接触状態で分離爪を軸方向に移動するので、定着ローラ
表面に軸方向に傷を付けてしまう場合があり、特公平6
−90583号公報の技術では、分離爪の移動中は定着
ローラより離すようにしてこの問題を解決しているが、
そのために複雑な機構が必要となり、その設置スペース
も必要となり、装置が大型化し、制御や駆動のためのエ
ネルギーも必要となるという問題がある。また、熱源に
近いため電気部品の信頼性が低下し、装置として故障し
やすくなる。また一般に定着装置は、部品のメンテナン
スや交換のため、またジャム紙の除去のために、画像形
成装置本体から引き出し可能とし、定着装置を引き出し
後は排紙側を開放できるような構成とし、引き出してか
らローラ等の交換を行うようにしているが、大型装置で
は引き出し部分の強度やジャム処理性が悪くなるという
問題や、引き出し後に外して持ち運ぶのが重く、部品の
交換がやりにくい等の問題がある。
【0006】また特開平5−173445号公報の技術
は、ローラを移動させるようにしているため、分離爪が
軸方向に傷をつけるだけでなく、かなりの駆動エネルギ
ーが必要となってしまい、装置も複雑化、大型化してし
まうという問題があり、実開平2−119277号公報
の技術も、分離爪の移動をローラの回転停止中に電気的
スイッチ手段により制御して行うために、電気的なエネ
ルギーが必要となり、機構の複雑化、装置の大型化とい
う問題がある。
【0007】そこで本発明は、定着ローラの寿命を延ば
すために、サービスマンあるいは操作者が簡単な操作で
分離爪を移動させることができるようにした定着装置を
提供することを目的とし、また分離爪の移動のための手
段がきわめて簡単な構成で、省エネルギーかつ省スペー
スで、無駄のない必要最小限の機構で済む定着装置を提
供しようとするものである。
【0008】また分離爪は一般に定着ローラの軸線方向
で複数設けるが、これら複数の分離爪をすべて同一方向
に移動させると、搬送されてくる用紙端縁から分離爪ま
での距離が、搬送方向の両側で異なることになり、定着
ローラから用紙を分離爪により剥がそうとするときの分
離性に差が生じてしまうという問題がある。そこで本発
明は、複数の分離爪をいわば二つのグループに分け、搬
送されてくる用紙の幅方向で二つのグループをなす分離
爪が互いに逆方向に移動可能にして分離爪の位置を変え
ても分離性能に影響しないようにした定着装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】さらに、分離爪をコピー動作ごとに移動さ
せたり、電源投入時ごとに移動させるとエネルギーのム
ダであるので、そこで本発明は、電気的エネルギー、電
気的制御を使用せず、コピー数千枚から1万枚に1回程
度行われるサービスマンや使用者のジャム処理操作によ
り分離爪を移動できるようにして駆動機構やエネルギー
が不要な定着装置を提供することを目的とする。
【0010】また、コピー動作終了後に機械を停止させ
て定着装置をメンテナンスしようとしても、定着装置の
内部はかなり高温になっているため、サービスマンは機
械停止後30分ないし1時間、定着装置の内部が冷える
のを待って作業をする必要があり、かなりの時間のロス
が発生する場合がある。そこで本発明は、分離爪の位置
調整を定着装置の外側からできるようにし、温度の影響
も受けないで、容易に調整作業ができる定着装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の定着装置のうち
請求項1に係るものは、用紙の未定着画像を定着するた
めの一対の定着ローラと、該一対の定着ローラのうちの
一の定着ローラから用紙を分離するために該一の定着ロ
ーラと接触する複数の分離部材を有する定着装置におい
て、上記分離部材を上記一の定着ローラの軸方向の一定
範囲内で位置可変及び位置固定可能な位置調整手段を有
することを特徴とする。
【0012】同請求項2に係るものは、上記分離部材
が、定着装置本体に対して位置固定の保持板と、該保持
板上に上記用紙を搬送する用紙搬送路の中心に対して分
割した一対の支持板と、該一対の支持板の上記位置の定
着ローラ側の縁にそれぞれ複数ずつ配した分離爪を有
し、上記保持板上の上記用紙搬送路の中心にピニオンを
固設し、上記一対の支持板の上記分割部分に該ピニオン
と係合するラックをそれぞれ設け、上記ピニオンの回転
により互いに逆方向に上記支持板を上記分離爪とともに
移動可能としたことを特徴とする。
【0013】同請求項3に係るものは、上記分離部材ま
