JPH10249293A - 紙粉除去装置および紙粉除去方法 - Google Patents

紙粉除去装置および紙粉除去方法

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JPH10249293A
JPH10249293A JP5640097A JP5640097A JPH10249293A JP H10249293 A JPH10249293 A JP H10249293A JP 5640097 A JP5640097 A JP 5640097A JP 5640097 A JP5640097 A JP 5640097A JP H10249293 A JPH10249293 A JP H10249293A
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Masaji Takeuchi
政次 竹内
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KAMATANI SHIGYO KK
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KAMATANI SHIGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的に且つ完璧に近い状態で、また大量
に、ダンボール箱等に付着等した紙粉を除去できる紙粉
除去装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 紙製品に付着したあるいは紙製品から剥
離する紙粉を除去するための装置で、立設した状態で複
数枚分紙製品を収容する箱体1と、この箱体1内の空気
を吸引する吸引手段Pとを備え、箱体1の天井面1B,
底面1A,全側面1Cのうちのいずれかの面1Cに、少
なくとも紙製品と厚みより広い幅のスリット3が形成さ
れるとともに、残りの面1Cが、吸引手段Pに接続され
た吸引口1aを除いて閉塞され、スリット3が形成され
ている面が紙製品の厚み方向に沿って移動するよう構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボール箱ある
いは紙箱等の紙製品に付着する、あるいはダンボール板
を裁断および屈曲することによって剥離(発生)する紙
粉を機械的に除去する紙粉除去装置および紙粉除去方法
にに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、食品,医薬品,電気製品等の製品の運搬に際し、該
製品の損傷を防止するためあるいは運搬の効率を上げる
ために、ダンボール箱等の紙箱(以下、単にダンボール
箱等という)が使用される。つまり、複数の製品を顧客
(小売店あるいは問屋等)に送付あるいは自社の倉庫等
に保管する際には、所定個数分まとめてダンボール箱等
に詰められる。
【0003】この際、製品が、医薬品,食料品あるいは
精密装置である場合には、ダンボール箱等から紙粉(細
かい紙屑あるいは紙製の塵を言う)が発生することは、
衛生上あるいは性能を維持する上で好ましくない。
【0004】このため、医薬品等のメーカでは、ダンボ
ール箱等を納入する業者に対して、可及的に紙粉を除去
した状態で納入することを要請している。
【0005】このため、各ダンボール箱等のメーカで
は、人手によって、製造され納入される状態のダンボー
ル箱等の紙製品を、一つ一つ作業者が床面あるいは机面
に「トントン」叩きつけて、ダンボール箱等の表面およ
びダンボールの裏面、あるいはダンボール板自体の内部
に付着している紙粉をたたき落として、出荷しているの
が現状である。
【0006】従って、上記作業のために多数の作業者を
配置することが余儀無くされ、近年のように人件費が高
騰している状態では、ダンボール箱等のメーカにとって
は極めて経済的あるいは作業効率的に能率の悪い作業を
強いられることになっている。
【0007】また、作業者にとっても、一日中単純な且
つ手首に負担のかかる作業を余儀無くされるととも、作
業環境的にも紙粉および床面の塵芥が飛び交う雰囲気中
での作業となり、改善が望まれていた。
【0008】本発明は、上述のような現況に鑑みおこな
われたもので、機械的に且つ完璧に近い状態で、また大
量に、ダンボール箱等に付着等した紙粉を除去できる紙
粉除去装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明に
かかる紙粉除去装置は、紙製品に付着したあるいは紙製
品から剥離する紙粉を除去するための装置であって、立
設した状態で複数枚分上記紙製品を収容する箱体と、こ
の箱体内の空気を吸引する吸引手段とを備え、上記箱体
の天井面,底面,全側面のうちのいずれかの面に、紙製
品の厚みより少なくとも広い幅のスリットが形成される
とともに、残りの面が、上記吸引手段に接続された吸引
口を除いて閉塞され、上記スリットが形成されている面
が紙製品の厚み方向に沿って移動するよう構成されてい
ることを特徴とする。
【0010】しかして、上記紙粉除去装置によれば、吸
引手段によって箱体内が低気圧状態(負圧状態)にな
り、従って、上記天井面,底面,全側面のうちのいずれ
かの面に形成されたスリットから外気を吸引するが、こ
の際、スリットの形成された真下あるいは真上又は真横
がその両側方の部位に比べて高圧雰囲気になるため、そ
の部分の紙製品の両側に空間が形成される。また、紙製
品がダンボール箱を折り畳んだ両端に開口部が形成され
る形態のものの場合には、その折り畳んだ中央部が、つ
まり図4に図示するように開口部が上記空気の流れによ
って開口し、紙製品の折り畳まれた内面側にも空間が形
成される。しかも、上記スリットが形成されている面が
紙製品の厚み方向に移動することから、上記空間部分が
順次移動し、各紙製品の各面に沿って、相対的に高圧の
外気がスリットから流入し、吸引口に高速で出て行くこ
とになり、このため、付着等した紙粉を紙製品から除去
して、吸引口から吸い出すことができる。
【0011】この結果、紙製品から紙粉を効率良く且つ
ほぼ完璧に除去することができる。
【0012】本請求項2記載の発明にかかる紙粉除去装
置は、折り畳まれた紙製品に付着したあるいは紙製品か
ら剥離する紙粉を除去するための装置であって、折り畳
んで形成される開口部が上下方向を向くよう立設した状
態で複数枚分上記紙製品を収容する箱体と、この箱体内
の空気を吸引する吸引手段とを備え、上記箱体の側面が
閉塞され、天井面又は底面のいずれか一方の面が上記吸
引手段に接続された吸引口を除いて閉塞され、上記天井
面又は底面の残りの一方の面が、紙製品を折り畳んだ厚
さより少なくとも広い幅のスリットを除いて閉塞され且
つ並べた紙製品の厚み方向に移動可能に構成されている
ことを特徴とする。
【0013】しかして、上記紙粉除去装置によれば、吸
引手段によって箱体内が低気圧状態(負圧状態)にな
り、従って、上記天井面又は底面の残りの一方の面に形
成されたスリットから外気を吸引するが、この際、スリ
ットの真下がその両側に部位に比べて高圧雰囲気になる
ため、その部分の紙製品の両側に空間が形成される。ま
た、紙製品がダンボール箱を折り畳んだ両端に開口部が
形成される形態のものの場合には、その折り畳んだ中央
部が、つまり図4に図示するように開口部が上記空気の
流れによって開口し、紙製品の折り畳まれた内面側にも
空間が形成される。しかも、上記スリットが形成されて
いる天井面あるいは床面が並べた紙製品の表面および裏
面に直交する方向に移動するため、上記空間部分が順次
移動するため、各紙製品の各面にスリットから流入し、
吸引口に高速で出て行き、付着等した紙粉を吸引口から
吸い出して行くことができる。
【0014】この結果、紙製品から紙粉を効率良く且つ
ほぼ完璧に除去することができる。
【0015】本請求項5記載の発明にかかる紙粉除去方
法は、紙製品に付着したあるいは紙製品から剥離する紙
粉を除去するための紙粉除去方法であって、密閉状の箱
体の中に、紙製品を立設した状態で、且つ該紙製品の厚
み方向に移動可能なスペースを有するように収納し、こ
の箱体の一面から吸引手段によって内部の空気を吸引す
るととも、箱体の他の一面に紙製品の厚より少なくとも
広い幅のスリットを形成して外気を箱体内に流入せしめ
るとともに、且つこの一面を紙製品の厚み方向にそって
移動させ、該移動に伴って箱体内の各紙製品の面に付着
したあるいは該紙製品から剥離する紙粉を除去すること
を特徴とする。
【0016】しかして、上記紙粉除去方法によれば、紙
製品の厚み方向に紙製品を一つづつ移動させながらその
表面および裏面(ダンボールの場合にはその内部の空洞
部分)に沿って空気を流すため、紙製品の表面および裏
面(ダンボールの場合にはその内部の空洞部分)に付着
したあるいは剥離する紙粉を効果的に且つ機械的に除去
することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】そして、請求項2記載の発明にか
かる紙粉除去装置において、請求項3記載の如く、紙製
品を支持するための、貫通穴を具備し且つ上下方向に加
振される支持面が設けられていると、この上下方向の加
振によって、さらに、紙製品に付着あるいは剥離する紙
粉をより効果的に除去することができる。また、この加
振作用によって、上述した図4に図示する如き両端の開
口部の開口が助長され、吸引力が多少弱い場合にも開口
することができる。
【0018】また、請求項2又は3記載の発明にかかる
紙粉除去装置において、請求項4記載の如く、請求項2
又は3記載の箱体の側面のうち、紙製品の面と対面する
二つの面に、紙製品との間に隙間を形成するための隙間
形成手段が設けられていると、箱体内において、両端に
立設された紙製品の該箱体の側面と対面する面にも外気
側の空気が通過することによって、両端の紙製品が円滑
に厚み方向に移動することが可能となる。
【0019】そして、請求項5記載の発明にかかる紙粉
除去方法において、請求項6記載の如く、請求項5記載
の箱体内の紙製品に、振動を与えるように構成すると、
該振動の衝撃によってより効率良く紙粉を除去すること
が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる紙粉除去装置
および紙粉除去方法を図面を参照しながら具体的に説明
する。
【0021】図1は本発明の実施例にかかる紙粉除去装
置の概略の外形を示す斜視図、図2は同じく図1に示す
紙粉除去装置の側面図、図3は同平面図である。
【0022】これらの図において、1は紙製品を収容す
る箱体で、この箱体1の底面1A部位には、該底面1A
を形成する支持面2が上下方向に振動自在に配設され、
この支持板2には円形あるいは溝状の貫通穴からなる吸
引口1aが形成されている。そして、上記支持面2の上
下方向の振動は、図2に図示するエキセントリック機構
(偏芯機構)の駆動軸を、電動モータM(図3参照)を
回転させることによっておこなうよう構成されている。
上記箱体1の内部の具体的寸法は、この実施例の場合、
長さ約640mm、奥行き約275mm、高さ約530
mmとなっている。
【0023】また、箱体1の天井面1Bは、その下方の
部分、つまり箱体1の側面1Cおよび底面1Aに対し
て、紙製品の厚み方向(図1〜5において矢印Y方向)
に移動自在に配設され、該移動は天井面1Bに連結され
たエアシリング10の伸縮動によっておこなわれる。ま
た、この天井面1Bの移動方向の略中央部位には、折り
畳んだ紙製品の厚みより少なくとも広い幅(この実施例
では、折り畳んだダンボール箱の厚みが約11mmに対
して、スリットの幅は50mm)のスリット3が形成さ
れている。また、上記天井面1Bとその下方の側面1C
との間は、概ねシールされた状態となっている。また、
箱体1の側面1Cのうちの一つの面は、底面1Aとの間
に配設された丁番(図示せず)によって開閉自在になっ
た蓋部材4によって構成され、この蓋部材4の内面に
は、棒材が付設されることによって、該内面と対面する
紙製品の面(側面)との間に、隙間を形成するための隙
間形成手段5が形成されている。また、この隙間形成手
段5は、閉めた状態で蓋部材4が対面する側面1Cにも
同様に形成されている。この隙間形成手段5を形成する
棒材の数は、図1に図示するように2本であっても、図
2,3に図示するように、それより多い数(図2の場合
は5本、図3の場合には11本)であってもよい。
【0024】図1に図示するように、上記蓋部材4の開
閉中心に近い位置に、L字状の金具7が配設され、紙製
品を箱体1内に収納する際に、積層状に積み上げた紙製
品G(図2の二点鎖線参照)をその状態に保持可能に構
成されている。
【0025】そして、この蓋部材4は、エアシリンダ1
1(図2参照)の収縮動作によって図1,図2に図示す
るように開かれ、また伸長動作によって閉まるように構
成されている。
【0026】ところで、上記箱体1の下端、つまり上記
底面1Aに連続して、吸引用のダクト6が配設され、こ
のダクト6の先端は図示しない吸引用のエアポンプPに
接続されている。
【0027】そして、上記エアシンリダ10,11の図
示しない開閉弁および電動モータM、エアポンプPは、
図示しない制御装置に接続され、以下のように制御され
る。
【0028】以下、制御装置の制御内容ととともに、こ
の紙粉除去装置の作動状態および紙粉除去方法について
説明する。
【0029】即ち、上記蓋部材4の上方に紙製品、例え
ば、素材の板厚が5mmのダンボール板で形成されるみ
かん箱程度の大きさ(具体的には、折り畳んだ長さが5
00〜650mmで、高さが350〜500mm程度)
のダンボール箱(紙製品)Gの紙粉を除去しようとする
場合について説明すると、このダンボール箱を図2に図
示するように積層する。この際、四方の側面が接着され
たダンボール箱のいずれかの側面が底側になるよう、且
つダンボール箱の両端の開口が前後方向(図1において
矢印Z方向参照)になるように、積み重ねる。
【0030】そして、上記ダンボール箱の積み重ね作業
が終了すると、作業者は、上記制御装置のスイッチをO
Nにする。このスイッチ装置によって、上記エアシンリ
ダ11が伸長して、蓋部材4が図1,図2の矢印Rに示
す方向に閉まる。この結果、箱体1内において、紙製品
であるダンボール箱(紙製品)Gが図5に図示する如く
立設された状態となる。つまり、ダンボール箱Gの両端
の開口g(図4参照)が上下方向を向いた状態となる。
そして、このように、蓋部材4が完全に閉まったこと
を、閉動作確認用のリミットスイッチによって、制御装
置が検出すると、該制御装置は、上記エアポンプP,エ
アシンリダ10,電動モータMを始動するよう制御をお
こない、その結果、エアポンプPによって、箱体1内の
空気が箱体1外方に吸引されることから、上記天井面1
Bに設けられたスリット3から外気が箱体1内に速い速
度で流入する。また、上記電動モータMの回転によっ
て、支持面2が上下に加振され(図5の矢印Wで示す加
振量(ストローク)参照)、該支持面2に支持された紙
製品が上下に振動する。さらに、この状態において、上
記エアシンリダ10が伸長と伸縮動作(又は伸長あるい
は収縮動作のみであってもよい)をおこない、その結
果、上記スリット3が箱体1内に立設された各ダンボー
ル箱の真上を通過するが、該スリット3の真下のダンボ
ール箱は、図4に図示するように、そのダンボール箱G
は両端の開口gが拡がる。つまり、スリット3の真下に
位置する立設されたダンボール箱Gが開き、その外部と
内部にスリット3側から底面1A(支持面2)側に向か
って、つまり上方から下方に外気が速い速度で且つやや
乱流状態で通過する。即ち、スリット3が各ダンボール
箱の真上に来ると、そのスリット3の真下のみ外気が流
入して高圧(大気圧)になり、その他の周囲はエアポン
プPの吸引によって負圧(大気圧以下の気圧)になるこ
とから、スリット3の真下のダンボール箱の開口部が開
くことになる。
【0031】また、上記スリット3が箱体1の両端に位
置するダンボール箱の真上に来たときにも、上述のよう
に、側面1Cの内面との間に隙間形成手段5が形成され
ているため、中央に位置するダンボール箱と同様に、該
ダンボール箱が円滑に開くことになる。
【0032】そして、このような動作を連続しておこな
うことによって、ダンボール箱には、上下方向の加振と
上記速い且つやや乱流状態の空気の流れに晒されること
によって、ダンボール箱の表面および開口部の内面、さ
らにはダンボール箱を形成するダンボール板自体の空洞
部に付着したあるいは剥離する紙粉が除去されることに
なる。
【0033】そして、所定時間が経過すると、例えば、
天井面1Bが一往復(あるいは一方向に一回動作)する
と、制御装置は、上記エアポンプP,電動モータMを停
止させる。この結果、制御装置は、エアシンリダ10の
開閉弁を閉じるよう制御し、これらの停止動作が完了す
ると、エアシンリダ10を収縮させて天井面1Bを後退
させるとともに、エアシンリダ11を収縮させて、扉部
材4を図1,図2に図示する状態に開ける。
【0034】従って、作業者は、上記蓋部材4に積層さ
れたダンボール箱(紙製品)を搬出するだけでよい。
【0035】ところで、上記制御装置は、紙粉除去動作
の時間が自由に設定可能になっており、従って、処理し
ようとする紙製品の品質あるいは要求される紙粉除去程
度によって、この処理時間を自由に設定すればよい。
【0036】また、上記ダンボール箱(紙製品)の蓋部
材4への搬入および蓋部材4からの搬出を、ロボットに
よって、あるいはコンベヤ等によっておこなうようにす
れば、より紙粉除去作業の合理化をおこなうことができ
る。
【0037】本実施例では、紙製品として上記ダンボー
ル箱を例にとって説明したが、かかる場合、上記箱体1
の内部は、エアポンプP作動時には、約0.5気圧で、
箱体1から吸引する空気の量は約45m3 /minで、
スリット3のスリット幅は約50mmで、開口面積は、
ダンボール箱の大きさに合わせて約320cm2 に設定
されている。また、天井面1Bの往復頻度は、6回/分
に設定されている。さらに、上記エキセントリック機構
のストローク量(偏芯量)は、約30mmで、振動数は
約510回/分である。また、ダンボール箱の折り畳ん
だ厚みが略11mmのとき、スリットの幅は50mmに
設定されているが、35〜60mm程度の範囲が最も良
好であり、箱体1内の負圧状態が同じ場合には、80m
m以下の範囲であれば、概ね所望の作用を奏することが
確認されている。そして、箱体1内の負圧状態に対して
上記スリット幅が大き過ぎると、例えばこの実施例で、
100mm以上になると、開くものと開かないものが生
じる。また、小さい場合には、全てのものが開くが、外
気から吸引口への流れが高速になり過ぎて、開いたダン
ボール箱にびびりが生じる。従って、製品の性質によっ
ては、上記スリット幅を小さくして、上記びびりを積極
的に利用することも考えられる。
【0038】また、箱体1内へのダンボール箱の充填程
度に関しては、ダンボール箱が箱体1内で倒れない程度
の枚数で、且つ一つのダンボール箱が開くだけの隙間
(余裕)が、この実施例では30〜150mm程度の隙
間(余裕)が好ましい。しかし、倒れなければ、所望の
作用効果を得ることができる。
【0039】しかし、上記各条件(値)は、処理する紙
製品あるいはその素材等によって、あるいは要求される
紙粉除去の程度によって、適宜変更することによって最
適な状態が得られることは言うまでもない。例えば、箱
体1の内部の気圧が上記値から極端に低すぎる場合、つ
まり、負圧の程度が強すぎると、処理したダンボール箱
に無用に折り目がつき、あるいは変形し、極端な場合に
は損傷する。また、同様に、上記上下方向の振動が強す
ぎる場合にも、ダンボール箱が無用に損傷を受けること
になる。ところで、上記箱体内の負圧の程度を強める
と、上記上下方向の振動も合わせて強くした方が良く、
この場合には、紙粉の除去程度を高めることができるも
のの、ダンボール箱への損傷程度が高くなる。
【0040】また、上記エアポンプP側にダンパー機構
を設けて、風量を調整可能に構成してもよく、あるいは
このダンパー機構でエアポンプPの開閉動作をおこなう
ような構成にしてもよい。
【0041】また、この実施例では、スリット3を天井
面に設けたが、スリットを底面に設けて、この底面を移
動させ、天井面側に吸引用のダクトを接続するよう構成
することもできる。
【0042】
【発明の効果】しかして、本発明にかかる紙粉除去装置
および紙粉除去方法によれば、機械的に、紙製品に付着
したあるいは剥離する紙粉を、完璧に近い状態で除去す
ることが可能となる。この結果、紙粉除去作業の合理化
を促進することができ、また、、好ましくない作業及び
作業環境から作業者を解放することができる。さらに、
時間当たり大量の紙製品の紙粉除去が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる紙粉除去装置の概略
の外形を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す紙粉除去装置の一部(エキセント
リック機構部分手前のダクト部分)を断面して示した側
面図である。
【図3】 支持面の平面状態を表すため図1に示す紙粉
除去装置の天井面の右半分(図3において下半分)を取
り除いた平面図である。
【図4】 箱体内部で紙粉除去している状態の紙製品
(ダンボール箱;二点鎖線参照)の状態を示す平面図で
ある。
【図5】 図4のI−I矢視断面図である。
【符号の説明】
1…箱体 1A…底面 1B…天井面 1C…側面 1a…吸引口 3…スリット P…吸引手段(エアポンプ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製品に付着したあるいは紙製品から剥
    離する紙粉を除去するための装置であって、 立設した状態で複数枚分上記紙製品を収容する箱体と、
    この箱体内の空気を吸引する吸引手段とを備え、上記箱
    体の天井面,底面,全側面のうちのいずれかの面に、紙
    製品の厚みより少なくとも広い幅のスリットが形成され
    るとともに、残りの面が、上記吸引手段に接続された吸
    引口を除いて閉塞され、上記スリットが形成されている
    面が紙製品の厚み方向に沿って移動するよう構成されて
    いることを特徴とする紙粉除去装置。
  2. 【請求項2】 折り畳まれた紙製品に付着したあるいは
    紙製品から剥離する紙粉を除去するための装置であっ
    て、 両端の開口が上下方向を向くよう折り畳んだ紙製品を立
    設した状態で複数個分収容する箱体と、この箱体内の空
    気を吸引する吸引手段とを備え、上記箱体の側面が閉塞
    され、天井面又は底面のいずれか一方の面が上記吸引手
    段に接続された吸引口を除いて閉塞され、上記天井面又
    は底面の残りの一方の面が、紙製品を折り畳んだ厚さよ
    り少なくとも広い幅のスリットを除いて閉塞され且つ並
    べた紙製品の厚み方向に移動可能に構成されていること
    を特徴とする紙粉除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の紙粉除去装置であって、
    前記紙製品を支持するための、貫通穴を具備し且つ上下
    方向に加振される支持面が設けられていることを特徴と
    する紙粉除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の紙粉除去装置であ
    って、前記箱体の側面のうち、紙製品の面と対面する二
    つの面に、紙製品との間に隙間を形成するための隙間形
    成手段が設けられていることを特徴とする紙粉除去装
    置。
  5. 【請求項5】 紙製品に付着したあるいは紙製品から剥
    離する紙粉を除去するための紙粉除去方法であって、 密閉状の箱体の中に、紙製品を立設した状態で、且つ該
    紙製品の厚み方向に移動可能なスペースを有するように
    収納し、この箱体の一面から吸引手段によって内部の空
    気を吸引するととも、箱体の他の一面に紙製品の厚みよ
    り少なくとも広い幅のスリットを形成して外気を箱体内
    に流入せしめるとともに、且つこの一面を紙製品の厚み
    方向にそって移動させ、該移動に伴って箱体内の各紙製
    品の面に付着したあるいは該紙製品から剥離する紙粉を
    除去することを特徴とする紙粉除去方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の紙粉除去方法であって、
    前記箱体内の紙製品に、振動を与えること特徴とする紙
    粉除去方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082553A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nippon Tokan Package Kk 紙粉の除去装置および紙粉の除去方法
CN109648641A (zh) * 2018-11-23 2019-04-19 梁佳 一种纸板切割除尘用风机装置
CN111065221A (zh) * 2019-11-29 2020-04-24 国网山东省电力公司滨州市沾化区供电公司 一种电力通讯设备的维护装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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