JPH10252567A - 水素燃料自動車 - Google Patents

水素燃料自動車

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JPH10252567A
JPH10252567A JP9076576A JP7657697A JPH10252567A JP H10252567 A JPH10252567 A JP H10252567A JP 9076576 A JP9076576 A JP 9076576A JP 7657697 A JP7657697 A JP 7657697A JP H10252567 A JPH10252567 A JP H10252567A
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宏之 三井
Hiroshi Aoki
博史 青木
Nobuo Fujita
信雄 藤田
Hideto Kubo
秀人 久保
Takashi Fuji
敬司 藤
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Toyota Motor Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を複雑化することなく,残存水素量の検
出を精度よく行うことができる,水素燃料自動車を提供
すること。 【解決手段】 駆動力を発生させる水素消費部11と,
水素消費部11へ供給するための水素を貯留する水素吸
蔵合金を内蔵したMHタンク12と,MHタンク12か
ら水素消費部11へ水素を圧送するための水素圧送機1
3と,水素圧送機13の回転数を制御するインバータ1
4と,MHタンク12の圧力を測定する圧力センサ16
と,MHタンク12内の残存水素量を算出する残存水素
量演算部15とを有する。残存水素量演算部15は,イ
ンバータ14における回転数データNcと,圧力センサ
16の圧力データPとからMHタンク12内の残存水素
量を算出するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,水素燃料自動車に関するもので
あり,特に水素燃料の残存量を精度よく検出する機能を
有する水素燃料自動車に関する。
【0002】
【従来技術】水素燃料自動車としては,水素吸蔵合金
(MH)を内蔵したMHタンクに燃料としての水素を貯
留し,MHタンクから燃料電池や水素エンジン等の水素
消費部に水素を供給するシステムを適用したものが提案
されている。かかる水素燃料自動車を実際に走行させる
場合には,残り何km程連続走行可能か,即ち,現在の
MHタンク内に残存している水素量がいくらであるかに
ついて把握することが必要である。
【0003】従来の水素燃料自動車においては,MHタ
ンク内の残存水素量を把握するため,例えば,特開平7
−101255号公報に示されているごとく,3つの方
式の燃料計を有するものが提案されている。第1の燃料
計は,MHタンクの重量変化から残量を算出する方式の
ものである。第2の燃料計は,MHタンクへの流入水素
量と流出水素量とを測定し,その差から算出する方式の
ものである。第3の燃料計は,副燃料タンクを設け,該
副燃料タンク内には水素吸蔵量の変化に対して放出水素
圧力の変化が大きい別の水素吸蔵合金を充填することに
より,副燃料タンクの放出水素圧力から残存水素量を算
出する方式のものである。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の水
素燃料自動車における燃料計の方式(残存水素量検出方
式)においては次の問題がある。即ち,上記第1の方式
の燃料計においては,例えば一般的に100kgのMH
タンクにフル充填される水素量は約1〜2kgであり,
その変化量は100g単位である。そのため,100k
gを秤量可能なセンサーにおいてその0.1%の精度が
要求されることとなり,実用的でない。
【0005】上記第2の方式の燃料計においては,充填
水素量と放出水素量の両者を測定する必要があり,充填
・放出(燃料補給・燃料消費)を繰り返すことによる両
者の積算誤差が発生して測定精度が低下するという問題
がある。上記第3の方式の燃料計においては,種類の異
なる水素吸蔵合金を使用した複数のMHタンクを搭載す
ることが必要であるが,各MHタンクの残存水素量を同
一にすることは水素吸蔵合金の特性から非常に困難であ
り,十分な測定精度が得られない。さらに,この方式の
場合には,燃料計のためだけに副タンクを必要とし,水
素燃料自動車の構成が複雑化するという問題もある。
【0006】本発明は,かかる従来の問題に鑑みてなさ
れたもので,構成を複雑化することなく,残存水素量の
検出を精度よく行うことができる,水素燃料自動車を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,駆動力を発生さ
せる水素消費部と,該水素消費部へ供給するための水素
を貯留する水素吸蔵合金を内蔵したMHタンクと,該M
