JPH10250693A - 産業用無人ヘリコプタ - Google Patents

産業用無人ヘリコプタ

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JPH10250693A
JPH10250693A JP5498397A JP5498397A JPH10250693A JP H10250693 A JPH10250693 A JP H10250693A JP 5498397 A JP5498397 A JP 5498397A JP 5498397 A JP5498397 A JP 5498397A JP H10250693 A JPH10250693 A JP H10250693A
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tail
shaft
rotor
belt
unmanned helicopter
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Atsushi Matsuda
篤志 松田
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、動力伝達機構を分解したり再度組み
立てることなくテールボディの脱着を行なえる産業用無
人ヘリコプタを得ることにある 【解決手段】ヘリコプタ1 は、エンジン11を支持するフ
ロントボディ2 と;フロントボディに取り外し可能に連
結されたテールボディ3 と;テールボディの後端部に支
持されたテールロータ73と;エンジンの動力をテールロ
ータに伝える動力伝達機構120 と;を備えている。動力
伝達機構は、フロントボディに支持され、エンジンによ
って駆動される駆動軸125 を有する第1の駆動部121
と、テールボディに支持され、テールロータに連動する
連動軸135 を有する第2の駆動部122とを備えている。
駆動軸と連動軸とは、フロントボディおよびテールボデ
ィの前後方向に沿って同軸状に配置されているととも
に、軸方向に分離可能な自在継手138 を介して互いに結
合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬や作物の種を
空中散布する際に用いられる無線操縦式の産業用無人ヘ
リコプタに係り、特にそのテールロータの駆動経路の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】無線操縦式の産業用無人ヘリコプタは、
エンジンおよびこのエンジンに連なるトランスミッショ
ンを支持するフロントボディと、このフロントボディか
ら後方に向けて延びるテールボディとを備えている。
【0003】テールボディは、中空の筒状をなしてお
り、このテールボディの後端部に垂直尾翼を兼ねるテー
ルカバーとテールロータとが支持されている。ところ
で、この種の産業用無人ヘリコプタにおいて、上記テー
ルロータをベルト式の駆動機構を介して駆動するように
したものが知られている。このベルト式の駆動機構は、
上記トランスミッションの出力軸に支持された駆動プー
リと、上記テールボディの後端部に支持され、上記テー
ルロータと一体に回転する従動プーリと、これら駆動プ
ーリと従動プーリとの間に亘って巻き掛けられた無端状
の歯付きベルトとを備えている。
【0004】そして、従来のヘリコプタでは、上記駆動
プーリを有するトランスミッションがフロントボディに
支持されているため、上記歯付きベルトは、フロントボ
ディからテールボディの後端部に亘って延びており、そ
の全長が非常に長いものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のヘリ
コプタによると、テールロータを駆動する歯付きベルト
がフロントボディからテールボディに跨がって延びてい
るため、例えばテールボディの各部の分解整備のため
に、このテールボディをフロントボディから分離させる
には、歯付きベルトを駆動プーリや従動プーリから取り
外す必要がある。
【0006】また、テールボディの整備作業が完了した
状態では、このテールボディをフロントボディに取り付
けた後に、歯付きベルトを駆動プーリと従動プーリとに
亘って掛け渡す作業を必要とするとともに、その都度、
フロントボディとテールボディとの間にシムを挿入し、
プーリ間の軸間距離を調整してベルトの張力を適性に保
つ必要がある。
【0007】したがって、テールボディの分解整備作業
を行なう度に、テールロータの駆動系を着脱したり、歯
付きベルトの張力を調整しなくてはならない。この結
果、テールボディを分解整備する際の作業性が悪く、整
備作業に多大な手間と労力を要するといった不具合があ
る。
【0008】さらに、歯付きベルトがフロントボディか
らテールボディに跨がっているため、テールボディをフ
ロントボディから取り外して保管することができない。
そのため、ヘリコプタを保管したり運搬する際に広いス
ペースを必要とするといった問題もある。
【0009】本発明の第1の目的は、テールボディの各
部を分解整備する際に、動力伝達機構を取り外したり再
度組み立てる必要はなく、作業性に優れた産業用無人ヘ
リコプタを得ることにある。
【0010】本発明の第2の目的は、テールボディをフ
ロントボディから取り外して保管することができ、運搬
あるいは保管時の占有面積を減らすことができる産業用
無人ヘリコプタを得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る産業用無人ヘリコプタは、エンジンお
よびこのエンジンによって駆動されるメインロータを支
持するフロントボディと;このフロントボディに取り外
し可能に連結され、上記フロントボディから後方に延び
るテールボディと;このテールボディの後端部に支持さ
れたテールロータと;上記エンジンの動力を上記テール
ロータに伝える動力伝達機構と;を備えている。上記動
