JPH10252444A - 拡張構造の消音器 - Google Patents
拡張構造の消音器Info
- Publication number
- JPH10252444A JPH10252444A JP6036697A JP6036697A JPH10252444A JP H10252444 A JPH10252444 A JP H10252444A JP 6036697 A JP6036697 A JP 6036697A JP 6036697 A JP6036697 A JP 6036697A JP H10252444 A JPH10252444 A JP H10252444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silencer
- inlet pipe
- resonance
- pipe
- outlet pipe
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 共鳴周波数をずらさずに共鳴レベルを低減す
ることを可能とした拡張構造の消音器を提供することに
ある。 【解決手段】 入口管１３と出口管１４とが同軸上に取
り付けられた拡張構造の消音器において、入口管１３と
出口管１４との隙間Ｇが、入口管１３の半径ｒの０．６
倍以下である。
ることを可能とした拡張構造の消音器を提供することに
ある。 【解決手段】 入口管１３と出口管１４とが同軸上に取
り付けられた拡張構造の消音器において、入口管１３と
出口管１４との隙間Ｇが、入口管１３の半径ｒの０．６
倍以下である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、入口管と出口管と
が同軸上に取り付けられた拡張構造の消音器に関するも
のである。
が同軸上に取り付けられた拡張構造の消音器に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の拡張構造の消音器として
は、例えば特開平１−２７３８１９号公報等に開示され
る排気騒音装置のように公知である。処で、排気系は、
この公報にも示されているように、長さを有するため、
必ず排気系の共鳴が発生する。
は、例えば特開平１−２７３８１９号公報等に開示され
る排気騒音装置のように公知である。処で、排気系は、
この公報にも示されているように、長さを有するため、
必ず排気系の共鳴が発生する。
【０００３】例えば、図４に示すように、排気管１だけ
の場合には、矢印で示すような共鳴レベルを有する。そ
こで、この排気系の共鳴を防止するために、図５に示す
ように、拡張室２を設けたり、図６に示すように、共鳴
室３を設けたりしている。
の場合には、矢印で示すような共鳴レベルを有する。そ
こで、この排気系の共鳴を防止するために、図５に示す
ように、拡張室２を設けたり、図６に示すように、共鳴
室３を設けたりしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】処が、図５及び図６に
示すように、排気系の共鳴を防止するために、拡張室２
を設けたり共鳴室３を設けたりすると、図４に示す共鳴
系がこれ等拡張室２や共鳴室３によって分断され、新た
な共鳴系が発生する。
示すように、排気系の共鳴を防止するために、拡張室２
を設けたり共鳴室３を設けたりすると、図４に示す共鳴
系がこれ等拡張室２や共鳴室３によって分断され、新た
な共鳴系が発生する。
【０００５】そのため、図５及び図６に示すような対策
では、影響のない周波数域に共鳴周波数をずらしている
だけであり、共鳴レベルの低減とはなり得ていなかっ
た。本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為さ
れたもので、その目的は、共鳴周波数をずらさずに共鳴
レベルを低減することを可能とした拡張構造の消音器を
提供することにある。
では、影響のない周波数域に共鳴周波数をずらしている
だけであり、共鳴レベルの低減とはなり得ていなかっ
た。本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為さ
れたもので、その目的は、共鳴周波数をずらさずに共鳴
レベルを低減することを可能とした拡張構造の消音器を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の拡張構造
の消音器は、入口管と出口管とが同軸上に取り付けられ
た拡張構造の消音器において、入口管と出口管との隙間
が、入口管の半径の０．６倍以下であることを特徴とす
る。
の消音器は、入口管と出口管とが同軸上に取り付けられ
た拡張構造の消音器において、入口管と出口管との隙間
が、入口管の半径の０．６倍以下であることを特徴とす
る。
【０００７】（作用）請求項１記載の拡張構造の消音器
においては、入口管と出口管との隙間が、入口管の半径
の０．６倍以下であるから、開口端補正により音響的に
連続した管とみなされ、共鳴周波数は変化しない。而る
に、管は分断されているため、共鳴レベルが発達しな
い。
においては、入口管と出口管との隙間が、入口管の半径
の０．６倍以下であるから、開口端補正により音響的に
連続した管とみなされ、共鳴周波数は変化しない。而る
に、管は分断されているため、共鳴レベルが発達しな
い。
【０００８】尚、ここで、開口端補正とは、以下のよう
に説明される。管内を移動する排気の流下や音波の伝播
において、拡張室及び共鳴室乃至大気に管端が開口して
いる場合、管内を移動してきた排気は、管端から直ちに
拡散されず、ある距離の間は、さも管があるかのよう
に、管内を移動してきた状態を維持して流下する。そし
て、その距離を経過後はじめて拡散する。音波もこの排
気と同様の挙動を取る。
に説明される。管内を移動する排気の流下や音波の伝播
において、拡張室及び共鳴室乃至大気に管端が開口して
いる場合、管内を移動してきた排気は、管端から直ちに
拡散されず、ある距離の間は、さも管があるかのよう
に、管内を移動してきた状態を維持して流下する。そし
て、その距離を経過後はじめて拡散する。音波もこの排
気と同様の挙動を取る。
【０００９】この距離は、上記排気の場合は、管の内面
荒さ、及び流速により異なるが、音波の場合は一定して
いる。一方、拡張室及び共鳴室に管が突出する場合、そ
