JPH10244520A - コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法 - Google Patents
コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法Info
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- JPH10244520A JPH10244520A JP4775698A JP4775698A JPH10244520A JP H10244520 A JPH10244520 A JP H10244520A JP 4775698 A JP4775698 A JP 4775698A JP 4775698 A JP4775698 A JP 4775698A JP H10244520 A JPH10244520 A JP H10244520A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はコンクリート製品の表面模様形成用
型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法に関
し、コンクリート製品を成形する場合に木目模様をつけ
るのにコンクリートの養生時の加熱蒸気雰囲気下におい
て模様付型板を構造堅牢で耐命性が長く最適に使用す
る。 【解決手段】 金属製の基板部Bと、該基板部に張設さ
れる補強用のメッシュM,M′と、該メッシュを介して
基板部に取付けられる合成樹脂製の模様付型板Kとから
なり、コンクリート製品Sの養生時に基板部に対する原
型の剥離が生ずる時期を伸長して製造回数を増やし、構
造堅牢で耐命性を向上させる。
型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法に関
し、コンクリート製品を成形する場合に木目模様をつけ
るのにコンクリートの養生時の加熱蒸気雰囲気下におい
て模様付型板を構造堅牢で耐命性が長く最適に使用す
る。 【解決手段】 金属製の基板部Bと、該基板部に張設さ
れる補強用のメッシュM,M′と、該メッシュを介して
基板部に取付けられる合成樹脂製の模様付型板Kとから
なり、コンクリート製品Sの養生時に基板部に対する原
型の剥離が生ずる時期を伸長して製造回数を増やし、構
造堅牢で耐命性を向上させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート製品の
表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびそ
の製造方法に関し、コンクリート製品、例えば河川等に
ついての沈床工法に使用する支柱材、方格材に、または
建築資材としての外壁パネル、内壁パネル、床材等を成
形する場合に木目模様等をつけるのにコンクリートの養
生時の加熱蒸気雰囲気下にて模様付型板を構造堅牢で耐
命性が長くする。
表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびそ
の製造方法に関し、コンクリート製品、例えば河川等に
ついての沈床工法に使用する支柱材、方格材に、または
建築資材としての外壁パネル、内壁パネル、床材等を成
形する場合に木目模様等をつけるのにコンクリートの養
生時の加熱蒸気雰囲気下にて模様付型板を構造堅牢で耐
命性が長くする。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば治水を行うための伝統的な
河川工法として丸太等の木材を使用して枠体を枠組した
内部に栗石等を詰め込んで沈降させる木工沈降工法があ
る。ところで最近ではこの木工沈降工法に使用される支
柱材および方格材をコンクリートにて略一定の長さと略
一定の断面積に形成したものがある。この支柱材および
方格材には人工物として違和感を生ぜずに自然に調和
し、景観を良好にするために表面に木目模様を形成する
等の工夫をこらしていた。そしてこの支柱材および方格
材は平面略井桁状に組付けられて形成される数段の枠体
内に、栗石等を詰め込んで河底等に沈める等して水流に
対する流速を弱めるために使用されていた。またこのコ
ンクリート製の数段の枠体内に詰込む栗石によって河川
の水流による洗掘防止作用を有し、魚類や小動物の隠れ
場所を提供する等の生態系保全を確保していた。
河川工法として丸太等の木材を使用して枠体を枠組した
内部に栗石等を詰め込んで沈降させる木工沈降工法があ
る。ところで最近ではこの木工沈降工法に使用される支
柱材および方格材をコンクリートにて略一定の長さと略
一定の断面積に形成したものがある。この支柱材および
方格材には人工物として違和感を生ぜずに自然に調和
し、景観を良好にするために表面に木目模様を形成する
等の工夫をこらしていた。そしてこの支柱材および方格
材は平面略井桁状に組付けられて形成される数段の枠体
内に、栗石等を詰め込んで河底等に沈める等して水流に
対する流速を弱めるために使用されていた。またこのコ
ンクリート製の数段の枠体内に詰込む栗石によって河川
の水流による洗掘防止作用を有し、魚類や小動物の隠れ
場所を提供する等の生態系保全を確保していた。
【0003】また表面に木目模様を有するコンクリート
製の前記支柱材や方格材を従来、製造するのには、例え
ば図13および図14に示すような成形用型枠装置によ
って成形していた。この成形用型枠装置は、木目模様a
2 を有する基板aの上面に平行に溝a1 を設け、この溝
a1 内に木目模様b1 を表裏面に形成した複数枚の模様
付側面型板bを嵌入することにより、基板a上の左右方
向に模様付側面型板bを対向して配置する。しかも各模
様付側面型板b相互は複数本の連結棒c,cが抜き差し
可能に挿入されることにより分解可能に組付けられる。
さらに模様付側面型板b,b間の長手方向における前後
端に木目模様e1 ,e′1 が形成された模様付前板eと
模様付後板e′とを配置することにより複数の成形空間
部fを有する成形用型枠装置を形成していた。そして生
コンクリートをこの成形空間部f内に打設し、養生固化
させる。その後、コンクリートの養生、固化後に、連結
棒c,cを模様付側面型板bから引き抜くことにより模
様付側面型板b相互の結合を解くとともに模様付前板e
と模様付後板e′とを基板aから分離して組付けを解
き、成形品としてのコンクリート製品の脱型を行うもの
であった。
製の前記支柱材や方格材を従来、製造するのには、例え
ば図13および図14に示すような成形用型枠装置によ
って成形していた。この成形用型枠装置は、木目模様a
2 を有する基板aの上面に平行に溝a1 を設け、この溝
a1 内に木目模様b1 を表裏面に形成した複数枚の模様
付側面型板bを嵌入することにより、基板a上の左右方
向に模様付側面型板bを対向して配置する。しかも各模
様付側面型板b相互は複数本の連結棒c,cが抜き差し
可能に挿入されることにより分解可能に組付けられる。
さらに模様付側面型板b,b間の長手方向における前後
端に木目模様e1 ,e′1 が形成された模様付前板eと
模様付後板e′とを配置することにより複数の成形空間
部fを有する成形用型枠装置を形成していた。そして生
コンクリートをこの成形空間部f内に打設し、養生固化
させる。その後、コンクリートの養生、固化後に、連結
棒c,cを模様付側面型板bから引き抜くことにより模
様付側面型板b相互の結合を解くとともに模様付前板e
と模様付後板e′とを基板aから分離して組付けを解
き、成形品としてのコンクリート製品の脱型を行うもの
であった。
【0004】そして模様付側面型板b、模様付の基板
a、模様付前板e、模様付後板e′を製造するのには、
例えば杉板等の天然木材の表面をバーナ等の炎により焼
成する。その後に図15に示すように炭化部分をたわし
やローラを用いて落とすことにより木目模様を浮き出さ
せた型原板gを成形型h内に配置する。次いでウレタン
樹脂等の合成樹脂iを成形型h内に流し込んで固化後に
