JPH102512A - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JPH102512A JPH102512A JP15434296A JP15434296A JPH102512A JP H102512 A JPH102512 A JP H102512A JP 15434296 A JP15434296 A JP 15434296A JP 15434296 A JP15434296 A JP 15434296A JP H102512 A JPH102512 A JP H102512A
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- burner
- combustion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ＮＯｘ、ＣＯ2 の排出量を低減できると共に、
燃焼効率を向上させ、省エネ化を図ることができる燃焼
装置を提供する。 【解決手段】この燃焼装置は、燃焼室１の一部に取付け
られ、バーナを取付けるためのバーナ孔４と円錐孔５を
貫通して設けたバーナタイル２と、バーナタイル２内に
埋設され、バーナタイル２の受ける熱により通過する燃
料を加熱する燃料加熱管６と、燃料加熱管６の一端に接
続され、水と燃料油を混合した混合液体燃料を燃料供給
ポンプ１９により加圧して燃料加熱管６に供給する燃料
供給管９と、燃料加熱管６の他端に接続管を介して接続
されると共に、バーナタイル２のバーナ孔４に先端部を
挿入・固定したバーナ１０と、を備えて構成される。
燃焼効率を向上させ、省エネ化を図ることができる燃焼
装置を提供する。 【解決手段】この燃焼装置は、燃焼室１の一部に取付け
られ、バーナを取付けるためのバーナ孔４と円錐孔５を
貫通して設けたバーナタイル２と、バーナタイル２内に
埋設され、バーナタイル２の受ける熱により通過する燃
料を加熱する燃料加熱管６と、燃料加熱管６の一端に接
続され、水と燃料油を混合した混合液体燃料を燃料供給
ポンプ１９により加圧して燃料加熱管６に供給する燃料
供給管９と、燃料加熱管６の他端に接続管を介して接続
されると共に、バーナタイル２のバーナ孔４に先端部を
挿入・固定したバーナ１０と、を備えて構成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ボイラー、乾
燥炉、焼却炉、工業炉などに使用され、水と燃料油の混
合流体をバーナに供給して効率良く燃焼させる燃焼装置
に関する。
燥炉、焼却炉、工業炉などに使用され、水と燃料油の混
合流体をバーナに供給して効率良く燃焼させる燃焼装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＮＯｘの排出量の低減を目的とし
て、水と燃料油のエマルジョンをバーナに供給して燃焼
させる燃焼装置が、各種の文献で提案されている。
て、水と燃料油のエマルジョンをバーナに供給して燃焼
させる燃焼装置が、各種の文献で提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水と燃料油の
エマルジョンを燃料とするこの種の燃焼装置は、水・油
エマルジョンを燃料とすることの理由により、種々の問
題が生じていた。即ち、水・油エマルジョンは、一般
に、時間経過と共に分離しやすく、不安定な流体であ
る。したがって、安定した水・油エマルジョンを生成す
るためには、界面活性剤を水と燃料油に一定の割合で添
加し、高性能ミキサーで撹拌する必要があった。
エマルジョンを燃料とするこの種の燃焼装置は、水・油
エマルジョンを燃料とすることの理由により、種々の問
題が生じていた。即ち、水・油エマルジョンは、一般
に、時間経過と共に分離しやすく、不安定な流体であ
る。したがって、安定した水・油エマルジョンを生成す
るためには、界面活性剤を水と燃料油に一定の割合で添
加し、高性能ミキサーで撹拌する必要があった。
【０００４】このため、高性能ミキサーと共に、界面活
性剤を定量供給するための定量注入装置を付帯設備とし
て設置する必要があり、設備費が増大する問題があっ
た。さらに、水・油エマルジョンを燃焼させた場合、油
