JPH10251876A - エッチング液 - Google Patents

エッチング液

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Publication number
JPH10251876A
JPH10251876A JP7910597A JP7910597A JPH10251876A JP H10251876 A JPH10251876 A JP H10251876A JP 7910597 A JP7910597 A JP 7910597A JP 7910597 A JP7910597 A JP 7910597A JP H10251876 A JPH10251876 A JP H10251876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine
etching
acid
deriv
etching solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7910597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Morikawa
佳彦 森川
Kazunori Senbiki
一則 千疋
Nobuhiro Yamazaki
宣広 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Densan Ltd
Original Assignee
Ebara Densan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Densan Ltd filed Critical Ebara Densan Ltd
Priority to JP7910597A priority Critical patent/JPH10251876A/ja
Publication of JPH10251876A publication Critical patent/JPH10251876A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混入する塩素によってエッチング速度が低下
することのないエッチング液を提供する。 【解決手段】 主剤として硫酸を140g/l、過酸化
水素を40g/l、硫酸銅5水和物を15g/l、ま
た、助剤としてテトラヒドロピランを5g/l、ペンタ
ンジオールを15g/lを配合してエッチング液を構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層プリント基
板の製造等に際して銅箔や銅板のエッチングに用いるエ
ッチング液、詳しくは、塩素の混在によるエッチング速
度の低下を防止できるエッチング液に関する。
【0002】
【従来の技術】多層プリント基板の製造に際しては、無
電解銅メッキ前、電解銅メッキ前、レジスト塗布前、プ
リフラックス塗布前等において清浄な銅表面を得ること
を目的に、ソフトエッチング(あるいはマイクロエッチ
ング)と称せられる軽度なエッチングが行われている。
このようなエッチングには、通常、オキソ酸と過酸化物
を混合したエッチング液が使用されており、この種のエ
ッチング液として硫酸と過酸化水素を混合した硫酸/過
酸化水素エッチング液が知られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た硫酸/過酸化水素エッチング液にあっては、液中に塩
素(イオン)が混在すると塩素が銅と反応して塩化第1
銅の皮膜を銅表面に形成するため、図1に示すように、
エッチング力(エッチング速度)が低下する。そこで、
一般には、エッチング液の作成には純水等を用いて塩素
の混入の防止が図られる。ところが、多層プリント基板
の製造にはソフトエッチングの前後に水洗を行わなけれ
ばならず、この水洗には市水(一般の水道水等)が用い
られ、水洗により多層プリント基板には不可避的に塩素
が付着し、エッチングに際しての液中への塩素の混入が
避けられない。そして、上述した図1に示すように、塩
素濃度が僅かであっても(僅かな塩素の混入でも)エッ
チング速度が低下するため、エッチング速度の低下も避
けられないという問題があった。この発明は、上記問題
に鑑みてなされたもので、塩素が混入してもエッチング
速度が影響を受けることがないエッチング液を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるエッチング液は、オキソ酸群から
選ばれた酸若しくはその誘導体の少なくとも1つ、およ
び/または、過酸化物若しくはその誘導体の少なくとも
1つを有する主剤と、環状エーテル若しくはその誘導体
の少なくとも1つ、および/または、グリコール群若し
くはその誘導体から選ばれた少なくとも1つを有する助
剤とを含む。
【0005】そして、この発明にかかるエッチング液
は、助剤を塩素濃度に応じて1g/l〜50g/lの割
合で含む態様(請求項2)、具体的な一例を挙げれば、
塩素濃度が20ppmであれば20g/l程度の割合で
含有する。また、この発明にかかるエッチング液は、必
要に応じて、アゾールやハロゲン化物等の他の助剤を添
加することができる。アゾールはピロール、オキサゾー
ル、チアゾール等で代表され、ハロゲン化物は塩素のハ
ロゲン化物で代表され塩酸や塩等として添加される。
【0006】主剤は、オキソ酸、オキソ酸の誘導体、過
酸化物または過酸化物の誘導体から選択された1つある
いは複数を含む。オキソ酸は、下記の化1により表され
るもの、望ましくは、化1中のm値が2以上のものが用
いられ、硫酸(H2 SO4 )、硝酸、ホウ酸、過塩素酸
や塩素酸等で代表される。過酸化物は、過酸化水素(H
2 2 )、オキソンあるいはペルオキソ酸等で代表され
るが、好ましくは、過酸化水素またはペルオキソ酸
(塩)を用いる。
【0007】
【化1】
【0008】助剤は、環状エーテル、環状エーテルの誘
導体、グリコールまたはグリコールの誘導体から選択さ
れる1つあるいは複数を含む。環状エーテルはテトラヒ
ドロフランやテトラヒドロピラン等で代表され、グリコ
ールはブタンジオール、ペンタンジオールおよびヘキサ
ンジオールで代表される。
【0009】
【作用】この発明にかかるエッチング液は、助剤の環状
エーテル若しくはグリコールが液中の塩素を捕捉し、塩
素が銅表面に塩化第1銅の皮膜を形成することを妨げる
という作用を奏すると推測され、この結果として、液中
に塩素が混在しても、主剤と銅の反応(エッチング反
応)が円滑に進行し、高いエッチング速度が得られる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。 ・実施例1 実施例1にかかるエッチング液は、下記の組成を有す
る。 H2 SO4 : 140g/l H2 2 : 140g/l CuSO4 ・5H2 O : 15g/l ブタンジオール : 20g/l この実施例1は、塩素濃度が20ppmで1.9μm/
minのエッチング速度(エッチングレート)が得ら
れ、前述した図1との比較からも明らかなように塩素の
影響を排除できることが実証された。なお、その他の条
件は図1に記載された条件と同一である。
【0011】・実施例2 実施例2にかかるエッチング液は、下記の組成を有す
る。 H2 SO4 : 140g/l H2 2 : 40g/l CuSO4 ・5H2 O : 15g/l テトラヒドロフラン : 12g/l この実施例2も。塩素濃度が20ppmで1.9μm/
minのエッチングレートが得られた。
【0012】・実施例3 実施例3にかかるエッチング液は、下記の組成を有す
る。 H2 SO4 : 140g/l H2 2 : 40g/l CuSO4 ・5H2 O : 15g/l テトラヒドロフラン : 5g/l ペンタンジオール : 15g/l この実施例3は、20ppmの塩素濃度で2.0μm/
minのエッチング速度が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オキソ酸等の主剤に環状エーテルやグリコール等の
助剤を配合してエッチング液を構成するため、液中に塩
素が存在してもエッチング速度が低下することが無く、
エッチング液を市水を用い作成してコストの低減が図
れ、また、水洗等で不可避的に混入する塩素の悪影響を
排除でき、プリント基板の製造に際しての管理が容易化
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエッチング液における液中の塩素濃度と
エッチング速度との関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキソ酸群から選ばれた酸若しくはその
    誘導体の少なくとも1つ、および/または、過酸化物若
    しくはその誘導体の少なくとも1つを有する主剤と、 環状エーテル若しくはその誘導体の少なくとも1つ、お
    よび/または、グリコール群若しくはその誘導体から選
    ばれた少なくとも1つを有する助剤とを含むことを特徴
    とするエッチング液。
  2. 【請求項2】 前記助剤を1g/l〜50g/l含む請
    求項1に記載のエッチング液。
JP7910597A 1997-03-14 1997-03-14 エッチング液 Pending JPH10251876A (ja)

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JP7910597A JPH10251876A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 エッチング液

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015078443A (ja) * 2015-01-14 2015-04-23 上村工業株式会社 電気銅めっき用前処理剤、電気銅めっきの前処理方法及び電気銅めっき方法
CN106222660A (zh) * 2016-06-23 2016-12-14 无锡格菲电子薄膜科技有限公司 一种cvd法制备石墨烯的低温衬底刻蚀液及其低温刻蚀方法

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