脱型することにより表面に木目模様の型模様部j1 を有
する合成樹脂製の原型jを形成し、この原型jの背面に
鉄板kを接着剤lを介して接着することにより型枠材m
を形成していた(図16参照)。
a、模様付前板e、模様付後板e′を製造するのには、
例えば杉板等の天然木材の表面をバーナ等の炎により焼
成する。その後に図15に示すように炭化部分をたわし
やローラを用いて落とすことにより木目模様を浮き出さ
せた型原板gを成形型h内に配置する。次いでウレタン
樹脂等の合成樹脂iを成形型h内に流し込んで固化後に
脱型することにより表面に木目模様の型模様部j1 を有
する合成樹脂製の原型jを形成し、この原型jの背面に
鉄板kを接着剤lを介して接着することにより型枠材m
を形成していた(図16参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図13および図
14に示す上記従来の成形用型枠装置でコンクリート製
品を製造するのに、コンクリートに対して60°Cもの
加熱蒸気雰囲気下において蒸気養生等を行う。この時、
型枠材mの鉄板kと、ウレタン樹脂等の合成樹脂製の原
型jとの熱膨張係数の差が大きいので、鉄板kに対して
合成樹脂よりなる原型jが膨張または収縮することによ
り剥離し易い。この原型jの剥離は120回程度の製造
を繰り返すと、顕著に生ずるので歩留りの良いコンクリ
ート製品を製造することが困難であった。しかも原型j
を新しいものと交換する必要があった。
14に示す上記従来の成形用型枠装置でコンクリート製
品を製造するのに、コンクリートに対して60°Cもの
加熱蒸気雰囲気下において蒸気養生等を行う。この時、
型枠材mの鉄板kと、ウレタン樹脂等の合成樹脂製の原
型jとの熱膨張係数の差が大きいので、鉄板kに対して
合成樹脂よりなる原型jが膨張または収縮することによ
り剥離し易い。この原型jの剥離は120回程度の製造
を繰り返すと、顕著に生ずるので歩留りの良いコンクリ
ート製品を製造することが困難であった。しかも原型j
を新しいものと交換する必要があった。
【0006】そこで本発明は、コンクリート製品の養生
時における加熱蒸気雰囲気下で型枠材の金属製の基板部
に対する合成樹脂製の原型の剥離が生ずる時期を伸長さ
せて成形品の製造回数を増やし、構造堅牢で耐命性の長
いコンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用す
る模様付型板およびその製造方法を提供しようとする。
時における加熱蒸気雰囲気下で型枠材の金属製の基板部
に対する合成樹脂製の原型の剥離が生ずる時期を伸長さ
せて成形品の製造回数を増やし、構造堅牢で耐命性の長
いコンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用す
る模様付型板およびその製造方法を提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑み
てなされたものであり、請求項1はコンクリートを投入
可能な型枠装置の成形空間部の内側面に配置される模様
付型板にして、金属製の基板部と、該基板部に張設され
る補強用の適宜複数枚のメッシュと、該メッシュを介し
て前記基板部に取付けられる合成樹脂製の模様付型板と
から形成されるという手段を採用した。
てなされたものであり、請求項1はコンクリートを投入
可能な型枠装置の成形空間部の内側面に配置される模様
付型板にして、金属製の基板部と、該基板部に張設され
る補強用の適宜複数枚のメッシュと、該メッシュを介し
て前記基板部に取付けられる合成樹脂製の模様付型板と
から形成されるという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て前記メッシュのうち模様付型板内の基板部側の近くに
設けられるメッシュが#14程度のラスメッシュであ
り、模様付型板内において該ラスメッシュの上方に設け
られる他のメッシュがガラス繊維を1束に収束して編目
が30mm×30mm程度に編成されたロービングネッ
トであるという手段を採用した。
て前記メッシュのうち模様付型板内の基板部側の近くに
設けられるメッシュが#14程度のラスメッシュであ
り、模様付型板内において該ラスメッシュの上方に設け
られる他のメッシュがガラス繊維を1束に収束して編目
が30mm×30mm程度に編成されたロービングネッ
トであるという手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項3は、請求項1におい
て前記模様付型板が、木目模様、縞模様、幾何学模様の
何れかに形成されるという手段を採用した。
て前記模様付型板が、木目模様、縞模様、幾何学模様の
何れかに形成されるという手段を採用した。
【0010】また本発明の請求項4は、天然木材の表面
をバーナ等の炎により焼成し、その後炭化部分を落とし
て木目を浮き出させた型原板を第1の成形型内に設置
し、それから合成樹脂を該成形型内に流し込んで固化さ
せることにより木目模様が表面に印章された合成樹脂製
の原型を用意する工程と、被着体としての金属製の基板
部の表面をショット処理してその表面を荒らして凹凸面
を形成する工程と、該基板部の凹凸面の設置側に補強用
のメッシュを適宜複数枚張設する工程と、次いで該基板
部を第2の成形型内に成形間隙を介して前記型原板に対
して対向配置する工程と、その後脱泡させた合成樹脂を
該成形型内に注入して合成樹脂が固化してから脱型させ
て製造するという手段を採用した。
をバーナ等の炎により焼成し、その後炭化部分を落とし
て木目を浮き出させた型原板を第1の成形型内に設置
し、それから合成樹脂を該成形型内に流し込んで固化さ
せることにより木目模様が表面に印章された合成樹脂製
の原型を用意する工程と、被着体としての金属製の基板
部の表面をショット処理してその表面を荒らして凹凸面
を形成する工程と、該基板部の凹凸面の設置側に補強用
のメッシュを適宜複数枚張設する工程と、次いで該基板
部を第2の成形型内に成形間隙を介して前記型原板に対
して対向配置する工程と、その後脱泡させた合成樹脂を
該成形型内に注入して合成樹脂が固化してから脱型させ
て製造するという手段を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図1乃至図12を参照してコンクリート製品の表面
模様形成用型枠装置と一緒に説明する。図1乃至図4に
おいて1は表面模様形成用型枠装置の台枠であり、この
台枠1は前後、左右に枠材2a,2b;2c,2dを対
向して配置されることにより平面略矩形に形成される。
この台枠1は生産ラインとして敷設する場合には、図に
は示さないが、工場の敷地内に設けたレール等の一定軌
条上に車輪を設けることにより移送可能にされ、コンク
リート打ち込み機や養生室に対して移送される。
例を図1乃至図12を参照してコンクリート製品の表面
模様形成用型枠装置と一緒に説明する。図1乃至図4に
おいて1は表面模様形成用型枠装置の台枠であり、この
台枠1は前後、左右に枠材2a,2b;2c,2dを対
向して配置されることにより平面略矩形に形成される。
この台枠1は生産ラインとして敷設する場合には、図に
は示さないが、工場の敷地内に設けたレール等の一定軌
条上に車輪を設けることにより移送可能にされ、コンク
リート打ち込み機や養生室に対して移送される。
【0012】3は前記台枠1上に設けられる型枠材であ
り、この型枠材3は複数枚の模様付側面型板4および該
模様付側面型板4間の成形空間部5の下底部に配置され
る模様付下面型板6により形成される。
り、この型枠材3は複数枚の模様付側面型板4および該
模様付側面型板4間の成形空間部5の下底部に配置され
る模様付下面型板6により形成される。
【0013】そしてこの模様付側面型板4および模様付
下面型板6とよりなる型枠材3は、図11に示すように
金属製の基板部Bと、該基板部Bに張設される適宜複数
枚の補強用のメッシュM,M′と、該メッシュM,M′
を介して前記基板部Bに取付けられる合成樹脂製の模様