の燃焼カロリーが水の分解に使用されるため、そのカロ
リー分だけ燃焼温度が低下し、燃料油のみの燃焼と比べ
燃焼効率が低下する問題があった。
性剤を定量供給するための定量注入装置を付帯設備とし
て設置する必要があり、設備費が増大する問題があっ
た。さらに、水・油エマルジョンを燃焼させた場合、油
の燃焼カロリーが水の分解に使用されるため、そのカロ
リー分だけ燃焼温度が低下し、燃料油のみの燃焼と比べ
燃焼効率が低下する問題があった。
【０００５】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ＮＯｘ、ＣＯ2 の排出量を低減できると共に、燃焼
効率を向上させ、省エネ化を図ることができる燃焼装置
を提供することを目的とする。
で、ＮＯｘ、ＣＯ2 の排出量を低減できると共に、燃焼
効率を向上させ、省エネ化を図ることができる燃焼装置
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の燃焼装置は、燃焼室の一部に取付けられ、
バーナを取付けるためのバーナ孔と円錐孔を貫通して設
けたバーナタイルと、バーナタイル内に埋設され、バー
ナタイルの受ける熱により通過する燃料を加熱する燃料
加熱管と、燃料加熱管の一端に接続され、水と燃料油を
混合した混合液体燃料を燃料供給ポンプにより加圧して
燃料加熱管に供給する燃料供給管と、燃料加熱管の他端
に接続管を介して接続されると共に、バーナタイルのバ
ーナ孔に先端部を挿入・固定したバーナと、を備えたこ
とを特徴とする。
に、本発明の燃焼装置は、燃焼室の一部に取付けられ、
バーナを取付けるためのバーナ孔と円錐孔を貫通して設
けたバーナタイルと、バーナタイル内に埋設され、バー
ナタイルの受ける熱により通過する燃料を加熱する燃料
加熱管と、燃料加熱管の一端に接続され、水と燃料油を
混合した混合液体燃料を燃料供給ポンプにより加圧して
燃料加熱管に供給する燃料供給管と、燃料加熱管の他端
に接続管を介して接続されると共に、バーナタイルのバ
ーナ孔に先端部を挿入・固定したバーナと、を備えたこ
とを特徴とする。
【０００７】ここで、燃料加熱管は、バーナタイルの円
錐孔の内面に沿って円錐形螺線状に巻装された形態で、
バーナタイル内に埋設することができる。
錐孔の内面に沿って円錐形螺線状に巻装された形態で、
バーナタイル内に埋設することができる。
【０００８】
【作用・効果】このような構成の燃焼装置では、所定の
割合で混合された水と燃料油が、燃料供給ポンプにより
高圧に加圧されて燃料供給管からバーナタイル内の燃料
加熱管に送られ、燃料加熱管を通過した燃料はバーナに
供給されそのノズルから燃料室内に放出され、燃焼され
る。
割合で混合された水と燃料油が、燃料供給ポンプにより
高圧に加圧されて燃料供給管からバーナタイル内の燃料
加熱管に送られ、燃料加熱管を通過した燃料はバーナに
供給されそのノズルから燃料室内に放出され、燃焼され
る。
【０００９】バーナタイル内で発生する燃焼炎の輻射熱
によりバーナタイルは約１２００℃以上にまで加熱さ
れ、そこに埋設された燃料加熱管もそのような高温に加
熱される。そのため、燃料加熱管を通過する水と燃料油
の混合液体は、そこで加熱による内圧と高温により熱分
解され、その中の水は水素と酸素に分解され、また燃料
油も熱分解され、燃料は混合ガスとなってバーナから放
出され、燃焼する。
によりバーナタイルは約１２００℃以上にまで加熱さ
れ、そこに埋設された燃料加熱管もそのような高温に加
熱される。そのため、燃料加熱管を通過する水と燃料油
の混合液体は、そこで加熱による内圧と高温により熱分
解され、その中の水は水素と酸素に分解され、また燃料
油も熱分解され、燃料は混合ガスとなってバーナから放
出され、燃焼する。
【００１０】このように、水が熱分解され燃料油と共に
ガス化され混合ガスとなってバーナに送られ放出される
ため、燃焼効率を低下させることがない。
ガス化され混合ガスとなってバーナに送られ放出される
ため、燃焼効率を低下させることがない。
【００１１】即ち、水が液体の状態で燃焼室に噴霧され
ると、燃焼室内での燃料の燃焼カロリーが水の熱分解に
消費されるが、本装置では、熱分解された状態で燃焼室
