JPH1024620A - 露光装置、露光方法および印刷装置 - Google Patents

露光装置、露光方法および印刷装置

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JPH1024620A
JPH1024620A JP17904496A JP17904496A JPH1024620A JP H1024620 A JPH1024620 A JP H1024620A JP 17904496 A JP17904496 A JP 17904496A JP 17904496 A JP17904496 A JP 17904496A JP H1024620 A JPH1024620 A JP H1024620A
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gradation
gradation level
level
light
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JP17904496A
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English (en)
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Fumiyoshi Itou
郁義 伊東
Satoru Takizawa
悟 滝沢
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Cycolor System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイカラーメディアなどの感光性のメディア
に対し、複数のLEDを用いて露光する露光装置におい
て、多階調レベルの露光を簡易な構成で実現し、安価で
分解能の高い露光装置を提供する。 【解決手段】 供給された10ビットの階調データのう
ち、上位8ビットを個々のLEDに対応したレジスター
23にセットし、下位2ビットの値によってレジスター
23の値を1つ上げる。これにより、個々のLED1〜
LED4は、8ビットの階調レベルで制御でき、これら
のLEDによって1つのドットが露光されるトータルの
露光時間は10ビットの分解能を得ることができる。ま
た、LED1〜LED4は各階調レベルにおいてほぼ同
じ割合(デューティー)で点灯するので、固体差が大き
く現れず、また、特定のLEDが劣化するといった不具
合も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイカラーメディ
アなどの感光性の用紙に画像を形成する印刷装置に用い
られる露光装置および露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー写真やカラープリントを作成する
1つの方法として、感光性の用紙を露光して絵や文字と
いった画像を形成する方法がある。感光性の用紙には、
一枚の支持体に感色性の異なる感光乳剤を三層重ねて感
光材とした多層乳剤発色現象法を用いたものや、各乳剤
層に色素と現像主剤を含んだフィルムを用いて露光と同
時に現像できるようにしたものもある。また、サイカラ
ーメディアと称される発色物質とフォトイニシエータを
含んだマイクロカプセル(サイリス)を感光材として用
いたものがある。このサイカラーメディアは、薄いポリ
エステルなどの支持体の表面に非常に小さなサイリスが
無数にコーディングされており、これらに光を当ててサ
イリスを硬化あるいは軟化させることにより特定の色の
サイリスのみを活性化したのち、圧力をかけてつぶすこ
とにより所定の色の画像を形成することができるように
している。他の感光性用紙においても、発色の原理は異
なるが、画像の色、あるいはその補色の光を照射して感
光性用紙を露光し、画像を形成する必要がある。
【0003】このような感光性用紙を露光する方法とし
ては、白色光をフィルターなどで3原色に分離して、そ
れぞれの原色で画像を形成したのち、これらを組み合わ
せて所定の色の画像あるいはその補色の画像を感光性用
紙の上に形成する方法が多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、特開平5−21
1666号、あるいは特開平5−278260号公報に
開示されているように、赤、緑および青の光を発するL
EDやレーザーを発光源として用い、これらの発光源を
制御することにより感光性用紙上に所定の色の画像を合
成し露光する技術が開発されている。このような色別の
光源を採用することにより、発光源をコンパクトにで
き、さらに、色によって露光時間を制御することも可能
となるので、色毎に露光特性の異なる感光材を備えた感
光性用紙に対して、色毎に適当な露光時間を設定でき
る。従って、感光材の露光特性が色によって異なってい
るメディアに対してもカラーバランスが良く、色の歪み
なども少ない画像を形成することができる。
【0005】さらに、現在、これらのLEDやレーザー
を光源として用いた露光装置において、露光量を確保す
るなどのために同一のドット(画素)を複数の光源で露
光することが検討されている。このため、図1に示すよ
うな印刷装置10が検討されており、露光用ヘッド15
をキャリッジ13に搭載し、シャフト12に沿って走査
方向Xに移動させ、また、感光性用紙を紙送りローラー
11によって所定の方向Yに紙送りしながら同一のドッ
トに対し複数の光源からの光(露出光)を繰り返し照射
して露光することが検討されている。
【0006】LEDなどの光源を複数個使用して感光材
(感光性用紙)を露光すう場合、露光量は光源の発光光
度と露光時間との積になる。従って、露光するドット毎
の露光量を変化させて階調制御を行うには、発光光度を
変化させるか、あるいは露光時間を変化させる方法が考
えられる。LEDなどの光源を用いた場合は、発光光度
をドット毎にダイナミックに変化させるのは非常に困難
であるので露光時間を制御する方法が通常は選択され
る。露光時間の制御方法は幾つか考えられ、露光周期
(あるドットに対し1つの光源から露光用の光(露出
光)を照射するために設定された間隔であって、あるド
ットに対する露光周期を経過すると次のドットの露光工
程が開始される)内の全ての時間を露光する、あるいは
しないの2値制御する方法と、さらに細かくLEDなど
の光源の発光時間を露光周期内でデューティー制御する
方法などが考えられる。
【0007】例えば、1つのドットに対し4つのLED
からの出射された露出光を用いて露光する場合、4つの
LEDのオン・オフ制御のみの組み合わせで露光する第
1の方法と、3つのLEDのオン・オフ制御と1つのL
EDのデューティー制御で露光する第2の方法と、さら
に、4つのLEDのデューティー制御で露光する第3の
方法などが考えられる。
【0008】まず、第1の方法は、ハードウェアは簡単
であるが、0〜4の5階調しか表現できず、現状で感光
性用紙に形成する画像は少なくとも256階調程度は必
要であるから現実的ではない。さらに、4つのLEDの
発光時間が均一にならず、いずれかのLEDの発光時間
が非常に長くなるので、劣化速度が速く、また、LED
の特性も変化し易く、安定した画像を長期間にわたり形
成することが難しい。
【0009】第2の方法は、図2に示すように、1つの
LED(本例ではLED4)を細かく、例えば64階調
制御し、他の3つのLEDはオン・オフ制御するだけで
256階調程度の細かな階調制御が可能になる。このた
め、ハードウェアもそれほど複雑にならないので多階調
制御できる露光用ヘッドを安価に提供することができ
る。しかしながら、個々のLEDには特性のばらつきが
あるので、4つのLEDの輝度のばらつきを考慮する
と、図3に示すように、オン・オフ制御するLEDを発
光する度に理想的な階調レベルの露光量のカーブからず
れて、連続した滑らかな階調レベルを表現できず、ステ
ップ的に変化する領域が発生する。このため、感光性用
紙に形成された画像に色むらが発生したり、カラーバラ
ンスが崩れやすいなどの問題がある。また、LEDは、
発熱によって輝度が変化する特性を持っているが、この
第2の方式では、4つのLEDの駆動デューティーがそ
れぞれ異なるので、露光中の発熱度合いがことなる。従
って、初期状態では4つのLEDの輝度が一定している
露光装置であっても、露光を継続して行う内に、デュー
ティーの高いLEDの輝度が落ちて理想的な階調レベル
の曲線から外れてしまう。また、デューティーが大きく
ことなると、上述したように製品寿命を縮める原因とな
る。
【0010】一方、第3の方法は、4つのLEDのそれ
ぞれを同じデューティーで点灯することができるので、
上記のようなステップ的な階調レベルの変動もなく、ま
た、露光中の輝度の変化の問題も発生せず、多階調制御
を行うことができる。しかしながら、この方法では、4
つのLEDのそれぞれについて、1ドット毎に多階調制
御するハードウェアが必要となる。実際の感光性用紙の
発色濃度変化は露光量の変化に対してリニアではなく、
発色濃度の変化がリニアになるように露光量を調整する
ガンマ補正を行う必要がある。従って、256階調のリ
ニアな発色濃度を実現しようとすると、露光量の制御は
それよりも高い分解能が必要になる。サイカラーメディ
アなどの感光性材料を露光する場合は、4倍程度の分解
能が必要である。このため、256階調の画像を形成す
るためには、1000(10ビット)程度の分解能を備
えた露光制御回路が必要になる。従って、この第3の方
法においては、それぞれのLEDに対し1000階調程
度に露光時間を制御可能な制御回路が必要となり、ハー
ドウェア的には非常に高価になる。さらに、印刷時間を
延ばさないためには露光周期を延ばすことができないの
で、階調レベルが高くなるほど、非常に処理速度の速い
ハードウェアが必要となり、この点でも露光装置や印刷
装置が高価格になる原因になる。このため、多階調の画
像を形成するにはこの第3の方法が好ましいのである
が、実際のカラープリンタなどに必要とされる1000
階調程度の高分解能を備えた露光装置は非常に高価とな
り、パソコンなどと並んで家庭やオフォースなどで使用
するパーソナルユース等のプリンターに搭載することが
困難である。
【0011】そこで、本発明においては、このような複
数の光源から出射された露出光によりそれぞれのドット
(画素)を露光する際に、多階調レベルの制御が可能で
あり、それぞれの光源のデューティーをほぼ一定に保つ
ことができ、さらに、安価なハードウェアで実現可能な
露光装置および露光方法を提供することを目的としてい
る。また、限られた露光周期の中でそれほど処理速度を
上げなくても多階調レベルの制御を行える露光装置およ
び露光方法を提供することも目的としている。そして、
安価で高画質の画像を印刷できる印刷装置を実現できる
露光装置および露光方法を提供することも目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、LE
Dなどの複数群の光源の個々の階調レベルを、各ドット
が露光されるトータルの階調レベルに合わせてサイクリ
ックに増減することにより、個々の光源の制御に必要な
階調レベルを削減し、さらに、全ての光源のデューティ
ーが同程度になるようにしている。このため、本発明の
露光装置は、感光性用紙を複数m群の光源から出射され
た光により走査して画像を形成可能な露光手段と、整数
nの階調レベルを指示可能な階調情報が入力される主階
調レベル制御手段と、複数の光源のそれぞれに対し整数
nを整数mで割った整数に等しいか、または大きな整数
lの階調レベルを設定可能なm個の階調レベル設定部を
備えた副階調レベル制御手段とを有し、主階調レベル制
御手段が階調情報の階調レベルiを整数mで割った整数
の階調レベルjおよび余りkに対し、k番目以内として
予め登録された階調レベル設定部に階調レベルjより1
つ高い階調レベルj+1を設定し、その他の階調レベル
設定部に対し階調レベルjを設定することを特徴として
いる。
【0013】例えば、感光性用紙を4群の光源から出射
された光により走査して画像を形成可能な露光手段を備
えた露光装置で1000階調レベル程度の分解能を実現
するには、1000階調程度のレベルを指示可能な10
ビットの階調情報が入力される主階調レベル制御手段
と、4群の光源のそれぞれに対し256階調レベルを設
定可能な4つの8ビットの階調レベル設定部を備えた副
階調レベル制御手段とを設け、主階調レベル制御手段に
より、階調情報の上位8ビット、すなわち、10ビット
の階調情報を4で割った整数値を階調レベル設定部にセ
ットし、階調情報の下位2ビットに、すなわち、10ビ
ットの階調情報を4で割った余りの値に対応して階調レ
ベル設定部の値に1を追加し、各光源を点灯すれば良
い。光源がLEDの場合は、各階調レベル設定部の値に
よってそれぞれの光源のデューディーを制御することに
より、それぞれの光源の露光時間を制御し、光源全体の
露光時間としては10ビットの階調情報に対応した分解
能を得ることができる。
【0014】すなわち、本発明の露光方法は、所定のド
ットに対し指示された階調レベルiを整数mで割った整
数の階調レベルjおよび余りkに対し、k番目以内とし
て設定された光源を発光させるときは階調レベルjより
1つ高い階調レベルj+1で発光させて、残りの光源を
発光させるときは階調レベルjで発光させるようにして
いる。従って、4群の光源から出射された光により走査
して画像を形成する露光方法においては、次のステップ
を繰り返して行うことを特徴としている。
【0015】1.1000階調レベル程度を指示できる
10ビットの階調情報に対し、階調情報の上位8ビット
を4群の光源のそれぞれに対応して設けられた8ビット
の階調レベル設定部にセットする。
【0016】2.階調情報の下位2ビットに対応して階
調レベル設定部の値に1を追加する。
【0017】3.階調レベル設定部の値に対応したディ
ーティーで光源を点灯して露光する。
【0018】このような露光方法は、論理回路としてハ
ードウェア的に提供することも可能であり、また、マイ
クロコンピュータなどを制御するソフトウェアとしてR
OMなどに収納して提供することも可能である。
【0019】このように、本発明においては、例えば、
10ビットの階調情報によって表される階調レベルを、
個々の光源においては8ビットの階調レベルで実現する
ことが可能であり、これらの光源を制御するハードウェ
アを簡略化できると共に、ハードウェアの分解能をそれ
ほど高くしなくて済む。従って、多階調レベルの画像
を、安価なハードウェアで印刷することができる。ま
た、個々の光源は、1レベル相違する程度のほぼ同じ階
調レベルで点灯するので、デューティーもほぼ同じとな
り、露光中の輝度変化の問題もなく、また、特定の光源
だけが劣化するといった問題も未然に防止できる。
【0020】従って、本発明の露光装置と、感光性用紙
を露光手段に対し所定のタイミングで相対的に搬送し、
所定のドットを複数の光源から出射された露出光によっ
て繰り返し露光できるようにしたドット送り手段とを設
けることにより、多階調レベルで高分解能の画像を形成
可能な印刷装置を安価に提供することができる。ドット
送り手段は、所定のタイミングで感光性用紙の側を送る
手段や、あるいは、感光性用紙に対し露光手段の側を送
る手段を用いることができ、これら両方の手段を用いる
ことももちろん可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図4に、本発明に係るの印刷装置
10をブロック図を用いて示してある。本例の印刷装置
10の概略構成は図1に示した印刷装置と同様であり、
キャリッジ13に露光用ヘッド15が搭載され感光性の
メディア1に対し走査方向Xに移動し、さらに、メディ
ア1を所定の方向Yに紙送りしながらメディア1に画像
を形成するようになっている。本例の印刷装置10は、
中央制御装置であるCPU30によって全体が制御され
るようになっており、メディア1の上の各々のドットを
露光する露光周期にタイミングを合わせて露光用ヘッド
15およびメディア1を移動できるようになっている。
このため、CPU30の制御部31は、紙送りローラー
11を紙送り制御部17を介して制御できるようになっ
ている。さらに、キャリッジ13をシャフト12に沿っ
て走査方向Xに往復動するためのキャリッジモーター1
4も、制御部31がキャリッジ制御部18を介して制御
できるようになっている。また、制御部31は、RAM
などの画像データ記憶部16から、露光用ヘッド15の
各光源によって露光する各ドットの画像データを取得
し、そのデータを主階調レベル制御部35に供給して各
光源を点灯し、メディア1に画像を形成する機能も備え
ている。
【0022】本例の露光装置20は、複数の光源LED
1〜LED4を備えた光源部21と、これらのLED1
〜LED4のそれぞれに階調データを供給する副階調レ
ベル制御部22と、画像データ記憶部16から階調デー
タ供給部36を介して供給された階調情報(階調デー
タ)を各LED1〜LED4の点灯すべき階調データに
変換して副階調レベル制御部22に設定する主階調レベ
ル制御部35とを備えている。なお、図4には、露光装
置20から出射される3原色(赤色、緑色および青色、
あるいは、シアン、マゼンダおよびイエロー)の露出光
のうちの1つの色、例えば赤色の露出光を照射する部分
を代表して示してあり、他の色の露出光においてもそれ
ぞれ同様の構成でメディアに照射することができる。ま
た、本例では、LEDを光源として用いており、LED
1〜LED4の4つのLEDからの露出光をメディア1
の1つのドットに対し繰り返し照射し、画像を露光する
ようにしているが、LEDの数は4つに限定されないこ
とはもちろんであり、また、半導体レーザーなども光源
として用いることができる。
【0023】本例の4つのLEDを用いた露光装置20
においては、副階調レベル制御部22に、それぞれのL
ED1〜LED4に対応した4つの8ビットレジスター
(階調レベル設定部)23a〜23dを設けてある。ま
た、光源部21には、4つのLED1〜LED4に対応
した4つの8ビットカウンター25a〜25dが設けら
れており、このカウンター25a〜25dのそれぞれか
らは、カウンターに値がセットされダウンカウントが開
始される高レベルになり、フルカウントしてカウンター
の値が0になると低レベルになる信号(リップルキャリ
ー、RC)26a〜26dが出力されるようになってい
る。これらの信号RC26a〜26dは、それぞれのカ
ウンター25a〜25dのイネーブル端子に戻されてお
り、フルカウントすると次の露光周期の始めにカウンタ
ー25a〜25dにデータがセットされるまでカウント
を停止するようになっている。さらに、光源部21に
は、LED1〜LED4の各々に対応して、LEDを点
灯するための電力を供給するドライバー27a〜27d
が設けられており、それぞれのドライバー27a〜27
dは、対応する信号RC26a〜26dが高レベルのと
きに対応するLED1〜LED4に電力を供給してLE
Dを点灯するようになっている。なお、本例において
は、露光用ヘッド15に露光手段である光源部21およ
び副階調レベル制御部22が搭載されており、CPU3
0から階調データがフレキシブルケーブルなどを介して
供給されるようになっている。もちろん、副階調レベル
制御部22は露光用ヘッド15とは別の基板上に構成す
ることも可能であり、レジスター23a〜23dからカ
ウンター25a〜25dにフレキシブルケーブルを介し
てデータを供給するようにすることも可能である。
【0024】本例の露光装置20においては、階調デー
タ供給部36から主階調レベル制御部35に供給される
階調データは10ビットのデータであり、1000階調
程度を指示できるようになっている。主階調レベル制御
部35は、この10ビットの階調データを受け取り、図
5に示すようなステップで8ビットの階調データに変化
し、副階調レベル制御部22の各レジスター23a〜2
3dに供給するようになっている。まず、ステップ51
で、階調データ供給部36から、例えば、LED4が次
の露光周期で面するドットの10ビットの階調データx
を取得する。次に、ステップ52において、その階調デ
ータxの上位8ビットのデータをLED4に対応するレ
ジスター(R)23dにセットする。さらに、ステップ
53において、階調データxの下位2ビットのデータを
判断し、その下位2ビットのデータがLED4に対応し
て予め定められた値であればステップ54においてレジ
スター(R)23dの値に1を加算する。本例において
は、4つのLED1〜LED4の階調レベルをサイクリ
ックに増加することにより、10ビットの階調データを
8ビットの階調データに変換している。このため、階調
データxの下位2ビットが「00」のときは、LED1
〜LED4に対応したレジスター23a〜23dのいず
れに対してもステップ54は行われず、LED1〜LE
D4は全て同じ露光時間で点灯する。一方、階調データ
xの下位2ビットが「01」のときは、例えば、LED
4に対応するレジスター23dの値が1つ加算され、L
ED4だけが1レベル長く点灯する。従って、LED1
〜LED4によって露光されるトータルの露光時間は1
レベル分だけ長くなる。同様に、階調データxの下位2
ビットが「10」のときは、LED3およびLED4に
対応するレジスター23cおよび23dの値が1づつ加
算され、LED3およびLED4が1レベルづつ長く点
灯し、トータルの露光時間は2レベル分だけ長くなる。
また、階調データxの下位2ビットが「11」のときは
LED2〜LED4に対応する3つのレジスター23b
〜23dの値が1づつ加算され、トータルの露光時間は
3レベル分だけ長くなる。
【0025】ステップ55において、各LED1〜LE
D4に対応するレジスター23a〜23dの全てに8ビ
ットの階調データがセットされるまで上記のステップが
繰り返される。レジスター23a〜23dに8ビットの
階調データがセットされると、ステップ56において、
次の露光周期の開始信号29によりそれぞれのレジスタ
ー23a〜23dの値がカウンター25a〜25dにロ
ードされる。そして、上述したように各カウンター25
a〜25dの値がフルカウントされる間、それぞれのL
ED1〜LED3が点灯する。
【0026】このような処理によって、10ビットの階
調データxは8ビットの階調データに変換され、各LE
D1〜LED4がその8ビットの階調データで指示され
たデューティーで点灯する。本例の露光装置20におい
ては、各ドットに対し同時にLED1〜LED4からの
露出光が照射されるようになっていないが、露光用ヘッ
ド15が走査方向Xに移動し、さらに、メディア1が紙
送りされることにより、各ドットに対し数露光周期の間
隔をおいてLED1〜LED4からの露出光が照射さ
れ、トータルの露光時間はLED1〜LED4の点灯時
間の和として得られるようになっている。このため、個
々のLED1〜LED4は8ビットで制御されても、ト
ータルの露光時間としては10ビットの分解能を得るこ
とができる。各階調レベルを示す10ビットの階調デー
タxに対して各LED1〜LED4に割り当てられる8
ビットの階調レベルは例えば図6に示したようになる。
このように、本例の露光装置20においては、4つのL
ED1〜LED4を用いて1つの色を露光するようにし
ているので、10ビットの階調データxの4レベル分の
増減に対し、各LED1〜LED4の階調データをサイ
クリックに1レベル分づつ増減することにより、LED
1〜LED4により露光されたトータルの結果として1
0ビットの分解能を得られるようにしている。また、L
ED1〜LED4は、同一のドットを露光する際は、露
光時間が1レベル分違う程度でほぼ同じ状態(デューテ
ィー)で点灯するので、図7に示すように微視的にはL
ED1〜LED4の輝度の差が現れるが全体として10
ビットの階調レベルに対しリニアに対応した露光量を各
ドットに対し照射することができる。一方、LED1〜
LED4の各光源の制御に着目すると8ビットの階調制
御で良いので、レジスターやカウンターなども8ビット
用のものを採用できる。さらに、CPU30から各レジ
スターに転送されるデータも8ビットで良いので処理速
度を向上でき、ハードウェアの速度を大幅に速くする必
要もなくなる。
【0027】なお、本例の露光装置20においては、1
0ビットの階調データxの値が1020(2ビット表示
で1111111100)を越えると、各LED1〜L
ED4に供給される8ビットの階調データがオーバーフ
ローすることになる。このため、主階調レベル制御部3
5に1020を越える階調データが供給された場合はリ
ミッターを設け、それぞれのLED1〜LED4には8
ビットで最大の階調データが供給できるようになってい
る。これにより、1020を越える階調データがあった
場合であっても、印刷処理中に不具合が発生したり、印
刷された画像に色むらなどが発生するのを防止し、画像
の品質が劣化しないようにしている。
【0028】また、本例では、10ビットで指示される
階調レベルを4つの光源(LED)を用いて表現する例
を示してあるため、10ビットのデータを4で割った結
果に相当する上位8ビットのデータを無条件で各光源の
レジスターにセットし、10ビットのデータを4で割っ
た残りに相当する下位2ビットのデータで対応する光源
の階調レベルを1つ上げて微調整を行っている。
【0029】もちろん、本発明は4つの光源に限定され
ることなく個々の光源の光量や種類によってm個、ある
いはm群の光源を用いて露光する露光装置においても適
応可能である。m個あるいはm群の光源を用いてn(整
数)階調レベルの露光量を制御するには、個々の光源に
対しn/mの整数lの階調レベルで制御することが必要
となる。従って、少なくともl階調レベルの階調データ
を設定できるレジスターなどの階調レベル設定部を副階
調レベル制御部に設けることが必要となる。そして、あ
るドットに対する階調データが階調レベルiのときは、
階調レベルiをmで割った整数値jと余りkに対し、m
群の光源のうち、k番目以内として予め設定されている
光源であるときはその階調レベルをj+1にセットし、
それ以外の光源であるときは階調レベルをjにセットし
て露光を行う。各ドットに対してこのようにm個の光源
をnより少ないl階調レベルで制御して露光すると、ト
ータルの露光量は上述したようにn階調レベルの分解能
を持たせることができる。従って、各光源を制御する回
路は簡略化でき、処理速度が速く、高分解能を備えた露
光装置を安価に提供することができる。また、あるドッ
トに対し露光するときに、各光源はほぼ同じデューティ
ーで点灯されるので、各光源の固体差が大きく現れるこ
とはなく、ほぼリニアな特性を得ることができる。ま
た、各光源が同じ階調レベル(露光時間、あるいはデュ
ーティー)で点灯するので、特定の光源が劣化してしま
ったり、あるいは温度によって特性が変化してしまうと
いった不具合も防止することができる。さらに、本例の
露光装置および露光方法においては、LEDといった安
価で安定した光源であるが、固体差があり、また、1つ
の素子では感光性のメディアを露光する光量が得にくい
光源を用いて上記のようなほぼリニアな特性を持った露
光装置を実現することができる。このため、パーソナル
ユースに適した小型で高解像度の画像を印刷可能なカラ
ープリンターなどの印刷装置を安価に提供することがで
きる。
【0030】もちろん、このような露光方法は、複数の
LEDなどの光源を同時点灯してレンズ系などを用いて
1つのドットに集光するような露光装置に対しても適用
することが可能であり、また、走査方向に多数のLED
などの光源を並べて走査方向のドットを同時に露光する
露光装置に対しても適用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、複数の光源を用いて感光性のメディアを露光する際
に、それぞれの光源の階調レベルを順番に増減すること
により、各ドットの階調レベルに対して少ない階調レベ
ルでそれぞれの光源を制御できる。このため、より簡易
なハードウェアを用いて、処理速度が速く、多階調の画
像を形成することが可能となり、多階調の画像を形成可
能な露光装置および印刷装置を安価に提供することがで
きる。さらに、本発明の露光装置および露光方法におい
ては、全ての階調レベルにおいて複数の光源がほぼ同じ
階調レベルで点灯するので、光源の固体差がほとんど現
れず、階調レベルに対しほぼリニアな露光量を得ること
ができ、また、特定の光源の劣化が進んだり、特性が変
化して階調レベルに影響をもたらすことも未然に防止で
きる。従って、本発明の露光装置および露光方法を用い
ることにより、LEDなどの安価な光源を用いてカラー
バランスが良く、色の歪みなども少ない高画質の画像を
高速で形成可能であり、さらに、パソコンなどと共に家
庭やオフィースで手軽に使用できできるカラー印刷装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の光源を用いて感光性用紙を露光する印刷
装置の概略構成を模式的に示す図である。
【図2】4つのLEDの内、1つのLEDを階調制御し
て露光するときの各LEDの制御状態を示す図である。
【図3】図2に示す制御方法を採用したときの露光量の
特性を示すグラフである。
【図4】本発明に係る印刷装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の露光方法を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の露光方法における各LEDの制御状態
を示す図である。
【図7】図5に示す制御方法における露光量の特性を示
すグラフである。
【符号の説明】
1・・感光性メディア 10・・印刷装置 11・・紙送りローラー 12・・シャフト 13・・キャリッジ 14・・キャリッジモーター 15・・露光用ヘッド 16・・画像データ記憶部 17・・紙送り制御部 18・・キャリッジ制御部 20・・露光装置 21・・光源部 22・・副階調レベル制御部 23・・レジスター 25・・カウンター 30・・CPU 31・・制御部 35・・主階調レベル制御部 36・・階調データ供給部 LED1〜LED4・・光源(LED)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 13/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性用紙を複数m群の光源から出射さ
    れた光により走査して画像を形成可能な露光手段と、 整数nの階調レベルを指示可能な階調情報が入力される
    主階調レベル制御手段と、 前記複数の光源のそれぞれに対し前記整数nを整数mで
    割った整数に等しいか、または大きな整数lの階調レベ
    ルを設定可能な前記m個の階調レベル設定部を備えた副
    階調レベル制御手段とを有し、 前記主階調レベル制御手段は、前記階調情報の階調レベ
    ルiを前記整数mで割った整数の階調レベルjおよび余
    りkに対し、前記k番目以内として予め登録された前記
    階調レベル設定部に階調レベルjより1つ高い階調レベ
    ルj+1を設定し、その他の前記階調レベル設定部に前
    記階調レベルjを設定することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 感光性用紙を4群の光源から出射された
    光により走査して画像を形成可能な露光手段と、 10ビットの階調情報が入力される主階調レベル制御手
    段と、 前記4群の光源のそれぞれに対し8ビットの階調レベル
    設定部を備えた副階調レベル制御手段とを有し、 前記主階調レベル制御手段は、前記階調情報の上位8ビ
    ットを前記階調レベル設定部にセットし、前記階調情報
    の下位2ビットに対応して前記階調レベル設定部の値に
    1を追加することを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記光源はLEDで
    あり、前記副階調レベル制御手段は、前記階調レベル設
    定部の値によってそれぞれの前記光源のデューディーを
    制御する手段を備えていることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 感光性用紙の所定の画素を複数m群の光
    源から出射された光により走査して画像を形成する露光
    方法であって、 入力された階調レベルiを前記整数mで割った整数の階
    調レベルjおよび余りkに対し、前記k番目以内として
    設定された前記光源を発光させるときは階調レベルjよ
    り1つ高い階調レベルj+1で発光させ、残りの前記光
    源を発光させるときは前記階調レベルjで発光させるこ
    とを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 感光性用紙の所定の画素を4群の光源か
    ら出射された光により走査して画像を形成する露光方法
    であって、 10ビットの階調情報に対し、この階調情報の上位8ビ
    ットを前記4群の光源のそれぞれに対応して設けられた
    8ビットの階調レベル設定部にセットする工程と、 前記階調情報の下位2ビットに対応して前記階調レベル
    設定部の値に1を追加する工程と、 前記階調レベル設定部の値に対応したディーティーで前
    記光源を点灯して露光する工程とを有することを特徴と
    する露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の露光装置と、前記感光
    性用紙を前記露光手段に対し所定のタイミングで相対的
    に搬送するドット送り手段とを有することを特徴とする
    印刷装置。
JP17904496A 1996-07-09 1996-07-09 露光装置、露光方法および印刷装置 Pending JPH1024620A (ja)

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KR1019980701606A KR19990044363A (ko) 1996-07-09 1997-07-07 노광장치, 노광방법 및 인쇄장치
CN97190872.9A CN1197427A (zh) 1996-07-09 1997-07-07 曝光装置,曝光方法以及印刷装置
PCT/JP1997/002352 WO1998001303A1 (fr) 1996-07-09 1997-07-07 Dispositif d'exposition, procede d'exposition et imprimante
EP97929550A EP0864430A1 (en) 1996-07-09 1997-07-07 Aligner, exposure method and printer
EA199800282A EA000971B1 (ru) 1996-07-09 1997-07-07 Устройство экспонирования, способ экспонирования и печатающее устройство
US09/029,909 US6130700A (en) 1996-07-09 1997-07-07 Aligner, exposure method and printer

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002014427A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Noritsu Koki Co Ltd レーザ露光装置及び写真処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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