JPH10247617A - 投影露光方法及び投影露光装置 - Google Patents

投影露光方法及び投影露光装置

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JPH10247617A
JPH10247617A JP9065299A JP6529997A JPH10247617A JP H10247617 A JPH10247617 A JP H10247617A JP 9065299 A JP9065299 A JP 9065299A JP 6529997 A JP6529997 A JP 6529997A JP H10247617 A JPH10247617 A JP H10247617A
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JP
Japan
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reticle
projection
exposure
stage
wafer
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JP9065299A
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Naoyuki Kobayashi
直行 小林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、投影露光方法および装置に関し、露
光光の吸収によるレチクルの膨張をリアルタイムで測定
し補正しながら露光動作を行なうことができる投影露光
方法および装置を提供することを目的とする。 【解決手段】複数のレチクルマーク14が形成されたレ
チクル3を照明する照明領域12を有する照明系1と、
レチクル3を照明領域12に対して走査させるレチクル
ステージ4と、露光用パターン13を、感光基板7上の
照明領域12に対応した露光領域内に投影する投影光学
系5と、レチクルステージ4と同期して感光基板7を露
光領域に対して走査させる基板ステージ8と、照明領域
12外に位置し、複数のレチクルマーク14の位置を投
影露光中に測定して、レチクル3の熱膨張による変動量
を計測する計測手段11と、変動量に基づいて、露光用
パターン13の投影像の位置を補正する補正手段15と
を備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置あるい
は液晶表示装置を製造する際のフォトリソグラフィ工程
で使用される投影露光方法および投影露光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置あるいは液晶表示装置を製造
する工程におけるフォトリソグラフィ工程では、半導体
基板(以下、ウェハという)上に素子や配線を形成する
ため、レチクルに描画された回路パターン等の像をウェ
ハ上に露光して転写する投影露光装置が用いられる。こ
の投影露光装置には、レチクル上の回路パターンの像を
極めて正確にその大きさ、形状等を保ったままウェハ上
に転写することが要求される。
【0003】従来の投影露光装置の概略の構成を図8を
用いて説明する。この投影露光装置は、レチクルとウェ
ハとを相対的に同期して走査させて露光する、いわゆる
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置
である。
【0004】図8を用いて従来の投影露光装置の概略の
構成を説明する。図8において、露光用の照明光を出射
する照明系1には、図示しないレチクルブラインド機構
が設けられており、レチクルブラインド機構の例えば4
枚のブレードのエッジによって形成される開口により投
影領域の形状が決定される。なお、図8において、投影
光学系5の光軸AXをZ方向とし、Z方向に垂直な平面
をX−Y平面として説明を進める。
【0005】ブラインド機構の開口を通過した照明光
は、図示しない照明光学系を介してレチクル3を照射す
る。このとき、ブラインド機構の4枚のブレードで規定
された開口の像がレチクル3下面のパターン面に結像さ
れる。
【0006】レチクルブラインド機構の開口で規定され
た照明光を受けたレチクル3は、支持台16上を少なく
ともY方向に等速移動可能なレチクルステージ4に保持
される。支持台16は、投影光学系5の鏡筒を固定する
コラム(図示せず)と一体になっている。レチクルステ
ージ4は駆動系17によってY方向の一次元走査移動、
ヨーイング捕正のための微小回転移動等を行なう。
【0007】またレチクルステージ4の一端にはレチク
ルステージ用レーザ干渉計38からのレーザビームを反
射する移動鏡36が固定され、レチクル3のY方向の位
置とヨーイング量がレーザ干渉計38によってリアルタ
イムに計測される。レーザ干渉計38用の固定鏡(基準
鏡)40は投影光学系5の鏡筒上端部に固定されてい
る。なお、レーザ干渉計38からのレーザビームは、支
