JPH10251257A - イミダゾピリジン誘導体の製造法及びその中間体塩酸 塩 - Google Patents

イミダゾピリジン誘導体の製造法及びその中間体塩酸 塩

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JPH10251257A
JPH10251257A JP7887797A JP7887797A JPH10251257A JP H10251257 A JPH10251257 A JP H10251257A JP 7887797 A JP7887797 A JP 7887797A JP 7887797 A JP7887797 A JP 7887797A JP H10251257 A JPH10251257 A JP H10251257A
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JP
Japan
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methyl
biphenyl
group
amino
imidazo
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Application number
JP7887797A
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English (en)
Inventor
Hideki Kageyama
秀樹 蔭山
So Masuda
宗 増田
Yoshio Urawa
世志雄 浦和
Mutsumi Nagaoka
睦 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Chemical Co Ltd
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Eisai Chemical Co Ltd
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)メ
チル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン誘導体(II)の工業的に優れた製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 2−[N−(ビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジ
ン誘導体(I)あるいはその塩酸塩(IV)を有機酸塩ま
たはアミンの存在下に環化する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特開平7−6198
4号公報等に記載された医薬中間体として有用な、2−
置換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチ
ル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体の新
規製造法及びその製造中間体2−[N−(ビフェニル−
4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキル
アミドピリジン誘導体の塩酸塩に関する。
【0002】
【従来の技術】2−置換−3−(ビフェニル−4−イ
ル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン誘導体はアンギオテンシンII受容体拮抗剤
等の医薬中間体として重要であり、その効率的製造法が
望まれていた。例えば、特開平7−61984号公報に
は2−[N−(2′−メトキシカルボニルビフェニル−
4−イル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド−5
−ブロモ−4−メチル−3−ニトロピリジンを還元、環
化して2−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカル
ボニルビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3
H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを得る方法、ある
いは2−[N−(2′−メトキシカルボニルビフェニル
−4−イル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド−
5−ブロモ−4−メチル−3−ニトロピリジンを還元、
異性化し、3−シクロプロパンカルボキサミド−2−
[N−(2′−メトキシカルボニルビフェニル−4−イ
ル)メチル]アミノ−5−ブロモ−4−メチルピリジン
を得て、更に還元、環化して2−シクロプロピル−3−
(2′−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジンを得る方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平7
−61984号公報開示技術では、より高純度品を得る
ためにはカラムクロマトグラフィーで精製する必要があ
り、操作が繁雑で、低収率となる傾向があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、下記一般式で
表される2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]
アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジン誘導
体(I)、
【0005】
【化9】
【0006】[式中R1は水素原子またハロゲン原子を
意味し、さらにハロゲン原子とは臭素原子または塩素原
子を意味する。R2は水素原子またはメチル基を、R3
シクロアルキル基、低級アルキル基または低級アルコキ
シ基を意味し、R4はシアノ基又は式−COOR5で表さ
れる基(式中R5は低級アルキル基、シクロアルキル
基、アルコキシアルキル基、チオアルコキシアルキル
基、シクロエーテル基、アリール基、アラルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、トリアルキルシリル基を意
味する。)または下記構造式で表される基
【0007】
【化10】
【0008】を意味する。]
