JPH10250096A - インクジェットプリンタ及びインク供給チューブ - Google Patents
インクジェットプリンタ及びインク供給チューブInfo
- Publication number
- JPH10250096A JPH10250096A JP9057869A JP5786997A JPH10250096A JP H10250096 A JPH10250096 A JP H10250096A JP 9057869 A JP9057869 A JP 9057869A JP 5786997 A JP5786997 A JP 5786997A JP H10250096 A JPH10250096 A JP H10250096A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- supply tube
- resin
- jet printer
- ink supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク供給に悪影響を及ぼすことがなく、高
品位の印字を安定して行なうことができるインクジェッ
トプリンタを提供する。 【解決手段】 ライン方向の印字領域を往復移動する印
字ヘッド5と、インクを収容するインクカートリッジ6
とを備え、インクカートリッジ6内のインクがインク供
給チューブ1を介して印字ヘッド5へ供給されるインク
ジェットプリンタにおいて、インクカートリッジ6及び
インク供給チューブ1の少なくとも一方のインクに触れ
る内面部を樹脂で構成し、該樹脂の外表部に金属薄膜を
形成して、インクに対するガスバリア性を高めるととも
に、インク供給チューブ1の曲げ剛性を金属薄膜によっ
て確保できるようにした。
品位の印字を安定して行なうことができるインクジェッ
トプリンタを提供する。 【解決手段】 ライン方向の印字領域を往復移動する印
字ヘッド5と、インクを収容するインクカートリッジ6
とを備え、インクカートリッジ6内のインクがインク供
給チューブ1を介して印字ヘッド5へ供給されるインク
ジェットプリンタにおいて、インクカートリッジ6及び
インク供給チューブ1の少なくとも一方のインクに触れ
る内面部を樹脂で構成し、該樹脂の外表部に金属薄膜を
形成して、インクに対するガスバリア性を高めるととも
に、インク供給チューブ1の曲げ剛性を金属薄膜によっ
て確保できるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおけるインク供給機構に関し、特に、ガスバリ
ア性と耐久性とを共に高めたインク供給チューブの構造
に関する。
リンタにおけるインク供給機構に関し、特に、ガスバリ
ア性と耐久性とを共に高めたインク供給チューブの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示すような構造のシリ
アルスキャン型のインクジェットプリンタが知られてい
る。図示のインクジェットプリンタは、フレーム2、ガ
イドレール3、キャリッジ4、印字ヘッド5、インクカ
ートリッジ6、及びインク供給チューブ10を備え、印
字媒体となる印字用紙Sを図示しない搬送機構によって
紙送りしつつ、ライン方向(主走査方向)の印字を行う
ように構成されている。フレーム2は、例えば2本のガ
イドレール3を水平に固定保持するものであり、ガイド
レール3は、キャリッジ4を図示しない駆動機構によっ
てライン方向に往復走行させる際に、キャリッジ4を摺
動自在に支持するものである。印字ヘッド5は、キャリ
ッジ4の下部に一体的に設けられ、複数のインクジェッ
トノズルからインクを吐出させることで印字用紙Sに印
字を行うものである。インクカートリッジ6は、印字ヘ
ッド5から吐出されるインクを蓄えておくためのインク
貯留タンクである。インク供給チューブ10は、インク
カートリッジ6内に蓄えられたインクを印字ヘッド5に
供給するためにキャリッジ4の一方端に取り付けられた
インク流路である。
アルスキャン型のインクジェットプリンタが知られてい
る。図示のインクジェットプリンタは、フレーム2、ガ
イドレール3、キャリッジ4、印字ヘッド5、インクカ
ートリッジ6、及びインク供給チューブ10を備え、印
字媒体となる印字用紙Sを図示しない搬送機構によって
紙送りしつつ、ライン方向(主走査方向)の印字を行う
ように構成されている。フレーム2は、例えば2本のガ
イドレール3を水平に固定保持するものであり、ガイド
レール3は、キャリッジ4を図示しない駆動機構によっ
てライン方向に往復走行させる際に、キャリッジ4を摺