に放出されるため、水の分解に燃料の燃焼カロリーが使
用されず、高い燃焼効率で燃焼させることができる。ま
た、水が熱分解される燃料加熱管は、燃焼炎の輻射熱で
加熱されるため、燃焼カロリーが余分に使用されること
はない。
ると、燃焼室内での燃料の燃焼カロリーが水の熱分解に
消費されるが、本装置では、熱分解された状態で燃焼室
に放出されるため、水の分解に燃料の燃焼カロリーが使
用されず、高い燃焼効率で燃焼させることができる。ま
た、水が熱分解される燃料加熱管は、燃焼炎の輻射熱で
加熱されるため、燃焼カロリーが余分に使用されること
はない。
【００１２】このように、従来の水・油エマルジョンを
燃料とした燃焼装置に比べ、より高い燃焼効率で燃焼さ
せることができ、エマルジョンを生成するための設備や
界面活性剤が不要となる。また、燃料油のみを燃料とす
る場合に比べ、燃料油に代えて水が入る割合だけ、ＣＯ
2 の発生を減少させることができる。
燃料とした燃焼装置に比べ、より高い燃焼効率で燃焼さ
せることができ、エマルジョンを生成するための設備や
界面活性剤が不要となる。また、燃料油のみを燃料とす
る場合に比べ、燃料油に代えて水が入る割合だけ、ＣＯ
2 の発生を減少させることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１４】図１は燃焼装置の断面構成図を示してい
る。１は耐火レンガ等で形成された燃焼室であり、この
燃焼室１のバーナを取付る箇所には、バーナタイル２が
固定される。燃焼室１は、各種ボイラー、乾燥炉、焼却
炉、工業炉などにおける燃焼部を形成するものである。
る。１は耐火レンガ等で形成された燃焼室であり、この
燃焼室１のバーナを取付る箇所には、バーナタイル２が
固定される。燃焼室１は、各種ボイラー、乾燥炉、焼却
炉、工業炉などにおける燃焼部を形成するものである。
【００１５】バーナタイル２は、その内部に、バーナ１
０の先端が挿入されるバーナ孔４と、バーナ孔４の前方
に円錐状に広がる円錐孔５を貫通するように設け、所定
形状に形成される。
０の先端が挿入されるバーナ孔４と、バーナ孔４の前方
に円錐状に広がる円錐孔５を貫通するように設け、所定
形状に形成される。
【００１６】さらに、このバーナタイル２内には、円錐
孔５の内面に沿って燃料加熱管６が円錐螺線状に巻装し
た形状で埋設される。バーナタイル２は、キャスタブル
な不定形耐火物により所定形状の型を用いて成形される
が、その成形時、成形型内に円錐螺線状の燃料加熱管６
がインサートとして成形型内にセットされ、成形され
る。燃料加熱管６には、高圧パイプである圧力配管用の
炭素鋼鋼管を使用することができる。
孔５の内面に沿って燃料加熱管６が円錐螺線状に巻装し
た形状で埋設される。バーナタイル２は、キャスタブル
な不定形耐火物により所定形状の型を用いて成形される
が、その成形時、成形型内に円錐螺線状の燃料加熱管６
がインサートとして成形型内にセットされ、成形され
る。燃料加熱管６には、高圧パイプである圧力配管用の
炭素鋼鋼管を使用することができる。
【００１７】バーナタイル２のバーナ孔４に先端を挿入
・固定されるバーナ１０は、外側管１１内に内側管１２
を間隙をあけて同軸上に取付け、内側管１２の先端にノ
ズル１３を固定して構成される。
・固定されるバーナ１０は、外側管１１内に内側管１２
を間隙をあけて同軸上に取付け、内側管１２の先端にノ
ズル１３を固定して構成される。
【００１８】ノズル１３の先端にはタングステン・カー
バイト製など超硬合金製のノズルチップが設けられ、ノ
ズルの消耗防止する。外側管１１の一部には空気供給口
１４が設けられ、さらに、ノズル１３の前方には、燃料
流体を拡散させるためのフィン状のディフューザ１５が
外側管１１内取付けられる。
バイト製など超硬合金製のノズルチップが設けられ、ノ
ズルの消耗防止する。外側管１１の一部には空気供給口
１４が設けられ、さらに、ノズル１３の前方には、燃料
流体を拡散させるためのフィン状のディフューザ１５が
外側管１１内取付けられる。
【００１９】バーナタイル２内に埋設した燃料加熱管６
の一端には、燃料を供給する燃料供給管９が接続され、
燃料加熱管６の他端は、接続管８を介してバーナ１０の
内側管１２の末端に接続される。燃料供給管９は燃料供
給ポンプ１９の吐出側に接続される。燃料供給ポンプ１
９には例えば１００〜５００ｋｇ／cm2 或はそれ以上の
吐出圧を生じる高圧ポンプが使用され、供給管９には圧
力計１８が接続される。
の一端には、燃料を供給する燃料供給管９が接続され、
燃料加熱管６の他端は、接続管８を介してバーナ１０の
内側管１２の末端に接続される。燃料供給管９は燃料供
給ポンプ１９の吐出側に接続される。燃料供給ポンプ１
９には例えば１００〜５００ｋｇ／cm2 或はそれ以上の
吐出圧を生じる高圧ポンプが使用され、供給管９には圧
力計１８が接続される。
【００２０】燃料供給ポンプ１９の吸入側は管を介して
燃料槽２０に配管・接続される。燃料槽２０には燃料と
して水と燃料油が所定の割合で入れられ、撹拌機２１に
より撹拌される。一方、バーナ１０の空気供給口１４に
は、燃焼用空気を供給するブロワ１７が管路を介して接
続される。また、バーナタイル２の上方にはパイロット
バーナ７が設けられる。なお、燃料供給管９には安全用
に圧力スイッチ２２が設けられ、燃料加熱管６が破損し
供給管９の圧力が急激に低下した場合、燃料供給ポンプ
１９を非常停止させる構造である。
燃料槽２０に配管・接続される。燃料槽２０には燃料と
して水と燃料油が所定の割合で入れられ、撹拌機２１に
より撹拌される。一方、バーナ１０の空気供給口１４に
は、燃焼用空気を供給するブロワ１７が管路を介して接
続される。また、バーナタイル２の上方にはパイロット
バーナ７が設けられる。なお、燃料供給管９には安全用
に圧力スイッチ２２が設けられ、燃料加熱管６が破損し
供給管９の圧力が急激に低下した場合、燃料供給ポンプ
１９を非常停止させる構造である。
【００２１】次に、上記構成の燃料装置の動作を説明す
ると、燃料槽２０には水と燃料油が例えば１：２の割合
で入れられ、撹拌機２１により撹拌される。この撹拌は
水と燃料油が混合されればよく、エマルジョンとする必
要はない。
ると、燃料槽２０には水と燃料油が例えば１：２の割合
で入れられ、撹拌機２１により撹拌される。この撹拌は
水と燃料油が混合されればよく、エマルジョンとする必
要はない。
【００２２】燃料供給ポンプ１９の運転により、燃料槽
２０内の水と油の混合液体は、燃料供給管９を通して、
バーナタイル２内の燃料加熱管６通り、さらに接続管８
を通過してバーナ１０に送られる。
２０内の水と油の混合液体は、燃料供給管９を通して、
バーナタイル２内の燃料加熱管６通り、さらに接続管８
を通過してバーナ１０に送られる。
【００２３】この燃料供給ポンプ１９による混合液体の
供給は、例えば１００〜５００ｋｇ／cm2 或はそれ以上
の高圧で行われ、バーナ１０では、この高圧の混合液体
が、ブロワ１７により供給される燃焼空気と共に、ノズ
ル１３からディフューザ１５を通して燃焼室内に向けて
噴霧される。このため、ノズル１３から放出される燃料
は約０．１μｍ程度の粒に超微粒子化して噴霧され、パ
イロットバーナ７によってこの噴霧燃料に点火される。
供給は、例えば１００〜５００ｋｇ／cm2 或はそれ以上
の高圧で行われ、バーナ１０では、この高圧の混合液体
が、ブロワ１７により供給される燃焼空気と共に、ノズ
ル１３からディフューザ１５を通して燃焼室内に向けて
噴霧される。このため、ノズル１３から放出される燃料
は約０．１μｍ程度の粒に超微粒子化して噴霧され、パ
イロットバーナ７によってこの噴霧燃料に点火される。
【００２４】バーナ１０の点火によって生じた燃焼炎の
輻射熱により、バーナタイル２は急速に加熱され、その
温度は短時間で約１２００℃以上にまで達する。このバ
ーナタイル２の加熱によって、そこに埋設された燃料加
熱管６が加熱され、その内部を通る水と油の混合液体を
約１２００℃或はそれ以上の温度で加熱する。このた
め、通過する混合液体は、この燃料加熱管６内での高温
・高圧状態により熱分解され、その中の水は水素と酸素
に分解され、燃料は混合ガスとなってノズル１３から放
出され、燃焼する。燃料加熱管６はバーナタイル２内に
埋設され、燃焼炎に曝されることがないため、酸化等に
よる劣化を抑制することができる。
輻射熱により、バーナタイル２は急速に加熱され、その