付型板Kとから形成される。この模様付型板Kに形成さ
れる模様としては、本実施例においては木目模様である
が、この木目模様のほか、縞模様、幾何学模様を形成す
ることもできる。
下面型板6とよりなる型枠材3は、図11に示すように
金属製の基板部Bと、該基板部Bに張設される適宜複数
枚の補強用のメッシュM,M′と、該メッシュM,M′
を介して前記基板部Bに取付けられる合成樹脂製の模様
付型板Kとから形成される。この模様付型板Kに形成さ
れる模様としては、本実施例においては木目模様である
が、この木目模様のほか、縞模様、幾何学模様を形成す
ることもできる。
【0014】前記模様付型板Kに模様として木目模様を
形成する場合の製造方法を図7乃至図10に従って工程
順に説明すると、先ず図7において第1工程として天然
木材7の表面をバーナ8等の炎により焼成した後に、図
8に示すようにその炭化部分を落として木目を浮き出さ
せた型原板9を第1の成形型10内に設置し、それから
該成形型10内に合成樹脂Pを流し込んで固化させるこ
とにより木目模様イが表面に印章された合成樹脂製の原
型11を用意する。
形成する場合の製造方法を図7乃至図10に従って工程
順に説明すると、先ず図7において第1工程として天然
木材7の表面をバーナ8等の炎により焼成した後に、図
8に示すようにその炭化部分を落として木目を浮き出さ
せた型原板9を第1の成形型10内に設置し、それから
該成形型10内に合成樹脂Pを流し込んで固化させるこ
とにより木目模様イが表面に印章された合成樹脂製の原
型11を用意する。
【0015】前記天然木材7としては、例えば杉板が使
用される。またバーナ8の炎によって天然木材7を焼成
後に塩酸、硫酸、硝酸等の酸類を焼成した天然木材7の
表面に滲み込まして木目模様以外の個所を溶解させる
と、単にバーナ8の炎によって天然木材7を焼成して木
目模様を浮き出させる場合よりも一層、綺麗に木目模様
を浮き出させることができる。これらの酸類は、天然木
材7の種類に応じて選択し、しかもその濃度を調整する
ことにより適切なものを使用することができる。またバ
ーナ8の炎によって天然木材7を焼成した炭化部分を落
として木目を型原板9に浮き出させるためには、たわし
やブラシを用いて炭化部分を擦り落とすようにすれば容
易に行なえる。
用される。またバーナ8の炎によって天然木材7を焼成
後に塩酸、硫酸、硝酸等の酸類を焼成した天然木材7の
表面に滲み込まして木目模様以外の個所を溶解させる
と、単にバーナ8の炎によって天然木材7を焼成して木
目模様を浮き出させる場合よりも一層、綺麗に木目模様
を浮き出させることができる。これらの酸類は、天然木
材7の種類に応じて選択し、しかもその濃度を調整する
ことにより適切なものを使用することができる。またバ
ーナ8の炎によって天然木材7を焼成した炭化部分を落
として木目を型原板9に浮き出させるためには、たわし
やブラシを用いて炭化部分を擦り落とすようにすれば容
易に行なえる。
【0016】前記成形型10としては、図8に示すよう
に前後左右の周囲を囲んだものが使用される。
に前後左右の周囲を囲んだものが使用される。
【0017】また前記合成樹脂Pとしては、例えばポリ
ウレタン樹脂が使用される。このポリウレタン樹脂は真
空雰囲気下で充分に混練されることによって均一に混ぜ
られるとともに脱泡処理が行われる。このようにポリウ
レタン樹脂の脱泡処理を行うのは合成樹脂製の原型11
内に空気が混入されていると、原型11が膨張または収
縮されることにより、寸法精度の高い模様付型板Kを成
形できないためである。
ウレタン樹脂が使用される。このポリウレタン樹脂は真
空雰囲気下で充分に混練されることによって均一に混ぜ
られるとともに脱泡処理が行われる。このようにポリウ
レタン樹脂の脱泡処理を行うのは合成樹脂製の原型11
内に空気が混入されていると、原型11が膨張または収
縮されることにより、寸法精度の高い模様付型板Kを成
形できないためである。
【0018】次いで第2工程として図9に示すように被
着体としての金属製の基板部Bの表面に鉄球を勢いよく
衝突させることによりショット処理して基板部Bの表面
に凹凸面を形成する。金属製の基板部Bとしては、例え
ば3.2mm程度の厚みの鉄板が使用される。このよう
に3.2mm程度の鉄板を使用すると、ポリウレタン樹
脂よりなる合成樹脂製の模様付型板Kが膨張または収縮
されることによるそりや歪みに対して剛性を発揮し、精
度が高い型枠材3を形成するのに好適であるからであ
る。
着体としての金属製の基板部Bの表面に鉄球を勢いよく
衝突させることによりショット処理して基板部Bの表面
に凹凸面を形成する。金属製の基板部Bとしては、例え
ば3.2mm程度の厚みの鉄板が使用される。このよう
に3.2mm程度の鉄板を使用すると、ポリウレタン樹
脂よりなる合成樹脂製の模様付型板Kが膨張または収縮
されることによるそりや歪みに対して剛性を発揮し、精
度が高い型枠材3を形成するのに好適であるからであ
る。
【0019】このショット処理は、例えば図9に示すよ
うにコンベアC上に基板部Bを2.5m/min 程度の速
度で移送しながらショット機12内に通すことによって
行われる。ショット機12に用いる鉄球12aとしては
直径がおよそ1.2mm程度のものを使用すると、鉄板
には深さが0.5〜0.8mm程度の凹凸面が形成され
る。このように基板部Bの表面に凹凸面を形成するの
は、凹凸面によって金属製の基板部Bに異質の合成樹脂
製の模様付型板Kを付着し易くするとともに金属製の基
板部Bと、合成樹脂製の模様付型板Kとの膨張係数が異
なる場合にも、コンクリート製品Sの加熱養生時に合成
樹脂製の模様付型板Kが膨張してそりを生じ、基板部B
から剥離するのを防止するためである。そして鉄球12
aの直径は、既述のものに限らず、基板部Bに付着され
る合成樹脂製の模様付型板Kの厚みに応じて基板部Bに
模様付型板Kが付着し易いように凹凸面の深さを好適な
ものに選択することができる。
うにコンベアC上に基板部Bを2.5m/min 程度の速
度で移送しながらショット機12内に通すことによって
行われる。ショット機12に用いる鉄球12aとしては
直径がおよそ1.2mm程度のものを使用すると、鉄板
には深さが0.5〜0.8mm程度の凹凸面が形成され
る。このように基板部Bの表面に凹凸面を形成するの
は、凹凸面によって金属製の基板部Bに異質の合成樹脂
製の模様付型板Kを付着し易くするとともに金属製の基
板部Bと、合成樹脂製の模様付型板Kとの膨張係数が異
なる場合にも、コンクリート製品Sの加熱養生時に合成
樹脂製の模様付型板Kが膨張してそりを生じ、基板部B
から剥離するのを防止するためである。そして鉄球12
aの直径は、既述のものに限らず、基板部Bに付着され
る合成樹脂製の模様付型板Kの厚みに応じて基板部Bに
模様付型板Kが付着し易いように凹凸面の深さを好適な
ものに選択することができる。
【0020】その後、第3工程として金属製の該基板部
Bの凹凸面の設置側に適宜複数枚の補強用のメッシュ
M,M′を張設する。この際、使用するメッシュMとし
ては、例えば#14であり、その網目が5cm×5cm
の大きさのラスメッシュを基板部Bとしての鉄板にスポ
ット溶接することにより、合成樹脂製の模様付型板Kの
内部の略中心の高さまでメッシュMの山谷を配設し、合
成樹脂の温度変化に伴う膨張や歪みに対して主に剛性を
発揮させ模様付型板Kがそりを生じて亀裂が生ずるのを
防止する。またメッシュMの上にガラス繊維等の無機繊
維から形成されるメッシュM′を基板部Bに対して上方
に取付ける。このメッシュM′は、200本程度の繊維
を1束に集束して編目が30mm×30mm程度の大き
さに編成したロービングネットが使用される。好ましく
はメッシュMの上に数mm、例えば2mm程度の間隔を
あけて合成樹脂製の模様付型板K内にメッシュM′を埋
設することにより、このメッシュM′により合成樹脂の
温度変化に伴う膨張によるそりや歪みに対して引張力を
発揮してそりや歪みを防止する。
Bの凹凸面の設置側に適宜複数枚の補強用のメッシュ
M,M′を張設する。この際、使用するメッシュMとし
ては、例えば#14であり、その網目が5cm×5cm
の大きさのラスメッシュを基板部Bとしての鉄板にスポ
ット溶接することにより、合成樹脂製の模様付型板Kの
内部の略中心の高さまでメッシュMの山谷を配設し、合
成樹脂の温度変化に伴う膨張や歪みに対して主に剛性を
発揮させ模様付型板Kがそりを生じて亀裂が生ずるのを
防止する。またメッシュMの上にガラス繊維等の無機繊
維から形成されるメッシュM′を基板部Bに対して上方
に取付ける。このメッシュM′は、200本程度の繊維
を1束に集束して編目が30mm×30mm程度の大き
さに編成したロービングネットが使用される。好ましく
はメッシュMの上に数mm、例えば2mm程度の間隔を
あけて合成樹脂製の模様付型板K内にメッシュM′を埋
設することにより、このメッシュM′により合成樹脂の
温度変化に伴う膨張によるそりや歪みに対して引張力を
発揮してそりや歪みを防止する。
【0021】第4工程として図10に示すようにメッシ
ュMを張設した基板部Bを第2の成形型13内に成形間
隙14を介して前記原型11と対向配置する。この成形
型13は図10に示すように、一側には合成樹脂P′を
注入する溶射ノズルNを配設して複数本の支柱に傾斜し
た状態に設置されるとともにバイブレータ15からの振
動を受けるようになっている。このように成形型13を
傾斜した状態で設置することによって合成樹脂P′を成
形型13内に斜めに注入するようにしたのは、成形型1
3内に注入する合成樹脂P′内に空気が混入されるのを
防止し、合成樹脂製の模様付型板Kが膨張または収縮さ
れるのを防止するためである。
ュMを張設した基板部Bを第2の成形型13内に成形間
隙14を介して前記原型11と対向配置する。この成形
型13は図10に示すように、一側には合成樹脂P′を
注入する溶射ノズルNを配設して複数本の支柱に傾斜し
た状態に設置されるとともにバイブレータ15からの振
動を受けるようになっている。このように成形型13を
傾斜した状態で設置することによって合成樹脂P′を成
形型13内に斜めに注入するようにしたのは、成形型1
3内に注入する合成樹脂P′内に空気が混入されるのを
防止し、合成樹脂製の模様付型板Kが膨張または収縮さ
れるのを防止するためである。
【0022】さらに第5工程として前記成形型13内の
成形間隙14に充分に混練して脱泡処理した合成樹脂
P′を溶射ノズルNから注入し、この合成樹脂P′が固
化してから脱型し、型枠材3を製造する。この際、使用
する合成樹脂P′も、例えばポリウレタン樹脂が使用さ
れるが、注入時にはバイブレータ15により成形型13
に振動を加えながら合成樹脂P′を注入すると、成形型
13内への合成樹脂P′の注入が均一に且つ迅速に行な
える。そしてこのポリウレタン樹脂は真空雰囲気下で充
分に混練されることにより脱泡処理が予め充分に行われ
たものが使用される。このように脱泡処理を行うのは、
型枠材3の合成樹脂がコンクリート製品Sの加熱養生時
に、空気泡が内部に存在することにより膨張してそりを
生じ、基板部Bから剥離されるのを防止するためであ
る。成形型13からの型枠材3の脱型は充分に合成樹脂
P′が固化するのを待って行う。これには合成樹脂P′
の注入時からおよそ24時間経過後に行う。
成形間隙14に充分に混練して脱泡処理した合成樹脂
P′を溶射ノズルNから注入し、この合成樹脂P′が固
化してから脱型し、型枠材3を製造する。この際、使用
する合成樹脂P′も、例えばポリウレタン樹脂が使用さ
れるが、注入時にはバイブレータ15により成形型13
に振動を加えながら合成樹脂P′を注入すると、成形型
13内への合成樹脂P′の注入が均一に且つ迅速に行な
える。そしてこのポリウレタン樹脂は真空雰囲気下で充
分に混練されることにより脱泡処理が予め充分に行われ
たものが使用される。このように脱泡処理を行うのは、
型枠材3の合成樹脂がコンクリート製品Sの加熱養生時
に、空気泡が内部に存在することにより膨張してそりを
生じ、基板部Bから剥離されるのを防止するためであ
る。成形型13からの型枠材3の脱型は充分に合成樹脂
P′が固化するのを待って行う。これには合成樹脂P′
の注入時からおよそ24時間経過後に行う。
【0023】そしてこのようにして製造された型枠材3
としての模様付側面型板4および模様付下面型板6は、
図1、図4に示すように前記台枠1上に左右対称的に摺
動可能に設けられる。しかもこの模様付側面型板4およ
び模様付下面型板6は、台枠1の下面に長手方向にわた
って設けられる2本の操作ロッド16,16により操作
される開閉手段17,17を介して模様付側面型板4と
模様付下面型板6とは軸線Yを境に左右対称的に個別に
左右方向へ移動可能になる。
としての模様付側面型板4および模様付下面型板6は、
図1、図4に示すように前記台枠1上に左右対称的に摺
動可能に設けられる。しかもこの模様付側面型板4およ
び模様付下面型板6は、台枠1の下面に長手方向にわた
って設けられる2本の操作ロッド16,16により操作
される開閉手段17,17を介して模様付側面型板4と
模様付下面型板6とは軸線Yを境に左右対称的に個別に
左右方向へ移動可能になる。
【0024】前記模様付側面型板4は、台枠1上に複数
個の縦長の前記成形空間部5を介して左右対向して配置
される。そしてこの模様付側面型板4の成形空間部5内
に臨まれる対向する内側面には木目模様等の型模様部1
8が形成される。しかもこの模様付側面型板4は該成形
空間部5の長手方向に対して交差方向に前記台枠1内に
設けた複数個のガイド部材19に沿って摺動可能に設け
られる。
個の縦長の前記成形空間部5を介して左右対向して配置
される。そしてこの模様付側面型板4の成形空間部5内
に臨まれる対向する内側面には木目模様等の型模様部1
8が形成される。しかもこの模様付側面型板4は該成形
空間部5の長手方向に対して交差方向に前記台枠1内に
設けた複数個のガイド部材19に沿って摺動可能に設け
られる。
【0025】そしてこの実施例において、前記成形空間
部5は図1、図2、図3に示すように台枠1の略中央に
1個、その左右に2個の合計3個が形成される。そして
これらの成形空間部5に対してその左右には前記模様付
側面型板4,4がそれぞれ対向して設けられる。また模
様付側面型板4は、相互に係留部材20を介して結合さ
れる。
部5は図1、図2、図3に示すように台枠1の略中央に
1個、その左右に2個の合計3個が形成される。そして
これらの成形空間部5に対してその左右には前記模様付
側面型板4,4がそれぞれ対向して設けられる。また模
様付側面型板4は、相互に係留部材20を介して結合さ
れる。
【0026】具体的にはこの実施例において、中央に位
置する1個の成形空間部5の略中央を通る軸線Yを境
に、該軸線Yの左右には2個の模様付側面型板4,4が
対称的に移動可能に配置されている。また、この模様付
側面型板4,4の背面には背中合わせに、中央に位置す
る成形空間部5に対してその左右に模様付側面型板4,
4が移動可能に設けられる。また左右2つの前記成形空
間部5,5を臨むように前記模様付側面型板4,4に対
向して2つの模様付側面型板4,4が左右対称的に設け
られる。このようにして軸線Yを境に左右に3個づつ、
合計6個の模様付側面型板4が成形空間部5を介して対
向して設けられている。このうち本実施例においては、
少なくとも最も外側に配置される模様付側面型板4,4
は前記台枠1の前端および後端に形成した案内軌条21
に対して移動可能になる案内ローラ22を備えた移動台
車23に設けられる。そしてこの最も外側に対向して配
置される模様付側面型板4,4は、移動台車23の案内
ローラ22が案内軌条21に沿って案内されることによ
り移動可能になるとともに複数個の前記ガイド部材19
に沿って案内移動される。
置する1個の成形空間部5の略中央を通る軸線Yを境
に、該軸線Yの左右には2個の模様付側面型板4,4が
対称的に移動可能に配置されている。また、この模様付
側面型板4,4の背面には背中合わせに、中央に位置す
る成形空間部5に対してその左右に模様付側面型板4,
4が移動可能に設けられる。また左右2つの前記成形空
間部5,5を臨むように前記模様付側面型板4,4に対
向して2つの模様付側面型板4,4が左右対称的に設け
られる。このようにして軸線Yを境に左右に3個づつ、
合計6個の模様付側面型板4が成形空間部5を介して対
向して設けられている。このうち本実施例においては、
少なくとも最も外側に配置される模様付側面型板4,4
は前記台枠1の前端および後端に形成した案内軌条21
に対して移動可能になる案内ローラ22を備えた移動台
車23に設けられる。そしてこの最も外側に対向して配
置される模様付側面型板4,4は、移動台車23の案内
ローラ22が案内軌条21に沿って案内されることによ
り移動可能になるとともに複数個の前記ガイド部材19
に沿って案内移動される。
【0027】前記係留部材20は、前記模様付側面型板
4または模様付下面型板6の何れか一方、図では背中合
わせの前記模様付側面型板4,4と、左右両側に位置す
る模様付側面型板4,4に設けた正面略L字形の係合手
24aと、該係合手24aに係合可能に前記模様付側面
型板4または前記模様付下面型板6の何れか他方、本実
施例では模様付下面型板6に設けられた係合突起24b
とから形成される。そしてこれらの係合手24aと、係
合突起24bとは相互に係留可能になる。
4または模様付下面型板6の何れか一方、図では背中合
わせの前記模様付側面型板4,4と、左右両側に位置す
る模様付側面型板4,4に設けた正面略L字形の係合手
24aと、該係合手24aに係合可能に前記模様付側面
型板4または前記模様付下面型板6の何れか他方、本実
施例では模様付下面型板6に設けられた係合突起24b
とから形成される。そしてこれらの係合手24aと、係
合突起24bとは相互に係留可能になる。
【0028】4aは前記模様付側面型板4の成形空間部
5に臨む内側面に左右対向して複数対形成される横孔構
成突部であり、この横孔構成突部4a,4aは対向する
先端部4a1 ,4a1 相互が衝合可能に設けられる。ま
たこの横孔構成突部4a,4aは成形空間部5内にコン
クリートが打設され、固化されることによりコンクリー
ト製品Sを成形した場合に、コンクリート製品Sに横孔
25Aを形成するためのものである。そして片方の模様
付側面型板4に形成される横孔構成突部4aの長さは成
形空間部5の幅の略半分程であり、左右対向して先端部
4a1 ,4a1 が衝合した時に、前記成形空間部5の横
幅Xにわたる長さlに形成される。
5に臨む内側面に左右対向して複数対形成される横孔構
成突部であり、この横孔構成突部4a,4aは対向する
先端部4a1 ,4a1 相互が衝合可能に設けられる。ま
たこの横孔構成突部4a,4aは成形空間部5内にコン
クリートが打設され、固化されることによりコンクリー
ト製品Sを成形した場合に、コンクリート製品Sに横孔
25Aを形成するためのものである。そして片方の模様
付側面型板4に形成される横孔構成突部4aの長さは成
形空間部5の幅の略半分程であり、左右対向して先端部
4a1 ,4a1 が衝合した時に、前記成形空間部5の横
幅Xにわたる長さlに形成される。
【0029】6aは左右対向する模様付側面型板4,4
間に配置される模様付下面型板6に前記横孔構成突部4
a,4aに交差するように所望数個が設けられた縦孔構
成突部であり、この縦孔構成突部6aは前記成形空間部
5内にコンクリートが打設され、固化されることにより
コンクリート製品Sを成形した場合に、コンクリート製
品Sに縦孔25Bを形成するためのものである。この縦
孔構成突部6aの長さl′は図1に示すように前記成形
空間部5の高さhに形成される。
間に配置される模様付下面型板6に前記横孔構成突部4
a,4aに交差するように所望数個が設けられた縦孔構
成突部であり、この縦孔構成突部6aは前記成形空間部
5内にコンクリートが打設され、固化されることにより
コンクリート製品Sを成形した場合に、コンクリート製
品Sに縦孔25Bを形成するためのものである。この縦
孔構成突部6aの長さl′は図1に示すように前記成形
空間部5の高さhに形成される。
【0030】前記開閉手段17は、図1に示すように前
記操作ロッド16と、該操作ロッド16に一端が嵌着さ
れることにより操作ロッド16を中心に回動可能に設け
られる短リンク26と、該短リンク26の他端に一端が
枢着され、前記操作ロッド16に係脱可能に係止される
係止部27aが他端に形成されたL形リンク27と、該
L形リンク27の前記係止部27aに一端が枢着され、
他端が前記模様付側面型板6の何れか1つに枢着される
連結バー28とから形成される三節リンク構造に形成さ
れる。
記操作ロッド16と、該操作ロッド16に一端が嵌着さ
れることにより操作ロッド16を中心に回動可能に設け
られる短リンク26と、該短リンク26の他端に一端が
枢着され、前記操作ロッド16に係脱可能に係止される
係止部27aが他端に形成されたL形リンク27と、該
L形リンク27の前記係止部27aに一端が枢着され、
他端が前記模様付側面型板6の何れか1つに枢着される
連結バー28とから形成される三節リンク構造に形成さ
れる。
【0031】また図2、図3において29は前記成形空
間部5の長手方向に配置される仕切部材であり、この仕
切部材29によって前記成形空間部5は長手方向に複数
個が分割される。図示ではこの仕切部材29は成形空間
部5の略中間部に1個が配置されることにより成形空間
部5を2分割しているが、この仕切部材29の設置個数
は成形すべきコンクリート製品Sの長さに応じて任意に
選択されるとともに設置個所は成形空間部5に対して任
意に選択される。
間部5の長手方向に配置される仕切部材であり、この仕
切部材29によって前記成形空間部5は長手方向に複数
個が分割される。図示ではこの仕切部材29は成形空間
部5の略中間部に1個が配置されることにより成形空間
部5を2分割しているが、この仕切部材29の設置個数
は成形すべきコンクリート製品Sの長さに応じて任意に
選択されるとともに設置個所は成形空間部5に対して任
意に選択される。
【0032】30は模様付前板であり、31は模様付後
板である。これらの模様付前板30および模様付後板3
1は、台枠1上の6つの前記模様付側面型板4,4;
4,4;4,4間に配置される3つの成形空間部5,
5,5の前端および後端に、支軸32を介して台枠1上
に起倒可能に設けられる。
板である。これらの模様付前板30および模様付後板3
1は、台枠1上の6つの前記模様付側面型板4,4;
4,4;4,4間に配置される3つの成形空間部5,
5,5の前端および後端に、支軸32を介して台枠1上
に起倒可能に設けられる。
【0033】33は前後1対の移動台車23,23;2
3,23のうち、左右何れか一方の移動台車23,23
に一端が枢着されることにより回動可能に取付けられた
倒れ止め杆であり、この倒れ止め杆33の他端は左右何
れか他方に設けた移動台車23,23に設けた係止部材
34の嵌入溝34a内に係止可能に設けられる。そして
この倒れ止め杆33が前記模様付前板30および前記模
様付後板31を支持することによりその伏倒が防止され
る。そしてこれらの模様付前板30および模様付後板3
1と、対向する模様付側面型板4,4と、模様付下面型
板6とにより成形空間部5を形成するようになってい
る。
3,23のうち、左右何れか一方の移動台車23,23
に一端が枢着されることにより回動可能に取付けられた
倒れ止め杆であり、この倒れ止め杆33の他端は左右何
れか他方に設けた移動台車23,23に設けた係止部材
34の嵌入溝34a内に係止可能に設けられる。そして
この倒れ止め杆33が前記模様付前板30および前記模
様付後板31を支持することによりその伏倒が防止され
る。そしてこれらの模様付前板30および模様付後板3
1と、対向する模様付側面型板4,4と、模様付下面型
板6とにより成形空間部5を形成するようになってい
る。
【0034】図6において35は成形空間部5,5,5