たは該分離部材を含むユニットを、上記一対の定着ロー
ラに対して開放可能に軸支し、該軸支のための軸を、上
記分離部材または該分離部材を含むユニットの開閉動作
により上記定着ローラの軸方向に沿って移動可能とする
位置調整手段を備え、該軸の移動に伴って上記支持板に
取り付けた上記分離爪の位置を上記定着ローラに対し可
変としたことを特徴とする。
【0014】同請求項4に係るものは、上記位置調整手
段が、定着装置本体に対して位置を固定したピンと、該
ピンの先端を当接あるいは係合させるカム面を有すると
ともに上記軸にワンウェイクラッチを介して取り付けた
立体カムとからなり、上記分離部材または該分離部材を
含むユニットの開動作により上記軸及び立体カムが回転
し、上記ピンと上記カム面との当接位置により上記軸の
移動を行わせるものであることを特徴とする。
【0015】同請求項5に係るものは、上記位置調整手
段が、定着装置本体に対して回転可能及び軸線方向で移
動可能に取り付ける軸と、上記定着装置本体に対して位
置を固定するとともにカム面を上記軸側に向けた立体カ
ムと、該立体カムよりも上記定着装置本体内側で上記軸
を支持する支持部材とからなり、上記分離部材が、上記
軸に取り付けた分離爪を有し、上記軸の一端を上記立体
カムの上記カム面に当接あるいは係合させ、上記立体カ
ムを上記定着装置本体の外側から回転させて上記軸の移
動を行わせるものであることを特徴とする。
【0016】同請求項6に係るものは、上記位置調整手
段が、定着装置本体に取り付ける軸と、一端を上記定着
装置本体に固定し、他端を上記軸にその軸線方向で位置
可変に取り付けた分離爪と連結するスプリングとからな
り、かつ該スプリングの上記一端の上記定着装置本体に
固定する位置を、上記定着ローラの軸線方向で少なくと
も2箇所の異なる位置とし、該スプリングの一端の固定
位置により上記分離爪の上記軸上での位置を可変として
なることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。まず図1により本発明の実施の対象
となる定着装置の構造を説明する。図に示す定着装置A
の構成要素のうち、1は定着ローラ、2はヒータ、3は
加圧ローラ、4は温度検知器、5は温度ヒューズ、6は
分離爪、7は加圧レバー、8は加圧スプリング、9は除
電ブラシ、12、13は排紙ローラ、14、15は定着
後の用紙をガイドする搬送ガイド、16は分離爪6を定
着ローラ1に圧接させるスプリング、17はその一側の
支持部である。この定着装置Aには、定着後の用紙を分
離、排紙させる排紙ユニットBが、軸18により開閉可
能に取り付けてある。また図中19は排紙ユニットBの
取手、25は、排紙ユニットBの後側板、26は同じく
前側板である。図2は排紙ユニットBの開放状態を示
す。図1中に定着ローラ1を支持する前側板32、後側
板33を示す。
【0018】図3は本発明に係る定着装置の一実施形態
における分離爪の位置調整機構を示す平面図(A)及び
ラックとピニオン部の断面部分図(B)である。図中3
1は用紙、21、22は分離爪6を保持する一対の保持
板、23は保持板21、22に設けた長穴、24は長穴
23には嵌合して保持板21、22をスライド可能にす
るピン、27は保持板21、22を支持するステー、2
8、28は保持板21、22に設けたラック、29はピ
ニオン、30はピニオン29を固定するネジである。こ
の機構では、ネジ30をゆるめて、保持板21(または
22)を動かすと、保持板22(または21)が反対方
向に動き、分離爪6の位置が変わるようになっている。
またネジ30を締め付ければ、ピニオン29が固定さ
れ、従って保持板21、22も固定され、用紙31の搬
送中心cに対して対称に分離爪6の位置を固定でき、分
離性能の安定化ができる。
【0019】図4は上記実施形態装置における分離爪6
の移動による位置の変化及び用紙の縁からの距離変化を
示し、図5は従来のように分離爪6をすべて一方向に移
動させたときの分離爪6の位置の変化及び用紙の縁から
の距離変化を示す。即ち本実施形態の装置では、複数の
分離爪6が保持板21、22に二分して取り付けてある
ので、図4に示すように保持板21側の分離爪6と保持
板22側の分離爪は定着ローラ1の軸線方向で逆方向に
移動し、移動前の用紙31の端縁との距離l1と移動後
の同距離l2とがどちらも同じになっている。一方、図
5のようにすると、分離爪6がすべて一方向に移動する
ために、移動前の用紙31の端縁との距離l3を同一に