持台16上に固定された偏光ビームスプリッタ10で光
路を分離されて、それぞれ移動鏡36と固定鏡40に入
射するようになっている。
【0008】レチクル3に形成されたパターンの像は投
影光学系5によってウェハ7上に結像される。ウェハ7
はX、Y方向に二次元移動するウェハステージ8上に設
けられ、このウェハステージ8は駆動系18で駆動され
る。ウェハステージ8は支持台20上に支持されてい
る。またウェハステージ8の座標位置とヨーイング量と
はウェハステージ用レーザ干渉計50によって計測さ
れ、そのレーザ干渉計50のための固定鏡42は投影光
学系5の鏡筒下端部に固定され、移動鏡44はウェハス
テージ8の一端部に固定されている。なお、レーザ干渉
計50からのレーザビームは、支持台20上に固定され
た偏光ビームスプリッタ9で光路を分離されて、それぞ
れ移動鏡44と固定鏡42に入射するようになってい
る。
【0009】また、レチクル3と投影光学系5とを介し
てウェハ7上のアライメントマークを検出するTTR
(スルーザレチクル)方式のレチクルアライメント顕微
鏡2と、投影光学系5の光軸AXと別個に設けられた光
軸を有し、ウェハ7上のアライメントマークを検出する
オフ・アクシス方式のウェハアライメント顕微鏡6が設
けられている。
【0010】投影露光装置の動作シーケンスと制御は、
主制御部100によって統括的に管理されている。主制
御部100には、駆動系17、18からの速度情報、レ
ーザ測長器38、50からのステージ位置情報、そして
アライメント用の顕微鏡2、6からのマーク検出情報等
が入力される。
【0011】次に、図9を用いて従来の投影露光装置に
おける投影露光動作の流れを説明する。上述の通り、投
影露光動作は、主制御部100によって統括的に管理さ
れて行われる。まず、レチクル3が搬送されてレチクル
ステージ4上に載置される(ステップS20)。次に、
レチクル3とウェハアライメント顕微鏡6との位置合わ
せが行われる(ステップS21)。
【0012】続いて、ウェハ7が搬送されてウェハステ
ージ8上に載置されると(ステップS22)、ウェハア
ライメント顕微鏡6によりウェハ7上のアライメントマ
ークを検出して、レチクル3に対するウェハ7の位置合
わせを行う(ステップS23)。次に、ウェハ7の走査
露光を開始する(ステップS24)。ステップS25に
おいて、ウェハ7の露光領域全てに対する露光が終了し
たか否かが判断され、未露光領域があれば、ステップS
24とステップS25を繰り返す。ステップS25にお
いて、ウェハ7の露光が終了したら、ウェハ7をウェハ
ステージ8から搬出する(ステップS26)。
【0013】次に、露光処理したウェハの枚数が規定枚
数に達したか否かが判断され(ステップS27)、規定
枚数に達したらステップS21に戻って、再びレチクル
アライメントを実行する。規定枚数に達していなけれ
ば、1ロット(例えば、ウェハ20枚を1ロットとす
る)のウェハ露光処理が終了したか否かが判断される
(ステップS28)。1ロットの基板処理が終了してい
なければステップS22に戻って次のウェハ7をロード
してウェハステージ8に載置する。ロット終了であれば
ステップS29に移行して、レチクル3をレチクルステ
ージ4から搬出して一連の露光処理を終了する。
【0014】以上説明した露光動作において、フォトリ
ソグラフィ工程で使用される縮小投影型露光装置は、レ
チクル3上に描かれた回路パターンを投影光学系5でウ
ェハ7上に光学的に縮小結像し、ウェハ3上に塗布され
た感光材を露光することでパターン情報を転写してお
り、そこで使用される投影光学系5は極限まで光学的収
差が補正されて設計製造されるとともに、大気圧や周辺
温度の変化による空気の屈折率の変化や投影光学系5自
身の経時変化などの影響を補正することで、レチクル3
上に描かれた回路パターンを、極限まで歪みを抑えて正
確な大きさでウェハ7上に転写することを可能にしてい
る。
【0015】ところが、現実の露光の際にはレチクル3
上に描かれた回路パターンやレチクルブランクス自体が
露光用の照明光を吸収してレチクル3の温度が上昇し、
レチクル3を膨張させてしまう。このレチクル3の膨張
に伴ってレチクル3に描かれた回路パターンも膨張して
しまうので、投影される像と既にウェハ上に形成された
回路パターンとの間に寸法の差異が生じて正確に重ね合
わせをすることができなくなるという問題が生じる。
【0016】これを補正するための手段として、従来は
レチクル3の位置をレチクルアライメント顕微鏡で測定
する際に、レチクル3上に複数配置されたレチクルマー
クを測定して、これら複数のレチクルマークの位置の変
化からレチクル3の膨張を測定し、露光時に投影光学系
5の投影倍率を変えてレチクル3の膨張を補正するよう
にしていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来は投影露光される
回路パターンの寸法が比較的大きく、また必要な重ね合
せ精度も緩く、照明光のエネルギも比較的小さかったた
め、レチクルの膨張による重ねあわせ精度の低下も許容
誤差範囲内に抑えておくことができたが、近年になり回
路パターンの更なる微細化と処理速度向上のため、露光
用の照明光のエネルギが増大したことから、照明光吸収
によるレチクル膨張は無視できない問題となってきた。
【0018】しかしながら、通常の投影露光装置に搭載
されるレチクルアライメント顕微鏡は、照明領域内の照
明光をける位置にあるため露光時には待避せざるを得
ず、またレチクル3の膨張を計測するためにレチクルア
ライメント顕微鏡を移動させてその位置を安定させるの
に時間がかかりすぎる等の問題を有していると共に、ウ
ェハの位置の測定や実際の露光と同時にレチクル3の膨
張を計測することができないという問題を有していた。
【0019】その結果、基板処理速度を向上させるとい
う要求との兼ね合いで、レチクル3の膨張測定は複数枚
のウェハ7の露光処理が終了する毎に1回実行される程
度であり、レチクル3の膨張を測定する間隔が長くなっ
てしまい、レチクル3の膨張に対する次の補正をするま
でにレチクルの位置ずれ等の誤差が大きくなってしまう
といった欠点を有していた。このように従来ではレチク
ル3の膨張を補正して露光精度を向上させることと基板
露光処理速度の向上とが相反する関係になっていた。
【0020】また、レチクル3の膨張を測定せずに、レ
チクル3への照明光の吸収量を推定し、当該推定値に基
づいてレチクル3の膨張量を推定して補正を行う方法も
考えられる。しかしこの方法は、周囲への熱放射などの
影響を受けるのでレチクル3の照射量吸収に伴う温度上
昇量を推定することのが困難である点、あるいはレチク
ル3を定位置に保持するためのレチクルホルダが、レチ
クル3を真空吸着等により機械的に固定しているため、
レチクルホルダによるレチクル3の歪みの強制力やレチ
クルホルダの熱膨張等の影響が加わってしまう点、さら
にレチクル3とレチクルホルダの間での滑りによる位置
ずれなどの影響を受ける点等により、レチクル3の照明
光吸収量と実際の膨張の間にはヒステリシスや非等方性
が存在するので、結局、レチクル3の膨張量を推定して
補正する方法を精度よく実施するには極めて大きな困難
を伴っていた。
【0021】本発明の目的は、露光光の吸収によるレチ
クルの膨張をリアルタイムで測定し補正しながら露光動
作を行なうことができ、ウェハ処理速度を落とすことな
く高精度の露光が行える投影露光方法および投影露光装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を表す図1
乃至図4に対応付けて説明すると上記目的は、複数のレ
チクルアライメントマーク(14)が形成されたレチク
ル(3)上の露光用パターン(13)を光源からの光束
により照明し、露光用パターン(13)を投影光学系
(5)を介して感光基板(7)上に投影露光する投影露
光方法において、複数のレチクルアライメントマーク
(14)の位置を投影露光中に測定して、照明に起因し
たレチクル(3)の熱膨張による変動量を計測し、変動
量に基づいて、露光用パターン(13)の投影像の位置
を補正することを特徴とする投影露光方法によって達成
される。そして、投影像の位置の補正は、変動量に基づ
いて投影光学系(5)の倍率を補正することにより行う
ことを特徴とする。
【0023】また、上記投影露光は、露光用パターン
(13)と感光基板(7)とを同期して移動させること
により行われ、投影像の位置の補正は、露光用パターン
(13)と感光基板(7)との移動の速度比を変更する
ことにより行うことを特徴とする。
【0024】また、上記目的は、複数のレチクルアライ
メントマーク(14)が形成されたレチクル(3)上の
露光用パターン(13)の少なくとも一部を照明する照
明領域(12)を有する照明系(1)と、レチクル
(3)を照明領域(12)に対して走査させるレチクル
ステージ(4)と、照明領域(12)内の露光用パター
ン(13)を、感光基板(7)上の照明領域(12)に
対応した露光領域内に投影する投影光学系(5)と、レ
チクルステージ(4)と同期して感光基板(7)を露光
領域に対して走査させる基板ステージ(8)とを有する
投影露光装置において、照明領域(12)外に位置し、
複数のレチクルアライメントマーク(14)の位置を投
影露光中に測定して、照明に起因したレチクル(3)の
熱膨張による変動量を計測する計測手段(11、10
0)と、変動量に基づいて、露光用パターン(13)の
投影像の位置を補正する補正手段(15、100)とを
備えたことを特徴とする投影露光装置によって達成され
る。
【0025】そして、計測手段は、レチクル(3)の走
査方向に設けられた、レチクルアライメントマーク(1
4)を検出する光学系(11)を有していることを特徴
とする。また、計測手段は、レチクル(3)の走査方向
に直交する方向に対向して設けられた、レチクルアライ
メントマーク(14)を検出する複数の光学系(11)
を有していることを特徴とする。
【0026】このように本発明では、投影露光装置にお
いて露光時の照明に影響しない位置にレチクルの膨張を
モニタする顕微鏡を付加することで、照明光の吸収によ