【0009】あるいはその塩酸塩(IV)
【0010】
【化11】
【0011】[式中R1、R2、R3、R4は前記と同様の
意味を有する。]を80〜260℃で加熱環化すると、
製品純度、収率が共に良好で、目的とする2−置換−3
−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体が得られると
いう事実を見出し、本発明を完成した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明で原料となる2−[N−(ビフェニル−4−イル)
メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリ
ジン誘導体(I)は下記一般式で表される。
【0013】
【化12】
【0014】[式中、R1は水素原子またはハロゲン原
子を意味し、さらにハロゲン原子とは臭素原子または塩
素原子を意味する。R2は水素原子またはメチル基を、
3はシクロアルキル基、低級アルキル基または低級ア
ルコキシ基を、R4はシアノ基又は−COOR5で表され
る基(式中R5は低級アルキル基、シクロアルキル基、
アルコキシアルキル基、チオアルコキシアルキル基、シ
クロエーテル基、アリール基、アラルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、トリアルキルシリル基を意味す
る。)または下記構造式で表される基
【0015】
【化13】
【0016】を意味する。]
【0017】また更に具体的な代表例として、例えば下
記化合物を挙げることができるが、本発明にかかる2−
[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−
メチル−3−アルキルアミドピリジン誘導体(I)はこ
れらに限定されない。
【0018】(1)3−シクロプロパンカルボキサミド
−2−[N−(2’−メトキシカルボニルビフェニル−
4−イル)メチル]アミノ−4−メチルピリジン (2)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−4,6−ジメチルピリジン (3)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−5−ブロモ−4−メチルピリジン (4)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−5−クロロ−4−メチルピリジン (5)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−5−ブロモ−4,6−ジメチルピリジン (6)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−5−クロロ−4,6−ジメチルピリジン (7)3−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
4−メチルピリジン (8)3−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
4,6−ジメチルピリジン (9)3−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
5−ブロモ−4−メチルピリジン (10)3−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
5−ブロモ−4,6−ジメチルピリジン (11)3−バレリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
4−メチルピリジン (12)3−バレリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
4,6−ジメチルピリジン (13)3−バレリルアミノ−2−[N−(2’−メトキ
シカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−
5−ブロモ−4,6−ジメチルピリジン (14)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−4−メチ
ルピリジン (15)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−4,6−
ジメチルピリジン (16)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4−メチルピリジン (17)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4−メチルピリジン (18)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4,6−ジメチルピリジン (19)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
{2’−(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イ
ル)ビフェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4,6−ジメチルピリジン (20)3−ブチリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−4−メチルピリジ
ン (21)3−ブチリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−4,6−ジメチル
ピリジン (22)3−ブチリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロモ−4−
メチルピリジン (23) 3−ブチリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロモ−4,
6−ジメチルピリジン (24)3−バレリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−4−メチルピリジ
ン (25)3−バレリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−4,6−ジメチル
ピリジン (26)3−バレリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロモ−4−