しておくと、移動後の同距離l4、l5が異なってしま
う。
【0020】図6〜8は本発明に係る定着装置の第2の
実施形態における分離爪の位置調整機構を示す。図6は
軸18の支持機構と位置調整機構の平面図、図7は軸1
8の回転によって軸18自体を移動させる機構を説明す
るための斜視図である。また図9は図6のX−X線に沿
う断面図で、排紙ユニットBの軸18による軸支部分と
開閉動作状態を拡大して示す。軸18は定着ローラ1を
支持する前後側板32、33間に掛け渡され、排紙ユニ
ットBの側板25、26を貫通している。またこれらの
図中、34は側板32に固設したピン、35は排紙ユニ
ットBの前側板26に圧入したワンウェイクラッチ機構
を内蔵する軸受(以下単にワンウェイ軸受という。)、
36は軸18に固定した斜板状のカム面を有する立体カ
ムである。この機構は、立体カム36の胴部の外周面と
ワンウェイ軸受35の内周面とが接しており、排紙ユニ
ットBを90°開放できるようにしている。また立体カ
ム36がピン34と当接するように軸18をスプリング
38により付勢してある。なお図中39、39はリング
で、後側板25の軸方向の動きを規制するものである。
【0021】このため、図9に示すように排紙ユニット
Bを開くと(または閉じると)、ワンウェイ軸受35と
立体カム36が係合して立体カム36を90°回転させ
る。すると、立体カム36がピン34と当接するように
押し付けられているので、当接位置が図7の位置aから
位置bへと変化し、これに伴って軸18の位置が定着ロ
ーラの軸線方向(軸18自体の軸線方向でもある。)で
移動し、これによって軸18あるいは軸18に何らかの
部材を介して取り付けた図示せぬ分離爪が軸18ととも
に移動する。排紙ユニットBを元に戻すために閉じると
(または開くと)、こんどはワンウェイ軸受35と立体
カム36が滑り、ワンウェイ軸受35が回転しても立体
カム36は回転せずその位置にとどまる。従ってそこに
保持された分離爪の定着ローラに対する位置がずれるこ
とになる。排紙ユニットBを開閉する操作は定着ローラ
に分離爪が当たる部分で紙詰まりが発生した場合に開放
して紙詰まりした紙を取り除く際に行うが、上述のよう
にこの操作の発生頻度はコピー数千枚から1万枚に1回
程度の割合であるが、定着ローラに1箇所で分離爪が当
たり続けて定着ローラを摩耗させることを防ぐのには充
分な分離爪の位置移動回数となる。
【0022】図9、10は本発明に係る定着装置の第3
の実施形態における分離爪の位置調整機構を示す。この
実施形態の機構は、前側板26の外側から分離爪6の位
置を調整できる機構である。図中40は先の実施形態と
同様の立体カムを用いた調整カム、41は調整カム40
を固定するネジ、42は分離爪6を保持する軸43を支
持する支持板で、この支持板42には穴が設けてあり、
その穴を軸43が貫通している。また図中44は軸43
の溝に填めた止めリング、45は軸43を調整カム40
側に押し付け付勢するスプリングである。この例では、
排紙ユニットBの外側からネジ41をゆるめて、調整カ
ム40を回すと、軸43がその軸方向に移動する。な
お、調整カム40の外側面にはスリット46が設けてあ
り、その回転位置により分離爪6のずれ量を概ね把握で
きるようにしてある。
【0023】図11、12は本発明に係る定着装置の第
4の実施形態における分離爪の位置調整機構を示す。こ
の実施形態の機構は、前側板26の外側から分離爪6の
位置を調整する他の例を示す。図中50は分離爪を保持
する保持板、51は保持板50を支持する支持板で、排
紙ユニットBの側板26、27間に固定してある。また
図中52は保持板50に設けた長穴で、この長穴52を
通して段付ピン53を支持板51に取り付けることによ
り、保持板50が支持板51上をスライド可能としてあ
る。さらに図中54は保持板50の前側板26から突き
出た部分56にある長穴で、段付ネジ55を填め付けて
あり、この長穴54のストローク分で保持板50を定着
ローラの軸方向に移動及び固定可能としてある。
【0024】図13〜15は本発明に係る定着装置の第
5の実施形態における分離爪の位置調整機構を示す。こ
の実施形態の機構は、分離爪6を定着ローラ1の軸方向
に移動させるために、定着ローラ1に分離爪6を圧接す
るスプリング16の一端を掛ける位置を変えるよいよう
にしたものである。即ち、図中60は分離爪6を保持す
る軸、61は分離爪6を移動可能に支持した軸60の支
持部、65は止め輪である。また図中62はスプリング
16を引掛ける引掛け部材で、図1でも示した引掛け部
材17と軸60の軸線方向(即ち定着ローラ1の軸線方
向)で対をなしている。
【0025】この機構では、引掛け部材17にスプリン
グ16を引掛けた状態から、引掛け部材62にスプリン
グ16を掛け替えると、定着ローラ1軸線方向に沿う分
力が逆方向へ働き、引掛け部材62にスプリング16を
引掛けたときは引掛け部材62側に、引掛け部材17に
引掛けた時は引掛け部材17側に分離爪6が移動する。
軸60の両端側で同じ引掛け部材にスプリング16を引
掛ければ、図15に示すように、分離爪6の位置が用紙
搬送方向の中心cに関して対称位置になる。図中l1は
引掛け部材17にスプリング16を引掛けたとき、l2
は引掛け部材62にスプリング16を引掛けたときの用
紙搬送方向の中心cと分離爪6の距離、l0はl1、l
2の差、即ちスプリング16を掛け替えたときの移動距
離を示す。
【0026】なお図示の例では引掛け部材17、62の
位置を用紙の搬送方向を中心にして対象にしているが、
本発明がこの例に限定されることはない。ただし、図示
のようにすると、搬送する用紙中心に対して対称の位置
に分離爪を動かすことができるので分離性能上では非対
称位置とするよりも好ましい。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る定着装置は、以上説明し
てきたように、分離爪を定着ローラの軸方向に一定範囲
に位置可変及び固定可能にしたので、分離爪を作動させ
るエネルギー、複雑な機構が不要で、装置が大型化する
ことによるコストアップ、保守性の悪化がなく、簡単な
機構になり、定着ローラの寿命を延ばすことができ、省
エネルギー、省資源化に資するものとすることができる
という効果がある。
【0028】請求項2に係る定着装置は、以上説明して
きたように、分離爪を移動させるとき搬送中心に対し対
称に分離爪の位置を調整できるので、上記共通の効果に
加え、用紙の分離性を悪くすることなく、定着ローラの
寿命を延ばすことができるという効果がある。
【0029】請求項3及び4に係る定着装置は、以上説
明してきたように、ユーザのジャム処理操作等で分離部
材または分離部材を含むユニットを開閉する動作に連動
して分離爪の位置を変えることができるので、上記共通
の効果に加え、電気的回路が不要で、従って電気的エネ
ルギーや電気的制御を利用しないので経済的であるとい
う効果がある。
【0030】請求項5に係る定着装置は、以上説明して
きたように、分離爪の位置調整を定着装置本体の外側か
らでき、定着装置内部の高温部に接触することなく容易
に調整ができるという効果がある。
【0031】請求項6に係る定着装置は、以上説明して
きたように、分離爪を定着ローラに圧接するためのスプ
リングの引掛け位置を変えるだけで、分離爪の位置を変
えることができ、構成がきわめてシンプルで操作が容易
となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の対象となる定着装置の構造を示
す断面図である。
【図2】図1の定着装置の排紙ユニットを開いた状態の
断面図である。
【図3】本発明に係る定着装置の一実施形態における分
離爪の位置調整機構を示す平面図(A)及びラックとピ
ニオン部の断面部分図(B)である。
【図4】図3の実施形態装置における分離爪の移動によ
る位置の変化及び用紙の縁からの距離変化を示す説明図
である。
【図5】分離爪6をすべて一方向に移動させたときの分
離爪の位置の変化及び用紙の縁からの距離変化を示す説
明図である。
【図6】本発明に係る定着装置の第2の実施形態におけ
る分離爪の位置調整機構で、軸の支持機構と位置調整機
構の平面図である。
【図7】軸の回転によって軸自体を移動させる機構を説
明するための斜視図である。
【図8】図6のX−X線に沿う断面図である。
【図9】本発明に係る定着装置の第3の実施形態におけ
る分離爪の位置調整機構を示す平面図である。
【図10】同側面図である。
【図11】本発明に係る定着装置の第4の実施形態にお
ける分離爪の位置調整機構を示す平面図である。
【図12】同側面図である。
【図13】本発明に係る定着装置の第5の実施形態にお
ける分離爪の位置調整機構を示す側面図である。
【図14】同平面図である。
【図15】図14、図15の実施形態における分離爪の
位置と移動距離を示す説明図である。
【符号の説明】
A 定着装置 B 排紙ユニット 1 定着ローラ 2 ヒータ 3 加圧ローラ 4 温度検知器 5 温度ヒューズ 6 分離爪 7 加圧レバー 8 加圧スプリング 9 除電ブラシ 12、13 排紙ローラ 14、15 搬送ガイド 16 スプリング 17 スプリングの支持部 18 軸 19 排紙ユニットの取手 21、22 保持板 23 長穴 24 ピン 25 排紙ユニットの後側板 26 同前側板 27 ステー 28 ラック 29 ピニオン 30 ネジ 31 用紙 32 前側板 33 後側板 34 ピン 35 ワンウェイ軸受 36 立体カム 38 スプリング 39 リング 40 調整カム 41 ネジ 42 支持板 43 軸 44 リング 45 スプリング 46 スリット 50 保持板 51 支持板 52 長穴 53 段付ピン 54 長穴 55 段付ネジ 60 軸 61 支持部 62 引掛け部材 65 止め輪 c 用紙搬送方向の中心

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の未定着画像を定着するための一対
    の定着ローラと、該一対の定着ローラのうちの一の定着
    ローラから用紙を分離するために該一の定着ローラと接
    触する複数の分離部材を有する定着装置において、上記
    分離部材を上記一の定着ローラの軸方向の一定範囲内で
    位置可変及び位置固定可能な位置調整手段を有すること
    を特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 上記分離部材が、定着装置本体に対して
    位置固定の保持板と、該保持板上に上記用紙を搬送する
    用紙搬送路の中心に対して分割した一対の支持板と、該
    一対の支持板の上記位置の定着ローラ側の縁にそれぞれ
    複数ずつ配した分離爪を有し、上記保持板上の上記用紙
    搬送路の中心にピニオンを固設し、上記一対の支持板の
    上記分割部分に該ピニオンと係合するラックをそれぞれ
    設け、上記ピニオンの回転により互いに逆方向に上記支
    持板を上記分離爪とともに移動可能としたことを特徴と
    する請求項1の定着装置。
  3. 【請求項3】 上記分離部材または該分離部材を含むユ
    ニットを、上記一対の定着ローラに対して開放可能に軸
    支し、該軸支のための軸を、上記分離部材または該分離
    部材を含むユニットの開閉動作により上記定着ローラの
    軸方向に沿って移動可能とする位置調整手段を備え、該
    軸の移動に伴って上記支持板に取り付けた上記分離爪の
    位置を上記定着ローラに対し可変としたことを特徴とす
    る請求項2の定着装置。
  4. 【請求項4】 上記位置調整手段が、定着装置本体に対
    して位置を固定したピンと、該ピンの先端を当接あるい
    は係合させるカム面を有するとともに上記軸にワンウェ
    イクラッチを介して取り付けた立体カムとからなり、上
    記分離部材または該分離部材を含むユニットの開動作に
    より上記軸及び立体カムが回転し、上記ピンと上記カム
    面との当接位置により上記軸の移動を行わせるものであ
    ることを特徴とする請求項3の定着装置。
  5. 【請求項5】 上記位置調整手段が、定着装置本体に対
    して回転可能及び軸線方向で移動可能に取り付ける軸
    と、上記定着装置本体に対して位置を固定するとともに
    カム面を上記軸側に向けた立体カムと、該立体カムより
    も上記定着装置本体内側で上記軸を支持する支持部材と
    からなり、上記分離部材が、上記軸に取り付けた分離爪
    を有し、上記軸の一端を上記立体カムの上記カム面に当
    接あるいは係合させ、上記立体カムを上記定着装置本体
    の外側から回転させて上記軸の移動を行わせるものであ
    ることを特徴とする請求項1の定着装置。
  6. 【請求項6】 上記位置調整手段が、定着装置本体に取
    り付ける軸と、一端を上記定着装置本体に固定し、他端
    を上記軸にその軸線方向で位置可変に取り付けた分離爪
    と連結するスプリングとからなり、かつ該スプリングの
    上記一端の上記定着装置本体に固定する位置を、上記定
    着ローラの軸線方向で少なくとも2箇所の異なる位置と
    し、該スプリングの一端の固定位置により上記分離爪の
    上記軸上での位置を可変としてなることを特徴とする請
    求項1の定着装置。
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