るレチクルの膨張の影響を補正することを可能にしたも
のである。
【0027】本発明によれば、レチクルの照明光照射に
よる膨張の影響を短い間隔で計測し倍率補正系にフィー
ドバックすることが可能になるため、重ね合せ精度を向
上することが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
投影露光方法および投影露光装置を図1乃至図4を用い
て説明する。まず、図1を用いて本実施の形態による投
影露光装置の概略の構成を説明する。図1において、露
光用の照明光を出射する照明系1が設けられている。照
明系1の詳細な構成の図示は省略するが、水銀ランプ等
の光源からの露光用照明光束は、インプットレンズ、フ
ライアイレンズ系に入射し、コンデンサーレンズに入射
する。コンデンサーレンズの後側焦点面には、レチクル
ブラインド機構が設けられている。
【0029】レチクルブラインド機構の例えば4枚のブ
レードのエッジによってY方向(走査露光方向)および
X方向(ステッピング方向)の開口の長さが決定され
る。また、4枚のブレードの各エッジで規定された開口
の形状は、投影光学系5の円形イメージフィールドIF
内に包含されるように定められる。なお、本実施の形態
においては、投影光学系5の光軸AXをZ方向とし、Z
方向に垂直な平面をX−Y平面として説明を進める。
【0030】このブラインド機構の位置で、照明光は均
一な照度分布となり、ブラインド機構の開口を通過した
照明光は、レンズ系、ミラー、及びメインコンデンサー
レンズ等を介してレチクル3を照射する。このとき、ブ
ラインド機構の4枚のブレードで規定された開口の像が
レチクル3下面のパターン面に結像される。
【0031】さて、レチクルブラインド機構の開口で規
定された照明光を受けたレチクル3は、支持台16上を
少なくともY方向に等速移動可能なレチクルステージ4
に保持される。支持台16は、投影光学系5の鏡筒を固
定するコラム(図示せず)と一体になっている。レチク
ルステージ4は駆動系17によってY方向の一次元走査
移動、ヨーイング捕正のための微小回転移動等を行な
う。
【0032】またレチクルステージ4の一端にはレチク
ルステージ用レーザ干渉計38からのレーザビームを反
射する移動鏡36が固定され、レチクル3のY方向の位
置とヨーイング量がレーザ干渉計38によってリアルタ
イムに計測される。レーザ干渉計38用の固定鏡(基準
鏡)40は投影光学系5の鏡筒上端部に固定されてい
る。なお、レーザ干渉計38からのレーザビームは、支
持台16上に固定された偏光ビームスプリッタ10で光
路を分離されて、それぞれ移動鏡36と固定鏡40に入
射するようになっている。
【0033】レチクル3に形成されたパターンの像は投
影光学系5によって1/5に縮小されて感光基板である
ウェハ7上に結像される。ウェハ7は微小回転可能なウ
ェハホルダ(図示せず)に基準マーク板FM(図示せ
ず)とともに保持される。ウェハホルダは投影光学系5
の光軸AX(Z)方向に微動可能なZステージ(図示せ
ず)上に設けられる。そしてZステージはX、Y方向に
二次元移動するウェハステージ8上に設けられ、このウ
ェハステージ8は駆動系18で駆動される。
【0034】ウェハステージ8は支持台20上に支持さ
れている。またウェハステージ8の座標位置とヨーイン
グ量とはウェハステージ用レーザ干渉計50によって計
測され、そのレーザ干渉計50のための固定鏡42は投
影光学系5の鏡筒下端部に固定され、移動鏡44はウェ
ハステージ8の一端部に固定されている。なお、レーザ
干渉計50からのレーザビームは、支持台20上に固定
された偏光ビームスプリッタ9で光路を分離されて、そ
れぞれ移動鏡44と固定鏡42に入射するようになって
いる。
【0035】本実施の形態では投影倍率を1/5とした
ので、スキャン露光時のウェハステージ8のY方向の移
動速度Vwsは、レチクルステージ4の速度Vrsの1
/5である。また、投影光学系5には投影レンズ倍率制
御機構15が設けられている。投影レンズ倍率制御機構
15には、投影光学系5を構成するレンズエレメントの
うち所定のレンズエレメントを光軸AX方向へ移動させ
る駆動機構が設けられており、投影倍率の補正を初めと
して、像面湾曲、対称ディストーション成分の補正等を
行うことができるようになっている。また、さらに投影
光学系5内部の所定空間内を、例えばベローズポンプ等
を用いて圧力可変にする機構も設けられており、この機
構により例えば投影倍率、コマ収差、像面湾曲などを補
正することができるようになっている。投影レンズ倍率
制御機構15は主制御系100によって制御される。
【0036】また、本実施の形態では、レチクル3と投
影光学系5とを介してウェハ7上のアライメントマーク
(又は基準マークFM)を検出するTTR(スルーザレ
チクル)方式のレチクルアライメント顕微鏡2と、投影
光学系5の光軸AXと別個に設けられた光軸を有し、ウ
ェハ7上のアライメントマーク(又は基準マークFM)
を検出するオフ・アクシス方式のウェハアライメント顕
微鏡6とを備えている。そして、ステップ・アンド・ス
キャン露光の開始前にレチクル3とウェハ7との相対的
な位置合せを行なうようにしている。
【0037】そして、本実施の形態による投影露光装置
は、レチクルステージ4を駆動してレチクル3を投影光
学系5に対して走査させて露光する際、レチクル3上に
描画された複数のレチクルマーク14のXY座標を露光
中に検出するレチクル膨張計測顕微鏡11を設けている
点に特徴を有している。レチクル膨張計測顕微鏡11
は、レチクルブラインド機構で規定された開口領域(す
なわち、照明領域)外に位置し、X方向に対向して2個
設けられている。このレチクル膨張計測顕微鏡11につ
いては後程、図3を用いて詳述する。
【0038】本実施の形態による投影露光装置の動作シ
ーケンスと制御は、主制御部100によって統括的に管
理されている。従って、主制御部100には、駆動系1
7、18からの速度情報、レーザ測長器38、50から
のステージ位置情報、そしてアライメント用の顕微鏡
2、6、およびレチクル膨張計測顕微鏡11からのマー
ク検出情報等が入力される。主制御部100の基本的な
動作は、レーザ干渉計38、50からの位置情報、ヨー
イング情報の入カ、駆動系17、18内のタコジェネレ
ータ等からの速度情報の入力等に基づいて、スキャン露
光時にレチクルステージ4とウェハステージ8とを所定
の速度比を保ちつつ、レチクルパターンとウェハパター
ンとの相対位置関係を所定のアライメント誤差内に押え
たまま相対移動させることにある。
【0039】次に、図3を用いて本実施の形態による投
影露光装置のレチクル膨張計測顕微鏡11の構成および
動作を説明する。図3は、照明系1側から投影光学系5
に向かってレチクルステージ4上のレチクル3およびそ
の近傍をみた図である。図3を用いて説明を始める前
に、図2を用いて本実施の形態で用いるレチクル3の構
成を簡単に説明する。図2において、レチクル3の中央
部には回路パターン等が描画されたレチクル描画領域1
3が設けられており、その周囲のX方向の両側の遮光帯
にY方向(走査露光方向)に沿って複数のレチクルマー
ク14が形成されている。複数のレチクルマーク14
は、レチクル3の中心のY座標値とほぼ同じY座標値に
設けられたレチクルマーク14を基準としてY方向に沿
って等間隔に設けられている。本例では、各レチクルマ
ーク14は十字形状をしているが、レチクルマーク14
のX、Y座標値が検出できる形状であればどのような形
状であってもよい。
【0040】さて、図3において、このようなレチクル
3がレチクルステージ4に載置されており、上述のレチ
クルブラインド機構の開口により形成されるスリット状
の投影領域12が図中破線で示されている。レチクル3
のY方向に沿って形成されたレチクルマーク14を検出
するため、レチクルアライメント顕微鏡2と、レチクル
膨張計測顕微鏡11はそれぞれ2個ずつ設けられてい
る。2つのレチクルアライメント顕微鏡2は投影領域1
2のX方向に対向して設けられ、それぞれ図中X方向に
移動することができるようになっている。2つのレチク
ル膨張計測顕微鏡11は、投影領域12外でレチクルア
ライメント顕微鏡2にそれぞれ隣接して設けられ、固定
されて移動しないようになっている。
【0041】図3(a)は、露光開始前のレチクルアラ
イメントを行う状態でのレチクルアライメント顕微鏡2
と、レチクル膨張計測顕微鏡11の配置関係を示してい
る。レチクルアライメント顕微鏡2は、図示しない駆動
系によりX方向に移動させられ、その先端部は隣接する
レチクル膨張計測顕微鏡11の先端部と並ぶ位置にまで
移動する。このときレチクルアライメント顕微鏡2の先
端部は、投影領域12内に進入している。この状態で各
レチクルアライメント顕微鏡2は、レチクル3のY方向
のほぼ中心にある2つのレチクルマーク14をそれぞれ
その視野内に入れることができるようになり、この中央
の2つのレチクルマーク14のX、Y座標値を検出する
ことによりレチクルアライメントを行う。
【0042】次に、図3(b)は、レチクルアライメン
トが終了した段階の各顕微鏡2、11の配置状態を示し
ている。レチクルアライメント顕微鏡2は、露光に備え
て投影領域12をけらないように、X方向に待避させら
れる。レチクル膨張計測顕微鏡11は、もともと投影領
域12内にないので待避させる必要はない。
【0043】次に、図3(c)は、露光開始直前の状態
を示している。レチクル3は、レチクルステージ4の移
動により−Y方向に移動して投影領域12から外れた位
置にある。この状態から+Y方向にレチクルステージ4
が移動を開始して、レチクル3のレチクル描画領域13
が投影領域12を等速度で通過し、それと同期してウェ
ハ7を載置したウェハステージ8も移動することによ
り、レチクル描画領域13全面をウェハ7上に露光す
る。
【0044】この露光動作でのレチクル3の移動中に、
レチクル膨張計測顕微鏡11により複数のレチクルマー
ク14の像が検出されて制御系100に出力される。制
御系100は、1回の走査露光でレチクル膨張計測顕微
