JPH10245255A - 高透湿性無機質珪藻土系仕上材及びそれを用いた工法 - Google Patents

高透湿性無機質珪藻土系仕上材及びそれを用いた工法

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JPH10245255A JP5072397A JP5072397A JPH10245255A JP H10245255 A JPH10245255 A JP H10245255A JP 5072397 A JP5072397 A JP 5072397A JP 5072397 A JP5072397 A JP 5072397A JP H10245255 A JPH10245255 A JP H10245255A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の内装工事に際し、本仕上材を施工す
ると、その後に室内の湿度を適度に調節し、カビ及び異
臭や揮発性有機化合物を発生させない高透湿性無機質珪
藻土系仕上材及びそれを用いた工法を提案する。 【解決手段】 本発明の高透湿性無機質珪藻土系仕上材
は、消石灰及び珪藻土を主成分とし、無機質混和材、骨
材、増粘剤、接着補助剤として再乳化型粉末樹脂を含有
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装工事
に際し、本仕上材を施工すると、その後に室内の湿度を
適度に調節し、カビ及び異臭や揮発性有機化合物(VO
C)等を発生させない高透湿性無機質珪藻土系仕上材及
びそれを用いた工法に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの家屋やマンション等の内装壁及び
床の仕上材等が原因で、目特に球結膜や鼻粘膜、喉粘膜
等に異常刺激を感じ、手足のしびれ、視力の低下、めま
い、ぜんそく、発熱、呼吸困難、吐き気等の種々の症状
(化学物質過敏症)に見舞われ、アレルギー(ジンマシ
ン、湿疹)、アトピー性皮膚炎(皮膚の赤斑)の悪化等
の健康障害を引き起こす現象が増大している。これらは
“シックハウス症候群”、“シックビル症候群”と呼ば
れ、社会的問題となっている。これらの原因は、風通し
の悪い高気密住宅における室内空気汚染と微生物汚染と
に大別されるが、具体的な汚染質としては、合板に含ま
れているホルムアルデヒド、壁・天井のクロス等の接着
剤に含まれるアセトン、トルエン、フロン、木材の防腐
剤に使われるトリクロロエチレン、ビニールクロスや床
のタイル等の各種のプラスチック製品に可塑剤や難燃剤
として使われるTCEPやDOP、白蟻駆除剤として使
われる有機リン系の化学物質、化粧板、塗料中の塩化ビ
ニルモノマー、スチレン、ホルムアルデヒド、トルエ
ン、キシレン、酢酸エチル等を挙げることができる。特
にホルムアルデヒドと有機リン系化合物については、既
に多くの指摘がなされ、早期的な規制や廃絶が望まれて
いる。尚、これらの記載例はほんの一部であり、その他
にも各種の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、虫よけスプレー、
防ダニ(処理)剤、消臭剤、各種家庭用品、タバコ等、
枚挙の暇がない程多くの汚染源が生活環境にある。WH
O(世界保険機構)や欧米諸国でも、室内空気中におけ
るホルムアルデヒド濃度の基準(0.1ppm以下)を
定める等、国内ばかりでなく世界的にも深刻な社会的問
題となっている。そして、例えば白蟻駆除剤や防ダニ剤
等は、人体や住居に害や悪影響を与えることを防止する
ことを本来の目的として使用されるにもかかわらず、こ
れらの化学物質自体が汚染質となる。しかし、他の化学
製品や合成有機材料も同様であるが、これらを用いない
生活が成り立たないことも深刻な問題である。また、微
生物は、無菌施設で生活していない限り、あらゆる環境
に浮遊しているものであり、換気の悪さに起因して汚染
濃度が上がると考えられる。このように、生活環境から
各種の揮発性有機化合物や微生物等の汚染源を完全に撤
廃することは実質的に不可能である。要するに、室内に
おいてそれぞれ少量しか発生しない空気汚染質でも、近
年住宅の気密性能が向上したことにより、人体に影響が
及ぶ濃度になりがちで、前記の多くの健康障害が引き起
こされているのである。例えばこの対策として、空気清
浄器等が広く普及しているが、性能やコストの問題で到
底満足できるものではない。
【0003】建築材料としても、汚染質を発生しない天
然素材を用いようとする試み、ビニールクロス貼りの接
着剤のノンホルマリン化等の対策が検討されているが、
これのみでは前記の問題を解決することはできない。そ
こで、本発明者は、前記の問題を解決するため、室内の
湿度を調節し、脱臭することを目的として珪藻土系の仕
上材を検討したが、コンクリートや石膏ボード等の下地
との接着が悪く、ひび割れ、剥がれ、膨れ等の発生が生
じ、また現状ではコストアップにつながり、未だ満足す
るものは見出されていない。また、従来より無機質内装
壁材として漆喰壁等が知られているが、これも下地がコ
ンクリートの場合には砂漆喰で、下地が石膏ボードの場
合には石膏プラスター塗り又は壁塗りプラスター等で下
地処理する必要があり、このような下地処理を施さない
場合、ひび割れ、剥がれ、膨れ等が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、下地(コンク
リート・石膏ボード等)に直接施工でき、十分に接着し
てひび割れ、剥がれ、膨れ等の発生がなく、且つ揮発性
有機化合物の有害物質が施工時及び長期に亙り放出され
ず、湿度調整機能及び臭いを吸着する機能を持った高透
湿性の仕上材及び工法が嘱望されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、消石灰及び珪藻土を主成分とし、無機
質混和材と骨材、増粘剤、接着補助剤として再乳化型粉
末樹脂等含有してなる高透湿性無機質珪藻土系仕上材に
関するものである。また、本発明は、上記高透湿性無機
質珪藻土系仕上材を内装壁、特にコンクリート、石膏ボ
ード下地直に使用する工法をも提案するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の高透湿性無機質珪藻土系
仕上材(以下、単に仕上材という)は、消石灰及び珪藻
土を主成分とするものである。珪藻土は植物プランクト
ンが海中で化石化した土であるが、漆喰よりも湿度調整
機能、吸水性が高く、結露を防止することができる材料
であって、本発明の仕上材は、従来の消石灰を主成分と
する漆喰に対してこのような珪藻土を併用しているの
で、下地に対する接着性が高く、漆喰の収縮を低減し、
湿度調整機能も向上する。この消石灰は5〜30wt%
配合されることが望ましい。5wt%以下では表面強度
が弱く、30wt%以上になると湿度調整機能が低下す
る。珪藻土は5〜50wt%配合されることが望まし
い。5wt%以下では漆喰の収縮を低減することができ
ず、30wt%以上になると表面強度が弱くなる。前記
のように本発明の仕上材には、以下の各成分を加えて構
成される。
【0007】無機質混和材としてはドロマイトプラスタ
ー、炭酸カルシウム粉末、クレー、タルク等を使用す
る。この無機質混和材は、5〜40wt%の範囲で使用
でき、好ましくは10〜30wt%がよく、作業性、表
面強度、吸放湿性能を考慮し、決定すればよい。
【0008】接着補助剤として、酢酸ビニル−ベオバ、
エチレン酢酸ビニル、アクリル樹脂等の再乳化型粉末樹
脂を用いる。この再乳化型粉末樹脂は、エマルジョンを
乾燥して粉末状としたもので、基本的に有機溶剤を含有
するものではなく、接着性を向上する効果を果たす。ま
た、この再乳化型粉末樹脂は、1〜20wt%配合され
ることが望ましい。5wt%以下では付着性能のアップ
が得られず、20wt%以上になると付着性能はアップ
するが、透湿性能が低下する。
【0009】骨材としては珪藻土、珪藻土造粒物、珪藻
土造粒焼成物、ゼオライト、ゼオライト焼成物等の湿度
調整機能及び臭いを吸着する機能を持った骨材の他に珪
砂、寒水石、天然砂、パーライト、雲母粉末等の無機質
骨材等が使用でき、特に多孔質の軽量骨材は湿度調整機
能の向上により大きな貢献を果たすので、望ましい。こ
の骨材は、10〜60wt%配合されることが望まし
い。10wt%以下では臭いを吸着する機能及び湿度調
整機能が低下し、60wt%以上になると施工性が悪化
する。
【0010】また増粘剤としてはメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル等の合成高分子物質或いは澱粉類、海藻類、ゼラチン
類、アルギン酸ソーダ等の天然高分子物質から選ばれる
1種以上の水溶性増粘剤を使用することができる。この
水溶性増粘剤は、こて塗り作業性を向上する効果を果た
すが、前記接着補助剤と同様に接着性を向上する効果を
果たすものも多い。また、合成有機材料よりも植物等か
ら得られた天然有機物を用いることが望ましい。さら
に、この水溶性増粘剤は、0.1〜10wt%配合され
ることが望ましい。10wt%以上になると作業性が悪
くなり、仕上精度も悪くなり、さらに施工後の乾燥性も
悪くなる。上記の水溶性増粘剤の選定に当っては、消石
灰の凝結に影響を与えるものは避け、水溶液が非ニュー
トン流動を示すものとニュートン流動を示すものがあ
り、塗装時の作業性及び仕上がり状態を考慮し、1種或
いは2種以上を適宜に選定して混合することにより、流
動性及び粘性を任意に制御することができる。仕上材の
流動性の付与及び混練り水を減少させるために必要に応
じ、高性能減水剤を使用しても良く、高性能減水剤とし
ては、ナフタリンスルホン酸縮合物塩、スルホン化メラ
ミン縮合物塩、スチロールメラミン縮合物塩等を使用す
ることができる。さらに、仕上材の水分散性、水溶解性
を向上するために、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸を加
えて疎水性にすると、徐々に分散して塊等を作らずに速
やかに分散混合することができる。また、粘性の改良の
ためパルプ質、セピオライト等の繊維材料等を加えるよ
うにしても良い。
【0011】これらの各成分から構成される本発明の仕
上材は、コンクリートや石膏ボード等の下地に、従来の
石膏プラスター等の下地処理を施すことなく直接施工す
ることができ、十分に接着してひび割れや剥がれ、膨れ
等の不良を発生することがない。そのため、下地処理を
必要とした従来の漆喰塗り等に比較して施工が簡易に且
つ短時間で行なえるものとなる。そして、本発明の仕上
材により得られる内装壁は、従来の漆喰壁以上の高透湿
性及び湿度調整機能を有するので、カビの発生を抑制
し、所謂自然の換気をも行なうものとなる。したがっ
て、所謂健康住宅用の建築内装材料として好適に使用す
ることができる。また、本発明の仕上材を構成する各成
分は、殆どが無機質材料、天然有機物から構成されるの
で、健康障害を引き起こすことがない。
【0012】
【実施例】
[実施例1〜3,比較例1〜3]本発明の高透湿性無機
質珪藻土系仕上材の実施例1〜3を、表1に示す組成割
合で調製した。珪藻土を全く配合しない比較例1,2、
少量配合した比較例3の仕上材も同様に調整して以下の
試験に供した。
【表1】
【0013】[接着性試験]前記表1に示す組成割合の
実施例1〜3の高透湿性無機質珪藻土系仕上材及び比較
例1〜3の仕上材について接着性試験を実施した。結果
は表2に示す。 ・試験方法 70×70×20mmのモルタル下地板に規定量の材料
を塗り付け、養生室に14日静置した後、引張り用鋼製
治具をエポキシ接着で取り付け、治具の周りに基板まで
達する切込みを入れた後、万能試験機(島津製作所製オ
ートグラフ)にて付着強度を測定した。
【表2】
【0014】[透湿性試験]前記表1に示す組成割合の
実施例1〜3の高透湿性無機質珪藻土系仕上材及び比較
例1〜3の仕上材について透湿性試験を実施した。結果
は表3に示す。 ・試験方法{日本建築仕上学会法) 直径100mm×高さ5mmのプラスチック型枠に規定
とおり混練した材料を詰め、標準状態(温度20℃,湿
度65%)で7日間養生した。養生終了後、直径100
mm×高さ65mmのプラスチック容器に100ccの
水を入れ、このプラスチック容器の上方に養生した試験
体を型枠を付けたまま嵌め込んで容器を閉塞し、容器と
型枠との隙間はパラフィンでシールした。そして、この
試験装置全体の重量を測定し、40℃の乾燥器に入れ、
24時間、48時間、72時間後の重量を測定し、48
時間後から72時間後の重量変化を透湿量とした。クラ
ックの有無も評価した。
【表3】
【0015】[吸放湿性試験]前記表1に示す組成割合
の実施例1〜3の高透湿性無機質珪藻土系仕上材及び比
較例1〜3の仕上材について吸放湿性試験を実施した。
結果は表4に示す。 ・試験方法 150×150×4mmのスレート板に規定量の材料を
塗り付け、温度20℃,湿度65%の養生室に14日間
養生した試験体の裏面と側面にパラフィンを塗り、試験
体の重量を測定した。次に温度20℃,湿度95%の湿
空室に24時間放置し、24時間後の重量を測定し、湿
空室に入れる前の重量との差を吸湿量とした。続いて温
度20℃,湿度65%の養生室にて24時間放置し、2
4時間後の重量を測定し、養生室に入れる前の重量と2
4時間養生後の重量の差を放湿量とした。
【表4】
【0016】[実大試験]実在するマンションの一部屋
を改装し、本発明の前記実施例1の高透湿性無機質珪藻
土系仕上材を壁面及び天井に試験的に施行して揮発性有
機溶剤(VOC)及びホルムアルデヒドの発生状況を測
定した結果、ビニールクロス等と比較して施工中も施工
後も有機溶剤の発生は皆無に等しいことが確認された。
この結果、大気中にも微量の有機化合物が存在し、床
材、家具類等にも有機化合物が存在するが、面積の大半
を占めるビニールクロスを本発明の高透湿性無機質珪藻
土系仕上材に変えることにより、有機溶剤等の発生がな
く、しかも発生した有機溶剤等の人体への影響を軽減で
きる内装構造及び建物を提供できることが確認された。
【0017】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りど
のようにでも実施することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高透湿性無
機質珪藻土系仕上材は、殆どが無機質材料、天然有機物
から構成され、揮発性有機溶剤等を発生させることがな
いので健康障害を引き起こすことがない。また、施工に
際してコンクリートや石膏ボード等の下地に、従来の石
膏プラスター等の下地処理を施すことなく直接施工する
ことができ、十分に接着してひび割れや剥がれ、膨れ等
の不良を発生することがなく、下地処理を必要とした従
来の漆喰塗り等に比較して施工を簡易に且つ短時間で行
うことができる。そして、本発明により得られる内装壁
は、従来の漆喰壁以上の高透湿性及び湿度調整機能を有
してカビの発生を抑制すると共に所謂自然の換気をも行
なうものとなる。そのため、所謂健康住宅用の建築内装
材料として使用することができる。他の天然素材、例え
ばヒノキ等を用いた健康住宅は高コストであり、しかも
地球環境の保全の観点では決して好ましい対処法ではな
かったが、本発明の高透湿性無機質珪藻土系仕上材及び
それを用いた工法では、極めて低コストであり、環境保
全を阻害するものでもないので、深刻な化学物質過敏症
の患者を持つ家庭にとって極めて実用的価値が高く、本
発明の仕上材及び工法が普及することにより将来的に見
込まれる化学物質過敏症の患者の急増を抑制することが
期待できる。
【0019】特に仕上材の組成が、消石灰5〜30wt
%、珪藻土5〜50wt%、無機質混和材5〜40wt
%、骨材10〜60wt%、増粘剤0.1〜10wt
%、再乳化型粉末樹脂1〜20wt%である場合には、
施工時の作業性が良く、耐久性能、透湿性能等の点で優
れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 24:26 16:02 24:38 24:04) 103:40 103:44 111:20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消石灰及び珪藻土を主成分とし、無機質
    混和材、骨材、増粘剤、接着補助剤として再乳化型粉末
    樹脂を含有してなる高透湿性無機質珪藻土系仕上材。
  2. 【請求項2】 各成分の組成割合が、消石灰5〜30w
    t%、珪藻土5〜50wt%、無機質混和材5〜40w
    t%、骨材10〜60wt%、増粘剤0.1〜10wt
    %、再乳化型粉末樹脂1〜20wt%である請求項1記
    載の高透湿性無機質珪藻土系仕上材。
  3. 【請求項3】 建築物の内装工事に際し、コンクリー
    ト、石膏ボード等の下地に、消石灰及び珪藻土を主成分
    とし、無機質混和材と骨材、増粘剤、接着補助剤として
    再乳化型粉末樹脂等を含有してなる仕上材を塗工する高
    透湿性無機質珪藻土系仕上工法。
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