JPH10250813A - ベルトコンベヤ装置 - Google Patents

ベルトコンベヤ装置

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JPH10250813A
JPH10250813A JP6116297A JP6116297A JPH10250813A JP H10250813 A JPH10250813 A JP H10250813A JP 6116297 A JP6116297 A JP 6116297A JP 6116297 A JP6116297 A JP 6116297A JP H10250813 A JPH10250813 A JP H10250813A
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JP
Japan
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belt
compressed air
cylindrical tube
return
conveyor device
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JP6116297A
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Makoto Okada
誠 岡田
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で大量輸送が可能で、かつ、騒音、振動
や環境汚染が少なく、ランニングコストや設備費が低
く、輸送物の落鉱が無く、ベルト摩耗が少ないベルトコ
ンベヤ装置を提供する。 【解決手段】 圧縮空気によりベルト1を浮上させる空
気浮上式のベルトコンベヤ装置100であって、上下一
対の水平な円筒管の下部内面をキャリア側ベルト1aお
よびリターン側ベルト1bの支承トラフ10、12と
し、それぞれ支承トラフ10、12の断面最下部に空気
注入口22a、32aならびに圧縮空気の空気ダクト2
2、32を配設し、ベルト1のリターン側に、反転する
ベルト1に当接しベルト幅方向中央部にベルト浮上用の
圧縮空気の噴出口52aを複数個備え、各々がベルト走
行方向にベルトが反転する向きに螺旋状に順次少しずつ
それぞれ湾曲し、裏面側に該噴出口に連通する圧縮空気
配管52bを備えた複数個の曲面板52をベルト走行方
向に配列してなるベルト反転装置50を設け、かつ、上
下の円筒管の入口部や出口部に屈曲案内装置80を設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルトコンベヤ装置
に係り、さらに詳しくは、キャリア側とリターン側のベ
ルトをそれぞれ上下一対の円筒管で支承して、圧縮空気
により浮上しつつ搬送できるベルトコンベヤ装置に関す
るもので、大量の輸送物を高速で長距離間を輸送できる
ベルトコンベヤ装置を安価な設備費で供給できることを
企図したものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトコンベヤ装置は、搬送物を
積載して移送するベルトはベルト走行方向に略等間に複
数個所に配列された中央の支持ローラと左右一対のサイ
ドローラ上を転動して移動しながら、搬送物を移送する
ようになっている。また、リターン側のベルトにも同様
に複数個所に配列されたリターンローラ上を転動して移
動するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のベルトコンベヤ装置においては、大量の搬送
物を長距離に亘って搬送するには多大の動力消費が必要
であり、かつ、各種ローラの回転抵抗や回転数の制約か
ら、下記のような問題点があった。 ベルト搬送速度の制約により、高速化が困難であっ
た。 ローラの回転に伴う騒音の発生により作業環境の悪
化を招いていた。 多数のローラの維持管理(メンテナンス)に労力を