の管長が消音性能を左右する一つの因子になっている。
そして、消音性能を予測する際、この管長をファクター
として入力して計算するが、この際、入力するこの管長
は、実長ではなく、前記した管内の状態を維持している
距離をプラスした実長より僅かに長い長さを用いる。こ
の長さは、上記のように音波の場合は一定しており、具
体的には、この管の半径の０．６倍の長さを加えた長さ
が、管長として扱われる。
荒さ、及び流速により異なるが、音波の場合は一定して
いる。一方、拡張室及び共鳴室に管が突出する場合、そ
の管長が消音性能を左右する一つの因子になっている。
そして、消音性能を予測する際、この管長をファクター
として入力して計算するが、この際、入力するこの管長
は、実長ではなく、前記した管内の状態を維持している
距離をプラスした実長より僅かに長い長さを用いる。こ
の長さは、上記のように音波の場合は一定しており、具
体的には、この管の半径の０．６倍の長さを加えた長さ
が、管長として扱われる。
【００１０】この加えた長さを、開口端補正と称し、音
響的にはこの開口端補正を行った長さが管長となる。
響的にはこの開口端補正を行った長さが管長となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
態に基づいて説明する。
【００１２】図１は、請求項１記載の拡張構造の消音器
の一実施形態を示す。金属製の筒状容器からなる消音器
本体１０は、端板１１，１２で両端を閉塞されると共
に、端板１１に入口管１３を取り付け、端板１２に出口
管１４を取り付けている。そして、消音器本体１０内で
は、入口管１３と出口管１４とが、入口管１３の半径ｒ
の０．６倍以下の隙間Ｇを介して同軸上に対向配置され
ている。
の一実施形態を示す。金属製の筒状容器からなる消音器
本体１０は、端板１１，１２で両端を閉塞されると共
に、端板１１に入口管１３を取り付け、端板１２に出口
管１４を取り付けている。そして、消音器本体１０内で
は、入口管１３と出口管１４とが、入口管１３の半径ｒ
の０．６倍以下の隙間Ｇを介して同軸上に対向配置され
ている。
【００１３】尚、入口管１３は図示しないエンジンに連
絡し、出口管１４は大気側に連絡している。次に、図１
に示す本実施形態に係る拡張構造の消音器を直管と比較
した純音実験によるデータを図３に示す。図２の（イ）
は、この実験に用いた図１の本実施形態に係る拡張構造
の消音器の模式図を示す。その詳細は、入口管１３と出
口管１４との管径（２ｒ）を５０ｍｍ、消音器本体１０
の長さＬを１００ｍｍ、消音器本体１０の径Ｒを１００
ｍｍ、入口管１３と出口管１４との隙間Ｇを１５ｍｍ
（入口管１３の半径ｒの０．６倍）とした。
絡し、出口管１４は大気側に連絡している。次に、図１
に示す本実施形態に係る拡張構造の消音器を直管と比較
した純音実験によるデータを図３に示す。図２の（イ）
は、この実験に用いた図１の本実施形態に係る拡張構造
の消音器の模式図を示す。その詳細は、入口管１３と出
口管１４との管径（２ｒ）を５０ｍｍ、消音器本体１０
の長さＬを１００ｍｍ、消音器本体１０の径Ｒを１００
ｍｍ、入口管１３と出口管１４との隙間Ｇを１５ｍｍ
（入口管１３の半径ｒの０．６倍）とした。
【００１４】図２の（ロ）は、この実験に用いた比較例
の模式図を示す。詳細は、管径が５０ｍｍの直管であ
る。図３において、グラフイは、本実施形態の消音器
（イ）の測定値、フラフロは、比較例の直管（ロ）の測
定値を表す。この結果より、図１の本実施形態に係る拡
張構造の消音器（イ）は、こもり音の原因と称される低
周波数域（２００Ｈｚ以下）において、直管（ロ）に示
されている共鳴ピークが矢印で示すように確実に低下さ
れており、共鳴周波数をずらさずに共鳴レベルだけを低
減していることが確認できる。
の模式図を示す。詳細は、管径が５０ｍｍの直管であ
る。図３において、グラフイは、本実施形態の消音器
（イ）の測定値、フラフロは、比較例の直管（ロ）の測
定値を表す。この結果より、図１の本実施形態に係る拡
張構造の消音器（イ）は、こもり音の原因と称される低
周波数域（２００Ｈｚ以下）において、直管（ロ）に示
されている共鳴ピークが矢印で示すように確実に低下さ
れており、共鳴周波数をずらさずに共鳴レベルだけを低
減していることが確認できる。
【００１５】尚、入口管１３と出口管１４との隙間Ｇ
が、入口管１３の半径ｒの０．６倍を超える場合、即
ち、開口端補正の値を超える場合には、消音器本体１０
で形成される拡張部が境界条件となり、図５の示す従来
例と同様に共鳴径が変化する。このように構成された本
実施形態によれば、入口管１３と出口管１４とが、消音
器本体１０内において、入口管１３の半径ｒの０．６倍
以下の隙間Ｇを介して同軸上に対向配置されているの
で、音響的に連続した管とみなされ、共鳴周波数は変化
せず、共鳴レベルが発達しない。
が、入口管１３の半径ｒの０．６倍を超える場合、即
ち、開口端補正の値を超える場合には、消音器本体１０
で形成される拡張部が境界条件となり、図５の示す従来
例と同様に共鳴径が変化する。このように構成された本
実施形態によれば、入口管１３と出口管１４とが、消音
器本体１０内において、入口管１３の半径ｒの０．６倍
以下の隙間Ｇを介して同軸上に対向配置されているの
で、音響的に連続した管とみなされ、共鳴周波数は変化
せず、共鳴レベルが発達しない。
【００１６】従って、共鳴周波数をずらさずに共鳴レベ
ルだけを低減することができる。又、上記実施形態で
は、プリマフラー的な拡張構造の消音器について説明し
たが、本発明はこれに限らず、拡張室，共鳴室を備えた
メインマフラー的な拡張構造の消音器に適用することも
可能である。
ルだけを低減することができる。又、上記実施形態で
は、プリマフラー的な拡張構造の消音器について説明し
たが、本発明はこれに限らず、拡張室，共鳴室を備えた
メインマフラー的な拡張構造の消音器に適用することも
可能である。
【００１７】
【発明の効果】上述したように、請求項１記載の拡張構
造の消音器によれば、入口管と出口管との隙間を、入口
管の半径の０．６倍以下としたので、共鳴周波数は変化
させることなく、共鳴レベルを低減することが可能とな
った。
造の消音器によれば、入口管と出口管との隙間を、入口
管の半径の０．６倍以下としたので、共鳴周波数は変化
させることなく、共鳴レベルを低減することが可能とな
った。
【図１】請求項１記載の拡張構造の消音器の一実施形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】図１に示す本実施形態に係る拡張構造の消音器
を直管と比較した純音実験によるデータである。
を直管と比較した純音実験によるデータである。
【図３】図２に用いた本実施形態に係る拡張構造の消音
器イと直管ロを示す説明図である。
器イと直管ロを示す説明図である。
【図４】排気管の場合の共鳴レベルを示す説明図であ
る。
る。
【図５】排気系の共鳴を防止するために拡張室を設けた
説明図である。
説明図である。
【図６】排気系の共鳴を防止するために共鳴室を設けた
説明図である。
説明図である。
１３ 入口管 １４ 出口管 Ｇ 隙間 ｒ 入口管１３の半径
Claims (1)
- 【請求項１】 入口管（１３）と出口管（１４）とが同
軸上に取り付けられた拡張構造の消音器において、 入口管（１３）と出口管（１４）との隙間（Ｇ）が、入
口管（１３）の半径（ｒ）の０．６倍以下であることを
特徴とする拡張構造の消音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6036697A JPH10252444A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 拡張構造の消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6036697A JPH10252444A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 拡張構造の消音器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10252444A true JPH10252444A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13140083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6036697A Pending JPH10252444A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 拡張構造の消音器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10252444A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100347305B1 (ko) * | 1999-07-19 | 2002-08-07 | 한국수력원자력 주식회사 | 디젤발전기용 연장관형 소음기 |
| US7907740B2 (en) | 2005-12-19 | 2011-03-15 | Seiko Epson Corporation | Electrostatic ultrasonic transducer drive control method, electrostatic ultrasonic transducer, ultrasonic speaker using the same, audio signal reproduction method, ultra-directional acoustic system, and display device |
| US8666094B2 (en) | 2005-12-07 | 2014-03-04 | Seiko Epson Corporation | Drive control method of electrostatic-type ultrasonic transducer, electrostatic-type ultrasonic transducer, ultrasonic speaker using electrostatic-type ultrasonic transducer, audio signal reproducing method, superdirectional acoustic system, and display |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP6036697A patent/JPH10252444A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100347305B1 (ko) * | 1999-07-19 | 2002-08-07 | 한국수력원자력 주식회사 | 디젤발전기용 연장관형 소음기 |
| US8666094B2 (en) | 2005-12-07 | 2014-03-04 | Seiko Epson Corporation | Drive control method of electrostatic-type ultrasonic transducer, electrostatic-type ultrasonic transducer, ultrasonic speaker using electrostatic-type ultrasonic transducer, audio signal reproducing method, superdirectional acoustic system, and display |
| US7907740B2 (en) | 2005-12-19 | 2011-03-15 | Seiko Epson Corporation | Electrostatic ultrasonic transducer drive control method, electrostatic ultrasonic transducer, ultrasonic speaker using the same, audio signal reproduction method, ultra-directional acoustic system, and display device |
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