JPH1024501A - シートの折り目形成用型刃、及びシートの折り目形成加工具 - Google Patents

シートの折り目形成用型刃、及びシートの折り目形成加工具

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JPH1024501A
JPH1024501A JP8183863A JP18386396A JPH1024501A JP H1024501 A JPH1024501 A JP H1024501A JP 8183863 A JP8183863 A JP 8183863A JP 18386396 A JP18386396 A JP 18386396A JP H1024501 A JPH1024501 A JP H1024501A
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JP
Japan
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blade
mold
fold
blades
sheet
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JP8183863A
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Masahiro Yamamoto
昌弘 山本
Yoshimasa Yokoyama
佳正 横山
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YOKOYAMA SANKO KK
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
YOKOYAMA SANKO KK
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートを正確に折り曲げられる折り目を形成
することができる折り目形成用型刃と、前述のような折
り目を多数形成することができる折り目形成加工具を提
供すること。 【解決手段】 刃先線が連続し又はミシン目状に断続す
る真っ直ぐな長い主刃部20と、前記主刃部20の両端
部に位置して、刃先線の一端が前記主刃部20の端部の
両側へ直角以下の角度で連続又は近接し、刃先線の他端
が前記主刃部20の側方へ延びた状態の短い各補助刃部
21とを有し、峰側に合板製のホルダ6に形成されたス
リット60に挿入保持される被保持部7を有し、前記主
刃部20と補助刃部21の各刃先線が同じレベルである
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールや厚紙
その他ある程度腰の強いシートに折り目を形成するため
の型刃、及び前述のようなシートに折り目を形成する加
工具に関するものである。さらに具体的には、前述のよ
うなシートに、当該シートを山折り状(逆V字状)に折
り曲げる山折り状の折り目と、当該シートを谷折り状
(V字状)に折り曲げる谷折り状の折り目とを形成する
場合において、谷折り状の折り目を形成するのに適する
シートの折り目形成用型刃、及びシートの折り目形成加
工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、厚紙や段ボールその他ある程度
の硬さを有していて容易に折り曲げられるシートに、山
折り状に折り曲げ方向性が付与された(折り癖がつけら
れた)山折り状の折り曲げ部と、谷折り状に折り曲げ方
向性が付与された谷折り状の折り曲げ部とを平行かつ交
互に形成し、これを前記折り曲げ部に沿ってつづら折り
状に折り畳んでブロック体を製造することは既に提案さ
れている。(特願平6−103602号) また、前述のようなシートに、複数条の山折り状の折り
曲げ部と複数条の谷折り状の折り曲げ部とを平行かつ交
互に形成し、このシートを前記折り曲げ部に沿って折り
曲げることにより、例えば図59(o),(p)で示さ
れているような中空状のブロック体を製造することも既
に提案されている。(特願平7−237405号) 前述のようなブロック体は、包装用の枠体や緩衝材、断
熱パネルなどの心材、各種吸着材を担持させる担体など
に使用される。
【0003】一般に、段ボールや厚紙などのシートで製
函するため、当該シートに折り目を形成するには、シー
トへ設計に沿ってプレスにより折り目を形成し、この折
り目に沿ってシートを折り曲げる。製函の場合には折り
目部分における高い折り曲げ精度が要求されないので、
プレスによって折り目を形成しても差し支えない。しか
しながら、前述の先願発明のようなブロック体を前述の
ような用途に使用する場合には、それらのブロック体を
設計に沿って正確な形状及びサイズに製造することが要
求されるので、製函の場合と同様に折り目を形成したの
では、前述のような用途に耐えうるブロック体を製造す
ることはできない。特に段ボールのように厚みの大きい
シートを素材とする場合には、各折り曲げ部における折
り曲げ精度がブロック体の最終形状に及ぼす影響は大き
い。
【0004】シートにあらかじめ形成された折り曲げ部
に沿って当該シートをつづら折り状に折り畳む場合に、
より正確に折り畳まれるような折り曲げ部を形成するに
は以下のような手段が知られている。第1の手段は、例
えば図60のように、段ボールからなるシート1を折り
畳んだときに当該シート1の外側になる面に、段ボール
の段と交差するように半切り状(シートの厚みの途中ま
で刃をくい込ませる状態)に山折り状の折り目1aと谷
折り状の折り目1bとを交互にかつ平行に形成し、図示
しない適当な折り曲げ装置により各折り目1a,1bに
折り曲げ方向性を付与することである。図示のシート1
では、前述の折り曲げ方向性の付与により、折り目1a
は山折り状の折り曲げ部となり、折り目1bは谷折り状
の折り曲げ部となる。
【0005】第2の手段は実開昭49−100981号
公報に記載されており、例えば図61のように、先ず段
ボールからなるシート1へ、段と交差する状態に半きり
状である山折り状の折り目1aと、谷折り状の折り目1
bとを交互にかつ平行に形成する。谷折り状の折り目1
bは、シート1を貫通する長く真っ直ぐな切断部10a
と、当該切断部10aよりも短い非切断部10b,10
bとから形成され、切断部10aの各端部には、当該切
断部10aと直角に交差してシート1を貫通する状態の
短い補助切断部10cが形成されている。シート1へ前
述のような折り目1a,1bを形成した後、図示しない
適当な折り曲げ装置により、図62で示すように当該シ
ート1へ折り目1aに沿って山折り状の折り曲げ方向性
を付与するとともに、折り目1bに沿って谷折り状の折
り曲げ方向性を付与する。シート1へ前述のように折り
曲げ方向性を付与すると、折り目1bの非切断部10b
には谷折り方向へ曲げ癖がつき、シート1に対して図6
2の左右方向から折り目1a,1bと交差する方向の外
力を加えると、シート1は図63のように折り目1a,
1bに沿って折り畳まれ、ブロック体1dが製造され
る。なお、前記補助切断部10cは、折り目1bに沿っ
てシート1へ曲げ方向性を付与したときに、シート1が
切断部10aの端部において破断するので、この破断を
防止するために形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1の手段によ
れば、シート1へ折り目1a,1bを形成するためにシ
ート1に対して両面側から図示しない刃物をくい込ませ
る必要がある。ところで、この種のシートへ切り目を形
成するダイカッタは、パスラインに沿って移動するシー
ト1へ一面側から刃物をくい込ませるように設計されて
いるから、シート1へ多数の折り目1aと1bとを一工
程で形成しようとすれば、特別設計のダイカッタを必要
とし、加工設備が非常に高価になる。他方、シート1を
ダイカッタに通過させて当該シート1へ折り目1aを形
成し、次いでシート1を裏返し、再度ダイカッタに通過
させてシート1へ折り目1bを形成するのも、加工工程
が多くなるとともに、折り目1bを形成する位置の調節
設備その他の付属設備などの増大により、その製造コス
トが高価になる。また、多数の山折り状の折り目1aと
谷折り状の折り目1bを形成し、これらに折り曲げ方向
性を付与すると、折り曲げ部分の腰が非常に弱く、後の
最終的な折り畳み工程ないし折り曲げ工程の加工が難し
くなるという課題があった。
【0007】前述の第2の手段によれば、第1の手段に
おけるような課題を解決することができる。しかしなが
ら、補助切断部10cは切断部10aと直角に交差しか
つ直線状であって、折り目1bにおいてヒンジ部となる
非切断部10bは、図61のように、補助切断部10c
の長さに相当する幅w内において、その長さLがどの部
分も同じであるから、シート1へ前記折り目1bに沿っ
て曲げ方向性を付与する際に、非切断部10bが切断部
10aに沿って正確に折れ曲がるとは限らず、切断部1
0aより若干ずれることがあった。また、折り曲げ方向
性付与後にシート1を折り重ね加工したり折り曲げ加工
する際も、非切断部10bは切断部10aから若干外れ
て折れ曲がることがあった。そのため、シート1を図6
3のように積層状に折り畳んだ場合、折り目1aと1b
で区分されたシート1の各片相互が同図矢印1cのよう
に僅かではあるがずれ、積層状のブロック体1dの形状
が崩れ易く、設計上の許容誤差の範囲内におさまる形状
のブロック体1dを製造することができない場合があっ
た。
【0008】この発明の目的は、シート1へ切断部10
aを所定の間隔で一列状に形成して、特に谷折り状に折
り曲げ方向性が付与される折り目1bを構成する場合に
おいて、シート1が切断部10aに沿ってより正確に折
れ曲がるように、各切断部10aへシート折り曲げのガ
イド部を形成することができるシートの折り目形成用型
刃を提供することにある。この発明の他の目的は、シー
ト1へ一条又は複数条の山折り状の折り目1aと、一状
又は複数条の谷折り状の折り目1bとを交互に多数形成
する場合において、シート1が設計に応じてより正確に
折れ曲がるように折り目を形成することができるシート
の折り目形成加工具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるシートの
折り目形成用型刃は、前述の課題を解決するため以下の
ように構成したものである。すなわち、請求項1に記載
の折り目形成用型刃は、刃先線が連続し又はミシン目状
に断続する真っ直ぐな主刃部と、前記主刃部の両端部に
位置して、刃先線の一端が前記主刃部の端部の片側部へ
直角以下の角度で連続又は近接し、刃先線の他端が前記
主刃部の側方へ延びた状態の短い各補助刃部とを有し、
峰側に合板製のホルダに形成されたスリットに挿入保持
される被保持部を有するとともに、前記主刃部と補助刃
部の各刃先線が同じレベルであることを特徴としてい
る。
【0010】請求項2に記載の折り目形成用型刃は、請
求項1に記載の型刃において、前記主刃部の端部を折り
曲げることにより、前記各補助刃部が前記主刃部と一体
に形成されている。
【0011】請求項3に記載の折り目形成用型刃は、請
求項1に記載の型刃が、前記主刃部を有する型刃片と、
前記それぞれの補助刃部を有する各型刃片とを組み合わ
せて構成されている。
【0012】請求項4に記載の折り目形成用型刃は、請
求項2又は3に記載の型刃において、前記主刃部の被保
持部が所定の間隔を置いて複数箇所に形成されている。
【0013】請求項5に記載の折り目形成用型刃は、請
求項1に記載の型刃が、前記主刃部の長さの一半部の片
端を折り曲げて前記補助刃部の一方を一体に形成した型
刃片と、前記主刃部の長さの他半部の片端を折り曲げて
前記補助刃部の他方を一体に形成した型刃片とを組み合
わせて構成されている。
【0014】請求項6に記載の折り目形成用型刃は、請
求項5に記載の型刃において、前記型刃片には、所定の
間隔を置いて複数箇所に被保持部が形成されている。
【0015】請求項7に記載の折り目形成用型刃は、刃
先線が連続し又はミシン目状に断続する真っ直ぐな主刃
部と、前記主刃部の両端部に位置して、刃先線の一端が
前記主刃部の端部の両側部へ直角以下の角度で連続又は
近接し、刃先線の他端が前記主刃部の側方へ延びた状態
の短い各補助刃部とを有し、峰側に合板製のホルダに形
成されたスリットに挿入保持される被保持部を有すると
ともに、前記主刃部と補助刃部の各刃先線が同じレベル
であることを特徴としている。
【0016】請求項8に記載の折り目形成用型刃は、請
求項7に記載の型刃が、前記主刃部の両端部を折り曲げ
て当該主刃部の両端における片側部の各補助刃部を一体
に形成した一方の型刃片と、前記主刃部の両端における
他の側部の各補助刃部を有するそれぞれの他方の型刃片
とを組み合わせて構成されている。
【0017】請求項9に記載の折り目形成用型刃は、請
求項7に記載の型刃が、前記主刃部を有する一方の型刃
片と、前記主刃部の各端部における補助刃部を有するそ
れぞれの他方の型刃片とを組み合わせて構成され、前記
各他方の型刃片は、折り曲げられて前記主刃部の当該端
部における両側の補助刃部が一体に形成されている。
【0018】請求項10に記載の折り目形成用型刃は、
請求項8又は9に記載の型刃において、前記一方の型刃
片には、所定の間隔を置いて複数箇所に被保持部が形成
されている。
【0019】請求項11に記載の折り目形成用型刃は、
請求項7に記載の型刃において、当該型刃は、前記主刃
部の両端部を折り曲げて当該主刃部の両端における片側
部の各補助刃部を一体に形成し、前記被保持部が両端に
おける補助刃部の峰側にのみ形成された一方の型刃片
と、前記主刃部の両端における他側部の各補助刃部が、
当該各補助刃部の被保持部を延長した連結部を介して一
体に連続する他方の型刃片とからなり、前記他方の型刃
片における前記連結部の上に前記一方の型刃片の前記主
刃部が載せられた状態で組み合わされていることを特徴
としている。
【0020】請求項12に記載の折り目形成用型刃は、
請求項1〜11のいずれかに記載の型刃において、前記
補助刃部における被保持部は、当該補助刃部における刃
先線の前記他端の方向へ延長した延長部を有している。
【0021】請求項13に記載の折り目形成用型刃は、
刃先線が平行する一対の主刃部と、前記主刃部の両端部
に連続又は近接し、平面視において刃先線が前記主刃部
の延長方向へ山形状に突出する各補助刃部とを有し、峰
側に合板製のホルダに形成されたスリットに挿入保持さ
れる被保持部を有するとともに、前記主刃部と補助刃部
の刃先線とが同じレベルであることを特徴としている。
【0022】請求項14に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13に記載の型刃が、前記各主刃部を有するそれ
ぞれの型刃片と、前記一対の主刃部の各端部における補
助刃部を有するそれぞれの型刃片とを組み合わせて構成
されている。
【0023】請求項15に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13又は14に記載の型刃において、前記補助刃
部における被保持部が当該補助刃部の両端方向又は片端
方向へ延長した延長部を有している。
【0024】請求項16に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13に記載の型刃が、前記一対の主刃部の中の一
方の主刃部の両端部を折り曲げて、当該主刃部と各端部
における前記補助刃部の一半部とを一体に形成した型刃
片と、前記一対の主刃部の中の他方の主刃部の両端部を
折り曲げて、当該主刃部と各端部における前記補助刃部
の他半部とを一体に形成した型刃片とを組み合わせて構
成されている。
【0025】請求項17に記載の折り目形成用型刃は、
請求項14〜16のいずれかに記載の型刃において、前
記主刃部を有する型刃片には、所定の間隔を置いて複数
箇所に被保持部が形成されている。
【0026】請求項18に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13に記載の型刃が、前記一対の主刃部の長さの
一半部の片端に前記一対の主刃部の一端部における補助
刃部を有する型刃片と、前記一対の主刃部の長さの他半
部の片端に前記一対の主刃部の他端部における補助刃部
を有する型刃片とを組み合わせて構成され、前記各型刃
片は折り曲げられてそれぞれ一体に形成されている。
【0027】請求項19に記載の折り目形成用型刃は、
請求項18に記載の型刃において、前記各型刃片には所
定の間隔を置いて複数箇所に被保持部が形成されてい
る。
【0028】請求項20に記載の折り目形成用型刃は、
刃先線が平面視において大円弧状に形成され、それぞれ
の刃先線の両端が連続又は近接して相対する状態の一対
の刃部からなり、峰側に合板製のホルダに形成されたス
リットに挿入保持される被保持部を有するとともに、前
記各刃部の刃先線が同じレベルであることを特徴として
いる。
【0029】請求項21に記載の折り目形成用型刃は、
請求項20に記載の型刃が、前記一対の刃部の中の一方
の刃部を有する型刃片と、前記一対の刃部の中の他方の
刃部を有する型刃片とを組み合わせて構成されている。
【0030】請求項22に記載の折り目形成用型刃は、
請求項20に記載の型刃が、前記一対の刃部の長さの一
半部を有する型刃片と、前記一対の刃部の長さの他半部
を有する型刃片とを組み合わせて構成されている。
【0031】請求項23に記載の折り目形成用型刃は、
請求項1〜20のいずれかに記載の型刃において、前記
被保持部には適数の孔が形成されていることを特徴とし
ている。
【0032】この発明によるシートの折り目形成加工具
は、前述の課題を解決するため以下のように構成されて
いる。すなわち、請求項24に記載のシートの折り目形
成加工具は、合板製のホルダには、シートに真っ直ぐな
山折り状の折り目を形成するための一条又は複数条の刃
物と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を形成
するための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平行状
に保持され、少なくとも前記シートに谷折り状の折り目
を形成するための刃物は、請求項1〜23のいずれかに
記載の型刃が所定の間隔で一列状に配置されて構成さ
れ、前記各型刃は、前記シートに押し付けたときにそれ
らの刃先が当該シートを貫通する状態に前記ホルダへ保
持されていることを特徴としている。
【0033】請求項25に記載のシートの折り目形成加
工具は、合板製のホルダには、シートに真っ直ぐな山折
り状の折り目を形成するための一条又は複数条の刃物
と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を形成す
るための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平行状に
保持され、少なくとも前記シートに谷折り状の折り目を
形成するための刃物は、請求項3に記載の型刃が所定の
間隔で一列状に配置されて構成され、前記各型刃は、前
記シートに押し付けたときにそれらの刃先が当該シート
を貫通する状態に前記ホルダへ保持され、前記型刃相互
における隣合う端部の補助刃部を有する型刃片は、当該
各型刃片の被保持部が延長された連結部によって一体に
連続していることを特徴としている。
【0034】請求項26に記載のシートの折り目形成加
工具は、合板製のホルダには、シートに真っ直ぐな山折
り状の折り目を形成するための一条又は複数条の刃物
と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を形成す
るための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平行状に
保持され、少なくとも前記シートに谷折り状の折り目を
形成するための刃物は、請求項8に記載の型刃が所定の
間隔で一列状に配置されて構成され、前記各型刃は、前
記シートに押し付けたときにそれらの刃先が当該シート
を貫通する状態に前記ホルダへ保持され、前記型刃相互
における隣合う他方の型刃片は、当該各型刃片の被保持
部が延長された連結部によって一体に連続していること
を特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】図1〜図59を参照しながら、こ
の発明によるシートの折り目形成用型刃とシートの折り
目形成加工具の実施形態を説明する。図1〜20は、請
求項1〜6及び請求項12,23,24,25に対応す
る型刃の実施形態と、それらの型刃を使用した折り目形
成加工具の実施形態を説明するための図である。
【0036】図1には折り目形成用型刃の第1実施形態
が示され、図2〜図4には第1実施形態の型刃を使用し
たシートの折り目形成加工具の実施形態が示されてい
る。第1実施形態の型刃2は、刃先線が連続する真っ直
ぐな主刃部20と、前記主刃部20の両端部に位置し
て、刃先線の一端が前記主刃部20の端部のいずれか一
方の片側部へ直角以下の角度で連続し、刃先線の他端が
前記主刃部20の側方へ延び状態の短い各補助刃部21
とから構成されている。主刃部20の両端部の峰側に
は、合板製の型刃ホルダ6のスリット60へ挿入保持さ
れる被保持部7,7が一体に形成され、各補助刃部21
の峰側にも同様な被保持部7がそれぞれ形成されてい
る。各補助刃部21に形成された被保持部7には、当該
補助刃部21の他端部の方向に沿って延長部71がそれ
ぞれ形成され、当該延長部71を含む被保持部7には、
適当な大きさで適数の孔72が形成されている。前記補
助刃部21の端部と被保持部7の延長部71との境界部
分は、図示のようにR=3〜4mm程度の凹円弧状に形成
するのが好ましい。
【0037】この実施形態の型刃2は、一側辺に刃を形
成して浸炭処理した肉厚0.6〜0.8mm程度の工具鋼
板を設計にしたがって所定形状に裁断し、その両端部を
鋭角状に折り曲げて主刃部20と補助刃部21とを一体
に形成したものであり、各補助刃部21,21は、それ
らの曲げ方向が逆になっている。所定形状に裁断された
工具鋼板の両端部を折り曲げる際には、工具鋼板を折り
曲げたときその内側になる面に、1〜3mm程度の外径の
図示しないピン状のガイドを配置し、前記折り曲げ時に
その外側になる面を図示しないロールによって前記ガイ
ド側に押し付ける要領で折り曲げる。したがって、主刃
部20と補助刃部21との折り曲げ部分は、1〜3mm程
度の円弧状(アール)を呈する。
【0038】図1のように、合板製の型刃ホルダ6に
は、型刃2を所定の間隔で一列状に保持させるために、
あらかじめ型刃2のそれぞれの被保持部7に対応するよ
うにスリット60を列状かつ平行に多数形成しておき、
これらのスリット60へ前記各被保持部7を挿入するこ
とにより、型刃2を保持させる。このように型刃2をホ
ルダ6へ所定の間隔で列状に保持させて、図2のように
ホルダ6へ一条の刃物6aと6bとを交互にかつ平行に
多数形成する。各刃物6aと6bの両側部には、幅,厚
みとも10mm程度のスポンジ体からなるノックアウト部
材61が図示しない両面テープによって定着される。
【0039】図2のように、型刃2がホルダ6へ保持さ
れた状態では、各型刃2の主刃部20と補助刃部21と
の刃先線はほぼ同じレベルであり、これらの主刃部20
及び補助刃部21を後述のシート1に押し付けると、そ
れらが当該シート1を貫通するように構成されている。
この実施形態において、ホルダ6の表面へ突出する主刃
部20の高さ(刃幅)h1と補助刃部21の高さ(刃
幅)h2(図2)はともに7.6mm、各被保持部7の高
さh3(図1)は、ホルダ6の厚みtと同じで16mmで
ある。主刃部20の刃先線から補助刃部21の刃先線の
先端までの間隔L1(図2)は後述のシート1の厚みt
1(図6)とほぼ同じに設定されている。
【0040】図2の実施形態のシートの折り目形成加工
具は、シートの図示しないパスラインの途中に設置され
るダイカッタ(図示しない)に取り付けて使用される。
図5には、図2の実施形態の折り目形成加工具を使用し
たダイカッタによって折り目が形成されたシート1が示
されている。図5のシート1は段ボールであって、この
シート1には段ボールの段11と交差するように、ホル
ダ6に保持されている刃物6a,6bの各型刃2の平面
形状に対応する形状及びサイズの折り目1aと折り目1
bとが交互にかつ平行に形成される。シート1へ刃物6
a,6bが押し付けられるとき、スポンジ体からなるノ
ックアウト部材61が圧縮され、シート1は圧縮された
ノックアウト部材61の復元作用により各型刃2からノ
ックアウトされる。折り目1aと1bは同じ構造であっ
て、比較的短い非切断部10bを介して、シート1を貫
通する真っ直ぐで比較的長い切断部10aが直線状に並
んだ構造になる。切断部10aの両端部には、型刃2の
各補助刃部21に対応して、一端が当該切断部10aの
端部へ片側から鋭角状に連続し、他端が当該切断部10
bの側方へ延びた状態の補助切断部10dが形成され
る。
【0041】前述のように折り目1aと1bが交互に形
成されたシート1には、図示しない折り曲げ装置によ
り、折り目1aに沿って山折り状(逆V字状)に折り曲
げ方向性が付与されるとともに、図6のように折り目1
bに沿って谷折り状(V字状)に曲げ方向性が付与され
る。これにより、折り目1aは山折り状に折れ曲がる折
り目になり、折り目1bは谷折り状に折れ曲がる折り目
になる。シート1の折り曲げの際、折り目1a,1bの
非切断部10bはヒンジとして作用する。
【0042】前述のように形成された折り目1b(1
a)において、補助切断部10dはその一端が切断部1
0aの端部の側部へ鋭角状に連続しており、その他端が
切断部10aの側方へ延びた状態になっているので、補
助切断部10dが形成されている幅w内における非切断
部10bの長さは、隣合う切断部10aの端部相互間に
対応する部分において最も小さい。そして、シート1へ
折り目1a,1bに沿って前述のように折り曲げ方向性
を付与する際、シート1は非切断部10bの長さが最も
小さい部分から折れ曲がり始めるため、シート1には、
図6のように各切断部10aに沿ってより正確に折り曲
げ方向性が付与される。すなわち、シート1を折り目1
a,1bに沿って折り曲げる際、切断部10dの端部に
おける補助切断部10dとの交差部分が折れ曲がりのガ
イド部になり、非切断部10bの部分が切断部10aか
らずれて折れ曲がるのを防止する。また、シート1へ折
り目1a,1bに沿って折り曲げ方向性を付与した後
に、当該シート1を各折り目1a,1bに沿って折り畳
み、所定平面形状のシート片が積層状に折り重なったブ
ロック体を形成する場合でも、シート1は設計に沿って
より正確に折れ曲がるので、設計に沿った形状のブロッ
ク体を製造することができる。
【0043】前述のように形成された折り目1a,1b
には、非切断部10bが所定の間隔に形成されるので、
シート1の折り目1a,1bの部分は半切り状の折り目
に比べてはるかに腰が強く、後の工程で図示しない加工
装置によりシート1を折り目1a,1bに沿って折り曲
げあるいは折り畳む際に、より円滑に加工することがで
きる。
【0044】第1実施形態の型刃2によれば、刃先線が
連続する真っ直ぐな主刃部20と、刃先線の一端が前記
主刃部20の両端部のいずれか一方の片側部へ直角以下
の角度で連続し、刃先線の他端が前記主刃部20の側方
へ延び状態の短い各補助刃部21とから構成されてお
り、主刃部20と補助刃部21とによってシート1の切
断部10aの端部へ折れ曲がりのガイド部が形成される
ので、シート1が切断部10aに沿ってより正確に折れ
曲がるように、当該シート1へ折り目1a,1bを形成
することができる。型刃2は簡単な構造であって、例え
ばプレスなどによってこれを量産することができるか
ら、折り目形成加工具をより安価に製造することができ
る。
【0045】第1実施形態の型刃2を、ホルダ6の一面
へ所定の間隔を置いて一列状に配置した刃物6a,6b
が平行かつ交互に配置された前記実施形態の折り目形成
加工具によれば、シート1が設計に沿ってより正確に折
れ曲がるように当該シート1へ多数の折り目を形成する
ことができる。
【0046】第1実施形態の型刃2によれば、主刃部2
0の両端部の峰側に被保持部7,7が所定の間隔を置い
て形成されているので、この型刃2の型刃全体がブリッ
ジ状になる。したがって、前記ホルダ6に形成されるス
リット60の総延長がより小さくなるため、合板の変形
や反りをを極力小さくすることができ、かつ、合板の型
刃保持力の低下を防止することができる。
【0047】第1実施形態の型刃2によれば、各補助刃
部21の峰側の被保持部7には延長部71がそれぞれ形
成されているので、刃わたりの小さい補助刃部21が補
強される。各補助刃部21の端部と被保持部7の延長部
71との境界部が凹円弧状に形成されているので、補助
刃部21のぐらつきや曲がりその他の変形を防止するこ
とができるとともに、補助刃部21がさらに補強され
る。また、各補助刃部21の被保持部7には、適当な大
きさの孔72が形成されているので、被保持部7をホル
ダ6のスリット60へ挿入した後、図3のように合板の
膨張などにより合板の一部が前記の孔72へめり込んで
アンカー作用を生ずる。したがって、ホルダ6への型刃
2の保持力が向上する。被保持部7をホルダ6のスリッ
ト60へ挿入する際に、図4のように前述の孔72へ接
着材73を膜状に張ると、接着剤73の強いアンカー作
用によりホルダ6への型刃2の保持力をさらに向上させ
る。前述の孔72は、ホルダ6の型刃保持力向上のた
め、主刃部20の峰側の各被保持部7にも形成すること
ができる。
【0048】第1実施形態の型刃2は、刃を形成して浸
炭処理した工具鋼板を所定形状に裁断し、その両端部を
曲げ加工したものであるが、例えばプレスなどにより工
具鋼を所定形状に裁断し、曲げ加工して刃を形成した後
に焼入れ処理してもよい。
【0049】図7〜図9には、第1実施形態の刃形2を
使用した折り目形成加工具の他の実施形態が示されてい
る。この実施形態の折り目形成加工具は、合板製のホル
ダ6の一面に、所定の間隔を置いて一列状に配置された
複数の型刃2からなる刃物6bと、一側縁に連続する真
っ直ぐな刃部80を有する型刃8からなる刃物6aと
を、交互にかつ平行に保持させたものである。型刃8の
峰側には、所定の間隔に被保持部7が形成されており、
被保持部7には、型刃2における補助刃部21の被保持
部7に形成されている孔72と同様な作用の適当な孔7
2が形成されている。型刃2及び型刃8をホルダ6へ保
持させる要領は、図1及び図2の実施形態の型刃とほぼ
同様である。型刃2及び型刃8がホルダ6へ保持された
状態において、ホルダ6の表面に突出している刃部80
の高h4(図9)は6.4mmであり、型刃2の補助刃部
21の高さh2及び主刃部20の高さh1(7.6mm)
よりも低くなっている。
【0050】図7の折り目形成加工具を使用した図示し
ないダイカッタによれば、図10のように、シート1に
は図5の場合と同様に、型刃2の平面形状に対応して、
両端部に補助切断部10dを有する切断部10aが相対
的に短い非切断部10bを介して断続した状態の折り目
1bと、型刃8の平面形状に対応してシート1の幅方向
に連続した半切り状折り目1aとが交互に形成される。
シート1に対し、折り目1aに沿って山折り方向へ折り
曲げ方向性を付与し、折り目1bに沿って谷折り方向へ
折り曲げ方向性を付与することにより、折り目1a及び
1bはそれぞれ山折り状の折り目と谷折り状の折り目に
なる。折り曲げ方向性を付与した後のシート1の折り目
1aは、当該シート1が両面段ボールであれば、片面
(折り曲げたときに内側になる面)のライナを残して他
の部分が切断された状態になり、当該シート1が片面段
ボールである場合には、ライナ又は片面に表れた段頂を
残して他の部分が切断された状態になる。折り目1aは
前述のように連続しているので、シート1を当該折り目
1aに沿って正確に折り曲げることができる。図7の実
施形態の折り目形成加工具の他の構成や作用,効果は、
図2の実施形態の折り目形成加工具とほぼ同様であるの
で、それらの説明は省略する。
【0051】図7の実施形態による折り目形成加工具に
おいて、型刃8の刃部80は刃先線が連続しているが、
その刃先線はミシン目状に断続していても差し支えな
い。その理由は、刃先線が断続している型刃によって形
成された折り目に折り曲げ方向性を付与すると、切断部
の断続部分が破断されてほぼ半切り状態になるからであ
る。
【0052】図11には、第2実施形態の型刃と、その
型刃を使用した折り目形成加工具の実施形態が示されて
いる。この実施形態の型刃2は第1実施形態の型刃の変
形例であり、主刃部20の両端部における補助刃部21
が同じ方向に曲げて形成されている。この型刃2は、補
助刃部21が交互に逆方向へ向いて所定の間隔で一列状
に配置される状態に、被保持部7,7の部分を合板から
なる型刃ホルダ6のスリット60に挿入保持させ、刃物
6b及び6aを平行かつ交互に構成している。このよう
に構成された折り目形成加工具を使用すると、図15の
ように、シート1には刃物6a,6bの平面形状に対応
して同形状の折り目1a,1bが交互に形成される。こ
の実施形態の型刃2及び折り目形成加工具の他の構成や
作用,効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様であるの
で、それらの説明は省略する。
【0053】図12には第3実施形態の型刃が示され、
図13及び図14には第3実施形態の型刃を使用した折
り目形成加工具が示されている。この実施形態の型刃2
は、主刃部20を有する型刃片2aと、補助刃部21を
有する二つの型刃片2b,2bとから構成されており、
型刃片2aの峰側の両端部には被保持部7,7が、各型
刃片2bの峰側には被保持部7がそれぞれ形成されてい
る。型刃片2bの一端には、被保持部7を延長した延長
部71が形成され、この延長部71を含む被保持部7に
は孔72が形成されている。
【0054】第3実施形態の型刃2は、図13及び図1
4で例示されているように、各補助刃部21の刃先線の
一端が主刃部20の刃先線の端部の片側部へ直角以下の
角度で近接し、各補助刃部21の刃先線の他端が主刃部
20の側方へ延びる状態に、型刃片2aと各型刃片2
b,2bとを組み合わせて構成される。そして、型刃片
2a,2bを、前述のような組み合わせ状態で、所定の
間隔を置いて合板製の型刃ホルダ6へそれぞれの被保持
部7を保持させる要領で一列状に配置し、ホルダ6の片
面へ刃物6b及び6aを平行に多数形成して折り目形成
加工具を構成している。
【0055】図13の実施形態の折り目形成加工具を使
用した場合、図16で示すように、シート1には、切断
部10aが比較的短い非切断部10bを介して一列状に
並んだ状態の折り目1a,1bが平行に多数形成され、
切断部10aの両端部には一端部が近接した状態で補助
切断部10dがそれぞれ形成される。シート1に対し、
折り目1aに沿って山折り状に折り曲げ方向性を付与
し、折り目1bに沿って谷折り状に折り曲げ方向性を付
与すると、切断部10aと補助切断部10dは、シート
1へ折り曲げ方向性を付与したときに当該シート1の外
側になる面において連続した状態になる。図14の実施
形態の折り目形成加工具を使用した場合は、切断部10
aの両端の補助切断部10dの向きが図16の例とは異
なるのみで、他の部分においてはほぼ同様な構造の折り
目1a,1bがシート1へ形成される。
【0056】第3実施形態の型刃2は、第1実施形態及
び第2実施形態の型刃2と比べると以下のような利点が
ある。すなわち、型刃片2aと型刃片2bとを多数製造
しておけば、型刃片2a,2bを適宜の平面形状に組み
合わせた状態でホルダ6へ保持させることにより、所望
の平面形状の刃物6a,6bを多数有する折り目形成加
工具を製造することができる。また、部品点数は増大す
るが材料である工具鋼を鋭角状に曲げ加工する必要がな
く、例えば、所定幅の工具鋼板の一側縁に刃を形成して
浸炭処理した後、当該工具鋼板をプレスなどによって裁
断することにより、型刃2の構成部材である型刃片2
a,2bを効率的に製造することができる。第3実施形
態の型刃2,図13及び図14の折り目形成加工具の構
成や作用,効果は、第1実施形態の型刃及び図2の実施
形態の折り目形成加工具とそれぞれ同様であるから、そ
れらの説明は省略する。
【0057】図17及び図18には、第4実施形態の型
刃と、その型刃を使用した折り目形成加工具の実施形態
が示されている。この実施形態の型刃2は、第3実施形
態の型刃の変形例であって、基本的には主刃部20を有
する型刃片2aと、それぞれの補助刃部21を有する各
型刃片2b,2bとから構成されている。第3実施形態
の型刃2と異なるところは、刃物6b,6aを構成する
各型刃2を型刃ホルダ6へ保持させたときに型刃2相互
の隣合う端部の型刃片2b,2bを、それらの被保持部
7が延長された状態の連結部75によって一体に連続さ
せた点である。型刃片2b,2bは、例えば所定幅の工
具鋼板の一側縁に刃を形成して浸炭処理し、これを所定
形状に裁断した後その両端部を折り曲げることにより一
体に成形される。主刃部20を有する型刃片2aの両端
部には、非保持部7の端部を切り欠いた切欠段部74が
形成されており、型刃片2aと型刃片2b,2bは、型
刃片2aの前記切欠段部74が型刃片2b,2bの連結
部75の両端部へ載せられた状態に組み合わされる。
【0058】図17の実施態様は、各刃物6b,6aに
おいて補助刃部21を有する隣合う型刃片2b,2b
が、隣合う型刃片2a,2aにおける主刃部20の同じ
側部に位置している例であり、図18の実施態様は、各
刃物6b,6aにおいて補助刃部21を有する隣合う型
刃片2b,2bが、隣合う型刃片2a,2aにおける主
刃部20の異なる側部に位置している例である。この実
施形態の型刃2は、型刃片2aの両端における前記切欠
段部74を型刃片2b,2bの連結部75の両端部へ載
せて型刃片2a,2bを組み合わせることにより、主刃
部20の端部と補助刃部21の端部とがより近接した状
態になるとともに、ホルダ6へ型刃片2a,2bを保持
させたとき両者をより円滑にかつ強固に組み合わせるこ
とができる。また、第1実施形態の型刃2と比較する
と、補助刃部21,21を曲げ成形するときの曲げ量が
小さいので、曲げ成形し易いという利点がある。この実
施形態の折り目形成加工具は、図13及び図14の実施
形態の折り目形成加工具と比べると、各刃物6a,6b
における型刃2相互の隣合う型刃片2b相互が連結部7
5を介して一体に形成されているので、補助刃部21を
有する型刃片2bのホルダ6への保持がより強固にな
る。この実施形態における他の構成や作用,効果は、図
12〜図14の実施形態と同様であるから、それらの説
明は省略する。
【0059】図19には第5実施形態の型刃が示され、
図20には第5実施形態の型刃を使用した折り目形成加
工具の実施形態が示されている。この実施形態の型刃2
は、主刃部20の長さの一半部の片端を折り曲げて一方
の補助刃部21を一体に形成した型刃片2cと、主刃部
20の長さの他半部の片端を折り曲げて他方の補助刃部
21を一体に形成した型刃片2dとを組み合わせて構成
したものである。各型刃片2c,2dには、主刃部20
と補助刃部21の峰側に被保持部7,7がそれぞれ形成
され、各被保持部7には孔72がそれぞれ形成されてい
る。各補助刃部21の構成は、第1実施形態の型刃2と
同様である。図19の型刃2は、一方の型刃片2cにお
ける補助刃部21と、他方の型刃片2dにおける補助刃
部21が、それぞれ逆方向に折り曲げられているが、同
