JPH10247555A

JPH10247555A - ラッチ付コネクタ

Info

Publication number: JPH10247555A
Application number: JP10054292A
Authority: JP
Inventors: Michael D Long; デーロングマイケル; Earl W Mccleerey; ダブリューマックリーリィアール
Original assignee: Whitaker LLC
Current assignee: Whitaker LLC
Priority date: 1997-02-24
Filing date: 1998-02-18
Publication date: 1998-09-14
Also published as: GB2325093B; GB9803532D0; GB2325093A; US5762514A

Abstract

(57)【要約】【課題】コネクタの製造工程では作業の邪魔又は破損
の慮れを排除すると共に用途に応じて最適なラッチ部材
が取付可能なラッチ付コネクタを提供すること。【解決手段】コンタクト受容サイロ１４とラッチ部材
３０、１００用取付部３２をハウジング１２に形成す
る。このハウジング１２のサイロ１４にワイヤに成端さ
れた所定数のコンタクトを挿入保持した後に、ラッチ取
付部３２にラッチ部材３０、１００を取付けてラッチ付
コネクタ１０を完成する。ラッチ部材３０、１００は本
体部（ラッチアーム）４６、１０２と、ラッチ部材取付
部兼付勢部をなすばね４４とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコネクタ、特に相手
コネクタとの嵌合状態を維持するラッチを有するラッチ
付コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】相手コネクタと嵌合及び嵌合解除を行う
ラッチ部材を使用する電気コネクタは周知である。斯る
ラッチ部材の１例は、例えば米国特許第５，３８３，７
９４号に開示されており、電気コネクタの対向端に１対
のラッチが設けられ、各ラッチは自由端にラッチ部を含
み、相手コネクタの対応するラッチ部とラッチ係合又は
解除を行うことができるよう構成されている。各ラッチ
はアームの後部を相手側に向けて手動で押圧操作するこ
とにより、ラッチアームは外方に旋回してラッチが解除
されるので、その後両コネクタを引き離すことが（嵌合
解除）できる。同様に米国特許第４，９４４，６９３号
はハウジングと一体モールドされた１対のラッチアーム
を開示している。

【０００３】

【発明の解決課題】しかし、これら従来のラッチ付コネ
クタにあっては、作動（又は操作）部の長さが固定であ
るが、実際の用途により、その長さを選択可能にしたい
場合がある。また、ハウジングへのコンタクト挿入時等
にラッチアームが邪魔となり作業性が低下したり、ラッ
チアームを破損するという問題があった。

【０００４】従って、本発明の目的は、ラッチ部材がコ
ネクタハウジングに対して着脱自在であり、特に、ラッ
チ部材の作動部の長さが選択可能であるラッチ付コネク
タを提供することである。

【０００５】

【課題解決の為の手段】本発明のラッチ付コネクタによ
ると、少なくとも１個のコンタクト挿入用サイロ及びラ
ッチ取付部が形成されたハウジングと、このハウジング
のラッチ取付部に着脱自在に取り付けられるラッチ部材
とを具える。このラッチ部材はハウジング側にばねを有
し、このばねは取付部への取付け及びラッチ部材の作動
部を付勢する両機能を有することを特徴とする。

【０００６】好ましは、ラッチ部材は異なる構造（例え
ばラッチアーム長の異なる）の複数のラッチ部材が容易
され、用途に応じて選択して取付けられる。また、ラッ
チ部材のハウジングへの取付は、ハウジングの各サイロ
に例えば、ワイヤに成端（接続）されたコンタクトを挿
入固定後の最終段階、即ち相手コネクタとの嵌合前に行
うことができる。

【０００７】更に、各ラッチ部材はプラスチック製の細
長い本体部（ラッチアーム）と、そのハウジング側に取
付けられる別体の弾性金属製のばねとにより構成するの
が好ましい。

【０００８】コネクタハウジングには、複数のラッチ部
材から選択されたラッチ部材を単に手動で押し込むこと
により、特別の工具を使用することなく取付け可能であ
る。

【０００９】

【発明の実施形態】以下、本発明のラッチ付コネクタの
好適実施例を添付図を参照して詳細に説明する。

【００１０】図１及び図２に示すラッチ付コネクタ（以
下単にコネクタという）１０は、複数のサイロ１４が形
成されたハウジング部材（以下単にハウジングという）
１２を有する。各サイロ１４には、ハウジング１２の後
端１６のケーブル出口から前端の嵌合面１８へ延びるコ
ンタクト部材（以下単にコンタクトという）の接触部が
受容される。図１の１面２０に沿って、ラッチ部材３０
が取付部３２に取付けられ、嵌合面１８に隣接してラッ
チ端３４が前方に延び且つ後方の作動部３６に延びる。