内へのコンクリートの打設時に、台枠1上の外側に位置
する模様付側面型板4,4を締付、固定するためのクラ
ンプである。このクランプ35は台枠1上に支板1a,
1aにより回動可能に横架された回動軸36と、該回動
軸36をロック位置とアンロック位置との2位置に回動
操作するために、回動軸36の一端36aにシノ等の工
具を挿入可能になす筒状部37a,37bを略90°位
相を違えて有する操作部37と、前記回動軸36が一端
38aに挿入され、他端には前記模様付側面型板4を締
付可能になすカム部38bが形成されるとともに模様付
側面型板4の外側に対向して設けた支板部4a,4aの
長孔40内に両端を挿入した軸39によりカム部38b
が枢支された締付部材38とから形成される。
内へのコンクリートの打設時に、台枠1上の外側に位置
する模様付側面型板4,4を締付、固定するためのクラ
ンプである。このクランプ35は台枠1上に支板1a,
1aにより回動可能に横架された回動軸36と、該回動
軸36をロック位置とアンロック位置との2位置に回動
操作するために、回動軸36の一端36aにシノ等の工
具を挿入可能になす筒状部37a,37bを略90°位
相を違えて有する操作部37と、前記回動軸36が一端
38aに挿入され、他端には前記模様付側面型板4を締
付可能になすカム部38bが形成されるとともに模様付
側面型板4の外側に対向して設けた支板部4a,4aの
長孔40内に両端を挿入した軸39によりカム部38b
が枢支された締付部材38とから形成される。
【0035】本発明の表面模様形成用型枠装置の一実施
例は上記の構成からなり、コンクリート製品Sを成形す
る場合を以下説明する。先ず型模様部18が形成された
対向された6枚の模様付側面型板4および該模様付側面
型板4,4間の下底部に配置される模様付下面型板6
と、模様付側面型板4,4の間の前後端に配置された模
様付前板30と、模様付後板31とにより前後左右およ
び下方が囲まれた台枠1上の成形空間部5内にコンクリ
ートを打設する。
例は上記の構成からなり、コンクリート製品Sを成形す
る場合を以下説明する。先ず型模様部18が形成された
対向された6枚の模様付側面型板4および該模様付側面
型板4,4間の下底部に配置される模様付下面型板6
と、模様付側面型板4,4の間の前後端に配置された模
様付前板30と、模様付後板31とにより前後左右およ
び下方が囲まれた台枠1上の成形空間部5内にコンクリ
ートを打設する。
【0036】この際、左右の外側に位置する模様付側面
型板4,4はクランプ35のカム部38bの締付力を受
けて左右から締付けが行われている。また模様付前板3
0と模様付後板31とは倒れ止め杆33によって伏倒が
防止されて台枠1上の所定位置にセットされている。
型板4,4はクランプ35のカム部38bの締付力を受
けて左右から締付けが行われている。また模様付前板3
0と模様付後板31とは倒れ止め杆33によって伏倒が
防止されて台枠1上の所定位置にセットされている。
【0037】その後、養生室内に台枠1を移送すること
により例えば60°C程度の加熱蒸気雰囲気下で3時間
程度コンクリート製品Sを養生する。この際、ポリウレ
タン樹脂等の合成樹脂製の模様付型板Kは熱による膨張
によって1mあたり約1cm程度が伸びるが、そのまま
何らの手当てがなされてはいないとすると、合成樹脂製
の模様付型板Kと鉄板製の基板部Bとは異質であって膨
張率が異なるので、模様付型板Kは曲げを生じて剥離が
生ずることになる。
により例えば60°C程度の加熱蒸気雰囲気下で3時間
程度コンクリート製品Sを養生する。この際、ポリウレ
タン樹脂等の合成樹脂製の模様付型板Kは熱による膨張
によって1mあたり約1cm程度が伸びるが、そのまま
何らの手当てがなされてはいないとすると、合成樹脂製
の模様付型板Kと鉄板製の基板部Bとは異質であって膨
張率が異なるので、模様付型板Kは曲げを生じて剥離が
生ずることになる。
【0038】しかしながら本実施例においては、基板部
Bは約3.2mm程度の厚さの鉄板により形成されて基
板部B自体が剛性を有するのと、鉄板の表面には0.5
mm〜0.8mmの深さの多数の凹凸面が形成されてい
ることにより、この凹凸面によって合成樹脂製の模様付
型板Kは基板部Bとの接触面が食込んで温度変化に伴う
模様付型板Kの膨張や収縮に対して基板部Bから剥離さ
れるのが防止される。またこの凹凸面の設置側には#1
4のラスメッシュよりなるメッシュMがスポット溶接さ
れる等して合成樹脂製の模様付型板Kの略中心の高さま
で山部を配設するように内部に取付けられているので、
ポリウレタン樹脂等の合成樹脂よりなる模様付型板Kが
養生時の熱を受けて膨張したり、歪みを生じようとして
も、剛性を発揮しメッシュMに合成樹脂が絡んで付着す
るために亀裂が生ずるのを防止できる。しかも#14の
ラスメッシュよりなるメッシュMの上面には200本程
度のガラス繊維を1束に集束して編目が30mm×30
mm程度の大きさに編成したロービングネットよりなる
ネットM′が例えば2mm程度の間隔をあけて合成樹脂
製の模様付型板K内に埋設されているので、合成樹脂製
の模様付型板Kが温度変化に起因して膨張してそりや歪
みを生ずる場合に、そのそりや歪みがネットM′により
防止される。従って600回程度のコンクリート製品S
の成形にも耐えられるとともに寸法精度が高いコンクリ
ート製品Sを成形できる。
Bは約3.2mm程度の厚さの鉄板により形成されて基
板部B自体が剛性を有するのと、鉄板の表面には0.5
mm〜0.8mmの深さの多数の凹凸面が形成されてい
ることにより、この凹凸面によって合成樹脂製の模様付
型板Kは基板部Bとの接触面が食込んで温度変化に伴う
模様付型板Kの膨張や収縮に対して基板部Bから剥離さ
れるのが防止される。またこの凹凸面の設置側には#1
4のラスメッシュよりなるメッシュMがスポット溶接さ
れる等して合成樹脂製の模様付型板Kの略中心の高さま
で山部を配設するように内部に取付けられているので、
ポリウレタン樹脂等の合成樹脂よりなる模様付型板Kが
養生時の熱を受けて膨張したり、歪みを生じようとして
も、剛性を発揮しメッシュMに合成樹脂が絡んで付着す
るために亀裂が生ずるのを防止できる。しかも#14の
ラスメッシュよりなるメッシュMの上面には200本程
度のガラス繊維を1束に集束して編目が30mm×30
mm程度の大きさに編成したロービングネットよりなる
ネットM′が例えば2mm程度の間隔をあけて合成樹脂
製の模様付型板K内に埋設されているので、合成樹脂製
の模様付型板Kが温度変化に起因して膨張してそりや歪
みを生ずる場合に、そのそりや歪みがネットM′により
防止される。従って600回程度のコンクリート製品S
の成形にも耐えられるとともに寸法精度が高いコンクリ
ート製品Sを成形できる。
【0039】そしてコンクリートが養生固化した後に脱
型を行う。この脱型はコンクリートが充分に固化する略
24時間経過後に行うが、これには台枠1の下面に設け
た操作ロッド16,16を成形位置から時計方向または
反時計方向に回動操作して行う。
型を行う。この脱型はコンクリートが充分に固化する略
24時間経過後に行うが、これには台枠1の下面に設け
た操作ロッド16,16を成形位置から時計方向または
反時計方向に回動操作して行う。
【0040】今図1において軸線Yを境に例えば右側の
操作ロッド16を代表的に回動操作して脱型を行う。こ
れには、先ず操作ロッド16を反時計方向に回動操作す
ることにより短リンク26を想像線に示す位置から実線
に示す位置に回動操作して伸長する。そしてこの短リン
ク26の他端に一端が枢着されているL形リンク27は
実線に示すように回動操作されて伸長するので、係止部
27aの操作ロッド16に対する係止が解放される。従
ってこのL形リンク27に一端が枢着され、移動台車2
3に他端を枢着されている連結バー28を介して外側に
位置する模様付側面型板4は案内軌条21に沿って押圧
されて開かれる。そしてこの模様付側面型板4に設けた
正面略L字形の係合手24aに係合可能になる係合突起
24bを有する模様付下面型板6は、外側の模様付側面
型板4の移動に伴ってガイド部材19に案内されながら
移動されて開かれる。またこの模様付下面型板6の他側
の下面に設けた係合突起24bに係合可能になる正面略
L字形の係合手24aを一側の下面に有する背中合わせ
の模様付側面型板4,4は、軸線Yが略中央に位置する
中央の模様付下面型板6の一側下面に設けた係合突起2
4bに他側の下面に設けた係合手24aが係合するまで
外側に位置する模様付下面型板6に引張られることによ
り移動して開かれる。
操作ロッド16を代表的に回動操作して脱型を行う。こ
れには、先ず操作ロッド16を反時計方向に回動操作す
ることにより短リンク26を想像線に示す位置から実線
に示す位置に回動操作して伸長する。そしてこの短リン
ク26の他端に一端が枢着されているL形リンク27は
実線に示すように回動操作されて伸長するので、係止部
27aの操作ロッド16に対する係止が解放される。従
ってこのL形リンク27に一端が枢着され、移動台車2
3に他端を枢着されている連結バー28を介して外側に
位置する模様付側面型板4は案内軌条21に沿って押圧
されて開かれる。そしてこの模様付側面型板4に設けた
正面略L字形の係合手24aに係合可能になる係合突起
24bを有する模様付下面型板6は、外側の模様付側面
型板4の移動に伴ってガイド部材19に案内されながら
移動されて開かれる。またこの模様付下面型板6の他側
の下面に設けた係合突起24bに係合可能になる正面略
L字形の係合手24aを一側の下面に有する背中合わせ
の模様付側面型板4,4は、軸線Yが略中央に位置する
中央の模様付下面型板6の一側下面に設けた係合突起2
4bに他側の下面に設けた係合手24aが係合するまで
外側に位置する模様付下面型板6に引張られることによ
り移動して開かれる。
【0041】このように操作ロッド16を回動操作する
と、軸線Yを境に右側の3つの模様付側面型板4;4,
4が成形空間部5,5に対して即座に開かれてコンクリ
ート製品Sから離れるので、コンクリート製品Sを成形
空間部5,5からワンタッチ操作により容易に脱型が行
なえる。
と、軸線Yを境に右側の3つの模様付側面型板4;4,
4が成形空間部5,5に対して即座に開かれてコンクリ
ート製品Sから離れるので、コンクリート製品Sを成形
空間部5,5からワンタッチ操作により容易に脱型が行
なえる。
【0042】脱型後は操作ロッド16を時計方向に回動
操作すると、この操作ロッド16に一端を嵌着している
短リンク26は実線に示す位置から想像線に示す位置に
回動されて折り畳まれる。このためこの短リンク26の
一端に、一端が枢着されているL形リンク27も想像線
に示される位置に折り畳まれ、その他端に形成されてい
る係止部27aが操作ロッド16に係止される。
操作すると、この操作ロッド16に一端を嵌着している
短リンク26は実線に示す位置から想像線に示す位置に
回動されて折り畳まれる。このためこの短リンク26の
一端に、一端が枢着されているL形リンク27も想像線
に示される位置に折り畳まれ、その他端に形成されてい
る係止部27aが操作ロッド16に係止される。
【0043】そしてこのL形リンク27に連結バー28
を介して連結されている外側(右側)の模様付側面型板
4は連結バー28を介して引っ張られる。このため係合
手24aに模様付下面型板6が押圧されるとともに、こ
の模様付下面型板6によって背中合わせの模様付側面型
板4,4が順次、押圧されることにより軸線Yから右側
に位置する3つの模様付側面型板4;4,4と、1つの
模様付下面型板6とは所定位置まで旧位に移動する。そ
してこれらの3つの模様付側面型板4;4,4と、1つ
の模様付下面型板6とは、次期のコンクリート製品Sの
成形に備えて再び成形用空間部5,5を形成することに
なる。
を介して連結されている外側(右側)の模様付側面型板
4は連結バー28を介して引っ張られる。このため係合
手24aに模様付下面型板6が押圧されるとともに、こ
の模様付下面型板6によって背中合わせの模様付側面型
板4,4が順次、押圧されることにより軸線Yから右側
に位置する3つの模様付側面型板4;4,4と、1つの
模様付下面型板6とは所定位置まで旧位に移動する。そ
してこれらの3つの模様付側面型板4;4,4と、1つ
の模様付下面型板6とは、次期のコンクリート製品Sの
成形に備えて再び成形用空間部5,5を形成することに
なる。
【0044】同様に軸線Yを境に左側の操作ロッド16
を時計方向に回動操作することにより、軸線Yを境に左
側の3つの模様付側面型板4;4,4が開かれるので、
コンクリート製品Sはワンタッチ操作によって脱型が行
われる。また操作ロッド16を反時計方向に回動操作す
ることにより模様付側面型板4;4,4と、模様付下面
型板6とは旧位に移動して閉まり、次期操作に備えて成
形用空間部5,5が形成される。
を時計方向に回動操作することにより、軸線Yを境に左
側の3つの模様付側面型板4;4,4が開かれるので、
コンクリート製品Sはワンタッチ操作によって脱型が行
われる。また操作ロッド16を反時計方向に回動操作す
ることにより模様付側面型板4;4,4と、模様付下面
型板6とは旧位に移動して閉まり、次期操作に備えて成
形用空間部5,5が形成される。
【0045】このようにして成形されたコンクリート製
品Sは、例えば図12に示すように左右の側面には成形
用空間部5に臨まれる模様付側面型板4,4の型模様部
18によって、また下面には模様付下面型板6の型模様
部18によってそれぞれ木目模様が形成される。
品Sは、例えば図12に示すように左右の側面には成形
用空間部5に臨まれる模様付側面型板4,4の型模様部
18によって、また下面には模様付下面型板6の型模様
部18によってそれぞれ木目模様が形成される。
【0046】しかもコンクリート製品Sの左右の側面に
は模様付側面型板4,4に対向して設けた横孔構成突部
4a,4aによって左右から横孔25Aが形成される。
またこのコンクリート製品Sの下面には横孔構成突部4
a,4aに交差して設けた縦孔構成突部6aによって縦
孔25Bがそれぞれ形成される。
は模様付側面型板4,4に対向して設けた横孔構成突部
4a,4aによって左右から横孔25Aが形成される。
またこのコンクリート製品Sの下面には横孔構成突部4
a,4aに交差して設けた縦孔構成突部6aによって縦
孔25Bがそれぞれ形成される。
【0047】また上記実施例においては成形空間部5に
臨まれる模様付側面型板4および模様付下面型板6には
横孔構成空間部4aと縦孔構成空間部6aとを設けるこ
とによりコンクリート製品Sに横孔25Aと縦孔26B
とを形成するようにしているが、これらの横孔構成突部
4aおよび縦孔構成突部6aはコンクリート製品Sの成
形には必ずしも必要ではない。またこれら横孔構成突部
4aと、縦孔構成突部6aの設置個数は任意である。
臨まれる模様付側面型板4および模様付下面型板6には
横孔構成空間部4aと縦孔構成空間部6aとを設けるこ
とによりコンクリート製品Sに横孔25Aと縦孔26B
とを形成するようにしているが、これらの横孔構成突部
4aおよび縦孔構成突部6aはコンクリート製品Sの成
形には必ずしも必要ではない。またこれら横孔構成突部
4aと、縦孔構成突部6aの設置個数は任意である。
【0048】また上記実施例では成形空間部5の中間に
仕切部材29を配置して成形空間部5を2分割している
が、この仕切部材29は必ずしも必要ではない。またそ
の設置個数もコンクリート製品Sの成形長さに応じて任
意に増減変更できる。
仕切部材29を配置して成形空間部5を2分割している
が、この仕切部材29は必ずしも必要ではない。またそ
の設置個数もコンクリート製品Sの成形長さに応じて任
意に増減変更できる。
【0049】さらに上記実施例では模様付の型枠材3に
形成される型模様部18が木目模様を形成する場合を代
表的に説明しているが、形成すべき模様としては木目模
様のほか、縞模様や幾何学模様等が考えられる。
形成される型模様部18が木目模様を形成する場合を代
表的に説明しているが、形成すべき模様としては木目模
様のほか、縞模様や幾何学模様等が考えられる。
【0050】さらに上記説明では沈床工法に使用する支
柱材、方格材についてコンクリート製品Sとして成形す
る場合を代表的に説明がなされているが、コンクリート
製品Sとしてはこれらの支柱材、方格材のほか柱、柵、
歩道板、舗装板等の土木資材や建築資材としての外壁パ
ネル、内壁パネル、床材等がある。
柱材、方格材についてコンクリート製品Sとして成形す
る場合を代表的に説明がなされているが、コンクリート
製品Sとしてはこれらの支柱材、方格材のほか柱、柵、
歩道板、舗装板等の土木資材や建築資材としての外壁パ
ネル、内壁パネル、床材等がある。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように、コンクリート製
品の養生時における加熱蒸気雰囲気下で型枠材の鉄板に
対する合成樹脂製の原型の剥離が生ずる時期の製造回数
を伸長でき、模様付型板の構造が堅牢になり耐命性が長
くなる。
品の養生時における加熱蒸気雰囲気下で型枠材の鉄板に
対する合成樹脂製の原型の剥離が生ずる時期の製造回数
を伸長でき、模様付型板の構造が堅牢になり耐命性が長
くなる。
【図1】本発明の模様付型板が使用されるコンクリート
製品の表面模様形成用型枠装置の一実施例を示す拡大正
面図である。
製品の表面模様形成用型枠装置の一実施例を示す拡大正
面図である。
【図2】同じく本実施例を構成する模様付側面型板と模
様付前板と模様付後板とを開いている状態の斜視図であ
る。
様付前板と模様付後板とを開いている状態の斜視図であ
る。
【図3】同じく組立状態を示す斜視図である。
【図4】同じく型枠装置の略半分を説明的に示した斜視
図である。
図である。
【図5】同じく型枠装置の拡大正面図である。
【図6】同じく型枠装置の一部を側面側から見た拡大斜
視図である。
視図である。
【図7】本発明の型枠装置に使用する模様付型板の製造
方法を工程的に示すものであり、天然木材の表面をバー
ナ等の炎により焼成している工程を示す斜視図である。
方法を工程的に示すものであり、天然木材の表面をバー
ナ等の炎により焼成している工程を示す斜視図である。
【図8】同じく木目を浮き出させた型原板を成形型内に
設置して合成樹脂を流し込んで原型を形成する工程の分
解斜視図である。
設置して合成樹脂を流し込んで原型を形成する工程の分
解斜視図である。
【図9】同じく被着体としての金属製の基板部の表面に
鉄球を衝突させてショット処理を行う工程を示す断面図
である。
鉄球を衝突させてショット処理を行う工程を示す断面図
である。
【図10】同じく成形型内にメッシュを張設した基板部
と原型との間の成形間隙内に合成樹脂を注入して型枠材
を製造する工程を示す断面図である。
と原型との間の成形間隙内に合成樹脂を注入して型枠材
を製造する工程を示す断面図である。
【図11】同じく型枠材を示す拡大断面図である。
【図12】同じくコンクリート製品の一例を示す正面図
である。
である。
【図13】従来の成形用型枠装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図14】同じく成形用型枠装置の分解斜視図である。
【図15】同じく型枠材を成形する状態を示す分解斜視
図である。
図である。
【図16】同じく型枠材を示す斜視図である。
1 台枠 3 型枠材 4 模様付側面型板 5 成形空間部 6 模様付下面型板 7 天然木材 8 バーナ 9 原型板 10 成形型 11 原型 13 成形型 16 操作ロッド 18 型模様部 29 仕切部材 30 模様付前板 31 模様付後板 B 基板部 K 模様付型板 M メッシュ M′ メッシュ P 合成樹脂 P′ 合成樹脂 S コンクリート製品
Claims (4)
- 【請求項1】 コンクリートを投入可能な型枠装置の成
形空間部の内側面に配置される模様付型板にして、金属
製の基板部と、該基板部に張設される補強用の適宜複数
枚のメッシュと、該メッシュを介して前記基板部に取付
けられる合成樹脂製の模様付型板とから形成されること
を特徴とするコンクリート製品の表面模様形成用型枠装
置に使用する模様付型板。 - 【請求項2】 前記メッシュのうち模様付型板内の基板
部側の近くに設けられるメッシュが#14程度のラスメ
ッシュであり、模様付型板内において該ラスメッシュの
上方に設けられる他のメッシュがガラス繊維を1束に収
束して編目が30mm×30mm程度に編成されたロー
ビングネットであることを特徴とする請求項1に記載の
コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する
模様付型板。 - 【請求項3】 前記模様付型板が、木目模様、縞模様、
幾何学模様の何れかに形成されることを特徴とする請求
項1に記載のコンクリート製品の表面模様形成用型枠装
置に使用する模様付型板。 - 【請求項4】 天然木材の表面をバーナ等の炎により焼
成し、その後炭化部分を落として木目を浮き出させた型
原板を第1の成形型内に設置し、それから合成樹脂を成
形型内に流し込んで固化させることにより木目模様が表
面に印章された合成樹脂製の原型を用意する工程と、被
着体としての金属製の基板部の表面をショット処理して
その表面を荒らして凹凸面を形成する工程と、該基板部
の凹凸面の設置側に補強用のメッシュを適宜複数枚張設
する工程と、次いで該基板部を第2の成形型内に成形間
隙を介して前記型原板に対して対向配置する工程と、そ
の後脱泡させた合成樹脂を該成形型内に注入して合成樹
脂が固化してから脱型させて製造することを特徴とする
コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する
模様付型板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4775698A JPH10244520A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4775698A JPH10244520A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19057995A Division JP2801562B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10244520A true JPH10244520A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12784215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4775698A Pending JPH10244520A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | コンクリート製品の表面模様形成用型枠装置に使用する模様付型板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10244520A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317110B1 (ko) * | 1999-01-26 | 2001-12-22 | 윤응균 | 건축용 외장재의 제조장치 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4775698A patent/JPH10244520A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317110B1 (ko) * | 1999-01-26 | 2001-12-22 | 윤응균 | 건축용 외장재의 제조장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000328 |