Hタンクから上記水素消費部へ水素を圧送するための水
素圧送機と,該水素圧送機の回転数を制御するインバー
タと,上記MHタンクの圧力を測定する圧力センサと,
上記MHタンク内の残存水素量を算出する残存水素量演
算部とを有する水素燃料自動車であって,該残存水素量
演算部は,上記インバータにおける回転数データと,上
記圧力センサの圧力データとから上記MHタンク内の残
存水素量を算出するよう構成されていることを特徴とす
る水素燃料自動車にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記MHタンクから水素消費部への水素の供給は水素圧送
機により行い,かつ,MHタンク内の残存水素量は,上
記インバータにおける水素圧送機の回転数データと上記
圧力センサにおけるMHタンクの圧力データとから算出
するよう構成されていることである。即ち,重要な点
は,上記水素圧送機の回転数及びMHタンク内の圧力
と,MHタンク内の残存水素量とは,相関関係があると
いうことを見いだし,これを利用して水素燃料自動車に
おける残存水素量の演算に適用したことである。
【0009】上記残存水素量演算部における演算は,例
えば,上記水素圧送機の回転数とMHタンクの圧力とM
Hタンクに残存する水素量との関係式を予め実験的に求
めておき,この関係式を用いる方法を取ることができ
る。また,この場合の関係式は,MHタンク,水素圧送
機あるいは水素消費部の種類等に応じて変化する場合が
あるため,これらの種類ごとに求めることが必要であ
る。
【0010】また,上記水素消費部とMHタンクとは,
上記水素圧送機を備えた水素流路により連結し,該水素
圧送機により水素供給が行われるよう構成する。上記水
素消費部としては,例えば燃料電池,水素エンジン等が
ある。燃料電池を用いる場合には,これに電気モータを
組み合わせることにより車両の駆動力を発揮させること
ができる。
【0011】また,上記MHタンクにおける水素吸蔵合
金としては,例えば,LaNi系,MmNiAl系,T
iFe系,その他の種々の合金を適用することができ
る。また,MHタンクに設ける圧力センサとしては,従
来よりMHタンクの管理上使用している圧力センサをそ
のまま利用することもできるし,新たに設けることもで
きる。
【0012】また,上記水素圧送機は,吸い込み側と吐
出側との間に圧力差を引き起こす回転部分を有し,該回
転部分の回転数を制御することによりその出力を変化さ
せるタイプのものである。この水素圧送機としては,例
えば,コンプレッサ,送風機,ポンプ等を用いることが
できる。そして,水素圧送機の回転数制御は上記インバ
ータにより供給電源の周波数を変化させることにより行
う。
【0013】また,水素消費部とMHタンクとの間に
は,後述する実施形態例に示すごとく,上記水素圧送機
を有する水素流路と並列に水素圧送機を備えていないバ
イパス流路をさらに設けてもよい。この場合には,MH
タンクの圧力が高く残存水素量をあまり正確に把握する
必要がない場合において,水素圧送機の作動を止めてお
くことができ,省エネルギー化を図ることができる。
【0014】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の水素燃料自動車においては,上記MHタンクから水
素消費部への水素の供給を水素圧送機により行う。この
水素圧送機の出力は上記のごとくインバータによる回転
数制御により行われ,その回転数データはインバータに
おいて容易に検出することができる。一方,MHタンク
内の圧力データは,上記圧力センサにより検出すること
ができる。
【0015】これらの水素圧送機の回転数とMHタンク
内の圧力のデータは,それぞれ単独では残存水素量との
相関を見いだすことは困難であるが,これら2つのデー
タからは例えば実験的に相関関係を導き出すことができ
る。そして,この相関関係の関係式を用いることによ
り,上記残存水素量演算部において,残存水素量を容易
に算出することができる。
【0016】そのため,本発明においては,例えば従来
のように水素の充填・放出データを積算等して残存水素
量を統計的に算出するのではなく,随時検出される上記
2つのデータを用い,随時直接的に,現在の残存水素量
を算出することができる。それ故,算出精度を従来以上
に向上させることができる。
【0017】また,従来のような副タンク等の特別な構
成を新たに設ける必要がなく,また,使用するデータも
運転制御に用いるものをそのまま利用することができ
る。また,例えば,運転制御部に搭載される既存のCP
Uを上記残存水素量演算部として利用することもでき
る。そのため,構造も簡単である。
【0018】それ故,本発明の水素燃料自動車において
は,特に構造を複雑にすることなく,残存水素量を精度
よく検出することができる。なお,残存水素量は電気信
号として取り出して一般的な表示器によって表示するこ
とができる。
【0019】次に,上記水素消費部には,該水素消費部
から排出される排熱を導入する熱交換器を設け,また該