【００１１】ラッチ端３４には両コネクタ１０、４２が
完全嵌合した際に相手コネクタ４２（図３乃至図５参
照）のラッチ突起４０と協働するキャッチ、即ち引っ掛
け部３８（図４及び図８参照）が設けられている。ラッ
チ部材３０はばね４４と細長いアーム４６（図６乃至図
９参照）に沿ってばね４４が固定されている。ばね４４
はハウジング１２の取付部３２に保持され、ラッチ部材
３０がハウジング１２に取付けられた際に作動部３６を
外方に押し上げ、嵌合端３４を内方に押し下げる。相手
コネクタ４２のラッチ突起４０は前外方向きのカム面５
０を含み、ラッチ端３４の摺接（ベアリング）面５２と
接触し、両コネクタ１０、４２の嵌合中にラッチ端３４
を外方に撓ませ、ラッチ端３４がラッチ突起４０を貫通
してキャッチ３８がその後方に着座してラッチするよう
にする。

【００１２】次に、図６乃至図１０を参照して説明す
る。ばね４４は折り返しされた後部５４を有し、それは
自由端５６へと延びる。また、平板状の前部５８を有す
る。この前部５８はラッチアーム４６のコネクタ側の面
に沿って形成された溝４８内のラッチ端３４の近傍のス
ロット６０内に前方に向けて押し込まれ、ラッチアーム
４６の突起（エンボス）６２が開口６４内に着座するよ
うにする。

【００１３】次に、図２及び図１０乃至図１３を参照し
て説明する。ハウジング１２の取付部３２は、離間した
パイロン（起立壁）６８間に配置される取付部又は突起
６６を有する。ばね受容スロット７０が取付突起６６の
内面７２と各パイロン６８側のハウジング面２０に沿う
棚部７４の外面間に形成される。ラッチ部材３０は、ピ
ボット（旋回）部によりハウジング１２の取付部３２に
取付け可能である。この取付けは、先ずハウジング面２
０の取付部３２に対して横方向へ移動して、固定突起６
６をキャッチ３８の後方の溝４８内に受容させる。次
に、ラッチ部材３０を嵌合面１８に向けて前方へ移動す
る。折り返しばね部５４の側部７６がスロット７０内に
受容され、ラッチアーム４６の側壁８０の外面に沿う突
起又はウィング７８は、パイロン６８の面８４に沿って
前方に延びる対応する凹部８２内に受容される。ばね４
４の折り返えされた後部５４の自由端５６は取付け突起
６６の支柱（ストラット）８６のすぐ後方に位置するこ
ととなる。また、突起６６はハウジング１２のパイロン
６８間に延び且つばね４４の平板状前部５８に向けて延
びるよう形成されたロック部又はタブ８８を含んでい
る。タブ８８は支柱８６のカム面９０に接触する。ま
た、ばね４４の折り返された後部５４の中間部はハウジ
ング１２に向けて棚部７４間の間隙９２内に撓められ、
側部７６は棚部７４により支持される。

【００１４】ラッチ部材３０を前方へ十分に移動し終え
ると、ウィング７８は凹部８２内に着座し、タブ８８は
支柱８６の前方に着座して軸方向の後方に移動しないよ
うにハウジング１２にラッチ部材３０を固定する。ウィ
ング７８の前面は凸状であって、ベアリング面９４を形
成し、凹部８２の前端９６は凹状であってベアリング面
９４と相補形状であり、ラッチ部材３０とハウジング１
２間に旋回（ピボット）構造をなす。凹部８２はラッチ
部材３０の作動に必要なある角度範囲内でウィング７８
の相対回転用の間隙を付与する。ばねの折り返された後
部５４の側部７６がスロット７０内に捕らえられると、
ラッチ部材３０の作動部３６を押圧するとき、前方バネ
部５８が後部５４から離れるよう移動して押圧操作の開
放時に作動部３６が外方へ撓むエネルギーを生じる。

【００１５】図１４はラッチアーム１０２及びばね１０
４を有する第２ラッチ部材１００を示す。ここで、ラッ
チアーム１０２は短い作動部１０６を有する。ラッチ部
材１００は図１乃至図１３のハジング１２に取付け可能
であり、且つ上述したラッチ部材３０と同様に作動可能
である。

【００１６】本発明によると工具等を使用することなく
着脱自在であって、必要に応じて異なる構成、例えば作
動部の長い又は短いラッチ部材３０、１００を適宜選択
してコネクタハウジングに取付け可能である。ラッチア
ームにプラスチック材料を使用することにより、コネク
タの嵌合又は抜去操作時に電気ショックを生じる慮れが
排除できる。また、斯るラッチアームに金属ばねを併用
することにより、コネクタを長期間使用しても且つ高温
で使用しても良好な弾性を有するので、耐久性及び耐環
境性に優れている。

【００１７】以上、本発明のラッチ付コネクタの好適実
施例を詳述したが本発明は斯る特定実施例のみに限定さ
れるべきではなく、特定用途に応じて種々の変形変更が
可能であること勿論である。

【００１８】

【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
のラッチ付コネクタによると、コネクタの製造後に希望
する複数の異なる作動部長（或いは形状）のラッチ部材
を選択的に取付けてラッチ付コネクタを形成することが
可能である。また、ラッチの取付け取外しには特殊工具
を使用することなく手動で挿入抜去できる。更に、コネ
クタのサイロにワイヤに成端された複数のコンタクトを
挿入してワイヤコネクタ（又はワイヤハーネス）を製造
する際に、ワイヤがラッチアームにからみついてラッチ
部材を破損する慮れがあるが、本発明によるとワイヤ付
コンタクトをコネクタハウジングのサイロに挿入後にラ
ッチ部材を取付けられるので、作業性及び歩留りも良好
であり、更にラッチ部材の取付け及び弾性付与に金属製
ばねを使用することにより耐久性及び耐環境性の優れた
ラッチ付コネクタが得られるという顕著な作用効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のラッチ付コネクタの好適実施例のラッ
チ部材取付け状態の斜視図。

【図２】図１のラッチ付コネクタのラッチ部材取付直前
の状態を示す斜視図。

【図３】図１のラッチ付コネクタのラッチ部材取付前の
一部断面による側面図と相手コネクタを示す。

【図４】図１のラッチ付コネクタと相手コネクタとの嵌
合状態を示す一部断面した側面図。

【図５】図４の両コネクタの嵌合解除操作を説明する
図。

【図６】図１のラッチ付コネクタのラッチ部材用ばねの
斜視図。

【図７】図１のラッチ付コネクタ用ラッチ部材の側面
図。

【図８】図７のラッチ部材の前部の縦断面図。

【図９】図７のラッチ部材の前部の底面図。

【図１０】図７のラッチ付コネクタのラッチ部材の前端
近傍の取付部の拡大断面図及び図１のラッチ付コネクタ
のハウジングのラッチ部材取付部を示す拡大断面図。

【図１１乃至図１３】図１のラッチ付コネクタのハウジ
ングにラッチ部材を取付ける工程を示す部分拡大断面
図。

【図１４】図１のラッチ付コネクタに取付け可能な別の
ラッチ部材の部分拡大断面図。

【符号の説明】

１０ラッチ付コネクタ１２ハウジング１４サイロ（コンタクト受容部）３０、１００ラッチ部材３２ラッチ取付部３６、１０６作動（操作）部４２相手コネクタ４４、１０４ばね４６、１０２ラッチ本体部（ラッチアーム）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも１個のコンタクト挿入用サイロ
が形成されたハウジングを有し、相手コネクタとラッチ
係合するラッチ部材を有するラッチ付コネクタにおい
て、前記ハウジングには前記ラッチ部材の取付部が一体形成
され、前記ラッチ部材には前記ハウジングの前記取付部に着脱
自在に取付られると共に前記ラッチ部材の作動部を弾性
的に付勢するばねを有し、前記取付部に着脱自在に構成
されていることを特徴とするラッチ付コネクタ。
【請求項２】前記ラッチ部材は異なる構造で複数用意さ
れ、前記ハウジングの前記取付部に選択的に取付可能で
あることを特徴とする請求項１のラッチ付コネクタ。
【請求項３】前記ラッチ部材はプラスチック製の本体部
と該本体部に取付られる弾性金属製ばねとを有すること
を特徴とする請求項１又は２のラッチ付コネクタ。