JPH10244784A - 記名用カード及びこれを用いた芳名帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】冠婚葬祭その他の各種催事において、出席者が
記入しやすく、かつ後の整理が容易な記名用カード及び
この記名用カードを用いた芳名帳を提供する。 【解決手段】 記名用カード１０は、表面１０ａに１名
分の名前記入欄１１、住所記入欄１２、電話番号記入欄
１３を備え、裏面１０ｂにはメッセージ記入欄１４など
を備えており、さらに、その一端側に、芳名帳２０のフ
ァイリング用具２１と係合するための孔１６を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冠婚葬祭その他の
各種催事の出席者名簿作成に好適な記名用カード及びこ
れを用いた芳名帳に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から結婚式や葬儀の際に、出席者や
参列者の確認や名簿作成のために、図４に示すような、
上質の和紙に５名ないし１０名程度の名前と住所の記入
欄４１が予め印刷された記入用紙を数十枚程度綴じて１
冊の芳名帳４０としたものが用いられている。

【０００３】この芳名帳４０は、結婚式場の管理者側や
葬儀社側が予め準備し、当日式場や斎場に設置した受付
のテーブルの上に２，３冊置いて、出席者や参列者が順
に芳名帳４０に名前と住所を記入する、という使われ方
をするのが一般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来の芳名帳
は、長い間の習慣や経験に裏打ちされて、それなりに完
成された様式となっているが、現代感覚に合わない点も
多分にある。たとえば、既製の芳名帳は、旧来の筆書き
の習慣から用紙には和紙を用い、１行１名の縦書きで、
筆あるいは筆に相当する筆記具で記入するようになって
いる。受付テーブルに上に置かれた芳名帳に中腰の姿勢
で筆書きの要領で字を書くのは、普段慣れていないこと
でもあり、億劫なことである。

【０００５】また、従来の芳名帳は、１冊の芳名帳に順
次記入するようになっているので、結婚式や葬儀の際に
は、１，２箇所の受付で順番に芳名帳に記入することに
なる。このため、出席者や参列者が多いときには受付が
混雑し、記入に手間取るだけでなく、場合によっては記
入しないまま帰る人がでることも考えられる。

【０００６】また、芳名帳は来場の順に記入されてお
り、かつ、各記入用紙の切り離しができないので、結婚
式や葬儀の終わった後に、出席者や参列者の確認や整理
が面倒であり、親族、友人、勤務先関係などに区分した
名簿を別に作成しなければならないなどの問題がある。

【０００７】これらの問題に対する方策として、既製の
芳名帳の綴じ込みを外してばら状態にして使うか、ある
いは既製のアドレスブックを利用することが考えられ
る。しかし、既製の芳名帳の綴じ込みを外しただけで
は、受付テーブルを増やさない限る記入時の混雑は避け
られず、また、１枚に５名ないし１０名程度の記入欄が
あるのは変わらないので、再度綴じ込む際にある程度の
順序の入替えはできるものの、一人一人を適当な区分に
仕分けて整理することはできない。

【０００８】また、既製のアドレスブックは、シート１
枚ごとに取り外すことができるが、この場合も１枚に５
名ないし１０名程度の記入欄があるので、上記と同様な
難点があり、さらに、アドレスブックは本来ビジネス用
に作成されたものであるので、その体裁などが慶弔用に
は不向きにできている。

【０００９】本発明は、冠婚葬祭その他の各種催事にお
いて出席者が記入しやすく、かつ後の整理が容易な記名
用カード、及びこの記名用カードを用いた芳名帳を提供
することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の記名用カード
は、カード本体の一方の面に１名分の氏名、住所または
勤務先などの個人情報の記入欄を設け、他方の面にメッ
セージ記入欄及びまたは整理区分記入欄を設け、かつ、
カード本体の一端側にファイリング用具と係合するため
の複数個の孔を設けたことを特徴とする。

【００１１】ここで、前記カード本体は、Ｂ６版ないし
Ａ５版程度の大きさの紙製またはプラスチック製のカー
ドで、用途に応じて、一方の面に、１名分の氏名、住所
または勤務先の記入欄のほか、電話番号記入欄を設けた
り、記入上の注意事項を印刷したりすることができる。
また、他方の面に、新郎新婦へのお祝いや催事主催者へ
の励ましの言葉などを記載するメッセージ記入欄、ある
いは後日の整理のための整理区分記入欄のほか、アンケ
ート記入欄、メモ欄など、催事に見合った記入欄を設け
ることができる。

【００１２】このカード本体の一端側に、ファイリング
用具と係合するための複数個の孔を設け、ルーズリーフ
式に綴じることができるようにする。

【００１３】本発明の記名用カードは、カード１枚が１
名分であり、カード毎に１名分の氏名、住所または勤務
先などの記入欄が設けられているので、たとえば結婚式
場の受付その他の適当な場所で出席者にカードを配り、
出席者が記入した後に回収することで、記帳のために受
付が混雑することもなく、出席者も記入が簡単で、さら
にお祝いのメッセージを気軽に書くこともできる。

【００１４】結婚式が終わった後は、回収したカードを
整理区分に応じて区分けし、ルーズリーフ式に綴じるこ
とで簡単に整理ができる。とくに、カード１枚が１名分
であるので、出席者の来場順や回収順に関係なく、たと
えば親族、友人、勤務先関係などの整理区分に応じて１
枚１枚のカードを綴じ替えることができ、後日の利用に
役立つものとなる。

【００１５】本発明の芳名帳は、前記記名用カードの孔
をファイリング用具に係合させて複数枚の記名カードを
ファイリングしたものである。前記記名用カードは、た
とえば結婚式用と葬儀用とでは全体の体裁が全く異な
り、記入欄も氏名、住所など一部は共通するが全体とし
ては異なるので、ファイリングするための表紙も用途に
応じた体裁の表紙を使用する。

【００１６】この芳名帳は、４０〜１００枚程度の未記
入の記名用カードをファイリングした状態で販売に供さ
れるが、実際の使用時には表紙から記名用カードを取り
外し、記入後再度ファイリングすることによって、記入
された芳名帳となる。一方、未記入の記名用カードとフ
ァイリング用具付きの表紙とを別個に準備し、記入後の
カードを表紙にファイリングすることで、記入された芳
名帳とすることもできる。

【００１７】また、前記の記名用カードとともに、記入
後のカードの活用法や冠婚葬祭のマナーなどを記載した
印刷物をファイリングすることもできる。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態におけ
る記名用カードを示す表面図（同図（ａ））と裏面図
（同図（ｂ））、図２は本発明の実施の形態における芳
名帳の斜視図、図３は図１の記名用カードをルーズリー
フ式に綴じた芳名帳の見開き図（同図（ａ））と他の記
載例を示す見開き図（同図（ｂ））である。

【００１９】本実施形態の記名用カードと芳名帳は婚礼
用のものであり、記名用カード（以下、カードという）
１０は、Ｂ６版の大きさの紙製のカードで、カード１０
本体の表面１０ａに１名分の名前記入欄１１、住所記入
欄１２、電話番号記入欄１３を設け、裏面１０ｂには新
郎新婦へのお祝いのメッセージの記入欄１４を設けてい
る。欄外には慶事に相応しい図柄１５を四隅に配してい
る。さらに、カード１０本体の一端側に、ファイリング
用具２１（図２参照）と係合するための１３個の孔１６
を設けている。

【００２０】芳名帳２０は、ファイリング用具２１付き
の表紙２２に、図１に示したカード１０を６０枚、ルー
ズリーフ式に綴じたものである。ファイリング用具２１
は公知のリング式のものであり、表紙２２は厚紙にプラ
スチックシートを被覆したものである。表紙２２にも慶
事に相応しい図柄を配している。さらに、記入後のカー
ド１０の活用法を記載した印刷物３０ａや新生活のアド
バイスなどを記載した印刷物３０ｂもあわせてファイリ
ングしている。

【００２１】上記のカード１０は以下のようにして使用
する。結婚式場の施設の管理者は、予め多数枚の未記入
のカード１０を準備しておき、結婚式当日に受付その他
の適当な場所で、受付担当者が出席者一人一人にカード
１０を配る。このとき、カード１０の記入要領と記入後
の回収について簡単に説明する。出席者は式終了までの
間の適当なときにカード１０に記入し、決められた回収
トレイにカード１０を入れる。なお、記入用のテーブル
とボールペンなどを用意しておくと記入に便利である。

【００２２】結婚式後、回収された記入後のカード１０
は、別途準備していた芳名帳２０に綴じたかたち、また
は綴じないでカードの枚数（出席者の人数）に応じた冊
数の芳名帳２０の表紙とともに、式場管理者から新郎新
婦側に渡される。

【００２３】新郎新婦側では、記入後のカード１０を、
親族、友人、勤務先関係などの整理区分に応じて区分け
し、カード１０の並びを替えてファイリングし、芳名帳
２０とする。さらに、必要に応じて、お祝いの金品の受
領や、返礼、季節毎の挨拶、贈物の要否などの区分を記
入することもできる。

【００２４】このように、本実施形態のカード１０は、
カード１枚を１名分の記入用としているので、結婚式へ
の出席者の人数が多い場合でも、従来のように記帳のた
めに受付が混雑することもなく、出席者も記入が簡単
で、さらにお祝いのメッセージを気軽に書くこともでき
る。

【００２５】記入後のカード１０は、整理区分に応じて
区分けし、ルーズリーフ式に綴じることができるので、
整理が簡単にできる。とくに、カード１枚が１名分であ
るので、出席者の来場順や回収順に関係なく、たとえば
親族、友人、勤務先関係などの整理区分に応じて１枚１
枚のカードを綴じ替えることができ、後日の利用に役立
つものとなる。

【００２６】また、本実施形態の芳名帳２０によれば、
結婚式用と葬儀用などの用途に応じた体裁の表紙とする
ことができ、専用のカード１０と併用することにより、
カード１０を整理区分に応じて区分けし、ルーズリーフ
式に綴じることで簡単にカードの整理ができる。

【００２７】なお上記の実施形態のカード１０は婚礼用
のものであるが、本発明の記名用カードは婚礼用に限ら
ず、葬儀用、展覧会、講演会、演奏会などの各種催事の
出席者、参列者、参加者の名簿作成に応用することがで
き、裏面にはメッセージ記入欄、整理区分記入欄のほ
か、アンケート記入欄、メモ欄など、催事に見合った記
入欄を設けることができる。

【００２８】

【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。

【００２９】（１）カード１枚を１名分の記入用として
いるので、催事への出席者の人数が多い場合でも、従来
のように記帳のために受付が混雑することもなく、出席
者も記入が簡単で、さらにメッセージやアンケートなど
も気軽に書くことができる。

【００３０】（２）カード本体の一端側にファイリング
用具と係合するための複数個の孔を設けて、ファイリン
グ用具付きの表紙にルーズリーフ式に綴じることができ
るようにしたので、記入後のカードの整理が簡単にでき
る。

【００３１】（３）カード１枚が１名分であり、かつル
ーズリーフ式に綴じることができるので、親族、友人、
勤務先関係などの整理区分に応じて１枚１枚のカードを
綴じ替えることができ、後日の利用に役立つものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）は本発明の実施の形態における記名用
カードを示す表面図、（ｂ）は裏面図である。

【図２】 本発明の実施の形態における芳名帳の斜視図
である。

【図３】 （ａ）は図１の記名用カードをルーズリーフ
式に綴じた芳名帳の見開き図、（ｂ）は他の記載例を示
す見開き図である。

【図４】 従来の芳名帳の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 記名用カード １０ａ 表面 １０ｂ 裏面 １１ 名前記入欄 １２ 住所記入欄 １３ 電話番号記入欄 １４ メッセージ記入欄 １５ 図柄 １６ 孔 ２０ 芳名帳 ２１ ファイリング用具 ２２ 表紙 ３０ａ，３０ｂ 印刷物 ４０ 芳名帳 ４１ 記入欄

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カード本体の一方の面に１名分の氏名、
   住所または勤務先などの個人情報の記入欄を設け、他方
   の面にメッセージ記入欄及びまたは整理区分記入欄を設
   け、かつ、カード本体の一端側にファイリング用具と係
   合するための複数個の孔を設けた記名用カード。
2. 【請求項２】 請求項１記載の記名用カードの孔をファ
   イリング用具に係合させて複数枚の記名カードをファイ
   リングした芳名帳。
3. 【請求項３】 請求項１記載の記名用カードとともに、
   カードの活用法や冠婚葬祭のマナーを記載した印刷物を
   ファイリングした請求項２記載の芳名帳。