鏡11により検出された複数のレチクルマーク14の像
からそれらのX、Y座標値を求め、図3(a)で説明し
たレチクルアライメントで得られたアライメント情報に
基づいて、レチクル3の熱膨張によるX、Y方向の位置
ずれおよびX−Y面内での回転を演算して補正量を求め
る。
【0045】そして、投影光学系5の投影レンズ倍率制
御機構15に対して、求めたレチクル膨張の補正量をフ
ィードバックして投影光学系5の投影倍率を変化させる
ことによりレチクル膨張の補正を行なう。また、レチク
ルステージ4とウェハステージ8の速度比を変更するこ
とによりY方向の倍率を変化させるようにしてもよい。
また、計測されたレチクル3の回転は、レチクルステー
ジ4とウェハステージ8の走査方向を変化させることに
より補正することができる。
【0046】このように本実施の形態による投影露光装
置によれば、レチクル3の膨張を検出するためのレチク
ル膨張計測顕微鏡11を新たに設け、このレチクル膨張
計測顕微鏡11を照明光に影響を与えない位置に設置し
たことにより、走査露光中にリアルタイムでレチクル3
の膨張計測が可能になるとともに、レチクル3の膨張に
よる倍率誤差等を容易に補正することができるようにな
る。
【0047】次に、図4を用いて本実施の形態による投
影露光装置における投影露光動作の流れを説明する。上
述のように投影露光動作シーケンスと制御は、主制御部
100によって統括的に管理されている。
【0048】まず、レチクル3が搬送されてレチクルス
テージ4上に載置される(ステップS1)。次に、主制
御系100は、駆動系18を制御してウェハステージ8
を移動させ、投影光学系5の投影領域内に基準マークF
Mを位置させる。基準マークFMをレチクルマーク14
を介してレチクルアライメント光学系2で検出し、一
方、ウェハアライメント顕微鏡6でも基準マークFMを
検出することにより、レチクル3とウェハアライメント
顕微鏡6との位置合わせが行われる(ステップS2)。
【0049】続いて、主制御系100は、レチクル膨張
計測顕微鏡11の測定値をリセットする(ステップS
3)。リセットを行うのは、レチクル膨張計測顕微鏡1
1自体では、レチクル3の膨張による位置ずれ、回転の
絶対値を測定することが困難なので、レチクルアライメ
ントを行なった時点でレチクル膨張計測顕微鏡11の測
定値をリセットすることにして、レチクルアライメント
で得られた位置合わせ情報を基準にレチクル3の膨張を
測定し補正するようにするためである。
【0050】次に、ウェハ7が搬送されてウェハステー
ジ8上に載置されると(ステップS4)、主制御系10
0は、ウェハアライメント顕微鏡6によりウェハ7上の
アライメントマークを検出して、レチクル3に対するウ
ェハ7の位置合わせを行う(ステップS5)。次に、主
制御系100は、ステップS6でレチクルアライメント
顕微鏡2を待避させて、レチクル膨張計測顕微鏡11に
よるレチクルマーク14の計測動作に移行した後、ウェ
ハ7の走査露光を開始する(ステップS7)。ステップ
S8において、ウェハ7の露光領域全てに対する露光が
終了したか否かが判断され、未露光領域があれば、ステ
ップS6からステップS8までを繰り返す。
【0051】ステップS8において、ウェハ7の露光が
終了したら、ウェハ7をウェハステージ8から搬出する
(ステップS9)。次に、露光処理したウェハの枚数が
規定枚数に達したか否かが判断され(ステップS1
0)、規定枚数に達したらステップS2に戻って、再び
レチクルアライメントを実行する。規定枚数に達してい
なければ、1ロット(例えば、ウェハ20枚を1ロット
とする)のウェハ露光処理が終了したか否かが判断され
る(ステップS11)。1ロットの基板処理が終了して
いなければステップS4に戻って次のウェハ7をロード
してウェハステージ8に載置する。ロット終了であれば
ステップS12に移行して、レチクル3をレチクルステ
ージ4から搬出して一連の露光処理を終了する。
【0052】以上説明したように、本実施の形態による
投影露光方法および装置によれば、露光時の照明に影響
しない位置にレチクルの膨張をモニタする顕微鏡を付加
することで、照明光の吸収によるレチクルの膨張の影響
を補正することを可能にし、照明光照射によるレチクル
3の膨張の影響を短い間隔で計測して倍率補正系にフィ
ードバックすることが可能になるため、重ね合せ精度を
向上させることができるようになる。さらに、露光光の
吸収によるレチクルの膨張をリアルタイムで測定し補正
しながら露光動作を行なうこともできるので、ウェハ処
理速度を落とすことなく高精度の露光が可能になる。
【0053】次に、本発明の第2の実施の形態による投
影露光装置を図5乃至図7を用いて説明する。本実施の
形態による投影露光装置は、図5に示すようにレチクル
膨張計測顕微鏡11が1つだけ設けられている点が第1
の実施の形態による投影露光装置と異なっている。その
他の構成部材は第1の実施の形態の投影露光装置と同一
であるので同一の符号を付してその説明は省略すること
とする。
【0054】図6は本実施の形態で用いるレチクル3の
構成を示している。図6において、レチクル3の中央部
のレチクル描画領域13のX方向の両側の遮光帯に沿っ
て複数の十字形状のレチクルマーク14が形成されてい
る。さらに、レチクル描画領域13のY方向の両側の遮
光帯にはレチクル3のX方向のほぼ中央部に十字形状の
レチクルマーク14がそれぞれ1つずつ設けられてい
る。
【0055】図7を用いて本実施の形態による投影露光
装置のレチクル膨張計測顕微鏡11の構成および動作を
説明する。図7は、照明系1側から投影光学系5に向か
ってレチクルステージ4上のレチクル3およびその近傍
をみた図である。図7において、レチクル3がレチクル
ステージ4に載置されており、投影領域12が図中破線
で示されている。レチクル3のX方向に沿った2つの遮
光帯の中央に設けられた2つのレチクルマーク14を検
出するためのレチクル膨張計測顕微鏡11が1つ設けら
れている。レチクル膨張計測顕微鏡11は、走査露光の
際にレチクルステージ4が加減速するための領域を利用
して固定配置され、図中Y方向に延びた筐体を有してい
る。2つのレチクルアライメント顕微鏡2の配置関係は
第1の実施の形態と同様である。
【0056】図7(a)は、露光開始前のレチクルアラ
イメントを行う状態でのレチクルアライメント顕微鏡2
と、レチクル膨張計測顕微鏡11の配置関係を示してい
る。レチクル膨張計測顕微鏡11が一つになった点と筐
体の向きが変わった点以外は図3(a)と同様であり、
この状態で各レチクルアライメント顕微鏡2は、レチク
ル3のY方向のほぼ中心にある2つのレチクルマーク1
4をそれぞれその視野内に入れて、この中央の2つのレ
チクルマーク14のX、Y座標値を検出することにより
レチクルアライメントを行う。
【0057】次に、図7(b)は、レチクルアライメン
トが終了した段階の各顕微鏡2、11の配置状態を示し
ている。レチクルアライメント顕微鏡2は、露光に備え
て投影領域12をけらないように、X方向に待避させら
れる。
【0058】次に、図7(c)は、露光開始直前の状態
を示している。レチクル3は、レチクルステージ4の移
動により−Y方向に移動して投影領域12から外れた位
置にある。この状態から+Y方向にレチクルステージ4
が移動を開始して、レチクル3のレチクル描画領域13
が投影領域12を等速度で通過し、それと同期してウェ
ハ7を載置したウェハステージ8も移動することによ
り、レチクル描画領域13全面をウェハ7上に露光す
る。
【0059】この露光動作でのレチクル3の移動中に、
レチクル膨張計測顕微鏡11により、X方向に沿った2
つの遮光帯の2つのレチクルマーク14の像が検出され
て制御系100に出力される。レチクル膨張計測顕微鏡
11により得られたレチクルマーク14の像に基づいて
制御系100で行われるレチクル3の膨張量の測定およ
び補正の処理、動作は第1の実施の形態と同様であるの
で説明は省略する。また、本実施の形態による投影露光
装置における投影露光動作も、図4を用いて説明した第
1の実施の形態と同一であるのでその説明は省略する。
【0060】このように本実施の形態による投影露光装
置では、レチクル3の走査方向端にレチクルマーク14
を描画して、レチクルの膨張は1本のレチクル膨張計測
顕微鏡11で測定するようにした点に特徴を有してい
る。本実施の形態においては、照明光に影響を与えずに
レチクル3に描画した膨張測定用のレチクルマークの検
出が可能になる位置にレチクル膨張計測顕微鏡11を設
置して、レチクル3のY方向の膨張、およびレチクル3
の膨張によって発生したX、Y方向の横ずれとX−Y面
内での回転成分を、走査露光中にリアルタイムで計測が
可能になるとともに、レチクル3の膨張による倍率誤差
等を容易に補正することができるようになる。
【0061】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、レチクルアライメント顕微鏡2と別個にレチクル膨
張計測顕微鏡11を設けてレチクル3の膨張を計測した
が、本発明はこれに限られず、照明光学系のNA(開口
数)を小さくすることができ、露光時でもレチクルアラ
イメント顕微鏡2で照明光がけられないようにすること
ができれば、レチクルアライメント顕微鏡2をレチクル
膨張計測顕微鏡として兼用させることが可能である。
【0062】また、本発明によるレチクル膨張計測顕微
鏡に基づいてレチクルの膨張を計測して投影光学系の投
影倍率を補正すると共に、レチクルステージに空調され
た空気を送る手段を併用してレチクルステージを介して
レチクルを冷却して膨張の程度を減少させるようにする
ことも有用である。こうすれば、本発明に基づく投影光
学系の投影倍率の補正量を少なくすることができるよう
になる。
【0063】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、露光光の
吸収によるレチクルの膨張をリアルタイムで測定し補正
しながら露光動作を行なうことが可能になるため、ウェ
ハ処理速度を落とすことなく高精度の露光が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
で使用するレチクル3上の基準マーク14の設置位置を
示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
におけるレチクルの膨張を計測する動作を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
の露光動作の流れを示すフローチャートを示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態による投影露光装置
の概略の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による投影露光装置
で使用するレチクル3上の基準マーク14の設置位置を
示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による投影露光装置
におけるレチクルの膨張を計測する動作を示す図であ
る。
【図8】従来の投影露光装置の概略の構成を示す図であ
る。
【図9】従来の投影露光装置の露光動作の流れを示すフ
ローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 照明系 2 レチクルアライメント顕微鏡 3 レチクル 4 レチクルステージ 5 投影光学系 6 ウェハアライメント顕微鏡 7 ウェハ 8 ウェハステージ 9、10 偏光ビームスプリッタ 11 レチクル膨張計測顕微鏡 12 投影領域 13 レチクル描画領域 14 レチクルマーク 15 投影レンズ倍率制御機構 16、20 支持台 17、18 駆動系 36、44 移動鏡 38 レチクルステージ用レーザ干渉計 40、42 固定鏡 50 ウェハステージ用レーザ干渉計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレチクルアライメントマークが形成
    されたレチクル上の露光用パターンを光源からの光束に
    より照明し、前記露光用パターンを投影光学系を介して
    感光基板上に投影露光する投影露光方法において、 前記複数のレチクルアライメントマークの位置を前記投
    影露光中に測定して、前記照明に起因した前記レチクル
    の熱膨張による変動量を計測し、 前記変動量に基づいて、前記露光用パターンの投影像の
    位置を補正することを特徴とする投影露光方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の投影露光方法において、 前記投影像の位置の補正は、前記変動量に基づいて前記
    投影光学系の倍率を補正することにより行うことを特徴
    とする投影露光方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の投影露光方法において、 前記投影露光は、前記露光用パターンと前記感光基板と
    を同期して移動させることにより行われ、 前記投影像の位置の補正は、前記露光用パターンと前記
    感光基板との前記移動の速度比を変更することにより行
    うことを特徴とする投影露光方法。
  4. 【請求項4】複数のレチクルアライメントマークが形成
    されたレチクル上の露光用パターンの少なくとも一部を
    照明する照明領域を有する照明系と、 前記レチクルを前記照明領域に対して走査させるレチク
    ルステージと、前記照明領域内の前記露光用パターン
    を、感光基板上の前記照明領域に対応した露光領域内に
    投影する投影光学系と、 前記レチクルステージと同期して前記感光基板を前記露
    光領域に対して走査させる基板ステージとを有する投影
    露光装置において、 前記照明領域外に位置し、前記複数のレチクルアライメ
    ントマークの位置を投影露光中に測定して、前記照明に
    起因した前記レチクルの熱膨張による変動量を計測する
    計測手段と、 前記変動量に基づいて、前記露光用パターンの投影像の
    位置を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする投
    影露光装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の投影露光装置において、 前記計測手段は、前記レチクルの走査方向に設けられ
    た、前記レチクルアライメントマークを検出する光学系
    を有していることを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の投影露光装置において、 前記計測手段は、前記レチクルの走査方向に直交する方
    向に対向して設けられた、前記レチクルアライメントマ
    ークを検出する複数の光学系を有していることを特徴と
    する投影露光装置。
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