JPH10252525A - 燃料ポンプの制御方法および装置 - Google Patents

燃料ポンプの制御方法および装置

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JPH10252525A
JPH10252525A JP5518897A JP5518897A JPH10252525A JP H10252525 A JPH10252525 A JP H10252525A JP 5518897 A JP5518897 A JP 5518897A JP 5518897 A JP5518897 A JP 5518897A JP H10252525 A JPH10252525 A JP H10252525A
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JP
Japan
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fuel pump
map
flow rate
duty ratio
electronic control
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JP5518897A
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Nobuyuki Nishiwaki
伸幸 西脇
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ポンプの流量とデューテイ比との関係が
変わっても、電子制御装置の再調整を容易に行い、電子
制御装置を交換する必要をなくす。 【解決手段】 ECU10内の不揮発性メモリ12に
は、(b)に示すような燃料ポンプ9の流量とデューテ
イ比との対応関係の中央値を示す基準マップ20と、上
限値および下限値を示す上限マップ21および下限マッ
プ22がそれぞれ含まれる。ECU10に接続されるハ
ーネス1,2の接続状態を(c)に示すように変えるこ
とによって、選択回路13を介して不揮発性メモリ12
内に記憶されているマップの選択を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置(燃焼式
ヒータやDPFの再生装置)などに用いる燃料ポンプの
制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御装置(以下「ECU」と略称す
る)を用いて燃焼装置への燃料供給量を制御するため
に、ソレノイド式の燃料ポンプが用いられている。ソレ
ノイドを駆動する電力をパルス状にスイッチング制御
し、デューテイ(Duty)比を変えて流量を調整す
る。燃料ポンプは、製造コストを抑える必要もあり、デ
ューテイ比と流量との間の対応関係が必ずしも高精度に
製造されるとは限らない。デューテイ比と流量との対応
関係が、燃料ポンプの仕様範囲内で基準となる特性から
外れても使用可能なように、ECUには可変抵抗器など
の調整可能な部分を設け、実際に制御する燃料ポンプの
特性に併せるように調整を行う。調整終了後は、調整値
がずれないように、可動部分を機械的に固定して封印な
どを行う必要がある。
【0003】特開昭59−211729には、ディーゼ
ルエンジンの燃料噴射量をデューテイ比で制御する燃料
噴射料制御装置についての先行技術が開示されている。
この先行技術では、エンジンの回転量とアクセル操作量
とに基づく2次元マップでエンジンへの燃料噴射量を決
定し、エンジン回転数と燃料噴射量とを用いる2次元マ
ップでデューテイ比を決定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−2117
29の先行技術では、噴射燃料量を調節する電磁式アク
チュエータ自体に、デューテイ比と流量との対応関係に
ばらつきがある場合の対策については、何ら示されてい
ない。電磁式アクチュエータの精度を高めようとすれ
ば、選別や製造の手間やコストが上昇してしまう。可変
抵抗器などを設けて調整する場合は、調整終了後の封印
等の作業が必要であり、その作業のためのコストが必要
となる。また一旦封印を行った後では、再調整を行うこ
とができない。このため、燃料ポンプの特性が変わった
り、燃料ポンプを交換した後では、ECUも適合する特
性を有するものに交換する必要がある。
【0005】特開平5−85284には、車載用電子制
御装置に接続するワイヤハーネスを交換することによっ
て、電子制御装置の機能を切換え、複数車種に1種類の
電子制御装置で対応可能な先行技術が開示されている。
しかしながら、燃料ポンプのような使用部品の特性のば
らつきに対応させて制御特性を切換える考え方は示され
ていない。
【0006】本発明の目的は、燃料ポンプを駆動する電
力パルスのデューテイ比に対する流量の対応関係がばら
ついても、電子制御装置を交換する必要がなく、制御す
べき燃料ポンプの特性に容易に適合させることができる
燃料ポンプの制御方法および装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子制御装置
に、基準となる燃料ポンプの流量と駆動電力パルスのデ
ューテイ比との対応関係を示す基準マップと、燃料ポン
プの仕様の範囲を複数に区分し、基準となる対応関係に
基づいて各区分範囲内での対応関係を示すデータとを記
憶しておき、電子制御装置の外部からの指示で、制御す
べき燃料ポンプについて、適合する区分範囲を選択し、
電子制御装置は、選択された区分範囲のデータと基準マ
ップとに従い、外部から与えられる流量信号に対応する
デューテイ比の電力パルスで燃料ポンプを駆動するよう
に制御することを特徴とする燃料ポンプの制御方法であ
る。本発明に従えば、電子制御装置には基準となる流量
とデューテイ比との対応関係を示す基準マップと、燃料
ポンプの仕様の範囲を複数に区分し、基準となる対応関
係に基づいて各区分範囲内での対応関係を示すデータと
が記憶される。制御すべき燃料ポンプについては、外部
からの指示で適合する区分範囲が選択される。電子制御
装置は、選択された区分範囲のデータと基準マップとに
従って、外部から与えられる流量信号に対応するデュー
テイ比の電力パルスで燃料ポンプを駆動し、流量信号に
精度よく適合する流量を得ることができる。燃料ポンプ
の特性が変わったり燃料ポンプを交換するときには、区
分範囲の選択を変更することによって、容易に再調整を
行うことができ、電子制御装置を交換する必要は生じな
い。
【0008】また本発明で前記複数の区分範囲は、デュ
ーテイ比に対応する流量が上限となる範囲と、下限とな
る範囲とを含み、前記データは、上限および下限での流
量とデューテイ比との対応関係をそれぞれ示す上限マッ
プおよび下限マップを含むことを特徴とする。本発明に
従えば、制御すべき燃料ポンプの流量とデューテイ比と
の対応関係を示すマップを、上限から下限までの間の複
数の区間から選択するので、精度よく流量の制御を行う
ことができる。
【0009】また本発明で前記データは、各区分範囲で
デューテイ比に対する流量の対応関係を、前記基準マッ
プに基づく最適化によって表すオフセットまたは係数を
含むことを特徴とする。本発明に従えば、制御すべき燃
料ポンプの特性は、基準マップと基準マップに対するオ
フセットまたは係数とを用いて表すので、メモリに記憶
すべきマップは、基準マップのみでよく、メモリの記憶
容量を小さくすることができる。
【0010】また本発明で前記各マップおよびデータ
は、電子制御装置を予め定める手順で調整可能状態と
し、外部との間の通信によって電子制御装置内のメモリ
に記憶されることを特徴とする。本発明に従えば、燃料
ポンプの流量とデューテイ比との対応関係を示すマップ
やデータは、電子制御装置を予め定める手順で調整可能
状態としたうえで、外部から通信によって電子制御装置
内のメモリに記憶させるので、制御すべき燃料ポンプの
個別の特性に対応したマップやデータを用いることがで
き、制御精度の向上を図ることができる。また、燃料ポ
ンプの特性が変化したり燃料ポンプを交換するときに
は、改めて調整可能状態でマップやデータを記憶すれば
よいので、電子制御装置を交換する必要はない。
【0011】また本発明で前記選択は、電子制御装置に
接続するハーネスの結線状態の違いによって行うことを
特徴とする。本発明に従えば、制御すべき燃料ポンプの
デューテイ比と流量との対応関係の選択は、電子制御装
置に接続するハーネスの結線状態の違いによって行うこ
とができるので、ハーネスの付け換えで再調整を容易に
行うことができ、電子制御装置を交換する必要をなくす
ことができる。
【0012】また本発明で前記選択は、電子制御装置の
外部との間の通信によって行うことを特徴とする。本発
明に従えば、電子制御装置に外部から通信することによ
って、制御する燃料ポンプのデューテイ比と流量との対
応関係を選択することができるので、電子制御装置を交
換しないでも燃料ポンプの特性に併せた精度のよい制御
を容易に行うことができる。
【0013】また本発明で前記予め定める手順は、電子
制御装置に設けられている調整用スイッチを使用して操
作することを特徴とする。本発明に従えば、電子制御装
置に設けられる調整用スイッチの操作で、調整可能状態
とすることができる。たとえば調整装置を接続するコネ
クタに調整用スイッチを設けておけば、コネクタを挿入
するだけで調整可能状態となって、マップやデータの記
憶を容易に行うことができる。
【0014】また本発明で前記予め定める手順は、電子
制御装置に予め設定される入力信号の組合わせによって
行うことを特徴とする。本発明に従えば、たとえば電子
制御装置に通常はありえない入力信号の組合わせが与え
られると調整可能状態となるように設定しておき、容易
にマップやデータの記憶を行うことができる。調整装置
を接続するコネクタに調整可能状態とする入力信号を与
える結線の組合わせを備えるようにしておけば、調整装
置を接続するだけで調整可能状態とすることができる。
【0015】また本発明で前記予め定める手順は、電子
制御装置の外部との間の通信によって行うことを特徴と
する。本発明に従えば、電子制御装置の外部との通信
で、たとえば特定のコマンドを受信すると調整可能状態
となるように設定しておき、制御すべき燃料ポンプの特
性に適合したマップやデータの記憶を容易に行うことが
できる。
【0016】さらに本発明は、燃料ポンプを駆動する電
力パルスのデューテイ比と流量との基準となる対応関係
を示す基準マップを記憶する基準マップメモリと、燃料
ポンプの仕様範囲内で、デューテイ比に対して流量が上
限および下限となる対応関係を示す上限マップおよび下
限マップをそれぞれ記憶する上限マップメモリおよび下
限マップメモリと、制御すべき燃料ポンプでのデューテ
イ比と流量との対応関係が最も近いマップを選択するマ
ップ選択手段とマップ選択手段によって選択されるマッ
プを、基準マップメモリ、上限マップメモリ、または下
限マップメモリから読出して外部から与えられる目標流
量にマップ上で対応するデューテイ比のパルスで燃料ポ
ンプを駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする燃料
ポンプの制御装置である。本発明に従えば、マップ選択
手段によって、燃料ポンプを駆動する電力パルスのデュ
ーテイ比と流量との基準となる対応関係を示す基準マッ
プが記憶される基準マップメモリ、または燃料ポンプの
仕様範囲内でデューテイ比に対して流量が上限および下
限となる対応関係を示す上限マップまたは下限マップが
それぞれ記憶される上限マップメモリまたは下限マップ
メモリを選択することができる。駆動手段は、マップ選
択手段によって選択されるマップを読出し、外部から与
えられる目標流量にマップ上で対応するデューテイ比の
電力パルスで燃料ポンプを駆動するので、精度よく流量
の制御を行うことができる。燃料ポンプの特性が変化し
たり燃料ポンプを交換するときには、マップ選択手段に
よる選択を変更するだけで、電子制御装置を交換する必
要はなく、燃料ポンプの特性に適合した制御を行うこと
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。各実施の形態で、先行し
て説明した部分に対応する部分ついては、同一の参照符
を付して、重複した説明を省略することがある。
【0018】図1は、(a)で本発明の実施の第1形態
の概略的な電気的構成を示し、(b)でマップの例を示
し、(c)でハーネスによってマップが選択される状態
を示す。(a)に示すように、ハーネス1,ハーネス2
の結線状態を変えることによって、燃料ポンプ9の制御
を行うECU10を交換しないでも、燃料ポンプ9の流
量と駆動電力パルスのデューティ比との対応関係につい
て、特性の違いに対応させることができる。ECU10
内には、予め定めるプログラムに従って燃料ポンプ9が
目標の流量となるようにデューテイ駆動するマイクロコ
ンピュータ11と、燃料ポンプ9の流量とデューテイ比
との対応関係を示すマップが記憶される不揮発性メモリ
12と、不揮発性メモリ12に記憶されるマップを選択
する選択回路13が含まれる。選択回路13にハーネス
1,2を接続し、ハーネス1,2の結線状態の違いによ
って不揮発性メモリ12に記憶されるマップを切換え
る。不揮発性メモリ12は、たとえばバッテリでバック
アップされるRAMや、電気的に書込み消去可能なE2
PROMなどを用いることができる。不揮発性メモリ1
2内には、燃料ポンプ9の標準的な特性に対応する基準
マップ20と、燃料ポンプ9の仕様範囲内で上限の特性
を示すデータである上限マップ21、仕様範囲内の下限
の特性を示すデータである下限マップ22が含まれる。
【0019】図1(b)は、不揮発性メモリ12内に記
憶されるマップの例を示す。基準マップ20が中央とな
り、上限マップ21および下限マップ22がそれぞれ上
限と下限とに対応する。図1(c)はハーネス1および
ハーネス2の接続または未接続と、選択されるマップと
の関係を示す。ハーネス1,2の接続は、選択回路13
の端子と接地との間で行い、3種の設定範囲のうち、最
もデューティ比に対する流量が近い値になるハーネスの
組合せを選択する。
【0020】図2は、図1のハーネス1,2の接続状態
を、燃料ポンプ9に合わせる調整方法を示す。ステップ
a1から調整を開始し、ステップa2ではまず中央の基
準マップにハーネスを接続しておく。ステップa3で
は、デューテイ比を変えて燃料ポンプ9を駆動し、流量
を測定する。ステップa4では、測定される流量がマッ
プ上で対応する流量を基準とする一定の幅の許容範囲と
比較して、少ないか否かを判断する。少なくないときに
はステップa5で流量が多くなっているか否かを判断す
る。ステップa4で流量が少ないと判断されるときに
は、ステップa6で上限のマップを選択するようなハー
ネスの接続、すなわちハーネス1を接続してハーネス2
を未接続とするようにハーネスを交換する。ステップa
5で流量が多いと判断されるときには、ステップa7で
下限のハーネス接続、すなわちハーネス1を未接続と
し、ハーネス2を接続するようにハーネスを交換する。
ステップa5で流量が多くないと判断されるときには、
中央のハーネス接続状態、すなわちハーネス1,2を共
に未接続状態としたままとする。ハーネスの接続が終了
すると、ステップa8で調整を終了する。また、ハーネ
スの本数を増加させ、上限と中央、中央と下限の間の値
を選択可能にすることもできる。この場合、中間の値
は、両側の値を基に補間してもよく、マップを増やして
もよい。
【0021】図3は、(a)で本発明の実施の第2形態
の概略的な電気的構成を示し、(b)で記憶されるマッ
プの例を示し、(c)でハーネスの接続状態に従って選
択される係数の例を示す。図3(a)に示すように、E
CU30には、マイクロコンピュータ31が含まれ、不
揮発性メモリ32内の基本デューテイ比と流量との関係
を示す基準マップ20に基づき、選択回路33によって
選択される係数データ34分の増減を行って、燃料ポン
プ9に対する制御を行う。図3(b)は、不揮発性メモ
リ32内に基準マップ20として記憶される基本デュー
テイ比と流量との対応関係を示すマップの例である。図
3(c)は、選択回路33に接続されるハーネス1,
2,3の接続状態と選択される係数データ34との関係
を示す。デューティ比と流量との対応関係をより正確に
表すために、データとしてオフセットを追加することも
でき、また係数の代わりに用いることもできる。
【0022】図4は、図3の実施形態で燃料ポンプ9に
併せて係数の選択を行う調整方法を示す。ステップb1
から調整を開始し、ステップb2ではまず0%の係数が
選択されるハーネス1,2,3の接続状態とする。ステ
ップb3でデューテイ比を変え、対応する流量を測定す
る。ステップb4で測定流量の増減に対しどの係数をと
るか決定する。ステップb5で決定した係数を選択する
ハーネスの接続を行う。ステップb6で決定したハーネ
ス接続で燃料ポンプ9が制御する流量が許容範囲内であ
るか否かを判断する。許容範囲内でないと判断されると
きには、ステップb4に戻り、改めて係数を決定する。
ステップb6で流量が許容範囲内と判断されるときに
は、ステップb7で調整を終了する。
【0023】図5は、本発明の実施の第3形態の概略的
な電気的構成を示す。ECU40内のマイクロコンピュ
ータ41は、不揮発性メモリ42に制御すべき燃料ポン
プ9のデューテイ比に対する流量の調整結果を記憶す
る。ECU40の外部には調整器45が接続ケーブル4
6を介して接続される。接続ケーブル46は、たとえば
ECU40が車両に搭載される際にハーネスを接続する
コネクタを利用して接続する。調整器45を接続したと
きにECU40が車両に搭載されて燃料ポンプ9の制御
を行う通常の動作モードではなく、調整可能状態である
調整モードとなるように、ハーネスの接続状態またはコ
ネクタに連動する調整スイッチなどを設けておく。調整
器45内には、燃料ポンプ9の仕様範囲内で複数種類の
マップ、または基準マップと複数の係数やオフセットな
どのデータを予め用意しておき、燃料ポンプ9の特性に
近いものを選択するように調整する。
【0024】図6は、図5の実施形態での調整方法を示
す。ステップc1から調整を開始し、ステップc2では
調整モードになっているか否かを判断する。調整モード
になっていれば、ステップc3に移り、少流量での調整
である1が完了しているか否かを判断する。完了してい
ないときには、ステップc4で調整を行う。調整が
終了したときまたはステップc3で調整が完了してい
ると判断しているときには、ステップc5で調整が完
了しているか否かを判断する。完了していないと判断さ
れるときには、ステップc6で多流量での調整を行い、
この調整結果をECU40内の不揮発性メモリ42に記
憶する。ステップc2で調整モードでないと判断される
ときには、ステップc7で不揮発性メモリ42内に設け
られる調整完了フラグをクリアする。ステップc6また
はステップc7の動作が終了したとき、またはステップ
c5で調整が完了していると判断されるとき、ステッ
プc8で調整を終了する。
【0025】図7は(a)でデューテイ比と流量との対
応関係が直線性がある場合の例を示す。流量は係数A×
デューテイ比に定数Bを足した形で表され、図6に示す
ような調整と調整との2点のみの調整でも精度のよ
い制御が可能となる。燃料ポンプ9がデューテイ比流量
との対応関係で直線性を有しない場合は、図7(b)ま
たは図7(c)に示すように、調整ポイント数を増加
し、複数の区間で代表的なマップとしてのデータを記憶
しておき、各区間内ではデータの補間処理を行って流量
に対応するデューテイ比を求めれば、より正確な制御が
可能となる。
【0026】図8は、本発明の実施の第4形態の概略的
な電気的構成を示す。本実施形態でECU50は、マイ
クロコンピュータ51が目標流量に併せて燃料ポンプ9
をスイッチング制御するデューテイ比を、不揮発性メモ
リ12内に記憶される基準マップ20、上限マップ2
1、下限マップ22を含む複数のマップを通信ケーブル
53を介して、外部の調整器45から与えられるデータ
に従ってマップの選択を行う。
【0027】図9は、図8の実施形態で、調整器45が
通信ケーブル53を介してシリアル通信でECU50に
データを送り、どのマップを選択するかを決め、これに
応じて流量の測定を行い、流量結果に対し最適なマップ
を選択する調整方法を示す。ステップd1から調整を開
始し、ステップd2では調整モードとなっているか否か
を判断する。調整モードとなっていると判断されるとき
には、ステップd3で調整が完了しているか否かを判断
する。調整が完了していないと判断されるときには、ス
テップd4で調整を開始する。調整の結果、ECU50
は不揮発性メモリ12に記憶されているマップの中から
最適なマップを選択する。ステップd2で調整モードで
ないと判断されるときには、不揮発性メモリ12内に設
けられる調整完了フラグのクリアを行う。ステップd4
またはステップd5の動作が終了したとき、またはステ
ップd3で調整完了と判断されるとき、ステップd6で
調整を終了する。
【0028】図10は、本発明の実施の第5形態の概略
的な電気的構成を示す。本実施形態では、ECU60の
マイクロコンピュータ61は調整器45から接続ケーブ
ル46を介して行われるシリアル通信で不揮発性メモリ
32内に補正用の係数データを補正係数として記憶する
ことによって、最適な流量が得られるように調整する。
【0029】図11は、図10に示す実施形態による調
整を示す。ステップe1から調整を開始し、ステップe
2では調整モードとなっているか否かを判断する。調整
モードとなっているときには、ステップe3で調整が完
了しているか否かを判断する。完了していないときに
は、ステップe4で燃料ポンプ9に適合する補正係数を
求め、接続ケーブル46を介してECU60内の不揮発
性メモリ32に補正係数を記憶させる。ステップe2で
調整モードでないと判断されるときには、ステップe5
で不揮発性メモリ32内の調整完了フラグをクリアす
る。ステップe4またはステップe5の動作が終了した
とき、またはステップe3で調整完了と判断されるとき
には、ステップe6で調整を終了する。
【0030】図12は、本発明の実施の第6形態とし
て、たとえば図10に示すようなECU60を調整モー
ドに切換える動作を、通信を利用して行う場合のコマン
ドの波形の例を示す。(a)は調整モード許可コマンド
を示し、(b)は調整終了コマンドを示す。ECU60
は、(a)に示す調整モード許可コマンドが受信される
と、調整モードとして認識し、不揮発性メモリ32内に
基準マップやデータを記憶することが可能となる。
(b)に示す調整終了コマンドが入力されると、調整完
了と認識し、不揮発性メモリ32内に記憶される基準マ
ップやデータに基づいて燃料ポンプ9の制御を行う。実
施の第1形態と同様に、複数のマップを記憶することも
できる。
【0031】図10に示すようなECU60の動作を制
御モードに切換える方法としては、他に調整スイッチを
使用する方法がある。調整スイッチとしては、たとえば
調整器45を接続するコネクタに連動して動作するよう
にしたり、調整器45を接続することによってレベルが
ハイレベルやローレベルに変化する信号を検出して、調
整モードであるか否かを判断するようにすることもでき
る。また、調整器45を接続ケーブル46を用いて接続
すると、ECU60の2端子間がショートまたはオープ
ンするように設定しておくことによって、調整モードか
否かの判断を容易に行うことができる。さらに、ECU
60に設定されている複数の入力のうち、通常ありえな
い入力が調整器45を接続することによって実現される
ようにしておくと、調整器45を接続するだけで調整モ
ードとして認識させることができる。また、幾つかのセ
ンサ入力をオープンまたはショートすることによって、
調整モードか否かを判定することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、燃料ポン
プの流量とデューテイ比との基準となる対応関係に基づ
き、燃料ポンプの仕様の範囲内で適合する特性で、外部
から与えられる流量信号に対応するデューテイ比の電力
パルスで燃料ポンプを駆動することができる。データの
選択で燃料ポンプの特性の違いに対応させることができ
るので、電子制御装置を交換することなく燃料ポンプの
特性に適合した制御を行うことができる。
【0033】また本発明によれば、燃料ポンプのデュー
テイ比に対する流量の上限から下限までの範囲で、精度
よく流量の制御を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、燃料ポンプのデュー
テイ比に対する流量との対応関係を示す基準マップと、
オフセットまたは係数とを記憶するだけで燃料ポンプの
特性に適合する制御を行うことができるので、記憶容量
を小さくしても、特性の異なる燃料ポンプを有効に制御
することができる。
【0035】また本発明によれば、電子制御装置を予め
定める手順で調整可能状態として、電子制御装置内のメ
モリに制御すべき燃料ポンプの特性に適合するマップや
データを記憶させることができ、精度のよい制御を行う
ことができる。燃料ポンプの特性が変化したり交換する
必要が生じても、新たなマップやデータを記憶させれば
よいので、電子制御装置を交換する必要はない。
【0036】また本発明によれば、ハーネスを付け換え
ることによって、特性の異なる燃料ポンプに対して電子
制御装置を適合させることができる。
【0037】また本発明によれば、電子制御装置の外部
との間の通信によって特性の異なる燃料ポンプに対する
選択を容易に行うことができる。
【0038】また本発明によれば、電子制御装置に設け
られる調整用スイッチを予め定める手順に従って操作す
ることによって、電子制御装置に外部から通信でマップ
やデータを記憶させることができる調整可能状態に設定
することができる。
【0039】また本発明によれば、電子制御装置に予め
設定される入力信号の組合わせによって、電子制御装置
を調整可能な状態に設定することができる。
【0040】また本発明によれば、電子制御装置の外部
との間の通信によって、電子制御装置を調整可能な状態
に設定することができる。
【0041】さらに本発明によれば、マップ選択手段に
よって、基準マップメモリまたは上限マップメモリまた
は下限マップメモリに記憶されている基準マップ、上限
マップまたは下限マップを選択し、外部から与えられる
目標流量にマップ上で対応するデューテイ比のパルスで
燃料ポンプを精度よく制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図、およびマップの例とハーネスの接続
によるマップの選択状態の例とを示す図表である。
【図2】図1の図形の調整方法を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の実施の第2形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図、および第2形態で用いられるマップ
の例とハーネスによって選択状態が切換えられる係数の
例とを示す図表である。
【図4】図2の実施形態の調整方法を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の実施の第3形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図6】図5の実施形態の調整方法を示すフローチャー
トである。
【図7】図5の実施形態でデューテイ比と流量との対応
関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の第4形態でシリアル通信を利用
してマップを選択する概略的な電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8の実施形態の調整方法を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の実施の第5形態の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図11】図10の実施形態の調整方法を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の実施の第6形態で通信を利用して調
整モードに切換えるためのコマンドを示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3 ハーネス 9 燃料ポンプ 10,30,40,50,60 ECU 11,31,41,51,61 マイクロコンピュータ 12,32,42 不揮発性メモリ 13,33 選択回路 20 基準マップ 21 上限マップ 22 下限マップ 34 係数データ 45 調整器 53 通信ケーブル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御装置に、基準となる燃料ポンプ
    の流量と駆動電力パルスのデューテイ比との対応関係を
    示す基準マップと、燃料ポンプの仕様の範囲を複数に区
    分し、基準となる対応関係に基づいて各区分範囲内での
    対応関係を示すデータとを記憶しておき、 電子制御装置の外部からの指示で、制御すべき燃料ポン
    プについて、適合する区分範囲を選択し、 電子制御装置は、選択された区分範囲のデータと基準マ
    ップとに従い、外部から与えられる流量信号に対応する
    デューテイ比の電力パルスで燃料ポンプを駆動するよう
    に制御することを特徴とする燃料ポンプの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の区分範囲は、デューテイ比に
    対応する流量が上限となる範囲と、下限となる範囲とを
    含み、 前記データは、上限および下限での流量とデューテイ比
    との対応関係をそれぞれ示す上限マップおよび下限マッ
    プを含むことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプの
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記データは、各区分範囲でデューテイ
    比に対する流量の対応関係を、前記基準マップに基づく
    最適化によって表すオフセットまたは係数を含むことを
    特徴とする請求項1または2記載の燃料ポンプの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記各マップおよびデータは、電子制御
    装置を予め定める手順で調整可能状態とし、 外部との間の通信によって電子制御装置内のメモリに記
    憶されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の燃料ポンプの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記選択は、電子制御装置に接続するハ
    ーネスの結線状態の違いによって行うことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の燃料ポンプの制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記選択は、電子制御装置の外部との間
    の通信によって行うことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の燃料ポンプの制御方法。
  7. 【請求項7】 前記予め定める手順は、電子制御装置に
    設けられている調整用スイッチを使用して操作すること
    を特徴とする請求項4記載の燃料ポンプの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記予め定める手順は、電子制御装置に
    予め設定される入力信号の組合わせによって行うことを
    特徴とする請求項4記載の燃料ポンプの制御方法。
  9. 【請求項9】 前記予め定める手順は、電子制御装置の
    外部との間の通信によって行うことを特徴とする請求項
    4記載の燃料ポンプの制御方法。
  10. 【請求項10】 燃料ポンプを駆動する電力パルスのデ
    ューテイ比と流量との基準となる対応関係を示す基準マ
    ップを記憶する基準マップメモリと、 燃料ポンプの仕様範囲内で、デューテイ比に対して流量
    が上限および下限となる対応関係を示す上限マップおよ
    び下限マップをそれぞれ記憶する上限マップメモリおよ
    び下限マップメモリと、 制御すべき燃料ポンプでのデューテイ比と流量との対応
    関係が最も近いマップを選択するマップ選択手段とマッ
    プ選択手段によって選択されるマップを、基準マップメ
    モリ、上限マップメモリ、または下限マップメモリから
    読出して、外部から与えられる目標流量にマップ上で対
    応するデューテイ比の電力パルスで燃料ポンプを駆動す
    る駆動手段とを含むことを特徴とする燃料ポンプの制御
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010084544A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Keihin Corp エンジンセッティングシステム及びエンジンセッティング方法
JP2013024080A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Denso Corp 燃料噴射制御装置
KR20190079196A (ko) * 2017-12-27 2019-07-05 현대자동차주식회사 퍼지 밸브 유량 편차를 반영한 퍼지 듀티 제어 방법

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