メチルピリジン (27)3−バレリルアミノ−2−[N−{2’−
(4",4"−ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフ
ェニル−4−イル}メチル]アミノ−5−ブロモ−4,
6−ジメチルピリジン (28)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ
−5−ブロモ−4−メチルピリジン (29)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ
−5−ブロモ−4,6−ジメチルピリジン (30)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ
−5−クロロ−4−メチルピリジン (31)3−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−
(2’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ
−5−クロロ−4,6−ジメチルピリジン (32)3−n−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4−メチルピリジン (33)3−n−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4,6−ジメチルピリジン (34)3−n−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4−メチルピリジン (35)3−n−ブチリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4,6−ジメチルピリジン (36)3−n−バレリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4−メチルピリジン (37)3−n−バレリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−ブロ
モ−4,6−ジメチルピリジン (38)3−n−バレリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4−メチルピリジン (39)3−n−バレリルアミノ−2−[N−(2’−シ
アノビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−5−クロ
ロ−4,6−ジメチルピリジン
【0019】本発明で製造される2−置換−3−(ビフ
ェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダ
ゾ[4,5−b]ピリジン誘導体(II)は下記一般式で
表される。
【0020】
【化14】
【0021】[式中R2、R3、R4は前記と同様の意味
を有する。]
【0022】さらに具体的な代表例として例えば下記化
合物を挙げることができるが、本発明にかかる2−置換
−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−
3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体(II)は
これらに限定されない。
【0023】(1)2−シクロプロピル−3−(2’−
メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メチル−7
−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (2)2−シクロプロピル−3−(2’−メトキシカル
ボニルビフェニル−4−イル)メチル−5,7−ジメチ
ル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (3)2−n−プロピル−3−(2’−メトキシカルボ
ニルビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (4)2−n−プロピル−3−(2’−メトキシカルボ
ニルビフェニル−4−イル)メチル−5,7−ジメチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (5)2−n−ブチル−3−(2’−メトキシカルボニ
ルビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン (6)2−n−ブチル−3−(2’−メトキシカルボニ
ルビフェニル−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−
3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (7)2−エチル−3−(2’−メトキシカルボニルビ
フェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン (8)2−エチル−3−(2’−メトキシカルボニルビ
フェニル−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−3H
−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (9)2−シクロプロピル−3−[2’−(4",4"−
ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン (10)2−シクロプロピル−3−[2’−(4",4"−
ジメチルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン (11)2−n−プロピル−3−[2’−(4",4"−ジ
メチルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン (12)2−n−プロピル−3−[2’−(4",4"−ジ
メチルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,
5−b]ピリジン (13)2−n−ブチル−3−[2’−(4",4"−ジメ
チルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン (14)2−n−ブチル−3−[2’−(4",4"−ジメ
チルオキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,
5−b]ピリジン (15)2−エチル−3−[2’−(4",4"−ジメチル
オキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン (16)2−エチル−3−[2’−(4",4"−ジメチル
オキサゾリン−2”−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル−5,7−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン
【0024】本発明は2−[N−(ビフェニル−4−イ
ル)メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミド
ピリジン誘導体(I)またはその塩酸塩(VI)を、環化
し2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7
−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導
体(II)を得る製法であり、その反応温度は限定されな
いが、目的物の収率の観点からは80〜260℃の加熱
下に行うことが好ましく、より好ましくは100〜22
0℃である。
【0025】上記の加熱環化反応は、無溶媒でも反応は
進行するが、溶媒を使用することもできる。この時用い
られる溶媒としてはメタノール、エタノール、2−プロ
パノール、ブタノール、トルエン、ジメチルホルムアミ
ドが挙げられ、好ましくはメタノール、2−プロパノー
ル、エタノールを挙げることができる。
【0026】溶媒の使用量も限定されないが、通常は2
−[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4
−メチル−3−アルキルアミドピリジン誘導体(I)の
0.5〜100倍重量、好ましくは1〜10倍重量が用
いられる。
【0027】また上記の環化反応の際には、有機酸塩又
はアミンの存在下に行うことにより、より好ましい結果
が得られる。具体的に有機酸塩としては、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸
カリウム等が用いられる。アミンとしては、具体的には
トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジエチルアミン等が挙げられ、好ましくはトリエチ
ルアミンが挙げられる。
【0028】有機酸塩又はアミンの使用量も限定されな
いが、通常は2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチ
ル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジン
誘導体(I)の0.1〜20倍モル、好ましくは1〜5
倍モルを用いる。
【0029】一方、2−[N−(ビフェニル−4−イ
ル)メチル]アルキルアミド−3−ニトロピリジン誘導
体(III)から2−置換−3−(ビフェニル−4−イ
ル)メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
導体(II)を製造する方法については、まず2−[N−
(ビフェニル−4−イル)メチル]アルキルアミド−3
−ニトロピリジン誘導体(III)を還元、脱ハロゲン化
及び異性化して2−[N−(ビフェニル−4−イル)メ
チル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジ
ン誘導体(I)とし、必要に応じて塩酸塩(IV)とし、
更に加熱環化して2−置換−3−(ビフェニル−4−イ
ル)メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
導体(II)を得るのであるが、以下に詳細を説明する。
【0030】還元、脱ハロゲン化及び異性化は以下の条
件で反応させることにより同時に反応が進行する。まず
2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アルキル
アミド−4−メチル−3−ニトロピリジン誘導体(II
I)に、溶媒、有機酸塩または塩基、触媒を加える。溶
媒としては、メタノール、2−プロパノール、エタノー
ル、ブタノール、トルエン、ジメチルホルムアミドが挙
げられ、好ましくはメタノール、2−プロパノール及び
エタノールが用いられる。
【0031】溶媒の使用量は限定されないが、通常は2
−[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アルキルア
ミド−4−メチル−3−ニトロピリジン誘導体(III)
の0.5〜100倍重量、好ましくは1〜10倍重量が
用いられる。
【0032】本反応は有機酸塩またはアミン存在下に行
うが、具体的に有機酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、クエン酸ナトリウム、酪酸ナトリウム等が
用いられる。アミンとしては、具体的にはトリエチルア
ミン、トリメチルアミン、トリブチルアミン、ジエチル
アミン等が用いられ、好ましくはトリエチルアミンが用
いられる。
【0033】有機酸塩またはアミンの使用量は限定され
ないが、通常は2−[N−(ビフェニル−4−イル)メ
チル]アルキルアミド−4−メチル−3−ニトロピリジ
ン誘導体(III)の0.1〜20倍モル、好ましくは1
〜5倍モルを用いる。
【0034】還元条件としては、反応系に水素を通常1
〜50kg/cm2、好ましく1〜10kg/cm2になるよ
うに仕込み、反応中はその圧を維持する。
【0035】反応触媒も限定されないが、通常は、パラ
ジウム/カーボン系触媒又はラネーニッケルが用いら
れ、好ましくはパラジウム/カーボン系触媒が用いられ
る。担持量は限定されないが、好ましくは5%程度が用
いられる。
【0036】反応温度も限定されないが、通常は20〜
80℃、好ましくは25〜70℃に加熱する。反応時間
は触媒量、水素ガス圧力等により異なるが、通常5分〜
24時間、好ましくは30分〜3時間である。
【0037】上記反応により2−[N−(ビフェニル−
4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキル
アミドピリジン誘導体(I)が得られる。該誘導体(I)
はそのまま、加熱し環化させて2−置換−3−(ビフェ
ニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ
[4,5−b]ピリジン誘導体(II)を製造しても良い
が、最終製品純度を上げるには2−[N−(ビフェニル
−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキ
ルアミドピリジン誘導体(I)を塩酸塩(IV)として単
離してから、加熱環化し2−置換−3−(ビフェニル−
4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,
5−b]ピリジン誘導体(II)を製造することが好まし
い。
【0038】2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチ
ル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジン
誘導体(I)の塩酸塩(IV)の製造法としては、2−
[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−
メチル−3−アルキルアミドピリジン誘導体(I)の生
成した反応液中の触媒を濾過した後、減圧下で溶媒等を
留去し、好ましくは0〜40℃で濃縮残渣の2〜10倍
重量の酢酸エチル、アセトン、メチルイソブチルケト
ン、イソプロピルアルコール、クロロホルム等の溶媒に
溶解し、濃塩酸を2−[N−(ビフェニル−4−イル)
メチル]アルキルアミド4−メチル−3−ニトロピリジ
ン誘導体(III)に対して通常は1.0〜5.0倍モ
ル、好ましくは0.8〜1.2倍モルを加える。得られ
た結晶を濾過し、少量の溶剤で洗浄して2−[N−(ビ
フェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3
−アルキルアミドピリジン誘導体(I)の塩酸塩(IV)
を得ることができる。
【0039】なお、2−置換−3−(ビフェニル−4−
イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジン誘導体(II)は医薬中間体として重要であ
るが、その塩酸塩も同様に重要であり、該塩酸塩の製造
法としては、2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)
メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピ
リジン誘導体(II)の生成した反応液中の溶媒等を留去
した後、好ましくは0〜40℃で濃縮残渣の2〜10倍
重量の2−プロパノール、ブタノール、エタノール等の
溶媒に溶解し、濃塩酸を通常は0.7〜3.0倍モル
(対2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチル]アミ
ノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジン誘導体
(I))、好ましくは0.8〜1.2倍モルを加える。
得られた結晶を濾過して、少量の溶剤で洗浄して2−置
換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体(II)
の塩酸塩を得ることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明がこれらに限定されないことは言うまで
もない。 実施例12−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成
【0041】
【化15】
【0042】特開平7−61984号の実施例15に準
じて得られた3−シクロプロパンカルボキサミド−2−
(N−(2′−メトキシカルボニルビフェニル−4−イ
ル)メチル)アミノ−4−メチルピリジン塩酸塩10g
(22.1ミリモル)及び酢酸ナトリウム3.62g
(44.2ミリモル)を2−プロパノール60gに加え
て撹拌した懸濁液を140℃で5時間撹拌した。冷却
後、不溶部を濾過し、反応液を冷却後濃塩酸2.30g
(22.1ミリモル)を加え、析出した結晶を濾過乾燥
し、標題化合物の塩酸塩8.42g(19.4ミリモ
ル)を淡黄色結晶として得た。(収率88%) 以下の条件でHPLC分析したところHPLC純度は9
9.3%であった。 HPLC条件:カラム YMC−A311 ODS 6.0×100mm 溶 媒 0.01M 酢酸ナトリウム水溶液:MeOH= 35:65 流速 1.0ml/min UV 254nm 温度 40℃
【0043】実施例22−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例1において、酢酸ナトリウムの代わりに、クエン
酸3ナトリウム2水和物7.15g(24.3ミリモ
ル)とした以外は同様とし、標題化合物の塩酸塩7.9
4g(18.3ミリモル)を淡黄色結晶として得た。
(収率83%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.5%であった。
【0044】実施例32−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成
【0045】
【化15】
【0046】特開平7−61984号公報の実施例13
に従って得られた、2−[N−(2’−メトキシカルボ
ニルビフェニル−4−イル)メチル]シクロプロパンカ
ルボキサミド−5−ブロモ−4−メチル−3−ニトロピ
リジン10g(純度81%、15.4ミリモル)、トリ
エチルアミン7.78g(77ミリモル)、5%パラジ
ウム/炭素(水分含量53%)1.6g、メタノール5
0gを加えて懸濁させた後、4kg/cm2で2回窒素置
換した後、50℃、4kg/cm2で水素ガスの吸収が終
わるまで3時間吹き込んで2−[N−(2′−メトキシ
カルボニルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4
−メチル−3−シクロプロパンカルボキサミドピリジン
を得た。窒素置換後、触媒を濾過した液を20torr
で8.0gになるまで減圧濃縮し、酢酸ナトリウム2.
0g(24.6ミリモル)を2−プロパノール40gに
加えて撹拌した懸濁液を加え、140℃で5時間撹拌し
た。冷却後、不溶部を濾過してここに濃塩酸1.28g
(12.3ミリモル)を加え、析出した結晶を濾過乾燥
して標題化合物の塩酸塩5.2g(12.0ミリモル)
を淡黄色結晶として得た。(収率78%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は98.5%であった。
【0047】実施例42−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例3において2−[N−(2′−メトキシカルボニ
ルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル
−3−シクロプロパンカルボキサミドアミドピリジンに
濃塩酸1.45g(13.9ミリモル)を加えた以外は
同様とし、標題化合物の塩酸塩5.2g(12.0ミリ
モル)を淡黄色結晶として得た。(収率78%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.0%であった。
【0048】実施例52−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例3において2−[N−(2′−メトキシカルボニ
ルビフェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル
−3−シクロプロパンカルボキサミドピリジンに濃塩酸
1.61g(15.4ミリモル)を加え析出した結晶を
濾過した。この塩酸塩に酢酸ナトリウム2.0g(2
4.6ミリモル)と2−プロパノール40gに加えて撹
拌した懸濁液を加え、140℃で5時間撹拌した。冷却
後、不溶部を濾過し、濃塩酸130g(12.5ミリモ
ル)を加え、析出した結晶を濾過乾燥して、標題化合物
の塩酸塩5.33g(12.3ミリモル)を淡黄色結晶
として得た。(収率80%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.5%であった。
【0049】実施例62−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例1において、2−プロパノールの代わりにメタノ
ールを用い、120℃で5時間撹拌した以外は同様と
し、標題化合物の塩酸塩8.63g(19.9ミリモ
ル)を淡黄色結晶として得た。(収率90%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.3%であった。
【0050】実施例72−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成
【0051】
【化17】
【0052】2−[N−(2′−メトキシカルボニルビ
フェニル−4−イル)メチル]シクロプロパンカルボキ
サミド−5−ブロモ−4−メチル−3−ニトロピリジン
10g(純度81.0%、15.4ミリモル)、酢酸ナ
トリウム2.53g(30.8ミリモル)、5%パラジ
ウム/炭素(水分含量53%)16gを2−プロパノー
ル50gに懸濁させた後、4kg/cm2で2回窒素置換
し、50℃、4kg/cm2で水素の吸収が終わるまで3
時間撹拌しながら、水素を吹き込み、その後窒素置換し
140℃に昇温して5時間撹拌した。冷却後、不溶部を
濾過して除いた後、20torrで減圧濃縮した。ここ
に濃塩酸1.61g(15.4ミリモル)を加え、析出
した結晶を濾過乾燥して標題化合物塩酸塩5.34g
(12.3ミリモル)を淡黄色結晶として得た。(収率
80%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は98.5%であった。
【0053】実施例82−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例7で2−プロパノールの代わりにメタノールを同
量用いて、標題化合物の塩酸塩5.21g(12.0ミ
リモル)を淡黄色結晶として得た。(収率78%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は98.4%であった。
【0054】実施例92−シクロプロピル−3−(2′−メトキシカルボニル
ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例7で酢酸ナトリウムの代わりに、トリエチルアミ
ン7.78g(77ミリモル)、2−プロパノールの代
わりにメタノールを同量用いて、120℃で同時間撹拌
して反応を行う以外は同様とし、標題化合物の塩酸塩
4.69g(10.8ミリモル)を淡黄色結晶として得
た。(収率70%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は98.8%であった。
【0055】実施例103−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−(2’
−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]
アミノ−4−メチルピリジン及びその塩酸塩の合成 2−[N−(2’−メトキシカルボニルビフェニル−4
−イル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド−5−
ブロモ−4−メチル−3−ニトロピリジン10g(純度
81%、15.4ミリモル)に、トリエチルアミン7.
78g(77ミリモル)、5%パラジウム/炭素(水分
含量53%)1.6g、メタノール50gを加えて懸濁
させた後、4kg/cm2で2回窒素置換した後、50
℃、4kg/cm2で水素ガスの吸収が終わるまで3時間
吹き込んだ。窒素置換後、触媒を濾過した液を20to
rrで20gになるまで減圧濃縮した。ここにアセト
ン、25g、酢酸エチル46g、及び水30gを注ぎ、
45℃で分液し有機層を洗浄した。ここに飽和食塩水1
5gと濃塩酸1.76g(16.9ミリモル)を加え析
出した結晶を15℃で濾過後、乾燥して、標題化合物の
塩酸塩6.22g(13.8ミリモル)を淡黄色結晶と
して得た。(収率85%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.2%であった。
【0056】融点;161〜163℃1 H−NMR(400MHz、DMS0);δ(pp
m)0.83〜0.88(4H,m)、1.92〜1.
99(1H,m)、2.19(3H,s)、3.63
(3H,s)、4.83(2H,d,J=4.6H
z)、6.85(1H,d,J=6.5Hz)、7.3
〜7.7(8H,m)、7.76(1H,d,J=6.
5Hz)、8.74(1H,brs)、10.02(1
H,s)、13.8(1H,brs)
【0057】実施例113−シクロプロパンカルボキサミド−2−[N−(2’
−メトキシカルボニルビフェニル−4−イル)メチル]
アミノ−4−メチルピリジン及びその塩酸塩の合成 実施例10においてトリエチルアミンの代わりに酢酸ナ
トリウムを3.72g(46.2ミリモル)用いて同様
とし、標題化合物の塩酸塩5.55g(14.6ミリモ
ル)を淡黄色結晶として得た。(収率80%) 実施例1と同様にHPLC分析したところHPLC純度
は99.3%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦和 世志雄 茨城県鹿島郡神栖町木崎1367−1−1− 202 (72)発明者 長岡 睦 茨城県鹿島郡神栖町知手中央6−16−27 エーザイ化学株式会社神の池桜花寮内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表される2−[N−(ビフ
    ェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3−
    アルキルアミドピリジン誘導体(I)、 【化1】 [式中、R1は水素原子またはハロゲン原子を意味し、
    さらにハロゲン原子とは臭素原子または塩素原子を意味
    する。R2は水素原子またはメチル基を、R3はシクロア
    ルキル基、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、
    4はシアノ基又は−COOR5で表される基(式中R5
    は低級アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシアル
    キル基、チオアルコキシアルキル基、シクロエーテル
    基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基、トリアルキルシリル基を意味する。)または下
    記構造式で表される基 【化2】 を意味する。]またはその塩を、有機酸塩またはアミン
    の存在下に環化することを特徴とする下記一般式で表さ
    れる2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−
    7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
    導体(II)の製造法。 【化3】 [式中R2、R3、R4は前記と同様の意味を有する。]
  2. 【請求項2】 下記一般式で表される2−[N−(ビフ
    ェニル−4−イル)メチル]アルキルアミド−4−メチ
    ル−3−ニトロピリジン誘導体(III)を 【化4】 [式中R1、R2、R3、R4は前記と同様の意味を有す
    る。]有機酸塩またはアミンの存在下に還元異性化して
    下記一般式で表される2−[N−(ビフェニル−4−イ
    ル)メチル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミド
    ピリジン誘導体(I) 【化5】 [式中、R1、R2、R3、R4は前記と同様の意味を有す
    る。]必要に応じて下記一般式で表される塩酸塩(IV) 【化6】 [式中R1、R2、R3、R4は前記と同様の意味を有す
    る。]とした後、次いで有機酸塩またはアミンの存在下
    に環化することを特徴とする2−置換−3−(ビフェニ
    ル−4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ
    [4,5−b]ピリジン誘導体(II)の製造法。 【化7】 [式中R2、R3、R4は前記と同様の意味を有する。]
  3. 【請求項3】 環化の反応温度が80〜260℃である
    請求項1または2記載の2−置換−3−(ビフェニル−
    4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,
    5−b]ピリジン誘導体(II)の製造法。
  4. 【請求項4】 有機酸塩が酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
    ム、クエン酸ナトリウムまたはプロピオン酸カリウムか
    ら選ばれた1種以上である請求項1ないし3いずれか記
    載の2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−
    7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
    導体(II)の製造法。
  5. 【請求項5】 アミンがトリエチルアミン、トリメチル
    アミン、トリブチルアミンまたはジエチルアミンから選
    ばれた1種以上である請求項1ないし3いずれか記載の
    2−置換−3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−
    メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体
    (II)の製造法。
  6. 【請求項6】 環化を、2−プロパノール、メタノー
    ル、エタノール、ブタノール、トルエンまたはジメチル
    ホルムアミドから選ばれた1種以上の溶媒中で行うこと
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の2−置換
    −3−(ビフェニル−4−イル)メチル−7−メチル−
    3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体(II)の
    製造法。
  7. 【請求項7】 還元異性化を、パラジウム炭素触媒また
    はラネーニッケル触媒の存在下に接触還元することを特
    徴とする請求項2記載の2−置換−3−(ビフェニル−
    4−イル)メチル−7−メチル−3H−イミダゾ[4,
    5−b]ピリジン誘導体(II)の製造法。
  8. 【請求項8】 下記一般式で表される2−[N−(ビフ
    ェニル−4−イル)メチル]アミノ−4−メチル−3−
    アルキルアミドピリジン誘導体塩酸塩(IV)。 【化8】 [式中R1、R2、R3、R4は前記と同様の意味を有す
    る。]
  9. 【請求項9】 2−[N−(ビフェニル−4−イル)メ
    チル]アルキルアミド−4−メチル−3−ニトロピリジ
    ン誘導体(III)を酢酸ナトリウムまたはトリエチルア
    ミンの存在下に還元異性化し、次いで塩酸塩とする請求
    項8記載の2−[N−(ビフェニル−4−イル)メチ
    ル]アミノ−4−メチル−3−アルキルアミドピリジン
    誘導体塩酸塩(IV)の製造法。
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