JPH10247734A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10247734A
JPH10247734A JP5071097A JP5071097A JPH10247734A JP H10247734 A JPH10247734 A JP H10247734A JP 5071097 A JP5071097 A JP 5071097A JP 5071097 A JP5071097 A JP 5071097A JP H10247734 A JPH10247734 A JP H10247734A
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JP
Japan
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gate electrode
heat treatment
film
semiconductor device
diffusion layer
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JP5071097A
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English (en)
Inventor
Yuji Komatsu
裕司 小松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出来上がりのゲート電極の仕事関数の熱プロ
セスによる変動を抑えて、しきい値電圧Vthのバラツキ
の小さい素子を形成できる半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 シリコン基板又はSOI基板上にゲート
電極を形成し、このゲート電極に不純物を導入する。次
に、LDDやソース/ドレイン(高濃度拡散層)の活性
化温度よりも高温もしくは高温且つ長時間にてゲート電
極の活性化のための熱処理1を施す。この後、LDD領
域、ソース/ドレイン領域(高濃度拡散層)に不純物を
導入し不純物Profileを形成する。次に、LDD領域、
ソース/ドレイン領域(高濃度拡散層)を活性化させる
ための熱処理2を施す。従って、ゲート電極の仕事関数
の熱プロセスによる変動を抑えて、しきい値電圧Vthの
バラツキの小さい素子を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、B(ボロン)がドープされたp+
ート電極の特性変動を抑えて、その特性が均一化された
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI(Silicon on Insulator)構造を用
いることによって素子間同士の完全分離が容易になるこ
と、ソフトエラーやCMOSTrに特有なラッチアップ
の抑制が可能になることが知られている。また、Si活
性層の厚さが500nm程度のSOI構造を用いてCMO
STr LSIの高速・高信頼性化を図ることについての
検討が比較的早くから行われてきた。
【0003】最近では、SOI表面のSi層をさらに1
00nm程度にまで薄くし、チャネルの不純物濃度も比較
的低い状態に制御して、ほぼSi活性層全体が空乏化す
るような条件にすると、短チャネル効果の抑制やMOS
Trの電流駆動能力の向上などのさらに優れた性能が得
られることがわかってきた。
【0004】このSOI層の形成方法として近年は、S
IMOX(Separationby IMplanted OXgen)法とウ
エハー張り合わせ法の代表的な2つの方法の完成度が上
がりつつあり、注目を浴びている。
【0005】ところが、この完全空乏型のSOITrを
エンハンスメント・モード(Normally Off)で作製す
るために、N- MOSの表面ゲート電極にp+ Poly Si
もしくはこれを用いたW-Polycide 等のゲート電極を用
いると、このゲート電極の活性化のための熱処理温度の
変動によってその仕事関数が変化してしまい、結果的に
トランジスタのしきい値電圧Vthが変動してしまうとい
う問題がある。
【0006】このp+ Poly Si ゲートの仕事関数が熱処
理温度や熱処理時間に応じて変化する理由としては、以
下に列挙するようなものが考えられる。 (1)Poly Si 中のBの活性化率の温度による変動 (2)Poly Si のGrain size の温度による成長の度合
いの変化 (3)Poly Si /SiO2 界面へのBの析出度合いの温
度による変動
【0007】つまり、Poly Si のGrain size やPoly S
i 中のB濃度や活性化率の温度による変動によって、M
etal電極としてのp+ Poly Si の仕事関数が変化するこ
とになり、結果的にTrのVthを変動させてしまう。
【0008】図22(a)は、従来の半導体装置を示す
断面図であり、図22(b)は、図22(a)に示す半
導体装置におけるBをドープした後のゲート電極及びそ
の近傍部分(Aの領域)を示す拡大断面図であり、図2
2(c)は、図22(b)に示すゲート電極に後の熱処
理工程を施した後のゲート電極及びその近傍部分を示す
拡大断面図である。
【0009】図22(a)に示すように、シリコン基板
101の表面にはLOCOS酸化膜103が設けられ、
シリコン基板101の表面上にはゲート酸化膜を介して
PolySi のゲート電極105が設けられる。この後、こ
のゲート電極105にはBがドープされる。この時のゲ
ート電極105は図22(b)に示すような状態になっ
ている。
【0010】次に、図示せぬLDD領域、ソース/ドレ
イン領域には不純物の導入が行われる。この後、ゲート
電極105、LDD領域、ソース/ドレイン領域熱を活
性化させるための熱処理(図1(a)に示す従来例の熱
処理2に相当)が施される。この時のゲート電極105
は、図22(c)に示すように、熱処理の前に比べてPo
ly Si Grainの成長109、Bの析出111、Bの活性
化113が起こっており、これらの度合いは熱処理温度
によって変化するものである。次に、ゲート電極105
及びシリコン基板101の上には層間絶縁膜107が堆
積される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の半導体装置の製造方法におけるゲート電極105等
の活性化のための具体的な熱処理温度や熱処理時間は、
+ Poly Si のゲート電極形成後のプロセス・ステップ
に応じてそれぞれ異なるものである。このため、例えば
半導体装置の種類によって異なる温度や時間の熱処理が
施されることとなり、その結果、半導体装置の種類によ
って出来上がりのp+ Poly Si のゲート電極の仕事関数
が異なることになる。したがって、ゲート電極の仕事関
数を均一化するには、各デバイス、プロセス毎に熱処理
条件等の確認が必要となってしまう。
【0012】一方、微細化に伴ってRTA(Rapid T
hermal Anneal )のような高温・短時間の熱処理が用
いられるようになるが、このRTAは現状ではハロゲン
ランプによる加熱により行われているので、ランプ形状
を反映した不均一な加熱処理となってしまっている。そ
の結果、実効的な熱処理温度がWafer面内でバラツキ、
特に熱処理温度の低温化(不純物の活性化率が低下する
ため、出来上がりのシート抵抗のバラツキが増大する)
やWaferの大口径化により、ますます出来上がりのp+
Poly Si のゲート電極の仕事関数の不均一性が増大して
いる。
【0013】その結果、このゲート電極の仕事関数の変
動に対応してこれを用いたSOITrのVthが面内で変
動することになり、将来の低電圧化、低消費電力化のた
めの半導体装置作製上の大きな問題点となりつつある。
【0014】尚、このようなp+ Poly Si をゲート電極
に用いた場合の問題点は、短チャネル効果を抑制するた
めに次世代以降のBulk Siデバイスに採用すべく検討
が行われている、表面チャネル型のP- MOSTrにお
いても同様に生じる。そして、特に面内の実効的な温度
分布がRTAプロセスの採用やWaferの大口径化に伴い
増大しつつあるので、将来的には大きな問題となる可能
性があるのはSOITrの場合と同様である。
【0015】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、出来上がりのゲート電
極の仕事関数の熱プロセスによる変動を抑えて、しきい
値電圧Vthのバラツキの小さい素子を形成できる半導体
装置の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1態様に係
る半導体装置の製造方法は、上記課題を解決するため、
ゲート電極に不純物を導入した後でLDDもしくは高濃
度拡散層を形成する前に、このLDDもしくは高濃度拡
散層の活性化温度よりも高温もしくは高温且つ長時間の
熱処理を該ゲート電極に行うことを特徴とする。
【0017】第1態様に係る半導体装置の製造方法で
は、ゲート電極に不純物を導入した後でLDDもしくは
高濃度拡散層を形成する前に、該ゲート電極に熱処理を
行っているため、LDDもしくは高濃度拡散層の活性化
温度よりも高温もしくは高温且つ長時間の熱処理、つま
りゲート電極の活性化のために充分な高温で長時間の熱
処理を行うことが可能となる。この結果、その後の熱プ
ロセス、例えばLDD領域等の活性化のための熱処理等
の影響を受けにくくなり、安定した仕事関数のゲート電
極を形成することができ、Vthバラツキの小さい素子を
形成することができる。換言すれば、LDD領域やソー
ス/ドレイン領域は一般にデバイスの微細化につれて、
そのProfileを崩さないようにするために短時間のRT
A処理が行われるようになるが、上述したように熱処理
を行うことにより、LDD領域やソース/ドレイン領域
の拡散層のProfileを崩さないようにするという規制が
無くなるので、比較的長時間、高温の熱処理を行うこと
が可能となる。
【0018】また、上記半導体装置がチャネルが均一に
ドープされたSOI型の半導体装置であることが好まし
い。また、上記ゲート電極の少なくとも一部はBがドー
プされたp+ ゲートであることが好ましい。
【0019】また、この発明の第2態様に係る半導体装
置の製造方法は、ゲート電極に不純物を導入した後、こ
の後の工程における拡散層の不純物を活性化するための
熱処理温度より高温もしくは高温且つ長時間の熱処理を
該ゲート電極に施す工程と、しきい値電圧の調整のため
のイオン注入、パンチスルー抑制のためのイオン注入を
行う工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の
製造方法。
【0020】第2態様に係る半導体装置の製造方法で
は、ゲート電極に熱処理を施した後の熱プロセス、例え
ばLDD領域等の活性化のための熱処理等の影響を受け
にくくなり、安定した仕事関数のゲート電極を形成する
ことができ、Vthバラツキの小さい素子を形成すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態及び実施例】図1(a)は、本発明
の第1の実施の形態によるチャネルが均一にドープされ
たSOITrの作製工程とこれに対応する従来のチャネ
ルが均一にドープされたSOITrの作製工程とを示す
フローチャートである。
【0022】図1(a)に示すように、ゲート電極を形
成し、このゲート電極に不純物を導入する。次に、LD
Dやソース/ドレイン(高濃度拡散層)の活性化温度よ
りも高温もしくは高温且つ長時間にてゲート電極の活性
化のための熱処理1を施す。この後、LDD領域、ソー
ス/ドレイン領域(高濃度拡散層)に不純物を導入し不
純物Profileを形成する。次に、LDD領域、ソース/
ドレイン領域(高濃度拡散層)を活性化させるための熱
処理2を施す。
【0023】図1(b)は、本発明の第2の実施の形態
によるチャネルが不均一にドープされたBulk Si基板
に形成された素子(もしくは部分空乏型のSOITr)
の作製工程とこれに対応する従来のチャネルが不均一に
ドープされたBulk Si基板に形成された素子の作製工
程とを示すフローチャートである。
【0024】図1(b)に示すように、ゲート電極を形
成し、このゲート電極に不純物を導入する。次に、ゲー
ト電極の活性化のための熱処理1を施す。この熱処理1
はLDDやソース/ドレイン(高濃度拡散層)の活性化
温度よりも高温もしくは高温且つ長時間である。この
後、Vthインプラ、Deepインプラ等のゲート直下へ
の不純物導入を行う。次に、LDD領域、ソース/ドレ
イン領域(高濃度拡散層)に不純物を導入し不純物Pro
fileを形成する。この後、LDD領域、ソース/ドレイ
ン領域、その他の不純物導入層を活性化させるための熱
処理2を施す。
【0025】以下、図面を参照してこの発明の実施例を
説明する。図2〜図11は、この発明の第1の実施例に
よる半導体装置の製造方法を示す断面図である。第1の
実施例は、本発明の第1の実施の形態に対応する実施例
であり、チャネルが均一にドープされたSOI型のデバ
イスに対して本発明を適用した場合の実施例である。
【0026】先ず、図2に示すように、既に素子分離が
行われたSOI基板10を準備する。このSOI基板1
0は例えば張り合わせとストッパー(Stopper) を用いた
選択研磨により作製されたものである。
【0027】すなわち、シリコン基板(A基板)の表面
上にはSOI活性領域上に位置する図示せぬフォトレジ
スト膜が形成され、このフォトレジスト膜をマスクとし
てA基板がRIE(Reactive Ion Etching)によりエッチ
ングされる。その結果、A基板にはストッパーとなる段
差が形成される。次に、フォトレジスト膜が除去され
る。この後、A基板及びその段差の上には層間絶縁膜
(Si02 膜)3が堆積され、この層間絶縁膜3の上に
は図示せぬポリシリコン膜が堆積される。次に、このポ
リシリコン膜には平坦化するすため研磨が行われ、この
平坦化されたポリシリコン膜の表面にシリコン基板(B
基板)1が張り合わされる。この後、張り合わせ部分の
結合力を高めるために、張り合わされた基板に熱処理が
施される。次に、層間絶縁膜3をストッパーとして、A
基板を裏面側から選択研磨することにより、SOI層5
を有する半導体基板(SOI基板10)が作製される。
【0028】この後、図3に示すように、SOI基板1
0におけるSOI層5上にゲート酸化膜7を成長させ、
このゲート酸化膜7の上には厚さが〜150nm程度のゲ
ート電極となるPoly Si 膜9が堆積される。
【0029】次に、図4に示すように、このPoly Si 膜
9の上にはフォトレジスト膜11が設けられ、このフォ
トレジスト膜11をマスクとして例えばBF2+をイオン
注入することにより、Poly Si 膜(ゲート電極)9にB
がドープされる。尚、完全空乏型でエンハンスメントモ
ードのC- MOS SOITrを作製する場合において
は、N- MOSTrにp+ ゲート、P- MOSTrにn
+ ゲートをそれぞれ採用する必要があるため、ゲートへ
のイオンの注入はレジストマスクによって打ち分けられ
る。
【0030】この後、図5に示すように、フォトレジス
ト膜11が除去され、Poly Si 膜9の上には厚さが〜1
50nm程度のSiO2 膜13が堆積される。このSiO
2 膜13はソース/ドレイン領域にイオンを注入する際
にそのイオンがゲート電極に注入されないようにするた
めのもの、即ちStopper(OffSet)である。
【0031】次に、Poly Si 膜(ゲート電極)9には、
例えば温度が1000℃で60分間、N2 雰囲気中で電
気炉により熱処理(図1(a)に示す本発明の熱処理1
に相当)が施される。
【0032】この後、図6に示すように、SiO2 膜1
3の上にはゲート電極のレジスト・パターンを有するフ
ォトレジスト膜15が形成される。
【0033】次に、図7に示すように、このレジスト膜
15をマスクとしてSiO2 膜13がRIE(Reactive
Ion Etching)によりエッチング加工される。この後、フ
ォトレジスト膜15が除去される。
【0034】この後、図8に示すように、SiO2 膜1
3をマスクとしてPoly Si 膜9がエッチング加工され
る。これにより、SOI層5の上にはゲート酸化膜7を
介してゲート電極9が形成される。次に、図示せぬLD
D領域に不純物の導入が行われる。この際、N- MO
S、P- MOSそれぞれのLDD領域に対して導入する
不純物の導電型をレジストマスクでそれぞれ打ち分ける
必要がある。
【0035】次に、図9に示すように、SiO2 膜13
及びその他全面にはSiO2 膜が堆積され、このSiO
2 膜をエッチバックすることによりゲート電極9の側壁
にはSiO2 からなるLDD Spacer(SiO2 Side
Wall Spacer)17が形成される。
【0036】この後、チャネリング防止用の薄い酸化膜
を堆積した後、図10に示すように、層間絶縁膜3の上
にはフォトレジスト膜19が設けられる。次に、このレ
ジスト膜19をマスクとしてSOI層5のソース/ドレ
イン領域には不純物の導入、例えばAs+ のイオン注入
が行われる。この際、N- MOS、P- MOSそれぞれ
のソース/ドレイン領域に対して導入する不純物の導電
型をレジストマスクでそれぞれ打ち分ける必要がある。
【0037】次に、フォトレジスト膜19を除去した
後、LDD領域の拡散層、ソース/ドレイン領域の拡散
層を活性化させるために、例えば温度が1000℃、1
0秒間で、Ar雰囲気中のRTA処理により熱処理(図
1(a)に示す本発明の熱処理2に相当)が施される。
【0038】この後、図11に示すように、通常のプロ
セスにて、SiO2 膜13、Sideall Spacer 17お
よびSOI層5の上には層間絶縁膜21が堆積される。
次に、この層間絶縁膜21にはコンタクトホール21a
が設けられ、このコンタクトホール21a内はメタル2
3により穴埋めされ、このメタル23の上には配線25
が形成され、素子を完成させる。
【0039】上記第1の実施例によれば、Poly Si 膜
(ゲート電極)9にBをドープした後に、Poly Si 膜
(ゲート電極)9にゲート電極の活性化のための熱処理
1(LDD領域やソース/ドレイン領域の活性化温度よ
り高温もしくは高温且つ長時間の熱処理)を施し、この
後、LDD領域やソース/ドレイン領域等に不純物を導
入し、LDD領域、ソース/ドレイン領域の活性化のた
めの熱処理2を施している。したがって、従来のように
LDD領域やソース/ドレイン領域等に不純物を導入し
た後にゲート電極の活性化のための熱処理を施すのでは
なく、LDD領域やソース/ドレイン領域等に不純物を
導入する前にゲート電極の活性化のための熱処理を施し
ているため、ゲート電極の活性化のために充分な高温で
長時間の電気炉による熱処理を行うことができる。この
結果、その後の熱プロセス(LDD領域等の活性化のた
めの熱処理等)の影響を受けにくくなり、安定した仕事
関数のp+ Poly Si のゲート電極9を形成することがで
き、Vthバラツキの小さい素子を形成することができ
る。
【0040】換言すれば、LDD領域やソース/ドレイ
ン領域は一般にデバイスの微細化につれて、そのProfi
leを崩さないようにするために短時間のRTA処理が行
われるようになるが、上述したようにゲート電極9を形
成した後LDD領域やソース/ドレイン領域の拡散層を
形成する前にゲート電極の活性化のための熱処理を行う
ことにより、LDD領域やソース/ドレイン領域の拡散
層のProfileを崩さないようにするという規制が無くな
るので、比較的長時間の電気炉による熱処理を行うこと
が可能となる。つまり、ゲート電極(Poly Si 膜)9を
形成した直後はSOI基板10に意図された不純物のP
rofileが形成されていないので、このゲート電極の活性
化のための熱処理温度の上限は特に低く設定しなくても
良い。
【0041】また、LDD領域やソース/ドレイン領域
の拡散層を形成する前にLDD領域やソース/ドレイン
領域の活性化温度より高温でゲート電極の活性化のため
の熱処理を行うため、LDD領域やソース/ドレイン領
域の拡散層の不純物Profile等への影響が無い。
【0042】図12〜図21は、この発明の第2の実施
例による半導体装置の製造方法を示す断面図である。第
2の実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応する実
施例であり、Bulk Si基板に形成された素子の作製に
対して本発明を適用した場合の実施例である。この場
合、比較的Profileの制御の厳密さを必要としない不純
物導入、例えば素子分離のためのWell形成やチャネ
ルStop のための不純物導入は、ゲート電極に対して行
う熱処理の前に不純物が導入されていても良い。一方、
Profileの厳密な制御を必要とする不純物導入、具体的
にはしきい値電圧Vthの調整のための不純物導入やパン
チスルー抑制のための不純物導入は、ゲート電極に対し
て行う熱処理の後に不純物の導入を行う必要がある。
【0043】先ず、図12に示すように、シリコン基板
31にはLOCOS酸化膜33および図示せぬWell
等が形成され、それにより素子分離が行われる。
【0044】次に、図13に示すように、シリコン基板
31の表面にはゲート酸化膜35が形成され、このゲー
ト酸化膜35の上には厚さが〜150nm程度のゲート電
極となるPoly Si 膜37が堆積される。
【0045】この後、図14に示すように、このPoly S
i 膜37の上にはP- MOS部を開口したフォトレジス
ト膜41が設けられ、このフォトレジスト膜41をマス
クとして例えばBF2+をイオン注入することにより、Po
ly Si 膜(ゲート電極)37にBがドープされる。尚、
Bulk Siに表面チャネル型のC- MOSTrを作製す
る場合においては、N- MOSTrにn+ Poly Si 、P
- MOSTrにp+ Poly Si をそれぞれ採用する必要が
あるため、ゲートへのイオンの注入はレジストマスクに
よって打ち分けられる。
【0046】この後、図15に示すように、フォトレジ
スト膜41が除去され、Poly Si 膜9の上には厚さが〜
150nm程度のSiO2 膜43が堆積される。このSi
2膜43は、ソース/ドレイン領域にイオンを注入す
る際にそのイオンがゲート電極に注入されないようにす
るためのもの、即ちStopper(OffSet)である。
【0047】この後、図16に示すように、SiO2
43の上にはゲート電極のレジスト・パターンを有する
フォトレジスト膜45が形成される。
【0048】次に、図17に示すように、このレジスト
膜45をマスクとしてSiO2 膜(Stopper)43がR
IEによりエッチング加工される。この後、フォトレジ
スト膜45が除去される。
【0049】この後、図18に示すように、SiO2
43をマスクとしてPoly Si 膜37がエッチング加工さ
れる。これにより、シリコン基板31の上にはゲート酸
化膜35を介してゲート電極37が形成される。
【0050】次に、ゲート電極37には、例えば温度が
950℃で60分間、N2 雰囲気中で電気炉により熱処
理(図1(b)に示す本発明の熱処理1に相当)が施さ
れる。
【0051】この後、図示せぬLDD領域へのイオン注
入およびVth調整のためのイオン注入、パンチスルー抑
制のためのイオン注入がゲート電極37を通して行われ
る。この際、N- MOS、P- MOSそれぞれに対して
導入する不純物の導電型をレジストマスクでそれぞれ打
ち分ける必要がある。
【0052】次に、図19に示すように、SiO2 膜4
3及びその他全面にはSiO2 膜が堆積され、このSi
2 膜をエッチバックすることによりゲート電極37の
側壁にはLDD Spacer SiO2 (Side Wall Spa
cer)47が形成される。
【0053】この後、チャネリング防止用の薄い酸化膜
を堆積した後、図20に示すように、LOCOS酸化膜
33の上にはフォトレジスト膜49が設けられる。次
に、このレジスト膜49をマスクとしてシリコン基板3
1のソース/ドレイン領域には不純物の導入、例えばB
2+のイオン注入が行われる。この際、N- MOS、P
- MOSそれぞれのソース/ドレイン領域に対して導入
する不純物の導電型をレジストマスクでそれぞれ打ち分
ける必要がある。
【0054】次に、フォトレジスト膜49を除去した
後、LDD領域の拡散層、ソース/ドレイン領域の拡散
層、その他の不純物導入層を活性化させるために、例え
ば温度が950℃、10秒間で、Ar雰囲気中のRTA
処理により熱処理(図1(b)に示す本発明の熱処理2
に相当)が施される。
【0055】この後、図21に示すように、通常のプロ
セスにて、SiO2 膜43、Sideall Spacer 47お
よびシリコン基板31の上には層間絶縁膜51が堆積さ
れる。次に、この層間絶縁膜51にはコンタクトホール
51aが設けられ、このコンタクトホール51a内はメ
タル53により穴埋めされ、このメタル53の上には配
線55が形成され、素子を完成させる。
【0056】上記第2の実施例においても第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0057】Bulk Si基板上に形成された素子(もし
くは、部分空乏型のSOITr)のようにゲート電極形
成時に既に基板中に不純物Profileが形成されている場
合は、この不純物Profileをあまり変化させない熱処理
条件を選ぶ必要がある。しかし、上記第2の実施例で
は、ゲート電極37直下のVth調整のためのイオン注入
等をこのゲート電極の活性化のための熱処理の後で行う
ため、この熱処理を比較的高温の電気炉アニールにて行
うことも可能である。
【0058】特に、表面チャネル型のデバイスの場合
は、LDD領域やソース/ドレイン領域の拡散層を形成
する前にゲート電極37の活性化のための熱処理を行う
ことにより、結果的にゲート電極(p+ Poly Si )37
中のBの活性化率を向上させることになり、ゲート電極
の空乏化等は発生しにくくなり、デバイス特性の劣化も
生じにくくなる。
【0059】尚、上記第1及び第2の実施例では、ゲー
ト電極9、37としてPoly Si 単層を用いているが、ゲ
ート電極9、37としてWSix 膜とPoly Si との2層
構造のPolycideを用いることも可能である。
【0060】また、SOITrの場合はN- MOS、B
ulk Trの場合はP- MOSについて説明しており、p
+ Poly Si からなるゲート電極9、37を用いている
が、材料としてはp+ Poly Si に限られず、多結晶の材
料もしくは不純物がドープされた材料からなるゲート電
極を用いれば、上記実施例と同様の効果を得ることがで
きる。このような材料としては、例えばAsもしくはP
hos がドープされたn+Poly Si 又はn+ Polycide、W
Six のようなメタルシリサイド単層、Wのようなメタ
ル単層、TiNのようなメタルナイトライド、及びこれ
らの組合せによる多層膜等が挙げられる。このようなメ
タルシリサイド又はメタル単層のゲート電極を用いる場
合は、RTA処理等で面内の実質的な温度分布が向上
し、Grainの成長が異なることによる特性分布が増大す
るのを抑制するために例えば温度の均一性に優れた電気
炉による熱処理等を用いることも可能である。また、D
ual Gate 電極のようにp+ Poly Si 以外の種類のゲー
ト電極を用いた場合でも、このゲート電極の不純物の活
性化率を向上させることができるので、Vthの面内バラ
ツキを抑制することが可能となる。
【0061】また、Poly Si 膜(ゲート電極)9、37
に熱処理を施す際の熱処理条件はいずれも一例であっ
て、これに限定されるものではなく、各素子に応じて熱
処理条件を適宜変更することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ゲート電極に不純物を導入した後でLDDもしくは高濃
度拡散層を形成する前に、このLDDもしくは高濃度拡
散層の活性化温度よりも高温もしくは高温且つ長時間の
熱処理を該ゲート電極に行う。したがって、出来上がり
のゲート電極の仕事関数の熱プロセスによる変動を抑え
て、しきい値電圧Vthのバラツキの小さい素子を形成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態によ
る半導体装置の製造方法を示すフローチャートとこれに
対応する従来の半導体装置の製造方法を示すフローチャ
ートとを示す図であり、図1(b)は、本発明の第2の
実施の形態による半導体装置の製造方法を示すフローチ
ャートとこれに対応する従来の半導体装置の製造方法を
示すフローチャートとを示す図である。
【図2】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図3】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図2の次の工程を示す断面図
である。
【図4】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図3の次の工程を示す断面図
である。
【図5】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図4の次の工程を示す断面図
である。
【図6】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図5の次の工程を示す断面図
である。
【図7】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図6の次の工程を示す断面図
である。
【図8】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図7の次の工程を示す断面図
である。
【図9】この発明の第1の実施例による半導体装置の製
造方法を示すものであり、図8の次の工程を示す断面図
である。
【図10】この発明の第1の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図9の次の工程を示す断面
図である。
【図11】この発明の第1の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図10の次の工程を示す断
面図である。
【図12】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図13】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図12の次の工程を示す断
面図である。
【図14】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図13の次の工程を示す断
面図である。
【図15】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図14の次の工程を示す断
面図である。
【図16】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図15の次の工程を示す断
面図である。
【図17】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図16の次の工程を示す断
面図である。
【図18】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図17の次の工程を示す断
面図である。
【図19】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図18の次の工程を示す断
面図である。
【図20】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図19の次の工程を示す断
面図である。
【図21】この発明の第2の実施例による半導体装置の
製造方法を示すものであり、図20の次の工程を示す断
面図である。
【図22】図22(a)は、従来の半導体装置を示す断
面図であり、図22(b)は、図22(a)に示す半導
体装置におけるBをドープした後のゲート電極及びその
近傍部分(Aの領域)を示す拡大断面図であり、図22
(c)は、図22(b)に示すゲート電極に後の熱処理
工程を施した後のゲート電極及びその近傍部分を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板(B基板)、3…層間絶縁膜(Si0
2 膜)、5…SOI層、7…ゲート酸化膜、9…Poly S
i 膜、10…SOI基板、11…フォトレジスト膜、1
3…SiO2 膜、15…フォトレジスト膜、17…LD
D Spacer(SiO2 Side Wall Spacer)、19…フ
ォトレジスト膜、21…層間絶縁膜、21a…コンタク
トホール、23…メタル、25…配線、31…シリコン
基板、33…LOCOS酸化膜、35…ゲート酸化膜、
37…Poly Si 膜(ゲート電極)、41…フォトレジス
ト膜、43…SiO2 膜(Stopper)、45…フォトレ
ジスト膜、47…LDD Spacer SiO2 (Side W
all Spacer)、49…フォトレジスト膜、51…層間絶
縁膜、51a…コンタクトホール、53…メタル、55
…配線、101…シリコン基板、103…LOCOS酸
化膜、105…ゲート電極、107…層間絶縁膜、10
9…Poly Si Grainの成長、111…Bの析出、113
…Bの活性化。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極に不純物を導入した後でLD
    Dもしくは高濃度拡散層を形成する前に、このLDDも
    しくは高濃度拡散層の活性化温度よりも高温もしくは高
    温且つ長時間の熱処理を該ゲート電極に行うことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記半導体装置がチャネルが均一にドー
    プされたSOI型の半導体装置であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ゲート電極の少なくとも一部はBが
    ドープされたp+ ゲートであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゲート電極に不純物を導入した後、この
    後の工程における拡散層の不純物を活性化するための熱
    処理温度より高温もしくは高温且つ長時間の熱処理を該
    ゲート電極に施す工程と、 しきい値電圧の調整のためのイオン注入、パンチスルー
    抑制のためのイオン注入を行う工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記ゲート電極がBulk Si基板もしく
    はSOI基板の上に形成されていることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020066625A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法

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