じ形状の型刃片2cと2c又は型刃片2dと2dとを組
み合わせて型刃2を構成することができる。
【0060】図20の(a)図の折り目形成加工具は、
同じ形状の型刃片2c,2c又は同じ形状の型刃片2
d,2dによって型刃2を構成し、この型刃2をホルダ
6の一面へ所定の間隔で一列状に保持させて、折り目形
成加工具の刃物6b(6a)を構成する際に、型刃2相
互の平面形状が同じになるように各型刃2を配置した例
である。図20の(b)図の折り目形成加工具は、異な
る形状の型刃片2c,2dからなる第5実施形態の型刃
2を、ホルダ6の一面へ所定の間隔で一列状に保持させ
て、折り目形成加工具の刃物6b(6a)を構成する際
に、型刃2相互の補助刃部21が、交互に異なる方向へ
向くように配置した例である。第5実施形態の型刃2
は、型刃片2c,2dを多数製造しておき、それらを適
宜選択して組み合わせることにより、設計に沿って補助
刃部21の配置方向が種々異なる刃物6b(6a)を有
する折り目形成加工具を製造することができる。この実
施形態の型刃及び折り目形成加工具の他の構成や作用,
効果は、第1実施形態と同様であるので、それらの説明
は省略する。
【0061】図21〜35は、請求項7〜12及び23
に対応する型刃の実施形態と、それらの型刃を使用した
折り目形成加工具の実施形態、及び請求項24,26に
対応する折り目形成加工具の実施形態を説明するための
図である。図21及び図22には、第6実施形態の型刃
3と、その型刃を使用した実施形態の折り目形成加工具
が示されている。
【0062】図21の型刃3は、刃先線が連続した真っ
直ぐな主刃部20と、この主刃部20の両端部に位置し
て、刃先線の一端が前記主刃部20の端部の両側部へ直
角以下の角度で連続又は近接し、刃先線の他端が前記主
刃部20の側方へ延びた状態の短い各補助刃部21,2
1,21,21とを有しており、主刃部20と補助刃部
21の各刃先線は同じレベルである。したがって、型刃
3は主刃部20の刃先線の両端が矢形類似の平面形状を
なしている。
【0063】この実施形態の型刃3は、図22のよう
に、主刃部20における両端の同方向の片側に補助刃部
21,21を一体に形成した型刃片3aと、各端部にお
ける他方の片側の補助刃部21をそれぞれ有する型刃片
2b,2bとから構成されている。型刃片3aには、主
刃部20の峰側の両端部及び補助刃部21の峰側に、合
板製の型刃ホルダ6に形成されたスリット60へ挿入保
持される被保持部7,7がそれぞれ一体に形成され、主
刃部20の峰側両端には切欠段部74が形成されてい
る。各型刃片2bの峰側にも、被保持部7がそれぞれ一
体に形成されている。各型刃片3a,2bにおける各補
助刃部21の峰側の被保持部7は、主刃部20から離れ
る(遠ざかる)方向へ延長した延長部71が形成されて
おり、延長部71を含む各被保持部7には孔72がそれ
ぞれ形成されている。刃物6b,6aを構成する各型刃
3を型刃ホルダ6へ保持させたときに型刃3相互の隣合
う端部の型刃片2b,2bは、それらの被保持部7を延
長した連結部75によって一体に連続されており、この
連結部75にも孔72が形成されている。各型刃片3
a,2bは、例えば一側辺に刃を形成して浸炭処理した
肉厚0.6〜0.8mm程度の工具鋼板を設計にしたがっ
て所定形状に裁断し、その両端部を折り曲げることによ
り成形される。
【0064】前述の型刃片3aと、一体化された型刃片
2b,2bとを交互にホルダ6のスリット60へ挿入保
持させ、型刃3が所定の間隔を置いて一列状に並んだ状
態の刃物6b,6bを型刃ホルダ6の一面へ平行に多数
形成することにより、シートの折り目形成加工具が製造
される。型刃片3aと各型刃片2b,2bとをホルダ6
へ保持させる際、型刃片3aと各型刃片2bは、型刃片
3aにおける主刃部20の両端部の切欠段部74が型刃
片2b,2bの連結部75の両端部へ載せられた状態で
組み合わされる。
【0065】このような構造の折り目形成加工具を、例
えば段ボールからなるシートの加工ライン中に設置され
た図示しないダイカッタに取り付けて使用すれば、図2
3のように、シート1には比較的短い非切断部10bを
介して真っ直ぐな切断部10aが列状に断続する折り目
1a,1bが交互にかつ平行に形成される。切断部10
aの両端部には、一端が切断部10aの端部の側部へ鋭
角状に接触又は近接し、その他端が切断部10aの側方
へ延びた状態の各補助切断部10dが形成される。折り
目1a,1bに沿って、シート1へ山折り状に折れ曲が
る折り曲げ方向性と谷折り状に折れ曲がる折り曲げ方向
性をそれぞれ付与すると、折り目1aは山折り状に折り
曲げられる折り目になり、折り目1bは谷折り状に折り
曲げられる折り目になる。切断部10aの片側の補助切
断部10dは当該切断部10aとは連続していないが、
シート1へ前述のように折り曲げ方向性を付与すると、
切断部10aと前記片側の補助切断部10dは、シート
1へ折り曲げ方向性を付与したときに当該シート1の外
側になる面において連続した状態になる。折り目1a,
1bの各非切断部10bの部分は、折り曲げの際にヒン
ジとして作用する。
【0066】前述のように形成された折り目1b(1
a)において、補助切断部10dは、その一端が切断部
10aの端部の側部へ鋭角状に接触又は近接しており、
その他端が切断部10aの側方へ延びた状態になってい
るので、補助切断部10dが形成されている幅w内にお
ける非切断部10bの長さは、隣合う切断部10aの端
部相互間に対応する部分において最も小さい。したがっ
て、シート1へ折り目1a,1bに沿って前述のように
折り曲げ方向性を付与する際、シート1は非切断部10
bの最も長さが小さい部分が折れ曲がりのガイド部とな
って折れ曲がり始めるため、シート1には、各切断部1
0aに沿ってより正確に折り曲げ方向性が付与される。
また、シート1へ折り目1a,1bに沿って折り曲げ方
向性を付与した後に、当該シート1を各折り目1a,1
bに沿って折り畳み、所定平面形状のシート片が積層状
に折り重なったブロック体を形成する場合でも、シート
1は設計に沿ってより正確に折れ曲がるので、設計に沿
った形状のブロック体を容易に製造することができる。
【0067】第6実施形態の型刃3は、以下のような効
果を奏する。すなわち型刃3は、主刃部20の両端部の
両側に、刃先線の一端が主刃部20の端部へ直角以下の
角度で連続ないし近接し、刃先線の他端が前記主刃部2
0の側方へ延びた状態の短い各補助刃部21,21,2
1,21を設けているので、これを使用した切り目形成
加工具によれば、シート1へ設計に沿ってより正確に折
れ曲がる折り目を形成することができる。型刃3は、主
刃部20の両端の片側に補助刃部21,21を一体に形
成した型刃片3aと、各端部における他方の各片側の補
助刃部21を有する型刃片2b,2bとを組み合わせて
構成したものであって、材料を溶接する必要がないた
め、より安価にかつ簡単に折り目形成加工具を製造する
ことができる。主刃部20の両端には切欠段部74が形
成され、この切欠段部74を型刃片2b,2bの連結部
75の両端部へ載せた状態で型刃片3aと各型刃片2b
とをホルダ6へ保持させるので、両者をより円滑にかつ
強固に組み合わせることができる。型刃片3aは前記切
欠段部74を形成したことにより、当該部分の折り曲げ
の幅が小さくなるので、型刃片3aを曲げ成形するのが
より簡単である。第6実施形態の型刃3及びこの型刃3
を使用した折り目形成加工具の他の構成や作用,効果
は、第1実施形態の型刃及び折り目形成加工具とほぼ同
様であるので、それらの説明は省略する。
【0068】図24及び図26には、第7実施形態の型
刃とその型刃を使用した折り目形成加工具の実施形態が
示されている。第7実施形態は第6実施形態の型刃の変
形例であり、型刃3を構成する一方の型刃片3aの両端
部には、互いに逆方向に曲げられた補助刃部21,21
が一体に形成されている。型刃3を構成する他方の各型
刃片2b,2bには、それぞれ逆向きに補助刃部21が
形成されており、型刃3をホルダ6へ保持させて刃物6
b(6a)を形成したときに隣合う型刃片2b,2b
は、被保持部7の部分相互が連結部75を介して一体に
形成されている。この実施形態の型刃3は、ホルダ6へ
保持させたときに隣合う型刃片2b相互を曲げ成形する
ときの曲げ量が小さいので、第6実施形態の型刃と比較
して型刃片2bの曲げ成形がより容易である。この実施
形態の型刃3及びこの型刃3を使用した折り目形成加工
具の他の構成や作用,効果は、第6実施形態の型刃及び
その型刃を使用した加工具とそれぞれ同様であるから、
それらの説明は省略する。
【0069】図25,図27,図28及び図30には、
第8実施形態の型刃とその型刃を使用した実施形態の折
り目形成加工具が部分的に示されている。この実施形態
の型刃3は、主刃部20の両端部を鋭角状に折り曲げて
片側の各補助刃部21,21を一体に形成した一方の型
刃片3bと、主刃部20の両端における他側部の各補助
刃部21,21を一体に有する他方の型刃片3cとから
構成されている。一方の型刃片3bには、両端における
補助刃部21,21の峰側にのみ被保持部7が形成され
ており、他方の型刃片3cの補助刃部21,21は、当
該各補助刃部21における峰側の被保持部7が延長され
た状態の連結部75を介して一体に形成されいる。各補
助刃部21の峰側の被保持部7の片端には、被保持部7
に連続する延長部71がそれぞれ形成されている。各型
刃片3b,3cの各被保持部7と、型刃片3cの連結部
75には、適数の孔72が形成されている。型刃3は、
これらを所定の間隔を置いてホルダ6のスリットへ保持
させて一列状の刃物6b(6a)を形成する際、前記他
方の型刃片3cの連結部75の上に前記一方の型刃片3
bの主刃部20を載せた状態で組み合わせられる。図2
5及び図27の実施態様の型刃3は、各型刃片3b,3
cの各補助刃部21,21が、それぞれ主刃部20及び
連結部75の同じ側部に形成されている例である。他方
図28及び図30の実施態様の型刃3は、各型刃片3
b,3cの各補助刃部21,21が、それぞれ主刃部2
0及び連結部75の逆の側部に形成されている例であ
る。
【0070】第8実施形態の型刃3は、これらをホルダ
6へ保持させるとき、一方の型刃片3bの主刃部20が
全体的に他方の型刃片3cの連結部75の上に載せられ
た状態で組み合わされるので、型刃片3b,3cの組み
合わせ状態がより安定し易いという利点がある。一方の
型刃片3bは、補助刃部21,21の峰側にのみ被保持
部7が形成されており、工具鋼板を折り曲げて補助刃部
21を形成するときの曲げ幅が小さくなるので、工具鋼
板を所定形状に裁断した後に補助刃部21を曲げ成形す
る際の曲げ加工がより容易である。第8実施形態の型刃
3と、この型刃3を使用した折り目形成加工具の他の構
成や作用,効果は、第6実施形態の場合と同様であるの
で、それらの説明は省略する。
【0071】図29及び図31には、第9実施形態の型
刃とその型刃を使用した実施形態の折り目形成加工具が
部分的に示されている。この実施形態の型刃3は、主刃
部20を有する一方の型刃片2aと、前記主刃部20の
両端部における両側に補助刃部21,21を一体に有す
るそれぞれの他方の型刃片3d,3dとから構成されて
いる。型刃片3d,3dは、刃を形成して浸炭処理した
工具鋼板を所定形状に裁断し、これを鈍角状又は鋭角状
に折り曲げることにより、補助刃部21,21を一体に
形成している。型刃片2aには、主刃部20の峰側両端
部に被保持部7,7が形成され、各型刃片3dには、各
補助刃部21,21の峰側に被保持部7が一体に形成さ
れている。補助刃部21の被保持部7には先端方向に延
長部71が形成され、この延長部71を含む被保持部7
に適数の孔72が形成されている。各型刃片2a,3d
の被保持部7,7をホルダ6のスリット60へ挿入保持
させる要領で、複数の型刃3を所定の間隔を置いてホル
ダ6へ保持させることにより、ホルダ6へ一列状の刃物
6b,6aを平行に多数形成し、折り目形成加工具を製
造する。
【0072】この実施形態の型刃3は、型刃片3dを曲
げ成形するときの曲げ量が小さくてもよいので、型刃片
3dを曲げ加工し易い利点がある。また、あらかじめ長
さが異なる数種の型刃片2aを多数製造しておけば、シ
ートの材質その他の設計条件に応じて、主刃部20の長
さが異なった刃物6b,6aを有する折り目形成加工具
を製造することができる。さらに、この実施形態の型刃
3は、全体的にホルダ6へ形成するスリット60の総延
長をより短く設計することが容易であるから、ホルダ6
が劣化し難い折り目形成加工具を製造することができ
る。この実施形態の型刃3及びこれを使用した折り目形
成加工具の他の構成や作用,効果は、第6実施形態の場
合と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0073】図32には第10実施形態の型刃と、その
型刃を使用した実施形態の折り目形成加工具が部分的に
示されている。この実施形態の型刃3は、図22の実施
形態における型刃片3aと、図24の実施形態における
型刃片2b,2bとを組み合わせて構成したものであ。
この実施形態では、型刃3を所定の間隔を置いてホルダ
6へ保持させることにより当該ホルダ6の片面に刃物6
b(6a)を形成する際、型刃片3aと次の型刃片3
a、及び型刃片2b,2bと次の型刃片2b,2bと
を、交互に逆向きにした状態でホルダ6に保持させるこ
とになる。このように、各型刃片3a,2bが交互に逆
向きになっているので、シートを切断する際に刃物6b
(6a)の力がよりバランス良くシートに作用する。こ
の実施形態の型刃及び折り目形成加工具の他の構成や作
用,効果は、第6実施形態の型刃及び折り目形成加工具
とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0074】図33の(c)〜(e)には、第11〜第
13実施形態の型刃とそれらの型刃を使用した実施形態
の折り目形成加工具が部分的に示されている。図33
(c)の型刃3(第11実施形態)は、図26の折り目
形成加工具における型刃3と同様に、主刃部20の両端
部の片側へ鋭角状に折り曲げられた補助刃部21,21
を一体に有する一方の型刃片3aと、それぞれ補助刃部
21を有する他方の各型刃片2b,2bとを組み合わせ
たものであるが、隣合う型刃3の各型刃片2b,2b相
互が一体に連続せず、それぞれ独立に構成されている点
で図26の型刃片3とは異なっている。この実施形態の
型刃3では、型刃片3aの代わりに図28の型刃3にお
ける型刃片3bを使用することができる。図33(d)
の型刃3(第12実施形態)は、図21の折り目形成加
工具における型刃3と同様な一方の型刃片3aと、それ
ぞれ独立した他方の各型刃片2b,2bとを組み合わせ
たもので、(d)図のような組み合わせ状態において、
隣合う各型刃片2b,2bは一体化されていない。この
実施形態の型刃3では、型刃片3aの代わりに図25の
型刃3における型刃片3bを使用することができる。第
11及び第12実施形態の型刃3は、第6及び第7実施
形態の型刃3と比較すると、型刃片2b,2bがそれぞ
れ独立に形成されているので、ホルダ6による型刃片2
b,2bの保持力がやや弱くなる反面、型刃片2b,2
bを一体化するための曲げ加工を要しないという利点が
ある。
【0075】図33(e)で示す第13実施形態の型刃
3は、図29の型刃3における型刃片2aと、(c)図
又は(d)図における四つの型刃片2bとを図示の状態
に組み合わせて型刃3を構成している。この実施形態の
型刃3は、第29の実施形態の型刃3と比較すると、型
刃片2aの両端の型刃片2b,2bがそれぞれ独立に形
成されているため、図29の実施形態の型刃片3d,3
dよりも、各型刃片2bのホルダ6による保持力はやや
弱くなるが、型刃片2bを曲げ加工する必要がないとい
う利点がある。第11〜第13実施形態の型刃や、それ
らを使用した折り目形成加工具の他の構成、及び作用,
効果は、第6実施形態の型刃とほぼ同様なのでそれらの
説明は省略する。
【0076】図34〜図47は、請求項13〜24に対
応する実施形態を説明するための図である。図34及び
図35には、第14実施形態の型刃とその型刃を使用し
た実施形態の折り目形成加工具が部分的に示されてい
る。型刃4は、刃先線が連続する一対の平行な主刃部4
0,40と、この主刃部40,40の両端部に連続又は
近接し、平面視において刃先線が前記主刃部40,40
の延長方向へ山形状に突出した各補助刃部41,41と
から構成され、峰側に合板製のホルダ6に形成されたス
リット60に挿入保持される被保持部7,7を有し、前
記各主刃部40と各補助刃部41の刃先線とが同じレベ
ルである。平行な主刃部40,40相互の刃先線の間隔
は、図36のシート1の厚みt1とほぼ同じかそれ以下
である。
【0077】この実施形態の型刃4は、図29の型刃3
を構成する一方の型刃片2aと同様な構成の一対の型刃
片4a,4aと、図29の型刃を構成する他方の型刃片
3dと同様な構成であって、山形状に曲がった平面形状
で一体の補助刃部41を有する一対の型刃片4b,4b
とから構成されている。各型刃片4aの峰側両端部には
被保持部7,7が形成され、各型刃片4b,4bの峰側
には被保持部7が形成されている。各型刃片4bの被保
持部7には両端方向に延びた延長部71,71がそれぞ
れ形成され、この延長部71を含む被保持部7には、適
数の孔72が形成されている。
【0078】合板製の型刃ホルダ6に形成されたスリッ
ト60にそれぞれの被保持部7を挿入保持させる要領
で、前記ホルダ6の一面へ、型刃4を構成する各型刃4
a,4bを所定の間隔で一列状に保持させて刃物6b
(6a)を平行に多数形成することにより、折り目形成
加工具が製造される。この実施形態の折り目形成加工具
を、例えば段ボールからなるシートの加工ラインに設置
される図示しないダイカッタに取り付け、当該ダイカッ
タによりシートへ平行に多数の折り目を形成し、当該折
り目に沿ってシートへ山折り状の折り曲げ方向性と谷折
り状の折り曲げ方向性を交互に付与する。図36のよう
に、シート1には比較的短い非切断部10b(ヒンジ
部)を介してスリット状の切断部10aが断続する状態
の山折り状の折り目1aと谷折り状の折り目1bとが、
平行かつ交互に形成される。折り目1a,1bにおける
スリット状の切断部10aの端部は、型刃4の補助刃部
41,41の形状に応じて、中央部が非切断部10bの
方向へ突出した山形状になる。すなわち、切断部10a
の端部における補助切断部10dの幅(スリットの幅)
w内において、非切断部10bの長さは、補助切断部1
0dの中央部分において最も狭くなっているので、シー
ト1へ折り曲げ方向性を付与する際、補助切断部10d
の中央部が折れ曲がりのガイド部となり、シート1は切
断部10aの長さ方向に沿う中心に沿ってより正確に折
れ曲がる。また、シート1へ折り曲げ方向性を付与した
後に、当該シート1を折り目1a,1bに沿って折り曲
げるときも同様である。
【0079】第14実施形態の型刃は、シート1へ切断
部を有する折り目を形成する際に、シートが切断部の端
部に沿って折れ曲がるように前記切断部を形成すること
ができる。第14実施形態の型刃4を、所定の間隔を置
いて断続するように列状に配置してホルダ6に保持させ
た折り目形成加工具は、シートへより正確に折れ曲がる
ように折り目を形成することができる。第14実施形態
の他の構成や作用,効果は、図29の実施形態の場合と
ほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0080】図37及び図40には、第15実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は、刃先線
が真っ直ぐな主刃部40の両端部を90度よりも大きい
角度で折り曲げることにより、主刃部40と、当該主刃
部40の両端部における各補助刃部41の一半部である
補助刃片41a,41aとを一体に形成した一対の型刃
片4c,4cによって構成されている。各型刃片4cの
両端部には、各補助刃片41aの峰側から主刃部40の
峰側にわたって被保持部7,7が形成されており、各被
保持部7には孔72が形成されている。この実施形態の
型刃4は、図40のように、ホルダ6へ所定の間隔を置
いて一列状に保持させることにより、ホルダ6の一面に
刃物6b(6a)を設置する際、各型刃片4c,4cの
各補助刃片41a,41aが相対して補助刃部41,4
1を形成する状態に組み合わされる。各型刃片4cは、
峰側の両端部に被保持部7,7が形成されていて全体が
ブリッジ状であるので、合板製のホルダ6の変形や歪み
及び劣化が少なくなる。また、被保持部7には孔72が
形成されているので、ホルダ6に保持させた場合にアン
カー効果を期待することができる。この実施形態の型刃
4は、第14実施形態の型刃4と比較すると、部品点数
が少ないので組み合わせ易く、また、型刃4を構成する
型刃片4c,4cが同じ形状であるから量産に適すると
いう利点がある。この実施形態の他の構成や作用,効果
は、第14実施形態の場合とほぼ同様であるので、それ
らの説明は省略する。
【0081】図38及び図41には、第16実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は第15実
施形態の型刃の変形例であって、一対の型刃片4c,4
cを図41のように組み合わせてホルダ6へ保持させた
状態では、各補助刃部41,41が平面視において円弧
状を呈し、この各補助刃部41の平面形状に対応して、
各補助刃片41a,41aも図38で示すように平面円
弧状に形成されている。この実施形態においても、補助
刃部41の山形状に突出した先端部が狭くなっているの
で、第15実施形態の場合と同様な効果を奏する。この
実施形態の他の構成や作用は、第15実施形態の場合と
ほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0082】図39及び図42には、第17実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は第15実
施形態の型刃の変形例であって、一対の型刃片4c,4
cを図42のように組み合わせてホルダ6へ保持させた
状態では、各補助刃部41,41が平面視において台形
形状を呈し、この各補助刃部41の平面形状に対応し
て、各補助刃片41a,41aも図39で示すような平
面多角形状に曲げ成形されている。この実施形態におい
ても、補助刃部41の山形状に突出した先端部が狭くな
っているので、第15実施形態の場合と同様な効果を奏
する。この実施形態の他の構成や作用は、第15実施形
態の場合とほぼ同様であるので、それらの説明は省略す
る。
【0083】図43及び図46には、第18実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は、平面形
状がほぼU字状である一対の型刃片4d,4dによって
構成され、各型刃片4dは、図46における一対の主刃
部40,40の長さの一半部である主刃片40a,40
aの片端に、山形状に突出した補助刃部41を一体に形
成したものである。各型刃片4dには、主刃片40a,
40aの峰側に被保持部7,7が一体に形成され、各被
保持部7には孔72が形成されている。型刃片4d,4
dは、工具鋼板の一側縁に刃を形成して浸炭処理し、こ
れを所定形状に裁断した後に図のように折り曲げて一体
に成形したものである。この実施形態の型刃4は、図4
6のように、ホルダ6へ所定の間隔を置いて一列状に保
持させることにより、ホルダ6の一面に刃物6b(6
a)を形成する際、各型刃片4d,4dの各主刃片40
a,40aが相対して平行に主刃部40,40を形成す
る状態に組み合わされる。各型刃片4dは、峰側の両端
部に被保持部7,7が形成されていて全体がブリッジ状
であるので、合板製のホルダ6の変形や歪み及び劣化が
少なくなる。また、被保持部7には孔72が形成されて
いるので、ホルダ6に保持させた場合にアンカ効果を期
待することができる。さらに、各片刃片4dは、例えば
平面形状がほぼV字状になるように主刃片40a,40
aをやや開き気味に成形しておき、前記被保持部7,7
を前記ホルダ6へ取り付ける際に、平面U字状になるよ
うに主刃片40a,40aを狭めると、スプリング効果
によってホルダ6へより強力に取り付けることができ
る。この実施形態の型刃4は、第14実施形態の型刃4
と比較すると、部品点数が少ないので組み合わせ易く、
また、型刃4を構成する型刃片4d,4dが同じ形状で
あるから量産に適するという利点がある。この実施形態
の他の構成や作用,効果は、第15実施形態の場合とほ
ぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0084】図44及び図47には、第19実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は、各型刃
片4d,4dの端部の補助刃部41,41が平面円弧状
に形成されており、各型刃片4d,4dを相対するよう
に組み合わせた状態で図47のようにホルダ6へ所定の
間隔に保持させ、ホルダ6の一面へ一列状の刃物6b
(6a)を形成する。この実施形態の他の構成や作用,
効果は、第18実施形態の場合とほぼ同様であるので、
それらの説明は省略する。
【0085】図45及び図48には、第20実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃4は、各型刃
片4d,4dの端部の補助刃部41,41が平面台形形
状に形成されており、各型刃片4d,4dを相対するよ
うに組み合わせた状態で図48のようにホルダ6へ所定
の間隔に保持させ、ホルダ6の一面へ一列状の刃物6b
(6a)を形成する。この実施形態の他の構成や作用,
効果は、第18実施形態の場合とほぼ同様であるので、
それらの説明は省略する。
【0086】図49〜図52は請求項20〜24に対応
する実施形態を説明するための図である。図49及び図
50には、第21実施形態の型刃とその型刃を使用した
実施形態の目形成加工具が部分的に示されている。この
型刃5は、図50のように、連続する刃先線が平面視に
おいて大円弧状に形成され、それぞれの刃先線の両端が
連続又は近接して相対する状態の一対の刃部50,50
を有し、全体が板状であって、峰側に合板製のホルダに
形成されたスリットに挿入保持される被保持部7を有
し、前記各刃部50,50の刃先線が同じレベルになっ
ている。この実施形態の型刃5は、刃先線が平面大円弧
状を呈した刃部50を有する同一構造の一対の型刃片5
a,5aから構成され、各型刃片5aの両端部には、刃
部50の峰側に被保持部7,7が形成され、被保持部
7,7には孔72が形成されている。型刃5は、被保持
部7,7を合板製のホルダ6の図示しないスリットへ挿
入する要領で、所定の間隔を置いて一列状に保持させ
る。このように保持させる際に、型刃片5a,5aを図
50で示すような平面形状に組み合わせながら、ホルダ
6の一面へ多数条の刃物6b(6a)を平行に形成する
ことにより、折り目形成加工具を製造する。この折り目
形成加工具を使用したダイカッタによれば、シートへ図
50の刃物6b(6a)の平面形状に沿った形状の折り
目が平行かつ多数形成される。各型刃5は、ホルダ6へ
保持させた状態においては図50で示すように両端部の
平面形状が尖った状態になっており、この部分に対応す
る切断部がシートの折り曲げ時のガイド部になるので、
シートに対してより正確に折れ曲がる折り目を形成する
ことができる。各型刃片5aは、峰側の両端部に被保持
部7,7形成されていて全体がブリッジ状であるので、
合板製のホルダ6の変形や歪み及び劣化が少なくなる。
また、被保持部7には孔72が形成されているので、ホ
ルダ6に保持させた場合にアンカ効果を期待することが
できる。この実施形態の型刃5は、部品点数が少ないの
で組み合わせ易く、また、型刃5を構成する型刃片5
a,5aが同じ形状であるから量産に適するという利点
がある。この実施形態の他の構成や作用,効果は、第1
5実施形態の場合とほぼ同様であるので、それらの説明
は省略する。
【0087】図51及び図52には、第22実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の目形成加工具が部
分的に示されている。この実施形態の型刃5は、平面形
状がほぼV字状である一対の型刃片5b,5bによって
構成され、各型刃片5bは、図52における一対の刃部
50,50の長さの一半部である刃片50a,50aを
一体に形成したものである。各型刃片5bには、刃部5
0,50の峰側における中央寄り位置に被保持部7,7
が形成され、各被保持部7には孔72が形成されてい
る。型刃片5b,5bは、工具鋼板の一側縁に刃を形成
して浸炭処理し、これを所定形状に裁断した後に図のよ
うに折り曲げて一体に成形したものである。この実施形
態の型刃5は、図52のように、ホルダ6へ所定の間隔
を置いて一列状に保持させることにより、ホルダ6の一
面に刃物6b(6a)を形成する際、各型刃片5b,5
bの各刃片50a,50aが相対して刃部50,50を
形成する状態に組み合わされる。この実施形態の他の構
成や作用,効果は、第21実施形態及び第18実施形態
の場合とほぼ同様であるので、それらの説明は省略す
る。
【0088】図53及び図54には、第23実施形態の
型刃とその型刃を使用した実施形態の折り目形成加工具
が部分的に示されている。この実施形態の型刃4は、第
15実施形態の型刃4の変形例であって、同じ構成の型
刃片4e,4eによって構成されている。各型刃片4e
は、主刃部40の両端部を90度よりも大きい角度で折
り曲げることにより、前記主刃部40の両端部へ各補助
刃部41の一半部である補助刃片41a,41aを一体
に形成するとともに、補助刃片41a,41aの端部に
は、平面視において主刃部40に対して鋭角状を形成す
る状態に第2補助刃部42を一体に形成したものであ
る。各型刃片4eの峰側には、主刃部40の峰側から補
助刃片41a,41a及び第2補助刃部42,42のそ
れぞれの峰側にわたって被保持部7,7が形成されてい
る。各第2補助刃部42の被保持部7には、その第2補
助刃部42の先端方向へ延びた延長部71が形成され、
当該延長部71を含む被保持部7にはそれぞれ孔72が
形成されている。この実施形態の型刃4は、図54のよ
うに、ホルダ6へ所定の間隔を置いて一列状に保持させ
ることにより、ホルダ6の一面に刃物6b(6a)を設
置する際、各型刃片4e,4eの各補助刃片41a,4
1aが相対して補助刃部41,41を形成する状態に組
み合わされる。この実施形態の型刃4は、各型刃片4e
の両端部に第2補助刃部42,42が一体に形成されて
いるので、ホルダ6へ保持させたときにより安定して保
持されるという利点がある。この実施形態の型刃4は、
図53における各型刃片4eの主刃部40と補助刃片4
1a,41aとを、平面視において全体的に大円弧状に
なるように形成すると、第21実施形態の型刃5の変形
例が構成される。この実施形態の他の構成や作用,効果
は、第15実施形態の場合とほぼ同様であるので、それ
らの説明は省略する。
【0089】その他の実施形態 第1実施形態の型刃2は、例えば図55(f)で示すよ
うに、主刃部20をミシン目状に断続するように形成
し、主刃部20の峰側全長に被保持部7を形成しても実
施することができる。その理由は、このように形成され
た主刃部20によってシートに形成される切断部10a
はミシン目状に断続するが、折り目1bに沿ってシート
へ折り曲げ方向性を付与したとき、ミシン目状に断続し
た切断部10aの断続部は、折り曲げ方向性を付与する
ために折り曲げたとき、折り曲げ部分の外側になる部分
の断続部が破断されて結局は連続状態になるからであ
る。このことは、図11の型刃2、図12及び図29の
型刃片2a、図19及び図20の型刃片2c,2dの主
刃部20についても同様である。これらの場合には、主
刃部20(40)の峰側に形成されている被保持部7に
適数の孔72を形成するのが好ましい。
【0090】図55(f)の例と同様な理由から、第2
実施形態の型刃2は、例えば図55(g)で示すよう
に、主刃部20をその刃先線がミシン目状に断続するよ
うに形成することができる。このことは、第1実施形態
の型刃2における主刃部20、第3,第4,第9実施形
態における各型刃片2a、第5実施形態における各型刃
片2c,2d、第6,第7,第10〜第13実施形態に
おける各型刃片3a、第8実施形態における型刃片3b
などの各主刃部20、及び第14実施形態(図34)の
型刃片4aの主刃部40ついても同様である。
【0091】第3実施形態における型刃片2bは、補助
刃部21が図56の(h)図又は(i)図のように曲が
っていてもほぼ同様な効果を奏する。このことは、第
4,第6,第7,第10〜第13実施形態の型刃片2b
における各補助刃部21、及び第8実施形態の型刃片3
cにおける補助刃部21についても同様である。その理
由は、このような補助刃部21を有する型刃でシートに
形成した折り目1bにおける各切断部10aの端部は、
その幅が狭くなることによって、当該部分がシートの折
れ曲がりのガイド部になるからである。同様な理由か
ら、第1実施形態の型刃2は、補助刃部21が図57の
(j)図又は(k)図のように曲がっていても実施する
ことができる。このことは、第2実施形態の型刃2にお
ける補助刃部21、第5実施形態の型刃片2c,2dに
おける補助刃部21、第6,第7,第10〜第12実施
形態の型刃片3aにおける各補助刃部21、及び第8実
施形態の方刃片3bにおける補助刃部21についても同
様である。また同様な理由から、第9実施形態の型刃片
3dにおける補助刃部21は、図58の(m)図のよう
に台形形状に曲がっていても、あるいは図58の(n)
図のように円弧状に曲がっていても実施することができ
る。このことは、第14実施形態の型刃片4bにおける
補助刃部41についても同様である。
【0092】第1,第2実施形態の型刃2、及び第6,
第7,第10〜第12の各実施形態の各型刃片3aにお
いては、主刃部12の峰側に被保持部7が形成されてい
なくても実施することができる。
【0093】前述の各実施形態による折り目形成加工具
では、ホルダ6の片面へ刃物6a,6bを交互にかつ平
行に形成した形態についてのみ説明したが、例えば図5
9の(o)(p)各図のように、シートを折り曲げて中
空部が連続した中空状のブロック体1eを形成する場合
には、シートには複数状の平行な山折り状の折り目1a
と複数状の平行な谷折り状の折り目1bが交互に形成さ
れるので、折り目1aを形成するための刃物6a及び折
り目1bを形成するための刃物6bは、シートによって
製造されるブロック体の設計に応じて、ホルダ6の片面
へ一条又は複数状ずつ交互に形成することがきる。
【0094】図7の実施形態以外の折り目形成加工具に
おいても、山折り状に折り曲げるための折り目1aをシ
ートに形成する刃物6aは、図8のような構成の型刃8
を使用することができる。
【0095】
【発明の効果】この発明によるシートの折り目形成用型
刃は、以下のような効果を奏する。請求項1に記載の折
り目形成用型刃によれば、真っ直ぐな主刃部と、当該主
刃部の両端部において、刃先線の一端が前記主刃部の端
部の片側部へ直角以下の角度で連続又は近接し、刃先線
の他端が前記主刃部の側方へ延びた補助刃部とから構成
される。そして、この型刃を所定の間隔で列状に配置し
た刃物によってシートに折り目を形成した場合、シート
には前記主刃部に対応する切断部の端部に、前記主刃部
の端部と片側の補助刃部の端部との交差状部分に対応す
る切断部が形成されるので、当該交差状の切断部がシー
トが折り曲げられるときのガイド部になる。したがっ
て、シートへ設計に沿ってより正確に折れ曲がる折り目
が形成される折り目形成加工具を製造することができる
とともに、シートを折り曲げてブロック体を製造する場
合、寸法及び形状の許容値以内のブロック体を製造する
のに役立つ。
【0096】請求項2に記載の折り目形成用型刃は、主
刃部の端部を折り曲げることによって主刃部と補助刃部
が一体に形成されているので、例えばプレスなどによっ
てより安価に量産することができる。
【0097】請求項3に記載の折り目形成用型刃は、主
刃部を有する型刃片と、補助刃部を有する型刃片とを組
み合わせたものであるから、溶接や折り曲げを要しない
でより効率的に製造することができる。また、各型刃片
の任意の組み合わせにより、所望の平面形状の刃物を有
する折り目形成加工具を製造することができる。
【0098】請求項4に記載の折り目形成用型刃は、請
求項2又は3の型刃において、主刃部の峰側へ所定の間
隔を置いて数カ所に被保持部が形成されているのでブリ
ッジ状になり、合板製のホルダへのスリットの総面積を
より小さくしてその変形や反りを極力小さくすることが
できるとともに、合板製のホルダによる型刃保持力がよ
り向上する。
【0099】請求項5に記載の折り目形成用型刃は、主
刃部の長さの一半部の片端を折り曲げて一方の補助刃部
を一体に形成し型刃片と、前記主刃部の長さの他半部の
片端を折り曲げて他方の補助刃部を一体に形成した型刃
片とを組み合わせて構成するので、各型刃片を多数製造
しておき、それらを適宜選択して組み合わせることがで
きる。
【0100】請求項6に記載の折り目成形用型刃は、請
求項5の型刃片の峰側に所定の間隔を置いて複数の被保
持部を形成したので、各型刃片がブリッジ状になり、合
板製のホルダに形成されるスリットの総延長をより小さ
くしてその変形や反りを極力小さくすることができると
ともに、合板性のホルダによる型刃保持力がより向上す
る。
【0101】請求項7に記載の折り目形成用型刃によれ
ば、真っ直ぐな主刃部と、この主刃部の両端部へ両側か
ら刃先線の一端が直角以下の角度で接触又は近接し、刃
先線の他端が前記主刃部の側方へ延びた各補助刃部とか
ら構成される。そして、この型刃を所定の間隔で列状に
配置した刃物によってシートに折り目を形成した場合、
シートには、前記主刃部に対応する切断部の端部に、前
記主刃部の端部と両側の補助刃部の端部との交差状部分
に対応する切断部が形成されるので、当該交差状の切断
部がシートが折り曲げられるときのガイド部になる。し
たがって、シートへ設計に沿ってより正確に折れ曲がる
折り目が形成される折り目形成加工具を製造することが
できるとともに、シートを折り曲げてブロック体を製造
する場合、寸法及び形状の許容値以内のブロック体を製
造するのに役立つ。
【0102】請求項8に記載の折り目形成用型刃は、主
刃部の両端部を折り曲げて当該両端における片方の各補
助刃部を一体に形成した一方の型刃片と、前記主刃部の
両端の他方の補助刃部を有するそれぞれの他方の型刃片
とを組み合わせて構成したので、主刃部の端部における
両側に補助刃部を溶接する必要がなく、より低コストに
製造することができる。
【0103】請求項9に記載の折り目形成用型刃は、主
刃部を有する一方の型刃片と、前記主刃部における各端
部の両側の補助刃部を一体に形成した各他方の型刃片と
を組み合わせて構成したので、他方の型刃片を曲げ成形
するときの曲げ量が小さくてもよく、型刃の加工がより
容易になる。また、あらかじめ長さが異なる数種の一方
の型刃片2aを多数製造しておくことにより、シートの
材質その他の設計条件に応じて、主刃部の長さが異なっ
た刃物を有する折り目形成加工具を製造することができ
る。
【0104】請求項10に記載の折り目形成用型刃は、
請求項8又は9に記載の型刃の一方の型刃片には、峰側
に所定の間隔を置いて数カ所に被保持部が形成されてい
るので、当該型刃片がブリッジ状になり、合板製のホル
ダに形成するスリットの総延長をより小さくしてその変
形や反りを極力小さくすることができるとともに、合板
性のホルダによる型刃保持力がより向上する。
【0105】請求項11に記載の折り目形成用型刃は、
主刃部の両端に片側の補助刃部を有する一方の型刃片
と、両端に他方の側部の各補助刃部を有し、それらの補
助刃部が連結部によって一体に連続した他方の型刃片と
からなり、これらをホルダへ保持させるとき、一方の型
刃片の主刃部が全体的に他方の型刃片の連結部の上に載
せられた状態で組み合わされるので、両型刃片の組み合
わせ状態がより安定し易い。
【0106】請求項12に記載の折り目形成用型刃は、
請求項1〜11の型刃において、各補助刃部における被
保持部には延長部が形成されているので、相対的に刃わ
たり及び刃幅の小さい各補助刃部が補強される。
【0107】請求項13に記載の折り目形成型刃は、刃
先線が平行する一対の主刃部と、この主刃部の両端部に
連続又は近接し、平面視において刃先線が前記主刃部の
延長方向へ山形状に突出する各補助刃部とを有する。そ
して、この型刃を所定の間隔で列状に配置した刃物によ
ってシートへ折り目を形成した場合、スリット状の切断
部の各端部には、前記補助刃部に対応して先端の幅が狭
くなった折り曲げガイド部が形成される。したがって、
シートへ設計に沿ってより正確に折れ曲がる折り目が形
成される折り目形成加工具を製造することができるとと
もに、シートを折り曲げてブロック体を製造する場合、
寸法及び形状の許容値以内のブロック体を製造するのに
役立つ。
【0108】請求項14に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13の型刃において、前記各主刃部を有するそれ
ぞれの型刃片と、各端部における補助刃部を有するそれ
ぞれの型刃片とを組み合わせて構成されているから、溶
接を要しないで請求項13の型刃を量産することができ
る。
【0109】請求項15に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13又14に記載の型刃において、補助刃部にお
ける被保持部には当該補助刃部の両端方向又は片端方向
へ延長した延長部を有するので、刃わたりや刃幅の比較
的小さい補助刃部が補強される。
【0110】請求項16に記載の折り目形成用型刃は、
主刃部の両端部が所定角度に折り曲げられた一対の型刃
片によって請求項13に記載の型刃が構成されているの
で、溶接を必要としないとともに、部品点数が少なくて
組み合わせ易く、また、型刃を構成する型刃片が同じ形
状であるから量産に適する。
【0111】請求項17に記載の折り目形成用型刃は、
主刃部を有する各型刃片の峰側に所定の間隔を置いて数
カ所に被保持部が形成されているから、当該型刃片全体
がブリッジ状になり、合板製のホルダに形成するスリッ
トの総延長をより小さくしてその変形や反りを極力小さ
くすることができるとともに、合板性のホルダによる型
刃保持力がより向上する。
【0112】請求項18に記載の折り目形成用型刃は、
請求項13の型刃が、一対の主刃部の長さの一半部の片
端に片方の補助刃部を一体に形成した一対の型刃片を組
み合わせて構成されており、溶接を要しないとともに、
部品点数が少なくて組み合わせ易く、また、型刃を構成
する型刃片が同じ形状であるから量産に適する。
【0113】請求項19に記載の折り目形成用型刃は、
請求項18における型刃を構成する各型刃片の峰側に、
所定の間隔で数カ所に被保持部が形成されているので、
当該型刃片がブリッジ状になり、合板製のホルダに形成
するスリットの総延長をより小さくしてその変形や反り
を極力小さくすることができるとともに、合板性のホル
ダによる型刃保持力がより向上する。
【0114】請求項20に記載の折り目形成用型刃は、
平面視において刃先線が大円弧状に形成され、それぞれ
の刃先線の両端が接触又は近接して相対する状態の一対
の刃部から構成されており、この型刃を所定の間隔で列
状に配置した刃物によってシートへ折り目を形成した場
合、シートに形成されるスリット状の切断部の各端部に
は、前記型刃に対応して先端の幅が徐々に狭くなった折
り曲げガイド部が形成される。したがって、シートへ設
計に沿ってより正確に折れ曲がる折り目が形成される折
り目形成加工具を製造することができるとともに、シー
トを折り曲げてブロック体を製造する場合、寸法及び形
状の許容値以内のブロック体を製造するのに役立つ。
【0115】請求項21に記載の折り目形成用型刃は、
前記一対の刃部の中の一方の刃部を有する一対の型刃片
を組み合わせて構成されるので、型刃の製造に溶接を必
要としないとともに、部品点数が少なくて組み合わせ易
く、また、型刃を構成する型刃片が同じ形状であるから
量産に適する。
【0116】請求項22に記載の折り目形成用型刃は、
前記一対の刃部の長さの一半部を有する一対の型刃を組
み合わせて構成されるので、型刃の製造に溶接を必要と
しないとともに、部品点数が少なくて組み合わせ易く、
また、型刃を構成する型刃片が同じ形状であるから量産
に適する。
【0117】請求項23に記載の折り目形成用型刃は、
前記各型刃の被保持部に適数の孔を形成したので、合板
製のホルダに形成されたスリットへ前記被保持部を挿入
して、前記ホルダへ型刃を保持させると、ホルダの膨張
によって前記孔へ合板の一部がめり込むことにより、そ
のアンカー作用でホルダへの型刃の保持がより強固にな
る。
【0118】請求項24に記載の折り目形成加工具によ
れば、請求項1〜23のいずれかに記載の型刃を、ホル
ダへ所定の間隔を置いて列状に保持させた刃物により、
シートへ谷折り状に折り曲げられる折り目が形成される
ので、当該折り目は設計に沿ってより正確に折れ曲が
り、シートの折り曲げによるブロックをより精密な形状
に製造するのに役立つ。
【0119】請求項25に記載の折り目形成加工具によ
れば、請求項2に記載の型刃がホルダへ所定の間隔で列
状に保持された刃物により、シートへ谷折り状に折り曲
げられる折り目が形成されるので、当該折り目は設計に
沿ってより正確に折れ曲がり、シートの折り曲げによる
ブロックをより精密な形状に製造するのに役立つ。ま
た、前述のようにホルダへ型刃を一列状に保持させた刃
物において、各型刃相互の補助刃部を有する隣合う型刃
片は、当該各型刃片の被保持部が延長された状態の連結
部によって一体に連続しているから、補助刃部を有する
型刃片相互がホルダへより強固に保持されるとともに、
主刃部を有する型刃片と補助刃部を有する型刃片とをよ
り強固に組み合わせることができる。
【0120】請求項26に記載の折り目形成加工具によ
れば、請求項8に記載の型刃がホルダへ所定の間隔で列
状に保持された刃物により、シートへ谷折り状に折り曲
げられる折り目が形成されるので、当該折り目は設計に
沿ってより正確に折れ曲がり、シートの折り曲げによる
ブロックをより精密な形状に製造するのに役立つ。ま
た、前述のようにホルダへ型刃を一列状に保持させた刃
物において、各型刃相互の補助刃部のみを有する隣合う
型刃片は、当該各型刃片の被保持部が延長された状態の
連結部によって一体に連続しているから、補助刃部のみ
を有する型刃片相互がホルダへより強固に保持されると
ともに、主刃部を有する型刃片と補助刃部を有する型刃
片とをより強固に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による折り目形成用型刃の第1実施形
態を示す部分分解斜視図である。
【図2】第1実施形態の型刃を使用して製造したシート
の折り目形成加工具の実施形態を示す部分斜視図であ
る。
【図3】図2において、ホルダに保持された型刃の補助
刃部の一例を示す拡大断面図である。
【図4】図2において、ホルダに保持された型刃の補助
刃部の他の例を示す拡大断面図である。
【図5】図2の実施形態の折り目形成加工具によって折
り目が形成されたシートの部分平面図である。
【図6】図5のシートを谷折り状の折り目に沿って折り
曲げた状態の部分拡大斜視図である。
【図7】第1実施形態の型刃を使用して製造した他の折
り目形成加工具の部分平面図である。
【図8】図7の折り目形成加工具において、シートへ山
折り状に折り曲げられる折り目を形成するための型刃の
一例を示した部分斜視図である。
【図9】図7の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図10】図7の折り目形成加工具を使用して折り目を
形成したシートの一例を示す部分平面図である。
【図11】第2実施形態の折り目形成用型刃と当該型刃
を使用して構成した折り目形成加工具の部分分解斜視図
である。
【図12】第3実施形態の折り目形成用型刃の分解斜視
図である。
【図13】第3実施形態の型刃を使用して製造した折り
目形成加工具の部分平面図である。
【図14】第3実施形態の型刃を使用して製造した他の
折り目形成加工具の部分平面図である。
【図15】図11の折り目形成加工具を使用して折り目
を形成したシートの部分平面図である。
【図16】図13の折り目形成加工具を使用して折り目
を形成したシートの部分平面図である。
【図17】第4実施形態の折り目形成用型刃と、当該型
刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜視図であ
る。
【図18】第4実施形態の折り目形成用型刃の変形例
と、当該型刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜
視図である。
【図19】第5実施形態の折り目形成用型刃の分解図で
ある。
【図20】(a)は第5実施形態の型刃を使用した折り
目形成加工具の部分平面図、(b)はその変形例の折り
目形成加工具の部分平面図である。
【図21】第6実施形態の折り目形成用型刃と、当該型
刃を使用した折り目形成加工具の部分斜視図である。
【図22】図21の折り目形成加工具の分分解斜視図で
ある。
【図23】図22の折り目形成加工具を使用して折り目
を形成したシートの部分平面図である。
【図24】第7実施形態の折り目形成用型刃と、その型
刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜視図であ
る。
【図25】第8実施形態の折り目形成用型刃と、その型
刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜視図であ
る。
【図26】図24の折り目形成加工具の部分平面図であ
る。
【図27】図25の折り目形成加工具の部分平面図であ
る。
【図28】第8実施形態の折り目形成用型刃の変形例
と、その型刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜
視図である。
【図29】第9実施形態の折り目形成用型刃と、その型
刃を使用した折り目形成加工具の部分分解斜視図であ
る。
【図30】図28の折り目形成加工具の部分平面図であ
る。
【図31】図29の折り目形成加工具の部分平面図であ
る。
【図32】第10実施形態の折り目形成用型刃と、その
型刃を使用した折り目形成加工具の部分平面図である。
【図33】(c)は第11実施形態の折り目形成用型刃
と、その型刃を使用した折り目形成加工具の部分平面
図、(d)は第12実施形態の折り目形成用型刃と、そ
の型刃を使用した折り目形成加工具の部分平面図、
(e)は第10実施形態の折り目形成用型刃と、その型
刃を使用した折り目形成加工具の部分平面図である。
【図34】第14実施形態の折り目形成用型刃の部分分
解斜視図である。
【図35】図34の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図36】図35の折り目形成加工具を使用して折り目
を形成したシートの部分平面図である。
【図37】第15実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図38】第16実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図39】第17実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図40】図37の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図41】図38の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図42】図39の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図43】第18実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図44】第19実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図45】第20実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図46】図43の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図47】図44の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図48】図45の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図49】第21実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図50】図49の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図51】第22実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図52】図51の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図53】第23実施形態の折り目形成用型刃の部分斜
