JPH10249798A - シート型抜き装置 - Google Patents
シート型抜き装置Info
- Publication number
- JPH10249798A JPH10249798A JP5268897A JP5268897A JPH10249798A JP H10249798 A JPH10249798 A JP H10249798A JP 5268897 A JP5268897 A JP 5268897A JP 5268897 A JP5268897 A JP 5268897A JP H10249798 A JPH10249798 A JP H10249798A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- die
- punching
- sheet
- face plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シートの厚みを問わず、汎用の抜き型を用いて
斜め向きの打抜き孔を無理なく打抜くことができる。 【解決手段】定盤２と可動盤３にそれぞれ傾斜台６，７
を設け、対向する傾斜台の傾斜面６ａ，７ａに抜き型４
と面板５を取着し、抜き型又は面板のいずれか一方を傾
斜面で上下方向に摺動自在にする。
斜め向きの打抜き孔を無理なく打抜くことができる。 【解決手段】定盤２と可動盤３にそれぞれ傾斜台６，７
を設け、対向する傾斜台の傾斜面６ａ，７ａに抜き型４
と面板５を取着し、抜き型又は面板のいずれか一方を傾
斜面で上下方向に摺動自在にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はシート型抜き装置に
関するものであり、更に詳しくは、シート面に対して斜
め向きに所定形状の孔等を打抜くシート型抜き装置に関
するものである。
関するものであり、更に詳しくは、シート面に対して斜
め向きに所定形状の孔等を打抜くシート型抜き装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、厚紙やダンボール、または合
成樹脂シート類を、所要形状に打抜くのに、シート型抜
き装置が用いられている。
成樹脂シート類を、所要形状に打抜くのに、シート型抜
き装置が用いられている。
【０００３】この種のシート型抜き装置は、定盤と、定
盤に対向する可動盤を備え、その一方に抜き型を取着
し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相対的な上下
動で抜き型と面板との間でシートを所要形状に打抜いた
り、様々な形状の孔等を打抜いたりしている。
盤に対向する可動盤を備え、その一方に抜き型を取着
し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相対的な上下
動で抜き型と面板との間でシートを所要形状に打抜いた
り、様々な形状の孔等を打抜いたりしている。
【０００４】そして、シート型抜き装置に用いる抜き型
としては、一般に、木製の偏平台板定盤と、定盤に対向
する可動盤を備え、その一方に打抜き刃を有する抜き型
を取着し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相対的
な上下動で抜き型と面板との間でシートを所要形状に打
抜くシート型抜き装置において、定盤と可動盤に傾斜台
を設け、両方の傾斜台の対向する傾斜面に、抜き型と面
板をそれぞれ取着し、抜き型又は面板のいずれか一方を
傾斜面で上下方向に摺動自在に配装したことを特徴とす
るに設けた貫通溝孔に直立状に打抜き刃を植設したトム
ソン刃が多く用いられ、シートの打抜きには、その切刃
をシート面に直角に向けられて打抜かれる。
としては、一般に、木製の偏平台板定盤と、定盤に対向
する可動盤を備え、その一方に打抜き刃を有する抜き型
を取着し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相対的
な上下動で抜き型と面板との間でシートを所要形状に打
抜くシート型抜き装置において、定盤と可動盤に傾斜台
を設け、両方の傾斜台の対向する傾斜面に、抜き型と面
板をそれぞれ取着し、抜き型又は面板のいずれか一方を
傾斜面で上下方向に摺動自在に配装したことを特徴とす
