JPH10248540A - アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法 - Google Patents
アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法Info
- Publication number
- JPH10248540A JPH10248540A JP9096312A JP9631297A JPH10248540A JP H10248540 A JPH10248540 A JP H10248540A JP 9096312 A JP9096312 A JP 9096312A JP 9631297 A JP9631297 A JP 9631297A JP H10248540 A JPH10248540 A JP H10248540A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ascorbic acid
- gum
- soft drink
- dissolving
- manufacture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】人間に必須のビタミンであるアスコルビン酸含
有の清涼飲料水の製造には、その不安定性のため熱、酸
素に対する特殊の技術、配慮が必要である。混合に於い
ては低温で行うため、長時間混合が必要となる。一方、
製品の経時的安定性も半年〜1年程度と短いものであ
る。資源の有効利用という観点からも課題がある。 【解決手段】アスコルビン酸は比較的短時間であれば熱
に安定であるということの知見により、従来技術に比し
て高温域での可溶化を可能としたため、溶解時間が格段
に短縮された。溶解速度に及ぼす温度の影響は、熱力学
的には10℃の温度上昇で2〜3倍となる。又、高温域
の溶解は、溶存する酸素量を低く抑えられるため、製造
後の経時的安定性に好影響を与えた。更にガム類の共存
により、酸素との不可逆的反応が抑えられた。
有の清涼飲料水の製造には、その不安定性のため熱、酸
素に対する特殊の技術、配慮が必要である。混合に於い
ては低温で行うため、長時間混合が必要となる。一方、
製品の経時的安定性も半年〜1年程度と短いものであ
る。資源の有効利用という観点からも課題がある。 【解決手段】アスコルビン酸は比較的短時間であれば熱
に安定であるということの知見により、従来技術に比し
て高温域での可溶化を可能としたため、溶解時間が格段
に短縮された。溶解速度に及ぼす温度の影響は、熱力学
的には10℃の温度上昇で2〜3倍となる。又、高温域
の溶解は、溶存する酸素量を低く抑えられるため、製造
後の経時的安定性に好影響を与えた。更にガム類の共存
により、酸素との不可逆的反応が抑えられた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間に必須の栄養
素であるアスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方
法に関する。
素であるアスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】清涼飲
料水にアスコルビン酸を配合することは、近年の健康志
向の高まりの中で酸味料を添加するが如く、日常的に行
われている。しかし、アスコルビン酸は酸素、光、熱に
弱く、殊に水溶液としたときは著しく弱く、速やかに分
解し、その栄養価を失う。長期の保存、流通に耐えるも
のとして従来、アスコルビン酸を低温時、即ち40℃以
下で、又は低温時に窒素ガスを溶液に吹き込みつつ、或
は脱気装置を用いた脱気水で溶解する方法がある。
料水にアスコルビン酸を配合することは、近年の健康志
向の高まりの中で酸味料を添加するが如く、日常的に行
われている。しかし、アスコルビン酸は酸素、光、熱に
弱く、殊に水溶液としたときは著しく弱く、速やかに分
解し、その栄養価を失う。長期の保存、流通に耐えるも
のとして従来、アスコルビン酸を低温時、即ち40℃以
下で、又は低温時に窒素ガスを溶液に吹き込みつつ、或
は脱気装置を用いた脱気水で溶解する方法がある。
【0003】本発明は、上記の方法の如く特殊な装置を
用いず、冷却等に長時間を費やさない、より短時間で混
合溶解し得る、更にアスコルビン酸の室温での長期の保
存を可能とする清涼飲料水の製造方法を提供する。
用いず、冷却等に長時間を費やさない、より短時間で混
合溶解し得る、更にアスコルビン酸の室温での長期の保