熱交換器と上記MHタンクとの間には熱媒体を循環する
循環路を設けると共に,該循環路における上記MHタン
ク出口には熱媒体出口温度を測定する温度センサを配設
してなり,上記残存水素量演算部は,上記インバータに
おける回転数データと,上記圧力センサの圧力データ
と,上記温度センサの温度データとから上記MHタンク
内の残存水素量を算出するよう構成されていることが好
ましい。
【0020】この場合には,上記MHタンクの温度を水
素放出反応に適した温度に加熱することができ,水素放
出を容易にすることができる。そのため,水素圧送機を
出力の低い状態で運転することができ,省エネルギー化
を図ることができる。さらに,上記熱媒体出口温度を残
存水素量の演算の要素として加えることにより,演算精
度を一層向上させることができる。また,上記のMHタ
ンクの加熱は上記水素消費部の排熱を利用した上記熱交
換器を用いるので,専用の熱源等を別途設ける必要がな
く,より一層の省エネルギー化及び構造の複雑化防止に
寄与することができる。
【0021】また,上記MHタンクは順次切り替えて使
用できるよう1個以上配設されており,また,上記残存
水素量演算部は,先回の運転終了時における全MHタン
ク合計の残存水素量である運転終了時全水素量情報と先
回の運転終了後の燃料補給有無情報とを記憶しておく運
転情報記憶部を有しており,運転中のMHタンクの残存
水素量の算出結果と,記憶されている上記運転終了時全
残存量情報及び上記燃料補給有無情報とから,現在の全
MHタンク合計の残存水素量である全残存量を算出し,
また,運転終了時には,その時点における全残存量を上
記運転終了時全残存量情報として上記運転情報記憶部に
記憶するよう構成することもできる。
【0022】ここで,MHタンクは1個以上,つまり1
個又は複数個設ける。また,MHタンクが1個の場合に
は,その内部を仮想的に分割した構成にすることもでき
るし,分割せず1個のままの構成にすることもできる。
そして,いずれの場合においても,上記運転情報記憶部
を有する構成とする。
【0023】この場合には,上記残存水素量演算部にお
いて,個々のMHタンクの残存水素量を算出すると共に
上記運転情報記憶部のデータから全MHタンクのトータ
ルの残存水素量(システム全体の残存水素量)も算出す
ることができ,複数のMHタンクを有する場合の燃料計
としての機能を充実させることができる(実施形態例5
参照)。
【0024】また,これにより,複数のMHタンクを使
用することによる効果を十分に発揮させることができ
る。例えば,各MHタンクのコンパクト化,上記のごと
くMHタンクを加熱する場合の加熱時間の短縮,燃料補
給時間の短縮等の効果を得ることができる。
【0025】次に,上記水素燃料自動車は,上記MHタ
ンクを順次切り替えて使用できるよう1個以上有してい
ると共に,上記MHタンクへの燃料補給時において充填
水素量を把握する充填水素量検出手段を有しており,ま
た,上記残存水素量演算部は,先回の運転終了時におけ
る全MHタンク合計の残存水素量である運転終了時全水
素量情報を記憶しておく運転情報記憶部を有しており,
上記充填水素量と,運転中のMHタンクの残存水素量の
算出結果と,記憶されている上記運転終了時全残存量情
報とから,現在の全MHタンク合計の残存水素量である
全残存量を算出し,また,運転終了時には,その時点に
おける全残存量を上記運転終了時全残存量情報として上
記運転情報記憶部に記憶するよう構成することもでき
る。
【0026】この場合には,上記充填水素量検出手段を
追加することにより,全MHタンク合計の残存水素量の
演算をさらに容易に行うことができる。ここで,上記充
填水素量検出手段としては,MHタンクの水素充填口に
水素流量計を設けてその出力の積算値を用いる方法,水
素吸蔵合金の平衡圧力特性を利用して充填後のMHタン
ク圧力とMHタンク出口の熱媒温度からMHタンク内の
水素量を検出する方法,水素を補給する設備側から充填
量データを受信する方法等による手段を用いることがで
きる(実施形態例6参照)。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる水素燃料自動車につき,図
1,図2を用いて説明する。本例の水素燃料自動車は水
素消費部に燃料電池を搭載し,燃料電池において発電さ
れた電力により電気モータを駆動して車両を走行させる
タイプの水素燃料自動車である。
【0028】即ち,本例の水素燃料自動車1は,図1に
示すごとく,駆動力を発生させる水素消費部11と,水
素消費部11へ供給するための水素を貯留する水素吸蔵
合金を内蔵したMHタンク12と,MHタンク12から
水素消費部11へ水素を圧送するための水素圧送機13
とを有する。また,水素圧送機13の回転数を制御する
インバータ14と,MHタンク12の圧力を測定する圧
力センサ16と,MHタンク12内の残存水素量を算出
する残存水素量演算部15とを有する。
【0029】そして,残存水素量演算部15は,インバ
ータ14における回転数データと,圧力センサ16の圧