るに設けた貫通溝孔に直立状に打抜き刃を植設したトム
ソン刃が多く用いられ、シートの打抜きには、その切刃
をシート面に直角に向けられて打抜かれる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車等の
構成部分として、例えば、鉄板からなる床板に、合成樹
脂シート等からなる部厚めの表層部材を張設し、床板及
び表層部材に開設した孔に、他の部材を斜めに貫通させ
ることがある。
構成部分として、例えば、鉄板からなる床板に、合成樹
脂シート等からなる部厚めの表層部材を張設し、床板及
び表層部材に開設した孔に、他の部材を斜めに貫通させ
ることがある。
【０００６】ここで、床板及び表層部材に開設した孔
と、貫通部材との隙間（遊び）を極力小さくするには、
孔の形を貫通部材に合わせるとともに、部厚めの表層部
材に開設する孔は、貫通部材の貫通部の傾斜に合わせた
方向に向けた傾斜孔とすることが望まれる。
と、貫通部材との隙間（遊び）を極力小さくするには、
孔の形を貫通部材に合わせるとともに、部厚めの表層部
材に開設する孔は、貫通部材の貫通部の傾斜に合わせた
方向に向けた傾斜孔とすることが望まれる。
【０００７】また、自動車のダッシュボードの表面部材
として、例えば、木目模様の一枚の合成樹脂シートを、
ダッシュボードの表面形状に合わせて立体的に成形し、
この成形後の合成樹脂シートの必要個所に所要形状の孔
を開設するようなこともある。
として、例えば、木目模様の一枚の合成樹脂シートを、
ダッシュボードの表面形状に合わせて立体的に成形し、
この成形後の合成樹脂シートの必要個所に所要形状の孔
を開設するようなこともある。
【０００８】ところが、上記するような汎用のシート型
抜き装置に、偏平台板に対して直立状に打抜き刃を植設
したトムソン刃を用いは、上記するような表層部材とさ
れる部厚めのシートに対して斜め向きの孔（傾斜孔）を
打抜くには、かなり難しもので、台板に対して打抜き刃
を傾斜状に植設した特殊な抜き型が必要になる。また、
上記するような立体的に成形した合成樹脂シートに対し
て、その必要個所に所要形状の孔を異なる方向に打抜く
ことも、かなり難しいものである。
抜き装置に、偏平台板に対して直立状に打抜き刃を植設
したトムソン刃を用いは、上記するような表層部材とさ
れる部厚めのシートに対して斜め向きの孔（傾斜孔）を
打抜くには、かなり難しもので、台板に対して打抜き刃
を傾斜状に植設した特殊な抜き型が必要になる。また、
上記するような立体的に成形した合成樹脂シートに対し
て、その必要個所に所要形状の孔を異なる方向に打抜く
ことも、かなり難しいものである。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、台
板に直立状に打抜き刃を植設した汎用の抜き型を用い、
シートに対して斜め向きの打抜き孔を無理なく打抜くこ
とを可能にしたシート型抜き装置を提供することを目的
としたものである。
板に直立状に打抜き刃を植設した汎用の抜き型を用い、
シートに対して斜め向きの打抜き孔を無理なく打抜くこ
とを可能にしたシート型抜き装置を提供することを目的
としたものである。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するた
めの本願発明の請求項１記載の発明は、定盤と、定盤に
対向する可動盤を備え、その一方に打抜き刃を有する抜
き型を取着し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相
対的な上下動で抜き型と面板との間でシートを所要形状
に打抜くシート型抜き装置において、定盤と可動盤にそ
れぞれ傾斜台を設け、両方の傾斜台の対向する傾斜面
に、抜き型と面板を取着し、抜き型又は面板のいずれか
一方を傾斜面で上下方向に摺動自在に配装したことを特
徴とする。
めの本願発明の請求項１記載の発明は、定盤と、定盤に
対向する可動盤を備え、その一方に打抜き刃を有する抜
き型を取着し、他方に面板を取着し、定盤と可動盤の相
対的な上下動で抜き型と面板との間でシートを所要形状
に打抜くシート型抜き装置において、定盤と可動盤にそ
れぞれ傾斜台を設け、両方の傾斜台の対向する傾斜面
に、抜き型と面板を取着し、抜き型又は面板のいずれか
一方を傾斜面で上下方向に摺動自在に配装したことを特
徴とする。