存を可能とする清涼飲料水の製造方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記清涼
飲料水を製造する方法について鋭意研究開発を行った結
果、アスコルビン酸の結晶は一般に認められている程、
熱に弱くないということの知見を得た。即ち蒸留水にア
スコルビン酸を溶解し、10秒間煮沸した後、アスコル
ビン酸の定量試験を行ったところ、100%の検出であ
った。
飲料水を製造する方法について鋭意研究開発を行った結
果、アスコルビン酸の結晶は一般に認められている程、
熱に弱くないということの知見を得た。即ち蒸留水にア
スコルビン酸を溶解し、10秒間煮沸した後、アスコル
ビン酸の定量試験を行ったところ、100%の検出であ
った。
【0005】一方、アスコルビン酸の水溶液は、保存中
に溶存する酸素により不可逆的に酸化分解されるが、ガ
ム類を同時に溶存させることにより、酸素の影響を軽減
させることの知見を得た。
に溶存する酸素により不可逆的に酸化分解されるが、ガ
ム類を同時に溶存させることにより、酸素の影響を軽減
させることの知見を得た。
【0006】以下、上記知見を基に完成された本発明を
詳述する。先ず、第1タンクに原水をイオン交換樹脂に
通し、続いて活性炭▲ろ▼過して得た原料水及び糖類を
加え、加熱撹拌溶解し、▲ろ▼過する。▲ろ▼過した溶
液は第2タンクへ移し、加熱し液温を40〜95℃,好
ましくは65〜85℃とする。次に、アスコルビン酸を
加え撹拌溶解する。この時、必要に応じて酸味料、アミ
ノ酸、生薬エキス、ハーブエキス、ビタミン類及び着色
料等の1種又は2種以上を適宜添加することができる。
詳述する。先ず、第1タンクに原水をイオン交換樹脂に
通し、続いて活性炭▲ろ▼過して得た原料水及び糖類を
加え、加熱撹拌溶解し、▲ろ▼過する。▲ろ▼過した溶
液は第2タンクへ移し、加熱し液温を40〜95℃,好
ましくは65〜85℃とする。次に、アスコルビン酸を
加え撹拌溶解する。この時、必要に応じて酸味料、アミ
ノ酸、生薬エキス、ハーブエキス、ビタミン類及び着色
料等の1種又は2種以上を適宜添加することができる。
【0007】次に、あらかじめ原料水で溶解した適量の
ガムを最終濃度0.01〜0.10重量対容量%、好ま
しくは0.03〜0.08重量対容量%となるように加
え、混和する。この時、必要に応じて香料を添加するこ
とができる。
ガムを最終濃度0.01〜0.10重量対容量%、好ま
しくは0.03〜0.08重量対容量%となるように加
え、混和する。この時、必要に応じて香料を添加するこ
とができる。
【0008】液温を40〜95℃、好ましくは65〜8
5℃に保ちつつ、適当な容器に充填し、密封する。上記
ガムとしては、キサンタンガム、ローカストビーンガ
ム、グアガム、アラビアガム等がある。
5℃に保ちつつ、適当な容器に充填し、密封する。上記
ガムとしては、キサンタンガム、ローカストビーンガ
ム、グアガム、アラビアガム等がある。
【0009】
【発明の効果】本発明により、アスコルビン酸含有の清
涼飲料水の製造コストの低減及び商品サイクルの延長が
可能となる。以下、実施例を示すがこれに限定されるも
のではない。
涼飲料水の製造コストの低減及び商品サイクルの延長が
可能となる。以下、実施例を示すがこれに限定されるも
のではない。
【0010】
【実施例】第1タンク(200l容量)に原料水150
lを入れ加熱し、液温が80℃となったとき白砂糖40
Kgを加え、撹拌溶解する。続いて、▲ろ▼紙を装填し
た▲ろ▼過機にて▲ろ▼過し、不溶物を▲ろ▼別し、▲
ろ▼液を第2タンク(200l容量)に移す。タンク内
容液を加熱し、80℃とする。この溶液にアスコルビン
酸2Kg、クエン酸0.5Kg、ナイアシンアミド0.
04Kg、グルタミン酸ナトリウム0.4Kg及び水溶
性β−カロチン0.1Kgを加え、撹拌溶解する。撹拌
中は液温を75〜85℃に維持する。固形分が完全に溶
解したところで、あらかじめ原料水40lにキサンタン
ガム0.1Kgを溶解した液及び香料0.15Kgを加
え、十分に混和する。続いて、内溶液に80℃に加熱し
た原料水を加え、全量を200lとする。この溶液の温
度を75〜85℃に維持しつつ適当な容器に小分け充填
し、清涼飲料水とする。該清涼飲料水を室温に放置した
ときのアスコルビン酸の経時的残存率を表1に示す。
lを入れ加熱し、液温が80℃となったとき白砂糖40
Kgを加え、撹拌溶解する。続いて、▲ろ▼紙を装填し
た▲ろ▼過機にて▲ろ▼過し、不溶物を▲ろ▼別し、▲
ろ▼液を第2タンク(200l容量)に移す。タンク内
容液を加熱し、80℃とする。この溶液にアスコルビン
酸2Kg、クエン酸0.5Kg、ナイアシンアミド0.
04Kg、グルタミン酸ナトリウム0.4Kg及び水溶
性β−カロチン0.1Kgを加え、撹拌溶解する。撹拌
中は液温を75〜85℃に維持する。固形分が完全に溶
解したところで、あらかじめ原料水40lにキサンタン
ガム0.1Kgを溶解した液及び香料0.15Kgを加
え、十分に混和する。続いて、内溶液に80℃に加熱し
た原料水を加え、全量を200lとする。この溶液の温
度を75〜85℃に維持しつつ適当な容器に小分け充填
し、清涼飲料水とする。該清涼飲料水を室温に放置した
ときのアスコルビン酸の経時的残存率を表1に示す。
【0011】
Claims (3)
- 【請求項1】 アスコルビン酸を熱時溶解することを特
徴とする清涼飲料水の製造方法 - 【請求項2】 清涼飲料水がガム類を含有するものであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の清涼飲
料水の製造方法 - 【請求項3】 ガム類がキサンタンガム、ローカストビ
ーンガム、グアガム、アラビアガムの中から選択される
ものであることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
の清涼飲料水の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096312A JPH10248540A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096312A JPH10248540A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10248540A true JPH10248540A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=14161516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9096312A Pending JPH10248540A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10248540A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001035767A1 (en) * | 1999-05-17 | 2001-05-25 | Vladimir Tsyglian | Vitamin c drinking water |
JP2012120441A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sunstar Inc | アスコルビン酸及びその類縁体を安定配合した組成物 |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP9096312A patent/JPH10248540A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001035767A1 (en) * | 1999-05-17 | 2001-05-25 | Vladimir Tsyglian | Vitamin c drinking water |
JP2012120441A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Sunstar Inc | アスコルビン酸及びその類縁体を安定配合した組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3213666B2 (ja) | クレアチン飲料の製造方法 | |
US4070488A (en) | Nutritive composition | |
US20040013784A1 (en) | Additive method of standardized drinks and potable water production | |
US4268529A (en) | Nutritive composition and method of preparing same | |
US20130122150A1 (en) | Alkaline Antioxidant Mineral Water | |
JPH10248540A (ja) | アスコルビン酸を含有する清涼飲料水の製造方法 | |
JP4040948B2 (ja) | 飲料及びその製造方法 | |
JP5162812B2 (ja) | 亜鉛含有経口投与用組成物 | |
US10869492B2 (en) | Beverage product and method and apparatus for producing beverage product | |
JPH05146279A (ja) | グルタチオン含有飲料 | |
JPH0367571A (ja) | 鉄分強化清涼飲料水 | |
JPS59210872A (ja) | 飲料組成物 | |
US20130122140A1 (en) | Alkaline Mineral Booster With Antioxidants | |
JPH04234960A (ja) | カルシウム強化食品およびその製造方法 | |
JP3507722B2 (ja) | カルシウム含有透明清涼飲料の製造方法 | |
US20120207883A1 (en) | Alkaline booster with antioxidants | |
JPH0698729A (ja) | 朝鮮人参エキス含有飲料とその製造方法 | |
US20150284273A1 (en) | Production process for a zinc enriched drinking water, composition and packaged water | |
Atkinson | ANIMAL CALORIMETRY. SIXTEENTH PAPER. THE INFLUENCE OF LACTIC ACID UPON METABOLISM.* BY HV ATKINSON AND GRAHAM LUSK. WITH THE TECHNICAL ASSISTANCE OF GF SODERSTROM. | |
JP7238774B2 (ja) | 飲料 | |
CN101709248A (zh) | 一种强化营养型咖啡啤酒生产工艺 | |
WO2012120536A2 (en) | An energy drink suitable for humane consumption | |
CN106261215A (zh) | 红枣果汁饮料及其制备方法 | |
JPS61111678A (ja) | 高蛋白質含有量を有するアルコ−ル飲料およびその製法 | |
RU2415613C1 (ru) | Способ получения кислородного напитка функционального назначения |