JP3183094B2 - 光学式プリンタにおける階調記録制御装置 - Google Patents
光学式プリンタにおける階調記録制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光体ヘッドあるいはL
EDヘッドなどを用いて線走査露光を行う光学式プリン
タにおける階調記録制御装置に関するものである。
EDヘッドなどを用いて線走査露光を行う光学式プリン
タにおける階調記録制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光体あるいはLEDをプリンタヘッド
として用い、該ヘッドより出射される光を印画紙などに
露光することによりカラーあるいはモノクローム画像を
印刷する方式の光学式プリンタが開発されている。この
ような光学式プリンタの一例として、本出願人が先に提
案した銀塩写真方式VFPH(蛍光プリントヘッド:Va
cuum Fluorescent Print Head )カラープリンタシステ
ム(特願平4−253499号)を図5に示す。図5に
おいて、1は出力画像が記録されるインスタントカラー
フィルムなどの印画紙、2はその上に蛍光プリントヘッ
ド(以下、「VFPH」という)3、RGB色分解フィ
ルタ4およびセルフォックレンズアレイ5が載置され、
矢印方向に移動可能になされた移動ステージである。
として用い、該ヘッドより出射される光を印画紙などに
露光することによりカラーあるいはモノクローム画像を
印刷する方式の光学式プリンタが開発されている。この
ような光学式プリンタの一例として、本出願人が先に提
案した銀塩写真方式VFPH(蛍光プリントヘッド:Va
cuum Fluorescent Print Head )カラープリンタシステ
ム(特願平4−253499号)を図5に示す。図5に
おいて、1は出力画像が記録されるインスタントカラー
フィルムなどの印画紙、2はその上に蛍光プリントヘッ
ド(以下、「VFPH」という)3、RGB色分解フィ
ルタ4およびセルフォックレンズアレイ5が載置され、
矢印方向に移動可能になされた移動ステージである。
【0003】3はVFPHであり、真空容器の中に、電
子を放出するカソード電極と、グリッド電極と、所定の
ドットパターンが蛍光体によって被着されている複数本
の帯状アノード電極が封入されており、グリッド電極に
印加される画像信号によって電子がアノード電極に到達
することをコントロールすることによって、所定のタイ
ミングで電圧が印加されているアノード電極上に被着さ
れている蛍光体ドットの発光のオン/オフを行なうよう
になされているものである。4はVFPH3のアノード
電極上に被着されている蛍光体ドットより出力される光
の中から特定の色、例えば赤(R)、緑(G)、青
(B)をそれぞれ通過させるRGB色分解フィルタであ
り、5はVFPH3から出射されRGB色分解フィルタ
4を通過した各色の光を印画紙1に照射するためのセル
フォックレンズアレイ(SLA)である。これら1〜5
によりカメラ部が構成されている。また、6は、VFP
H3のアノード電極とグリッド電極に印加する駆動信
号、および、移動ステージ2に移動用モータ制御信号な
どの移動制御信号を供給するコントロール部である。
子を放出するカソード電極と、グリッド電極と、所定の
ドットパターンが蛍光体によって被着されている複数本
の帯状アノード電極が封入されており、グリッド電極に
印加される画像信号によって電子がアノード電極に到達
することをコントロールすることによって、所定のタイ
ミングで電圧が印加されているアノード電極上に被着さ
れている蛍光体ドットの発光のオン/オフを行なうよう
になされているものである。4はVFPH3のアノード
電極上に被着されている蛍光体ドットより出力される光
の中から特定の色、例えば赤(R)、緑(G)、青
(B)をそれぞれ通過させるRGB色分解フィルタであ
り、5はVFPH3から出射されRGB色分解フィルタ
4を通過した各色の光を印画紙1に照射するためのセル
フォックレンズアレイ(SLA)である。これら1〜5
によりカメラ部が構成されている。また、6は、VFP
H3のアノード電極とグリッド電極に印加する駆動信
号、および、移動ステージ2に移動用モータ制御信号な
どの移動制御信号を供給するコントロール部である。
【0004】このように構成されたカラープリンタシス
テムは、印刷画像を形成する水平方向1ライン分の画像
データを順次グリッド電極に加え、アノード電極に順次
所定のタイミングで駆動電圧を供給しながら移動ステー
ジ2を矢印方向に移動することによって線走査露光を行
い、カラープリントを行なうことができるものである。
そして、このようなVFPHカラープリンタは、発光面
がフラットであるため像の歪が少ない、駆動電圧を制御
することによりRGB個別に露光条件を設定できるため
カラーバランスが自由にとれ忠実度の高い色再現ができ
る、発光時間制御による濃度変調方式を用いているので
解像度を犠牲にすることなく多階調を得ることができ
る、などの特徴を有しているものである。
テムは、印刷画像を形成する水平方向1ライン分の画像
データを順次グリッド電極に加え、アノード電極に順次
所定のタイミングで駆動電圧を供給しながら移動ステー
ジ2を矢印方向に移動することによって線走査露光を行
い、カラープリントを行なうことができるものである。
そして、このようなVFPHカラープリンタは、発光面
がフラットであるため像の歪が少ない、駆動電圧を制御
することによりRGB個別に露光条件を設定できるため
カラーバランスが自由にとれ忠実度の高い色再現ができ
る、発光時間制御による濃度変調方式を用いているので
解像度を犠牲にすることなく多階調を得ることができ
る、などの特徴を有しているものである。
【0005】なお、この例においては、印画紙1を固定
して、VFPH3、RGB色分解フィルタ4およびSL
A5を移動させているが、逆に、VFPH3、RGB色
分解フィルタ4およびSLA5を固定し、印画紙1を移
動させるようにしてもよい。また、この例においては、
RGB色分解フィルタ4を用いることにより、3色同時
露光を行なっているが、R、G、Bそれぞれの色のフィ
ルタを別個に設け、それらを順次切り替えて使用し走査
を3回繰り返すことによってカラー画像を印刷するよう
にしてもよい。
して、VFPH3、RGB色分解フィルタ4およびSL
A5を移動させているが、逆に、VFPH3、RGB色
分解フィルタ4およびSLA5を固定し、印画紙1を移
動させるようにしてもよい。また、この例においては、
RGB色分解フィルタ4を用いることにより、3色同時
露光を行なっているが、R、G、Bそれぞれの色のフィ
ルタを別個に設け、それらを順次切り替えて使用し走査
を3回繰り返すことによってカラー画像を印刷するよう
にしてもよい。
【0006】図6に上記コントロール部6のブロック図
を示す。この図において、11はマイクロプロセッサな
どからなる中央処理装置、12は画像用メモリ13への
画像データの書き込みを制御するためのメモリコントロ
ーラ、13は印刷すべき画像データを格納するための画
像用メモリ、14は図示しない原画像データ源から画像
データを読み込むためのバッファ、15は各種データが
転送されるバスである。また、16は、中央処理装置1
1により制御され、処理に必要な各種タイミング信号を
生成出力する記録タイミングコントローラ、17は、画
像用メモリ13から読み出された複数ビットからなる画
像データから、上位ビット側のデータまたは下位ビット
側のデータのいずれか一方を選択してヘッドドライバ群
18に階調データとして供給する上位/下位データセレ
クタ、18はVFPH3のアノード電極およびグリッド
電極に駆動信号を供給するためのヘッドドライバ群、3
は前記VFPHである。さらに、20は、記録タイミン
グコントローラ16から入力されるタイミング信号など
に基づき、移動ステージ2を制御するための移動用制御
信号を発生する機構部コントローラである。なお、2は
前記した移動ステージであり、ヘッド移動用モータや各
種スイッチおよびセンサが設けられているものである。
を示す。この図において、11はマイクロプロセッサな
どからなる中央処理装置、12は画像用メモリ13への
画像データの書き込みを制御するためのメモリコントロ
ーラ、13は印刷すべき画像データを格納するための画
像用メモリ、14は図示しない原画像データ源から画像
データを読み込むためのバッファ、15は各種データが
転送されるバスである。また、16は、中央処理装置1
1により制御され、処理に必要な各種タイミング信号を
生成出力する記録タイミングコントローラ、17は、画
像用メモリ13から読み出された複数ビットからなる画
像データから、上位ビット側のデータまたは下位ビット
側のデータのいずれか一方を選択してヘッドドライバ群
18に階調データとして供給する上位/下位データセレ
クタ、18はVFPH3のアノード電極およびグリッド
電極に駆動信号を供給するためのヘッドドライバ群、3
は前記VFPHである。さらに、20は、記録タイミン
グコントローラ16から入力されるタイミング信号など
に基づき、移動ステージ2を制御するための移動用制御
信号を発生する機構部コントローラである。なお、2は
前記した移動ステージであり、ヘッド移動用モータや各
種スイッチおよびセンサが設けられているものである。
【0007】このように構成されたカラープリンタシス
テムにおいて、中央処理装置11により、パーソナルコ
ンピュータや画像ファイル装置などの図示しない原画像
データ源から原画像データがバッファ14およびバス1
5を介して読み出され、該読み出された原画像データ
は、メモリコントローラ12の制御のもとにVFPH3
を駆動するために適した所定のアドレス配置に変換され
て画像用メモリ13に書き込まれる。ここでは、画像デ
ータは1ドット毎にR,G,B各色8ビットで表わされ
ており、各色毎に256階調を表示するようになされて
いる。画像用メモリ13に格納された画像データは、後
述する階調制御のために、上位/下位データセレクタ1
7において、上位4ビットおよび下位4ビットに分割さ
れ、階調データとして所定タイミング毎にヘッドドライ
バ群18に供給される。
テムにおいて、中央処理装置11により、パーソナルコ
ンピュータや画像ファイル装置などの図示しない原画像
データ源から原画像データがバッファ14およびバス1
5を介して読み出され、該読み出された原画像データ
は、メモリコントローラ12の制御のもとにVFPH3
を駆動するために適した所定のアドレス配置に変換され
て画像用メモリ13に書き込まれる。ここでは、画像デ
ータは1ドット毎にR,G,B各色8ビットで表わされ
ており、各色毎に256階調を表示するようになされて
いる。画像用メモリ13に格納された画像データは、後
述する階調制御のために、上位/下位データセレクタ1
7において、上位4ビットおよび下位4ビットに分割さ
れ、階調データとして所定タイミング毎にヘッドドライ
バ群18に供給される。
【0008】図7にヘッドドライバ群18の構成を示
す。この図に示すように、ヘッドドライバ群18はグリ
ッドドライバ180とアノードドライバ187とからな
る。グリッドドライバ180は、4ビットの画像データ
を供給されて16階調を表現する16階調ドライバであ
り、記録タイミングコントローラ16から各種制御信号
およびタイミング信号を供給され、上位/下位データセ
レクタ17から供給される画像データに基づいてVFP
H30のグリッド電極に画像信号に応じた駆動信号を印
加するものである。このグリッドドライバ180は、シ
フトレジスタ181、ラッチ回路群182、カウンタ1
83、比較回路群184、アンド回路群185および高
電圧バッファ186から構成されている。また、アノー
ドドライバ187は記録タイミングコントローラ16か
らタイミング信号を印加されてVFPH3のアノード電
極に順次選択信号を印加するものである。
す。この図に示すように、ヘッドドライバ群18はグリ
ッドドライバ180とアノードドライバ187とからな
る。グリッドドライバ180は、4ビットの画像データ
を供給されて16階調を表現する16階調ドライバであ
り、記録タイミングコントローラ16から各種制御信号
およびタイミング信号を供給され、上位/下位データセ
レクタ17から供給される画像データに基づいてVFP
H30のグリッド電極に画像信号に応じた駆動信号を印
加するものである。このグリッドドライバ180は、シ
フトレジスタ181、ラッチ回路群182、カウンタ1
83、比較回路群184、アンド回路群185および高
電圧バッファ186から構成されている。また、アノー
ドドライバ187は記録タイミングコントローラ16か
らタイミング信号を印加されてVFPH3のアノード電
極に順次選択信号を印加するものである。
【0009】このように構成されたグリッドドライバ1
80において、記録タイミングコントローラ16から供
給されるデータクロックにしたがって、上位/下位デー
タセレクタ17から印刷すべき画像情報のうち1ライン
分の画像データの上位4ビットあるいは下位4ビットが
順次シフトレジスタ181に読み込まれる。そして、1
ライン分の画像データの上位4ビットあるいは下位4ビ
ットがシフトレジスタ181に読み込まれたときに記録
タイミングコントローラ16から出力されるストローブ
パルスにより、シフトレジスタ181の内容がラッチ回
路群182に取り込まれる。同時に、カウンタ183は
記録タイミングコントローラ16から発生される階調制
御パルスの計数を開始する。比較回路群184において
ラッチ回路群182の出力とカウンタ183の出力とが
比較され、該比較回路群184からは、両者が一致する
までハイレベルの信号が出力され、両者が一致したとき
にローレベルの信号が出力される。この比較回路群18
4の出力は、アンド回路群185においてクリア信号と
論理積をとられ、高電圧バッファ186に印加されてそ
れぞれ対応するグリッド電極に高圧の駆動信号が印加さ
れ、1ライン分の発光記録が行われる。なお、クリア信
号は階調制御パルスが15個発生する毎に短時間ローレ
ベルとなる信号であり、ローレベルとなったときにカウ
ンタ183をリセットするものである。
80において、記録タイミングコントローラ16から供
給されるデータクロックにしたがって、上位/下位デー
タセレクタ17から印刷すべき画像情報のうち1ライン
分の画像データの上位4ビットあるいは下位4ビットが
順次シフトレジスタ181に読み込まれる。そして、1
ライン分の画像データの上位4ビットあるいは下位4ビ
ットがシフトレジスタ181に読み込まれたときに記録
タイミングコントローラ16から出力されるストローブ
パルスにより、シフトレジスタ181の内容がラッチ回
路群182に取り込まれる。同時に、カウンタ183は
記録タイミングコントローラ16から発生される階調制
御パルスの計数を開始する。比較回路群184において
ラッチ回路群182の出力とカウンタ183の出力とが
比較され、該比較回路群184からは、両者が一致する
までハイレベルの信号が出力され、両者が一致したとき
にローレベルの信号が出力される。この比較回路群18
4の出力は、アンド回路群185においてクリア信号と
論理積をとられ、高電圧バッファ186に印加されてそ
れぞれ対応するグリッド電極に高圧の駆動信号が印加さ
れ、1ライン分の発光記録が行われる。なお、クリア信
号は階調制御パルスが15個発生する毎に短時間ローレ
ベルとなる信号であり、ローレベルとなったときにカウ
ンタ183をリセットするものである。
【0010】このVFPHカラープリンタにおいては、
時間幅変調(PWM)方式で、印画濃度を発光時間によ
って直接制御することにより256段階の階調を表現し
ている。すなわち、1画素を発光記録するための時間を
16等分して、それを1/16を占める第1の期間と1
5/16を占める第2の期間とに分割し、第1の期間に
おいては、パルス幅tの階調制御パルスを16階調ドラ
イバに供給して当該画像データの下位4ビットに対応す
る時間だけVFPH3のグリッド電極に駆動信号を供給
する。続いて第2の期間において、パルス幅16tの第
2の階調制御パルスを16階調ドライバに供給して当該
画像データの上位4ビットに対応する時間だけ前記グリ
ッド電極に駆動信号を供給する。このようにして、16
階調ドライバを使用して256階調を表現することがで
きる。
時間幅変調(PWM)方式で、印画濃度を発光時間によ
って直接制御することにより256段階の階調を表現し
ている。すなわち、1画素を発光記録するための時間を
16等分して、それを1/16を占める第1の期間と1
5/16を占める第2の期間とに分割し、第1の期間に
おいては、パルス幅tの階調制御パルスを16階調ドラ
イバに供給して当該画像データの下位4ビットに対応す
る時間だけVFPH3のグリッド電極に駆動信号を供給
する。続いて第2の期間において、パルス幅16tの第
2の階調制御パルスを16階調ドライバに供給して当該
画像データの上位4ビットに対応する時間だけ前記グリ
ッド電極に駆動信号を供給する。このようにして、16
階調ドライバを使用して256階調を表現することがで
きる。
【0011】このことを図8を用いてさらに詳細に説明
する。この図は階調データが「47H 」(添え字「H」
は16進数を意味する。)の場合における一画素につい
ての階調制御の様子を説明するための図である。この図
において、(1)は上位/下位データセレクタに対して
画像データの上位4ビットあるいは下位4ビットのいず
れを選択するかを指定するLow /High信号、(2)は階
調制御パルス、(3)は上位/下位データセレクタ17
から転送される階調データを取り込むためのストローブ
パルス、(4)は上位/下位データセレクタ17から出
力される階調データ、(5)は16階調ドライバの出力
信号である発光記録データを示している。この図に示す
ように、上位/下位データセレクタ17からまず画像デ
ータの下位4ビット、この例の場合は「7H 」が、シフ
トレジスタ181に転送される。この転送されたデータ
はストローブパルスによりラッチ回路群182にラッチ
される。一方、カウンタ183においてパルス幅tの階
調制御パルスを計数し、該計数値とラッチ回路群182
にラッチしている階調データ「7H 」とを比較回路群1
84において比較し、比較回路群184は該比較結果が
等しくなるまでハイレベルの出力をアンド回路群185
に出力し、高電圧バッファ186がグリッド電極に対し
駆動信号を出力する。これにより、図の(5)に示す7
tの期間だけ発光記録される。
する。この図は階調データが「47H 」(添え字「H」
は16進数を意味する。)の場合における一画素につい
ての階調制御の様子を説明するための図である。この図
において、(1)は上位/下位データセレクタに対して
画像データの上位4ビットあるいは下位4ビットのいず
れを選択するかを指定するLow /High信号、(2)は階
調制御パルス、(3)は上位/下位データセレクタ17
から転送される階調データを取り込むためのストローブ
パルス、(4)は上位/下位データセレクタ17から出
力される階調データ、(5)は16階調ドライバの出力
信号である発光記録データを示している。この図に示す
ように、上位/下位データセレクタ17からまず画像デ
ータの下位4ビット、この例の場合は「7H 」が、シフ
トレジスタ181に転送される。この転送されたデータ
はストローブパルスによりラッチ回路群182にラッチ
される。一方、カウンタ183においてパルス幅tの階
調制御パルスを計数し、該計数値とラッチ回路群182
にラッチしている階調データ「7H 」とを比較回路群1
84において比較し、比較回路群184は該比較結果が
等しくなるまでハイレベルの出力をアンド回路群185
に出力し、高電圧バッファ186がグリッド電極に対し
駆動信号を出力する。これにより、図の(5)に示す7
tの期間だけ発光記録される。
【0012】第1の期間T1が終了すると、Low /High
信号が反転し、画像データの内の上位4ビットが上位/
下位データセレクタ17からヘッドドライバ群18のシ
フトレジスタ181に転送される。そして、期間T2以
降は記録タイミングコントローラ16から16tのパル
ス幅を有する第2の階調制御パルスが出力され、上記と
同様にして、カウンタ183はパルス幅16tの階調制
御パルスの計数を開始し、比較回路群184は取り込ん
だ上位4ビットの「4H 」を計数するまで発光記録デー
タをグリッド電極に駆動信号として供給する。これによ
り、図の(5)に示す64tの期間、発光記録データが
グリッドに供給されることとなる。これにより、階調デ
ータが「47H 」のとき、全255t時間中の71t
(=7t+4×16t)時間だけ発光記録されることと
なる。このようにして、16階調ドライバを使用して2
56階調の表現を行わせることができる。
信号が反転し、画像データの内の上位4ビットが上位/
下位データセレクタ17からヘッドドライバ群18のシ
フトレジスタ181に転送される。そして、期間T2以
降は記録タイミングコントローラ16から16tのパル
ス幅を有する第2の階調制御パルスが出力され、上記と
同様にして、カウンタ183はパルス幅16tの階調制
御パルスの計数を開始し、比較回路群184は取り込ん
だ上位4ビットの「4H 」を計数するまで発光記録デー
タをグリッド電極に駆動信号として供給する。これによ
り、図の(5)に示す64tの期間、発光記録データが
グリッドに供給されることとなる。これにより、階調デ
ータが「47H 」のとき、全255t時間中の71t
(=7t+4×16t)時間だけ発光記録されることと
なる。このようにして、16階調ドライバを使用して2
56階調の表現を行わせることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の光学式
プリンタは時間幅変調(PWM)方式で印画濃度を発光
時間によって直接制御し多階調を表現しているため、階
調を1ドット毎に制御することができ、インパクトプリ
ンタなどで一般的に行なわれている面積階調方式に見ら
れるような階調と解像度とのトレードオフの関係がな
く、解像度を犠牲にすることなくハイライトからシャド
ーまで滑らかな階調表現をすることができるものであ
る。しかしながら、グレースケールなどのように順次増
加あるいは減少するような画像データを記録したときに
は、画像データの値が16の倍数となる値で明線または
暗線が現われ、リニアな階調再現が得られないという問
題があることが判明した。
プリンタは時間幅変調(PWM)方式で印画濃度を発光
時間によって直接制御し多階調を表現しているため、階
調を1ドット毎に制御することができ、インパクトプリ
ンタなどで一般的に行なわれている面積階調方式に見ら
れるような階調と解像度とのトレードオフの関係がな
く、解像度を犠牲にすることなくハイライトからシャド
ーまで滑らかな階調表現をすることができるものであ
る。しかしながら、グレースケールなどのように順次増
加あるいは減少するような画像データを記録したときに
は、画像データの値が16の倍数となる値で明線または
暗線が現われ、リニアな階調再現が得られないという問
題があることが判明した。
【0014】これは、画像データの下位4ビットに対応
する記録位置がT1 に固定的に割り当てられているため
に、画像データの下位4ビットの値が15から0または
0から15に変化するときにそれまでの記録位置とずれ
た位置にデータが記録されることとなり、結果として明
線や暗線が発生するためである。このことを図9を用い
て説明する。なお、この図においては、簡明にするため
に、発光記録時間および非発光時間の単位tは省略して
ある。図9は順次値が増加していく画像データを表示す
るときの発光記録データの一例を示すものであり、画像
データが「0DH 」〜「11H 」の部分および「2D
H 」〜「31H 」の部分が示されている。この図にみら
れるように、「0FH 」と「10H 」との間において
は、発光記録されない部分が255tとなっており、隣
接する「0DH」および「0EH 」における242tあ
るいは241tという値、および、「10H 」および
「11H 」の224tという値と比べて、大きな値とな
っている。同様に、「2FH 」の部分についても隣接す
る部分と比べて発光記録されない部分が大きな値となっ
ている。このような光学式プリンタは一次元発光素子と
印画紙とを相対的に移動させながら記録するものである
から、「0FH 」と「10H」との間においては黒色の
部分の面積が隣接する画素における黒色の部分とは異な
るものとなり、これにより、階調データが16の倍数と
なる値のところで明線あるいは暗線が生じることとなっ
ていた。
する記録位置がT1 に固定的に割り当てられているため
に、画像データの下位4ビットの値が15から0または
0から15に変化するときにそれまでの記録位置とずれ
た位置にデータが記録されることとなり、結果として明
線や暗線が発生するためである。このことを図9を用い
て説明する。なお、この図においては、簡明にするため
に、発光記録時間および非発光時間の単位tは省略して
ある。図9は順次値が増加していく画像データを表示す
るときの発光記録データの一例を示すものであり、画像
データが「0DH 」〜「11H 」の部分および「2D
H 」〜「31H 」の部分が示されている。この図にみら
れるように、「0FH 」と「10H 」との間において
は、発光記録されない部分が255tとなっており、隣
接する「0DH」および「0EH 」における242tあ
るいは241tという値、および、「10H 」および
「11H 」の224tという値と比べて、大きな値とな
っている。同様に、「2FH 」の部分についても隣接す
る部分と比べて発光記録されない部分が大きな値となっ
ている。このような光学式プリンタは一次元発光素子と
印画紙とを相対的に移動させながら記録するものである
から、「0FH 」と「10H」との間においては黒色の
部分の面積が隣接する画素における黒色の部分とは異な
るものとなり、これにより、階調データが16の倍数と
なる値のところで明線あるいは暗線が生じることとなっ
ていた。
【0015】そこで、本発明は、グレースケールなどの
ように順次増加あるいは減少するような画像データを記
録したときに、階調データが16の倍数となる値におい
て明線あるいは暗線が現れることのない光学式プリンタ
における階調記録制御装置を提供することを目的とす
る。
ように順次増加あるいは減少するような画像データを記
録したときに、階調データが16の倍数となる値におい
て明線あるいは暗線が現れることのない光学式プリンタ
における階調記録制御装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学式記録ヘッドを使用して線走査露光を
行うことにより画像を記録する光学式プリンタにおける
階調記録制御装置は、所定ビット数の階調データに応じ
て所定数の階調を発光記録させるヘッドドライバと、1
画素の記録時間を複数に等分した各期間毎に前記ヘッド
ドライバに前記所定ビット数の階調データを転送する階
調データ生成回路とを有する、光学式プリンタにおける
発光時間制御により階調制御を行う階調記録制御装置に
おいて、前記階調データ生成回路は、1画素の記録時間
を複数に等分した前記期間のいずれであるかを管理する
期間管理手段と、前記期間管理手段の出力と当該画像デ
ータの上位ビットとを比較する比較手段と、前記比較手
段の比較結果に応じて所定の階調データを前記ヘッドド
ライバに出力するセレクタ手段とを有し、前記画像デー
タの上位ビットに対応する階調データの転送の終了を前
記比較手段により検出して、引き続いて下位ビットに対
応する階調データを前記ヘッドドライバに転送するよう
にしたものである。
に、本発明の光学式記録ヘッドを使用して線走査露光を
行うことにより画像を記録する光学式プリンタにおける
階調記録制御装置は、所定ビット数の階調データに応じ
て所定数の階調を発光記録させるヘッドドライバと、1
画素の記録時間を複数に等分した各期間毎に前記ヘッド
ドライバに前記所定ビット数の階調データを転送する階
調データ生成回路とを有する、光学式プリンタにおける
発光時間制御により階調制御を行う階調記録制御装置に
おいて、前記階調データ生成回路は、1画素の記録時間
を複数に等分した前記期間のいずれであるかを管理する
期間管理手段と、前記期間管理手段の出力と当該画像デ
ータの上位ビットとを比較する比較手段と、前記比較手
段の比較結果に応じて所定の階調データを前記ヘッドド
ライバに出力するセレクタ手段とを有し、前記画像デー
タの上位ビットに対応する階調データの転送の終了を前
記比較手段により検出して、引き続いて下位ビットに対
応する階調データを前記ヘッドドライバに転送するよう
にしたものである。
【0017】
【作用】このように構成された本発明の階調記録制御装
置は、等分された期間を管理する期間管理手段および該
期間管理手段の出力と画像データの上位ビットとを比較
する比較手段を設けたことにより、上位ビットに対応す
る階調データの転送の終了を該比較手段により検出する
ことができ、それに引き続いて下位ビットに対応する階
調データをヘッドドライバに転送することができるよう
になったので、順次増加あるいは減少する値を有する画
像データを明線あるいは暗線を発生させることなく記録
することができる。
置は、等分された期間を管理する期間管理手段および該
期間管理手段の出力と画像データの上位ビットとを比較
する比較手段を設けたことにより、上位ビットに対応す
る階調データの転送の終了を該比較手段により検出する
ことができ、それに引き続いて下位ビットに対応する階
調データをヘッドドライバに転送することができるよう
になったので、順次増加あるいは減少する値を有する画
像データを明線あるいは暗線を発生させることなく記録
することができる。
【0018】
【実施例】図1に本発明による光学式プリンタのコント
ロール部6のブロック図を示す。この図において、移動
ステージ2、VFPH3、中央処理装置11、メモリコ
ントローラ12、画像用メモリ13、バッファ14、バ
ス15、記録タイミングコントローラ16、ヘッドドラ
イバ群18および機構部コントローラ20は、図6に示
した従来技術におけるものと同一であるので、詳細な説
明は省略する。本発明においては、図6における上位/
下位データセレクタ17に替えて階調データ生成回路1
9が用いられている点で相違している。なお、本発明の
光学式プリンタのカメラ部は図5に示した従来技術の場
合と同様であり、ヘッドドライバ群18の構成も図7に
示した従来技術におけるものと同様であるのでその詳細
な説明は省略する。
ロール部6のブロック図を示す。この図において、移動
ステージ2、VFPH3、中央処理装置11、メモリコ
ントローラ12、画像用メモリ13、バッファ14、バ
ス15、記録タイミングコントローラ16、ヘッドドラ
イバ群18および機構部コントローラ20は、図6に示
した従来技術におけるものと同一であるので、詳細な説
明は省略する。本発明においては、図6における上位/
下位データセレクタ17に替えて階調データ生成回路1
9が用いられている点で相違している。なお、本発明の
光学式プリンタのカメラ部は図5に示した従来技術の場
合と同様であり、ヘッドドライバ群18の構成も図7に
示した従来技術におけるものと同様であるのでその詳細
な説明は省略する。
【0019】図2は本発明において用いられる階調デー
タ生成回路の一実施例を示すブロック図である。この図
において、191は記録タイミングコントローラ16か
ら供給されるLow /High信号とクリア信号との論理積を
とるアンド回路、192は記録タイミングコントローラ
16から供給されるストローブ信号を計数する16進カ
ウンタであり、後述するデータ転送期間のうちのどの期
間にあるかを表示するためのものである。193は16
進カウンタ192から出力される4ビットの計数値がA
入力に、また、バス15より供給される8ビットの画像
データの内の上位4ビットがB入力に、それぞれ入力さ
れ、両入力データの大小関係を判定して、A>B、A=
BあるいはA<Bのいずれの状態であるかを出力する大
小比較器、194は、内部に定数「0H 」と「FH 」と
を有し、バス15からの8ビットの画像データが入力さ
れ、大小比較器193からの比較結果入力に応じてヘッ
ドドライバ群18に4ビットの階調データを出力するた
めのセレクタである。
タ生成回路の一実施例を示すブロック図である。この図
において、191は記録タイミングコントローラ16か
ら供給されるLow /High信号とクリア信号との論理積を
とるアンド回路、192は記録タイミングコントローラ
16から供給されるストローブ信号を計数する16進カ
ウンタであり、後述するデータ転送期間のうちのどの期
間にあるかを表示するためのものである。193は16
進カウンタ192から出力される4ビットの計数値がA
入力に、また、バス15より供給される8ビットの画像
データの内の上位4ビットがB入力に、それぞれ入力さ
れ、両入力データの大小関係を判定して、A>B、A=
BあるいはA<Bのいずれの状態であるかを出力する大
小比較器、194は、内部に定数「0H 」と「FH 」と
を有し、バス15からの8ビットの画像データが入力さ
れ、大小比較器193からの比較結果入力に応じてヘッ
ドドライバ群18に4ビットの階調データを出力するた
めのセレクタである。
【0020】図3は本発明における階調制御の様子を説
明するための図であり、図8と同様に「47H 」という
画像データを有する1画素を記録する場合について説明
するものである。この図において(1)は記録タイミン
グコントーラ16から出力されるLow /High信号であ
り、図7および図8において説明した従来技術において
使用されていたものと同一の信号である。ただし、本発
明においては、従来技術の場合とは異なり、上位/下位
データセレクタ17は用いられていない点に注意すべき
である。(2)はストローブパルスであり、このストロ
ーブパルスはグリッドドライバ180中のラッチ回路群
182にも供給されているものである。(3)は16進
カウンタ192の計数内容である。(4)は大小比較器
193における比較結果である。(5)はセレクタ19
4から出力される信号、すなわち、この階調データ生成
回路19から出力される階調データである。(6)は
(5)に示す階調データによりグリッドドライバから出
力される駆動信号を示すもので、印画紙3上に発光記録
される様子を示している。
明するための図であり、図8と同様に「47H 」という
画像データを有する1画素を記録する場合について説明
するものである。この図において(1)は記録タイミン
グコントーラ16から出力されるLow /High信号であ
り、図7および図8において説明した従来技術において
使用されていたものと同一の信号である。ただし、本発
明においては、従来技術の場合とは異なり、上位/下位
データセレクタ17は用いられていない点に注意すべき
である。(2)はストローブパルスであり、このストロ
ーブパルスはグリッドドライバ180中のラッチ回路群
182にも供給されているものである。(3)は16進
カウンタ192の計数内容である。(4)は大小比較器
193における比較結果である。(5)はセレクタ19
4から出力される信号、すなわち、この階調データ生成
回路19から出力される階調データである。(6)は
(5)に示す階調データによりグリッドドライバから出
力される駆動信号を示すもので、印画紙3上に発光記録
される様子を示している。
【0021】図3の(1)に示すように、本発明におい
ては、1画素の記録時間を17に等分している。そし
て、等分された期間T0 〜T16の各期間においてセレク
タ194から階調データをヘッドドライバ群18に転送
し、該転送された各階調データにより上記各転送期間よ
り1期間ずつ遅れた期間T1 〜T0 において16階調の
記録が行なわれるように構成されている。1回の16階
調の記録において0から15までの記録が可能であるか
ら、17回の16階調記録を行なうことにより、17×
15=255までの記録ができるので256階調を表現
することができることとなる。
ては、1画素の記録時間を17に等分している。そし
て、等分された期間T0 〜T16の各期間においてセレク
タ194から階調データをヘッドドライバ群18に転送
し、該転送された各階調データにより上記各転送期間よ
り1期間ずつ遅れた期間T1 〜T0 において16階調の
記録が行なわれるように構成されている。1回の16階
調の記録において0から15までの記録が可能であるか
ら、17回の16階調記録を行なうことにより、17×
15=255までの記録ができるので256階調を表現
することができることとなる。
【0022】階調データ生成回路19は次のように動作
をするように構成されている。 (イ)1画素記録時間を17等分した最初の1期間にお
いては、無条件に画像データの上位4ビットを出力す
る。 (ロ)大小比較器193の比較結果がA>Bのとき、す
なわち、16進カウンタ192の計数値の方が画像デー
タの上位4ビットよりも大きいときには、セレクタ19
4は0H を出力する。 (ハ)大小比較器193の比較結果がA=Bのとき、す
なわち、16進カウンタ192の計数値と画像データの
上位4ビットとが等しいときには、セレクタ194は画
像データの下位4ビットを出力する。 (ニ)大小比較器193の比較結果がA<Bのとき、す
なわち、画像データの上位4ビットの方が16進カウン
タ192の計数値よりも大きいときには、セレクタ19
4はFH を出力する。
をするように構成されている。 (イ)1画素記録時間を17等分した最初の1期間にお
いては、無条件に画像データの上位4ビットを出力す
る。 (ロ)大小比較器193の比較結果がA>Bのとき、す
なわち、16進カウンタ192の計数値の方が画像デー
タの上位4ビットよりも大きいときには、セレクタ19
4は0H を出力する。 (ハ)大小比較器193の比較結果がA=Bのとき、す
なわち、16進カウンタ192の計数値と画像データの
上位4ビットとが等しいときには、セレクタ194は画
像データの下位4ビットを出力する。 (ニ)大小比較器193の比較結果がA<Bのとき、す
なわち、画像データの上位4ビットの方が16進カウン
タ192の計数値よりも大きいときには、セレクタ19
4はFH を出力する。
【0023】図3を参照しながら、図2に示した階調デ
ータ生成回路19の動作を説明する。まず、現在注目し
ている画素の一つ前の画素の記録時間の最後の期間であ
るT0 において、Low /High信号がローレベルになる。
このとき、16進カウンタ192はLow /High信号がロ
ーレベルであるので、クリア状態になされている。そし
て、このときには上記(イ)のように、セレクタからは
画像データの上位4ビット、この場合は「4H 」がヘッ
ドドライバ群18に送出され、グリッドドライバ180
において前述した処理がなされ、(6)に示す期間T1
において、4tの時間発光記録される。なお、図2に示
す回路図では、上記(イ)の1画素記録時間を17等分
した最初の1期間において、無条件に画像データの上位
4ビットを出力するための構成が明示されていないが、
これは、例えば、low /High信号をセレクタ194に入
力することなどにより、実現することができる。
ータ生成回路19の動作を説明する。まず、現在注目し
ている画素の一つ前の画素の記録時間の最後の期間であ
るT0 において、Low /High信号がローレベルになる。
このとき、16進カウンタ192はLow /High信号がロ
ーレベルであるので、クリア状態になされている。そし
て、このときには上記(イ)のように、セレクタからは
画像データの上位4ビット、この場合は「4H 」がヘッ
ドドライバ群18に送出され、グリッドドライバ180
において前述した処理がなされ、(6)に示す期間T1
において、4tの時間発光記録される。なお、図2に示
す回路図では、上記(イ)の1画素記録時間を17等分
した最初の1期間において、無条件に画像データの上位
4ビットを出力するための構成が明示されていないが、
これは、例えば、low /High信号をセレクタ194に入
力することなどにより、実現することができる。
【0024】次の期間T1 においては、16進カウンタ
192は計数を開始するが、この期間には未だその計数
値は0であり、大小比較器193の出力はA<Bとな
り、セレクタ194からはFH が出力される。この出力
によりT2 の期間に15tだけ発光記録が行われる。期
間T2 においては、16進カウンタ192の計数出力が
1となるが、大小比較器193の出力は依然としてA<
Bであり、セレクタ194からはFH が出力され、T3
の期間に15tだけ発光記録される。以後同様にして、
処理が進行するが、期間T5 になると、16進カウンタ
192の計数出力が4となり、大小比較器193におけ
る判定結果がA=Bとなる。このときは、セレクタ19
4からは画像データの下位4ビット、この場合は7H 、
がヘッドドライバ群18に送出されることとなり、期間
T6 において、7tだけ発光記録される。
192は計数を開始するが、この期間には未だその計数
値は0であり、大小比較器193の出力はA<Bとな
り、セレクタ194からはFH が出力される。この出力
によりT2 の期間に15tだけ発光記録が行われる。期
間T2 においては、16進カウンタ192の計数出力が
1となるが、大小比較器193の出力は依然としてA<
Bであり、セレクタ194からはFH が出力され、T3
の期間に15tだけ発光記録される。以後同様にして、
処理が進行するが、期間T5 になると、16進カウンタ
192の計数出力が4となり、大小比較器193におけ
る判定結果がA=Bとなる。このときは、セレクタ19
4からは画像データの下位4ビット、この場合は7H 、
がヘッドドライバ群18に送出されることとなり、期間
T6 において、7tだけ発光記録される。
【0025】期間T6 になると、16進カウンタ192
の計数出力が5となり、大小比較器193の判定結果が
A>Bとなる。したがって、セレクタ194からは0H
が出力され、発光記録は行われない。以後、期間は、T
7 、T8 ・・・と順次進行していくが、大小比較器19
3の出力はA>Bが続き、セレクタ194からは0Hが
出力され続けるので、この画像データに対応する発光記
録は行われない。このようにして、画像データ47H に
対応して、(6)に示すように71t(=4t+15t
×4+7t)の期間発光記録が行われる。
の計数出力が5となり、大小比較器193の判定結果が
A>Bとなる。したがって、セレクタ194からは0H
が出力され、発光記録は行われない。以後、期間は、T
7 、T8 ・・・と順次進行していくが、大小比較器19
3の出力はA>Bが続き、セレクタ194からは0Hが
出力され続けるので、この画像データに対応する発光記
録は行われない。このようにして、画像データ47H に
対応して、(6)に示すように71t(=4t+15t
×4+7t)の期間発光記録が行われる。
【0026】このように、本発明によれば、現時点が1
7等分した発光記録期間のうちのどの期間に対応してい
るかを示す16進カウンタ192を設け、その計数値に
応じて、上位4ビットに対応する階調データに続けて下
位4ビットに対応する階調データをヘッドドライバ群1
8に出力して発光記録を行っているので、上位4ビット
に対応する発光記録と下位4ビットに対応する発光記録
とが連続して行われることとなる。
7等分した発光記録期間のうちのどの期間に対応してい
るかを示す16進カウンタ192を設け、その計数値に
応じて、上位4ビットに対応する階調データに続けて下
位4ビットに対応する階調データをヘッドドライバ群1
8に出力して発光記録を行っているので、上位4ビット
に対応する発光記録と下位4ビットに対応する発光記録
とが連続して行われることとなる。
【0027】このように構成された本発明により順次値
が増加していく階調データを表示するときの発光記録デ
ータの様子を図4に示す。この図は図9に示したものと
同様に階調データが「0DH 」〜「11H 」および「2
DH 」〜「31H 」に変化している部分を示している。
図4に示すように本発明によれば、非発光期間の長さが
順次なだらかに変化していることが分かる。特に、図9
における「0FH 」および「2FH 」のような特異点が
なくなっている。したがって、本発明によれば、階調デ
ータが16の倍数となる値において明線あるいは暗線が
発生することを防ぐことができる。
が増加していく階調データを表示するときの発光記録デ
ータの様子を図4に示す。この図は図9に示したものと
同様に階調データが「0DH 」〜「11H 」および「2
DH 」〜「31H 」に変化している部分を示している。
図4に示すように本発明によれば、非発光期間の長さが
順次なだらかに変化していることが分かる。特に、図9
における「0FH 」および「2FH 」のような特異点が
なくなっている。したがって、本発明によれば、階調デ
ータが16の倍数となる値において明線あるいは暗線が
発生することを防ぐことができる。
【0028】なお、上記実施例においては256階調を
表現する場合を対象としているが、本発明は、カウンタ
や大小比較器のビット数を変更することにより、他の階
調数を表現する場合についても適用することができるも
のである。そして、その場合には、以下に示す関係式に
よりカウンタの進数、大小比較器の入力ビット数および
セレクタの出力ビット数を決定すればよい。なお、()
内は上記実施例における数値を示している。 記録制御する階調数:n (256) グリッドドライバが1回のデータ転送で転送されるデー
タにより制御することができる階調数:m (16) 1画素を記録するために必要なデータ転送回数(階調制
御回数):r=(n−1)/(m−1) (255/1
5=17) カウンタの進数:r−1(またはr) (16) 大小比較器の入力ビット数:log2 (r−1)(=カ
ウンタの出力ビット数) (4) セレクタの出力ビット数:log2 m (4)
表現する場合を対象としているが、本発明は、カウンタ
や大小比較器のビット数を変更することにより、他の階
調数を表現する場合についても適用することができるも
のである。そして、その場合には、以下に示す関係式に
よりカウンタの進数、大小比較器の入力ビット数および
セレクタの出力ビット数を決定すればよい。なお、()
内は上記実施例における数値を示している。 記録制御する階調数:n (256) グリッドドライバが1回のデータ転送で転送されるデー
タにより制御することができる階調数:m (16) 1画素を記録するために必要なデータ転送回数(階調制
御回数):r=(n−1)/(m−1) (255/1
5=17) カウンタの進数:r−1(またはr) (16) 大小比較器の入力ビット数:log2 (r−1)(=カ
ウンタの出力ビット数) (4) セレクタの出力ビット数:log2 m (4)
【0029】また、上記実施例においては、蛍光プリン
トヘッドを使用した光学式プリンタを例にとって説明し
てきたが、これに限られることはなく、線走査露光を行
う光学式プリンタであれば、プリントヘッドとしてLE
Dなどを使用するものであっても、本発明を適用するこ
とができる。さらにまた、上記実施例においてはカラー
印刷を行うカラープリンタを例にとって説明したが、こ
れに限られることはなく、多階調のモノクローム印刷を
行う場合にもまったく同様に適用できることは明らかで
ある。
トヘッドを使用した光学式プリンタを例にとって説明し
てきたが、これに限られることはなく、線走査露光を行
う光学式プリンタであれば、プリントヘッドとしてLE
Dなどを使用するものであっても、本発明を適用するこ
とができる。さらにまた、上記実施例においてはカラー
印刷を行うカラープリンタを例にとって説明したが、こ
れに限られることはなく、多階調のモノクローム印刷を
行う場合にもまったく同様に適用できることは明らかで
ある。
【0030】
【発明の効果】本発明のように構成することにより、順
次変化する階調データを記録するときに、所定間隔毎に
明線あるいは暗線が発生することのない線走査露光を行
う光学式プリンタにおける階調記録制御装置を提供する
ことができる。
次変化する階調データを記録するときに、所定間隔毎に
明線あるいは暗線が発生することのない線走査露光を行
う光学式プリンタにおける階調記録制御装置を提供する
ことができる。
【図1】本発明の一実施例におけるブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における階調データ生成回路
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における階調制御を説明する
ための図である。
ための図である。
【図4】本発明により順次変化する階調データを発光表
示したときの様子を説明するための図である。
示したときの様子を説明するための図である。
【図5】VFPHカラープリンタの構成を示す図であ
る。
る。
【図6】VFPHカラープリンタのコントロール部のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図7】VFPHカラープリンタのヘッドドライバ群の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図8】従来技術における階調制御を説明するための図
である。
である。
【図9】従来技術における、順次変化する階調データを
発光表示するときの様子を説明するための図である。
発光表示するときの様子を説明するための図である。
1 印画紙 2 移動ステージ 3 VFPH(蛍光プリントヘッド) 4 RGB色分解フィルタ 5 SLA(セルフォックレンズアレイ) 6 コントロール部 11 中央処理装置(CPU) 12 メモリコントローラ 13 画像用メモリ 14 バッファ 15 バス 16 記録タイミングコントローラ 17 上位/下位データセレクタ 18 ヘッドドライバ群 19 階調データ生成回路 180 グリッドドライバ 181 シフトレジスタ 182 ラッチ回路群 183 カウンタ 184 比較回路群 185 アンド回路群 186 高電圧バッファ 187 アノードドライバ 191 アンド回路 192 16進カウンタ 193 大小比較器 194 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/405 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/52 B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455 H04N 1/23 H04N 1/405
Claims (1)
- 【請求項1】 所定ビット数の階調データに応じて所定
数の階調を発光記録させるヘッドドライバと、1画素の
記録時間を複数に等分した各期間毎に前記ヘッドドライ
バに前記所定ビット数の階調データを転送する階調デー
タ生成回路とを有する、光学式プリンタにおける発光時
間制御により階調制御を行う階調記録制御装置におい
て、 前記階調データ生成回路は、1画素の記録時間を複数に等分した前記 期間のいずれで
あるかを管理する期間管理手段と、 前記期間管理手段の出力と当該画像データの上位ビット
とを比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて所定の階調データを前
記ヘッドドライバに出力するセレクタ手段とを有し、 前記画像データの上位ビットに対応する階調データの転
送の終了を前記比較手段により検出して、引き続いて下
位ビットに対応する階調データを前記ヘッドドライバに
転送する ことを特徴とする光学式プリンタにおける階調
記録制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166095A JP3183094B2 (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 光学式プリンタにおける階調記録制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10166095A JP3183094B2 (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 光学式プリンタにおける階調記録制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276620A JPH08276620A (ja) | 1996-10-22 |
JP3183094B2 true JP3183094B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=14306536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10166095A Expired - Fee Related JP3183094B2 (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 光学式プリンタにおける階調記録制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3183094B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000141761A (ja) | 1998-11-17 | 2000-05-23 | Minolta Co Ltd | 固体走査型光書込み装置 |
JP4731139B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2011-07-20 | Nkワークス株式会社 | プリント装置およびプリント方法 |
-
1995
- 1995-04-04 JP JP10166095A patent/JP3183094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08276620A (ja) | 1996-10-22 |
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