力伝達機構は、上記フロントボディに支持され、上記エ
ンジンによって駆動される駆動軸を有する第1の駆動部
と、上記テールボディに支持され、上記テールロータに
連動する連動軸を有する第2の駆動部と、を備え、上記
駆動軸と連動軸とは、上記フロントボディおよびテール
ボディの前後方向に沿って同軸状に配置されているとと
もに、軸方向に分離可能な結合手段を介して互いに結合
されていることを特徴としている。
【0012】このような構成によれば、エンジンの動力
をテールロータに伝える動力伝達機構は、第1の駆動部
と第2の駆動部とに分割され、これら第1および第2の
駆動部は、夫々一つの構成要素としてフロントボディお
よびテールボディに支持されている。そのため、テール
ボディを第2の駆動部と共にフロントボディから取り外
すことができ、このテールボディを取り外す度に、動力
伝達機構を分解したり、再度組み立てる必要はない。
【0013】したがって、テールボディの各部を分解整
備する際の作業性を改善することができ、整備作業を効
率良く行なうことができる。また、テールボディは、動
力伝達機構を分解することなくフロントボディから取り
外せるので、このテールボディを取り外した状態でヘリ
コプタの保管や運搬が可能となる。このため、ヘリコプ
タの保管あるいは運搬時に広いスペースを必要とせずに
済む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照して説明する。図1は、例えば森林や農地に害虫
駆除用の農薬を散布する際に用いられる無線操縦式の産
業用無人ヘリコプタ1を示している。このヘリコプタ1
は、フロントボディ2と、このフロントボディ2から後
方に延びるテールボディ3とを備えている。これらフロ
ントボディ2およびテールボディ3は、互いに連続して
前後方向に延びる機体中心線X1 を有している。
【0015】フロントボディ2は、機体フレーム4を備
えている。機体フレーム4は、アルミニウム合金のよう
な軽量な金属材料にて構成され、フロントボディ2の前
後方向に延びる中空の箱状をなしている。
【0016】機体フレーム4の下端部には、前後一対の
支持脚5a,5bが固定されている。支持脚5a,5b
は、機体フレーム4の下方に向けて延びており、これら
支持脚5a,5bの下端部には、左右一対の降着スキッ
ド6a,6bが取り付けられている。
【0017】図2や図6の(A)に示すように、機体フ
レーム4の後端部には、一対のブラケット7a,7bが
配置されている。ブラケット7a,7bは、アルミニウ
ム合金のような軽量な金属材料にて構成され、機体フレ
ーム4の左右の側面にボルト8を介して固定されてい
る。そのため、ブラケット7a,7bは、機体フレーム
4の後端部から後方に向けて突出されているとともに、
この機体フレーム4の幅方向に互いに向かい合ってい
る。
【0018】図1や図2に示すように、機体フレーム4
の上面には、パワーユニット10が支持されている。こ
のパワーユニット10は、水冷・2サイクル水平対向二
気筒エンジン11と、この水冷エンジン11に連なるト
ランスミッション12とを備えている。
【0019】水冷エンジン11は、クランクケース13
と、このクランクケース13に連なる第1および第2の
シリンダ部14a,14bとを有している。クランクケ
ース13の内部には、クランク軸15が収容されてい
る。クランク軸15は、機体フレーム4の前後方向に沿
って水平に配置されている。クランクケース13の後端
には、クラッチハウジング17が連結されている。クラ
ッチハウジング17は、クランクケース13の後方に向
けて突出されており、このクラッチハウジング17の内
部に上記クランク軸15の後端部が導入されている。
【0020】図3に示すように、上記トランスミッショ
ン12は、ミッションケース19を備えている。ミッシ
ョンケース19は、フロントケース20と、このフロン
トケース20に連結されたリヤケース21とに分割さ
れ、上記機体フレーム4の前後方向に延びている。フロ
ントケース20の前端部には、クラッチカバー部20a
が一体に形成されている。このクラッチカバー部20a
は、上記クラッチハウジング17に取り外し可能に連結
されている。また、リヤケース21の上面には、上向き
に延びる筒状のガイド部22が一体に形成されている。
【0021】ミッションケース19の内部には、第1の
動力伝達軸24と第2の動力伝達軸25とが収容されて
いる。第1の動力伝達軸24は、複数の軸受26を介し
てフロントケース20に回転自在に支持されている。第
2の動力伝達軸25は、複数の軸受27を介してリヤケ
ース21に回転自在に支持されている。
【0022】第1の動力伝達軸24は、機体フレーム4
の前後方向に沿って水平に配置されている。第1の動力
伝達軸24は、上記クランク軸15と同軸状をなしてお
り、これら第1の動力伝達軸24およびクランク軸15
は、上記機体中心線X1 上に位置されている。第2の動
力伝達軸25は、第1の動力伝達軸24の後方において
垂直に起立して配置されている。これら第1および第2
の動力伝達軸24,25は、互いに噛み合う一対の減速
傘歯車29a,29bを介して連動されている。
【0023】第1の動力伝達軸24は、自動遠心式クラ
ッチ30を介してクランク軸15に連結されている。自
動遠心式クラッチ30は、上記クラッチハウジング17
とクラッチカバー部20aとの間に収められている。こ
の自動遠心式クラッチ30は、クランク軸15が停止し
ている状態から、このクランク軸15の回転数がアイド
リング回転数を上回るような予め決められた値に達する
までは、クランク軸15から第1の動力伝達軸24への
動力伝達を遮断している。
【0024】上記リヤケース21のガイド部22には、
複数の軸受32を介してメインロータマスト33が回転
自在に支持されている。メインロータマスト33は、第
2の動力伝達軸25の後方において垂直に起立して配置
