JPH10246637A - 減揺装置 - Google Patents

減揺装置

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JPH10246637A
JPH10246637A JP5075997A JP5075997A JPH10246637A JP H10246637 A JPH10246637 A JP H10246637A JP 5075997 A JP5075997 A JP 5075997A JP 5075997 A JP5075997 A JP 5075997A JP H10246637 A JPH10246637 A JP H10246637A
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JP
Japan
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gimbal
frictional force
main system
friction plate
rotation
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Application number
JP5075997A
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English (en)
Inventor
Kazumichi Kato
一路 加藤
Takayoshi Fujii
隆良 藤井
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジンバルと主系間の減衰が、ブレーキ等の摩
擦力を利用したもので構成される場合、摩擦力によるト
ルクがバネの復元力によるトルクより大きくなる領域が
生じ、ジンバルが保持される。そのため、十分な制振が
できなかった。 【解決手段】 ジンバル回転軸13に摩擦板71を有す
る回転板70を設ける。また、主系等に固定された固定
摩擦板60を設け、この固定摩擦板60にはジンバル回
転角を検知するためのスイッチ61を設ける。コントロ
ーラ63はこのスイッチ61の検知信号によりコイル6
2の磁力を制御し、摩擦板71と固定摩擦板60との摩
擦力を変える。これにより、ジンバル回転角に応じた摩
擦力の設定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶やゴンドラ等
の本体に横揺れ(揺動)防止のために設置する、ジャイ
ロモーメントを用いた減揺装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の減揺装置の構成を示すモデルの一
例を図7に示す。図において、符号11はジャイロ・ロ
ータを、符号12はジャイロ・ロータ回転軸を示す。ま
た、符号10は、ジャイロ・ロータ11を支える枠であ
るジンバルを、符号13はジンバル回転軸を、符号14
はジンバル回転軸13まわりの復元力として働くバネ
を、符号15は回転運動の減衰を行うジンバル回転軸1
3まわりのダンパを示す。なお、ここでいう「ダンパ」
は回転運動の減衰を行う全ての手段の総称を意味する。
また、符号20は制御対象となる主系を、符号21は主
系回転軸を、符号22、23は主系回転軸21回りのバ
ネおよびダンパを示す。なお、図において、記号Φxは
ジンバル10の角変位を、記号Φyは主系20の角変位
を符号Ωはジャイロ・ロータ11の回転速度を表わして
いる。
【0003】図に示す直交座標系において、制御対象と
なる主系20のy軸回りの振動を抑制するためにジンバ
ル10をxz平面に設ける。そして、ジャイロモーメン
トを発生させるために回転速度Ωで回転するジャイロ・
ロータ11をz軸上に設置する。ここで、ジンバル10
はジンバル回転軸13を中心として回転可能に支持され
るとともに、ジンバル回転軸回りのバネ14によって、
図示の位置(中立位置)に弾性的に支持され、さらに、
ダンパ15により回転運動が減衰されるようになってい
る。また、主系20は主系回転軸21を中心として回転
可能に支持されるとともに、主系回転軸回りのバネ22
によって、図示の位置(中立位置)に弾性的に支持さ
れ、さらに、ダンパ23により回転運動が減衰されるよ
うになっている。この減揺装置において、外乱による主
系20のy軸まわりの回転(主系の回転角Φy)によ
り、ジャイロ・ロータ11には、ジンバル回転軸13の
x軸まわりにジャイロモーメントが作用する。さらに、
ジンバル10と主系20は、バネ14とダンパ15によ
り接続、支持されているため、ジンバル10の回転によ
るジャイロモーメントによりy軸に制振作用が働く。こ
こで、ジンバル10の回転は、ジンバル10と主系20
間に取り付けたバネ14とダンパ15で調節する。な
お、実際に用いる際は、主系は船舶やゴンドラ自身を指
し、主系のバネやダンパは、主系本体の重力や形状によ
るバネ、空気や水等の粘性などによるダンパを指す。こ
れら主系のバネやダンパを制御することは困難であり、
減揺装置は、そのジンバル回転軸回りのバネやダンパを
制御することで、主系の制振効果を出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に、ジンバル10
と主系20間のダンパ15がブレーキ等の摩擦力を利用
したもので構成される場合のダンパ15の摩擦力および
バネ14の復元力によるトルクとジンバル回転角Φxと
の関係を示す。図8において、実線はダンパ15の摩擦
力によるトルクを、破線はバネ14の復元力によるトル
クを示している。ここで、実線で示す摩擦力によるトル
クが正および負の範囲で示されているのは、ジンバルの
回転による角速度の符号により、摩擦力のトルクの符号
が反転するためである。また、破線で示すバネ14の復
元力によるトルクは、ねじりバネを用いた場合、図のよ
うにジンバルの回転角Φxに比例する。図8より、符号
Bで示すジンバルの回転角Φxの範囲が−θよりθの間
では、摩擦力によるトルクがバネの復元力によるトルク
より大きくなる。よって、この範囲ではジンバル10が
保持(静止)される。ジンバル10が保持されると主系
20に対する制振が効かない。よって、制振を効かすた
めには保持角−θおよびθを小さくする必要がある。し
かし、十分な制振を行うには、摩擦力を大きくする必要
がある。そのため、ダンパ15の摩擦力の設定が難し
い、という課題があった。本発明はこのような事情に鑑
みてなされたものでジンバルが保持される保持領域を小
さくする、すなわち保持角を小さくする一方で、主系に
十分な制振効果を与える摩擦力の設定ができる減揺装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、主系回転軸
を中心として揺動する主系に設けられた支持手段と、該
支持手段により、前記主系回転軸を含む平面内で主系回
転軸と直交する方向へ向けて支持されたジンバル回転軸
と、該ジンバル回転軸に支持されて一体に回転するジン
バルと、該ジンバルに支持され、前記主系回転軸および
ジンバル回転軸と直交する方向に向けられた軸を中心と
して回転するジャイロ・ロータと、前記ジンバルと支持
手段との間に設けられてこれらの間に摩擦力を与える摩
擦力付与手段と、前記ジンバルの回転角度を検出する検
出手段と、この検出手段に検出された回転角度によって
前記摩擦力付与手段の摩擦力を制御する制御手段と、を
備えたことを特徴とする減揺装置である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の減揺装置において、前記摩擦力付与手段が、前
記ジンバルと支持手段との間に段階的あるいは連続的な
摩擦力を与えることを特徴としている。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の減揺装置において、前記制御手段が、前記摩擦
力付与手段の摩擦力を電気的指令により制御することを
特徴としている。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の減揺装置において、前記摩擦力付与手段が、前
記主系もしくは前記支持手段の固定系と、前記ジンバル
もしくは前記ジンバル回転軸の回転系の一方に第1の摩
擦板を備え、他の一方に該第1の摩擦板と接する第2の
摩擦板を備え、該第2の摩擦板は前記制御手段による電
気的指令により磁力を増減させるコイルを備えたことを
特徴としている。
【0009】次に、請求項5に記載の発明は、主系回転
軸を中心として揺動する主系に設けられた支持手段と、
該支持手段により、前記主系回転軸を含む平面内で主系
回転軸と直交する方向へ向けて支持されたジンバル回転
軸と、該ジンバル回転軸に支持されて一体に回転するジ
ンバルと、該ジンバルに支持され、前記主系回転軸およ
びジンバル回転軸と直交する方向に向けられた軸を中心
として回転するジャイロ・ロータと、前記ジンバルと支
持手段との間に設けられ、前記ジンバルもしくは前記ジ
ンバル回転軸の回転系の回転角に応じて摩擦力を与える
摩擦力付与手段と、を備えたことを特徴とする減揺装置
である。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の減揺装置において、前記摩擦力付与手段が、前
記主系もしくは前記支持手段の固定系と、前記ジンバル
もしくは前記ジンバル回転軸の回転系の一方に第1の摩
擦板を備え、他の一方に第2の摩擦板を備え、前記第1
の摩擦板は摩擦面に角度を有し、前記第2の摩擦板は弾
性力により前記第1の摩擦板に圧接されることを特徴と
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
減揺装置を図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の一実施形態によ
る減揺装置を示す図である。同図において図6の各部に
対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略す
る。本実施形態の減揺装置の構成は図7に示す従来の減
揺装置に以下の構成変更をしたものである。具体的に
は、符号20は制御対象となる主系を、符号10はジン
バルを表している。ここで、ジンバル10はジンバル回
転軸13を介して、主系20に固定された支持部90、
接続部91により主系20に支持されている。また、ジ
ンバル回転軸13は、ジンバル回転軸13と支持部90
とを接続する接続部91により回転可能に接続されてい
る。なお、接続部91には、図7に示すバネ14あるい
はこれと同等のものであって、ジンバル回転角に応じた
復元力を生じるものを含むものとする。
【0012】図2は、図1の減揺装置におけるジンバル
回転軸13の端部を詳細に示した図である。図において
符号60は主系20あるいは支持部90に固定される固
定摩擦板を、符号70はジンバル回転軸13に固定され
た回転板を表している。また、図2より固定摩擦板60
の周辺には、図3に示すように複数のスイッチ61が設
けられ、このスイッチ61からの信号によりコントロー
ラ63は、固定摩擦板60に設けられたコイル62の磁
力を制御する。なお、スイッチ61は図3に示すように
ジンバルの回転角Φxがゼロとなる位置からプラス側に
角度θ’およびマイナス側に角度−θ’の位置に設けら
れているものとする。また、回転板70には、バネ72
により固定摩擦板60に圧接して摩擦力を生じさせるた
めの摩擦板71が設けられ、さらにスイッチ61を作動
させるためのスイッチ作動片73が回転摩擦板のジンバ
ルの回転角Φxが”ゼロ”となる位置、すなちジンバル
回転軸13の中心とスイッチ作動片73を結ぶ線が図7
に示すジャイロ・ロータ回転軸12の方向と一致するよ
うに設けられている。そして、摩擦板71はコイル62
の磁力により固定摩擦板60に対する圧接力が変わり、
摩擦板71と固定摩擦板60との間に生じる摩擦力が段
階的に変化するようになっている。
【0013】次にコントローラ63の動作を説明する。
ジンバルの回転角Φxが小さい場合、すなわち −θ’<Φx<θ の範囲では回転板70に設けられたスイッチ作動片73
は図3に示す範囲Aにある。しかし、ジンバルの回転角
Φxが範囲Aを越えるときに、スイッチ作動片73によ
りスイッチ61が作動し、検知信号がコントローラ63
に送られる。ここで、ジンバル10が回転を始める前の
スイッチ作動回数の初期値を”ゼロ”とすると、スイッ
チ61の検知信号が奇数回コントローラに送られた時に
はスイッチ作動片73は範囲A以外、すなわちジンバル
回転角Φxが Φx ≦ −θ’ あるいは Φx ≧ θ にあり、偶数回の場合には範囲A、すなわち −θ’ ≦ Φx ≦ θ にあることを検知できる。よって、コントローラ63
は、スイッチ61からの検知信号の回数をカウントし、
カウントした回数が偶数の場合にはコイルを”off”
として磁力を切り摩擦板71と固定摩擦板60との摩擦
力を弱める制御を行う。一方、奇数の場合にはコイル
を”on”として磁力を生じさせ摩擦板71と固定摩擦
板60との摩擦力を強める制御をおこなう。なお、コン
トローラ63はカウントした回数が奇数か偶数かのみを
判断すればよいので、カウントの為のカウンタは1ビッ
トでよい。
【0014】これにより、摩擦力によるトルクは、図4
の実線で示すようにジンバルの回転角Φxに応じて2段
階の摩擦力の切り換えができるようになる。また図4か
ら分かるように実線で示す摩擦力によるトルクが破線で
示す復元力によるトルクを越える保持領域B’(−θ”
〜θ”)を図8に示す従来の保持領域B(−θ〜θ)よ
りも小さくする、すなわち保持角を小さくすることがで
きる。また摩擦力を段階的に制御できるようにすること
で、主系20に十分な制振効果を与える摩擦力の設定が
可能となる。図5(a)に摩擦力が一定の場合の主系の
時間軸応答の解析例、(b)に摩擦力が2段に切り換え
る本実施の形態の場合の主系の時間軸応答の解析例を示
す。図より本実施の形態による減揺装置の方が制振効果
が大きいことが分かる。
【0015】なお、上記実施形態における減揺装置とし
て、スイッチ61を2つ設け2段階の摩擦力の制御を行
っているが、スイッチを多く設けることにより摩擦力の
多段階の切り換えを可能とし、更に制振効果が増すよう
な摩擦力設定ができるようにしもよい。また、上記実施
形態における減揺装置として、ジンバル回転軸13端部
に回転板70を設け、固定摩擦板60を主系20あるい
は支持部90に固定しているが、主系20もしくは支持
部90の固定系と、ジンバル10もしくはジンバル回転
軸13の回転系の一方に回転板70を設け、他の一方に
この回転板70と接する固定摩擦板60を設ける構成と
してもよい。また、上記実施形態における減揺装置とし
て、スイッチ61およびコントローラ63を省きし、コ
イル62を所定のジンバル回転角範囲にのみ設けること
により段階的な摩擦力の制御を行なうようにしてもよ
い。
【0016】(第2の実施の形態)図6を用いて図1の
減揺装置における他の実施の形態を説明する。図6は、
図1の他の実施の形態による減揺装置におけるジンバル
回転軸13の端部の詳細に示した図である。図において
符号80は主系20あるいは支持部90に固定される固
定板を、符号81はジンバル回転軸13に固定され、ジ
ンバル回転軸13とともに回転する回転摩擦板を表す。
また、固定板80には、固定摩擦板82がバネ83によ
り接続されている。ここで、固定摩擦板82は、バネ8
3により回転摩擦板81に圧接される。一方回転摩擦板
81において、固定摩擦板82と接する摩擦面は角度を
もっている。そのため、ジンバル回転角Φxに応じて、
回転摩擦板81と固定摩擦板82との押しつけ圧が変わ
り、摩擦力を可変にする構造となっている。よって、摩
擦力によるトルクが復元力によるトルクを越える保持領
域を小さくする、すなわち保持角を小さくできる一方
で、ジンバル回転角Φxに応じて、主系20に十分な制
振効果を与える摩擦力の設定が可能となる。また、回転
摩擦板81の摩擦面に角度をもたせることにより、ジン
バル回転角Φxに対して、連続的な摩擦力の変化を容易
に実現できる。なお、上記実施形態における減揺装置と
して、ジンバル回転軸13端部に回転摩擦板81を設
け、固定摩擦板82を主系20あるいは支持部90に固
定しているが、主系20もしくは支持部90の固定系
と、ジンバル10もしくはジンバル回転軸13の回転系
の一方に回転摩擦板81を設け、他の一方にこの回転摩
擦板81と接する固定摩擦板82を設ける構成としても
よい。また、上記実施形態における減揺装置として、固
定摩擦板82がバネ83により回転摩擦板81に圧接さ
れるが、バネに限定されるものではなく、弾性物を固定
板80と固定摩擦板82との間に設け、この弾性物の弾
性力により回転摩擦板81に圧接されるようにしてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による減揺
装置によれば、下記の効果を得ることができる。請求項
1に記載の発明によれば、ジンバルと支持手段との間に
設けられてこれらの間に摩擦力を与える摩擦力付与手段
と、ジンバルの回転角度を検出する検出手段と、この検
出手段に検出された回転角度によって摩擦力付与手段の
摩擦力を制御する制御手段とを設けた。これにより、摩
擦力によるトルクが復元力によるトルクを越える保持領
域を小さくできる、すなわち保持角を小さくできる一方
で、ジンバル回転角Φxに応じて、主系に十分な制振効
果を与える摩擦力の設定が可能となり、制振効果の高い
減揺装置を実現できる。
【0018】また、請求項2に記載の発明によれば、摩
擦力付与手段は、ジンバルと支持手段との間に段階的あ
るいは連続的な摩擦力を与える。このように、段階的あ
るいは連続的に摩擦力を変化させることで、トルクが復
元力によるトルクを越える保持領域を小さくできる、す
なわち保持角を小さくできる一方で、ジンバル回転角Φ
xに応じて、主系に十分な制振効果を与える段階的ある
いは連続的な摩擦力の設定が可能となり、制振効果の高
い減揺装置を実現できる。
【0019】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、摩擦力付与手段の摩擦力を電気的指令により
制御する。これにより、摩擦力付与手段による擦力の段
階的あるいは連続的な制御が可能となり、制振効果の高
い減揺装置を実現できる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、摩擦力付
与手段は、第1の摩擦板と、この第1の摩擦板と接する
第2の摩擦板を備え、第2の摩擦板は制御手段による電
気的指令により磁力を増減させるコイルを備えている。
コイルの磁力により摩擦力の調節ができるので、摩擦力
によるトルクが復元力によるトルクを越える保持領域を
小さくできる一方で、ジンバル回転角Φxに応じて、主
系に十分な制振効果を与える摩擦力の設定が可能とな
る。
【0021】また、請求項5に記載の発明によれば、ジ
ンバルと支持手段との間に設けられ、前記ジンバルもし
くは前記ジンバル回転軸の回転系の回転角に応じて摩擦
力を与える摩擦力付与手段設けている。これにより、摩
擦力によるトルクが復元力によるトルクを越える保持領
域を小さくできる、すなわち保持角を小さくできる一方
で、ジンバル回転角Φxに応じて、主系に十分な制振効
果を与える摩擦力の設定が可能となり、制振効果の高い
減揺装置を実現できる。
【0022】また、請求項6に記載の発明によれば、摩
擦力付与手段は、主系もしくは支持手段の固定系と、ジ
ンバルもしくはジンバル回転軸の回転系の一方に第1の
摩擦板を備え、他の一方に第1の摩擦板と接する第2の
摩擦板を備え、第1の摩擦板は摩擦面に角度を有し、第
2の摩擦板は弾性力により前記第1の摩擦板に圧接され
ている。この第1の摩擦板の摩擦面の角度により、連続
的な摩擦力の設定ができるので、摩擦力によるトルクが
復元力によるトルクを越える保持領域を小さくできる一
方で、ジンバル回転角Φxに応じて、主系に十分な制振
効果を与える摩擦力の設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による減揺装置を示す図
である。
【図2】 図1の減揺装置におけるジンバル回転軸の端
部を詳細に示した図である。
【図3】 図2の固定摩擦板をジンバル回転軸方向から
みた図である。
【図4】 本発明の減揺装置による復元力および摩擦力
によるトルクとジンバル回転角との関係を示した図であ
る。
【図5】 摩擦力一定の場合と摩擦力が可変の場合の主
系の時間軸応答を示した図である。
【図6】 本発明の他の実施形態の減揺装置におけるジ
ンバル回転軸の端部を詳細に示した図である。
【図7】 減揺装置の一従来例の構成図である。
【図8】 図7の減揺装置による復元力および摩擦力に
よるトルクとジンバル回転角との関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
10 ジンバル 13 ジンバル回
転軸 20 主系 60 固定摩擦板 61 スイッチ 6
2 コイル 63 コントローラ 70 回転板 7
1 摩擦板 72 バネ 73 スイッチ作動片 80 固定板 81 回転摩擦板 8
2 固定摩擦板 83 バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主系回転軸を中心として揺動する主系に
    設けられた支持手段と、 該支持手段により、前記主系回転軸を含む平面内で主系
    回転軸と直交する方向へ向けて支持されたジンバル回転
    軸と、 該ジンバル回転軸に支持されて一体に回転するジンバル
    と、 該ジンバルに支持され、前記主系回転軸およびジンバル
    回転軸と直交する方向に向けられた軸を中心として回転
    するジャイロ・ロータと、 前記ジンバルと支持手段との間に設けられてこれらの間
    に摩擦力を与える摩擦力付与手段と、 前記ジンバルの回転角度を検出する検出手段と、 この検出手段に検出された回転角度によって前記摩擦力
    付与手段の摩擦力を制御する制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする減揺装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦力付与手段は、 前記ジンバルと支持手段との間に段階的あるいは連続的
    な摩擦力を与えることを特徴とする請求項1記載の減揺
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記摩擦力付与手段の摩擦力を電気的指令により制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の減揺装置。
  4. 【請求項4】 前記摩擦力付与手段は、 前記主系もしくは前記支持手段の固定系と、前記ジンバ
    ルもしくは前記ジンバル回転軸の回転系の一方に第1の
    摩擦板を備え、他の一方に該第1の摩擦板と接する第2
    の摩擦板を備え、 該第2の摩擦板は前記制御手段による電気的指令により
    磁力を増減させるコイルを備えたことを特徴とする請求
    項3記載の減揺装置。
  5. 【請求項5】 主系回転軸を中心として揺動する主系に
    設けられた支持手段と、 該支持手段により、前記主系回転軸を含む平面内で主系
    回転軸と直交する方向へ向けて支持されたジンバル回転
    軸と、 該ジンバル回転軸に支持されて一体に回転するジンバル
    と、 該ジンバルに支持され、前記主系回転軸およびジンバル
    回転軸と直交する方向に向けられた軸を中心として回転
    するジャイロ・ロータと、 前記ジンバルと支持手段との間に設けられ、前記ジンバ
    ルもしくは前記ジンバル回転軸の回転系の回転角に応じ
    て摩擦力を与える摩擦力付与手段と、を備えたことを特
    徴とする減揺装置。
  6. 【請求項6】 前記摩擦力付与手段は、 前記主系もしくは前記支持手段の固定系と、前記ジンバ
    ルもしくは前記ジンバル回転軸の回転系の一方に第1の
    摩擦板を備え、他の一方に該第1の摩擦板と接する第2
    の摩擦板を備え、 前記第1の摩擦板は摩擦面に角度を有し、 前記第2の摩擦板は弾性力により前記第1の摩擦板に圧
    接されることを特徴とする請求項5記載の減揺装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008055368A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Hitachi Koki Co Ltd 遠心機
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