視図である。
【図54】図53の型刃を使用した折り目形成加工具の
部分平面図である。
【図55】(f)は第1実施形態の型刃の変形例を示す
斜視図、(g)は第2実施形態の型刃の変形例を示す斜
視図である。
【図56】(h)は第3実施形態の型刃における型刃片
の変形例を示す斜視図、(i)は第3実施形態の型刃に
おける型刃片の他の変形例を示す斜視図である。
【図57】(j)は第1実施形態の型刃の変形例を示す
斜視図、(k)は第1実施形態の型刃の他の変形例を示
す斜視図である。
【図58】(m)は第9実施形態の型刃における型刃片
の変形例を示す斜視図、(n)は第9実施形態の型刃に
おける型刃片の他の変形例を示す斜視図である。
【図59】(o)はシートを折り曲げて製造したブロッ
ク体の一例を示す部分端面図、(p)はシートを折り曲
げて製造したブロック体の他の例を示す部分端面図であ
る。
【図60】従来の折り目形成工具により折り目を形成し
たシートの部分平面図である。
【図61】従来の他の折り目形成工具により折り目を形
成したシートの部分平面図である。
【図62】図61のシートへ折り目に沿って折り曲げ方
向性を付与した状態の部分斜視図である。
【図63】図62のシートを折り目に沿って折り畳んだ
ブロック体の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 1a,1b 折り目 1c 矢印 1d,1e ブロック体 10a 切断部 10b 非切断部 10c,10d 補助切断部 11 段 2,3,4,5,8 型刃 2a,2b,2c,2d,3a,3b,3c,3d,4
a,4b,4c,4d,4e,5a,5b 型刃片 20,40 主刃部 50,80 刃部 21,41 補助刃部 40a 主刃片 41a 補助刃片 50a 刃片 6 合板製のホルダ 6a,6b 刃物 60 スリット 61 スポンジ状のノックアウト部材 7 被保持部 71 延長部 72 孔 73 接着剤 74 切欠段部 75 連結部

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃先線が連続し又はミシン目状に断続す
    る真っ直ぐな主刃部と、前記主刃部の両端部に位置し
    て、刃先線の一端が前記主刃部の端部の片側部へ直角以
    下の角度で連続又は近接し、刃先線の他端が前記主刃部
    の側方へ延びた状態の短い各補助刃部とを有し、 峰側に合板製のホルダに形成されたスリットに挿入保持
    される被保持部を有し、 前記主刃部と補助刃部の各刃先線が同じレベルであるこ
    とを特徴とする、 シートの折り目形成用型刃。
  2. 【請求項2】 前記主刃部の端部を折り曲げることによ
    り、前記各補助刃部が前記主刃部と一体に形成されてい
    る、請求項1に記載のシートの折り目形成用型刃。
  3. 【請求項3】 前記型刃は、前記主刃部を有する型刃片
    と、前記それぞれの補助刃部を有する各型刃片とを組み
    合わせて構成されている、請求項1に記載のシートの折
    り目形成用型刃。
  4. 【請求項4】 前記主刃部における被保持部は所定の間
    隔を置いて複数箇所に形成されている、請求項2又は3
    に記載のシートの折り目形成用型刃。
  5. 【請求項5】 前記型刃は、前記主刃部の長さの一半部
    の片端を折り曲げて前記補助刃部の一方を一体に形成し
    た型刃片と、前記主刃部の長さの他半部の片端を折り曲
    げて前記補助刃部の他方を一体に形成した型刃片とを組
    み合わせて構成されている、請求項1に記載のシートの
    折り目形成用型刃。
  6. 【請求項6】 前記型刃片は、所定の間隔を置いて複数
    箇所に被保持部を有する、請求項5に記載のシートの折
    り目形成用型刃。
  7. 【請求項7】 刃先線が連続し又はミシン目状に断続す
    る真っ直ぐな主刃部と、前記主刃部の両端部に位置し
    て、刃先線の一端が前記主刃部の端部の両側部へ直角以
    下の角度で連続又は近接し、刃先線の他端が前記主刃部
    の側方へ延びた状態の短い各補助刃部とを有し、 峰側に合板製のホルダに形成されたスリットに挿入保持
    される被保持部を有し、 前記主刃部と補助刃部の各刃先線が同じレベルであるこ
    とを特徴とする、 シートの折り目形成用型刃。
  8. 【請求項8】 前記型刃は、前記主刃部の両端部を折り
    曲げて当該主刃部の両端における片側部の各補助刃部を
    一体に形成した一方の型刃片と、前記主刃部の両端にお
    ける他の側部の各補助刃部を有するそれぞれの他方の型
    刃片とを組み合わせて構成されている、請求項7に記載
    のシートの折り目形成用型刃。
  9. 【請求項9】 前記型刃は、前記主刃部を有する一方の
    型刃片と、前記主刃部の各端部における補助刃部を有す
    るそれぞれの他方の型刃片とを組み合わせて構成され、
    前記各他方の型刃片は折り曲げられて前記主刃部の当該
    端部における両側の補助刃部が一体に形成されている、
    請求項7に記載のシートの折り目形成用型刃。
  10. 【請求項10】 前記一方の型刃片は、所定の間隔を置
    いて複数箇所に被保持部を有する、請求項8又は9に記
    載のシートの折り目形成用型刃。
  11. 【請求項11】 前記型刃は、前記主刃部の両端部を折
    り曲げて当該主刃部の両端における片側部の各補助刃部
    を一体に形成し、前記被保持部が両端における補助刃部
    の峰側にのみ形成された一方の型刃片と、前記主刃部の
    両端における他側部の各補助刃部が、当該各補助刃部の
    被保持部を延長した連結部を介して一体に連続する他方
    の型刃片とからなり、前記他方の型刃片における前記連
    結部の上に前記一方の型刃片の前記主刃部が載せられた
    状態で組み合わされている、請求項7に記載のシートの
    折り目形成用型刃。
  12. 【請求項12】 前記補助刃部における被保持部は、当
    該補助刃部における刃先線の前記他端の方向へ延長した
    延長部を有する、請求項1〜11のいずれかに記載のシ
    ートの折り目形成用型刃。
  13. 【請求項13】 刃先線が平行する一対の主刃部と、前
    記主刃部の両端部に連続又は近接し、平面視において刃
    先線が前記主刃部の延長方向へ山形状に突出する各補助
    刃部とを有し、 全体が板状であって、峰側に合板製のホルダに形成され
    たスリットに挿入保持される被保持部を有し、 前記主刃部と補助刃部の刃先線とが同じレベルであるこ
    とを特徴とする、 シートの折り目形成用型刃。
  14. 【請求項14】 前記型刃は、前記各主刃部を有するそ
    れぞれの型刃片と、前記一対の主刃部の各端部における
    補助刃部を有するそれぞれの型刃片とを組み合わせて構
    成されている、請求項13に記載のシートの折り目形成
    用型刃。
  15. 【請求項15】 前記補助刃部における被保持部は当該
    補助刃部の両端方向又は片端方向へ延長した延長部を有
    する、請求項13又は14に記載のシートの折り目形成
    用型刃。
  16. 【請求項16】 前記型刃は、前記一対の主刃部の中の
    一方の主刃部の両端部を折り曲げて、当該主刃部と各端
    部における前記補助刃部の一半部とを一体に形成した型
    刃片と、前記一対の主刃部の中の他方の主刃部の両端部
    を折り曲げて、当該主刃部と各端部における前記補助刃
    部の他半部とを一体に形成した型刃片とを組み合わせて
    構成されている、請求項13に記載のシートの折り目形
    成用型刃。
  17. 【請求項17】 前記主刃部を有する型刃片は、所定の
    間隔を置いて複数箇所に被保持部を有する、請求項14
    〜16のいずれかに記載のシートの折り目形成用型刃。
  18. 【請求項18】 前記型刃は、前記一対の主刃部の長さ
    の一半部の片端に前記一対の主刃部の一端部における補
    助刃部を有する型刃片と、前記一対の主刃部の長さの他
    半部の片端に前記一対の主刃部の他端部における補助刃
    部を有する型刃片とを組み合わせて構成され、前記各型
    刃片は折り曲げられてそれぞれ一体に形成されている、
    請求項13に記載のシートの折り目形成用型刃。
  19. 【請求項19】 前記各型刃片は、所定の間隔を置いて
    複数箇所に被保持部を有する、請求項18に記載のシー
    トの折り目形成用型刃。
  20. 【請求項20】 平面視において刃先線が大円弧状に形
    成され、それぞれの刃先線の両端が連続又は近接して相
    対する状態の一対の刃部からなり、 峰側に合板製のホルダに形成されたスリットに挿入保持
    される被保持部を有し、 前記各刃部の刃先線が同じレベルであることを特徴とす
    る、 シートの折り目形成用型刃。
  21. 【請求項21】 前記型刃は、前記一対の刃部の中の一
    方の刃部を有する型刃片と、前記一対の刃部の中の他方
    の刃部を有する型刃片とを組み合わせて構成されてい
    る、請求項20に記載のシートの折り目形成用型刃。
  22. 【請求項22】 前記型刃は、前記一対の刃部の長さの
    一半部を有する型刃片と、前記一対の刃部の長さの他半
    部を有する型刃片とを組み合わせて構成されている、請
    求項20に記載のシートの折り目形成用型刃。
  23. 【請求項23】 前記被保持部には適数の孔が形成され
    ている、請求項1〜20のいずれかに記載のシートの折
    り目形成用型刃。
  24. 【請求項24】 合板製のホルダには、シートに真っ直
    ぐな山折り状の折り目を形成するための一条又は複数条
    の刃物と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を
    形成するための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平
    行状に保持され、 少なくとも前記シートに谷折り状の折り目を形成するた
    めの刃物は、請求項1〜23のいずれかに記載の型刃が
    所定の間隔で一列状に配置されて構成され、 前記各型刃は、前記シートに押し付けたときにそれらの
    刃先が当該シートを貫通する状態に前記ホルダへ保持さ
    れている、 シートの折り目形成加工具。
  25. 【請求項25】 合板製のホルダには、シートに真っ直
    ぐな山折り状の折り目を形成するための一条又は複数条
    の刃物と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を
    形成するための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平
    行状に保持され、 少なくとも前記シートに谷折り状の折り目を形成するた
    めの刃物は、請求項3に記載の型刃が所定の間隔で一列
    状に配置されて構成され、 前記各型刃は、前記シートに押し付けたときにそれらの
    刃先が当該シートを貫通する状態に前記ホルダへ保持さ
    れ、 前記型刃相互における隣合う端部の補助刃部を有する型
    刃片は、当該各型刃片の被保持部が延長された連結部に
    よって一体に連続していることを特徴とする、 シートの折り目形成加工具。
  26. 【請求項26】 合板製のホルダには、シートに真っ直
    ぐな山折り状の折り目を形成するための一条又は複数条
    の刃物と、前記シートに真っ直ぐな谷折り状の折り目を
    形成するための一条又は複数条の刃物とが交互にかつ平
    行状に保持され、 少なくとも前記シートに谷折り状の折り目を形成するた
    めの刃物は、請求項8に記載の型刃が所定の間隔で一列
    状に配置されて構成され、 前記各型刃は、前記シートに押し付けたときにそれらの
    刃先が当該シートを貫通する状態に前記ホルダへ保持さ
    れ、 前記型刃相互における隣合う他方の型刃片は、当該各型
    刃片の被保持部が延長された連結部によって一体に連続
    していることを特徴とする、シートの折り目形成加工
    具。
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