されている。このメインロータマスト33と第2の動力
伝達軸25とは、互いに噛み合う減速平歯車34a,3
4bを介して連動されている。したがって、クランク軸
15の回転は、二段階に亘って減速された後、メインロ
ータマスト33に伝えられるようになっている。
【0025】メインロータマスト33は、ガイド部22
を貫通してパワーユニット10の上方に突出されてい
る。このメインロータマスト33の上端部には、メイン
ロータ35が取り付けられている。
【0026】図2や図3に示すように、上記ミッション
ケース19のフロントケース20は、延出部38を有し
ている。延出部38は、フロントケース20の右側部か
ら斜め下向きに張り出している。この延出部38の内部
は、ミッションケース19の内部に連なっている。
【0027】機体中心線X1 よりも機体フレーム4の幅
方向右側にオフセットされた位置には、ポンプ駆動軸4
2が配置されている。ポンプ駆動軸42は、上記延出部
38に複数の軸受43を介して回転自在に支持されてお
り、この延出部38を前後方向に貫通している。ポンプ
駆動軸42は、第1の動力伝達軸24と平行に配置され
ている。ポンプ駆動軸42と第1の動力伝達軸24と
は、互いに噛み合う一対の平歯車45a,45bを介し
て連動されている。そのため、ポンプ駆動軸42は、上
記自動遠心クラッチ30が繋がった時に、第1の動力伝
達軸24からの動力伝達により駆動されるようになって
いる。
【0028】延出部38の前端部には、ウォータポンプ
48が支持されている。ウォータポンプ48は、ポンプ
室49を有している。このポンプ室49には、インペラ
50が収容されている。インペラ50は、上記ポンプ駆
動軸42の前端部に取り付けられている。ポンプ室49
は、複数の冷却水パイプを用いた冷却水循環経路51を
介して上記水冷エンジン11のウォータジャケットに連
なっている。冷却水循環経路51の途中には、ラジエー
タ52が配置されている。このラジエータ52は、上記
水冷エンジン11の前方に設置されている。
【0029】ウォータポンプ48のインペラ50が回転
駆動されると、このインペラ50によって加圧されたエ
ンジン冷却水がポンプ室49から冷却水循環経路51を
介してウォータジャケットに送り込まれ、第1および第
2のシリンダ部14a,14bを冷却する。このエンジ
ン冷却水は、ラジエータ52に導かれ、ここで熱交換さ
れた後にポンプ室49に戻されるようになっている。
【0030】図1や図6の(A)に示すように、上記テ
ールボディ3は、CFRP製のボディ本体60と、この
ボディ本体60の前端部に配置された一対のテールブラ
ケット61a,61bとを備えている。ボディ本体60
は、前端および後端が開口された中空の筒状をなしてお
り、上記フロントボディ2の後方に進むに従い先細り状
に形成されている。テールブラケット61a,61b
は、アルミニウム合金のような軽量な金属材料にて構成
され、上記ボディ本体60の前端部の左右両側面に複数
のボルト62を介して固定されている。そのため、テー
ルブラケット61a,61bは、ボディ本体60の前端
部から前方に向けて突出されているとともに、ボディ本
体60の幅方向に互いに向かい合っている。
【0031】テールボディ3のテールブラケット61
a,61bは、上記機体フレーム4のブラケット7a,
7bの間に挿入されている。これらテールブラケット6
1a,61bは、上記ブラケット7a,7bの内面に重
ね合わされているとともに、夫々その上下の二箇所がボ
ルト63を介して上記ブラケット7a,7bに固定され
ている。このため、上記フロントボディ2とテールボデ
ィ3とは、四本のボルト63を介して取り外し可能に結
合されており、これらボルト63の締め付けを解除すれ
ば、上記テールボディ3をフロントボディ2から分離さ
せることができる。
【0032】図4および図5に示すように、ボディ本体
60の後端部には、テールロータブラケット65が支持
されている。テールロータブラケット65は、ボディ本
体60の後方に向けて突出されている。このテールロー
タブラケット65の後端部には、複数の軸受66を介し
てロータ軸67が回転自在に支持されている。ロータ軸
67は、テールボディ3の幅方向に沿って水平に延びる
とともに、テールロータブラケット65の右側方に向け
て突出されている。
【0033】ボディ本体60の後端部には、垂直尾翼を
兼ねるテールカバー70が取り付けられている。テール
カバー70は、テールロータブラケット65やロータ軸
67を覆っている。テールカバー70の右側面には、開
口部71が形成されており、この開口部71を通じて上
記ロータ軸67がテールカバー70の外方に導出されて
いる。
【0034】ロータ軸67の右端部には、テールロータ
73が支持されている。テールロータ73は、一対のロ
ータブレード74a,74bと、これらロータブレード
74a,74bを支持するロータブラケット75a,7
5bとを備えている。ロータブラケット75a,75b
は、上記ロータ軸67の左端部に自在継手76を介して
連結されている。
【0035】そのため、ロータブレード74a,74b
は、上記自在継手76を支点としてテールボディ3の前
後方向に沿う軸線回りに回動可能となっており、この回
動により、ロータブレード74a,74bの傾斜角度が
自由に変えられるようになっている。
【0036】図5に示すように、ロータ軸67の外周面
には、円筒状のスライダ77が軸方向に摺動可能に嵌合
されている。スライダ77の左端部は、上記開口部71
を貫通してテールカバー70の右側方に導出されてい
る。このスライダ77の右端部には、ホルダ78を介し
て一対のリレーロッド80a,80bが連結されてい
る。リレーロッド80a,80bは、ロータ軸67と平
行に配置されている。これらリレーロッド80a,80
bの先端は、上記ロータブラケット75a,75bに回
動可能に連結されている。
【0037】スライダ77の外周面には、一対の軸受8
1を介して外筒82が取り付けられている。この外筒8
2は、スライダ77と一体にロータ軸67の軸方向にス
ライドされるようになっている。そのため、外筒82が
ロータ軸67の軸方向にスライドされると、スライダ7
7の動きがリレーロッド80a,80bを介してロータ
ブラケット75a,75bに伝えられる。この結果、ロ
ータブラケット75a,75bが自在継手76を支点に
回動し、ロータブレード74a,74bの傾斜角度が変
化するようになっている。
【0038】図5に示すように、上記テールカバー70
の開口部71は、ダストカバー85によって覆われてい
る。ダストカバー85は、ヘリコプタ1から散布された
農薬あるいは空気中の埃等の異物がスライダ77の嵌合
部分に付着したり、上記テールカバー70の内部に侵入
するのを防止するためのものである。このダストカバー
85は、弾性変形が可能なゴム材料にて構成されてい
る。
【0039】ダストカバー85は、中央部に貫通孔86
を有する円盤状をなしている。ダストカバー85は、そ
の外周部がテールカバー70の開口部71の内面に嵌合
されているとともに、貫通孔86の開口周縁部が締め付
けリング87を介して上記外筒82の外周面に固定され
ている。そのため、ロータブレード74a,74bの傾
斜角度を変化させる際に、外筒82がロータ軸67の軸
方向にスライドされると、ダストカバー85が弾性的に
変形するようになっている。
【0040】図6の(A)および図7に示すように、上
記テールボディ3のテールブラケット61a,61bの
前端部間には、クロスメンバ90が介在されている。ク
ロスメンバ90は、上記ボルト63を介してテールブラ
ケット61a,61bに固定されている。このクロスメ
ンバ90には、ラダーサーボモータ91が支持されてい
る。ラダーサーボモータ91は、上記ロータブレード7
4a,74bの傾斜角度を変化させるためのもので、上
記テールボディ3の前端部に位置されている。
【0041】ラダーサーボモータ91は、所定の角度範
囲に亘って回動されるモータ軸92を有している。この
モータ軸92には、回動レバー93が取り付けられてい
る。回動レバー93は、リンク式の連動機構95を介し
て上記スライダ77に連動されている。
【0042】連動機構95は、上記回動レバー93に回
動可能に連結されたロッド96と、このロッド96に連
なる複数のリンクレバー97a,97b(図5に示す)
とを備えている。ロッド96は、上記ボディ本体60の
底部に沿って前後方向に沿って延びており、このロッド
96の後端部は、テールロータブラケット65に対応し
た位置に達している。リンクレバー97a,97bは、
上記テールロータブラケット65の後端部に回動可能に
支持されており、上記ロッド96の後端部と上記外筒8
2とを連動させている。
【0043】そのため、ラダーサーボモータ91のモー
タ軸92が所定の角度範囲に亘って回動されると、回動
レバー93を介してロッド96が前後方向に移動し、リ
ンクレバー97a,97bが回動される。このリンクレ
バー97a,97bの回動は、直線運動に変換されて外
筒82に伝えられ、この外筒82と共にスライダ77が
ロータ軸67の軸方向にスライドされる。この結果、リ
レーロッド80a,80bを介してテールロータ73の
ロータブラケット75a,75bが回動され、ロータブ
レード74a,74bの傾斜角度が変化するようになっ
ている。
【0044】図8に示すように、ロッド96は、ターン
バクル98を有している。ターンバクル98は、ロッド
96がねじ込まれたバクル本体98aとロックナット9
9とを備えており、このロックナット99を緩めてバク
ル本体98aを回動させることで、ロッド96の全長を
調節し得るようになっている。このターンバクル98
は、上記ボディ本体60の前端開口部から前方に突出さ
れた位置に配置されている。
【0045】また、ラダーサーボモータ91は、ラダー
サーボコネクタ101を含むケーブル102を有してい
る。このケーブル102は、ラダーサーボモータ91の
前方に向けて導かれている。
【0046】図4に示すように、上記テールロータブラ
ケット65には、無線操縦時に電波を受信する一対のア
ンテナ105a,105bが取り付けられている。これ
らアンテナ105a,105bは、アンテナケーブル1
06に電気的に接続されている。アンテナケーブル10
6は、ボディ本体60の底部に沿って前方に導かれてい
る。このアンテナケーブル106の前端部には、アンテ
ナコネクタ107が取り付けられている。
【0047】図1や図7に示すように、機体フレーム4
の後部には、コントロールユニット110が支持されて
いる。コントロールユニット110は、上記水冷エンジ
ン11やラダーサーボモータ91を制御するためのもの
である。このコントロールユニット110は、一対のコ
ネクタ接続ポート(図示せず)が配置された後面110
aを有し、この後面110aは、上記ブラケット7a,
7bの間において、機体フレーム4の後方に向けて露出
されている。
【0048】コントロールユニット110の後面110
aは、上記ラダーサーボモータ91と向かい合ってい
る。そして、この後面110aのコネクタ接続ポートに
上記ラダーサーボコネクタ101およびアンテナコネク
タ107が取り外し可能に嵌合されており、この嵌合に
より、コントロールユニット110とラダーサーボモー
タ91およびアンテナ105a,105bとが電気的に
接続されている。
【0049】図1ないし図5に示すように、上記テール
ロータ73のロータ軸67は、動力伝達機構120を介
して上記トランスミッション12の出力端に連動されて
いる。この動力伝達機構120は、上記機体フレーム4
に支持された第1の駆動部121と、上記テールボディ
3に支持された第2の駆動部122とを備えている。
【0050】第1の駆動部121は、第1および第2の
駆動軸124,125を備えている。第1の駆動軸12
4は、上記ポンプ駆動軸42と一体化されている。第1
の駆動軸124は、ポンプ駆動軸42と同軸状をなして
上記ウォータポンプ48の後方に向けて延びている。こ
の第1の駆動軸124の後部は、上記リヤケース21の
後部から下向きに延びるボス部126に回転自在に支持
されている。
【0051】第2の駆動軸125は、第1の駆動軸12
4の後端部に自在継手127を介して連結されている。
第2の駆動軸125は、第1の駆動軸124と同軸状を
なして後方に延びている。この第2の駆動軸125の後
端部は、上記機体フレーム4のブラケット7a,7bの
間に導かれている。
【0052】そのため、第1および第2の駆動軸12
4,125は、機体中心線X1 よりも機体フレーム4の
幅方向右側にオフセットされた位置において、この機体
フレーム4の前後方向に沿って水平に配置されている。
【0053】図2および図6の(A)に示すように、上
記第2の駆動部122は、ギヤボックス130と、この
ギヤボックス130に連動するベルト式駆動機構131
とを備えている。ギヤボックス130は、ギヤケース1
32を有している。ギヤケース132は、上記クロスメ
ンバ90に垂直な枢軸133を介して回動可能に枢支さ
れている。ギヤケース132は、機体中心線X1 よりも
機体フレーム4の幅方向右側にオフセットされた位置に
おいて、上記枢軸133を中心に機体フレーム4の幅方
向に沿って回動可能となっている。このギヤケース13
2は、上記ボディ本体60の前端のテールブラケット6
1a,61bの間に位置されている。
【0054】ギヤケース132には、連動軸135と中
継軸としてのベルト駆動軸136とが夫々軸受137を
介して回転自在に支持されている。連動軸135は、上
記第2の駆動軸125と同軸状をなして前後方向に延び
ている。この連動軸135の前端部は、結合手段として
の自在継手138を介して第2の駆動軸125の後端部
に取り外し可能に結合されている。
【0055】図6の(A)に示すように、自在継手13
8は、第2の駆動軸125の後端部にボルト締めされて
いる。自在継手138は、第2の駆動軸125と同軸状
をなすボス部139を有し、このボス部139には、嵌
合孔140が形成されている。また、上記連動軸135
の前端部は、上記ギヤケース132の前方に導出されて
いるとともに、上記嵌合孔140に取り外し可能に嵌合
されている。
【0056】図6の(B)に示すように、連動軸135
の前端部の外周面には、軸方向に沿う多数のスプライン
歯141が形成されているとともに、嵌合孔140の内
周面には、上記スプライン歯141が噛み合う多数のス
プライン溝142が形成されている。そのため、連動軸
135と自在継手138とは、上記スプライン歯141
とスプライン溝142との噛み合いにより軸回り方向に
一体的に回転するようになっている。
【0057】図6の(A)に示すように、ベルト駆動軸
136は、連動軸135の後方において、テールボディ
3の幅方向に沿って水平に配置されている。ベルト駆動
軸136と連動軸135とは、互いに噛み合う一対の傘
歯車144a,144bを介して連動されている。これ
ら傘歯車144a,144bは、ギヤケース132に収
容されている。
【0058】ベルト駆動軸136の左端部は、ギヤケー
ス132の左側方に導出されている。このベルト駆動軸
136の左端部は、上記機体中心線X1 上に位置されて
いる。
【0059】上記ベルト式駆動機構131は、ベルト駆
動軸136に固定された駆動プーリ147と、上記ロー
タ軸67に固定された従動プーリ148と、これらプー
リ147,148の間に亘って巻き掛けられた無端状の
歯付きベルト149とを備えている。駆動プーリ147
および従動プーリ148は、上記機体中心線X1 上に位
置され、常に歯付きベルト149の張力を受けている。
歯付きベルト149は、上記機体中心線X1 上において
テールボディ3の前後方向に延びており、その大部分が
上記ボディ本体60の内部に収容されている。
【0060】図2および図6の(A)に示すように、上
記ギヤケース132の前面には、一対のボス部151
a,151bが一体に突設されている。ボス部151
a,151bは、テールボディ3の幅方向に互いに離間
して配置されているとともに、ギヤケース132の前方
に向けて突出されている。ボス部151a,151bの
前面には、夫々調整ボルト152a,152bがねじ込
まれている。調整ボルト152a,152bは、ギヤケ
ース132の前方に向けて水平に延びている。
【0061】一方の調整ボルト152aは、上記クロス
メンバ90の前壁90aを貫通しており、この調整ボル
ト152aの先端には、調整ナット153およびロック
ナット154がねじ込まれている。他方の調整ボルト1
52bは、上記クロスメンバ90の前壁90aにねじ込
まれており、この調整ボルト152bの前端には、調整
ナット155がねじ込まれている。
【0062】したがって、上記歯付きベルト149の張
力が駆動プーリ147およびベルト駆動軸136を介し
てギヤケース132に伝えられると、このギヤケース1
32は、枢軸133を支点として反時計回り方向への回
動力を受ける。この回動により、一方の調整ボルト15
2aは、クロスメンバ90の前壁90aから遠ざかる方
向に引っ張られ、他方の調整ボルト152bは、クロス
メンバ90の前壁90aとの間で圧縮される。
【0063】この結果、調整ナット153,155のね
じ込み量を調整すれば、ギヤケース132を枢軸133
を支点に垂直軸回りに回動させることができる。このギ
ヤケース132の回動により、ベルト駆動軸136の左
端部がテールボディ3の前後方向に変位し、ベルト駆動
軸136と上記ロータ軸67との間の軸間距離が変化す
る。そのため、ベルト式駆動機構131をテールボディ
3に組み込んだままの状態で、歯付きベルト149の張
力を調整することができる。
【0064】図4や図5に示すように、上記テールロー
タブラケット65の上部には、ガイドプーリ160が支
持されている。ガイドプーリ160は、従動プーリ14
8の直前に位置され、上記歯付きベルト149を従動プ
ーリ148に導くようになっている。
【0065】また、図1に示すように、上記ボディ本体
60の前後方向の中間部には、アイドラプーリ162が
配置されている。アイドラプーリ162は、上記歯付き
ベルト149の弛みを防止するためのものであり、上記
駆動プーリ147および従動プーリ148よりも大きな
径を有している。そのため、アイドラプーリ162は、
歯付きベルト149の張り側と緩み側との間に介在さ
れ、これら張り側および緩み側に接している。
【0066】図9の(A)(B)に示すように、アイド
ラプーリ162は、支持軸163上に回転自在に支持さ
れている。支持軸163は、第1の端部163aと第2
の端部163bとを有している。第1および第2の端部
163a,163bは、アイドラプーリ162を挟んで
互いに向かい合っている。
【0067】ボディ本体60の内部には、プーリブラケ
ット165が固定されている。プーリブラケット165
は、ボディ本体60の内部を前後に仕切るような姿勢で
配置されている。このプーリブラケット165の中央部
には、開口部166が形成されており、この開口部16
6の内側にアイドラプーリ162が位置されている。
【0068】プーリブラケット165の前面には、プー
リホルダ168が取り付けられている。プーリホルダ1
68は、アイドラプーリ162の左側に位置されてい
る。このアイドラプーリ162の前面には、一対の支持
片169a,169bが形成されている。支持片169
a,169bは、ボディ本体60の上下方向に向かい合
っており、これら支持片169a,169bの間に上記
支持軸163の第1の端部163aが導かれている。
【0069】第1の端部163aは、垂直方向に延びる
ピボット軸171を介して支持片169a,169bに
回動可能に連結されている。そのため、上記アイドラプ
ーリ162は、図9の(B)に実線で示すように、歯付
きベルト149の張り側と緩み側との間に介在される第
1の位置と、図9の(B)に二点鎖線で示すように、歯
付きベルト149の張り側と緩み側との間から離脱され
る第2の位置とに亘って回動可能となっている。
【0070】上記プーリブラケット165は、プーリロ
ック(図示せず)を備えている。このプーリロックは、
アイドラプーリ162が第1の位置に回動された時に、
上記支持軸163の第2の端部163bに取り外し可能
に係合し、この係合により、上記アイドラプーリ162
を第1の位置にロックするようになっている。
【0071】アイドラプーリ162を第2の位置に回動
させると、このアイドラプーリ162が歯付きベルト1
49から離脱するので、この歯付きベルト149の取り
外しは、アイドラプーリ162を第2の位置に回動させ
た状態で行なわれるようになっている。
【0072】なお、図1に示すように、上記機体フレー
ム4、パワーユニット10およびラジエータ52は、C
FRP製のフロントカウリング173によって覆われて
いる。フロントカウリング173は、流線形状をなして
おり、このフロントカウリング173の後端部は、上記
テールボディ3の前端部に連なっている。
【0073】このような構成の無人ヘリコプタ1におい
て、水冷エンジン11が始動し、クランク軸15が回転
されると、このクランク軸15の回転は、自動遠心クラ
ッチ30を介して第1の動力伝達軸24に伝えられ、こ
の第1の動力伝達軸24から減速傘歯車29a,29
b、第2の動力伝達軸25および減速平歯車34a,3
4bを介してメインロータマスト33に伝えられる。そ
のため、メインロータ35が回転駆動される。
【0074】第1の動力伝達軸24は、第1および第2
の平歯車45a,45bを介してポンプ駆動軸42に連
動されているので、第1の動力伝達軸24の回転は、ポ
ンプ駆動軸42にも伝達される。このため、ウォータポ
ンプ48のインペラ50が駆動され、上記水冷エンジン
11のウォータジャケットにエンジン冷却水が送り込ま
れる。
【0075】ポンプ駆動軸42は、後方に延びる第1の
駆動軸124を一体に有するので、ポンプ軸42の回転
は、第1の駆動軸124から第2の駆動軸125に伝え
られる。第2の駆動軸125は、自在継手138を介し
てギヤボックス130の連動軸135に連結されている
ため、この第2の駆動軸125の回転は、連動軸135
に伝えられ、ここから傘歯車144a,144bおよび
ベルト駆動軸136を介してベルト式駆動機構131の
駆動プーリ147に伝えられる。
【0076】駆動プーリ147が駆動されると、歯付き
ベルト149を介してテールボディ3の後端の従動プー
リ148が駆動される。この結果、従動プーリ148に
追従してロータ軸67が駆動され、テールロータ73が
回転駆動される。
【0077】ところで、上記構成のヘリコプタ1による
と、第1の動力伝達軸24の回転をテールロータ73に
伝える動力伝達機構120は、フロントボディ2の機体
フレーム4に支持された第1の駆動部121と、テール
ボディ3に支持された第2の駆動部122とで構成され
ている。そして、上記第1の駆動部121の出力端とな
る第2の駆動軸125に、ボス部139を有する自在継
手138が固定されており、このボス部139の嵌合孔
140に上記第2の駆動部122の入力端となる連動軸
135が嵌合されている。連動軸135とボス部138
とは、スプライン歯141とスプライン溝142との噛
み合いにより、機体フレーム4の前後方向に分離可能に
結合されている。
【0078】そのため、テールボディ3の各部の分解整
備を行なうに当たっては、まず最初に四本のボルト63
の締め付けを解除するとともに、ラダーサーボコネクタ
101およびアンテナコネクタ107をコントロールユ
ニット110のコネクタ接続ポートから取り外す。
【0079】次に、テールボディ3全体を後方に引っ張
り、機体フレーム4のブラケット7a,7bの間からテ
ールボディ3のテールブラケット61a,61bを後方
に引き出す。このことにより、上記第2の駆動部122
の連動軸135が自在継手138のボス部139から離
脱し、第1の駆動部121と第2の駆動部122とが分
離される。この結果、テールボディ3をフロントボディ
2から取り外して独立させることができ、このテールボ
ディ3の分解整備をフロントボディ2から切り離した状
態で行なうことができる。
【0080】この際、ベルト式駆動機構131を含む第
2の駆動部122は、一つの構成要素としてテールボデ
ィ3と一体化されているため、テールボディ3をフロン
トボディ2から分離させる度に、ベルト式駆動機構13
1を分解したり、歯付きベルト149を取り外す必要は
ない。
【0081】テールボディ3の整備作業が完了した後、
このテールボディ3をフロントボディ2に結合するに
は、テールボディ3のテールブラケット61a,61b
をフロントボディ2のブラケット7a,7bの間に後方
から差し入れるとともに、第2の駆動部122の連動軸
135をボス部139の嵌合孔140に嵌合する。この
状態で四本のボルト63を介してテールブラケット61
a,61bをブラケット7a,7bに固定し、ラダーサ
ーボコネクタ101およびアンテナコネクタ107をコ
ントロールユニット110のコネクタ接続ポートに接続
する。
【0082】このことにより、水冷エンジン11からテ
ールロータ73に至る駆動経路が構成されるとともに、
コントロールユニット110とラダーサーボモータ91
およびアンテナ105a,105bとが電気的に接続さ
れ、無人ヘリコプタ1の組み立て作業が完了する。よっ
て、テールボディ3をフロントボディ2に結合する際
に、その都度ベルト式駆動機構120を組み立てたり、
歯付きベルト149の張力を調整する必要はない。
【0083】特に上記構成の無人ヘリコプタ1による
と、ロータブレード74a,74bの傾斜角度を変化さ
せるためのラダーサーボモータ91および連動機構95
にしても、テールボディ3に一つの構成要素として組み
込まれている。このため、テールボディ3をフロントボ
ディ2から取り外したり、フロントボディ2に結合する
際には、単にラダーサーボコネクタ101やアンテナコ
ネクタ107をコネクタ接続ポートに着脱するだけで良
く、連動機構95のロッド96やリンクレバー97a,
97bをテールボディ3から取り外したり、ロッド96
の長さを調整するといった面倒な作業が一切不要とな
る。
【0084】したがって、テールボディ3を分解した
り、このテールボディ3をフロントボディ2に結合する
際の作業性を大幅に改善することができ、従来に比べて
無人ヘリコプタ1の保守整備作業を効率良く行なうこと
ができる。
【0085】また、上記構成の場合、ギヤボックス13
0のギヤケース132は、垂直な枢軸133を介してテ
ールボディ3に支持されているので、調整ナット15
3,155のねじ込み量を調整すれば、ベルト駆動軸1
36とロータ軸67との間の軸間距離を変化させて、歯
付きベルト149の張力を適性値に調節することができ
る。
【0086】このため、歯付きベルト149の張力調節
作業を、テールボディ3単体の状態で行なうことがで
き、テールボディ3そのものを交換した場合には、歯付
きベルト149の張力調節作業は特に必要としない。
【0087】しかも、互いに分離可能に結合される第2
の駆動軸125と連動軸135とは、機体中心線X1 よ
りも右側に偏って位置されているので、連動軸135の
スプライン歯141とボス部139のスプライン溝14
2との噛み合い部分がフロントボディ2とテールボディ
3との連結部分の奥方に入り込まずに済む。
【0088】そのため、連動軸135をボス部139の
嵌合孔140に嵌め込む際に、連動軸135と嵌合孔1
40との位置合わせを良好に行なうことができ、テール
ボディ3をフロントボディ2に連結する際の作業性が向
上する。
【0089】また、上記構成によると、テールボディ3
は、ベルト式駆動機構131を含む第2の駆動部122
を分解することなくフロントボディ2から取り外せるの
で、このテールボディ3を取り外したままの状態で無人
ヘリコプタ1の保管や運搬が可能となる。したがって、
無人ヘリコプタ1の保管あるいは運搬時の占有面積を減
らすことができ、その分、取り扱いが容易となるといっ
た利点もある。
【0090】なお、上記実施例においては、ギヤボック
スの連動軸と自在継手のボス部とをスプラインによる噛
み合いによって一体に回転可能に結合したが、本発明は
これに限らず、キーを用いて連動軸とボス部とを結合す
るようにしても良い。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、動力伝達
機構の第2の駆動部は、一つの構成要素としてテールボ
ディと一体化されているので、このテールボディを第2
の駆動部と共にフロントボディから取り外すことができ
る。そのため、テールボディを着脱する度に、動力伝達
機構を分解したり再度組み立てる必要はなく、テールボ
ディの各部を分解整備する際の作業性を大幅に改善する
ことができる。
【0092】また、テールボディは、動力伝達機構を分
解することなくフロントボディから取り外せるので、こ
のテールボディを取り外した状態で無人ヘリコプタの保
管や運搬が可能となる。このため、無人ヘリコプタの保
管あるいは運搬時の占有面積を減らすことができ、その
分、取り扱いが良好となるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る産業用無人ヘリコプ
タの側面図。
【図2】機体フレームに搭載されたパワーユニットと動
力伝達機構との関係を示す平面図。
【図3】パワーユニットの断面図。
【図4】テールボディの後部の側面図。
【図5】テールロータの駆動系を示す断面図。
【図6】(A)は、第2の駆動軸とギヤボックスの連動
軸との結合部分を断面で示す動力伝達機構の平面図。
(B)は、第2の連動軸と自在継手のボス部との嵌合部
分の断面図。
【図7】機体フレームとテールボディとの連結部分の側
面図。
【図8】動力伝達機構のギヤボックス、ラダーサーボモ
ータおよびコントロールユニットとの位置関係を示す側
面図。
【図9】(A)は、アイドラプーリの取り付け部分の断
面図。(B)は、アイドラプーリと歯付きベルトとの位
置関係を示す断面図。
【符号の説明】
2…フロントボディ 3…テールボディ 11…エンジン(水冷エンジン) 35…メインロータ 73…テールロータ 120…動力伝達機構 121…第1の駆動部 122…第2の駆動部 125…駆動軸(第2の駆動軸) 135…連動軸 138…結合手段(自在継手)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンおよびこのエンジンによって駆
    動されるメインロータを支持するフロントボディと;こ
    のフロントボディに取り外し可能に連結され、上記フロ
    ントボディから後方に延びるテールボディと;このテー
    ルボディの後端部に支持されたテールロータと;上記エ
    ンジンの動力を上記テールロータに伝える動力伝達機構
    と;を備えている産業用無人ヘリコプタにおいて、 上記動力伝達機構は、上記フロントボディに支持され、
    上記エンジンによって駆動される駆動軸を有する第1の
    駆動部と、上記テールボディに支持され、上記テールロ
    ータに連動する連動軸を有する第2の駆動部と、を備
    え、 上記駆動軸と連動軸とは、上記フロントボディおよびテ
    ールボディの前後方向に沿って同軸状に配置されている
    とともに、軸方向に分離可能な結合手段を介して互いに
    結合されていることを特徴とする産業用無人ヘリコプ
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記第2の駆
    動部は、 上記連動軸と直交して上記テールボディの幅方向に延び
    る中継軸と、これら連動軸と中継軸とを連動させる一対
    の傘歯車と、これら傘歯車を収容するとともに、上記連
    動軸および中継軸を回転自在に支持するギヤケースと、
    を含むギヤボックスと;上記中継軸と上記テールロータ
    とを連動させるベルト式駆動機構と;を備えており、 上記ベルト式駆動機構は、上記中継軸と一体に回転する
    駆動プーリと、上記テールロータと一体に回転する従動
    プーリと、これら駆動プーリと従動プーリとに亘って巻
    き掛けられたベルトと、を含み、上記ギヤボックスは、
    上記テールボディの前端部に位置されているとともに、
    上記ベルト式駆動機構は、上記テールボディの内部に収
    容されていることを特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記ギヤボッ
    クスのギヤケースは、上記テールボディの前後方向に位
    置調節可能に上記テールボディに支持されていることを
    特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
  4. 【請求項4】 請求項2の記載において、上記フロント
    ボディおよびテールボディは、互いに連続して前後方向
    に延びる機体中心線を有し、上記ベルト式駆動機構のベ
    ルトは、上記機体中心線上に配置されているとともに、
    上記駆動軸および連動軸は、上記機体中心線よりも上記
    フロントボディおよびテールボディの幅方向に沿う一側
    方に偏った位置に配置されていることを特徴とする産業
    用無人ヘリコプタ。
  5. 【請求項5】 請求項2の記載において、上記ベルト式
    駆動機構は、上記駆動プーリと上記従動プーリとの間
    に、上記ベルトの弛みを防止するアイドラプーリを有
    し、このアイドラプーリは、上記ベルトに接する第1の
    位置と、このベルトから離脱される第2の位置とに亘っ
    て回動可能に上記テールボディに支持されていることを
    特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
  6. 【請求項6】 請求項4の記載において、上記結合手段
    は、上記駆動軸又は連動軸のいずれか一方の端部外周面
    に形成された複数のスプライン歯と、上記駆動軸又は連
    動軸の他方と一体に回転するとともに、上記スプライン
    歯が噛み合う複数のスプライン溝と、を備えていること
    を特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
  7. 【請求項7】 請求項1の記載において、上記テールロ
    ータは、傾斜角度を調整可能な複数のロータブレードを
    有し、これらロータブレードは、リンク機構を介してサ
    ーボモータに連動されているとともに、上記サーボモー
    タおよびリンク機構は、上記テールボディに支持されて
    いることを特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記フロント
    ボディは、上記サーボモータを制御するためのコントロ
    ールユニットを有し、また、上記サーボモータは、コネ
    クタを有するケーブルを含み、上記コネクタは、上記テ
    ールボディの前端部に導かれた後、上記コントロールユ
    ニットに前後方向に取り外し可能に接続されていること
    を特徴とする産業用無人ヘリコプタ。
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