力データとからMHタンク12内の残存水素量を算出す
るよう構成されている。以下,これを詳説する。
【0030】本例における水素消費部11は,燃料電池
であり,図示しない駆動用電気モータに接続されてい
る。この水素消費部11には,発電のための水素と空気
とを導入するための水素流路2と空気流路3とが接続さ
れている。水素流路2は,上流側のMHタンク12に接
続されており,その途中において水素圧送機13を設け
たメイン流路22とバイパス流路23とに分岐する分岐
部分20を有している。
【0031】分岐部分20の上流側には主開閉弁41が
配設されており,また,メイン流路22及びバイパス流
路23においてもそれぞれ第2開閉弁42,第3開閉弁
43が設けられている。そして,メイン流路22におい
ては,第2開閉弁42の下流側に水素圧送機13が配設
されている。
【0032】上記バイパス流路23は,MHタンク12
と水素消費部11との圧力差を利用して,水素圧送機1
3を使用することなく水素を直接圧送するための経路で
ある。この機能を実現するため,3つの開閉弁41〜4
3は,MHタンク12の圧力に応じてメイン流路22と
バイパス流路23の開閉を行うよう構成されている。
【0033】具体的には,MHタンク12の圧力が所定
値(供給圧力+0.05MPa)以上の場合には,主開
閉弁41と第3開閉弁43を開き,第2開閉弁42を閉
じて,バイパス流路23を有効にする。一方,MHタン
ク12の圧力が上記所定値以下の場合には,主開閉弁4
1と第2開閉弁42を開き,第3開閉弁43を閉じて,
メイン流路22を有効にする。
【0034】また,水素流路2の主開閉弁41のさらに
上流側,即ちMHタンク12の出側直近には,MHタン
ク12内の圧力を測定するための圧力センサ16が配設
されている。MHタンク12は,内蔵する水素吸蔵合金
として,温度0〜50℃の範囲に作動域を有する常温作
動型の合金を用いた。ここで,作動域とは,平衡圧力が
0.1〜1.1MPaの範囲をいう。そして,本例のM
Hタンク12の圧力は,温度(外気)条件により異なる
が,運転開始直後において水素消費部11への水素の供
給圧力よりも高い場合が多く,概ね5〜15%程度水素
を放出した状態で供給圧力と同等又はこれよりも低い圧
力となる。とくに,水素をフル充填した状態で温度の高
い夏場では,15〜20%程度の水素放出後,同様の圧
力となる。
【0035】水素圧送機13としてはコンプレッサを採
用しており,その回転数制御を行うインバータ14に接
続されている。インバータ14は,水素圧送機13の回
転数データNcを送信するため残存水素量演算部15に
接続されている。また,上記の圧力センサ16も圧力デ
ータPを送信するため残存水素量演算部15に接続され
ている。
【0036】残存水素量演算部15は,圧力センサ16
から送られる圧力値Pとインバータ14から送られる水
素圧送機13の回転数データNcとを入力するAD変換
部と,これらの入力値から現在の残存水素量を算出する
CPUを内蔵した演算部と,演算結果を出力するDA変
換部とより構成されている。このDA変換部は,水素燃
料自動車1の運転席の前面パネルに設けられた表示器1
9に電気的に接続されている。
【0037】残存水素量演算部15の上記演算部は,入
力値Nc及びPとMHタンク12の残存水素量との関係
式を予め記憶しており,この関係式により随時残存水素
量を算出するよう構成されている。上記の関係式は,具
体的には次式F(X)の関数として求めてある。 F(X)={(Nc/Nmax)n1}×{(P/P0
n2} ここに,Nmaxは水素圧送機の最高回転数,P0 はM
Hタンクの水素吸蔵合金使用域における最低圧力,n
1,n2は構成システム固有の指数である。
【0038】このF(X)と残存水素量HS(%)との
関係を図2に示す。図2は,横軸にF(X)を,縦軸に
残存水素量HS(%)を取り,これらの相関曲線を曲線
G1により示したものである。図2より知られるよう
に,F(X)とHSとはきれいな相関関係を有してお
り,F(X)を算出することにより,容易にHSを算出
することができる。この関係を利用して,残存水素量演
算部15の演算部は,随時入力されるNc,PからF
(X)を求め,F(X)からHSを演算するよう構成し
てある。
【0039】次に,本例の水素燃料自動車1において実
際に残存水素量HS(%)を検出するまでの手順を説明
する。まず,MHタンク12の圧力が所定圧力(水素消
費部11への供給圧力+0.05MPa)よりも高い状
態から運転を開始した場合について説明する。この場合
には,主開閉弁41と第3開閉弁43とを開き,第2開
閉弁42を閉じてバイパス流路23を有効にして水素の
供給を開始する。即ち,MHタンク12と水素消費部1
1との圧力差を利用して水素の圧送を開始する。
【0040】このとき,MHタンク12の圧力データP
は残存水素量演算部15に随時送られるが,水素圧送機
13の回転数データNcは送られない。そのため,この
バイパス流路23による水素の供給を行っている際には
残存水素量の演算はできない。しかしながら,MHタン
ク12の圧力が水素消費部11よりも高い状態は,上記
のごとく,フル充填状態からでは15〜20%使用する
間,即ち,水素が80〜85%残存している間であり,
正確な残存量を把握する必要がなく,また,残存水素量
の少ない状態では水素使用量5%以下であり,実害はな
い。
【0041】次いで,MHタンク12の圧力が上記所定
圧力よりも低くなった時点において,第2開閉弁を開く
と共に第3開閉弁43を閉じてメイン流路22を有効に
し,水素圧送機13による水素の圧送を開始する。この
時点から,水素圧送機13の回転数データNcがインバ
ータ14から残存水素量演算部15に随時送られる。そ
して,残存水素量演算部15においては,Nc,Pを基
にしてF(X)を算出し,さらにF(X)から残存水素
量HS(%)を求めて表示器19に表示する。
【0042】また,MHタンク12の圧力が上記所定圧
力よりも低い状態から水素燃料自動車1の運転を開始し
た場合には,最初からメイン流路22を用いた水素供給
を開始する。したがって,運転開始直後から正確な残存
水素量HS(%)が算出されて表示器19に表示され
る。
【0043】このように,本例においては,MHタンク
12の残存水素量が80〜85%未満の場合に,水素圧
送機13の回転数データNcとMHタンク12の圧力P
とから,残存水素量演算部15において直接的に残存水
素量HS(%)を随時算出することができる。また,こ
れに要する構造は上記のごとく簡単である。それ故,本
例によれば,構成を複雑化することなく,残存水素量の
検出を精度よく行うことができる,水素燃料自動車を得
ることができる。
【0044】実施形態例2 本例は,実施形態例1の水素燃料自動車1における残存
水素量HS(%)の算出精度を確認すべく実験を行っ
た。実験は,水素圧送機13の回転数データNcとMH
タンク12の圧力データPを測定してF(X)を求める
と共に,そのときのMHタンク12内の水素量を実際に
測定して求めた。水素量の測定は,充填水素量と放出水
素量を測定し,これらの差から求めた。
【0045】実験結果を上記の図2に記号○(符号E
2)により示す。図2より知られるごとく,上記の演算
結果G1と実験値E2とは殆ど差がなかった。特に残存
水素量HS(%)が50%以下の領域においては5%の
範囲内で対応しており,残存水素量HS(%)を正確に
把握する必要性が高い領域において特に精度が高くなっ
ている。一方。残存水素量HS(%)が78%以上にお
いては最大誤差14%が発生しているが,この領域にお
けるこの程度の誤差は実用上問題ないと考えられる。こ
れにより,実施形態例1に示した演算は,非常に精度の
高いものであり,実用上有効に利用できることが証明さ
れた。
【0046】実施形態例3 本例は,図3に示すごとく,実施形態例1の水素燃料自
動車1において,水素消費部11には,水素消費部11
から排出される排熱を導入する熱交換器5を排熱導入路
51を介して設け,また熱交換器5とMHタンク12と
の間には熱媒体を循環する循環路52を設けた。
【0047】また,循環路52におけるMHタンク12
出口には熱媒体出口温度を測定する温度センサ17を配
設した。そして,残存水素量演算部15は,インバータ
14における回転数データNcと,圧力センサの圧力デ
ータPと,温度センサ17の温度データTとからMHタ
ンク12内の残存水素量を算出するよう構成した。
【0048】また,上記温度センサ17によって検出さ
れた温度データTは,回転数データNcと圧力データP
と共に,残存水素量演算部15に随時伝えられるよう構
成されている。その他の構成は,実施形態例1と同様で
ある。
【0049】また,本例の残存水素量演算部15におけ
る演算は,上記温度データTを新たに加えた下式F
(Z)の関数を用いて行う。 F(Z)={(Nc/Nmax)n1}×{(P/P0
n2×e(-1000/T) } ここに,TはMHタンク出側の熱媒温度(絶対温度)で
ある。
【0050】次に,上記F(Z)と残存水素量HS
(%)との関係を図4に示す。図4は,横軸にF(Z)
を,縦軸に残存水素量HS(%)を取り,これらの相関
曲線を曲線G2により示したものである。図4より知ら
れるように,F(Z)とHSとはきれいな相関関係を有
しており,F(Z)を算出することにより,容易にHS
を算出することができる。この関係を利用して,残存水
素量演算部15の演算部は,随時入力されるNc,P,
TからF(Z)を求め,F(Z)からHSを演算するよ
う構成してある。
【0051】また,本例においては,運転開始後に水素
消費部11の排熱を利用してMHタンク12を加熱す
る。このMHタンク12の加熱は,水素圧送機13の運
転開始の前後いずれの時点で開始してもよいが,熱媒体
の温度上昇にはある程度の時間が必要であることを考慮
して加熱開始時期を設定する。
【0052】このMHタンク12の加熱は,内蔵する水
素吸蔵合金の放出反応を容易にすることができる。これ
は,水素放出反応が化学反応であるため一般的に温度が
高いほど分子運動が活発となり反応が促進されるという
こと,及び温度上昇に伴い平衡圧力が上昇するためであ
る。
【0053】また,上記水素圧送機13の運転は,MH
タンク12の圧力データをフィードバックして制御する
よう構成した。これは,上記加熱によりMHタンク12
の圧力の上昇により水素圧送機13の出力を下げて低回
転化できるので,上記フィードバック制御により水素圧
送機13の回転数を最適化すると共に省エネルギー化を
図るためである。
【0054】したがって,本例によれば,上記熱交換器
5と温度センサ17の付加により,水素放出反応の促進
及び水素圧送機13の回転数低減による省エネルギー化
を図ることができると共に,温度データTを追加した演
算式F(Z)を用いて精度の高い残存水素量HS(%)
の演算を行うことができる。その他,実施形態例1と同
様の効果が得られる。
【0055】実施形態例4 本例は,実施形態例3の水素燃料自動車1における残存
水素量HS(%)の算出精度を確認すべく実験を行っ
た。実験は,水素圧送機13の回転数データNcとMH
タンク12の圧力データPと温度データTを測定してF
(Z)を求めると共に,そのときの実際のMHタンク1
2内の水素量を実際に測定して求めた。水素量の測定
は,実施形態例2と同様にして行った。
【0056】実験結果を上記の図4に記号○(符号E
4)により示す。図4より知られるごとく,上記の演算
結果G2と実験値E4とは殆ど差がなかった。これらの
間の誤差は,全領域において9%以下であり,特に残存
水素量HS(%)が40%以下の領域においては4%の
誤差範囲内で対応しており,実施形態例1の場合よりも
精度の向上がみられた。これは温度センサの追加による
温度データTを演算に取り入れたためであると考えられ
る。
【0057】また,本例における実験で消費した動力
は,実施形態例2における実験に比べて大幅に低減され
た。低減効果は,30〜50%にものぼり,上記のMH
タンク12を加熱する構成を取ることが省エネルギー化
に大きな効果を発揮することがわかった。
【0058】実施形態例5 本例は,図5に示すごとく,MHタンク12(1)〜1
2(n)をn個配設し,これを順次切り替えて使用する
よう構成したものである。各MHタンク12(1)〜1
2(n)は,それぞれその前後に実施形態例3と同様の
圧力センサ16及び温度センサ17を有していると共
に,圧力センサ16の下流側にそれぞれ主開閉弁41を
有している。そして,各MHタンク12(1)〜12
(n)は,実施形態例3と同様に,水素消費部11の排
熱を利用した熱交換器5の循環路52に連結されてい
る。
【0059】また,本例の残存水素量演算部15は,先
回の運転終了時における全MHタンク合計の残存水素量
(システム全体の残存水素量)である運転終了時全水素
量(HST)情報と先回の運転終了後の燃料補給有無情
報(RF)とを記憶しておく運転情報記憶部を有してい
る。
【0060】そして,運転中のMHタンク12(m)の
残存水素量HS(m)の算出結果と,記憶されている運
転終了時全残存量HST情報と燃料補給有無情報RFと
から,現在の全MHタンク合計の残存水素量である全残
存量HSTを算出するよう構成されている。また,運転
終了時には,その時点における全残存量HSTを運転終
了時全残存量HST情報として運転情報記憶部に記憶す
るよう構成されている。その他は,実施形態例3と同様
である。
【0061】以下,本例における残存水素量の算出手順
を図6,図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず,図6に示すごとく,ステップ601において,運
転開始と同時に上記運転情報記憶部に記憶された運転終
了時全残存量HSTと燃料補給有無情報RFとを読み込
み,ステップ603〜605において,燃料供給開始前
情報を決定する。燃料供給開始前情報は,初期の全水素
量HSAと初期のタンク1個当たりの水素量HSSであ
る。ここで,上記の初期とは,燃料補給直後の状態を意
味する。
【0062】具体的には,燃料補給有無情報RFとし
て,補給なし(RF=0),任意量補給(RF=1),
フル充填(RF=2)の場合に分けて上記HSA及びH
SSを決定する。RF=0の場合には,先回の運転終了
時から水素残存量が何ら変化していないため,HSA=
HSA,HSS=HSA/nとし,先回からのデータを
引き継ぎ,運転を開始する。なお,nはMHタンクの個
数である。
【0063】RF=1の場合には,HSA=(HSF+
HST)/2,HSS=HSA/nにより推定する。ま
た,RF=2の場合には,HSA=HSF,HSS=H
SF/n×0.9により算出する。ここでHSFは全タ
ンクをフル充填した場合の水素量である。なお,ここで
決定するHSA,HSSは後述する演算によって随時見
直されるため,それほど正確である必要はない。
【0064】上記の燃料補給有無情報RFは,燃料補給
スタンド等においてMHタンクの水素充填口に水素充填
用の配管が接続されることにより自動的に水素バルブが
開くとともに,燃料補給有りの情報を上記運転情報記憶
手段に記録される。また,この場合の燃料補給がフル充
填か任意量補給かの判断は,例えばMHタンクの圧力値
から判断することができる。これは,フル充填状態に達
するとMHタンクと充填圧力とがほぼ同等になる関係を
利用するものである。
【0065】なお,上記のフル充填時の検出方式は,運
転者の入力による方式に置き換えた簡易型にすることも
できる。即ち,フル充填するか否かは運転者の判断によ
るものであるため,運転席前面パネルに設けたリセット
スイッチによりフル充填を判断することも可能である。
【0066】次に,図7に示すごとく,運転制御プログ
ラムの指令により水素圧送機13が運転開始した後に,
ステップ701において入力されたNc,P,Tのデー
タを用い,ステップ702においてMHタンクの残存水
素量HS(m)の検出を開始する。このときには,上記
のF(Z)の式を用いる。また,上記HS(m)は,比
率であって,100をかけることによって%となる値で
ある。
【0067】次いで,ステップ703〜706におい
て,上記HS(m)を用いて現在の全タンクトータルの
残存水素量である全残存量HSTを計算する。ただし,
測定開始後1回目の計算(NN=1)であり,かつ上記
の燃料補給有無情報RFが1又は2の場合には,補正部
においてHSAの補正の要否を判断する。具体的には,
ステップ704において,HSSと(HS(1)×HS
F/n)とが誤差範囲10%以内であるか否かを判断
し,誤差が10%以内ならば補正なしとし,10%を超
える場合にはHSA=HS(1)×HSF,HSS=H
SA/nと補正する。ここでHS(1)は1個目のMH
タンクの残存水素量を示す。
【0068】次に,ステップ706において,現在の全
残存量HSTは,(n−m)×HSS+HS(m)×H
SF/nの計算により求める。その後は,ステップ70
7において,使用しているMHタンクの残存水素量等か
ら運転制御プログラムがMHタンクの切り替え要否を判
断し,ステップ701〜706を繰り返して上記の個々
のMHタンクの残存水素量の検出及び全残存量HSTの
算出を続ける。
【0069】そして,水素燃料自動車の運転が終了した
時点で,ステップ709において,現在の全残存量HS
Tを運転終了時全残存量HSTとして運転情報記憶手段
に記憶する。このようにして,本例の水素燃料自動車に
おいては,複数のMHタンクを使用するにも関わらず,
各MHタンクの残存水素量と全MHタンクトータルの残
存水素量を随時直接的に精度よく算出することができ
る。
【0070】それ故,MHタンクを複数有するシステム
を構成した場合においても残存水素量の把握を正確に行
えるため,安心して水素燃料自動車の走行を行うことが
でき,MHタンクを複数にした場合の効果を十分に得る
ことができる。即ち,MHタンクを複数にした場合に
は,同じ全容量のタンクを1個のMHタンクにより構成
した場合と比べて各MHタンクの容量を小さくすること
ができる。そのため,例えば運転開始時にMHタンクを
加熱する場合には急速に加熱することができ,また燃料
補給時間を短縮することができる。
【0071】燃料補給時間を短縮できる理由は,水素吸
蔵合金の特性によって残存水素量が少ないほど水素充填
の速度が速いためである。例えば水素を50%消費した
状態において,容量の大きい1個のタンクと,容量がそ
の1/4の4個のタンクがあった場合に,前者の50%
の残存水素量のタンクに水素をフル充填する時間と,後
者の4個中2個の空のタンクにフル充填する時間とを比
べると,後者の2個のタンクの場合の方が短い時間とな
る。
【0072】なお,本例においては,図5に示すごと
く,MHタンク12(1)〜12(n)を加熱するため
の熱交換器5を設けると共にMHタンクの温度を測定す
るための温度センサ17を設けたが,これらを除いた実
施形態例1と同様のシステム構成にすることもできる。
この場合にも,実用上問題ない精度で各MHタンクの残
存水素量及び全残存量を随時求めることができる。
【0073】実施形態例6 本例は,実施形態例5と同様に順次切り替えて使用する
複数のMHタンクを有するタイプの水素燃料自動車であ
る。ただし,本例においては,実施形態例5における燃
料補給有無情報RFを記憶する機能は有しておらず,代
わりにMHタンクへの燃料補給時において充填水素量を
把握する充填水素量検出手段を有している。そして,こ
の充填水素量を用いて全MHタンクのトータルの残存水
素量の算出を容易にしたものである。
【0074】本例における充填水素量検出手段として
は,MHタンクの水素充填口に水素流量計を設け,水素
流量計の出力の積算値により検出する方法を用いた。な
お,その他,水素吸蔵合金の平衡圧力特性を利用して,
充填後のMHタンク圧力とMHタンク出口の熱媒温度か
らMHタンク内の水素量を検出する方法等を用いること
もできる。その他は,実施形態例5と同様である。
【0075】次に,本例における残存水素量の検出方法
を図8,図9のフローチャートに基づき説明する。本例
の場合には,実施形態例5と同様に運転終了時全残存水
素量HSTを記憶しておき,この値に上記の充填水素量
HRF(燃料補給量)を加えることにより,容易に初期
全残存水素量HSAを正確に求めることができる。
【0076】即ち,図8に示すごとく,燃料補給時にお
いて,補給完了後のステップ801において,HSA=
HST+HRFとして全残存水素量を求め,ステップ8
02において,運転終了時全残存水素量HSTをHSA
に変更する。次に,燃料供給時(車両走行時)には,ス
テップ803において,運転終了時全残存水素量HST
から,燃料供給開始前情報として,運転開始前全残存量
HSI,タンク初期(燃料補給直後)の水素量HSS,
使用中のMHタンクNo.m,及び使用中のタンク残存
水素量HSEを確定する。
【0077】次に,図9に示すごとく,実施形態例5と
同様に,運転制御プログラムの指令により水素圧送機1
3が運転開始した後,ステップ901において,MHタ
ンクの残存水素HS(m)が検出される。また,本例に
おいては,充填水素量が既知であることから,運転開始
前(供給開始前)全残存量HSIを確定できることで,
システム全体の残存水素量HSTは,HSIからMHタ
ンクの消費水素量であるHSE−HS(m)×HSF/
nを引くことで求まる。
【0078】つまり,ステップ902に示すごとく,現
在の全残存水素量HSTは,次式により簡単に算出でき
る。 HST=HSI−HSE+HS(m)×HSF/n さらに,ステップ903においてMHタンクが切り替え
られた場合には,ステップ904において,使用中のM
Hタンク残存水素量HSEをHSSに置き換え,次のM
Hタンクから燃料供給を開始することで,連続的に現在
の全残存量HSTを求めることができる。
【0079】このうように,本例によれば,燃料供給開
始前の情報を常に確定できることで,より精度良く全残
存量を検出することができる。その他の効果について
は,実施形態例5と同様である。
【0080】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,構成を
複雑化することなく,残存水素量の検出を精度よく行う
ことができる,水素燃料自動車を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の水素燃料自動車の構成を示す説
明図。
【図2】実施形態例1における,F(X)と残存水素量
との関係を示す説明図。
【図3】実施形態例3の水素燃料自動車の構成を示す説
明図。
【図4】実施形態例3における,F(Z)と残存水素量
との関係を示す説明図。
【図5】実施形態例5の水素燃料自動車の構成を示す説
明図。
【図6】実施形態例5における,システム全体の残存水
素量演算フローを示す説明図。
【図7】実施形態例5における,システム全体の残存水
素量演算フローを示す説明図。
【図8】実施形態例6における,システム全体の残存水
素量演算フローを示す説明図。
【図9】実施形態例6における,システム全体の残存水
素量演算フローを示す説明図。
【符号の説明】
1...水素燃料自動車, 13...水素圧送機, 14...インバータ, 15...残存水素量演算部, 16...圧力センサ, 17...温度センサ, 2...水素流路, 22...メイン流路, 23...バイパス流路, 5...熱交換器,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 宏之 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 青木 博史 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 藤田 信雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 久保 秀人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 藤 敬司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を発生させる水素消費部と,該水
    素消費部へ供給するための水素を貯留する水素吸蔵合金
    を内蔵したMHタンクと,該MHタンクから上記水素消
    費部へ水素を圧送するための水素圧送機と,該水素圧送
    機の回転数を制御するインバータと,上記MHタンクの
    圧力を測定する圧力センサと,上記MHタンク内の残存
    水素量を算出する残存水素量演算部とを有する水素燃料
    自動車であって,該残存水素量演算部は,上記インバー
    タにおける回転数データと,上記圧力センサの圧力デー
    タとから上記MHタンク内の残存水素量を算出するよう
    構成されていることを特徴とする水素燃料自動車。
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