要していた。 ローラの回転に伴う機器の振動発生があった。 ベルトの転動や摺動による摩耗により寿命が短い。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決して設
備費の安価なベルトコンベヤ装置を供給するため、本発
明においては、第1の発明では、無端状のベルトと該ベ
ルトのキャリア側およびリターン側にともに該ベルトを
浮上させる圧縮空気の注入孔をベルト走行方向に複数個
備えたベルト支承トラフとを有する空気浮上式のベルト
コンベヤ装置であって、該ベルト支承トラフはそれぞれ
上下一対の樹脂管または鋼管からなる水平な円筒管で形
成されるとともに、キャリア側ベルトは該一対の円筒管
のうち上方の円筒管の下部内面に支承され、リターン側
ベルトは該一対の円筒管のうち下方の円筒管の下部内面
に支承され、かつ、該円筒管のそれぞれの最下部に穿設
した前記注入孔の下部には圧気源と連通し該注入孔へ圧
縮空気を供給するベルト走行方向に沿って延在した圧縮
空気配管が接続され、該円筒管にベルト浮上作用後の圧
縮空気を排出させる排気口を設けるとともに、ベルトコ
ンベヤ装置の縁端部で反転させた後のリターン側ベルト
を下方円筒管内に導入する前と通過した後にそれぞれ上
下面を反転させるベルト反転装置を前記下方円筒管前後
に備え、該ベルト反転装置は、反転するベルトに当接し
ベルト幅方向中央部にベルト浮上用の圧縮空気の噴出口
を複数個備え、各々がベルト走行方向にベルトが反転す
る向きに螺旋状に順次少しずつそれぞれ湾曲し、裏面側
に該噴出口に連通する圧縮空気配管を備えた複数個の曲
面板をベルト走行方向に配列してなり、前記上方円筒管
および前記下方円筒管の入口部と出口部の四箇所のうち
少なくとも一箇所に、ベルト断面をU字形状に屈曲させ
る複数個のローラを同一断面に配列してなるベルト断面
の屈曲案内装置を備えた。そして、第2の発明では、第
1において、ベルト反転装置と下方円筒管との間に、リ
ターン側ベルトの断面中央部の上下面に当接して転動す
る上下一対の押さえローラとリターンベルトのベルト両
端部を斜めに挟持して転動する上下一対の鋏みローラと
で構成され、ベルト断面を椀状に形成するトラフ形成装
置を備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、ベルト支承ト
ラフはそれぞれ上下一対の樹脂管または鋼管からなる水
平な円筒管で形成されるとともに、キャリア側ベルトは
該一対の円筒管のうち上方の円筒管の下部内面に支承さ
れ、リターン側ベルトは該一対の円筒管のうち下方の円
筒管の下部内面に支承され、かつ、該円筒管のそれぞれ
の最下部に穿設した前記注入孔の下部には圧気源と連通
し該注入孔へ圧縮空気を供給するベルト走行方向に沿っ
て延在した圧縮空気配管が接続され、該円筒管にベルト
浮上作用後の圧縮空気を排出させる排気口を設けるとと
もに、ベルトコンベヤ装置の縁端部で反転させた後のリ
ターン側ベルトを下方円筒管内に導入する前と通過した
後にそれぞれ上下面を反転させるベルト反転装置を前記
下方円筒管前後に備え、該ベルト反転装置は、反転する
ベルトに当接しベルト幅方向中央部にベルト浮上用の圧
縮空気の噴出口を複数個備え、各々がベルト走行方向に
ベルトが反転する向きに螺旋状に順次少しずつそれぞれ
湾曲し、裏面側に該噴出口に連通する圧縮空気配管を備
えた複数個の曲面板をベルト走行方向に配列してなり、
前記上方円筒管および前記下方円筒管の入口部と出口部
の四箇所のうち少なくとも一箇所に、ベルト断面をU字
形状に屈曲させる複数個のローラを同一断面に配列して
なるベルト断面の屈曲案内装置を備えたため、稼動中の
ベルトを空気浮上させつつ移動させる。そして、リター
ン側のベルトは、ベルト反転装置によって反転されて下
方の円筒管内へ導入されるから、上方円筒管内のキャリ
ア側でU字状に断面が屈曲されたベルトがリターン側で
も同様にU字状に屈曲されたまま下方円筒管内を通過す
るから、リターン側において反転させないベルトに比べ
てベルト端部円筒管内面への摺動動作による摩耗現象を
軽減しベルトの長寿命化が図られることになる。また、
上方円筒管および前記下方円筒管の入口部と出口部の四
箇所のうち少なくとも一箇所に、ベルト断面をU字形状
