JPH10251236A - 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子 - Google Patents

光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子

Info

Publication number
JPH10251236A
JPH10251236A JP7092597A JP7092597A JPH10251236A JP H10251236 A JPH10251236 A JP H10251236A JP 7092597 A JP7092597 A JP 7092597A JP 7092597 A JP7092597 A JP 7092597A JP H10251236 A JPH10251236 A JP H10251236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenyl
fluoro
compound
pyrimidine
optically active
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7092597A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Tamejirou Hiyama
爲次郎 檜山
Kenichi Sato
健一 佐藤
Junko Matsui
順子 松井
Nobuyuki Shiratori
伸之 白鳥
Atsushi Yoshizawa
篤 吉沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp, Sagami Chemical Research Institute filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP7092597A priority Critical patent/JPH10251236A/ja
Publication of JPH10251236A publication Critical patent/JPH10251236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より安定なスメクチック相を示し、自発分極
も大きく、ベース液晶との相溶性が高くて相系列を乱さ
ない、液晶化合物として有用な新規なエステル化合物及
びこの化合物を含む液晶表示材料並びにこれを用いた高
速応答性を有する光スイッチング素子を提供すること。 【解決手段】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜16の直鎖のアルキル基、R2
は炭素数2〜18の直鎖のアルキル基及び環Aおよび環
Bは1個または2個のフッ素原子で置換されていてもよ
い1,4-フェニレン基を表し、nは1〜10の整数を表
わす。ただし、C*は不斉炭素であって、その絶対配置
は独立にRまたはSである。)で表される新規な光学活
性エステル化合物及びこれを含有する液晶表示材料並び
にこれを構成要素とする光スイッチング素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶やエレクトロ
ケミクロミズムを利用するオプトエレクトロニクス関連
素子の素材である液晶材料として利用できる新規な光学
活性エステル化合物並びにこの化合物を含む液晶組成物
及び光スイッチング素子に関する。この種のオプトエレ
クトロニクス関連素子としては、例えば、液晶テレビ等
のデイスプレイ用、光プロンターヘッド、光フーリエ変
換素子、ライトバルブ等がある。
【0002】
【従来の技術】1975年R.B.Meyerらによって合成さ
れた4-(4-n-デシルオキシベンジリデンアミノ)ケイ皮
酸-2-メチルブチルエステル(DOBAMBC)を代表例とする
強誘電性液晶の出現と、それを用いたN.A.Clarkらの提
案した新しい表示方式(App. Phys.Lett.,1980,36,899)
により、μsecオーダーの高速応答性及び電場を切って
も液晶分子の配向が変わらない特性(メモリー性)を有す
る液晶セルが可能となった。これらの材料を用いた表示
素子を使えば、スイッチング素子などを用いないマルチ
プレックス駆動による単純マトリクス方式による液晶テ
レビが可能となり、アクティブマトリクスのものに比
べ、生産性やコスト、信頼性さらに大画面化などの面で
はるかに有利なものとなる。
【0003】このため、現在まで多くの強誘電性液晶材
料が合成され、提案されてきた。これらの強誘電性液晶
材料が表示材料として用いられるためには、いくつかの
物性が要求されるが、その中でも基本的なものとして
は、室温近傍の広い温度範囲でスメクチックC相を示
し、大きな自発分極を有し、化学的に安定しているとい
う点である。しかしながら、単一の化合物でこれらの諸
物性を満たすことは難しく、従来キラルスメクチックC
相を有する化合物を複数混合したり、ベース液晶に添加
する事により上記の物性を満たす液晶材料を得る努力が
なされてきた。ベース液晶に添加する場合には、上記の
物性に加えて、良好な相溶性が要求される。
【0004】本発明者らは、不斉炭素上にフッ素原子と
メチル基を導入することにより、単体でもあるいはベー
ス液晶に混合しても、安定なキラルスメクチックC相を
示し、非常に大きな自発分極を有する化合物を提案した
(特開平3-151368号公報、特開平4-28236
7号公報、特開平4-290875号公報、特開平5-3
20140号公報、特開平6-135894号公報、特
開平6-298740号公報、特開平7-10846号公
報)。また、さらに大きな自発分極を発現させる目的
で、分子の片側には不斉炭素上にフルオロ基とメチル基
を持ったキラル部を、他方には分岐したアルキル基から
なるキラル部を有するジキラル化合物を合成し、これを
ベ-ス液晶に混合すると、室温近傍の広い温度範囲でス
メクチックC相を示す高速応答可能な液晶材料となるこ
とを見出し、提案した(特開平7-10847号公報)。
しかし、当該化合物は単体ではキラルスメクチックC相
を発現できず、単体でもキラルスメクチックC相を発現
し、より安定なスメクチック相を示し、自発分極も大き
く、よりベース液晶との相溶性が高くて相系列を乱さな
い化合物が要求されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状に
鑑みなされたもので、本発明の目的は、より安定なスメ
クチック相を示し、自発分極も大きく、よりベース液晶
との相溶性が高くて相系列を乱さない、液晶化合物とし
て有用な新規なエステル化合物を提供することにある。
また、本発明の他の目的はこのような新規なエステル化
合物を含む液晶表示材料及びこれを用いた高速応答性を
有する光スイッチング素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、強誘電性液晶化合物の不斉構造および
核構造について鋭意検討を進めた結果、分子の一端には
不斉炭素上にフッ素原子およびメチル基を置換基として
有し、もう一端には不斉炭素上にフッ素原子および水素
原子を置換基として有する、ジフェニルピリミジン骨格
を有するジキラル化合物が、単体でも安定なスメクチッ
ク相を有し、かつ大きな自発分極を示すことを見い出し
た。さらに当該化合物は、ベース液晶との相溶性も良好
で室温近傍の広い温度範囲で安定なキラルスメクチック
C相を示し、大きな自発分極を示すことを見出した。
【0007】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、本発明は下記の一般式(I)
【化4】 (式中、R1は炭素数1〜16の直鎖のアルキル基、R2
は炭素数2〜18の直鎖のアルキル基及び環Aおよび環
Bは1個または2個のフッ素原子で置換されていてもよ
い1,4-フェニレン基を表し、nは1〜10の整数を表
わす。ただし、C*は不斉炭素であって、その絶対配置
は独立にRまたはSである。)で表される光学活性エス
テル化合物、及び下記の一般式(II)
【化5】 (式中、R1は炭素数1〜16の直鎖のアルキル基及び
環Aおよび環Bは1個または2個のフッ素原子で置換さ
れていてもよい1,4-フェニレン基を表し、nは1〜1
0の整数を表わす。ただし、C*は不斉炭素であって、
その絶対配置は独立にRまたはSである。)で表される
光学活性フェノール化合物、並びに上記一般式(II)で表
される光学活性フェノール化合物と下記式(III)
【化6】 (式中、R2は炭素数2〜18の直鎖のアルキル基を表
わす。ただし、C*は不斉炭素であって、その絶対配置
はRまたはSである。)で表される光学活性なカルボン
酸を反応させることからなる上記一般式(I)で表される
光学活性エステル化合物の製造方法に関する。
【0008】また他の発明としては上記一般式(I)で表
される光学活性エステル化合物の少なくとも1種を含有
する液晶表示材料、及び上記一般式(I)で表される光学
活性エステル化合物の少なくとも1種を構成要素とする
ことからなる光スイッチング素子に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)で表される化合物とし
ては、具体的には次のような化合物を例示することがで
きる。
【0010】2-(4-((S)-2-フルオロヘキシルオキ
シ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルブ
タノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-
2-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-
2-フルオロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェニル)
ピリミジン、2-(4-((S)-2-フルオロヘキシルオキ
シ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルヘ
キサノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)
-2-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-
2-フルオロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェニル)
ピリミジン、2-(4-((S)-2-フルオロヘキシルオキ
シ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルオ
クタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)
-2-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-
2-フルオロ-2-メチルノナノイルオキシ)フェニル)ピ
リミジン、2-(4-((S)-2-フルオロヘキシルオキシ)
フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノ
イルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-2-フ
ルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フ
ルオロ-2-メチルウンデカノイルオキシ)フェニル)ピリ
ミジン、2-(4-((S)-2-フルオロヘキシルオキシ)フ
ェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルドデカノ
イルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フ
ルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フ
ルオロ-2-メチルブタノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-2-フルオロペンチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルウンデカノイ
ルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-2-フル
オロヘプチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フル
オロ-2-メチルヘキサノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-2-フルオロオクチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-2-フルオ
ロノニルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-
2-メチルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-
(4-((S)-2-フルオロデシルオキシ)フェニル)-5-(4
-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-2-フルオロヘキシル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-2-フルオロウンデシルオキシ)フェニル)-5-(4
-((S)-2-フルオロ-2-メチルオクタノイルオキシ)フ
ェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-2-フルオロドデシ
ルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メ
チルペンタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4
-((S)-3-フルオロヘプチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-3-フルオロヘプチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルヘキサノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-3-フルオロペンチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-3-フルオロペンチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルオクタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-2-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルノナノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-3-フルオロヘプチルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
デカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)
-3-フルオロペンチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-
2-フルオロ-2-メチルウンデカノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-3-フルオロペンチルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ドデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-4-フルオロペンチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-4-フルオロペンチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルヘキサノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-4-フルオロペンチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-4-フルオロペンチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルオクタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-2-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルノナノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-4-フルオロペンチルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
デカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)
-4-フルオロペンチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-
2-フルオロ-2-メチルウンデカノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-4-フルオロペンチルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ドデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオロヘキシル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルヘキサノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオロヘキシル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルオクタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
(5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-(2-フ
ルオロ-2-メチルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオ
キシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオロ
ヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-
2-メチルウンデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルドデカノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオ
ロデシルオキシ)フェニル)-(S)-2-フルオロ-2-メチ
ルペンタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-5-フルオロデシルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘキサノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオロデシルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ヘプタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-6-フルオロヘプチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-6-フルオロヘプチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルヘキサノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-6-フルオロヘプチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-6-フルオロヘプチル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルオクタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン2-(4-(5
-フルオロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-(2-フル
オロ-2-メチルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-6-フルオロヘプチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオ
キシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-6-フルオロ
ヘプチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-
2-メチルウンデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-6-フルオロヘプチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルドデカノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-7-フルオ
ロオクチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオ
ロ-2-メチルペンタノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-7-フルオロオクチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルヘキサノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-((S)-7-フルオ
ロオクチルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオ
ロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(4-((S)-7-フルオロオクチルオキシ)フェニ
ル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルオクタノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-(5-フルオロヘ
キシルオキシ)フェニル)-5-(4-(2-フルオロ-2-メチ
ルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-7-フルオロオクチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-7-フルオロオクチルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ウンデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-7-フルオロオクチルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルドデカノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-8-フルオロノニルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ペンタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-8-フルオロノニルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルヘキサノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-8-フルオロノニルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ヘプタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-8-フルオロノニルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルオクタノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(4-((S)-5-フルオロヘキシル
オキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチ
ルノナノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-8-フルオロノニルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン、2-(4-((S)-8-フルオロノニルオキ
シ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルウ
ンデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-
((S)-8-フルオロノニルオキシ)フェニル)-5-(4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルドデカノイルオキシ)フェ
ニル)ピリミジン、2-(2-フルオロ-4-((S)-2-フル
オロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フル
オロ-2-メチルヘプタノイルオキシ)フェニル)ピリミジ
ン、2-(3-フルオロ-4-((S)-2-フルオロヘキシルオ
キシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチル
ヘプタノイルオキシ)フェニル)ピリミジン、2-(2,3-
ジフルオロ-4-((S)-2-フルオロヘキシルオキシ)フェ
ニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイル
オキシ)フェニル)ピリミジン、2-(4-(S)-2-フルオ
ロヘキシルオキシ)フェニル)-5-(3-フルオロ-4-
((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)フェニ
ル)ピリミジン及び上記の絶対配置が独立にSからRに
かわった化合物等である。
【0011】上記一般式(I)の化合物は次のようにして
得ることができる。
【数1】 (式中、R1、R2、環A、環B、n及びC*は上記一般
式(I)におけるものと同一の内容を表す。)
【0012】すなわち、光学活性なフェノール化合物(I
I)を光学活性なカルボン酸化合物(III)とエステル化す
ることにより本発明の化合物である一般式(I)で表され
る化合物が得られる。この場合、エステル化は、例え
ば、ジシクロヘキシルカルボジイミドのような脱水縮合
剤を用いる方法やカルボン酸化合物を、例えば塩化チオ
ニルのようなハロゲン化剤を用いて酸ハライドとし、塩
基の存在下に反応させる方法により行うことができる。
【0013】なお、上記で用いるカルボン酸化合物(II
I)は次のようにして得ることができる。
【数2】 (式中、R2及びC*は前述の一般式(I)におけるものと
同一の内容を表わす。)
【0014】すなわち、まず、一般式(IV)で表わされる
光学活性2-メチル-1,2-エポキシアルカンにアミン-
フッ化水素錯体または四フッ化ケイ素を作用させて、光
学活性2-フルオロ-2-メチル-1-アルカノールとする
(特開平2-235828号公報参照)。これを過マンガ
ン酸カリウム等の酸化剤を用いて酸化することによりカ
ルボン酸化合物(III)を得ることができる(特開平3-1
41241号公報参照)。
【0015】また、このフェノール化合物(II)は、例え
ば次のようにして得られる。
【数3】 (式中、R1、環A、環B、n及びC*は一般式(I)にお
けるものと同一の内容を表わす。)
【0016】すなわち、一般式(V)で表わされる光学活
性ニトリル化合物に塩化水素およびアンモニアガスを作
用させて、一般式(VI)で表わされるアミジン化合物に変
換した後、一般式(VII)で表わされるビニアミジニウム
塩と塩基存在下反応させることによって合成できる。
【0017】ここで用いる一般式(VII)で表わされるビ
ニアミジニウム塩は、例えば次のようにして得られる。
【数4】 (式中、環Bは一般式(I)におけるものと同一の内容を
表わす。)
【0018】すなわち、一般式(VIII)で表わされるカル
ボン酸化合物にN,N-ジメチルホルムアミドおよびオキ
シ塩化リンを作用させることによって合成できる。
【0019】ここで、一般式(VIII)で表わされるカルボ
ン酸化合物の多くは市販されており、また、一般的な方
法で容易に合成できる。また、一般式(V)で表わされる
光学活性ニトリル化合物はたとえば次のようにして得ら
れる。
【数5】 (式中、R1、環A、n及びC*は一般式(I)におけるも
のと同一の内容を表わす。)
【0020】すなわち、一般式(IX)で表わされる光学活
性含フッ素アルコールをトシル化した後、一般式(X)で
表わされるシアノフェノールを塩基存在下反応させる
か、一般式(IX)で表わされる光学活性含フッ素アルコー
ルと一般式(X)で表わされるシアノフェノールを光延反
応を用いてエーテル化して一般式(V)で表わされる光学
活性ニトリル化合物を得ることができる。
【0021】ここで、一般式(X)で表わされるシアノフ
ェノールの多くは市販されており、また、一般的な方法
で容易に合成できる。また、一般式(IX)で表わされる光
学活性含フッ素アルコールはR1およびnの種類に応じ
て、様々な方法で合成できる。代表的な例を次に示す。
【数6】 (式中、R1及びC*は一般式(I)におけるものと同一の
内容を表わす。)
【0022】n=1の場合、市販または一般的な方法で
容易に合成できる、一般式(XI)で表わされる光学活性オ
キシランにフッ化水素-ピリジン等のフッ素化剤を作用
させることによって容易に合成できる。n=2および3
の場合、一般式(XII)で表わされるケトエステルを不斉
還元した後、ヘキサフルオロペンテン-ジエチルアミン
等のフッ素化剤を作用させることによってフッ素化し、
さらにエステルを還元することによって得ることができ
る(特開平4-154769号及び特開平4-89483
号公報参照)。n=4〜10の場合、一般式(XI)で表わさ
れる光学活性オキシランに、一般式(XIII)で表わされる
アセチレン化合物をブチルリチウム等の塩基存在下に作
用させ、得られたアルコールを三フッ化ジメチルアミノ
硫黄等のフッ素化剤を作用させることによってフッ素化
し、さらに水素とパラジウム-炭素を用いて、アセチレ
ンの還元とベンジル基の加水素化分解によって得ること
ができる。
【0023】また、一般式(V)で表わされる光学活性ニ
トリル化合物は上記の方法以外にも、R1およびnの種
類に応じて、様々な方法で合成できる。たとえば、R1
の炭素数が2〜16で、n=1の場合、次のようにして
得ることもできる。
【数7】 (式中、環A及びC*は一般式(I)におけるものと同一
の内容を表し、R1,は一般式(I)のR1より炭素数が1
つ少ない直鎖のアルキル基を、またMはLi、MgCl、MgB
r、MgIを表わす。)
【0024】すなわち、一般式(X)で表わされるシアノ
フェノールを塩基存在下、光学活性エピクロロヒドリン
と反応させ、得られた光学活性オキシラン化合物に、ヨ
ウ化銅存在下R1,-Mを作用させ、得られたアルコールを
三フッ化ジメチルアミノ硫黄等のフッ素化剤を作用させ
ることによって得ることができる。
【0025】尚、上記一般式(I)で示した化合物中のR
1及びR2のアルキル基の炭素数及びnの数は、その化合
物が液晶状態を取り得る温度域等の物性に影響を持つも
のであり、目的によって適宜選定され得るものである。
【0026】本発明の上記一般式(I)で表される化合物
は、キラルスメクティックC相を有するために、この化
合物の1種或いは2種以上を混合して液晶表示材料とし
て用いることができるが、特には、キラル或いは非キラ
ルなスメクティック相を示す、例えばフェニルピリジン
化合物、フェニルピリミジン化合物、ビフェニルピリジ
ン化合物、ビフェニル化合物、フェニル=安息香酸エス
テル化合物、フェニルシクロヘキサン化合物、フェニル
=ビフェニルカルボン酸エステル化合物、ビフェニル=安
息香酸エステル化合物、テルフェニル化合物、1,5-ジ
フェニルピリミジン化合物等、或いはこれらの混合物か
らなるベース液晶に配合することにより、室温近傍の広
い温度範囲で安定なキラルスメクチックC相を示し、大
きな自発分極を液晶表示材料とすることができ、好まし
い。なお、この場合、本発明の一般式(I)で表される化
合物は、上記ベース液晶の種類にもよるが、1〜60重
量%の範囲内で適宜選択配合することができる。また、
本発明の化合物の配合に当たっては、いずれか1種の化
合物を単独で用いても、複数の化合物を混合して用いて
もよい。
【0027】さらに、本発明の上記一般式(I)で表され
る化合物或いはこれらの化合物を含む液晶表示材料を両
サイドに透明電極を有するセルに封入することにより光
スイッチング素子を作製することができる。以下、具体
的な実施例について述べる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)2-[4-[(S)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェニ
ル]-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイ
ルオキシ]フェニル]ピリミジン (1)合成
【数8】 (1-1) 2-(4-ヒドロキシフェニル)-N,N,N,N-
テトラメチルビニアミジニウムクロリドの合成
【0029】ジメチルホルムアミド(DMF)30mlに0
℃でオキシ塩化リン8.4mlを滴下し、30分撹拌した
後、4-ヒドロキシフェニル酢酸4.56g(30mmol)の
DMF溶液7mlを滴下し、室温まで昇温した。50℃で
30分撹拌した後、70℃で3時間撹拌した。反応液を
シリカゲル(Wakogel C-200)に吸着させ、酢酸エチルお
よびTHFで不純物を溶出させたのち、酢酸エチル/エ
タノール(1:1)混合溶媒で目的物を溶出し、濃縮し
た。残渣をエタノール30ml、酢酸エチル60ml混合溶
液に溶かし、ヘキサン100mlを加え再沈して、褐色粉
末で、次に示す理化学的性質を有する2-(4-ヒドロキ
シフェニル)-N,N,N,N-テトラメチルビニアミジニウ
ムクロリド6.17g(収率70%)を得た。1 H-NMR(CDCl3,δ):2.52(s,3H)、3.33(s,3
H)、6.86(d,J=8.6Hz,2H)、7.03(d,J=8.6Hz,2
H)、8.01(s,2H) IR(KBr,cm-1):2000〜3700、2930、15
80、1390、1285、1260、1210、11
10、815、710 Mass(m/z,CIMS):219(M+-Cl)、154、136、6
9、55
【0030】(1-2) (R)-4-(2,3-エポキシプロ
ポキシ)ベンゾニトリルの合成 4-シアノフェノール5.96g(50mmol)のt-ブチルア
ルコール250ml溶液に、t-ブトキシカリウム6.73g
(60mmol)と(S)-エピクロロヒドリン15.6ml(20
0mol)、DMAP794mg(6.5mmol)を加えて、室温
で三日間撹拌した。反応液を減圧濃縮下後、蒸留水を加
え、エーテル抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をカラムクロマ
トグラフィ-(Wakogel C-300、トルエン/エチルエーテル
=10/1)で精製して、無色板状晶で、次の理化学的性
質を有する(R)-4-(2,3-エポキシプロポキシ)ベンゾ
ニトリル4.84g(収率55%)を得た。 融点:67℃ [α]D 20(c=1.00,CHCl3):−7.60°1 H-NMR(CDCl3,δ):2.77(dd,J=4.8 and 2.6Hz,
1H)、2.94(dd,J=4.8 and 4.2Hz,1H)、3.37(ddt,
J=5.9,4.2 and 2.8Hz,1H)、3.97(dd,J=11.1 and
5.9Hz,1H)、4.33(dd,J=11.1 and 2.8Hz,1H)、6.9
8(d,J=9.0Hz,2H)、7.60(d,J=9.0Hz,2H) IR(KBr,cm-1):3010、2930、2220、16
05、1505、1300、1255、1170、10
20、835、545 Mass(m/z,相対強度):175(M+,100)、132(20)、
119(66)、102(21)、64(23)、57(57) 元素分析、実測値:C;68.64%、H;5.15%、
N;7.86%(C10H9NO2としての計算値:C;68.56
%、H;5.18%、N;8.00%)
【0031】(1-3) (R)-4-(2-ヒドロキシヘキ
シルオキシ)ベンゾニトリルの合成 0.95M濃度の臭化プロピルマグネシウムTHF溶液
50.4ml(47.9mmol)にヨウ化銅4.56g(23.9mm
ol)を加えて室温で1.5時間撹拌した後、−30℃で、
(R)-4-(2,3-エポキシプロポキシ)ベンゾニトリル
4.0g(22.8mmol)のTHF60ml溶液に加え、−3
0〜−20℃で2.5時間撹拌した。反応液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液に注ぎ、エーテルで抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(Wakogel C-300、ヘキサン/酢酸エ
チル=2/1)で精製して、(R)-4-(2-ヒドロキシヘキ
シルオキシ)ベンゾニトリル3.53g(収率68%)を得
た。更にヘキサン/エーテル=5/1で再結晶し、無色針
状晶で、光学純度が99%eeの次に示す理化学的性質を
有する(R)-4-(2-ヒドロキシヘキシルオキシ)ベンゾ
ニトリル2.64g(収率53%)を得た。 融点:65℃ [α]D 20(c=1.00,CHCl3):−16.2°1 H-NMR(CDCl3,δ):0.94(t,J=7.3Hz,3H)、1.3
0-1.66(m,6H)、2.18(d,J=3.0Hz,1H)、3.89(d
d,J=9.9 and 7.9Hz,1H)、4.02(dd,J=9.9 and 3.0Hz,
1H)、3.99-4.07(m,1H)、6.97(d,J=8.9Hz,2
H)、7.60(d,J=8.9Hz,2H) IR(KBr,cm-1):3000〜3700、2930、22
20、1605、1510、1305、1265、11
70、1030、840 Mass(m/z,相対強度):219(M+,38)、133(98)、1
19(100)、104(37)、69(48)、55(26) 元素分析,実測値:C;71.17%、H;7.63%、N;
6.28%(C13H17NO2としての計算値:C;71.21、
H;7.81、N;6.39%)
【0032】(1-4) (S)-4-(2-フルオロヘキシ
ルオキシ)ベンゾニトリルの合成 (R)-4-(2-ヒドロキシヘキシルオキシ)ベンゾニトリ
ル1.9g(8.7mmol)のジクロロメタン25ml溶液に-7
8℃で、2.0Mの三フッ化ジメチルアミノ硫黄(DAS
T)ジクロロメタン溶液26ml(52mmol)を滴下し、室
温まで昇温しながら、一晩撹拌した。反応液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで抽出
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(Wakogel C-300、ヘキサン/酢
酸エチル=20/1)で精製して、無色柱状晶で、光学純
度が98%eeの(S)-4-(2-フルオロヘキシルオキシ)
ベンゾニトリル1.18g(収率69%)を得た。 融点:38℃ [α]D 20(c=1.10,CHCl3):+3.81°1 H-NMR(CDCl3,δ):0.94(t,J=7.3Hz,3H)、1.3
0-1.60(m,4H)、1.61-1.90(m,2H)、4.10(d
dd,J=24.5,10.7 and 3.5Hz,1H)、4.13(ddd,J=21.0,1
0.7 and 5.4Hz,1H)、4.84(ddddd,J=48.9,5.4,5.0,
4.8 and 3.5Hz,1H)、6.98(d,J=8.9Hz,2H)、7.60
(d,J=8.9Hz,2H) IR(KBr,cm-1):2950、2870、2220、16
00、1505、1300、1250、1170、10
30、830 Mass(m/z,相対強度):221(M+,50)、119(100)、
102(21)、55(36)、41(25) 元素分析,実測値:C;70.54%、H;7.45%、N;
6.28%(C13H16NFOとしての計算値:C;70.57、
H;7.29、N;6.33%)
【0033】(1-5) (S)-2-[4-(2-フルオロヘ
キシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)
ピリミジンの合成 (S)-4-(2-フルオロヘキシルオキシ)ベンゾニトリル
1.2g(5.42mmol)にジクロロメタン10ml、エチル
エーテル10ml、エタノール1.6mlの混合溶媒を加
え、塩化水素雰囲気下、室温で5日間撹拌した。減圧濃
縮後、残渣をエーテルで洗浄し、減圧乾燥した。これ
に、メタノール12mlを加え、アンモニアガス雰囲気
下、室温で3日間撹拌した。減圧濃縮後、エーテルを加
えて、白色沈殿を濾別、乾燥して、(S)-4-(2-フルオ
ロヘキシルオキシ)フェニルアミジン塩酸塩1.43gを
得た。更にナトリウム600mgとメタノール20mlとか
ら調製した、ナトリウムメトキシド溶液に(S)-4-(2-
フルオロヘキシルオキシ)フェニルアミジン塩酸塩1.4
2g(5.18mmol)と2-(4-ヒドロキシフェニル)-N,
N,N,N-テトラメチルビニアミジニウムクロリド1.5
8g(6.22mmol)を加えて、一晩加熱還流した。減圧濃
縮後、残渣に蒸留水と1M塩酸を加え、酢酸エチルで抽
出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(Wakogel C-300、ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)で精製して(S)-2-[4-(2-フ
ルオロヘキシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシ
フェニル)ピリミジン1.74g(収率92%)を得た。更
にエタノールから再結晶して、無色板状晶で、次の理化
学的性質を有する(S)-2-[4-(2-フルオロヘキシル
オキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)ピリミ
ジン1.49g(収率78%)を得た。 融点:117℃ [α]D 20(c=1.00,CHCl3):+3.00°1 H-NMR(CDCl3,δ):0.94(t,J=7.2Hz,3H)、1.3
2-1.61(m,4H)、1.64-1.92(m,2H)、4.10(d
dd,J=24.3,10.7 and 3.4Hz,1H)、4.17(ddd,J=20.4,1
0.7 and 5.7Hz,1H)、4.86(ddddd,J=49.0,5.7,5.5,4.
7 and 3.4Hz,1H)、6.13(d,J=6.2Hz,1H)、6.98(d,
J=8.6Hz,2H),7.03(d,J=8.9Hz,2H)、7.49(d,J=8.6
Hz,2H)、8.41(d,J=8.9Hz,2H)、8.93(s,2H) IR(KBr,cm-1):2400〜3900、2950、28
70、1605、1580、1430、1250、11
70、830、800 Mass(m/z,相対強度):366(M+,100)、264(74)、
118(31) 元素分析,実測値:C;71.95%、H;6.38%、N;
7.62%(C22H23FN2O2として計算値:C;72.11
%、H;6.33%、N;7.64%)
【0034】(1-6) 2-[4-[(S)-2-フルオロ
ヘキシルオキシ]フェニル]-5-[4-[(S)-2-フル
オロ-2-メチルノナノイルオキシ]フェニル]ピリミジ
ンの合成 ポリエチレン容器中窒素下-10℃以下で、ジイソプロ
ピルアミン・4HF36.28g(200mmol)中に(R)-
(−)-2-メチル-1,2-エポキシデカン([α]D 25、−
5.1(neat))27.0ml(133mmol)を30分かけて滴
下した。滴下終了後1時間撹拌し、氷水中に反応液を注
いだ。ジエチルエーテルで抽出し、炭酸水素ナトリウム
水、水の順に洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒留去後、10%硫酸250mlとアセトン200
mlに混合した。これに過マンガン酸カリウム47.4g
(300mmol)を系内温度が25℃以下となるように少し
ずつ添加して撹拌した。添加終了後19時間撹拌し、亜
硫酸水素ナトリウムを加えて未反応の過マンガン酸カリ
ウムおよび二酸化マンガンを溶解させ、さらに塩酸を添
加してPHを1以下とした。ジエチルエーテルで抽出
後、この抽出液から10%水酸化ナトリウム水溶液で抽
出した。次にこの抽出水溶液に氷浴上塩酸を加えてPH
1以下とし、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層
を水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去して粗2-フルオロ-2-メチルデカン酸19.49
gを得た。これをアセトン100mlに溶解し、ジシクロ
ヘキシルアミン16.6mlを添加して塩を析出させた。
この塩を加熱溶解後、放冷して針状晶を析出させた。結
晶を濾別後、酢酸エチル300mlに分散し、希硫酸を加
えてPHを3にした。酢酸エチル層を水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して、[α]
D 25(c=1.01,ヘキサン)が−4.3の(S)-2-フルオ
ロ-2-メチルデカン酸12.69g(収率47%)を得た。
【0035】上記で得た2-[4-((S)-2-フルオロヘ
キシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)
ピリミジン0.37g(1mmol)と(S)-2-フルオロ-2-メ
チルデカン酸0.21g(1mmol)、ジメチルアミノピリジ
ン0.01g(0.1mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド0.23g(1.1mmol)、乾燥ジクロロメタン10ml
を混合し、室温で3時間撹拌した。生じた固体を濾過し
て除去し、溶媒を留去して得られた固体を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(トルエン:酢酸エチル=1
0:1)に付した後、エタノールから再結晶して、次に
示した理化学的性質を有する2-(4-((S)-2-フルオロ
ヘキシルオキシ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-
2-メチルデカノイルオキシ)フェニル)ピリミジン0.4
2g(収率76%)を得た。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.89(t,J=
6Hz,3H)、0.95(t,J=6Hz,3H)、1.2〜2.2(m,23
H)、4.15(dm,J=19Hz,2H)、4.88(dm,J=46Hz,1H)、
7.03(d,J=8Hz,2H)、7.26(d,J=8Hz,2H)、7.64
(d,J=8Hz,2H)、8.43(d,J=8Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(m/z,相対強度):552(M+,33)、366(94)、2
64(100)
【0036】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
135℃をピークトップとする幅広いピーク(ΔH=−
0.72kJ/mol)が観測され、相転移現象が観測された。
しかしこのとき偏光顕微鏡観察では光学的に等方的であ
り、液体との区別が検出できなかった。次に、122℃
(ΔH=−3.48kJ/mol)でキラルスメクチックC(Sc*)
相になり、113℃(ΔH=−2.49kJ/mol)で高次の
強誘電性相に変化した。さらに63℃(ΔH=−1.16
kJ/mol)で別の相に変化した。次にポリイミドを塗布し
ラビング処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚
さ2.5μmのセルに上記化合物を注入し、30Vppの三
角波を印加して自発分極を測定したところ、Sc*相への
転移温度から5℃下で412.9nC/cm2の値を示し
た。
【0037】次に、5-アルキル-2-(4-アルコキシフ
ェニル)ピリジンからなる液晶組成物に上記化合物を5
重量%添加し、これを300μmのセル厚からなるガラ
スセルに注入して、ガラス基板と並行に配向させ、らせ
んピッチに対応する線幅を光学顕微鏡により直接測定し
たところ、コレステリック(Ch)相では9μm、Sc*相では
15μmであった。また螺旋の向きが既知の化合物と接
触させ、誘起した螺旋の向きを調べたところ、Goodbyに
よる定義に基づくと、Ch相、Sc*相ともに、右向きであ
った。
【0038】(実施例2)2-[4-[(R)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェニ
ル]-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイ
ルオキシ]フェニル]ピリミジン (1)合成 実施例1と同様な条件下、(S)-エピクロロヒドリンの
代りに(R)-エピクロロヒドリンを用いて、2-[4-
[(R)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェニル]-5-
[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルノナノイルオキ
シ]フェニル]ピリミジンを合成した。
【0039】さらに得られた2-[4-((R)-2-フルオ
ロヘキシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェ
ニル)ピリミジン0.37g(1mmol)を用いる他は、実施
例1と同様に(S)-(-)-2-フルオロ-2-メチルデカン酸
と反応させて、2-(4-((R)-2-フルオロヘキシルオキ
シ)フェニル)-5-(4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデ
カノイルオキシ)フェニル)ピリミジン0.35g(収率6
3%)を得た。この化合物の理化学的性質を次に示す。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.89(t,J=6
Hz,3H)、0.95(t,J=6Hz,3H)、1.2〜2.2(m,23H)、
4.15(dm,J=19Hz,2H)、4.88(dm,J=46Hz,1H)、7.
03(d,J=8Hz,2H)、7.26(d,J=8Hz,2H)、7.64(d,J
=8Hz,2H)、8.43(d,J=8Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(m/z,相対強度):552(M+,39)、366(100)、2
64(91)
【0040】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
128℃をピークトップとする幅広いピーク(ΔH=−
1.27kJ/mol)が観測され、相転移現象が観測された。
しかしこのとき偏光顕微鏡観察では光学的に等方的であ
り、液体との区別が検出できなかった。次に、111℃
(ΔH=−2.21kJ/mol)でSc*相になり、105℃
(ΔH=+0.72kJ/mol)で光学的に等方である粘性の
高い状態に相転移した。このときの熱量変化は降温時に
もかからわず吸熱ピークであった。次に83℃(ΔH=
−2.82kJ/mol)で別の強誘電性相に変化し、53℃
(ΔH=−9.62kJ/mol)で結晶相へと相転移した。次
に結晶から昇温したところ、86℃(ΔH=+16.03
kJ/mol)でSc*相に変化し、99℃(ΔH=+2.71kJ
/mol)で光学的に等方である粘性の高い状態に相転移し
た。119℃(ΔH=+3.32kJ/mol)で粘性が変化
し、液体に変化した。次にポリイミドを塗布しラビング
処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚さ2.4
μmのセルに上記化合物を注入し、30Vppの三角波を印
加して自発分極を測定したところ、はじめのSc*相では
相転移温度から2℃下で61.7nC/cm2、2番目の強
誘電性相では相転移温度から5℃下で134.5nC/cm
2の値を示した。
【0041】次に、5-アルキル-2-(4-アルコキシフ
ェニル)ピリジンからなる液晶組成物に上記化合物を5
重量%添加し、これを300μmのセル厚からなるガラ
スセルに注入して、ガラス基板と並行に配向させ、らせ
んピッチに対応する線幅を光学顕微鏡により直接測定し
たところ、コレステリック相では22μmであり、キラ
ルスメクチックC相では螺旋が形成されなかった。
【0042】(実施例3)2-[4-(S)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェニル]
-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイル
オキシ]フェニル]ピリミジン (1)合成 実施例1中の(1-6)で(R)-(−)-2-メチル-1,2-エ
ポキシデカン([α]D 25;−5.1(neat))の代わりに
(R)-(−)-2-メチル-1,2-エポキシヘプタン([α]D
25;−7.4(neat))を用いる他は実施例1と同様に行
い、(S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタン酸を得た。
[α]D 25;−3.5(c=6.8,ジエチルエーテル)。こ
れを用いて同様に、2-[4-((S)-2-フルオロヘキシ
ルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)ピリ
ミジンと縮合し、2-[4-(S)-2-フルオロヘキシルオ
キシ]フェニル]-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メ
チルヘプタノイルオキシ]フェニル]ピリミジンを合成
した。この理化学的性質を次に示す。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.90〜0.
95(m,6H)、1.2〜2.2(m,17H)、4.15(dm,J=21H
z,2H)、4.86(dm,J=48Hz,1H)、7.03(d,J=8Hz,2
H)、7.26(d,J=8Hz,2H)、7.64(d,J=8Hz,2H)、8.
43(d,J=8Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(m/z,相対強度):510(M+,30)、366(67)、2
84(100)、264(59)、185(62)
【0043】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
138℃をピークトップとする幅広いピーク(ΔH=−
0.31kJ/mol)が観測され、相転移現象が観測された。
しかしこのとき偏光顕微鏡観察では光学的に等方的であ
り、液体との区別が検出できなかった。次に,130℃
(ΔH=−4.34kJ/mol)でキラルスメクチックC(Sc*)
相になり、121℃(ΔH=−3.32kJ/mol)で高次の
強誘電性相に変化した。さらに92℃(ΔH=−0.36
kJ/mol)、76℃(ΔH=−1.12kJ/mol)で別の相に変
化した。次にポリイミドを塗布しラビング処理を施した
透明電極付きガラス板からなる厚さ2.5μmのセルに上
記化合物を注入し、30Vppの三角波を印加して自発分
極を測定したところ、Sc*相への転移温度から5℃下で
516.6nC/cm2の値を示した。
【0044】(実施例4)2-[4-(R)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェニル]
-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタノイル
オキシ]フェニル]ピリミジン (1)合成 実施例3中の2-[4-((S)-2-フルオロヘキシルオキ
シ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)ピリミジン
の代わりに実施例2で用いたのと同じ2-[4-((R)-2
-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキ
シフェニル)ピリミジンを用いる他は実施例3と同様に
行い、2-[4-(R)-2-フルオロヘキシルオキシ]フェ
ニル]-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルヘプタ
ノイルオキシ]フェニル]ピリミジンを得た。この理化
学的性質を次に示した。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.90〜0.
95(m,6H)、1.2〜2.2(m,17H)、4.15(dm,J=21H
z,2H)、4.86(dm,J=48Hz,1H)、7.03(d,J=8Hz,2
H)、7.26(d,J=8Hz,2H)、7.64(d,J=8Hz,2H)、8.
43(d,J=8Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(m/z,相対強度):510(M+,46)、366(100)、2
64(90)
【0045】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
137℃をピークトップとする幅広いピーク(ΔH=−
0.61kJ/mol)が観測され、相転移現象が観測された。
しかしこのとき偏光顕微鏡観察では光学的に等方的であ
り、液体との区別が検出できなかった。次に,116℃
(ΔH=−1.58kJ/mol)でSc*相になった。DSCでは
観測されなかったが、偏光顕微鏡では115℃で結晶と
みられる相が出現した。107℃(ΔH=−0.41kJ/m
ol)で別の強誘電性相へ転移した。さらに106℃(ΔH
=+0.36kJ/mol)で光学的に等方である粘性の高い状
態に相転移した。このときの熱量変化は降温時にもかか
らわず吸熱ピークであった。次に97℃(ΔH=−3.6
7kJ/mol)で別の強誘電性相に相に変化し、51℃(ΔH
=−7.19kJ/mol)で結晶相へと相転移した。次に結晶
から昇温したところ、98℃、103℃、107℃をピ
ークトップとする幅広い吸熱ピーク(ΔH=+21.83
kJ/mol)が観測され、98℃〜107℃で強誘電性相を
示した。108℃で光学的に等方である粘性の高い状態
に相転移した。133℃(ΔH=+2.91kJ/mol)で粘
性が変化し、液体に変化した。次にポリイミドを塗布し
ラビング処理を施した透明電極付きガラス板からなる厚
さ2.5μmのセルに上記化合物を注入し、30Vppの三
角波を印加して自発分極を測定したところ、はじめのSc
*相では相転移温度から1℃下で48.1nC/cm2、2番
目の強誘電性相では相転移温度から0.5℃下で40.7
nC/cm2、3番目の強誘電性相では相転移温度から3℃
下で238.8nC/cm2の値を示した。
【0046】(実施例5)2-[4-[(S)-5-フルオロヘキシルオキシ]フェニ
ル]-5-[4-[(S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイ
ルオキシ]フェニル]ピリミジン (1)合成
【数9】 (5-1) 1-ベンジルオキシ-2-プロピンの合成 プロパギルアルコール4.93g(88mmol)のDMF溶液
90mlに60%油性の水素化ナトリウム3.84gを加
え、30分撹拌した後、0℃で臭化ベンジル9.51ml
(80mmol)のDMF溶液10mlを滴下し、室温で一晩撹
拌した。反応液を1M塩酸に注ぎ、エーテル抽出した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel C
-300、ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して、無
色油状物質で、次に示した理化学的性質を有する1-ベ
ンジルオキシ-2-プロピン7.45g(収率64%)を得
た。 沸点:81℃/3.0mmHg1 H-NMR(CDCl3,δ):2.46(t,J=2.5Hz,1H)、4.1
8(d,J=2.5Hz,2H)、4.61(s,2H)、7.25-7.40
(m,5H) IR(neat,cm-1):3290、3030、2860、2
120、1450、1355、1090、1070、1
025、740、700、630 Mass(m/z,相対強度):146(M+,5)、116(52)、1
05(41)、91(100)、79(58)、65(21) 高分解能MS(M+):実測値(m/z);146.0712(C
1010Oとしての計算値(m/z);146.0731)
【0047】(5-2) (R)-1-ベンジルオキシ-5-
ヒドロキシ-2-ヘキシンの合成 1-ベンジルオキシ-2-プロピン2.92g(20mmol)の
THF溶液40mlに-78℃で1.6Mのブチルリチウム
(24mmol)のヘキサン溶液15.3mlを加えた後、-40
℃に昇温しながら、1時間撹拌した。さらに、−78℃
で(R)-プロピレンオキシド2.1ml(30mmol)と三フッ
化ほう素-ジエチルエーテル錯体2.7ml(22mmol)を加
え、−60℃まで昇温しながら、1時間撹拌した。反応
液を蒸留水に注ぎ、エーテルで抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(Wakogel C-300、ヘキサン/酢酸エチル=3/
1)で精製して、無色油状物質で、次の理化学的性質を
示した(R)-1-ベンジルオキシ-5-ヒドロキシ-2-ヘキ
シン1.99g(収率48%)を得た。 Rf(ヘキサン/酢酸エチル=2/1):0.3 [α]D 20(c=1.11,CHCl3):−9.36°1 H-NMR(CDCl3,δ):1.28(d,J=6.2Hz,3H)、1.9
0(s,1H)、2.39(ddt,J=16.6,6.6 and 2.1Hz,1H)、
2.47(ddt,J=16.6,5.0 and 2.1Hz,1H)、3.97(sext
et,J=6.2Hz,1H)、4.19(t,J=2.1Hz,2H)、4.59(s,2
H)、7.27-7.40(m,5H) IR(neat,cm-1):3100〜3700、2970、2
860、1445、1350、1065、1020、9
35、740、695 Mass(m/z,相対強度):204(M+,2)、129(16)、1
07(49)、91(100)、79(22)、45(31) 高分解能MS(M+):実測値(m/z);204.1129(C
13162としての計算値(m/z);204.1148)
【0048】(5-3) (S)-1-ベンジルオキシ-5-
フルオロ-2-ヘキシンの合成 (R)-1-ベンジルオキシ-5-ヒドロキシ-2-ヘキシン
1.80g(8.8mmol)のジクロロメタン溶液25mlに、
−78℃で2.0Mの三フッ化ジメチルアミノ硫黄(DAS
T、52.9mmol)ジクロロメタン溶液26.4mlを滴下
し、室温まで昇温しながら、一晩撹拌した。反応液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで
抽出後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣
をカラムクロマトグラフィー(Wakogel C-300、ヘキサ
ン/酢酸エチル=20/1)で精製して、無色油状物質
で、次に示した理化学的性質を有する(S)-1-ベンジル
オキシ-5-フルオロ-2-ヘキシン1.2g(収率65%)
を得た。 Rf(ヘキサン/酢酸エチル=5/1):0.5 [α]D 20(c=1.01,CHCl3):−10.1°1 H-NMR(CDCl3,δ):1.44(dd,J=23.8 and 6.1Hz,
3H)、2.56(tdt,J=16.8,6.3 and 2.1Hz,1H)、2.64
(tdt,J=16.8,5.6 and 2.1Hz,1H)、4.17(t,J=2.1Hz,2
H)、4.59(s,2H)、4.79(d.sextet,J=47.7 and 6.1
Hz,1H)、7.27〜7.40(m,5H) IR(neat,cm-1):2990、2940、2860、1
450、1385、1350、1125、1070、9
20、740、695 Mass(m/z,相対強度):206(M+,2)、145(52)、
105(55)、91(100)、79(64)、65(21) 高分解能MS(M+-1):実測値(m/z);205.1014
(C1315FOとしての計算値(m/z);205.102
7)
【0049】(5-4) (S)-4-(5-フルオロヘキシ
ルオキシ)ベンゾニトリルの合成 (S)-1-ベンジルオキシ-5-フルオロ-2-ヘキシン98
7mg(4.8mmol)の酢酸エチル溶液15mlにメタノール
1.5mlと10%パラジウム-炭素650mgを加え、水素
雰囲気下、室温で二日間撹拌した。反応液をセライト濾
過、減圧濃縮し、(S)-5-フルオロヘキサノールを粗製
物として得た。これに、4-ヒドロキシベンゾニトリル
570mg(4.8mmol)、トリフェニルホスフィン1.64
g(6.2mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル0.83ml
(5.3mmol)およびTHF10mlを加え、室温で一晩撹
拌した。反応液を飽和食塩水に注ぎ、エーテル抽出後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をカラム
クロマトグラフィー(Wakogel C-300、ヘキサン/酢酸エ
チル=10/1)で精製して、次に示した理化学的性質を
有する(S)-4-(5-フルオロヘキシルオキシ)ベンゾニ
トリル600mg(収率56%)を得た。 [α]D 20(c=0.54,CHCl3):+9.62°1 H-NMR(CDCl3,δ):1.34(dd,J=23.9 and 6.2Hz,
3H)、1.48〜1.93(m,6H)、4.01(t,J=6.4Hz,2
H)、4.68(d.m,J=48.8Hz,1H)、6.93(d,J=8.9Hz,2
H)、7.58(d,J=8.9Hz,2H) IR(neat,cm-1):2940、2860、2210、1
600、1505、1305、1260、1170、1
025、990、850、560 Mass(m/z,相対強度):221(M+,29)、119(100)、
83(24)、55(64)、41(29) 元素分析,実測値:C;70.48%、H;7.39%、
N;6.35%(C1316NFOとしての計算値:C;7
0.57%、H;7.29%、N;6.33%)
【0050】(5-5) (S)-2-[4-(5-フルオロヘ
キシルオキシ)フェニル]-5-(4-ヒドロキシフェニル)
ピリミジンの合成 (S)-4-(5-フルオロヘキシルオキシ)ベンゾニトリル
0.50g(2.3mmol)にジクロロメタン5ml、エチルエ
ーテル5ml、エタノール0.66mlを加え、塩化水素雰
囲気下、室温で5日間撹拌した。減圧濃縮後、残渣をエ
ーテルで洗浄し、減圧乾燥した。これに、メタノール6
mlを加え、アンモニアガス雰囲気下、室温で5日間撹拌
した。減圧濃縮後、エーテルを加え、白色沈殿を濾別、
乾燥して、(S)-4-(5-フルオロヘキシルオキシ)フェ
ニルアミジン塩酸塩0.55gを得た。更にナトリウム2
33mgとメタノール8mlから調製した、ナトリウムメト
キシド-メタノール溶液に(S)-4-(5-フルオロヘキシ
ルオキシ)フェニルアミジン塩酸塩0.55g(2.0mmol)
と2-(4-ヒドロキシフェニル)-N,N,N,N-テトラメ
チルビニアミジニウムクロリド617mg(2.4mmol)を
加えて、一晩加熱還流した。減圧濃縮後、残渣に蒸留水
と1M塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマト
グラフィー(Wakogel C-300、ヘキサン/酢酸エチル=2/
1)で精製し、さらにエタノールから再結晶して、無色
板状晶で、次に示した理化学的性質を有する(S)-2-
[4-(5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]-5-(4-
ヒドロキシフェニル)ピリミジン457mg(収率62%)
を得た。 融点:117℃ [α]D 20(c=0.31,CHCl3):+5.16°1 H-NMR(CDCl3,δ):1.34(dd,J=24.0 and 6.2Hz,
3H)、1.51〜1.82(m,4H)、1.86(quintet,J=7.0
Hz,2H)、4.06(t,J=6.4Hz,2H)、4.70(dm,J=48.8H
z,1H)、5.41(s,1H)、6.98(d,J=8.7Hz,2H)、7.0
0(d,J=9.0Hz,2H)、7.50(d,J=8.7Hz,2H)、8.40
(d,J=9.0Hz,2H)、8.92(s,2H) IR(KBr,cm-1):2400〜3700、2930、16
05、1585、1515、1425、1275、12
50、1230、1170、830、795 Mass(m/z,相対強度):366(M+,42)、264(100)、
118(35) 元素分析,実測値:C;72.21%、H;6.45%、
N;7.54%(C2223FN22としての計算値:C;
72.11%、H;6.33%、N;7.64%)
【0051】(5-6) 2-[4-((S)-5-フルオロヘ
キシルオキシ)フェニル]-5-[4-((S)-2-フルオロ-
2-メチルデカノイルオキシ)フェニル]ピリミジンの合
成 (S)-2-[4-(5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]
-5-(4-ヒドロキシフェニル)ピリミジン0.22g(0.
6mmol)を用い、(S)-(−)-2-フルオロ-2-メチルデカ
ン酸を0.13g(0.6mmol)と反応させる他は、実施例
1と同様に行い、次に示した理化学的性質を有する2-
[4-((S)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]-5
-[4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)
フェニル]ピリミジン0.24g(収率72%)を得た。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.89(t,J=6
Hz,3H)、1.2〜2.2(m,26H)、4.06(t,J=6Hz,2H)、
4.68(dm,J=48Hz,1H)、7.00(d,J=9Hz,2H)、7.2
6(d,J=9Hz,2H)、7.64(d,J=9Hz,2H)、8.42(d,J=9
Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(m/z,相対強度)552(M+,17)、532(25)、36
6(23)、264(100)
【0052】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
122℃(ΔH=−5.30kJ/mol)でSc*相に変化した。
次に92℃(ΔH=−0.44kJ/mol)で別の相に変化
し、67℃(ΔH=−21.69kJ/mol)で結晶相へ変化
した。次にポリイミドを塗布しラビング処理を施した透
明電極付きガラス板からなる厚さ2.4μmのセルに上記
化合物を注入し、30Vppの三角波を印加して自発分極
を測定したところ、Sc*相への相転移温度から10℃下
で260.0nC/cm2の値を示した。
【0053】次に、5-アルキル-2-(4-アルコキシフ
ェニル)ピリジンからなる液晶組成物に上記化合物を5
重量%添加し、これを300μmのセル厚からなるガラ
スセルに注入して、ガラス基板と並行に配向させ、らせ
んピッチに対応する線幅を光学顕微鏡により直接測定し
たところ、コレステリック(Ch)相では17μm、Sc*相で
は螺旋は形成されなかった。また螺旋の向きが既知の化
合物と接触させ、誘起した螺旋の向きを調べたところ、
Goodbyによる定義に基づくと、Ch相、Sc*相ともに、右
向きであった。
【0054】(実施例6) 2-[4-((R)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]
-5-[4-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキ
シ)フェニル]ピリミジン (1)合成 実施例5中の(5-2)で(R)-プロピレンオキシドの代わ
りに(S)-プロピレンオキシドを用い、同様の方法で
(R)-2-[4-(5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]
-5-(4-ヒドロキシフェニル)ピリミジンを合成し、
(S)-(-)-2-フルオロ-2-メチルデカン酸と反応させる
ことにより、次に示した理化学的性質を有する2-[4-
((R)-5-フルオロヘキシルオキシ)フェニル]-5-[4
-((S)-2-フルオロ-2-メチルデカノイルオキシ)フェ
ニル]ピリミジンを得た。1 H-NMR(270MHz,TMS基準,CDCl3,δ):0.89(t,J=6
Hz,3H)、1.2〜2.2(m,26H)、4.06(t,J=6Hz,2H)、
4.68(dm,J=48Hz,1H)、7.00(d,J=9Hz,2H)、7.2
6(d,J=9Hz,2H)、7.64(d,J=9Hz,2H)、8.42(d,J=9
Hz,2H)、8.94(s,2H) MS(EI):552[M+
【0055】(2)評価 上記で得られた化合物について、DSCおよび偏光顕微
鏡により相転移挙動を観測した。相転移温度はDSCの
ピークトップを示した。液体から温度を下げていくと、
121℃(ΔH=−5.30kJ/mol)でSc*相に変化した。
次に92℃(ΔH=−0.55kJ/mol)で別の相に変化
し、72℃(ΔH=−21.03kJ/mol)で結晶相へ変化
した。次にポリイミドを塗布しラビング処理を施した透
明電極付きガラス板からなる厚さ2.4μmのセルに上
記化合物を注入し、30Vppの三角波を印加して自発分
極を測定したところ、Sc*相への相転移温度から5℃下
で236.2nC/cm2の値を示した。
【0056】次に、5-アルキル-2-(4-アルコキシフ
ェニル)ピリジンからなる液晶組成物に上記化合物を5
重量%添加し、これを300μmのセル厚からなるガラ
スセルに注入して、ガラス基板と並行に配向させ、らせ
んピッチに対応する線幅を光学顕微鏡により直接測定し
たところ、コレステリック(Ch)相では螺旋は形成され
ず、Sc*相では17μmであった。また螺旋の向きが既
知の化合物と接触させ、誘起した螺旋の向きを調べたと
ころ、Goodbyによる定義に基づくと、Ch相、Sc*相とも
に、右向きであった。
【0057】
【発明の効果】本発明の化合物は、それ自身、自発分極
が大きく、安定なスメクチック相を示し、応答速度が速
い強誘電性液晶となる他、ベース液晶に添加することに
よっても自発分極が大きく、安定なスメクチック相を示
し、応答速度の速い強誘電性液晶組成物となり、オプト
エレクトロニクス関連素子の素材として極めて優れた効
果を奏するものである。
【0058】従って本発明は、たとえば、液晶テレビな
どのディスプレイ用、光プリンターヘッド、光フーリエ
変換素子、ライトバルブなど、液晶やエレクトロケミク
ロミズムを利用するオプトエレクトロニクス関連素子の
素材として有用な液晶材料といえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 順子 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジ−内 (72)発明者 白鳥 伸之 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジ−内 (72)発明者 吉沢 篤 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジ−内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜16の直鎖のアルキル基、R2
    は炭素数2〜18の直鎖のアルキル基及び環Aおよび環
    Bは1個または2個のフッ素原子で置換されていてもよ
    い1,4-フェニレン基を表し、nは1〜10の整数を表
    わす。ただし、C*は不斉炭素であって、その絶対配置
    は独立にRまたはSである。)で表される光学活性エス
    テル化合物。
  2. 【請求項2】 下記の一般式(II) 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜16の直鎖のアルキル基及び
    環Aおよび環Bは1個または2個のフッ素原子で置換さ
    れていてもよい1,4-フェニレン基を表し、nは1〜1
    0の整数を表わす。ただし、C*は不斉炭素であって、
    その絶対配置は独立にRまたはSである。)で表される
    光学活性フェノール化合物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光学活性フェノール化
    合物と下記式(III) 【化3】 (式中、R2は炭素数2〜18の直鎖のアルキル基を表
    わす。ただし、C*は不斉炭素であって、その絶対配置
    はRまたはSである。)で表される光学活性なカルボン
    酸を反応させることを特徴とする請求項1に記載の光学
    活性エステル化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の一般式(I)で表される
    光学活性エステル化合物の少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とする液晶表示材料。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の一般式(I)で表される
    光学活性エステル化合物の少なくとも1種を構成要素と
    することを特徴とする光スイッチング素子。
JP7092597A 1997-03-10 1997-03-10 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子 Pending JPH10251236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7092597A JPH10251236A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7092597A JPH10251236A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10251236A true JPH10251236A (ja) 1998-09-22

Family

ID=13445585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7092597A Pending JPH10251236A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10251236A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5716542A (en) Liquid crystal compound and liquid crystal composition containing the same
EP0540648B1 (en) Ferroelectric liquid crystal compositions containing chiral haloalkoxy tail units
KR100324347B1 (ko) 퍼플루오로에테르말단부를가진키랄액정화합물
KR100283163B1 (ko) 시클로헥센일 코아를 갖는 강유전성 액정 화합물 및 이들을 함유하는 조성물
US5723069A (en) Anti-ferroelectric liquid crystal compound and anti-ferroelectric liquid crystal composition
EP0497297B1 (en) Liquid crystal compound and liquid crystal display device
EP0484849B1 (en) Optically active alcohol, process for producing same and liquid crystal compound using same
JPH0717628B2 (ja) 液晶性化合物およびその用途
JPH10251236A (ja) 光学活性エステル化合物、これを含む液晶表示材料及び光スイッチング素子
USRE34726E (en) Ferroelectric liquid crystal compositions containing chiral haloalkoxy tail units
JP2005104853A (ja) U字型化合物およびこれを含む液晶組成物
JP2579810B2 (ja) アルキルチオ安息香酸誘導体
US5366659A (en) Ferroelectric liquid crystals containing pyrimidine and chiral compounds and liquid crystal compositions containing the same
JP2869236B2 (ja) 含フッ素光学活性化合物及び液晶組成物
JPH11269153A (ja) 光学活性なジフェニルピリミジン化合物
JP2585716B2 (ja) 新規な光学活性エステル化合物及びその製造方法
JP2908529B2 (ja) 含フッ素エステル化合物及びこれを含む液晶組成物
JP2925682B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物及び光スイッチング素子
JPH064565B2 (ja) 含フツ素液晶性化合物
JP3095435B2 (ja) 液晶化合物
JPH1192451A (ja) 光学活性エステル化合物、その製造方法、該光学活性エステル化合物を含む液晶組成物及び該液晶組成物を用いる光スイッチング素子
JP2923001B2 (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物および光スイッチング素子
JPH11323336A (ja) 書き換え可能な記録媒体
JPH0558989A (ja) アルキルチオ安息香酸誘導体
JPH06298740A (ja) 新規なエステル化合物、これを含む液晶組成物および光スイッチング素子