【００１１】ここで、定盤と可動盤に取着した傾斜台の
対向する傾斜面に、抜き型と面板がそれぞれ取着されて
定盤と可動盤の相対的な上下動で抜き型の打抜き刃の切
刃全体が同時的に面板に当接する。
対向する傾斜面に、抜き型と面板がそれぞれ取着されて
定盤と可動盤の相対的な上下動で抜き型の打抜き刃の切
刃全体が同時的に面板に当接する。
【００１２】また、傾斜台の傾斜面の傾斜角は、シート
に打抜かれる孔の打抜き方向に合わせて適宜に設定さ
れ、定盤と可動盤に対し、抜き型又は面板のどちらを取
着するかについては、特に、制限はなく、また、傾斜台
の傾斜面に、抜き型又は面板のどちらを摺動自在に配装
するかについても、特に、制限はない。
に打抜かれる孔の打抜き方向に合わせて適宜に設定さ
れ、定盤と可動盤に対し、抜き型又は面板のどちらを取
着するかについては、特に、制限はなく、また、傾斜台
の傾斜面に、抜き型又は面板のどちらを摺動自在に配装
するかについても、特に、制限はない。
【００１３】上記構成において、シートの打抜きでは、
抜き型と面板とを離し、傾斜面を摺動する抜き型又は面
板は、傾斜台の先端側に位置させた状態で両者間にシー
トを挟み込むようにセットする。次いで、定盤と可動盤
を相対的に接近動させると、抜き型の打抜き刃の切刃が
シート面に当接して切り込みを開始し、同時に抜き型又
は面板の一方が傾斜台の傾斜面基部側に摺動し、この基
部側への摺動による動きで抜き型と面板は水平方向への
接近動を生じるようになり、この結果、打抜き刃の切刃
はシートを斜めに切り抜ける。
抜き型と面板とを離し、傾斜面を摺動する抜き型又は面
板は、傾斜台の先端側に位置させた状態で両者間にシー
トを挟み込むようにセットする。次いで、定盤と可動盤
を相対的に接近動させると、抜き型の打抜き刃の切刃が
シート面に当接して切り込みを開始し、同時に抜き型又
は面板の一方が傾斜台の傾斜面基部側に摺動し、この基
部側への摺動による動きで抜き型と面板は水平方向への
接近動を生じるようになり、この結果、打抜き刃の切刃
はシートを斜めに切り抜ける。
【００１４】ここで、打抜き刃の切刃がシートを斜めに
切り抜けるのに必要な動きは、抜き型又は面板の一方が
傾斜台の傾斜面を基部側に摺動して生じるので、傾斜面
を摺動する抜き型又は面板は、作業に先立って傾斜台の
先端側に引き上げておくことが求められる。この引き上
げを人手により行って摺動部分の摺動抵抗で保持させて
もよいが、請求項２記載の発明のように、抜き型を、傾
斜台の傾斜面に摺動自在に配装し、該抜き型と傾斜台と
の間に引上げばねを配装し、抜き型は引上げばねのばね
力に抗して傾斜面基部側に摺動してシートの打抜くよう
にするのが好ましい。
切り抜けるのに必要な動きは、抜き型又は面板の一方が
傾斜台の傾斜面を基部側に摺動して生じるので、傾斜面
を摺動する抜き型又は面板は、作業に先立って傾斜台の
先端側に引き上げておくことが求められる。この引き上
げを人手により行って摺動部分の摺動抵抗で保持させて
もよいが、請求項２記載の発明のように、抜き型を、傾
斜台の傾斜面に摺動自在に配装し、該抜き型と傾斜台と
の間に引上げばねを配装し、抜き型は引上げばねのばね
力に抗して傾斜面基部側に摺動してシートの打抜くよう
にするのが好ましい。
【００１５】このように構成すると、シートの打抜き動
作を終了して定盤と可動盤を相対的に離間動させると、
抜き型と面板が離間すると同時に、抜き型は引上げばね
によって元の位置、つまり、傾斜台の傾斜面先端側に引
き戻されて次回の打抜き作業に備えるもので、作業性が
よくなる。
作を終了して定盤と可動盤を相対的に離間動させると、
抜き型と面板が離間すると同時に、抜き型は引上げばね
によって元の位置、つまり、傾斜台の傾斜面先端側に引
き戻されて次回の打抜き作業に備えるもので、作業性が
よくなる。
【００１６】また、前記抜き型としては、木製の偏平台
板に設けた貫通溝孔に、該溝孔に合わせて折曲した打抜
き刃を直立状に植設し、その切刃を台板上に臨出させた
汎用のトムソン刃を使用することもできるが、請求項３
記載の発明のように、抜き型が、偏平台板に設けた抜き
孔周りに直立状に打抜き刃を植設してなり、打抜き刃の
切刃を台板上に臨出させたものが好ましい。
板に設けた貫通溝孔に、該溝孔に合わせて折曲した打抜
き刃を直立状に植設し、その切刃を台板上に臨出させた