温度は短時間で約１２００℃以上にまで達する。このバ
ーナタイル２の加熱によって、そこに埋設された燃料加
熱管６が加熱され、その内部を通る水と油の混合液体を
約１２００℃或はそれ以上の温度で加熱する。このた
め、通過する混合液体は、この燃料加熱管６内での高温
・高圧状態により熱分解され、その中の水は水素と酸素
に分解され、燃料は混合ガスとなってノズル１３から放
出され、燃焼する。燃料加熱管６はバーナタイル２内に
埋設され、燃焼炎に曝されることがないため、酸化等に
よる劣化を抑制することができる。
【００２５】このように、水が熱分解され燃料油と共に
ガス化され混合ガスとなってバーナ１０に送られ、ノズ
ル１３から放出されるため、燃焼室内の燃焼カロリーが
水の熱分解に使用されず、燃焼効率を低下させることが
ない。つまり、水が液体の状態で燃焼室に噴霧される
と、燃焼室内での燃料の燃焼カロリーが水の熱分解に消
費されるが、本装置では、熱分解された状態で燃焼室に
放出されるため、水の分解に燃料の燃焼カロリーが使用
されず、高い燃焼効率で燃焼させることができる。ま
た、水が熱分解される燃料加熱管６は、燃焼炎の輻射熱
で加熱されるため、燃焼カロリーが余分に使用されるこ
とはない。
ガス化され混合ガスとなってバーナ１０に送られ、ノズ
ル１３から放出されるため、燃焼室内の燃焼カロリーが
水の熱分解に使用されず、燃焼効率を低下させることが
ない。つまり、水が液体の状態で燃焼室に噴霧される
と、燃焼室内での燃料の燃焼カロリーが水の熱分解に消
費されるが、本装置では、熱分解された状態で燃焼室に
放出されるため、水の分解に燃料の燃焼カロリーが使用
されず、高い燃焼効率で燃焼させることができる。ま
た、水が熱分解される燃料加熱管６は、燃焼炎の輻射熱
で加熱されるため、燃焼カロリーが余分に使用されるこ
とはない。
【００２６】このように、従来の水・油エマルジョンを
燃料とした燃焼装置に比べ、より高い燃焼効率で燃焼さ
せることができ、エマルジョンを生成するための設備や
界面活性剤が不要となる。また、燃料油のみを燃料とす
る場合に比べ、燃料油に代えて水が入る割合だけ、ＣＯ
2 の発生を減少させることができ、ＮＯｘの発生も減少
させることができる。
燃料とした燃焼装置に比べ、より高い燃焼効率で燃焼さ
せることができ、エマルジョンを生成するための設備や
界面活性剤が不要となる。また、燃料油のみを燃料とす
る場合に比べ、燃料油に代えて水が入る割合だけ、ＣＯ
2 の発生を減少させることができ、ＮＯｘの発生も減少
させることができる。
【００２７】
【実施例】次に、本発明の効果を確認するために行った
実施例について説明する。本発明の実施例として、図１
に示すような構造の燃焼装置を試作し、使用した。
実施例について説明する。本発明の実施例として、図１
に示すような構造の燃焼装置を試作し、使用した。
【００２８】燃焼室１には、内径５５０mm、長さ２２０
０mm、容積０．５２ｍ3 で、負荷熱量約５３００００ｋ
ｃａｌ／ｍ3 の燃焼室を使用し、燃料槽２０内に水とＡ
重油を１：２の割合で混合・撹拌し、３０Ｌ／時間の量
の混合液体燃焼をバーナ１０に供給した。
０mm、容積０．５２ｍ3 で、負荷熱量約５３００００ｋ
ｃａｌ／ｍ3 の燃焼室を使用し、燃料槽２０内に水とＡ
重油を１：２の割合で混合・撹拌し、３０Ｌ／時間の量
の混合液体燃焼をバーナ１０に供給した。
【００２９】比較例として、通常の燃焼室に一般的なガ
ンタイプバーナを取付けた燃焼装置を使用した。燃焼室
は、実施例と同様に、内径５５０mm、長さ２２００mm、
容積０．５２ｍ3 で、負荷熱量約５３００００ｋｃａｌ
／ｍ3 とし、燃料としてＡ重油を３０Ｌ／時間の流量で
供給した。
ンタイプバーナを取付けた燃焼装置を使用した。燃焼室
は、実施例と同様に、内径５５０mm、長さ２２００mm、
容積０．５２ｍ3 で、負荷熱量約５３００００ｋｃａｌ
／ｍ3 とし、燃料としてＡ重油を３０Ｌ／時間の流量で
供給した。
【００３０】図２は、上記実施例の燃焼装置と比較例の
燃焼装置について燃焼実験を実施し、その際の燃焼室の
特定位置（バーナ先端より１５００mm離れた側壁部）の
温度を、時間経過と共に測定した際の測定データをグラ
フにしたものである。
燃焼装置について燃焼実験を実施し、その際の燃焼室の
特定位置（バーナ先端より１５００mm離れた側壁部）の
温度を、時間経過と共に測定した際の測定データをグラ
フにしたものである。
【００３１】この図２のグラフから、本発明の実施例の
燃焼装置は、通常の燃焼室に一般的なガンタイプバーナ
を取付けた燃焼装置に比べ、燃焼室内の温度上昇率が高
く、高い燃焼効率で燃焼することがわかる。
燃焼装置は、通常の燃焼室に一般的なガンタイプバーナ
を取付けた燃焼装置に比べ、燃焼室内の温度上昇率が高
く、高い燃焼効率で燃焼することがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す燃焼装置の断面構成
図である。
図である。
【図２】本発明の実施例と比較例における燃焼温度の上
昇を示すグラフである。
昇を示すグラフである。
１−燃焼室 ２−バーナタイル ４−バーナ孔 ５−円錐孔 ６−燃焼加熱管 ８−接続管 ９−燃料供給管 １０−バーナ １９−燃料供給ポンプ
Claims (2)
- 【請求項１】 燃焼室の一部に取付けられ、バーナを取
付けるためのバーナ孔と円錐孔を貫通して設けたバーナ
タイルと、 該バーナタイル内に埋設され、該バーナタイルの受ける
熱により通過する燃料を加熱する燃料加熱管と、 該燃料加熱管の一端に接続され、水と燃料油を混合した
混合液体燃料を燃料供給ポンプにより加圧して該燃料加
熱管に供給する燃料供給管と、 該燃料加熱管の他端に接続管を介して接続されると共
に、該バーナタイルのバーナ孔に先端部を挿入・固定し
たバーナと、 を備えたことを特徴とする燃焼装置。 - 【請求項２】 前記燃料加熱管が前記バーナタイルの円
錐孔の内面に沿って円錐形螺線状に巻装された形態で該
バーナタイル内に埋設された請求項１記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15434296A JPH102512A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15434296A JPH102512A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 燃焼装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH102512A true JPH102512A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15582064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15434296A Withdrawn JPH102512A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH102512A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100529700B1 (ko) * | 2004-05-04 | 2005-11-22 | 송종은 | 중질유용 버너 |
| JP2011021803A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Communication Link Co Ltd | 水油燃焼装置 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15434296A patent/JPH102512A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100529700B1 (ko) * | 2004-05-04 | 2005-11-22 | 송종은 | 중질유용 버너 |
| JP2011021803A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Communication Link Co Ltd | 水油燃焼装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |