JPH10249332A - 浄水器および浄水装置 - Google Patents

浄水器および浄水装置

Info

Publication number
JPH10249332A
JPH10249332A JP6300697A JP6300697A JPH10249332A JP H10249332 A JPH10249332 A JP H10249332A JP 6300697 A JP6300697 A JP 6300697A JP 6300697 A JP6300697 A JP 6300697A JP H10249332 A JPH10249332 A JP H10249332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
port
membrane module
activated carbon
nanofiltration membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6300697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3832602B2 (ja
Inventor
Atsuo Kumano
淳夫 熊野
Kazunari Marui
一成 丸井
Yoichi Matsui
洋一 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP06300697A priority Critical patent/JP3832602B2/ja
Publication of JPH10249332A publication Critical patent/JPH10249332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832602B2 publication Critical patent/JP3832602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道水中のミネラル、硬度の低下を低く抑
え、かつ溶解性有機物、例えば、過マンガン酸カリウム
消費量や色度、及び臭気物質を簡単に除去し、快適な飲
料用水を得ることができることに加え、膜が細菌や雑菌
に汚染されにくい浄水器及び浄水装置を提供する。 【解決手段】 活性炭層及びナノろ過膜を設け、活性炭
層を介しない原水の一部をナノろ過膜に供給できるバイ
パス流路を設けたことを特徴とする浄水器であり、必要
に応じて、ポンプ等を接続して浄水装置として用いるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水を浄化処理
する浄水器および浄水装置に関するものである。さらに
詳細に述べれば、活性炭層とナノろ過膜を用いることに
より、従来の精密ろ過膜や限外ろ過膜を用いた浄水器で
は十分除去できなかった溶解性物質の除去性能を向上さ
せ、また、従来の逆浸透膜を用いた浄水器では取り除い
てしまっていたミネラル等の除去性能を抑制すること
で、安全で快適な高品質の水を得ること、さらには、水
中の残留塩素が活性炭層ですべて除去されることなく、
一部の残留塩素がナノろ過膜モジュールに供給されるこ
とによりナノろ過膜モジュールが細菌、雑菌等に汚染さ
れることがなく、かつ臭気物質を低減することを目的と
する浄水器に関するものである。本発明における浄水器
とは活性炭層及び分離膜を用いて水道水等を浄化、精製
する器具を意味し、浄水装置は浄水器に加圧手段を設け
てなる装置をいう。
【0002】
【従来の技術】環境悪化に伴い水源が汚染され、一般家
庭に配水される水道水の水質は悪化の一途をたどってお
り、臭気、トリハロメタンに代表される消毒副生成物な
どが問題となっている。一般家庭でも水道の蛇口に、浄
水器を連結し、高品質の水を得ることが行われている。
【0003】従来の浄水器としては活性炭でカルキ臭の
原因である残留塩素などを除去し、活性炭後に増殖のお
それのある一般細菌を精密ろ過膜や限外ろ過膜で除去す
る構成が、例えば特開昭54−81663号公報、特開
昭60−220107号公報などに提案されており、現
在の浄水器の主流となっている。一方、精密ろ過膜や限
外ろ過膜より分離対象が小さい逆浸透膜を用いた浄水器
も例えば特開平8−318270号公報などに提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな、活性炭と精密ろ過膜または限外ろ過膜では、原水
中に含まれる溶解性有機物、例えばその指標の一つであ
る過マンガン酸カリウム消費量や色度を浄水器での処理
により低減させることは困難である。また、逆浸透膜を
用いた浄水器では、前述した過マンガン酸カリウム消費
量や色度を除去できるものの、ミネラル成分、硬度成分
をも除去してしまうため、国内など原水の硬度が適量で
ある場合には、飲料用としては、まろやかさを損なうこ
ととなり快適な水を得るという点では必ずしも好ましい
とは言えない。
【0005】また、従来のような活性炭と膜の組み合わ
せでは、活性炭で残留塩素が除去された原水が膜に供給
されるため、膜が細菌、雑菌で汚染され、膜の寿命を短
縮させる場合がある。一方、浄水器からの浄化水に残留
塩素を供給する手段として、原水の一部を混入する流路
を有する浄水器が特開昭49−17047号公報に提案
されている。しかし、この浄水器は活性炭で処理するだ
けのものであり、活性炭で臭気物質などが除去された浄
化水に、活性炭を介さない原水を混入させ、そのまま浄
水器の浄化水として流出する方式であるため、残留塩素
により殺菌作用は働くが、浄化水の臭気等が悪化し、浄
水器そのものの特性を低下させることになり、好ましい
とは言い難い。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、活性炭層とナノろ過膜を用い、
活性炭層を通った原水と活性炭層を介さない一部の原水
がナノろ過膜へ供給される構成の浄水器を見いだした。
この浄水器によると、原水中の溶解性有機物の低減、除
去が可能で、しかも、ミネラル、硬度成分を保持でき、
さらに、残留塩素が膜に供給されるため膜が細菌、雑菌
汚染されることなく、臭気物質の低減が可能となること
を見いだし本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記のものである。 水道栓やポンプの吐出口に接続可能な原水流入口部
を有し、該原水流入口部は活性炭層に連通しており、該
活性炭層からの流出口がナノろ過膜モジュールの供給水
口に連通しており、該ナノろ過膜モジュールの透過水
口、非透過水口にそれぞれ連通する透過水取り出し口
部、非透過水排出口部を有し、該活性炭層を介さずに該
原水流入口部とナノろ過膜モジュールの供給水口とを連
通するバイパス流路を設けたことを特徴とする浄水器。 水道栓やポンプの吐出口に接続可能な原水流入口部
を有し、該原水流入口部は活性炭層に連通しており、該
活性炭層からの流出口がナノろ過膜モジュールの供給水
口に連通しており、該ナノろ過膜モジュールの透過水
口、非透過水口にそれぞれ連通する透過水取り出し口
部、非透過水排出口部を有し、非透過水口には回収率調
整手段を設けている浄水器であって、該活性炭層を介さ
ずに該原水流入口部とナノろ過膜モジュールの供給水口
とを連通するバイパス流路およびその流量の調整手段を
設けたことを特徴とする浄水器。 ナノろ過膜モジュールが中空糸膜から構成されてい
る上記またはに記載の浄水器。 中空糸膜が複合中空糸膜である上記に記載の浄水
器。 上記ないしのいずれかに記載の浄水器を有し、
該浄水器の原水流入口部に加圧水が供給できる加圧手段
を設けたことを特徴とする浄水装置。
【0008】本発明において、ナノろ過膜とは、限外ろ
過膜と逆浸透膜との間に位置づけられる分画特性を有す
る領域の膜を意味する。具体的には、水道水中に存在す
る臭気物質、例えば2−メチルイソボルネオールやジェ
オスミン、及び低分子量有機物を除去でき、ミネラル、
硬度成分の除去性能は低い膜である。さらに、具体的に
説明すると、以下の2つの要件を満たす膜を言う。第1
として、その膜の分画分子量が100から500であ
り、好ましくは、100から300であり、より好まし
くは100から200であること。第2として、その膜
の塩化カルシウムの除去率が95%以下であり、好まし
くは93%以下であり、より好ましくは90%以下であ
ることである。分画分子量が1000より大きいと溶解
性有機物の除去性能が十分ではなく、また、100より
小さいと、ミネラル、硬度成分の除去率が高くなった
り、膜の透水性能が低くなったりするため、好ましくな
い。また、塩化カルシウムの除去率が95%より大きい
と、ミネラル、硬度成分を除去し過ぎることとなり好ま
しくない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、分画分子量と
は、以下のように定義される。すなわち、供給水濃度1
000mg/L、供給圧力3kg/cm2、温度25℃、回収率が
5%以下の条件で測定した場合に、除去率が90%に相
当する糖などの溶質の分子量で表される。除去率は下記
(1)式で定義される。また、本発明において、塩化カ
ルシウムの除去率とは、以下のように定義される。すな
わち、供給水濃度500mg/L、供給圧力3kg/cm2、温度
25℃、回収率が5%以下、pH6の条件で測定した場
合の除去率である。除去率は下記(2)式で定義され
る。なお、本発明におけるナノろ過膜モジュールは、ナ
ノろ過膜からなる膜モジュールである。本発明における
ナノろ過膜は水道用浄水処理、例えば、凝集沈澱・砂濾
過で除去しきれずに、一般家庭などに供給される水道水
中に存在する臭気物質、低分子量有機物を除去でき、ミ
ネラル、硬度成分の除去性能は低いものが望ましい。ま
た、本発明におけるナノろ過膜の膜素材は特に限定され
ないが、残留塩素に対するある程度の耐性を有している
ことが必要である。この耐塩素性は高ければ高いほど好
ましいが、実使用に耐え得る残留塩素濃度が0.05mg
/L以上、好ましくは0.1mg/L以上、より好ましくは
0.2mg/L以上が好適である。
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
【0012】本発明において、ナノろ過膜の形状は平
膜、中空糸膜など特に限定されないが、膜モジュールに
した場合のコンパクト性の面から中空糸膜が好ましい。
また、ナノろ過膜の形態としては、いわゆる非対称膜、
複合膜など特に限定されないが、性能の点から複合膜が
好ましい。
【0013】本発明において、原水流入口部とは水道水
や、ポンプにより加圧された原水を流入する流入口部で
あり水道栓やポンプの吐出口に接続可能な形態を有す
る。接続可能な形態とは、ネジ構造、ソケット構造、フ
ランジ構造、カップラー構造、ユニオン構造、ホースノ
ズル構造などホース等を介しても接続可能であれば、特
に限定されない。
【0014】本発明において、ナノろ過膜モジュールの
供給水口とはナノろ過膜モジュールで処理される原水が
供給される流入口であり、透過水口とは、ナノろ過膜モ
ジュールの透過水が流出する流出口である。非透過水口
とは、ナノろ過膜モジュールで原水が処理される際、ナ
ノろ過膜を透過せず排出される非透過水の流出口であ
る。
【0015】本発明において、透過水取り出し口部、非
透過水排出口部とはそれぞれナノろ過膜モジュールの透
過水、非透過水が取り出し、排出されるところである。
【0016】本発明において、回収率調整手段とは、ナ
ノろ過膜モジュールから排出される非透過水流量を調整
し、回収率を調整できる手段であれば特に限定されな
い。一例としてバルブなどの流動抵抗部材があげられ
る。
【0017】本発明において、活性炭層は、水中の残留
塩素や、臭気物質、微量の有機物を除去する機能を有す
る活性炭からなる層であり、その形態、材質等は特に限
定されない。また、活性炭のみがケースに装着された構
成であったり、ナノろ過膜と同じ容器内に装着された構
成であってもかまわない。使用にともないこの活性炭層
が目詰まりしてくると、バイパス流路への流量が変化す
るため、目詰まり防止策としてプレフィルターを設けた
り、逆流洗浄ができる構成としたり、さらには、活性炭
層のみを簡易に交換できる構造にしておくことが好まし
い。
【0018】本発明において、活性炭層を介さないと
は、残留塩素が除去されないように活性炭層と接触しな
いということである。残留塩素が除去されなければ、吸
着剤、イオン交換剤、キレート剤、触媒、磁性体など他
の機能材料との接触はかまわない。
【0019】本発明において、流量の調整手段とは、活
性炭層を介さずに原水流入口部とナノろ過膜モジュール
の供給水口を連通するバイパス流路内の流量を制御する
手段であれば特に限定されない。一例としてバルブなど
の流動抵抗部材があげられる。流量の調整の設定値とし
ては、原水流入量のうち、活性炭層に流入する水量Q1
と、活性炭層を介さずにナノろ過膜モジュールに供給さ
れる水量Q2 の割合Q1 /Q2 としては、95/5〜7
0/30、好ましくは90/10〜80/20である。
Q2 の割合がこれより小さいとナノろ過膜モジュールに
供給される残留塩素濃度が低くなり、細菌、雑菌の汚染
の防止が困難となる。逆にこれより大きいと臭気物質等
の除去率が低下し、透過水中の臭気物質等の水質が低下
し、また、残留塩素が高くなるためカルキ臭も多くな
り、好ましくない。
【0020】本発明において、中空糸膜とは選択透過性
を有する中空糸状の分離膜であり、外圧型、内圧型いず
れでもかまわない。有効膜面積が大きくなる外圧型が好
ましい。
【0021】本発明において、複合中空糸膜とは、多孔
質中空糸支持膜の外表面及び/または内表面に多孔質中
空糸支持膜とは異なる素材からなる分離活性層を設けた
ものである。外表面、内表面いずれの表面に分離活性層
を設けたものでもかまわないが、有効膜面積が大きくな
る外表面に設けたものが好ましい。外表面に分離活性層
を設けた複合中空糸膜の例として、特開平8−2810
85号公報で開示されている複合中空糸膜、及び特開平
7−284639号公報、特開平8−66625号公報
で開示されている製造方法で得られる複合中空糸膜など
があげられる。
【0022】本発明における加圧手段とは、浄水器に供
給する供給水を加圧する手段であり、ポンプが一例とし
てあげられる。本発明における浄水器は水道水圧で使用
できることが望ましいが、必要に応じて上記加圧手段を
設けて浄水装置として使用することが可能である。ま
た、この場合に、ポンプの入り口側に必要に応じてタン
ク等を設けることもできる。
【0023】本発明における浄水器は、付加機能とし
て、殺菌手段、ミネラル添加、調整手段、アルカリイオ
ン水生成手段等を別途設けることも可能である。また、
抗菌部材を用いたり、透過水を一時的に溜めるタンクな
どを設けてもよい。
【0024】以下、図面を参照して本発明について詳細
に説明する。図1は本発明の浄水器の一例の構成図であ
る。図1において、1は原水流入口部、2は活性炭層、
3はナノろ過膜モジュール、7は透過水取り出し口部、
8は非透過水排出口である。水道水が原水流入口部1よ
り流入し、一部はバイパス流路10を経由して、残りは
活性炭層2を経由して、ナノろ過膜モジュール3の供給
水口4に供給される。バイパス流路10内の流量はバイ
パス流路10の流量調整手段11であるバルブで調整さ
れている。活性炭層2を経由した水道水は、残留塩素が
ほとんど除去されており、また、臭気物質や低分子量有
機物も低減されている。バイパス流路10を経由した水
道水には残留塩素も臭気物質や低分子量有機物も水道水
中とほぼ同じ濃度で存在する。
【0025】供給水口4への供給水には、水道水より低
い濃度の残留塩素があり、臭気物質や低分子量有機物は
活性炭層2で低減された濃度より、バイパス流路10か
ら混合された分、高くなっている。ナノろ過膜モジュー
ル3で処理されることにより、透過水口5からは、残留
塩素は供給水口4とほぼ同じ濃度で、臭気物質や低分子
量有機物は供給水口4より低減された濃度の透過水が流
出し、透過水取り出し口部7から取り出される。非透過
水口6からは、残留塩素は供給水口4とほぼ同じ濃度
で、臭気物質や低分子量有機物は供給水口4より濃縮さ
れた非透過水が流出し、非透過水排出口8から排出され
る。非透過水の流量は回収率調整手段9であるバルブに
よって調整されている。
【0026】ナノろ過膜モジュール3には低濃度の残留
塩素が供給されるため、細菌、雑菌による汚染が防止さ
れる。透過水中の臭気物質や低分子量有機物は活性炭層
2に加えナノろ過膜モジュール3でも除去されるため、
水道水に比べ大きく低減される。但し、水道水中のミネ
ラル、硬度はわずかの低下に抑えられ、透過水のまろや
かさは水道水とほとんど変わらない。透過水中に残留塩
素が含まれるため、バイパス流路10への流量が多い場
合や、原水である水道水中の残留塩素濃度や臭気物質の
濃度が高い場合にはカルキ臭、臭気が出る場合があるた
め、これらを考慮して、バイパス流路10の流量調整手
段11で調整しておくことが好ましい。
【0027】ナノろ過膜モジュール3の回収率は低い方
が、一般には除去率は増加する。必要な透過水の水質
や、原水の許容流量を考慮して、回収率調整手段9によ
り回収率を設定しておくことが好ましい。実用的な回収
率の値として、75%〜85%が一例としてあげられ
る。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものでは
ない。
【0029】実施例1 ポリスルホン系の中空糸支持膜の外表面にピペラジンと
トリメシン酸クロリドを界面重合させて得られた架橋ポ
リピペラジンアミドからなる分離活性層が形成されてい
る複合中空糸膜をナノろ過膜として、特開平8−281
085号公報に基づいて作製した。この複合中空糸膜の
外径、内径はそれぞれ300μm、200μmであり、
この複合中空糸膜の透水量、CaCl2 除去率はそれぞ
れ0.34m3 /(m2 ・日)、88.3%であった。
また、分画分子量は227であった。なお、この複合中
空糸膜の性能は次のようにして求めた。上記複合中空糸
膜を用いた膜面積132cm2 のミニモジュ−ルを作製
し、温度25℃、pH6にてCaCl2 の500g/m
3 水溶液を複合中空糸膜の外側に操作圧力3kg/cm2で供
給して脱塩を行い、60分後に測定を開始し透過水の単
位膜面積あたりの透水量、塩濃度を測定した。この場合
の回収率すなわち供給水流量に対する透過水流量の割合
は5%以下と十分に小さいものであった。同様に、上記
ミニモジュールに対し、温度25℃、pH6にてグルコ
ース(分子量180)、N−アセチルグルコサミン(同
221)、サッカロース(同342)を各々100gを
100リットルの純水に溶解した水溶液を複合中空糸膜
の外側に操作圧力3kg/cm2で供給して分画実験を行い、
60分後に測定を開始し透過水の各溶質濃度を測定し
た。この場合の回収率すなわち供給水流量に対する透過
水流量の割合は5%以下と十分に小さいものであった。
除去率は前記、(1)式で定義され、分画分子量は除去
率が90%に相当する溶質の分子量として求めた。
【0030】これらの複合中空糸膜6900本をほぼ円
筒状の束にして、内径28.4mm、長さ260mmの
透明なポリカーボネート樹脂製のケースに挿入し、脱
水、乾燥後、遠心接着して両端部を樹脂固定した。接着
樹脂はウレタン系樹脂とエポキシ系樹脂を用い、切断部
がウレタン系樹脂となるようにした。1晩室温で放置
後、金型を離型し、接着樹脂部を50℃で1時間加熱し
片端部のウレタン樹脂部を切断し、中空糸膜を開口させ
た。このナノろ過膜モジュールは外圧型中空糸膜モジュ
ールであり、中空糸膜の開口部に透過水口を有し、中空
糸膜の外側の空間に連通して供給水口、非透過水口が設
けられている。供給水口は非透過水口より透過水口に近
い位置にある。このナノろ過膜モジュールの有効膜面積
は1.4m2である。
【0031】このナノろ過膜モジュールの供給水口に2
5℃の純水を5kg/cm2で加圧供給し、中空糸膜の開口端
部からの水の流出状態から中空糸膜の損傷に由来する大
きなリークの有無を調べ、リークが検出されなくなるま
で、リークテスト、エポキシ系樹脂による補修を繰り返
した。
【0032】続いて、親水化処理として室温のエタノー
ル50重量%水溶液をナノろ過膜モジュールの供給水口
に155ml/分の流量で10分間循環した後排出し、
さらに純水を同流量で30分間、流水洗浄を行った。
【0033】このナノろ過膜モジュールに温度25℃、
pH6にてCaCl2 の500g/m3 水溶液を供給水
口に操作圧力3kg/cm2で供給して脱塩を行い、10分後
の透過水の塩濃度を電気伝導度にて測定した。この場合
の回収率、すなわちナノろ過膜モジュールへの供給水流
量に対する透過水流量の割合は50%と80%であり、
それぞれの塩除去率は、80.7%、66.4%であっ
た。同様に、温度25℃、pH6にてグルコース、N−
アセチルグルコサミン、サッカロースの各々1000g
/m3水溶液をナノろ過膜モジュールの供給水口に操作
圧力3kg/cm2で供給して分画実験を行い、10分後の各
溶質濃度を測定した。この場合の回収率は50%と80
%であり、それぞれの除去率を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】このナノろ過膜モジュールの供給水口に活
性炭層およびポンプを連通させ、さらに、活性炭層を介
さずに原水の一部が、ナノろ過膜モジュールの供給水口
に流入させることができるバイパス流路およびその流量
調整バルブを設けて大阪市内の水道水の浄水処理実験を
行った。活性炭層はアドバンテック製の活性炭フィルタ
ーTCC-W1 SOCO(活性炭量約200g)を使用した。実験
では、原水流量の90%を活性炭層に流して、残りの1
0%を活性炭層を介さずにバイパス流路を流して、ナノ
ろ過膜モジュールの供給水口に供給した。実験でのナノ
ろ過膜モジュール供給水の圧力は3kg/cm2、温度は約1
2℃、透過水量は0.21L/分であった。回収率を80
%に設定し、1時間通水した後、透過水を採取し、原水
とともに水質分析を実施した。また、ナノろ過膜モジュ
ールの供給水口に流入される供給水を一部採取し、残留
塩素濃度を測定した。結果を表2に示した。
【0036】原水の水質も表2中に示した。水道の水質
基準での快適水質項目の目標値では、有機物等すなわち
過マンガン酸カリウム消費量は3mg/L以下、カルシウ
ム、マグネシウム等すなわち硬度は10mg/L以上100
mg/L以下であるので、有機物等はできるだけ除去し、硬
度はなるべく除去しない浄水器が好ましい性能であると
言える。本発明の浄水器では除去すべき有機物等は大き
く除去され、除去しない方が好ましい硬度はあまり除去
されていない。また、間欠的に3ケ月間運転した結果、
ナノろ過膜モジュール内には、細菌、雑菌に汚染された
形跡は認められなかった。
【0037】実施例2 原水流量の内、活性炭層に流す割合が80%、活性炭層
を介さずにバイパス流路を流す割合が20%であること
以外は実施例1と同様の浄水実験を行った。結果を表2
に示した。また、間欠的に3ケ月間運転した結果、ナノ
ろ過膜モジュール内には、細菌、雑菌に汚染された形跡
は認められなかった。
【0038】比較例1 原水をバイパス流路に流さず、すべて活性炭層に流した
こと以外は実施例1と同様の浄水実験を行った。結果を
表2に示した。除去すべき有機物等は大きく除去され、
除去しない方が好ましい硬度はあまり除去されていな
い。しかし、間欠的に3ケ月間運転した結果、ナノろ過
膜モジュール内には、細菌、雑菌に汚染された形跡が認
められた。
【0039】比較例2 実施例1と同じ大阪市内の水道水を、活性炭と精密ろ過
膜から構成されている浄水器として、三菱レイヨン製、
クリンスイデミ CX751 に通水、処理した。2L/分の通
水流量で1時間通水後、処理水を採取し、水質分析を実
施した。回収率は100%であった。結果を表2に示し
た。硬度の除去はほとんどなされていないが、有機物等
の除去率が低く、原水の有機物等が多い場合には、除去
しきれずに、浄水器からの浄水処理水中に多く残存する
ことが予想される。また、間欠的に3ケ月間運転した結
果、精密ろ過膜には、細菌、雑菌に汚染された形跡が認
められた。
【0040】比較例3 ナノろ過膜モジュールの代わりに逆浸透膜モジュールを
用い、回収率が20%、透過水流量が0.08L/分であ
る以外は実施例1と同様の条件で大阪市内の水道水の浄
水処理実験を実施した。結果を表2に示した。除去すべ
き有機物等は大きく除去されているものの、除去しない
方が好ましい硬度もほとんど除去されてしまっている。
また、間欠的に3ケ月間運転した結果、逆浸透膜モジュ
ールには、細菌、雑菌に汚染された形跡は認められなか
った。
【0041】ここで用いた逆浸透膜モジュールは三酢酸
セルロース中空糸型逆浸透膜からなる外圧型中空糸膜モ
ジュールである。この逆浸透膜膜モジュールに温度25
℃、pH6にてCaCl2 の500g/m3 水溶液を供
給水口に操作圧力3kg/cm2で供給して脱塩を行い、10
分後の透過水の塩濃度を電気伝導度にて測定した。この
場合の回収率は20%、50%、80%であり、それぞ
れの塩除去率は、99.0%、98.4%、95.9%
であった。同様に、温度25℃、pH6にてグルコー
ス、N−アセチルグルコサミン、サッカロースの各々1
000g/m3 水溶液を逆浸透膜モジュールの供給水口
に操作圧力3kg/cm2で供給して分画実験を行い、10分
後の各溶質濃度を測定した。この場合の回収率は20
%、50%、80%であり、それぞれの除去率を表3に
示した。この逆浸透膜モジュール膜に用いられている中
空糸膜の分画分子量は100未満であると推察される。
【0042】比較例4 原水をバイパス流路に流さず、すべて活性炭層に流した
こと以外は比較例3と同様の浄水実験を行った。結果を
表2に示した。また、間欠的に3ケ月間運転した結果、
逆浸透膜モジュールには、細菌、雑菌に汚染された形跡
が認められた。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明の浄水器及び浄水装置によれば、
活性炭層及びナノろ過膜を設け、活性炭層を介しない原
水の一部をナノろ過膜に供給できるバイパス流路を設け
ているため、水道水中のミネラル、硬度の低下をできる
だけ低く抑え、かつ溶解性有機物、例えば、過マンガン
酸カリウム消費量や色度、及び臭気物質を低減させるこ
とが可能となり、快適な飲料用水を得ることができるこ
とに加え、浄水器内の膜が細菌や雑菌に汚染されにくく
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す浄水器の簡単な構成図を
示す。
【図2】本発明の浄水装置の一例の簡単な構成図を示
す。
【図3】本発明の浄水器で、活性炭層がナノろ過膜モジ
ュールと同一容器内に収納されているものの一例の簡単
な構成図を示す。
【図4】本発明の浄水装置で、活性炭層がナノろ過膜モ
ジュールと同一容器内に収納されている浄水器を用いた
ものの一例の簡単な構成図を示す。
【符号の説明】
1 原水流入口部 2 活性炭層 3 ナノろ過膜モジュール 4 供給水口 5 透過水口 6 非透過水口 7 透過水取り出し口部 8 非透過水排出口部 9 回収率調整手段(バルブ) 10 バイパス流路 11 バイパス流路の流量調整手段(バルブ) 12 ポンプ(加圧手段) 13 浄水器の容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 63/02 B01D 63/02 69/02 69/02 69/12 69/12 C02F 1/44 C02F 1/44 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道栓やポンプの吐出口に接続可能な原
    水流入口部を有し、該原水流入口部は活性炭層に連通し
    ており、該活性炭層からの流出口がナノろ過膜モジュー
    ルの供給水口に連通しており、該ナノろ過膜モジュール
    の透過水口、非透過水口にそれぞれ連通する透過水取り
    出し口部、非透過水排出口部を有し、該活性炭層を介さ
    ずに該原水流入口部とナノろ過膜モジュールの供給水口
    とを連通するバイパス流路を設けたことを特徴とする浄
    水器。
  2. 【請求項2】 水道栓やポンプの吐出口に接続可能な原
    水流入口部を有し、該原水流入口部は活性炭層に連通し
    ており、該活性炭層からの流出口がナノろ過膜モジュー
    ルの供給水口に連通しており、該ナノろ過膜モジュール
    の透過水口、非透過水口にそれぞれ連通する透過水取り
    出し口部、非透過水排出口部を有し、非透過水口には回
    収率調整手段を設けている浄水器であって、該活性炭層
    を介さずに該原水流入口部とナノろ過膜モジュールの供
    給水口とを連通するバイパス流路およびその流量の調整
    手段を設けたことを特徴とする浄水器。
  3. 【請求項3】 ナノろ過膜モジュールが中空糸膜から構
    成されている請求項1または2に記載の浄水器。
  4. 【請求項4】 中空糸膜が複合中空糸膜である請求項3
    に記載の浄水器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の浄
    水器を有し、該浄水器の原水流入口部に加圧水が供給で
    きる加圧手段を設けたことを特徴とする浄水装置。
JP06300697A 1997-03-17 1997-03-17 浄水器および浄水装置 Expired - Fee Related JP3832602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06300697A JP3832602B2 (ja) 1997-03-17 1997-03-17 浄水器および浄水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06300697A JP3832602B2 (ja) 1997-03-17 1997-03-17 浄水器および浄水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10249332A true JPH10249332A (ja) 1998-09-22
JP3832602B2 JP3832602B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=13216815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06300697A Expired - Fee Related JP3832602B2 (ja) 1997-03-17 1997-03-17 浄水器および浄水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832602B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0995481A2 (en) * 1998-10-20 2000-04-26 Nitto Denko Corporation Fresh water generator and fresh water generating method
EP1359124A1 (de) * 2002-04-26 2003-11-05 VA TECH WABAG GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen von Trinkwasser mit einer chlorbeständigen Nanofiltrationsmembran
CN1295507C (zh) * 2003-08-26 2007-01-17 友达光电股份有限公司 应用过锰酸钾的水质分析方法
JP2007501118A (ja) * 2003-08-01 2007-01-25 ステリス インク 再処理装置用フィルタアセンブリ
CN100379687C (zh) * 2003-03-19 2008-04-09 亚瑟·斯蒂芬·海蕾 水净化系统
EP2007687A2 (en) * 2006-03-20 2008-12-31 B.P.T. - Bio Pure Technology Ltd. Hybrid membrane module, system and process for treatment of industrial wastewater
CN102489066A (zh) * 2011-11-30 2012-06-13 福建农林大学 具有自清洗功能的纳米滤水器及其滤水方法
JP2014161844A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Hitachi Ltd 海水淡水化システム
JP2019535466A (ja) * 2016-11-07 2019-12-12 コスタ エクスプレス リミテッド 濾過システム
CN113772850A (zh) * 2021-09-28 2021-12-10 高国梁 一种天然矿物元素浓缩水的制备方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0995481A3 (en) * 1998-10-20 2000-05-24 Nitto Denko Corporation Fresh water generator and fresh water generating method
US6508937B1 (en) 1998-10-20 2003-01-21 Nitto Denko Corporation Fresh water generator and fresh water generating method
KR100658941B1 (ko) * 1998-10-20 2006-12-19 닛토덴코 가부시키가이샤 조수 장치 및 조수 방법
EP0995481A2 (en) * 1998-10-20 2000-04-26 Nitto Denko Corporation Fresh water generator and fresh water generating method
EP1359124A1 (de) * 2002-04-26 2003-11-05 VA TECH WABAG GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen von Trinkwasser mit einer chlorbeständigen Nanofiltrationsmembran
WO2003091164A1 (de) * 2002-04-26 2003-11-06 Va Tech Wabag Gmbh Verfahren und vorrichtung zum reinigen von trinkwasser mit einer chlorbeständigen nanofiltrationsmembran
CN100379687C (zh) * 2003-03-19 2008-04-09 亚瑟·斯蒂芬·海蕾 水净化系统
JP2007501118A (ja) * 2003-08-01 2007-01-25 ステリス インク 再処理装置用フィルタアセンブリ
CN1295507C (zh) * 2003-08-26 2007-01-17 友达光电股份有限公司 应用过锰酸钾的水质分析方法
EP2007687A2 (en) * 2006-03-20 2008-12-31 B.P.T. - Bio Pure Technology Ltd. Hybrid membrane module, system and process for treatment of industrial wastewater
EP2007687A4 (en) * 2006-03-20 2011-07-06 B P T Bio Pure Technology Ltd HYBRID MEMBRANE MODULE AND INDUSTRIAL PROCESSING SYSTEM AND METHOD USING THE SAME
CN102489066A (zh) * 2011-11-30 2012-06-13 福建农林大学 具有自清洗功能的纳米滤水器及其滤水方法
JP2014161844A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Hitachi Ltd 海水淡水化システム
JP2019535466A (ja) * 2016-11-07 2019-12-12 コスタ エクスプレス リミテッド 濾過システム
CN113772850A (zh) * 2021-09-28 2021-12-10 高国梁 一种天然矿物元素浓缩水的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3832602B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8506807B2 (en) Spiral wound type filter cartridge
US6001244A (en) Performance water purification system
US20040222158A1 (en) Nanofiltration system for water softening with internally staged spiral wound modules
JP2007181822A (ja) 飲料水製造用水処理システム及びその運転方法
JPH10249332A (ja) 浄水器および浄水装置
JP2001219164A (ja) 純水製造器および純水製造装置
JP2005313151A (ja) 水の処理方法
JPH10225682A (ja) 逆浸透法海水淡水化におけるホウ素の除去方法
JP2797075B2 (ja) 車両搭載型清水製造装置
JP2002282860A (ja) プール水浄化処理方法および装置
JP2005279614A (ja) 浄水装置
US6899809B2 (en) Water filtering device
JP2006281023A (ja) 浄水システムおよび浄水方法
KR100331996B1 (ko) 직수형 역삼투 가정용 정수기
KR100473532B1 (ko) 중공사막을 이용한 고도정수처리 방법 및 그 운전방법
US20020011438A1 (en) Water purification treatment apparatus with large pore size filter membrane unit
JP3838689B2 (ja) 水処理システム
JP2017042741A (ja) 浄水装置
KR19990070114A (ko) 고투수성한외여과막모듈을이용한중앙정수시스템
JP2005205256A (ja) 浄水器
JPH0947761A (ja) 浄水器
JPH10244260A (ja) 浄水器および浄水装置
JP3878934B2 (ja) 水浄化装置
JPH08229553A (ja) 飲用水用浄化装置
JP3228588B2 (ja) 浄水化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees