JPH10245840A - 表層地盤造成用ブロックとそれを用いた表層地盤及びその表層地盤を利用したプラントの建設方法 - Google Patents

表層地盤造成用ブロックとそれを用いた表層地盤及びその表層地盤を利用したプラントの建設方法

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JPH10245840A
JPH10245840A JP9870698A JP9870698A JPH10245840A JP H10245840 A JPH10245840 A JP H10245840A JP 9870698 A JP9870698 A JP 9870698A JP 9870698 A JP9870698 A JP 9870698A JP H10245840 A JPH10245840 A JP H10245840A
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忠 松浦
Katsuichi Nagase
勝一 長瀬
Koichi Nochida
孝一 後田
Akinori Tajiri
明徳 田尻
Sakae Ebata
栄 江端
Naoto Yoshida
直人 吉田
Keiya Sato
圭也 佐藤
Tatsuo Makita
辰雄 牧田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラントの建設現場に敷設される地盤造成ブロ
ックの迅速な敷設と撤去と再利用とを達成する。 【解決手段】鉄筋コンクリート4を鉄板5の下側に固定
したブロック1を備え、前記ブロック1は周辺部に隣接
する前記ブロック1と上下方向に重なる段差部が備えら
れ、さらには前記ブロック1を水平に吊ることが出来る
前記ブロック1の複数箇所の部位に吊り金具7が固定的
に又は着脱自在に装備されていることを特徴とした表層
地盤造成用ブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大きな地耐圧を要
する大型機材稼働エリア、あるいは重量製品の保管エリ
アにおいて、地盤造成、並びに撤去に関わる作業を簡略
化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラント、並びに再処理設備
における重量製品の据付工事では、製品の物量が大きい
ことに加えて、単品製品の重量が大きいこともあり、製
品据付用の揚重機用地盤及び重量製品保管用地盤の補強
が不可欠である。
【0003】大負荷に耐える地盤養生としては、鉄筋入
りコンクリートによる表層補強の地盤造成が一般的であ
る(従来技術−1)。
【0004】また、一時的に大負荷に耐えられるように
鉄板を地面に敷き詰める方法も用いられている(従来技
術−2)。
【0005】さらには、地盤への杭打ちによる強化方法
も用いられる(従来技術−3)。
【0006】これらの従来技術の存在は、特公平4−711
96号公報の第5欄中第31行目から第37行目にかけて
指摘されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】杭打ちによる地盤強化
は手間がかかるので、鉄板を地面に敷き詰める方法が手
間のかからない方法としては採用できるが、鉄板だけで
は強度不足の上、ずれやすくて一時的にしか利用出来な
い。
【0008】上記で示した従来技術−1による地盤の補
強方法は、コンクリートの養成期間を必要とするから期
間がかかりすぎる。しかも、補強地盤を使用終了した後
の撤去を考慮していない。この地盤を撤去するには、地
盤表層を形成する鉄筋入りコンクリートを、ブルドーザ
ー,ダンプトラックなどの運搬用機材で運搬可能な大き
さにまで十分に破砕して撤去する必要がある。
【0009】原子力発電所のプラント建設は、図1に示
すような大型の建設用揚重機である移動式揚重機2(通
称クローラークレーン)を用いて原子力発電プラント構
成製品3の搬入を行っている。
【0010】従来技術の組み合わせとして、強化地盤を
鉄筋コンクリートと鉄板で構成する計画もあり得る。
【0011】原子力発電プラント構成品のように大型で
大重量の製品を搬入することができるような大型の移動
式揚重機の場合、接地圧が非常に大きなもの(最大で約
90t/平方メートル)となる。
【0012】このような大きな接地圧を有する大型の移
動式揚重機2を稼働させるためには、それに十分に耐え
る強固な基礎地盤を造成しておく必要がある。但し、原
子力発電プラントの場合、大型の移動式揚重機2が稼働
しているエリア、あるいは、基礎地盤として用いている
範囲にも恒久的には他の計画物が設定されることが多い
ため、大型の移動式揚重機2の稼働用に造成された地盤
は、原子力発電プラントの建設が進行し、大型の移動式
揚重機2が必要でなくなった段階で撤去される。従来の
大型の移動式揚重機2用の基礎地盤は、鉄筋コンクリー
トと鉄板で構成されている。
【0013】これを撤去するには、強化地盤を構成する
鉄筋コンクリートをトラック等の輸送機器による運搬が
可能な大きさにまで十分に破砕しなければならない。ま
た、一度破砕した鉄筋コンクリートを別の場所で大型の
移動式揚重機2用の基礎地盤として再利用することは不
可能である。
【0014】このため、大きな地耐圧を要する大型機材
稼働エリアにおいて可搬式で、設定,撤去が簡単で、し
かも再利用が可能な仮設の強化地盤造成用手段が要望さ
れる。
【0015】本発明の第1目的は、再利用が可能で、複
数個設置した際における上下方向での相互のずれを抑制
でき、且つ容易に敷設又は撤去できる表層地盤造成用ブ
ロックを提供することであり、第2目的は、その表層地
盤造成用ブロックを用いた表層地盤を提供することであ
り、第3目的は、その表層地盤を用いたプラント建設方
法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1目的を達成するため
の第1手段は、固化体層を金属板の下側に固定したブロ
ックを備え、前記ブロックは周辺部に隣接する前記ブロ
ックと上下方向に重なる段差部が備えられ、さらには前
記ブロックを水平に吊ることが出来る前記ブロックの複
数箇所の部位に吊り金具が固定的に又は着脱自在に装備
されていることを特徴とした表層地盤造成用ブロックで
ある。
【0017】同じく第2手段は、第1手段において、吊
り金具がブロックの上面より下方の位置に装備されてい
ることを特徴とした表層地盤造成用ブロックである。
【0018】同じく第3手段は、第1手段又は第2手段
において、前記固化体層は鉄筋コンクリートであり、前
記鉄筋コンクリートと金属板とは前記鉄筋コンクリート
に埋設固定した部材により固定されていることを特徴と
した表層地盤造成用ブロック。
【0019】同じく第4手段は、第1手段から第3手段
までのいずれか一手段において、前記ブロックは隣接す
る各前記ブロックに係合される複数の水平方向ずれ抑制
係合部を周辺部に備えることを特徴とした表層地盤造成
用ブロックである。
【0020】第2目的を達成するための第5手段は、造
成用地盤の表層部に、第1手段から第4手段までのいず
れか一手段の複数の表層地盤造成用ブロックを、周辺部
の前記段差部同志を重ね合わせた状態で敷き詰めて成る
表層地盤である。
【0021】同じく第6手段は、第5手段において、第
4手段の表層地盤造成用ブロックに設けられた水平方向
ずれ抑制係合部と、隣接する他の表層地盤造成用ブロッ
クに設けられた水平方向ずれ抑制係合部とを、互いに係
合した表層地盤である。
【0022】同じく第7手段は、第5手段又は第6手段
において、造成用地盤の表層部に調整砂を置いて、その
調整砂の上方に複数の前記表層地盤造成用ブロックを敷
き詰めて成る表層地盤である。
【0023】第3目的を達成するための第8手段は、第
5手段から第7手段までのいずれか一手段の前記表層地
盤上に移動式揚重機を載せ、その後に前記表層地盤上で
前記移動式揚重機を稼働させることによりプラント構成
品の所定の場所への吊り込み作業を行うプラントの建設
方法である。
【0024】同じく第9手段は、第8手段において、プ
ラント構成品は吊り込み作業前に大組されていることを
特徴としたプラント建設方法である。
【0025】第1手段によれば、表層地盤造成用ブロッ
クをほぼ水平に吊って取り扱うことが出来るので、表層
地盤造成用ブロックを地盤表層に敷き詰めて表層地盤が
簡単に造成でき、かつ表層地盤の撤去も容易である。ま
た、この表層地盤造成用ブロックは再利用が可能であ
る。しかも、表層地盤造成用ブロックを地盤表層部に敷
き詰めた際に、隣接する表層地盤造成用ブロック同志は
上下方向において一部が重ね合わせられるから、表層地
盤造成用ブロックの上下方向のずれが抑制され、且つ隣
接する表層地盤造成用ブロック同志間で荷重伝達が円滑
に行われる。従って、重量物である移動式揚重機が表層
地盤造成用ブロック上を移動してもその揚重機の重量を
隣接する他の表層地盤造成用ブロックに分散させて受け
持たせることができるという作用が得られる。
【0026】第2手段によれば、第1手段による作用に
加えて、吊り金具が表層地盤造成用ブロックの上面より
下方に位置して、その造成後の面に吊り金具が突き出る
ことなく揚重機の移動に支障がないし、移動中の揚重機
によって吊り金具が損傷を受けることもなく、安全且つ
再利用が確実に行える。
【0027】第3手段によれば、第1手段又は第2手段
による作用に加えて、固化体層はコンクリートを鉄筋で
補強して強度を増させ、金属板はその強化されたコンク
リート層に強固に固定され、全体としての強度を増させ
る作用が得られる。
【0028】第4手段によれば、第1手段から第3手段
までのいずれか一手段による作用に加えて、第2手段に
よる作用に加えて、ブロックを地盤表層部に敷き詰めて
利用した際に、隣接し合うブロック同志は水平方向ずれ
抑制係合部で係合されているから、重量物である移動式
揚重機が水平方向に移動しても水平方向へのずれを抑制
できる作用が得られる。
【0029】第5手段によれば、第1手段から第4手段
までのいずれかの表層地盤造成用ブロックを敷き詰めて
強化された表層地盤が提供できる上、表層地盤造成用ブ
ロックの敷設,撤去が容易に成せるという作用が得られ
る。このため、敷設及び撤去とが容易に成せる表層地盤
も提供できる。その上、表層地盤造成用ブロックの周辺
段差部を隣接表層地盤造成用ブロック間で重ね合わせて
いるので隣接表層地盤造成用ブロックが上下方向にずれ
ることを抑制できる。
【0030】第6手段によれば、第5手段による作用に
加えて、水平方向ずれ抑制係合部の係合により隣接し合
う表層地盤造成用ブロックの水平方向の一体化を増強で
き、水平方向への地盤のずれを抑制できる。
【0031】第7手段によれば、第5手段又は第6手段
による作用に加えて、地盤の凹凸をなくすように調整砂
を地盤上に置いて、その砂の上に置かれる複数のブロッ
ク間の平坦度を出せるようにするとともに、その砂の置
き量を調整して複数のブロック間の沈み込み量を平坦化
する作用が得られる。これにより、平坦な強化地盤を得
る作用が得られる。
【0032】第8手段によれば、隣接した表層地盤造成
用ブロック間で上下方向のずれを抑制できるので、表層
地盤上での移動式揚重機の移動を円滑に行うことができ
る。表層地盤造成用ブロックの敷設が迅速に行えるの
で、移動式揚重機の稼働開始時期を早めることができ
る。このため、プラント構成品の吊り込み開始時期が早
まり、プラント建設の工期短縮に貢献する作用が得られ
る。
【0033】第9手段によれば、第8手段による作用効
果に加えて、地盤が強化されているから、大組されたプ
ラント構成製品を建設用揚重機が吊り上げてもその総荷
重を強化された地盤で受け止めることができて、支障な
くプラント構成製品の吊り込み作業が達成される。そし
て、吊り込み作業前にプラント構成製品は大組されてい
るから吊り込み回数も少なくてプラント建設の工期の短
縮が成せる作用が得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に本発明による大きな地耐圧
を要する大型機材稼働エリアにおいて可搬式でリサイク
ル可能な表層地盤造成用ブロックを適用した建設工法の
実施例を図を用いて説明する。
【0035】図1は、本発明の実施例である、大きな地
耐圧を要する大型機材稼働エリアにおいて可搬式でリサ
イクル可能な表層地盤造成用ブロックとして可搬式仮設
地盤ブロック1(以下、単にブロック1という。)を原
子力発電プラントの建設において製品の搬入に用いる大
型の移動式揚重機2の稼働エリアの仮設基礎地盤として
適用した状況を示したものである。
【0036】原子力発電所の建設は、本図に示すような
大型の建設用揚重機である移動式揚重機2(通称クロー
ラークレーン)を用いて吊り込み前に各部を組み合わせ
て大組されてモジュウル化した原子力発電プラント構成
製品3の吊り込み搬入を行っている。
【0037】原子力発電プラント構成品のように大型で
大重量の製品を搬入することができるような大型の移動
式揚重機2の場合、接地圧が非常に大きなもの(最大で
約90t/平方メートル)となり、このような大きな接
地圧を有する大型の移動式揚重機2を稼働させるために
は、それに十分に耐える強固な基礎地盤を造成しておく
必要がある。
【0038】但し、原子力発電プラントの場合、大型の
移動式揚重機2が稼働しているエリア、あるいは、基礎
地盤として用いている範囲にも恒久的には他の計画物が
設定されることが多いため、移動式揚重機2の稼働用に
造成された地盤は、原子力発電プラントの建設が進行
し、移動式揚重機2が必要でなくなった段階で撤去され
る。
【0039】これを撤去するには、強化地盤を構成する
ブロック1をトラック等の輸送機器による運搬が可能な
大きさにする。
【0040】そして、トラック等の輸送機器に対するブ
ロックの積降し及び地盤への敷き詰め並びに撤去は揚重
機を利用して行われる。
【0041】そして、運搬できる大きさにして新地に運
搬して再利用することを果たす。
【0042】このようにして、本実施例はプラント建設
に応用できる。
【0043】本実施例による大きな地耐圧を要する大型
機材稼働エリアにおいて可搬式でリサイクル可能なブロ
ック1は、設定,撤去が簡単で、しかも再利用が可能な
仮設の強化地盤造成用に極めて有効であり、図2以下に
そのブロック1の詳細な構造,ブロック1を用いた地盤
の造成方法、並びにブロック1の利用方法,撤去方法に
ついて示す。
【0044】図2は、鉄筋コンクリートをベースにした
ブロック1の第1実施例を示したものである。
【0045】鉄筋コンクリート4の上側表面を覆うよう
に鉄板5を設ける。
【0046】鉄板5には、鉄筋コンクリート内に埋設さ
れる固定手段としてスタッドジベル6を設けておき、鉄
筋コンクリートと鉄板が鉄筋コンクリートに埋設された
スタッドジベル6で強固に固定されるようにしておく。
【0047】以上で構成される鉄筋コンクリート4と鉄
板5との複合材による板構造のブロックを構成する。
【0048】鉄板5に運搬用の吊り金具7を設定し、揚
重機による吊り上げ運搬を可能とする。
【0049】その際、鉄板1の吊り金具7部にボックス
状の窪みを設けておきこの中に吊り金具7が納まる構造
にし、より平坦な仮設地盤が設営可能である。
【0050】平坦な仮設地盤を設営可能とするため、吊
り金具7は、図2に示すような固定式のものでなく、ア
イボルトをブロック1に捩じ込み、地盤として使用する
際には取外して平坦な面とする様にしても良い。
【0051】ブロック1は、図2で見られるように、そ
の周辺部に段差部が形成されている。
【0052】その段差部は、あたかも鉄筋コンクリート
4の層を上下二分割してブロック1の対角線方向に互い
にずらした結果生じる段差形状を外観上備えている。
【0053】もちろん、鉄筋コンクリート4の層は上下
二分割してあるわけではなくて連続した一体化物であ
る。
【0054】第2実施例として、第1実施例を変形し
て、図3のように、ブロック1の向かい合う短辺周辺部
に、水平方向ずれ抑制係合部として、水平方向に対して
凸部12及び凹部13を設ける。
【0055】その凸部12及び凹部13は隣接するブロ
ック1の凸部12及び凹部13とはまりあって水平方向
に重なり合う。
【0056】その重なり合いにより、隣接するブロック
1相互間の水平方向のずれを抑えることができる。
【0057】その他の構成は、第1実施例と同じであ
る。
【0058】図2に示すブロック1の第1実施例は、隣
接するブロック一体同志が、図4のように、隣接部分で
一部上下方向に重なり合う構造と成るので、接合性を向
上し、垂直方向のブロック相互間のずれを抑えることを
目的とした大きな地耐圧を要する大型機材稼働エリアに
使用する可搬式でリサイクル可能なブロック1の形状の
例である。
【0059】この場合、ブロック1の設定時において、
図4のように、ブロック1の下側張出し部14が、ブロ
ック1の上側張出し部15を受けるように配置されるこ
とによって、ブロック1相互間の垂直方向のずれを抑え
ることができる。
【0060】更に、図3に示すブロック1の第2実施例
は、複合形状としてブロック1の設定時において、ブロ
ック1の水平方向凸部12と水平方向凹部13が噛み合
うことで水平方向のずれを抑え、同時にブロックの下側
張出し部14が、ブロックの上側張出し部15を受ける
ことによって垂直方向のずれを抑える構造として、水平
方向,垂直方向両方のずれを抑えるものである。
【0061】いずれの例の表層地盤造成用ブロックも、
上表面が金属板であるから重量物が載っても傷付きにく
く、且つ固化体と固定されて一体と成っているからずれ
にくく反りにくい。しかも、金属板への荷重は固化体に
伝わり分散して既存の地盤に伝わりやすい。
【0062】また、複数の各吊り金具7の位置はブロッ
ク1を吊った際に、例えば図6のように、水平になるよ
うに設定される。
【0063】次に、図3に示すブロック1の地盤への設
置例について説明する。
【0064】図5,図6は、鉄筋コンクリート4をベー
スにした大きな地耐圧を要する大型機材稼働エリアに使
用する可搬式でリサイクル可能なブロック1の設置例を
示したものである。
【0065】大きな地耐圧を要する大型機材稼働エリア
に使用する可搬式でリサイクル可能な地盤ブロック1を
設定するには、改良地盤、あるいは改良地盤16をエリ
ア造成範囲に設定し、図5のように調整砂17を敷き詰
めて平坦とする。
【0066】その平坦な状態にしたら、揚重機を用いて
建設用揚重機の稼働エリアの所定の位置に複数のブロッ
ク1を吊り込み、図5で示した、既説明のように周辺部
を重ねて設定する。
【0067】さらには、隣接し合うブロック間で凸部1
2と凹部13を噛み合わせる。
【0068】隣接し合うブロックのうち片方が沈み量が
大きいと予測される場合には、より多くの調整砂をその
下に敷く。
【0069】また、より堅固な地盤造成を行う場合は、
改良地盤上16に均しコンクリートを打設し、その上に
調整砂17を敷き詰めたうえで大きな地耐圧を要する大
型機材稼働エリアに使用する可搬式でリサイクル可能な
地盤ブロック1を設定することも可能である。
【0070】また、地盤養生を簡略化する場合には、改
良地盤16の造成を省略して大きな地耐圧を要する大型
機材稼働エリアに使用する可搬式でリサイクル可能な地
盤ブロック1を設定することで地盤造成を完了しても良
い。
【0071】図6は、本発明における大きな地耐圧を要
する大型機材稼働エリアに使用する可搬式でリサイクル
可能な図3に示す第2実施例のブロック1の設定方法を
示したものである。
【0072】図2に示す第1実施例のブロック1で地盤
を設定する場合には、隣接し合うブロック間で凸部12
と凹部13を噛み合わせる作業がないことが第2実施例
のブロック1を用いた場合と異なり、他は同様となる。
【0073】本発明における大きな地耐圧を要する大型
機材稼働エリアに使用する可搬式でリサイクル可能なブ
ロック1を現場の所定のエリアに設定するには、吊り金
具7部と揚重機のフック18との間にワイヤー19をか
けて揚重機を用いて水平に吊り上げ、所定の位置に移動
して吊り降ろし、設定すれば良い。
【0074】また、エリアから撤去する際には、吊り金
具7部にワイヤー19をかけて揚重機を用いて水平に吊
り上げ、搬出すれば良い。
【0075】大きな地耐圧を要する大型機材稼働エリア
から撤去されたブロック1は、別の場所に移動して再利
用が可能である。
【0076】同一エリアあるいは隣接するエリアで地盤
養生を必要とする範囲が変化するような場合には、大き
な地耐圧を要する大型機材稼働エリアに使用する可搬式
でリサイクル可能なブロック1を揚重機を用いて移動さ
せることで対応可能である。また、撤去したブロック1
を元の場所から離れた場所に設置して再利用する際は、
図7に示すようにトラック20もしくはトレーラーに積
込み、次の利用エリアまで運搬し、再利用する。
【0077】本発明の各実施例におけるブロック1の適
用例としては、移動式揚重機2の稼働エリアの地盤の
他、重量品保管用仮設倉庫地盤,資材置場地盤,仮設道
路の地盤,簡易式の滑走路等が考えられる。
【0078】いずれの実施例によるブロック1も上述の
ような利用の仕方ができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、表層地盤造成
用ブロックをほぼ水平に取り扱うことが出来るので、地
盤の敷設及び撤去が簡単に行え、かつ地盤の再利用も容
易に行える上、複数の表層地盤造成用ブロックを敷き詰
めて使用した際に、表層地盤造成用ブロック間の境界が
上下方向に重なるから、隣接した表層地盤造成用ブロッ
クの上下方向におけるずれを抑制でき、その境界におい
ても、正常な強化地盤面を維持できる効果が得られる。
【0080】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による効果に加えて、表層地盤造成用ブロックの吊り金
具の損傷を防止し、安全性も向上する。
【0081】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明による効果に加えて、固化体層に大きな強
度が期待できる鉄筋コンクリートを採用し、その鉄筋コ
ンクリートと金属板とを一体不可分に固定して表層地盤
造成用ブロックの強度を向上し、地盤の強化を向上させ
ることができる。
【0082】請求項4の発明によれば、請求項1から請
求項3までのいずれか一項の発明による効果に加えて、
表層地盤造成用ブロックを敷き詰めて利用した際に、表
層地盤造成用ブロック相互の水平方向のずれを抑制して
正常な強化地盤面を維持できる効果が得られる。
【0083】請求項5の表層地盤の発明によれば、請求
項1と同様な効果を生じる。
【0084】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
による効果に加えて、隣接した表層地盤造成用ブロック
相互の水平方向のずれを防止できる。
【0085】請求項7の発明によれば、請求項5又は請
求項6の発明による効果に加えて、強化された表層地盤
面の平坦度が得やすい。
【0086】請求項8の発明によれば、移動式揚重機の
稼働開始時期を早めることができ、プラントの建設工程
を短縮することができる。
【0087】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
による効果に加えて、より一層プラントの建設工程を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による強化地盤上でのプラント構成品の
吊り込み作業状況を示した作業現場の斜視図である。
【図2】図1に示した表層地盤造成用ブロックの第1実
施例によるブロック部拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例による表層地盤造成用ブロ
ックの拡大斜視図である。
【図4】図2の表層地盤造成用ブロックを複数敷き詰め
た際の表層地盤造成用ブロック間境界部の縦断面図であ
る。
【図5】本発明による表層地盤造成用ブロックの地盤へ
の設置状態を表層地盤造成用ブロック間境界部において
示した縦断面図である。
【図6】本発明の表層地盤造成用ブロックの敷き詰め作
業状態を示す斜視図である。
【図7】本発明による表層地盤造成用ブロックのトラッ
クへの積載作業状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…可搬式仮設地盤ブロック、2…移動式揚重機、3…
原子力発電プラント構成製品、4…鉄筋コンクリート、
5…鉄板、6…スタッドジベル、7…吊り金具、12…
凸部、13…凹部、14…下側張出し部、15…上側張
出し部、16…改良地盤、17…調整砂、18…フッ
ク、19…ワイヤー、20…トラック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 田尻 明徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 江端 栄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 佐藤 圭也 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 牧田 辰雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固化体層を金属板の下側に固定したブロッ
    クを備え、前記ブロックは周辺部に隣接する前記ブロッ
    クと上下方向に重なる段差部が備えられ、さらには前記
    ブロックを水平に吊ることが出来る前記ブロックの複数
    箇所の部位に吊り金具が固定的に又は着脱自在に装備さ
    れていることを特徴とした表層地盤造成用ブロック。
  2. 【請求項2】請求項1において、吊り金具がブロックの
    上面より下方の位置に装備されていることを特徴とした
    表層地盤造成用ブロック。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、前記固化
    体層は鉄筋コンクリートであり、前記鉄筋コンクリート
    と金属板とは前記鉄筋コンクリートに埋設固定した部材
    により固定されていることを特徴とした表層地盤造成用
    ブロック。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3までのいずれかにお
    いて、前記ブロックは隣接する各前記ブロックに係合さ
    れる複数の水平方向ずれ抑制係合部を周辺部に備えるこ
    とを特徴とした表層地盤造成用ブロック。
  5. 【請求項5】造成用地盤の表層部に、請求項1から請求
    項4までのいずれか一項の複数の表層地盤造成用ブロッ
    クを、周辺部の前記段差部同志を重ね合わせた状態で敷
    き詰めて成る表層地盤。
  6. 【請求項6】請求項5において、請求項4の表層地盤造
    成用ブロックに設けられた水平方向ずれ抑制係合部と、
    隣接する他の表層地盤造成用ブロックに設けられた水平
    方向ずれ抑制係合部とを、互いに係合した表層地盤。
  7. 【請求項7】請求項5又は請求項6において、造成用地
    盤の表層部に調整砂を置いて、その調整砂の上方に複数
    の前記表層地盤造成用ブロックを敷き詰めて成る表層地
    盤。
  8. 【請求項8】請求項5から請求項7までのいずれか一項
    の前記表層地盤上に移動式揚重機を載せ、その後に前記
    表層地盤上で前記移動式揚重機を稼働させることにより
    プラント構成品の所定の場所への吊り込み作業を行うプ
    ラントの建設方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、プラント構成品は吊り
    込み作業前に大組されていることを特徴としたプラント
    建設方法。
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JP2006144238A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toda Constr Co Ltd クレーン構台用基礎とその維持システム
KR100665967B1 (ko) 2006-08-09 2007-01-09 김진팔 복공판
JP2007170119A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Energia Life & Access:Kk 組立式基礎ブロック及びその設置方法
KR101492066B1 (ko) * 2012-09-12 2015-02-10 삼성물산 주식회사 기둥의 기초공법

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