JPH1024961A - 複合容器 - Google Patents
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- JPH1024961A JPH1024961A JP8183583A JP18358396A JPH1024961A JP H1024961 A JPH1024961 A JP H1024961A JP 8183583 A JP8183583 A JP 8183583A JP 18358396 A JP18358396 A JP 18358396A JP H1024961 A JPH1024961 A JP H1024961A
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Landscapes
- Packages (AREA)
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- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】紙を主体とする外側容器とプラスチック製の内
側容器とから成る複合容器であって、複合容器の底部に
おいて外側容器が内側容器を覆う被覆率を所定値以上に
することにより、容器としての強度を持たせ、落下衝撃
に対しても優れた強度及び自立性、安定性を具えた複合
容器を提供することを目的とする。 【解決手段】注出口を有するプラスチック製の容器を内
側容器として、その外周に形態保持性を有する紙を主体
とした外側容器をその内側容器の成形時に成形金型内に
あらかじめ挿入された状態で一体成形される複合容器に
おいて、その底部において、外側容器が内側容器を覆う
被覆率が40%以上であることを特徴とする複合容器で
ある。
側容器とから成る複合容器であって、複合容器の底部に
おいて外側容器が内側容器を覆う被覆率を所定値以上に
することにより、容器としての強度を持たせ、落下衝撃
に対しても優れた強度及び自立性、安定性を具えた複合
容器を提供することを目的とする。 【解決手段】注出口を有するプラスチック製の容器を内
側容器として、その外周に形態保持性を有する紙を主体
とした外側容器をその内側容器の成形時に成形金型内に
あらかじめ挿入された状態で一体成形される複合容器に
おいて、その底部において、外側容器が内側容器を覆う
被覆率が40%以上であることを特徴とする複合容器で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種飲料や調味料や
液体洗剤等を収納するための容器であり、内側容器がプ
ラスチック容器で形成され、外側容器が紙を主体とした
容器で形成され、両者が互いに一体に組み合わされた複
合容器に関するものである。
液体洗剤等を収納するための容器であり、内側容器がプ
ラスチック容器で形成され、外側容器が紙を主体とした
容器で形成され、両者が互いに一体に組み合わされた複
合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から各種飲料や調味料や液体洗剤等
を収納する容器としてはポリプロピレン(PP)製やポ
リエチレンテレフタレート(PET)製やポリ塩化ビニ
ル(PVC)製等のプラスチック容器が広く用いられて
いる。
を収納する容器としてはポリプロピレン(PP)製やポ
リエチレンテレフタレート(PET)製やポリ塩化ビニ
ル(PVC)製等のプラスチック容器が広く用いられて
いる。
【0003】しかし、近年の環境問題、もしくは石油資
源の枯渇問題の関心が高まる中で、プラスチック材料の
使用量を減量した容器が望まれている。そのためにその
代替容器も検討され、プラスチック減量に伴う容器保持
性や強度の低下を補うために、プラスチック容器の外側
に紙を主体とした容器を取り付けた複合容器が多く用い
られている。この複合容器は主に上記に挙げた各種プラ
スチック容器の肉厚を薄くして材料の減量化を図り、ブ
ロー成形金型内に予め、紙製の外側容器を挿入して一体
に二軸延伸ブロー成形したブロー成形複合容器等が用い
られ、紙を主体とした外側容器がその複合容器の形状や
自立性を保持し、プラスチック製の内側容器が内容物の
液密性等を保持している。
源の枯渇問題の関心が高まる中で、プラスチック材料の
使用量を減量した容器が望まれている。そのためにその
代替容器も検討され、プラスチック減量に伴う容器保持
性や強度の低下を補うために、プラスチック容器の外側
に紙を主体とした容器を取り付けた複合容器が多く用い
られている。この複合容器は主に上記に挙げた各種プラ
スチック容器の肉厚を薄くして材料の減量化を図り、ブ
ロー成形金型内に予め、紙製の外側容器を挿入して一体
に二軸延伸ブロー成形したブロー成形複合容器等が用い
られ、紙を主体とした外側容器がその複合容器の形状や
自立性を保持し、プラスチック製の内側容器が内容物の
液密性等を保持している。
【0004】上記のような二軸延伸ブロー成形法を用い
て成形された複合容器の内側容器bの底部は肉厚分布の
集中により容器の安定感や自立性が悪くなるのを防止す
るために底部の形状は図12のような円形のアーチ型形
状にするのが好ましく、また、外側容器aと内側容器b
との一体成形時に、内側容器底部の冷却不足により内側
容器の形状に歪みが生じて同様に容器の安定感や自立性
が悪くなるのを防止するために冷却性を良くする目的
で、一般に底部に関しては外側容器が被覆されている部
分が僅かであり、プラスチック製の内側容器の底部全面
が露出しているものもある。そうすることにより、内側
容器の底部が直接、金型に接することとなり、冷却効率
を高めるようにしている。
て成形された複合容器の内側容器bの底部は肉厚分布の
集中により容器の安定感や自立性が悪くなるのを防止す
るために底部の形状は図12のような円形のアーチ型形
状にするのが好ましく、また、外側容器aと内側容器b
との一体成形時に、内側容器底部の冷却不足により内側
容器の形状に歪みが生じて同様に容器の安定感や自立性
が悪くなるのを防止するために冷却性を良くする目的
で、一般に底部に関しては外側容器が被覆されている部
分が僅かであり、プラスチック製の内側容器の底部全面
が露出しているものもある。そうすることにより、内側
容器の底部が直接、金型に接することとなり、冷却効率
を高めるようにしている。
【0005】しかし、前述した従来の複合容器、つま
り、複合容器の底部における外側紙製容器の被覆面積の
小さい容器では容器成形時にプラスチック製の内側容器
と紙を主体とする外側容器を接合する際、底部の接触部
が小さいために接着不良が発生する恐れがある。それに
接合部の大部分が容器の底部コーナー部になるので例え
ば、ポリエチレンテレフタレートのような硬い材質の容
器の場合、ブロー時にエアー残留等の影響もあり、プラ
スチック部分が底部のコーナー近傍まで行き届かない場
合が多く、内外容器の接触面積が実質上、かなり小さく
なり、接合不良に至る場合がある。また、一方で成形時
に良好に接着している場合でも内側容器と外側容器との
接触面積が小さいために容器使用中に外側容器が内側容
器から剥離してしまう恐れもある。
り、複合容器の底部における外側紙製容器の被覆面積の
小さい容器では容器成形時にプラスチック製の内側容器
と紙を主体とする外側容器を接合する際、底部の接触部
が小さいために接着不良が発生する恐れがある。それに
接合部の大部分が容器の底部コーナー部になるので例え
ば、ポリエチレンテレフタレートのような硬い材質の容
器の場合、ブロー時にエアー残留等の影響もあり、プラ
スチック部分が底部のコーナー近傍まで行き届かない場
合が多く、内外容器の接触面積が実質上、かなり小さく
なり、接合不良に至る場合がある。また、一方で成形時
に良好に接着している場合でも内側容器と外側容器との
接触面積が小さいために容器使用中に外側容器が内側容
器から剥離してしまう恐れもある。
【0006】また、複合容器の内側容器の底部が紙に全
く被覆されていない場合や図12乃至図14に示すよう
に被覆面積が小さい場合、プラスチック製の内側容器の
肉厚を薄く設定した場合、落下衝撃強度が弱くなり、落
下した場合、円形アーチ部が容器内部から、内部応力に
より外部に突き出るように反転し、破袋に至る場合があ
る。つまり、落下試験に対し、底部が破損してしまう恐
れがある。それにプラスチック製の内側容器の形状に歪
みが生じていた場合、容器が自立性、安定性を欠く場合
がある。
く被覆されていない場合や図12乃至図14に示すよう
に被覆面積が小さい場合、プラスチック製の内側容器の
肉厚を薄く設定した場合、落下衝撃強度が弱くなり、落
下した場合、円形アーチ部が容器内部から、内部応力に
より外部に突き出るように反転し、破袋に至る場合があ
る。つまり、落下試験に対し、底部が破損してしまう恐
れがある。それにプラスチック製の内側容器の形状に歪
みが生じていた場合、容器が自立性、安定性を欠く場合
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を着目したもので、紙製の外側容器の被覆率を4
0%以上とすることにより、容器底部に関して紙を主体
とする外側容器とプラスチック製の内側容器との間に充
分な接合性を持たせ、また、紙が覆う部分を大きくする
ことにより、プラスチック製の内側容器の補強材とな
り、落下衝撃に対しても優れた強度を有する自立性、安
定性を具えた複合容器を提供することを目的とする。
問題点を着目したもので、紙製の外側容器の被覆率を4
0%以上とすることにより、容器底部に関して紙を主体
とする外側容器とプラスチック製の内側容器との間に充
分な接合性を持たせ、また、紙が覆う部分を大きくする
ことにより、プラスチック製の内側容器の補強材とな
り、落下衝撃に対しても優れた強度を有する自立性、安
定性を具えた複合容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたものであり、請求項1の発明は、注出
口を有するプラスチック製の容器を内側容器として、そ
の外周に設けられた形態保持性を有する紙を主体とした
外側容器とから成る複合容器において、その底部におい
て、外側容器が内側容器を覆う被覆面積が被覆率40%
以上であることを特徴とする複合容器である。請求項2
の発明は、底部において、外側容器が内側容器を覆う被
覆面積が被覆率100%であることを特徴とする請求項
1記載の複合容器である。請求項3の発明は、外側容器
と内側容器とが接着剤または接着性樹脂により接着され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複
合容器である。請求項4の発明は、外側容器を、内側容
器の成形時に成形金型内に予め、挿入された状態で一体
成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
記載の何れかの複合容器である。請求項5の発明は、内
側容器が二軸延伸ブロー成形されていることを特徴とす
る請求項4記載の複合容器である。
すべく考えられたものであり、請求項1の発明は、注出
口を有するプラスチック製の容器を内側容器として、そ
の外周に設けられた形態保持性を有する紙を主体とした
外側容器とから成る複合容器において、その底部におい
て、外側容器が内側容器を覆う被覆面積が被覆率40%
以上であることを特徴とする複合容器である。請求項2
の発明は、底部において、外側容器が内側容器を覆う被
覆面積が被覆率100%であることを特徴とする請求項
1記載の複合容器である。請求項3の発明は、外側容器
と内側容器とが接着剤または接着性樹脂により接着され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複
合容器である。請求項4の発明は、外側容器を、内側容
器の成形時に成形金型内に予め、挿入された状態で一体
成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
記載の何れかの複合容器である。請求項5の発明は、内
側容器が二軸延伸ブロー成形されていることを特徴とす
る請求項4記載の複合容器である。
【0009】本発明の複合容器によれば、容器底部にお
いてプラスチック製の内側容器を覆う紙を主体とする外
側容器の被覆面積を底部全面積の40%以上覆うことに
より、容器成形時の内側容器と外側容器の接合不良の問
題点もなくなり、また、底部の接合面積が大きくなるの
で容器使用時においての剥離の恐れもなくなる。さら
に、底部金型の冷却効率を良好に設定すれば、紙は平面
なので自立性も良く、また、プラスチック製の内側容器
底部の補強にもなるので落下衝撃の強度も上がり、プラ
スチック製の内側容器の底部をかなり薄肉に設定するこ
とも可能となる。なお、外側容器の被覆面積を40%以
上としたのは、40%未満では底部において内側容器と
外側容器との接着力が不充分となり、複合容器としての
強度及び自立安定性が悪くなるからである。
いてプラスチック製の内側容器を覆う紙を主体とする外
側容器の被覆面積を底部全面積の40%以上覆うことに
より、容器成形時の内側容器と外側容器の接合不良の問
題点もなくなり、また、底部の接合面積が大きくなるの
で容器使用時においての剥離の恐れもなくなる。さら
に、底部金型の冷却効率を良好に設定すれば、紙は平面
なので自立性も良く、また、プラスチック製の内側容器
底部の補強にもなるので落下衝撃の強度も上がり、プラ
スチック製の内側容器の底部をかなり薄肉に設定するこ
とも可能となる。なお、外側容器の被覆面積を40%以
上としたのは、40%未満では底部において内側容器と
外側容器との接着力が不充分となり、複合容器としての
強度及び自立安定性が悪くなるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいて具体
的に説明する。図11は本発明の複合容器Aの一例を示
す。形態保持性を有する紙製の外側容器1とその外側容
器1内に収納された状態で口頚部を有する内側容器2と
から構成されている。外側容器1は横断面が四角形状の
胴部3の上端に折線を介して図11における傾斜した肩
部を形成する肩フラップ4が設けられれ、胴部3の下端
には折線を介して底部を形成する底フラップ5が設けら
れた構造となっている。但し、これは一例であり、四角
形以上の多角形状であってもよいのはもちろんである。
的に説明する。図11は本発明の複合容器Aの一例を示
す。形態保持性を有する紙製の外側容器1とその外側容
器1内に収納された状態で口頚部を有する内側容器2と
から構成されている。外側容器1は横断面が四角形状の
胴部3の上端に折線を介して図11における傾斜した肩
部を形成する肩フラップ4が設けられれ、胴部3の下端
には折線を介して底部を形成する底フラップ5が設けら
れた構造となっている。但し、これは一例であり、四角
形以上の多角形状であってもよいのはもちろんである。
【0011】二軸延伸ブロー成形した複合容器の内側容
器2は、その底部断面形状は一般に肉厚集中や冷却不足
防止のため、図1に示すような円形アーチ形状をしてい
る。その円形アーチ部以外は平面を成し、その平面には
外側の紙を主体とした容器により接合、被覆されてい
る。この円形アーチ形状の面積は底部全面積の40%か
ら100%の範囲で設定が可能で、図5、図7、図9に
示すように完全に被覆することも可能である。しかし、
この場合、容器底部の成形金型の冷却効率は良好に設定
しておく必要がある。図5、図7、図9に示すように完
全に被覆した場合は、外側紙製容器の成形前の展開図は
例えば、図6、図8、図10に示すように三通り以上の
形状で成形可能である。この複合容器Aを製造するに
は、まず、外側容器を予め、ブロー成形金型にセットす
る。次に、このブロー成形金型の上部開口部から、加熱
軟化させたプリフォームを外側容器1内に挿入し、プリ
フォームをブローして一体成形するインモールド成形に
より製造する。なお、製造に当たっては上記の方法に限
らず、予め成形した外側容器を、別工程で成形した内側
容器に嵌合させて一体化する方法でもよい。
器2は、その底部断面形状は一般に肉厚集中や冷却不足
防止のため、図1に示すような円形アーチ形状をしてい
る。その円形アーチ部以外は平面を成し、その平面には
外側の紙を主体とした容器により接合、被覆されてい
る。この円形アーチ形状の面積は底部全面積の40%か
ら100%の範囲で設定が可能で、図5、図7、図9に
示すように完全に被覆することも可能である。しかし、
この場合、容器底部の成形金型の冷却効率は良好に設定
しておく必要がある。図5、図7、図9に示すように完
全に被覆した場合は、外側紙製容器の成形前の展開図は
例えば、図6、図8、図10に示すように三通り以上の
形状で成形可能である。この複合容器Aを製造するに
は、まず、外側容器を予め、ブロー成形金型にセットす
る。次に、このブロー成形金型の上部開口部から、加熱
軟化させたプリフォームを外側容器1内に挿入し、プリ
フォームをブローして一体成形するインモールド成形に
より製造する。なお、製造に当たっては上記の方法に限
らず、予め成形した外側容器を、別工程で成形した内側
容器に嵌合させて一体化する方法でもよい。
【0012】内側容器2の成形材料としてはポリプロピ
レン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が使用可能である。
二軸延伸ブロー成形法の利用や、また、容器を紙が補強
することの利点から、容器を薄肉化することもでき、廃
棄量の減量化を行なうことができる。外側容器1は内側
容器2を接着剤等で固定し、補強しているので、内側容
器2のプラスチックの肉厚が非常に薄い場合でも、複合
容器Aの座屈強度が強くなり、落下衝撃に対しても容易
に破損することはなくなる。さらに、外側容器1と内側
容器2は容易に分離させることが可能なため、内容液使
用後、廃棄の際に紙容器とプラスチック容器を分別して
両者嵩まずに廃棄することができる。
レン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が使用可能である。
二軸延伸ブロー成形法の利用や、また、容器を紙が補強
することの利点から、容器を薄肉化することもでき、廃
棄量の減量化を行なうことができる。外側容器1は内側
容器2を接着剤等で固定し、補強しているので、内側容
器2のプラスチックの肉厚が非常に薄い場合でも、複合
容器Aの座屈強度が強くなり、落下衝撃に対しても容易
に破損することはなくなる。さらに、外側容器1と内側
容器2は容易に分離させることが可能なため、内容液使
用後、廃棄の際に紙容器とプラスチック容器を分別して
両者嵩まずに廃棄することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 <実施例1>ポリエチレンテレフタレート樹脂を用い
て、まず、射出成形によりプリフォームを成形し、その
プリフォームを赤外線ヒーターで加熱し、ブロー成形金
型内に挿入する。その一方で、内側に接着剤をコーティ
ングしたボール紙製の外側容器を予め、成形金型内に固
定し、設置しておいた。容器の形状は底部が一辺70m
mの正方形に対し、底部中心点を中心とする円形アーチ
形状の直径が35mmである。その円形アーチ形状以外
の底部は平面をなし、平面部は外側の紙製容器で成形後
被覆接着されるように設定している(被覆率80%)。
また、金型底部は5℃の冷却水を通水している。そし
て、両方を組み合わせてインモールド二軸延伸ブロー成
形により内容積1000ml、内側容器重量15gの複
合容器を成形した。成形後、底部の接着剥離はなく、容
器の自立性も良く、安定、良好に成形できた。また、成
形後の落下衝撃試験に対しても破損はなかった。
て、まず、射出成形によりプリフォームを成形し、その
プリフォームを赤外線ヒーターで加熱し、ブロー成形金
型内に挿入する。その一方で、内側に接着剤をコーティ
ングしたボール紙製の外側容器を予め、成形金型内に固
定し、設置しておいた。容器の形状は底部が一辺70m
mの正方形に対し、底部中心点を中心とする円形アーチ
形状の直径が35mmである。その円形アーチ形状以外
の底部は平面をなし、平面部は外側の紙製容器で成形後
被覆接着されるように設定している(被覆率80%)。
また、金型底部は5℃の冷却水を通水している。そし
て、両方を組み合わせてインモールド二軸延伸ブロー成
形により内容積1000ml、内側容器重量15gの複
合容器を成形した。成形後、底部の接着剥離はなく、容
器の自立性も良く、安定、良好に成形できた。また、成
形後の落下衝撃試験に対しても破損はなかった。
【0014】<実施例2>ポリエチレンテレフタレート
樹脂を用いて、まず、射出成形によりプリフォームを成
形し、そのプリフォームを赤外線ヒーターで加熱し、ブ
ロー成形金型内に挿入する。その一方で、内側に接着剤
をコーティングしたボール紙製の外側容器を予め、成形
金型内に固定し、設置しておいた。容器の形状は底部が
一辺70mmの正方形で、全て平面であり、底部全体に
外側の紙製容器で成形後被覆接着されるように設定して
いる(被覆率100%)。また、金型底部は5℃の冷却
水を通水している。そして、両方を組み合わせてインモ
ールド二軸延伸ブロー成形により内容積1000ml、
内側容器重量15gの複合容器を成形した。成形後、底
部の接着剥離はなく、容器の自立性も良く、安定、良好
に成形できた。また、成形後の落下衝撃試験に対しても
破損はなかった。
樹脂を用いて、まず、射出成形によりプリフォームを成
形し、そのプリフォームを赤外線ヒーターで加熱し、ブ
ロー成形金型内に挿入する。その一方で、内側に接着剤
をコーティングしたボール紙製の外側容器を予め、成形
金型内に固定し、設置しておいた。容器の形状は底部が
一辺70mmの正方形で、全て平面であり、底部全体に
外側の紙製容器で成形後被覆接着されるように設定して
いる(被覆率100%)。また、金型底部は5℃の冷却
水を通水している。そして、両方を組み合わせてインモ
ールド二軸延伸ブロー成形により内容積1000ml、
内側容器重量15gの複合容器を成形した。成形後、底
部の接着剥離はなく、容器の自立性も良く、安定、良好
に成形できた。また、成形後の落下衝撃試験に対しても
破損はなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る複合容器によれば、底部を
被覆する面積を大きく設定するため、容器としての剛度
が優れており、接着剥離の恐れがなく、安定して成形及
び使用が可能であり、底部のプラスチック使用量を従来
よりさらに減量化できるために資源の節約、ゴミの削減
等を可能とし、環境保護にもかなり適している。
被覆する面積を大きく設定するため、容器としての剛度
が優れており、接着剥離の恐れがなく、安定して成形及
び使用が可能であり、底部のプラスチック使用量を従来
よりさらに減量化できるために資源の節約、ゴミの削減
等を可能とし、環境保護にもかなり適している。
【図1】本発明に係る複合容器の第一の例を示す模式的
な部分断面図である。
な部分断面図である。
【図2】本発明に係る複合容器の外側容器の第一の例を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図3】本発明に係る複合容器の外側容器の第一の例を
示す展開図である。
示す展開図である。
【図4】本発明に係る複合容器の第二の例を示す模式的
な部分断面図である。
な部分断面図である。
【図5】本発明に係る複合容器の外側容器の第二の例を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図6】本発明に係る複合容器の外側容器の第二の例を
示す展開図である。
示す展開図である。
【図7】本発明に係る複合容器の外側容器の第三の例を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図8】本発明に係る複合容器の外側容器の第三の例を
示す展開図である。
示す展開図である。
【図9】本発明に係る複合容器の外側容器の第四の例を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図10】本発明に係る複合容器の外側容器の第四の例
を示す展開図である。
を示す展開図である。
【図11】本発明に係る複合容器の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図12】従来の複合容器を示す容器を示す模式的な部
分断面図である。
分断面図である。
【図13】従来の複合容器の外側容器を示す底面図であ
る。
る。
【図14】従来の複合容器の外側容器を示す展開図であ
る。
る。
1,1’,1”,1”:外側容器 2,2’:内側容器 3:胴部 4:肩フラップ 5,5’,5”,5 :底フラップ A:複合容器 a:外側容器 b:内側容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 英夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】注出口を有するプラスチック製の容器を内
側容器として、その外周に設けられた形態保持性を有す
る紙を主体とした外側容器とから成る複合容器におい
て、その底部において、外側容器が内側容器を覆う被覆
面積が被覆率40%以上であることを特徴とする複合容
器。 - 【請求項2】底部のにおいて、外側容器が内側容器を覆
う被覆面積が被覆率100%であることを特徴とする請
求項1記載の複合容器。 - 【請求項3】外側容器と内側容器とが接着剤または接着
性樹脂により接着されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の複合容器。 - 【請求項4】外側容器を、内側容器の成形時に成形金型
内に予め、挿入された状態で一体成形されていることを
特徴とする請求項1乃至請求項3記載の何れかの複合容
器。 - 【請求項5】内側容器が二軸延伸ブロー成形されている
ことを特徴とする請求項4記載の複合容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8183583A JPH1024961A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8183583A JPH1024961A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 複合容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024961A true JPH1024961A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16138363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8183583A Pending JPH1024961A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 複合容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024961A (ja) |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP8183583A patent/JPH1024961A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060606 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070130 |