動自在に支持するものである。印字ヘッド5は、キャリ
ッジ4の下部に一体的に設けられ、複数のインクジェッ
トノズルからインクを吐出させることで印字用紙Sに印
字を行うものである。インクカートリッジ6は、印字ヘ
ッド5から吐出されるインクを蓄えておくためのインク
貯留タンクである。インク供給チューブ10は、インク
カートリッジ6内に蓄えられたインクを印字ヘッド5に
供給するためにキャリッジ4の一方端に取り付けられた
インク流路である。
【0003】上記構成のインクジェットプリンタにおい
て、外部から印刷要求コマンドやデータ(以下、印字デ
ータ)が送られてくると、インクジェットプリンタは、
送られてきた印字データに基づいて、所定の文字または
画像を印字用紙Sに印字する。具体的には、印字用紙S
をライン方向と直交する方向(副走査方向)に所定のピ
ッチで紙送りしつつ、キャリッジ4をライン方向に駆動
して、当該キャリッジ4をガイドレール3上で往復走行
させる。そして、キャリッジ4が往復走行する際に、所
定のタイミングで印字ヘッド5から印字用紙Sに対して
インクを吐出する。このような制御を繰り返し行うこと
により、インクジェットプリンタは、ライン毎に印字を
行っている。
て、外部から印刷要求コマンドやデータ(以下、印字デ
ータ)が送られてくると、インクジェットプリンタは、
送られてきた印字データに基づいて、所定の文字または
画像を印字用紙Sに印字する。具体的には、印字用紙S
をライン方向と直交する方向(副走査方向)に所定のピ
ッチで紙送りしつつ、キャリッジ4をライン方向に駆動
して、当該キャリッジ4をガイドレール3上で往復走行
させる。そして、キャリッジ4が往復走行する際に、所
定のタイミングで印字ヘッド5から印字用紙Sに対して
インクを吐出する。このような制御を繰り返し行うこと
により、インクジェットプリンタは、ライン毎に印字を
行っている。
【0004】ところで、インクジェットプリンタで使用
されるインクは、その性質上、外気から遮断されている
必要がある。これをガスバリア性という。このガスバリ
ア性は、インクカートリッジ6はもとより、インクの流
路となるインク供給チューブ10に対しても要求され
る。また、キャリッジ4が走行しているときもインクの
流路を安定的に確保するためには、インク供給チューブ
10に、ある程度の”コシ”、つまり曲げ剛性が要求さ
れる。このため、従来、インク供給チューブ10は、ガ
スバリア性をもたせるためにナイロンとポリエステルと
の2層構造とし、さらに曲げ剛性を確保するため、その
製造時に硬度調節処理が施されたものが用いられてい
た。
されるインクは、その性質上、外気から遮断されている
必要がある。これをガスバリア性という。このガスバリ
ア性は、インクカートリッジ6はもとより、インクの流
路となるインク供給チューブ10に対しても要求され
る。また、キャリッジ4が走行しているときもインクの
流路を安定的に確保するためには、インク供給チューブ
10に、ある程度の”コシ”、つまり曲げ剛性が要求さ
れる。このため、従来、インク供給チューブ10は、ガ
スバリア性をもたせるためにナイロンとポリエステルと
の2層構造とし、さらに曲げ剛性を確保するため、その
製造時に硬度調節処理が施されたものが用いられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
インクジェットプリンタでは、インク供給チューブ10
にガスバリア性を確保しつつ所定の曲げ剛性を有するも
のを用いているが、インク供給チューブ10がナイロン
等の樹脂のみから成り、しかも常に空気と接しているた
め、経年変化により、チューブを形成している樹脂内に
空気が侵入し、それがインクに混入しやすくなったり、
あるいは逆に、インクに含まれる水分が樹脂を介して外
部に放散されやすくなる。そのため、チューブ自体の劣
化を促進することはもとより、空気の侵入によってイン
クの成分が変化(固化等)し、単位時間あたりのインク
供給量を変化させたり、印字ヘッド5に悪影響を与える
という問題があった。
インクジェットプリンタでは、インク供給チューブ10
にガスバリア性を確保しつつ所定の曲げ剛性を有するも
のを用いているが、インク供給チューブ10がナイロン
等の樹脂のみから成り、しかも常に空気と接しているた
め、経年変化により、チューブを形成している樹脂内に
空気が侵入し、それがインクに混入しやすくなったり、
あるいは逆に、インクに含まれる水分が樹脂を介して外
部に放散されやすくなる。そのため、チューブ自体の劣
化を促進することはもとより、空気の侵入によってイン
クの成分が変化(固化等)し、単位時間あたりのインク
供給量を変化させたり、印字ヘッド5に悪影響を与える
という問題があった。
【0006】また、従来のインク供給チューブ10は、
曲げ剛性を確保するために、製造時に樹脂チューブを製
造した後に硬度調節処理を施す必要があったため、同質
のインク供給チューブを歩留まりよく量産することが困
難であった。
曲げ剛性を確保するために、製造時に樹脂チューブを製
造した後に硬度調節処理を施す必要があったため、同質
のインク供給チューブを歩留まりよく量産することが困
難であった。
【0007】そこで本発明の課題は、上記問題点を解消
し、インクを変質させたり、印字ヘッドに悪影響を及ぼ
したりすることがなく、高品位の印字を安定して行なう
ことができる、改良されたインクジェットプリンタ、及
びこのようなインクジェットプリンタを実現するための
インク供給チューブを提供することにある。
し、インクを変質させたり、印字ヘッドに悪影響を及ぼ
したりすることがなく、高品位の印字を安定して行なう
ことができる、改良されたインクジェットプリンタ、及
びこのようなインクジェットプリンタを実現するための
インク供給チューブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のインクジェットプリンタは、主走査方向の印字領域
を往復移動する印字ヘッドと、インクを収容するインク
カートリッジとを備え、前記インクカートリッジ内のイ
ンクがインク供給チューブを介して前記印字ヘッドへ供
給されるインクジェットプリンタであって、前記インク
カートリッジ及びインク供給チューブの少なくとも一方
のインクに触れる内面部が樹脂から成り、該樹脂の外表
部に金属薄膜が形成されていることを特徴とする。
明のインクジェットプリンタは、主走査方向の印字領域
を往復移動する印字ヘッドと、インクを収容するインク
カートリッジとを備え、前記インクカートリッジ内のイ
ンクがインク供給チューブを介して前記印字ヘッドへ供
給されるインクジェットプリンタであって、前記インク
カートリッジ及びインク供給チューブの少なくとも一方
のインクに触れる内面部が樹脂から成り、該樹脂の外表
部に金属薄膜が形成されていることを特徴とする。
【0009】また、上記課題を解決する本発明のインク
供給チューブは、インクジェットプリンタのインクカー
トリッジに蓄えられたインクを当該インクカートリッジ
に対して相対的に位置が変位する印字ヘッドへ供給する
ために使用されるもので、前記インクに触れる内面部が
樹脂から成り、該樹脂の外表面に金属薄膜が形成されて
いることを特徴とする。
供給チューブは、インクジェットプリンタのインクカー
トリッジに蓄えられたインクを当該インクカートリッジ
に対して相対的に位置が変位する印字ヘッドへ供給する
ために使用されるもので、前記インクに触れる内面部が
樹脂から成り、該樹脂の外表面に金属薄膜が形成されて
いることを特徴とする。
【0010】なお、インクジェットプリンタの印字ヘッ
ドの移動の際に悪影響を及ぼさないようにするため、前
記金属薄膜の曲げ剛性は前記樹脂により形成される樹脂
チューブ単体の曲げ剛性よりも小さいことが望ましく、
また、金属薄膜の耐食性を高めるため、当該金属薄膜の
外表面にさらに樹脂膜が形成されるようにすることが望
ましい。
ドの移動の際に悪影響を及ぼさないようにするため、前
記金属薄膜の曲げ剛性は前記樹脂により形成される樹脂
チューブ単体の曲げ剛性よりも小さいことが望ましく、
また、金属薄膜の耐食性を高めるため、当該金属薄膜の
外表面にさらに樹脂膜が形成されるようにすることが望
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0012】図1は、本発明が適用されるインクジェッ
トプリンタの構造例を示す要部斜視図であり、図4に示
した従来のインクジェットプリンタと同一部品について
は同一符号を付してある。このインクジェットプリンタ
は、フレーム2、ガイドレール3、キャリッジ4、印字
ヘッド5、インクカートリッジ6、及び、改良されたイ
ンク供給チューブ1を備えて構成される。
トプリンタの構造例を示す要部斜視図であり、図4に示
した従来のインクジェットプリンタと同一部品について
は同一符号を付してある。このインクジェットプリンタ
は、フレーム2、ガイドレール3、キャリッジ4、印字
ヘッド5、インクカートリッジ6、及び、改良されたイ
ンク供給チューブ1を備えて構成される。
【0013】インク供給チューブ1の一方端はインクカ
ートリッジ6のインク排出口に接続され、図示しないガ
イド機構を介してプリンタの印字空間内に挿入されてい
る。また、インク供給チューブ1の他方端はキャリッジ
5に接続されており、該キャリッジ5の図示しないダン
パを介して印字ヘッド4にインクが供給され、このイン
クが印字用紙Sに吐出されるようになっている。
ートリッジ6のインク排出口に接続され、図示しないガ
イド機構を介してプリンタの印字空間内に挿入されてい
る。また、インク供給チューブ1の他方端はキャリッジ
5に接続されており、該キャリッジ5の図示しないダン
パを介して印字ヘッド4にインクが供給され、このイン
クが印字用紙Sに吐出されるようになっている。
【0014】インク供給チューブ1は、図2(a),
(b)に示すように異質部材からなる多層構造のチュー
ブであり、インクに触れる内面部が樹脂層11から成
る。また、樹脂層11の外表部に可撓性の金属薄膜12
が形成され、さらに、その金属薄膜12に樹脂13が皮
膜(コーティング)されている。
(b)に示すように異質部材からなる多層構造のチュー
ブであり、インクに触れる内面部が樹脂層11から成
る。また、樹脂層11の外表部に可撓性の金属薄膜12
が形成され、さらに、その金属薄膜12に樹脂13が皮
膜(コーティング)されている。
【0015】樹脂層(樹脂チューブ)11は、例えば従
来のインク供給チューブと同様、ナイロンとポリエステ
ルとの2層構造を有するものであり、金属薄膜12上の
樹脂13は、ビニルやポリエステル等の熱可塑性樹脂で
ある。
来のインク供給チューブと同様、ナイロンとポリエステ
ルとの2層構造を有するものであり、金属薄膜12上の
樹脂13は、ビニルやポリエステル等の熱可塑性樹脂で
ある。
【0016】金属薄膜12は、樹脂との付着性があり、
ガスバリア性を高め、一定以上の曲げ剛性を確保できる
ものであれば、任意の材質を用いることができる。特に
アモルファス合金は、可撓性金属薄膜を容易に形成で
き、しかもガスバリア性も十分に確保できるので、この
種の用途には効果的である。しかし、製造コストをより
重視する場合は、安価なアルミニウム粉、錫粉、あるい
はその合金粉を用い、これらを蒸着ないし圧着等によっ
て樹脂層11の外表部に付着させる。化学メッキによっ
て、樹脂層11の外表部にアルミニウム層(膜)を形成
させるようにしてもよい。なお、金属薄膜12は、シー
ムレス状に形成することが望ましい。
ガスバリア性を高め、一定以上の曲げ剛性を確保できる
ものであれば、任意の材質を用いることができる。特に
アモルファス合金は、可撓性金属薄膜を容易に形成で
き、しかもガスバリア性も十分に確保できるので、この
種の用途には効果的である。しかし、製造コストをより
重視する場合は、安価なアルミニウム粉、錫粉、あるい
はその合金粉を用い、これらを蒸着ないし圧着等によっ
て樹脂層11の外表部に付着させる。化学メッキによっ
て、樹脂層11の外表部にアルミニウム層(膜)を形成
させるようにしてもよい。なお、金属薄膜12は、シー
ムレス状に形成することが望ましい。
【0017】金属薄膜12の厚みは、当該インク供給チ
ューブ1に一定の「曲げ剛性」をもたせるために十分な
厚みであり、プリンタのチューブ引き回し構造に応じて
任意に定めることができる。
ューブ1に一定の「曲げ剛性」をもたせるために十分な
厚みであり、プリンタのチューブ引き回し構造に応じて
任意に定めることができる。
【0018】例えばインクカートリッジとキャリッジ4
(印字ヘッド5)との間の距離が短く、インク供給チュ
ーブ1が垂下しない場合は、主としてインクに対するガ
スバリア性のみを重視すればよいので、金属薄膜12の
厚みは数ミクロン程度で足りる。一方、インク供給チュ
ーブ1が比較的長く、キャリッジ4(印字ヘッド5)の
位置によっては垂下する可能性がある場合は、金属薄膜
12の厚みを増して樹脂層11との合計の曲げ剛性が一
定以上になるようにする。
(印字ヘッド5)との間の距離が短く、インク供給チュ
ーブ1が垂下しない場合は、主としてインクに対するガ
スバリア性のみを重視すればよいので、金属薄膜12の
厚みは数ミクロン程度で足りる。一方、インク供給チュ
ーブ1が比較的長く、キャリッジ4(印字ヘッド5)の
位置によっては垂下する可能性がある場合は、金属薄膜
12の厚みを増して樹脂層11との合計の曲げ剛性が一
定以上になるようにする。
【0019】但し、金属薄膜12の曲げ剛性は、樹脂層
11単体の曲げ剛性よりも小さくする。これは、一般的
には金属よりも樹脂の方が曲げ剛性の変化に柔軟に対応
できること、この種のインクジェットプリンタでは、イ
ンク供給チューブ1が上記曲げ剛性の変化に柔軟である
ことがキャリッジ4の安定走行を図るうえで重要な要素
であること、少なくとも金属薄膜12の曲げ剛性が樹脂
の曲げ剛性よりも小さければ、合計の曲げ剛性が過度に
高くなるのを防止することができること、等に基づく。
11単体の曲げ剛性よりも小さくする。これは、一般的
には金属よりも樹脂の方が曲げ剛性の変化に柔軟に対応
できること、この種のインクジェットプリンタでは、イ
ンク供給チューブ1が上記曲げ剛性の変化に柔軟である
ことがキャリッジ4の安定走行を図るうえで重要な要素
であること、少なくとも金属薄膜12の曲げ剛性が樹脂
の曲げ剛性よりも小さければ、合計の曲げ剛性が過度に
高くなるのを防止することができること、等に基づく。
【0020】なお、インク供給チューブ1の曲げ剛性
は、全体に亘って均一でもよいが、当該インク供給チュ
ーブ1に加わる負荷の方向、負荷の強度に応じて曲げ剛
性が部分的に異なるようにしてもよい。例えば、図3に
示すように、インクカートリッジ6とガイド機構との間
の静止部分1aには殆ど負荷がかからないのが通常なの
で、この間の曲げ強度をチューブ保持具を不要とする程
度に高くするとともに、ガイド機構とキャリッジ4との
間の部分1bは、キャリッジ4の走行位置に応じてその
形状、つまり曲率が変化するので、曲げ剛性を抑えて形
状変化に容易に対応できるようにしてもよい。これによ
って、当該部分1bの形状変化に起因する耐久性の低下
を防止することもできる。
は、全体に亘って均一でもよいが、当該インク供給チュ
ーブ1に加わる負荷の方向、負荷の強度に応じて曲げ剛
性が部分的に異なるようにしてもよい。例えば、図3に
示すように、インクカートリッジ6とガイド機構との間
の静止部分1aには殆ど負荷がかからないのが通常なの
で、この間の曲げ強度をチューブ保持具を不要とする程
度に高くするとともに、ガイド機構とキャリッジ4との
間の部分1bは、キャリッジ4の走行位置に応じてその
形状、つまり曲率が変化するので、曲げ剛性を抑えて形
状変化に容易に対応できるようにしてもよい。これによ
って、当該部分1bの形状変化に起因する耐久性の低下
を防止することもできる。
【0021】上述のように構成されるインク供給チュー
ブ1は、その内面部と外気との間が金属薄膜12によっ
て完全に遮蔽されるので、樹脂のみの場合に比べてガス
バリア性が格段に向上する。そのため、プリンタを長期
間使用しなかった場合であっても、インクの成分が変化
して印字品質を劣化させることがなくなる。
ブ1は、その内面部と外気との間が金属薄膜12によっ
て完全に遮蔽されるので、樹脂のみの場合に比べてガス
バリア性が格段に向上する。そのため、プリンタを長期
間使用しなかった場合であっても、インクの成分が変化
して印字品質を劣化させることがなくなる。
【0022】なお、以上は、インク供給チューブ1の中
間層に金属薄膜12を形成した場合の例であるが、樹脂
層11の外表部に金属薄膜12を形成しただけの構造で
あっても実用性は確保することができる。また、インク
カートリッジ6の筐体が樹脂から成る場合は、当該筐体
の外表部にも上述のような金属薄膜12を形成するよう
にすれば、インクに対するガスバリア性をより完全なも
のにすることができる。
間層に金属薄膜12を形成した場合の例であるが、樹脂
層11の外表部に金属薄膜12を形成しただけの構造で
あっても実用性は確保することができる。また、インク
カートリッジ6の筐体が樹脂から成る場合は、当該筐体
の外表部にも上述のような金属薄膜12を形成するよう
にすれば、インクに対するガスバリア性をより完全なも
のにすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高品位の印字を安定して行なうことができる
インクジェットプリンタを実現することができる。
によれば、高品位の印字を安定して行なうことができる
インクジェットプリンタを実現することができる。
【0024】また、本発明によれば、印字ヘッドに供給
するインクの品質に悪影響を及ぼすことのないインク供
給チューブを実現することができる。
するインクの品質に悪影響を及ぼすことのないインク供
給チューブを実現することができる。
【図1】本発明が適用されるインクジェットプリンタの
構造例を示す要部斜視図である。
構造例を示す要部斜視図である。
【図2】(a)は本発明のインク供給チューブの一実施
形態を示す正面断面図、(b)はその側部断面図であ
る。
形態を示す正面断面図、(b)はその側部断面図であ
る。
【図3】インク供給チューブの形状変化を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】従来のインクジェットプリンタの構造例を示す
要部斜視図である。
要部斜視図である。
1,10 インク供給チューブ 2 プリンタの フレーム 3 ガイドレール 4 キャリッジ 5 印字ヘッド 6 インクカートリッジ S 印字用紙
Claims (4)
- 【請求項1】 ライン方向の印字領域を往復移動する印
字ヘッドと、インクを収容するインクカートリッジとを
備え、前記インクカートリッジ内のインクがインク供給
チューブを介して前記印字ヘッドへ供給されるインクジ
ェットプリンタにおいて、 前記インクカートリッジ及びインク供給チューブの少な
くとも一方のインクに触れる内面部が樹脂から成り、該
樹脂の外表部に金属薄膜が形成されていることを特徴と
するインクジェットプリンタ。 - 【請求項2】 インクジェットプリンタのインクカート
リッジに蓄えられたインクを、当該インクカートリッジ
に対して相対的に位置が変位する印字ヘッドへ供給する
ために使用されるインク供給チューブであって、 前記インクに触れる内面部が樹脂から成り、該樹脂の外
表面に金属薄膜が形成されていることを特徴とするイン
ク供給チューブ。 - 【請求項3】 前記金属薄膜の曲げ剛性が前記樹脂によ
り形成される樹脂チューブ単体の曲げ剛性よりも小さい
ことを特徴とする請求項2記載のインク供給チューブ。 - 【請求項4】 前記金属薄膜の外表面にさらに樹脂膜が
形成されていることを特徴とする請求項2または3記載
の項記載のインク供給チューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9057869A JPH10250096A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | インクジェットプリンタ及びインク供給チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9057869A JPH10250096A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | インクジェットプリンタ及びインク供給チューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250096A true JPH10250096A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13068000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9057869A Withdrawn JPH10250096A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | インクジェットプリンタ及びインク供給チューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250096A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7163282B2 (en) | 2003-06-20 | 2007-01-16 | Seiko Epson Corporation | Valve unit and liquid ejecting apparatus |
JP2010052359A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Sii Printek Inc | 液体噴射記録装置及び液体噴射記録方法 |
JP2013176945A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP9057869A patent/JPH10250096A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7163282B2 (en) | 2003-06-20 | 2007-01-16 | Seiko Epson Corporation | Valve unit and liquid ejecting apparatus |
JP2010052359A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Sii Printek Inc | 液体噴射記録装置及び液体噴射記録方法 |
JP2013176945A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |