JPH1024731A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JPH1024731A
JPH1024731A JP21816396A JP21816396A JPH1024731A JP H1024731 A JPH1024731 A JP H1024731A JP 21816396 A JP21816396 A JP 21816396A JP 21816396 A JP21816396 A JP 21816396A JP H1024731 A JPH1024731 A JP H1024731A
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JP
Japan
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compressor
stop time
signal
pressure
time
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JP21816396A
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Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出温度の上昇を極力抑えつつ加速性能の向
上を図ることができる車両用空気調和装置を提供する。
これに加えて、熱負荷等の冷却サイクルの諸条件に応じ
て、コンプレッサのきめ細かい運転制御を行う。 【解決手段】 車両の走行負荷が所定負荷以上である場
合にカット信号を発生するアクセルスイッチ37と、冷
却サイクル内の吐出側冷媒圧力を検出する冷媒圧力セン
サ34とを有し、コンプレッサ停止直前の冷媒圧力Pd
とコンプレッサ停止後の圧力変化勾配ΔPdとからコン
プレッサの停止時間を演算する(Pd:ΔPd演算部3
5、OFF時間演算部36)。アクセルスイッチがON
となった場合に先に演算された停止時間だけコンプレッ
サ14を停止させる(加速カット制御部38、駆動演算
部31e等)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用空調装置
等に用いられる制御装置、即ち、車両の運転負荷との関
係において冷却サイクルのコンプレッサをON/OFF
制御するようにした制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷却制御装置として、実
公昭47−29307号公報には、アクセルスイッチと
冷却サイクルのコンプレッサの電磁クラッチとを連動さ
せ、アクセルが踏み込まれてアクセルスイッチが閉成さ
れると、コンプレッサを一定時間OFFさせるようにし
た技術が開示されている。
【0003】また、実開昭60−57417号公報に
は、車両の発進、加速、登坂時にエンジン出力がコンプ
レッサの回転動力にも使われると加速性能や走行性能が
低下することに鑑み、コンプレッサの吸入冷媒圧力が所
定値以下となる場合に限ってコンプレッサをON/OF
F制御するようにした技術が開示されている。
【0004】この後者のコンプレッサ制御をフローチャ
ートを用いてより具体的に説明すると、スタータスイッ
チが投入された後の制御は、図4に示されるように、ク
ーラスイッチが投入され、コンプレッサの吸入冷媒圧力
(Ps)が所定値α以上になると、アクセルスイッチの
ON/OFFにかかわらずコンプレッサを稼働させ、コ
ンプレッサの吸入冷媒圧力(Ps)が所定値αより低い
場合には、アクセルスイッチがOFFであればコンプレ
ッサをONとし、アクセルスイッチがONであればコン
プレッサをタイマで設定された所定時間T(例えば20
秒間)だけOFFとしてエンジン出力の全てを車両の加
速や走行に利用できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 前者の
装置においては、熱負荷条件とは無関係に一定時間だけ
コンプレッサをOFFにするので、エバポレータの通過
空気をリヒートして吹出空気温度を調節する昨今の空調
制御においては、エバポレータでの冷却が熱負荷に係わ
らず一定時間行われなくなることから吹出空気温度が急
上昇して乗員に不快感を与える場合がある。
【0006】また、熱負荷が小さく、コンプレッサのO
FF時間を長くしても車室内温調に大きな影響がでない
場合にまで一律にコンプレッサを一定時間OFFにする
と、加速時間が長い場合には、加速途中でコンプレッサ
がONとなり、加速性能が悪くなることも予想される。
【0007】これに対して、コンプレッサを吸入冷媒圧
力を加味して制御する後者の装置にあっては、熱負荷に
応じた制御をある程度可能にするものであるが、エンジ
ン始動直後はコンプレッサの吸入冷媒圧力が所定値以下
に下がりきっていないため、コンプレッサの加速カット
(アクセルスイッチON時のコンプレッサ停止制御)が
働かなくなってしまう。また、コンプレッサの制御自体
は、コンプレッサを一定時間停止させるか否かのみを選
択する制御であるので、熱負荷をある程度考慮したとこ
ろで冷却サイクルの諸条件に合致したきめ細かい制御が
できない不都合もある。
【0008】そこで、 この発明においては、 車室内の空
調状態の悪化、特に吹出温度の上昇を極力抑えつつ加速
性能の向上を図ることができる車両用空気調和装置を提
供することを課題としている。また、これに加えて、熱
負荷等の冷却サイクルの諸条件に応じて、コンプレッサ
のきめ細かい運転制御を行うことができる車両用空気調
和装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願人は、 加速カット
そのものはありきたりの制御であるが、車室内の熱負荷
と走行負荷との両面を考慮してその都度加速カット時の
条件に最も合った制御を行うには、コンプレッサの停止
時間を冷却サイクルの冷媒圧力に関する信号に基づいて
可変させる必要があることを見いだし、これを実現する
空調制御装置について鋭意研究を重ねた結果、本発明を
完成するに至った。
【0010】即ち、 本発明にかかる車両用空調制御装置
は、 コンプレッサ、コンデンサ、エクスパンションバル
ブ、及びエバポレータを含むように冷媒管路にて結合
し、前記コンプレッサの動力をクラッチ手段を介してエ
ンジンから得るようにした冷却サイクルと、車両の走行
負荷が所定負荷以上である場合にカット信号を出力する
カット信号発生手段と、前記冷却サイクル内の吐出側冷
媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段の
出力に関する信号に基づいて前記コンプレッサの停止時
間を演算し、前記吐出側冷媒圧力に関する信号が大きく
なるほど前記コンプレッサの停止時間を短く設定する停
止時間演算手段と、前記カット信号発生手段により前記
カット信号が出力された場合に、前記停止時間演算手段
によって演算された停止時間だけ前記クラッチ手段を離
脱して前記コンプレッサを停止させる駆動制御手段とを
具備することを特徴としている(請求項1)。
【0011】カット信号発生手段としては、アクセルペ
ダルと連動するアクセルスイッチを用い、アクセルペダ
ルを所定量以上踏み込むとアクセルスイッチを閉成して
カット信号を発生させるようにしても、車両の加速状態
を他の手段によって自動検知して所定加速以上の運転状
態にある場合にカット信号を出力するようなものであっ
てもよい。また、圧力検出手段は、コンプレッサから膨
張弁に至る高圧側管路の途中、例えば、コンプレッサと
コンデンサとの間の冷媒管路の途中に設けても、コンプ
レッサの吐出口に設けてもよい。
【0012】吐出側冷媒圧力に関する信号は、冷却サイ
クル内の圧力の変化勾配を示す信号であっても(請求項
2)、冷却サイクル内の圧力を示す圧力信号そのもので
あってもよい(請求項3)。例えば、エンジン回転数の
影響を受けずに熱負荷をできるだけ正確に判定するため
には、コンプレッサ停止後の圧力変化勾配を示す信号を
用いることが望ましく、エンジン回転数やコンプレッサ
トルク等と相関を持たせてコンプレッサを制御するため
にはコンプレッサ駆動中の冷媒圧力信号を用いることが
望ましい。あるいは、コンプレッサ停止直前の冷媒圧力
を示す圧力信号とコンプレッサ停止後の圧力変化勾配を
示す信号の両方を用いるようにしてもよい(請求項
4)。
【0013】したがって、圧力検出手段によって冷却サ
イクル内の高圧側冷媒圧力が検出され、この圧力に関す
る信号によって車室の熱負荷や車両の走行負荷に見合っ
たコンプレッサ停止時間が随時演算される。車両の走行
負荷が所定負荷以上とならない通常走行時にあっては、
カット信号発生手段からカット信号が発生しないのでコ
ンプレッサは停止されることがないが、車両の走行負荷
が所定負荷以上となる車両始動直後や、加速時、上り坂
の走行時等においてはカットオフ信号が発生し、このカ
ットオフ信号が発生した段階での熱負荷や走行負荷に見
合った時間だけ駆動制御手段によってコンプレッサを一
時的に停止させる。このため、走行負荷や熱負荷等に伴
う冷却サイクルの状態に応じてコンプレッサのOFF時
間が変化するため、吹出温度の上昇等による車室内空調
状態の悪化を抑えつつ加速性能、走行性能を維持するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0015】図1において、車両用空調制御装置は、空
調ダクト1の最上流側に内気導入口2と外気導入口3と
を有するインテーク切替装置4が設けられ、内気と外気
との導入割合がインテークドア5によって調節されるよ
うになっている。空調ダクト1には、モータ6によって
回転する送風機7が前記導入口に臨むように設けられ、
送風機7の回転によって導入口から空気を吸引し、下流
側へ圧送するようになっている。
【0016】送風機7の下流側には、エバポレータ8が
配され、このエバポレータ8は、コンプレッサ9、コン
デンサ10、リキッドタンク11、エクスパンションバ
ルブ12と共に配管結合されて冷房サイクルを構成して
おり、コンプレッサ9の稼動によりエバポレータ8へ冷
媒を供給してこのエバポレータ8を通過する空気を冷却
するようになっている。また、コンプレッサ9は、電磁
クラッチ13を介してエンジン14から動力を受けるよ
うになっており、電磁クラッチ13をON/OFF制御
することでコンプレッサ14をON/OFFするように
なっている。
【0017】エバポレータ8の下流側には、エンジン冷
却水を熱源とするヒータコア15が配置されており、こ
のヒータコア15の手前にエアミックスドア16が配さ
れている。エバポレータ8を通過した空気は、このエア
ミックスドア16によってヒータコア15を通過する空
気とこれをバイパスする空気との割合が調節されるよう
になっている。
【0018】そして、エバポレータ8及びヒータコア1
5によって温調された空気は、 空調ダクト1の最下流側
に設けられる吹出口(デフ吹出口17a、ベント吹出口
17b、フット吹出口17c)から車室18へ送風され
るようになっている。
【0019】上述した各空調機器は、コントロールユニ
ット20からの制御信号によって駆動制御されるように
なっており、このコントロールユニット20は、CP
U、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータや
信号の入出力ポート等を備え、各種信号を入力して所定
のプログラムに基づいて命令信号に変換し、各種アクチ
ュエータへ出力する周知のハード構成であり、制御処理
の流れは、同図に示すダイヤグラムのようになってい
る。
【0020】即ち、車室内の温度を検出する車室内温度
センサ25、外気温を検出する外気温度センサ26、日
射量を検出する日射センサ27、車室内の目標温度を設
定する温度設定器28、空調ダクト内のエバポレータ8
のフィン又はその下流近傍に配されてエバポレータ8の
温度又はエバポレータ8を通過した空気温度を検出する
ダクトセンサ29からの信号を目標吹出温度演算部30
に入力し、ここで入力された各種信号に基づいて車室内
に吹き出す空気の目標温度を演算し、その演算結果を各
種ドア5、16、17a〜17cや送風機7を駆動制御
する駆動演算部31a〜31dに出力する。各駆動演算
部31a〜31dは、車室内を目標温度に一致させるド
ア位置や送風能力を演算し、各種ドア5、16、17a
〜17cのアクチュエータ21、22、23や送風機7
の駆動用パワートランジスタ32に制御信号を出力する
ようになっている。
【0021】また、ダクトセンサ29からの出力信号
は、コンプレッサON/OFF制御部33に入力され、
ここで、入力された信号をエバポレータ8の凍結を防止
できる閾値と比較して、この閾値を境にコンプレッサの
ON/OFFを決定するようになっている。
【0022】前記冷房サイクルには、コンプレッサ9と
コンデンサ10との間の高圧管路の途中に冷媒圧力セン
サ34が設けられ、コンプレッサ9から吐出した高圧冷
媒の圧力を検出するようになっている。この冷媒圧力セ
ンサ34によって圧力検出手段が構成されており、この
冷媒圧力センサ34の出力は、Pd:ΔPd演算部35
に入力され、ここでコンプレッサ停止直前の冷媒圧力P
dとコンプレッサ停止後の圧力変化勾配ΔPdとが演算
される。
【0023】演算されたPd及びΔPdは、OFF時間
演算部36において、現時点で最も適切なコンプレッサ
停止時間を双方の入力信号(PdとΔPd)から別々に
割り出し、それらを比較して長い方を最終的なコンプレ
ッサ9の停止時間とする。このPd:ΔPd演算部35
とOFF時間演算部36とによって停止時間演算手段が
構成されている。
【0024】コントロールユニット20には、アクセル
開度に連動して所定以上の踏み込み量で閉成するアクセ
ルスイッチ37からの信号も入力される。このアクセル
スイッチ37によってカット信号発生部が構成され、こ
の信号は、OFF時間演算部の出力と共に加速カット制
御部38へ入力され、この加速カット制御部38は、ア
クセルスイッチ37が閉成された時点でOFF時間演算
部36によって演算された停止時間だけコンプレッサ9
を停止する信号を出力する。
【0025】コンプレッサON/OFF制御部33又は
加速カット制御部38で得られた信号は、駆動演算部3
1eに入力され、いずれの信号もコンプレッサをONと
する指令信号が出力された場合にのみ電磁クラッチ13
の通電用リレー39を駆動させ、いずれか一方でもコン
プレッサ9をOFFとする指令信号が出力されれば、通
電用リレー39を切って電磁クラッチ13への通電を解
除するようになっている。前記加速カット制御部38、
駆動演算部31e、及び通電用リレー39によって、駆
動制御手段が構成されている。
【0026】図2に上記制御処理のうち、コンプレッサ
9の経時的な制御動作例がフローチャートとして示さ
れ、コントロールユニット20は、イグニッションスイ
ッチ投入後にこのコンプレッサ制御ルーチンに随時入
り、ステップ50において、A/Cスイッチが投入され
て空調装置が駆動しているか否かを判定し、A/Cスイ
ッチが投入されていなければ、電磁クラッチ13を離脱
させてコンプレッサ9の停止状態を維持し(ステップ5
2)、投入されていれば、ステップ54、56において
冷媒圧力センサ34の出力、即ち、コンプレッサ吐出側
の冷媒圧力Pdを読み込む。
【0027】ステップ54でのPdの読み込み処理は、
コンプレッサ稼働中(ON時)での呼び込みであり、こ
のステップを通過する都度、新しい入力データに随時更
新され、コンプレッサの停止時にはこのステップでの読
み込みは行われず、したがって、コンプレッサを停止さ
せる時点ではその直前の冷媒圧力Pdが保持されるよう
になっている。これに対して、ステップ56におけるP
dの読み込み処理は、後述するエバポレータ凍結防止の
ためにコンプレッサが停止した際の冷媒圧力の呼び込み
であり、コンプレッサ稼働中はこのステップでの読み込
みは行われず、停止中の入力データのみを保持するよう
になっている。
【0028】読み込まれたPdに基づき、ステップ58
では、コンプレッサの加速カットによる停止時間(アク
セルスイッチがONとなりコンプレッサを一時的に停止
する時間)T1を演算する。この演算ルーチンは、図3
に示されるように、ステップ54で読み込まれたコンプ
レッサ停止直前の冷媒圧力Pdから停止時間T1Aを演算
すると共に(ステップ72)、ステップ56で読み込ま
れた停止後の冷媒圧力からその圧力変化勾配ΔPdを算
出し、このΔPdに基づいて停止時間T1Bを演算するよ
うになっている(ステップ74)。
【0029】走行負荷が大きい場合には、エンジン動力
を走行のために集中的に用いることが望ましく、また、
車室内の空調状態を維持するためには、コンプレッサの
停止をできるだけ避けることが望ましい。しかも、Pd
又はΔPdが大きい場合には熱負荷も大きいと考えられ
るので、このような場合にコンプレッサの停止時間をあ
まり長くすると車室内の空調に大きな影響がでる。これ
らを総合的に考慮した上で、各ステップ中の図示した特
性が予め実験等によって求められており、この特性が得
られるように停止時間が演算され、Pd又はΔPdが大
きくなるにつれて停止時間が短くなるようにしている。
【0030】ステップ72及び74において算出された
停止時間は、ステップ76において比較され、停止直前
のPdから得られたT1Aが停止後のΔPdから算出され
たT1B以上であれば、停止時間が長いT1Aをコンプレッ
サの停止時間T1として決定し(ステップ78)、T1A
がT1Bより小さい場合には、停止時間が長いT1Bをコン
プレッサの停止時間T1として決定する(ステップ8
0)。
【0031】このように、停止直前のPdに見合う停止
時間と、停止後の圧力変化勾配ΔPdに見合う停止時間
とのいずれか長い方をT1としたのは、コンプレッサ稼
働時(ON時)のPdはコンプレッサ回転数(エンジン
回転数)によっても変動するため、この値だけでコンプ
レッサの停止時間を決定すると、制御精度が悪くなるか
らである。つまり、コンプレッサ稼働時のPdは、コン
プレッサトルクとも相関があるため、本来Pdのみで停
止時間を決定してもよいわけであるが、ΔPdはエンジ
ン回転数の影響を受けないコンプレッサ停止時(OFF
時)のPdに基づいて得られることから熱負荷を正確に
判定でき、このΔPdに基づいて算出された最適停止時
間をも考慮していずれか長い方を選択すれば、車室内の
熱負荷と駆動トルクの両面を考慮した適切な停止時間が
算出できるからである。
【0032】上述のようにしてコンプレッサの停止時間
が決定された後は、ステップ60においてアクセルが踏
み込まれてアクセルスイッチがONとなり、加速カット
信号がONとなったか否かが判定され、加速カット信号
がONとなった場合には、タイマ(T)をスタートさせ
て計時を開始し(ステップ62)、コンプレッサをステ
ップ58で決定された停止時間(T1)だけ停止する
(ステップ64、66)。そして、T1経過後には、ス
テップ68において、ダクトセンサ29によって検出さ
れた温度を凍結防止温度(γ1:例えば2°C、γ2:
例えば3°C)と比較し、凍結防止温度より低い場合に
コンプレッサを停止し(ステップ52)、高い場合に駆
動させる(ステップ70)。
【0033】これに対し、ステップ60において、加速
カット信号がOFFであると判定された場合には、ステ
ップ62〜66をバイパスしてステップ68へ移行し、
エバポレータ8の凍結防止を図る観点からのみコンプレ
ッサ9のON/OFFを制御する。
【0034】したがって、 加速カット信号がOFFで
ある通常の走行時であれば、コンプレッサ9はエバポレ
ータ8の凍結防止を図る点からのみON/OFFされる
のみで、エンジン14の動力は車両の走行と車室内の空
調に利用されるが、車両の走行初期や走行中の加速時、
あるいは上り坂の走行時等のようにアクセルペダルを踏
み込み、アクセルスイッチ37がONになると、走行負
荷や車室内外の熱負荷を考慮して決定されたT1時間だ
けコンプレッサ9を停止し、エンジン14の動力を車両
の走行に集中して利用し、加速性能や走行性能の向上を
図ることができる。そして、T1後には再びコンプレッ
サ14が駆動され、車室内の空調状態の悪化を防ぐよう
にしている。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
圧力検出手段の出力に関する信号に基づいてコンプレッ
サの停止時間を演算し、吐出側冷媒圧力に関する信号が
大きくなるほどコンプレッサの停止時間を短く設定し、
カット信号発生手段によりカット信号が出力された際に
停止時間演算手段によって演算された停止時間だけコン
プレッサを停止させるようにしたので、車両の走行負荷
が所定負荷以上である場合にその段階での熱負荷や走行
負荷を加味した停止時間だけコンプレッサを一時的に停
止することができる。
【0036】このように、冷媒圧力に関する信号を用い
て停止時間を決定することから、車室内外の熱負荷や走
行負荷に見合ったコンプレッサ制御を実現でき、カット
信号発生時に車室内の空調状態の悪化を抑えつつエンジ
ンの動力を走行に集中して用いることができる。つま
り、吹出温度の上昇を極力抑えると同時に加速性能や走
行性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明にかかる車両用空調制御装置
の具体例を示す図である。
【図2】図2は、図1に示すコントロールユニットの制
御作動例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、図2で示す制御フローのステップ58
で示すOFF時間演算処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図4】図4は、従来の空調装置におけるコンプレッサ
制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 エバポレータ 9 コンプレッサ 10 コンデンサ 12 エクスパンションバルブ 13 電磁クラッチ 31a〜31e 駆動演算部 34 冷媒圧力センサ 35 Pd:ΔPd演算部 36 OFF時間演算部 37 アクセルスイッチ 38 加速カット制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ、コンデンサ、エクスパン
    ションバルブ、及びエバポレータを含むように冷媒管路
    にて結合し、前記コンプレッサの動力をクラッチ手段を
    介してエンジンから得るようにした冷却サイクルと、 車両の走行負荷が所定負荷以上である場合にカット信号
    を出力するカット信号発生手段と、 前記冷却サイクル内の吐出側冷媒圧力を検出する圧力検
    出手段と、 前記圧力検出手段の出力に関する信号に基づいて前記コ
    ンプレッサの停止時間を演算し、前記吐出側冷媒圧力に
    関する信号が大きくなるほど前記コンプレッサの停止時
    間を短く設定する停止時間演算手段と、 前記カット信号発生手段により前記カット信号が出力さ
    れた場合に、前記停止時間演算手段によって演算された
    停止時間だけ前記クラッチ手段を離脱して前記コンプレ
    ッサを停止させる駆動制御手段とを具備することを特徴
    とする車両用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒圧力に関する信号は、前記冷却
    サイクル内の圧力の変化勾配を示す信号である請求項1
    記載の車両用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒圧力に関する信号は、前記冷却
    サイクル内の圧力を示す圧力信号である請求項1記載の
    車両用空調制御装置。
  4. 【請求項4】 前記冷媒圧力に関する信号は、コンプレ
    ッサ停止直前の冷媒圧力を示す圧力信号とコンプレッサ
    停止後の圧力変化勾配を示す信号である請求項1記載の
    車両用空調制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006327394A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Denso Corp 車載空調装置の制御装置
JP2020152256A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 スズキ株式会社 車両用エアコンディショナの制御装置

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