JPH10248935A - 医療用ガスの加湿方法及びその供給管 - Google Patents

医療用ガスの加湿方法及びその供給管

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JPH10248935A
JPH10248935A JP5920297A JP5920297A JPH10248935A JP H10248935 A JPH10248935 A JP H10248935A JP 5920297 A JP5920297 A JP 5920297A JP 5920297 A JP5920297 A JP 5920297A JP H10248935 A JPH10248935 A JP H10248935A
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medical
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Takeshi Hayashi
健 林
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静一郎 久禮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素ガス等の医療用ガスを安全且つ簡便に加
湿することができ、長期に亘ってメンテナンスフリーで
加湿することができるようにする。 【解決手段】 医療用ガスを供給する供給管3の少なく
とも一部分3cを水分子透過性のメンブレンチューブ6
で構成して、メンブレンチューブ6に接触する大気から
メンブレンチューブ6内に水分子のみを透過させること
により、メンブレンチューブ6内を通過する医療用ガス
5を加湿させる。メンブレンチューブ6は、主たる化学
構造が4弗化エチレンと過弗化3.6ジオキサ−4メチ
ル−7オクタンとの共重合体であり且つ官能基としてス
ルホン酸基を配位させた有機高分子薄膜で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素ガス等の医療
用ガスを人体に供給,吸入させる場合において当該医療
用ガスを適度に加湿させるための医療用ガスの加湿方法
及びこの方法の実施に使用される医療用ガスの供給管に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療用ガスとしては、単成分ガ
ス(酸素ガス,窒素ガス,亜酸化窒素ガス,炭酸ガス
等)若しくは単成分液化ガス(液体酸素,液体窒素等)
の気化ガス又はこれらの混合ガス(例えば、窒素ガスと
酸素ガスとを混合させた合成空気や亜酸化窒素ガスに酸
素ガスを混合させた麻酔治療用の吸入ガス等)が使用さ
れているが、これらの医療用ガスは何れも水分を極限ま
で除去された絶乾状態のもの(通常、大気圧下の露点:
−60℃、水分量(体積比):約10.7ppm)であ
る。
【0003】すなわち、医療用ガスとしては、タンク,
ボンベ等の適宜の貯蔵容器に貯蔵された単成分ガス又は
単成分液化ガスをそのまま又は気化(単成分液化ガスを
使用する場合)若しくは混合(合成空気等の混合ガスを
使用する場合)させて使用するが、貯蔵容器に貯蔵され
ている単成分ガス又は単成分液化ガスは工業的に製造さ
れたものであり、製造段階で、水分を不純物の一種とし
て極限まで除去されたものである。したがって、このよ
うに工業的に製造された単成分ガス若しくは単成分液化
ガスの気化ガス又はこれらの混合ガスには、水分が殆ど
含まれていない。また、貯蔵容器に貯蔵されたガスを使
用せず、PSA式酸素発生装置等により発生させた酸素
ガス等を在宅酸素療法用ガスとして使用する場合もある
が、かかるPSA式酸素発生装置等により発生させた在
宅酸素療法用ガスも、工業的に製造されたものと同様
に、水分が除去されたものであり、絶乾状態のものであ
る。
【0004】したがって、このような絶乾状態の医療用
ガスを患者に供給,吸入させると、例えば、上気道粘膜
の繊毛運動低下、体内水分,熱量の損失及び喀痰の乾燥
による喀出困難といった問題が生じることから、一般
に、人体に供給,吸入される前に医療用ガスを適度に加
湿しておくことが好ましい。例えば、25℃,1気圧で
の相対湿度60%における大気中の水分量(体積比)は
18760ppmであるが、この程度近くまで加湿して
おくことが好ましい。
【0005】そこで、従来からも、医療用ガスの供給管
にバッフル型加湿器やパスオーバ型加湿器を介設して、
医療用ガスを加湿させる方法が提案されている。すなわ
ち、バッフル型加湿器を使用する方法は、医療用ガスを
加湿器本体内の精製水中にバブラーからバブリングさ
せ、医療用ガスを精製水との接触により加湿させるもの
である。また、パスオーバ型加湿器を使用する方法は、
医療用ガスを加湿器本体内に貯溜させた精製水の水面上
を通過させることにより、医療用ガスに水分を同伴させ
て蒸気圧分の加湿を行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
加湿方法では、加湿源として精製水を使用するために次
のような問題があった。
【0007】すなわち、精製水及びこれを貯溜する加湿
器本体の衛生管理を怠ると、有害菌体等が発生して、こ
れが医療用ガスに混入する虞れがある。したがって、医
療用ガスの使用者たる患者は、本来的に抵抗力の弱い者
であることから、このような有害菌体を含むガスが供
給,吸入されたときには、医療用ガスが副次的感染源と
なる虞れがあった。一方、精製水,加湿器本体の衛生管
理に万全を期すためには、精製水の交換や加湿器本体の
清掃を頻繁に行なう必要があるが、このような作業は極
めて面倒であり、精製水費用も高額となる。
【0008】また、精製水は医療用ガスの使用と共に消
耗するものであるから、自動補給するか補充用在庫を常
備しておく必要があり、保守,管理上の手間,費用が大
幅にかかる。また、バブラー等による気泡発生音が継続
するため、特に安静を必要とする患者にとっては、安眠
が妨げられる等の支障が生じる。また、外出時に使用さ
れる携帯用の酸素吸入装置にあっては、液体酸素を貯蔵
した小型の貯蔵容器を携帯することになるが、このよう
な液体酸素の貯蔵容器に加えて加湿器(精製水のバブラ
ー容器等)を同時携帯することは労力負担が大きく、外
出時における行動範囲が制約されることになる。かかる
点から、一般には、携帯用の酸素吸入装置を使用する場
合には、酸素ガスの加湿を行なわないでいるのが実情で
ある。
【0009】本発明は、このような問題を生じることな
く、医療用ガスを安全且つ簡便に加湿することができ、
長期に亘ってメンテナンスフリーで加湿することができ
る医療用ガスの加湿方法を提供すると共に、この方法を
実施する場合に好適に使用できる医療用ガスの供給管を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用ガスの加
湿方法にあっては、上記した目的を達成すべく、特に、
医療用ガスを供給する供給管の少なくとも一部分を水分
子透過性のメンブレンチューブで構成して、メンブレン
チューブに接触する大気又はこれに類する湿潤ガスから
メンブレンチューブ内に水分子を優先的に透過させるこ
とにより、メンブレンチューブ内を通過する医療用ガス
を加湿させるようにすることを提案する。ここに医療用
ガスとは、日本薬局方に規定される酸素ガス,窒素ガ
ス,亜酸化窒素ガス,炭酸ガスは勿論、液体酸素,液体
窒素等の液化ガスを気化させて使用するものやこれらを
2種又は3種以上混合させて使用するものを含む概念で
あり、更に混合ガスを使用する場合における混合前の原
料ガスをも含む概念であって、例えば、最新の療法とし
て、患者の肺高血圧是正を目的として極微量の一酸化窒
素ガスを人工呼吸器の供給ガスに混合する場合も含む。
また、メンブレンチューブとしては、主たる化学構造が
4弗化エチレンと過弗化3,6ジオキサ−4メチル−7
オクタンとの共重合体であり且つ官能基としてスルホン
酸基を配位させた有機高分子薄膜で構成されたものを使
用することが好ましい。
【0011】また、かかる方法を実施するために使用す
る本発明の医療用ガスの供給管は、少なくとも一部分を
水分子透過性のメンブレンチューブで構成したものであ
る。すなわち、この供給管は、メンブレンチューブに接
触する大気又はこれに類する湿潤ガスからメンブレンチ
ューブ内に水分子が優先的に透過することにより、メン
ブレンチューブ内を通過する医療用ガスが加湿されるよ
うに構成したものである。かかる供給管にあっては、メ
ンブレンチューブを上記した有機高分子薄膜で構成して
おくことが好ましい。また、メンブレンチューブは、耐
圧と外傷によるピンホール等の発生を防止すべく、大気
又はこれに類する湿潤ガスの流通を妨害することのない
多孔質材製の保護管で被覆しておくことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2に基づいて具体的に説明する。
【0013】この実施の形態は、肺疾患等の呼吸器不全
を解消させる場合や血液中の酸素濃度低下時において酸
素濃度を回復させる場合等に使用される酸素吸入装置で
あって、特に、一般家庭や仮設医療施設等において簡易
に使用される携帯用の酸素吸入装置1に本発明を適用し
たものである。
【0014】この酸素吸入装置1は、図1に示す如く、
液体酸素の貯蔵容器(真空断熱容器)2と、貯蔵容器2
のガス出口2aに接続された供給管3と、供給管3の先
端部に設けられたカニューラ4とからなる。貯蔵容器2
は携帯できる小型のもので、容器内気相部の酸素ガス
(又は必要に応じて大気との熱交換により気化させた酸
素ガス)5をガス出口2aから供給管3に供給させるよ
うになっている。酸素ガス5の供給量は、貯蔵容器2に
設けたダイヤル式の流量計2bにより、酸素吸入条件に
応じて適宜に調整しうるようになっている(例えば、2
l/min)。なお、貯蔵容器2内の液体酸素は工業的
に製造されたものであり、その気化ガスたる酸素ガス5
は前述した絶乾状態(水分量(体積比):約11pp
m)のものである。
【0015】而して、この実施の形態においては、本発
明に係る供給管3が、図1及び図2に示す如く、カニュ
ーラ4を有する先端部分3aと貯蔵容器2のガス出口2
aに連結される基端部分3bと両部分3a,3b間を接
続する中間部分3cとからなる一連の可撓管に構成され
ている。
【0016】すなわち、先端部分3aは、この種の酸素
吸入装置において一般に使用される供給管と同様に、塩
化ビニール等の合成樹脂材からなる半透明可撓管(例え
ば、内径:3mm,外径:5mm)に構成されており、
カニューラ4を鼻孔に装着するに充分な長さのものであ
る。また、基端部分3bは、貯蔵容器2のガス出口2a
に脱着自在に嵌合連結させうる短筒状のもので、先端部
分3aと同一材で構成されている。
【0017】また、中間部分3cは、図2に示す如く、
水分子を優先的に透過させうる水分子透過性のメンブレ
ンチューブ6で構成されており、多孔質材製の保護管7
で被覆されている。メンブレンチューブ6は、その両端
部を先端部分3a及び基端部分3bにエポキシ樹脂等の
接着材9,10により連通状に固着されており、主たる
化学構造が4弗化エチレンと過弗化3,6ジオキサ−4
メチル−7オクタンとの共重合体であり且つ官能基とし
てスルホン酸基を配位させた有機高分子薄膜を細管形状
(例えば、内径:2.2mm,外径:2.8mm)に加
工したものであって、後述する如く、水分子のみを透過
させる選択性を有するものである。保護管7は、例えば
金属糸,ポリプロピレン繊維糸等の高強度糸を筒状に丸
編みしてなる多孔質の可撓性管であり、メンブレンチュ
ーブ6を挿通させた状態で、両端部をメンブレンチュー
ブ6と共に接着材9,10により先端部分3a及び基端
部分3bに固着することによって、メンブレンチューブ
6を大気との接触を許容しつつ補強,保護するものであ
る。なお、メンブレンチューブ6の長さは加湿条件等に
応じて適宜に設定され、その壁厚(膜厚)は、水分子透
過機能(膜厚が薄い程、水分子透過量が増加する)を考
慮しつつ、供給される酸素ガス圧に充分耐え得る程度に
設定される。
【0018】本発明に係る加湿方法は、かかる供給管3
を使用して、次のように実施される。
【0019】酸素ガス5は貯蔵容器2のガス出口2aか
ら供給管3を通ってカニューラ4から患者の鼻孔に吸入
されるが、この酸素ガス5は供給管3の中間部分3aつ
まりメンブレンチューブ6内を通過する間において、供
給管3外の大気と略同程度に加湿される。
【0020】すなわち、メンブレンチューブ6は、上記
した如く、主たる化学構造が4弗化エチレンと過弗化
3,6ジオキサ−4メチル−7オクタンとの共重合体で
あり且つ官能基としてスルホン酸基を配位させた有機高
分子薄膜で構成されているが、この薄膜における官能基
たるスルホン酸基(−SO3 H)は親水性基であること
から、メンブレンチューブ6の外表面は、これに接触す
る大気中の水分子(水蒸気として存在する湿分)を迅速
に化学吸着し、スルホン酸水和物(−SO3 H・[H2
O]n )として吸収する。
【0021】そして、メンブレンチューブ6の外表面に
吸収された水分子は、メンブレンチューブ6の内外間に
おける水分子の蒸気分圧の差によってメンブレンチュー
ブ6の管壁たる薄膜を透過(移動)して、メンブレンチ
ューブ6内を流れる絶乾状態の酸素ガス5中に拡散す
る。ところで、室温(25℃)での大気中の水分量(体
積比)は約19000ppmであり、メンブレンチュー
ブ6内を流れる酸素ガス5(水分量(体積比):約11
ppm)の約1700倍であるが、水分子の蒸気分圧は
水分子の含有量と比例することから、メンブレンチュー
ブ6外の気体(大気)中における水分子の蒸気分圧は当
該メンブレンチューブ6内の気体(酸素ガス)中におけ
る水分子の蒸気分圧の約1700倍となる。したがっ
て、メンブレンチューブ6の内外間におけるこのような
水分子の蒸気分圧の大きな差がドライビングホースとな
り、上記した水分子がメンブレンチューブ6を透過する
速度は極めて早く、酸素ガス5がメンブレンチューブ6
を通過する間において、当該酸素ガス5は極めて迅速且
つ充分に加湿されることになる。このことは、後述する
実施例からも容易に理解されるであろう。
【0022】一方、メンブレンチューブ6の構成材(有
機高分子薄膜)において主たる構造をなす4弗化エチレ
ン共重合体は、周知のように、水分子以外の気体分子を
殆ど透過させることがないものであるから、気体分子よ
り大きなバクテリア,ウイルス等の菌体はメンブレンチ
ューブ6を透過することがない。すなわち、大気中にか
かる菌体が存在している場合にも、それがメンブレンチ
ューブ6内に侵入して、酸素ガス5に混入する虞れは皆
無であり、長時間の連続使用にも衛生上の問題を生じる
ことがない。
【0023】したがって、大気と略同等に湿潤され且つ
大気中の菌体が混入しない酸素ガス5がカニューラ4か
ら患者の鼻孔へと吸入されることになり、患者の上気道
や肺等に乾燥による負担をかけることなく、酸素吸入療
法を安全に行なうことができる。また、メンブレンチュ
ーブ6に接触する大気中から水分のみを採取することか
ら、精製水から水分を採取する場合と異なって、メンテ
ナンスフリーであり、酸素吸入を極めて簡便に行なうこ
とができる。勿論、精製水の交換,補給等に要する費
用,手間は一切不要であり、気泡発生音もなく静寂な状
態で酸素吸入を行なうことができ、患者の安眠を妨げる
こともない。
【0024】また、外出時においては、貯蔵容器2のみ
を携帯するだけで、加湿された酸素ガス5による良好な
酸素吸入を行なうことができる。したがって、従来のよ
うに加湿器(精製水のバブラー容器等)を同時携帯する
といった労力負担や行動範囲制約を受けることなく、健
常人と何ら変わりない外出をすることができる。
【0025】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において適宜に改良,変更することができる。
【0026】すなわち、本発明は、上記したような絶乾
状態で使用することに何らかの問題(上気道繊毛運動の
低下等)があり、適度に加湿して使用することが好まし
いあらゆる医療用ガスに適用することができる。例え
ば、酸素ガスの他、窒素ガス,亜酸化窒素ガス,炭酸ガ
ス等の単成分ガス(これらの液化ガスを気化して使用す
るものを含む)又はこれらを2種若しくは3種以上混合
させた合成空気,麻酔治療用吸入ガス等を加湿させる場
合に適用することができる。また、本発明は、上記した
携帯用の酸素吸入装置における加湿方法及び供給管のみ
ならず、病院等において設置される大型の酸素吸入装
置,麻酔治療装置等の各種医療用ガス供給装置における
加湿方法及び供給管にも同様に好適に適用することがで
きる。
【0027】また、上記した実施の形態にあっては、供
給管3の一部分3cを水分子透過性のメンブレンチュー
ブ6で構成したが、カニューラ4を含めた供給管3全体
を当該メンブレンチューブ6で構成するようにしてもよ
い。
【0028】また、本発明は、供給管が大気と接触する
状態にない場合にあっても、大気に類する湿潤ガス(人
体から排出される呼気ガス等)と接触している限り、上
記したと同様に好適に適用することができる。例えば、
マスク等に接続された呼吸回路を有する麻酔治療装置で
は、呼吸回路を一体構造(呼気管内に吸気管を配置した
二重管構造)に構成しておく場合があるが、かかる場
合、亜酸化窒素ガスと酸素ガスとの混合ガス(麻酔ガ
ス)を供給する供給管たる吸気管の一部分又は全部を水
分子透過性のメンブレンチューブ6で構成して、呼気管
内の呼気ガスから水分子を透過させることにより、メン
ブレンチューブ6内の医療用ガス(麻酔ガス)を加湿さ
せることができる。
【0029】また、上記した麻酔ガスのように2種以上
の単成分ガス(原料ガス)を混合させて使用する場合に
おいては、混合ガスの供給管の少なくとも一部分を水分
子透過性のメンブレンチューブ6で構成しておく他、原
料ガスの供給管の少なくとも一部分を水分子透過性のメ
ンブレンチューブ6で構成して、混合前の原料ガスを加
湿させるようにしてもよい。
【0030】また、供給管の一部分を水分子透過性のメ
ンブレンチューブ6で構成しておく場合、当該部分の選
択は任意であるが、頻繁に動かすような部分は可及的に
避けることが好ましい。勿論、大気又はこれに類する湿
潤ガスが供給管の一部分に接触しているにすぎない場合
には、当然に、当該接触部分を水分子透過性のメンブレ
ンチューブ6で構成することになる。
【0031】また、メンブレンチューブ6の構成材とし
ては、水分子の吸着性,高速移動性や水分子以外の気体
分子(酸素ガス等)を透過させない選択性において最も
優れる上記した有機高分子薄膜(主たる化学構造が4弗
化エチレンと過弗化3,6ジオキサ−4メチル−7オク
タンとの共重合体であって、官能基としてスルホン酸基
を配位させた有機高分子薄膜)を使用することが好まし
いが、酸素ガスの加湿条件によっては、いわゆる酸素透
過膜として知られているポリシロキサンポリカーボネー
ト系,臭化ポリカーボネート系,ポリスルホン系,ポリ
メチルペンテン系,ポリイミド系の中空糸膜を使用する
ことも可能である。メンブレンチューブ6がこのような
中空糸膜で構成される場合、メンブレンチューブ6は極
細管状のものであることから、供給管3の一部分又は全
部は、一本のメンブレンチューブ6で構成せず、複数本
のメンブレンチューブ6…を束ねたもので構成してお
く。勿論、メンブレンチューブ6を上記した有機高分子
薄膜で構成する場合にあっても、医療用ガスの流量や圧
力によっては、供給管3の一部分又は全部を複数本のメ
ンブレンチューブ6…を束ねたもので構成することがで
きる。
【0032】また、保護管7は、メンブレンチューブ6
で構成する供給管部分が可撓性を必要としない場合に
は、多孔状の硬質管で構成するようにしてもよい。
【0033】
【実施例】図1及び図2に示す酸素吸入装置1におい
て、貯蔵容器2として大陽東洋酸素(株)の「マイセル
フ2」(液体容量:1.22l,気体容量:1050
l)を使用し、供給管3の先端部分3a(及び基端部分
3b)を内径3mm,外径5mmの塩化ビニールパイプ
で構成し、中間部分3cを、主たる化学構造が4弗化エ
チレンと過弗化3,6ジオキサ−4メチル−7オクタン
との共重合体であり且つ官能基としてスルホン酸基を配
位させた有機高分子薄膜(パーマピュア社(PERMA
PURE INC.)製の「NAFION」)からな
るメンブレンチューブ(内径:約2.2mm(0.08
5in),外径:約2.8mm(0.110in),長
さ:約609mm(24in))6で構成した。
【0034】そして、流量計2bにより酸素ガス量を2
l/minに調整した上、供給管3外の大気が22℃,
湿度55%である条件下で、酸素ガス5(露点:−50
℃)をカニューラ4から放出させ、これと同時に、カニ
ューラ4からの放出ガス5の湿度及び温度の計測を開始
し、爾後、当該計測を継続して行った。
【0035】その結果、計測開始から数秒後において、
放出ガス5の湿度は49.2%となり、その温度は22
℃であった。その後、放出ガス5の湿度は48.5〜4
9.5%の範囲で安定した。したがって、メンブレンチ
ューブ6によれば、大気からの水分採取による加湿が極
めて迅速且つ充分に行われることが確認される。また、
かかる計測結果に基づいて大気からメンブレンチューブ
6内に採取された水分量を計算すると、19.403m
g/l×49.2%−0.03822mg/l=9.5
08mg/lとなり、メンブレンチューブ6が極めて効
果的な加湿機能を発揮するものであることが理解され
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の医療用ガスの加湿方法によれば、医療用ガ
スの供給管の少なくとも一部分を水分子透過性のメンブ
レンチューブで構成して、メンブレンチューブに接触す
る大気又はこれに類する湿潤ガスから水分子のみをメン
ブレンチューブ膜を透過させ、内部の絶乾ガス内に拡散
させるようにしたから、精製水を必要とすることなく、
医療用ガスの加湿を極めて簡便に且つメンテナンスフリ
ーで良好に行なうことができる。
【0037】しかも、メンブレンチューブは水分子以外
の気体分子を殆ど透過させないものであるから、気体分
子より大きなバクテリア,ウイルス等の菌体はメンブレ
ンチューブを透過することがない。すなわち、大気中に
かかる菌体が存在している場合にも、それがメンブレン
チューブ内に侵入して、医療用ガスに混入する虞れは皆
無であり、長時間の連続使用にも衛生上の問題を生じる
ことがなく、安全な加湿を行うことができる。したがっ
て、患者の上気道や肺等に乾燥による負担をかけること
なく、酸素吸入療法等を安全に行なうことができる。
【0038】また、精製水の交換,補給等に要する費
用,手間は一切不要であり、気泡発生音もなく静寂な状
態で酸素吸入を行なうことができ、患者の安眠を妨げる
こともない。
【0039】また、外出時においては、液体酸素等を貯
蔵した携帯用の貯蔵容器のみを携帯するだけで加湿ガス
の吸入を行なうことができるから、加湿器(精製水のバ
ブラー容器等)を同時携帯するといった労力負担や行動
範囲制約を受けることなく、健常人と何ら変わりない外
出をすることができる。
【0040】また、本発明の医療用ガスの供給管によれ
ば、上記した方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医療用ガスの供給管を備えた酸素
吸入装置の一例を示す斜視図である。
【図2】当該供給管の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…酸素吸入装置、2…貯蔵容器、2a…ガス出口、3
…供給管、3b…中間部分(供給管の一部分)、4…カ
ニューラ、5…酸素ガス(医療用ガス)、6…メンブレ
ンチューブ、7…保護管。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用ガスを供給する供給管の少なくと
    も一部分を水分子透過性のメンブレンチューブで構成し
    て、メンブレンチューブに接触する大気又はこれに類す
    る湿潤ガスからメンブレンチューブ内に水分子を優先的
    に透過させることにより、メンブレンチューブ内を通過
    する医療用ガスを加湿させるようにすることを特徴とす
    る医療用ガスの加湿方法。
  2. 【請求項2】 メンブレンチューブとして、主たる化学
    構造が4弗化エチレンと過弗化3,6ジオキサ−4メチ
    ル−7オクタンとの共重合体であり且つ官能基としてス
    ルホン酸基を配位させた有機高分子薄膜で構成されたも
    のを使用することを特徴とする、請求項1に記載する医
    療用ガス加湿方法。
  3. 【請求項3】 メンブレンチューブ内を通過する医療用
    ガスが、酸素ガス、窒素ガス若しくは亜酸化窒素ガス又
    はこれらの混合ガスであることを特徴とする、請求項1
    又は請求項2に記載する医療用ガスの加湿方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一部分を水分子透過性のメン
    ブレンチューブで構成した医療用ガスの供給管であっ
    て、メンブレンチューブに接触する大気又はこれに類す
    る湿潤ガスからメンブレンチューブ内に水分子が優先的
    に透過することにより、メンブレンチューブ内を通過す
    る医療用ガスが加湿されるように構成したことを特徴と
    する医療用ガスの供給管。
  5. 【請求項5】 メンブレンチューブが、主たる化学構造
    が4弗化エチレンと過弗化3,6ジオキサ−4メチル−
    7オクタンとの共重合体であり且つ官能基としてスルホ
    ン酸基を配位させた有機高分子薄膜で構成されているこ
    とを特徴とする、請求項4に記載する医療用ガスの供給
    管。
  6. 【請求項6】 メンブレンチューブが、多孔質材製の保
    護管で被覆されていることを特徴とする、請求項4又は
    請求項5に記載する医療用ガスの供給管。
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