汎用のトムソン刃を使用することもできるが、請求項３
記載の発明のように、抜き型が、偏平台板に設けた抜き
孔周りに直立状に打抜き刃を植設してなり、打抜き刃の
切刃を台板上に臨出させたものが好ましい。
【００１７】このように構成すると、シートの打抜き動
作を終了して打抜き屑が台板の抜き孔から傾斜台の中に
落ちるようになって打抜き屑の除去作業がし易くなり、
連続的な打抜き作業が可能になる。
作を終了して打抜き屑が台板の抜き孔から傾斜台の中に
落ちるようになって打抜き屑の除去作業がし易くなり、
連続的な打抜き作業が可能になる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。
を、図面に基づいて説明する。
【００１９】図面において、図１はシート型抜き装置の
要部の断面図、図２はシート型抜き装置の要部の正面図
である。
要部の断面図、図２はシート型抜き装置の要部の正面図
である。
【００２０】本発明におけるシート型抜き装置１は、定
盤２と、定盤２に対向する可動盤３を備え、定盤２と可
動盤３の相対的な上下動で定盤２に取着した抜き型４
と、可動盤３に取着した当板５と間でシートＡを所要形
状に打抜くもので、その基本的構成は周知構成のもので
ある。従って、シート型抜き装置１の本体部分について
の詳細な構成及び動作説明は省略する。
盤２と、定盤２に対向する可動盤３を備え、定盤２と可
動盤３の相対的な上下動で定盤２に取着した抜き型４
と、可動盤３に取着した当板５と間でシートＡを所要形
状に打抜くもので、その基本的構成は周知構成のもので
ある。従って、シート型抜き装置１の本体部分について
の詳細な構成及び動作説明は省略する。
【００２１】本発明においては、定盤２と可動盤３に対
する抜き型４と面板５の取着部にそれぞれ傾斜台６、７
を挿設しており、両方の傾斜台６，７の基部は、定盤２
と可動盤３に適宜の止具を使用して確り固定し、両方の
傾斜台６，７の傾斜面６ａ，７ａを対向させている。
する抜き型４と面板５の取着部にそれぞれ傾斜台６、７
を挿設しており、両方の傾斜台６，７の基部は、定盤２
と可動盤３に適宜の止具を使用して確り固定し、両方の
傾斜台６，７の傾斜面６ａ，７ａを対向させている。
【００２２】そして、傾斜台６の傾斜面６ａに、抜き型
４を上下方向に摺動自在に配装し、傾斜台７の傾斜面７
ａには、面板５を固定し、定盤２と可動盤３の相対的な
上下動で抜き型４の打抜き刃８の切刃８ａ全体が同時的
に面板５に当接するようにしている。
４を上下方向に摺動自在に配装し、傾斜台７の傾斜面７
ａには、面板５を固定し、定盤２と可動盤３の相対的な
上下動で抜き型４の打抜き刃８の切刃８ａ全体が同時的
に面板５に当接するようにしている。
【００２３】抜き型４は、偏平台板４ａに設けた抜き孔
４ｂ周りに直立状に打抜き刃８を植設したもので、打抜
き刃８の切刃８ａを台板４ａ上に臨出させている。
４ｂ周りに直立状に打抜き刃８を植設したもので、打抜
き刃８の切刃８ａを台板４ａ上に臨出させている。
【００２４】なお、前記する両方の傾斜台６，７の傾斜
面６ａ，７ａの傾斜角は、シートＡに打抜かれる孔の打
抜き方向に合わせて適宜に設定される。また、実施の形
態では、定盤２側に抜き型４を摺動自在に配装し、可動
盤３側に面板５を固定しているが、これらが逆になって
いてもよい。要するに、傾斜台６，７の傾斜面６ａ，７
ａに対して、抜き型４又は面板５のどちらを摺動自在に
配装するものであればよい。
面６ａ，７ａの傾斜角は、シートＡに打抜かれる孔の打
抜き方向に合わせて適宜に設定される。また、実施の形
態では、定盤２側に抜き型４を摺動自在に配装し、可動
盤３側に面板５を固定しているが、これらが逆になって
いてもよい。要するに、傾斜台６，７の傾斜面６ａ，７
ａに対して、抜き型４又は面板５のどちらを摺動自在に
配装するものであればよい。
【００２５】前記抜き型４が配装される傾斜面６ａ両側
に、抜き型４の上下動をガイドするガイド板９を立設
し、このガイド板９に傾斜面６ａに平行して長孔１０を
設け、この長孔１０に抜き型４側面に突設したこのガイ
ドピン１１を貫挿させ、ガイド板９外側でこのガイドピ
ン１１の端部に引上げばね１２の一端を止着し、引上げ
ばね１２の他端を傾斜台６の先端部側でガイド板９面に
止着し、この引上げばね１２で抜き型４を傾斜台６の先
端部側に引き上げる方向に付勢している。
に、抜き型４の上下動をガイドするガイド板９を立設
し、このガイド板９に傾斜面６ａに平行して長孔１０を
設け、この長孔１０に抜き型４側面に突設したこのガイ
ドピン１１を貫挿させ、ガイド板９外側でこのガイドピ
ン１１の端部に引上げばね１２の一端を止着し、引上げ
ばね１２の他端を傾斜台６の先端部側でガイド板９面に
止着し、この引上げばね１２で抜き型４を傾斜台６の先
端部側に引き上げる方向に付勢している。
【００２６】こうして抜き型４は、常態において傾斜台
６の先端部側に引き上げられ、ガイドピン１１が長孔１
０上端部に当接し、抜き型４は、この引上げばね１２の
ばね力に抗して傾斜台６の基部側に向けて摺動するよう
にしている。
６の先端部側に引き上げられ、ガイドピン１１が長孔１
０上端部に当接し、抜き型４は、この引上げばね１２の
ばね力に抗して傾斜台６の基部側に向けて摺動するよう
にしている。
【００２７】上記構成において、例えば、自動車等の床
板上等に張設される部厚めの表層部材等のシートＡに対
して傾斜孔を打抜く場合には、図３に示すように、可動
盤３を上昇させ、抜き型４と面板５が上下に離間した状
態で、両者間にシートＡを挿入して抜き型４の打抜き刃
８の刃先８ａをシートＡ下面で所定の孔明け個所に当て
てセットし、可動盤３を下降動させると、図４に示すよ
うに、面板５がシートＡ上面に当てられて打抜き刃８の
切刃８ａがシートＡ下面から切り込みを開始し、同時に
抜き型４が傾斜面６ａで下向きに押されてこれが引上げ
ばね１２のばね力に抗して傾斜面６ａ基部側に摺動し、
この抜き型４の動きは抜き型４と面板５を水平方向に接
近動させることから、打抜き刃８の切刃８ａはシートＡ
面への切り込みを深めていって図５に示すように、シー
トＡを斜めに切り抜けるもので、図６に示すような傾斜
孔Ａ′を打抜くものである。
板上等に張設される部厚めの表層部材等のシートＡに対
して傾斜孔を打抜く場合には、図３に示すように、可動
盤３を上昇させ、抜き型４と面板５が上下に離間した状
態で、両者間にシートＡを挿入して抜き型４の打抜き刃
８の刃先８ａをシートＡ下面で所定の孔明け個所に当て
てセットし、可動盤３を下降動させると、図４に示すよ
うに、面板５がシートＡ上面に当てられて打抜き刃８の
切刃８ａがシートＡ下面から切り込みを開始し、同時に
抜き型４が傾斜面６ａで下向きに押されてこれが引上げ
ばね１２のばね力に抗して傾斜面６ａ基部側に摺動し、
この抜き型４の動きは抜き型４と面板５を水平方向に接
近動させることから、打抜き刃８の切刃８ａはシートＡ
面への切り込みを深めていって図５に示すように、シー
トＡを斜めに切り抜けるもので、図６に示すような傾斜
孔Ａ′を打抜くものである。
【００２８】また、例えば、図７に示すように、自動車
のダッシュボードの表面部材とされるような、立体的に
成形した合成樹脂製のシートＢの必要個所に所要形状の
孔Ｂ′を打抜く場合にしても、このシートＢのセット要
領としては、上記する部厚めのシートＡに傾斜孔Ａ′を
打抜くのと同じに、抜き型４の打抜き刃８の刃先８ａを
シートＢ下面で打抜かれる孔の輪郭に合わせてセットし
て打抜きを行うと、立体的に成形したシートＢの必要個
所にいろんな方向に向けて孔を打抜くことができるもの
である。しかし、このような立体的に成形した薄いシー
トＢに対して異なる方向に向けて孔を打抜くには、定盤
２に取着した傾斜台６に抜き型４を固定し、可動盤３に
取着した傾斜台７に対して面板５を摺動自在に配装する
のが、傾斜台６に対して抜き型４の動きがないので打抜
き時のシートＢの安定性が良くなる。
のダッシュボードの表面部材とされるような、立体的に
成形した合成樹脂製のシートＢの必要個所に所要形状の
孔Ｂ′を打抜く場合にしても、このシートＢのセット要
領としては、上記する部厚めのシートＡに傾斜孔Ａ′を
打抜くのと同じに、抜き型４の打抜き刃８の刃先８ａを
シートＢ下面で打抜かれる孔の輪郭に合わせてセットし
て打抜きを行うと、立体的に成形したシートＢの必要個
所にいろんな方向に向けて孔を打抜くことができるもの
である。しかし、このような立体的に成形した薄いシー
トＢに対して異なる方向に向けて孔を打抜くには、定盤
２に取着した傾斜台６に抜き型４を固定し、可動盤３に
取着した傾斜台７に対して面板５を摺動自在に配装する
のが、傾斜台６に対して抜き型４の動きがないので打抜