に屈曲させる複数個のローラを同一断面に配列してなる
ベルト断面の屈曲案内装置を備えたので、ベルト縁端部
が摺動摩耗を起こすことなく円筒管内へ導かれるため、
ベルト縁端部の摩耗を回避できる。そして、第2の発明
では、トラフ形成装置を、ベルト反転装置と下方円筒管
との間に配設して、反転後のベルトをあらかじめその後
に導く円筒管内面に沿ったU字状断面に形成するため、
ベルトは縁端部を円筒管内面に接触することなく円滑に
円筒管内に導入されるので、不要な摩耗現象が防止され
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例の詳細
について説明する。図1〜図10は本発明の実施例に係
り、図1はベルトコンベヤ装置の全体側面図、図2は図
1のA−A視の横断面図、図3はベルト反転装置の概略
斜視図、図4はベルト反転装置を構成する曲面板のひと
つの概略斜視図、図5はベルト反転装置の曲面板の推移
説明図、図6はベルトコンベヤ装置におけるベルト反転
装置の配置説明図、図7は他の実施例を示すベルトコン
ベヤ装置の全体側面図、図8はトラフ形成装置の縦断面
図、図9は屈曲案内装置の正面図、図10は屈曲案内装
置の斜視図である。
【0007】図1〜図2に示すように、ベルトコンベヤ
装置100は、無端状の平滑なベルト1がヘッドプーリ
2とテールプーリ3との間に巻回されエンドレスに移動
できるように構成され、ヘッドプーリ2とテールプーリ
3との中間部では、図2に示すように、上下一対のベル
ト支承トラフ(キャリア側ベルト支承トラフ10および
リターン側ベルト支承トラフ12)は、塩化ビニルなど
の樹脂管または鋼管からなる水平な円筒管で形成され、
キャリア側ベルト1aを支承するキャリア側ベルト支承
トラフ(以下キャリア側トラフと称する)10は上方円
筒管Pの下部内面に相当し、リターン側ベルト1bを支
承するリターン側ベルト支承トラフ(以下リターン側ト
ラフと称する)12は、下方円筒管Qの下部内面に相当
する。
【0008】上方円筒管Pと下部円筒管Qは、ベルト走
行方向に沿って配設された空気ダクト22で連結される
とともに、上方円筒管Pの最下部にベルト走行方向に略
等間隔に穿設した注入口22aを通じて給気管20なら
びに空気ダクト22を経由して供給された圧縮空気が上
方円筒管P内へ入り、キャリア側ベルト1aを浮上させ
るようになっている。浮上作用後のエアは排気管24よ
り排出される。以上と全く同様に、下方円筒管Qにも下
方にベルト走行方向に沿って空気ダクト32が設けら
れ、給気管30、空気ダクト30ならびに注入口32a
を通じて下方円筒管Q内に圧縮空気が供給されリターン
側ベルト1bを浮上させつつ移動させる。浮上作用後の
エアは下方円筒管Qの斜め側面に設けられた排気管34
から排出される。
【0009】上方円筒管Pのテールプーリ側の一端に
は、輸送物Mの投入口4が設けられるとともに、テール
プーリ3ならびにヘッドプーリ2を被覆するエンドカバ
ー7、8がそれぞれ設けられ、エンドカバー8の下部に
は輸送物Mの排出用のシュート9が接続される。また、
図2に示すように、下方円筒管Qには、柱脚40がベル
ト走行方向に複数個固設されるとともに、サポート42
を介して点検歩廊44、スタンド46、手摺48等が設
けられる。
【0010】ヘッドプーリ2と下方円筒管Qとの間、お
よび、テールプーリ3と下方円筒管Qとの間には、ベル
ト反転装置50が配設される。ベルト反転装置50は、
図3〜図6に示すように、ベルト1の上面と下面とを上
下逆転させるためのものであり、複数個の曲面板52で
構成される。曲面板52は、反転していくベルトの形状
に沿う曲面、すなわち、ベルト走行方向にベルトが反転
する向きに螺旋状に少しずつ湾曲した曲面となってお
り、たとえば、図5に示すように、それぞれ、ベルトの
移送によって少しずつ曲面の異なる複数個の曲面板52
をベルト走行方向に配列したものである。曲面板52
は、図4に示すように、ベルトと当接する面のベルト幅
方向中央部に複数個の圧縮空気の噴出口52aがベルト
走行方向に配列され、曲面板52の裏面に設けた圧縮空
気配管52bによって供給された圧縮空気を吹き出し
て、反転しつつ移送するベルト1と曲面板52のベルト
当接面との滑動摩擦を軽減するものである。
【0011】図5は、曲面板配列の1例を示したもので
ある。図6のように、下方円筒管Qを出てテールプーリ
3へ向かうリターン側ベルト1bを反転させるベルト反
転装置50A(図6の右側に設置する)では、図5のよ
うに、(a)、(b)、・・・・、(e)のように曲面
板52をそれぞれ配列する。一方、ヘッドプーリ2を出
て下方円筒管Qに入るベルトを反転させるベルト反転装
置50B(図6の左側に設置する)では、逆に、曲面板
52は、(e)より(a)へ向かう順序に配列する。曲
面板52は、通常、同一位置に1個配置するが、ベルト
の変形状況に応じて、図5の(d)や(e)のように、
同一位置に2個以上配置してもよい。
【0012】以上のように構成されたベルト反転装置5
2A、50Bは、いずれも図面の左側から右側へリター
ンベルト1bが通過する際に、リターンベルト1bの表
面と裏面を上下反転させるものである。すなわち、たと
えば、ベルト反転装置50Aでは、リターンベルト1b
は、順次、少しずつ湾曲形状の異なる複数個の曲面板5
2、52、・・・に導かれて反転しつつ移送され、最後
にフラットローラ58で平板状態にされたうえテールプ
ーリ3へ向かう。
【0013】一方、図7に示すベルトコンベヤ装置10
0Aは、本発明の他の実施例(第2の発明に相当する)
を示し、図1〜図2のベルトコンベヤ装置100と相違
する点は、ベルト反転装置50と下方円筒管Qとの間
に、トラフ形成装置60を配設したことである。トラフ
形成装置60は、図7や図8に示すように、ベルト反転
装置50を通過したフラットなベルト1(実際には、リ
ターン側ベルト1b)を、U字状断面に湾曲して下方円
筒管Qに円滑に導入するために、ベルト反転装置50で
の反転作用を受けた際の影響で下方円筒管Qの入口付近
のリターン側ベルト1bがフラット状態になりベルト端
部が下方円筒管内面壁に強く擦られて摩耗するのを防止
するため、ベルト断面をU字状に保持する目的で設置し
たものである。具体的には、ベルト断面中央部の上下一
対の押さえローラ61、62とベルト端部を斜めに挟ん
で挟持する上下一対の鋏みローラ63、63および6
4、64とで構成される。
【0014】また、上方円筒管Pや下方円筒管Qの入口
部や出口部には、図9や図10に示す屈曲案内装置80
が配設される(図1や図7の実施例では、上方円筒管P
の入口部のみ設置した例を示す)。屈曲案内装置80
は、テールプーリ3を通過したフラットな断面形状を有
するキャリア側ベルト1aのベルト端部が上方円筒管入
口部の内壁を摺動する摩耗現象を防ぐために、あらかじ
めベルト1aの断面をU字形状に屈曲させるもので、キ
ャリア側ベルト1aを外側から押圧する複数個の押えロ
ーラ81、82、83、84、85を同一断面に配列す
る。下方円筒管Qの入口部や出口部では、ベルト反転装
置50を通過したリターン側ベルト1bは内側へ寄る傾
向があるので、上記5つの外側の押えローラ81〜85
のほかに、押えローラ81や押えローラ85の反対側に
内側からリターン側ベルト1bの縁端部を挟む内側押え
ローラ81aと内側押えローラ85aを配置する。な
お、符号86は内側押えローラ81aおよび内側押えロ
ーラ85a用のサポートである。図10は、下方円筒管
Qの出口部に屈曲案内装置80を配置した例を示す。こ
のように、上方円筒管Pの出口部や下方円筒管Qの入口
部、出口部では、同様な摩耗現象が生じるのを防止する
ため、4箇所とも屈曲案内装置80を配置するのが望ま
しい。
【0015】以上のように構成された図1〜図6に示さ
れるベルトコンベヤ装置100や図7〜図8に示すベル
トコンベヤ装置100Aの作動について説明する。輸送
物Mはテールプーリ側の投入口4より、キャリア側トラ
フ10上のキャリア側ベルト1a上へ供給され、図示し
ないベルト駆動装置ならびにヘッドプーリ2により駆動
されるキャリア側ベルト1aによって移送され、ヘッド
プーリ側のシュート9より排出される。このベルトコン
ベヤ装置100、またはベルトコンベヤ装置100Aの
稼働中、キャリア側ベルト1aとリターン側ベルト1b
は、それぞれ、キャリア側トラフ10やリターン側トラ
フ12との間に形成された圧縮空気による境膜層により
わずかに浮上しつつ移動し、トラフ10、12との摩耗
は従来機種に比べて大幅に減少し、消費動力が低減され
る。図2はそれぞれヘッドプーリ側およびテールプーリ
側の断面状況を示している。
【0016】一方、ヘッドプーリ2で反転したベルト
1、すなわち、リターン側ベルト1bは、ベルト反転装
置50に入り、前記したように上面と下面が天地入れ代
わり、その後、コンベヤ装置100ではそのまま下方円
筒管Qに導入され注入される圧縮空気の浮上作用を受け
て僅かに浮上しつつ移動する。そして、下方円筒管50
を通過した後、再びベルト反転装置50で上下反転して
もとの状態に戻され、テールプーリ3を反転し、リター
ン側ベルト1bはキャリア側ベルト1aとなり投入口4
に達する。
【0017】ベルトコンベヤ装置100Aでは、以上の
動作の中で、ヘッドプーリ2後のベルト反転装置50で
ベルト反転後、トラフ形成装置60を通過してあらかじ
め下方円筒管Qに入る前にベルト1bをU字状断面に形
成して下方円筒管Qへの導入を円滑化するとともに、前
述したように、下方円筒管Qを出る際のベルト断面をU
字状に保持して下方円筒管Q内面とベルト端部との有害
な摩擦を防止する。
【0018】ベルトコンベヤ装置100およびベルトコ
ンベヤ装置100Aにおいて、下方円筒管Qに入るリタ
ーン側ベルト1bをベルト反転装置50で反転させる理
由は、キャリア側ベルト1aが上方円筒管PでU字状断
面に保持されたまま輸送物Mを積載しつつ長距離間を移
動するので、リターン側ベルト1bは、そのまま下方円
筒管Qを通過させる場合、リターン側ベルト1bは、フ
ラットでなくどちらかと言うと逆U字状断面(への字
状)となる傾向があり、ベルト端部が下方円筒管Qの内
面側壁を摺動し摩擦摩耗を助長するのを防止するためで
ある。
【0019】
【発明の効果】以上説明した本発明のベルトコンベヤ装
置においては、大量の長距離間の高速移送が可能で密閉
構造のため騒音の発生や落鉱による作業環境の汚染がな
く、従来の課題が解決され、維持管理が容易になりメン
テナンス性が向上するとともに、消費動力の節減による
ランニングコストやイニシャルコストの大幅な低減が可
能となる。特に本発明では、水平な円筒管を巧みに利用
して下部内面をキャリア側ベルトやリターン側ベルトの
支承トラフとし、かつ、リターン側にベルト反転装置や
トラフ形成装置を設けることによって、ベルトの摩耗を
著しく軽減したので、メインテナンス性が向上し、安全
に、かつ、長期間安定して操業できる。また、円筒管の
入口部または/および出口部に屈曲案内装置を配設した
ので、ベルト端部の円筒管内壁への摺動を防止し、摩耗
によるベルト劣化を防ぎ、長寿命化を図ることができ
る。さらに、ベルトを円筒管内を通過させるので、輸送
物の落鉱が無いので作業環境が清潔良好で、輸送物の逸
失もなく有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るベルトコンベヤ装置の全
体側面図である。
【図2】図1のA−A視の横断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るベルト反転装置の概略斜
視図である。
【図4】本発明の実施例に係るベルト反転装置を構成す
る曲面板のひとつの概略斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るベルト反転装置の曲
面板の推移説明図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るベルトコンベヤ装置
におけるベルト反転装置の配置説明図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るベルトコンベヤ装置
の全体側面図である。
【図8】本発明の実施例に係るトラフ形成装置の縦断面
図である。
【図9】本発明の実施例に係る屈曲案内装置の縦断面図
である。
【図10】本発明の実施例に係る屈曲案内装置の斜視図
である。
【符号の説明】
1 ベルト 1a キャリア側ベルト 1b リターン側ベルト 2 ヘッドプーリ 3 テールプーリ 4 投入口 7 エンドカバー 8 エンドカバー 9 シュート 10 キャリア側ベルト支承トラフ(キャリア側トラ
フ) 12 リターン側ベルト支承トラフ(リターン側トラ
フ) 20 給気管 22 空気ダクト 22a 注入口 24 排気管 30 吸気管 32 空気ダクト 32a 注入口 34 排気管 40 柱脚 42 サポート 44 点検歩廊 46 スタンド 48 手摺 50、50A、50B ベルト反転装置 52 曲面板 52a 噴出口 52b 圧縮空気配管 58 フラットローラ 60 トラフ形成装置 61、62 押さえローラ 63、64 鋏みローラ 80 屈曲案内装置 81、82、83、84、85 押えローラ 81a、85a 内側押えローラ 86 サポート 100 ベルトコンベヤ装置 100A ベルトコンベヤ装置 M 輸送物 P 上方円筒管 Q 下方円筒管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のベルトと該ベルトのキャリア側
    およびリターン側にともに該ベルトを浮上させる圧縮空
    気の注入孔をベルト走行方向に複数個備えたベルト支承
    トラフとを有する空気浮上式のベルトコンベヤ装置であ
    って、 該ベルト支承トラフはそれぞれ上下一対の樹脂管または
    鋼管からなる水平な円筒管で形成されるとともに、キャ
    リア側ベルトは該一対の円筒管のうち上方の円筒管の下
    部内面に支承され、リターン側ベルトは該一対の円筒管
    のうち下方の円筒管の下部内面に支承され、かつ、該円
    筒管のそれぞれの最下部に穿設した前記注入孔の下部に
    は圧気源と連通し該注入孔へ圧縮空気を供給するベルト
    走行方向に沿って延在した圧縮空気配管が接続され、該
    円筒管にベルト浮上作用後の圧縮空気を排出させる排気
    口を設けるとともに、ベルトコンベヤ装置の縁端部で反
    転させた後のリターン側ベルトを下方円筒管内に導入す
    る前と通過した後にそれぞれ上下面を反転させるベルト
    反転装置を前記下方円筒管前後に備え、 該ベルト反転装置は、反転するベルトに当接しベルト幅
    方向中央部にベルト浮上用の圧縮空気の噴出口を複数個
    備え、各々がベルト走行方向にベルトが反転する向きに
    螺旋状に順次少しずつそれぞれ湾曲し、裏面側に該噴出
    口に連通する圧縮空気配管を備えた複数個の曲面板をベ
    ルト走行方向に配列してなり、 前記上方円筒管および前記下方円筒管の入口部と出口部
    の四箇所のうち少なくとも一箇所に、ベルト断面をU字
    形状に屈曲させる複数個のローラを同一断面に配列して
    なるベルト断面の屈曲案内装置を備えたことを特徴とす
    るベルトコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 ベルト反転装置と下方円筒管との間に、
    リターン側ベルトの断面中央部の上下面に当接して転動
    する上下一対の押えローラとリターンベルトのベルト両
    端部を斜めに挟持して転動する上下一対の鋏みローラと
    で構成され、ベルト断面を椀状に形成するトラフ形成装
    置を備えた請求項1記載または請求項2記載のベルトコ
    ンベヤ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0992440A2 (en) * 1998-10-07 2000-04-12 Bridgestone Corporation Air-floating belt conveyor
CN100450897C (zh) * 2003-10-17 2009-01-14 中德(扬州)输送工程技术有限公司 气垫式圆管胶带输送机

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