き時のシートＢの安定性が良くなる。
【００２９】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、相対的に上下動する定盤と可
動盤に対し抜き型と面板を取着するのに、傾斜台を挿設
し、抜き型又は面板のいずれか一方を傾斜台の傾斜面で
上下方向に摺動自在に配装したから、汎用形態の抜き型
を用い、部厚めのシートに対しては傾斜孔を無理なく打
ち抜くことができ、また、一枚の立体的に成形したシー
トに対しても、所要個所にいろんな方向に向けて孔を無
理なく打抜くことができるもので、簡単な構成ながらシ
ート型抜き装置の機能を格段に高めるものである。
施され、本発明によれば、相対的に上下動する定盤と可
動盤に対し抜き型と面板を取着するのに、傾斜台を挿設
し、抜き型又は面板のいずれか一方を傾斜台の傾斜面で
上下方向に摺動自在に配装したから、汎用形態の抜き型
を用い、部厚めのシートに対しては傾斜孔を無理なく打
ち抜くことができ、また、一枚の立体的に成形したシー
トに対しても、所要個所にいろんな方向に向けて孔を無
理なく打抜くことができるもので、簡単な構成ながらシ
ート型抜き装置の機能を格段に高めるものである。
【図１】シート型抜き装置の要部の断面図である。
【図２】シート型抜き装置の要部の正面図である。
【図３】シートの打抜き要領説明図である。
【図４】シートの打抜き要領説明図である。
【図５】シートの打抜き要領説明図である。
【図６】部厚めシートの傾斜孔部の断面図である。
【図７】立体的に成形した薄いシートの断面図である。
１…シート型抜き装置 ２…定盤 ３…可動盤 ４…抜き型 ４ａ…偏平台板 ４ｂ…抜き孔 ５…面板 ６…傾斜台 ６ａ…傾斜面 ７…傾斜台 ７ａ…傾斜面 ８…打抜き刃 ８ａ…切刃 ９…ガイド板 １０…長孔 １１…ガイドピン １２…引上げばね Ａ…部厚めシート Ｂ…立体的薄シート
Claims (3)
- 【請求項１】定盤と、定盤に対向する可動盤を備え、そ
の一方に打抜き刃を有する抜き型を取着し、他方に面板
を取着し、定盤と可動盤の相対的な上下動で抜き型と面
板との間でシートを所要形状に打抜くシート型抜き装置
において、定盤と可動盤にそれぞれ傾斜台を設け、両方
の傾斜台の対向する傾斜面に、抜き型と面板を取着し、
抜き型又は面板のいずれか一方を傾斜面で上下方向に摺
動自在に配装したことを特徴とするシート型抜き装置。 - 【請求項２】抜き型を、傾斜台の傾斜面に摺動自在に配
装し、該抜き型と傾斜台との間に引上げばねを配装し、
抜き型は引上げばねのばね力に抗して傾斜面基部側に摺
動してシートの打抜くことを特徴とする請求項１記載の
シート型抜き装置。 - 【請求項３】抜き型が、偏平台板に設けた抜き孔周りに
直立状に打抜き刃を植設してなり、打抜き刃の切刃を台
板上に臨出させたことを特徴とする請求項１又は２記載
のシート型抜き装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09052688A JP3103517B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シート型抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09052688A JP3103517B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シート型抜き装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249798A true JPH10249798A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3103517B2 JP3103517B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=12921839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09052688A Expired - Fee Related JP3103517B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シート型抜き装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3103517B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019507065A (ja) * | 2016-02-12 | 2019-03-14 | テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ | 包装材料および包装材料の製造方法 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP09052688A patent/JP3103517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019507065A (ja) * | 2016-02-12 | 2019-03-14 | テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ | 包装材料および包装材料の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3103517B2 (ja) | 2000-10-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6209434B1 (en) | Paper sheet decorative punching device | |
| US2997907A (en) | Self aligning punching apparatus | |
| JP2000024716A (ja) | 曲げ用金型セット及び曲げ用金型セットを備えたパンチプレス | |
| KR101743956B1 (ko) | 차량용 시트 커버 칼펀치시스템 | |
| US20080282866A1 (en) | Sheet punch devices for various patterns | |
| US20050235797A1 (en) | Decorative hole punch | |
| JP3103517B2 (ja) | シート型抜き装置 | |
| US20030037657A1 (en) | Puncher for decorative sheet | |
| JPS60191798A (ja) | 印刷回路を切り取る方法およびこの方法を実施するための装置 | |
| US2076436A (en) | Machine and method for the marginal notching of paper sheets | |
| JPH08508451A (ja) | カートンブランク裁断装置 | |
| JPH0910860A (ja) | プレス打抜装置 | |
| JP3529448B2 (ja) | 切断型 | |
| JP3531449B2 (ja) | 剪断加工機械 | |
| JP4636452B2 (ja) | パンチ金型 | |
| JPS6018235A (ja) | 板金成形品締結方法及びそのプレス金型 | |
| JP3026506U (ja) | 回路基板等の分割装置 | |
| JPH0631695A (ja) | プリント基板打抜き用金型 | |
| AU2002346664A1 (en) | Flush mounted presser assembly | |
| JPH11291195A (ja) | 試験片打ち抜き方法および装置並びにこの装置に用いられる打ち抜きカッター | |
| JP3337557B2 (ja) | 電子部品用リードフレームにおける不要部分の打ち抜き装置 | |
| CN210614796U (zh) | 一种侧墙倒扣侧切机构 | |
| JPH07136723A (ja) | プレス打抜き方法及びその装置 | |
| CN214184930U (zh) | 一种多部位同时清除毛刺的模具结构 | |
| CN217393481U (zh) | 冲裁整形一体化结构及冲压模具 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000801 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |