JPH10243723A

JPH10243723A - コンバイン

Info

Publication number: JPH10243723A
Application number: JP5982498A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Onishi; 秀明大西; Tomikiyo Yamashita; 登清山下; Riichi Ochi; 理一越智; Koji Yasuno; 公二安野
Original assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 1998-03-11
Filing date: 1998-03-11
Publication date: 1998-09-14

Abstract

(57)【要約】【課題】キャビン内における各操作装置の合理的な配置
により、能率の高い作業を安全に行えるものとする。【解決手段】走行装置１０，１０を備える機体１の前側
に刈取部２を設け、刈取部２後方における機体１前部
に、刈取穀稈を後送する穀稈移送装置３と操作装置５
０，５０ａおよび座席５１を囲い込むキャビン５とを左
右に並設し、これら穀稈移送装置３とキャビン５との後
側に、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部４と旋回及び起伏
回動操作可能な放出筒８１を備えるグレンタンク７とを
左右に並設してコンバインを構成する。そして、運転操
作系の操作装置５０，５０を座席５１の前方及び側方に
配置し、放出筒８１操作用の操作装置５０ａをキャビン
５側部の窓５２と後部の窓５２とによって形成されるコ
−ナ−部に臨ませて配置する。以上より成るコンバイン
の構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キャビンを備える
コンバインに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、コンバインおいては、走行装
置を備える機体の前側に刈取部を設け、該刈取部後方に
おける機体前部に、刈取穀稈を後送する穀稈移送装置と
操作装置および座席を囲い込むキャビンとを左右に並設
し、これら穀稈移送装置とキャビンとの後側に、刈取穀
稈を脱穀処理する脱穀部と旋回及び起伏回動操作可能な
放出筒を備えるグレンタンクとを左右に並設して構成し
ている。

【０００３】このように構成するコンバインにおいて
は、機体の前側に設ける刈取部で刈取られ、穀稈移送装
置によって脱穀部へ送り込まれつつある刈取穀稈の移送
状態を、キャビン内に乗り込んでいる操縦者がそのキャ
ビンの中から監視できるようにするために、キャビンの
側方に穀稈移送装置を配置するものである。また、前記
のグレンタンクは、内部に貯留された穀粒を適宜排出す
るために穀粒排出装置を設けている。この穀粒排出装置
は、グレンタンクの近傍に立設する揚穀筒の上端部に横
姿勢の放出筒の基端部を接続連通し、油圧シリンダ等の
駆動装置により、この放出筒を旋回及び起伏回動可能に
構成するものである。尚、前記油圧シリンダ等の駆動装
置は、キャビン内の座席の近傍に配置する操作装置の操
作によって作動するよう連繋している。

【０００４】尚、前記キャビンは、機体前方側及び側方
側に、夫々、透明窓を有する構成である。そして、実願
昭５５−１７７８３３号（実開昭５７−９８９８５号）
のマイクロフィルム、実願昭５６−１９３５５４号（実
開昭５８−９６７２７号）のマイクロフィルムには、キ
ャビンの内部において、座席の前方及び側方に複数の操
作装置を配置した構成が開示されている。また、実開昭
６０−１４７２４１号公報、実開昭５８−１８４４９号
公報には、放出筒操作用の操作装置を、座席後方に配置
した構成が開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】コンバインにおいて、
キャビン内における操作装置の配置は、座席に着座した
操縦者にとって、作業能率の向上、誤操作の防止の点で
極めて重要な要素である。そして、キャビン内に搭乗し
た操縦者が、放出筒を旋回ないし起伏回動操作しようと
する場合、この放出筒の位置を確認しながら操作するこ
とが、作業能率の点だけでなく、安全性の点からも重要
である。

【０００６】しかして、前述の従来技術において、放出
筒操作用の操作装置が座席の近傍に配置されただけのも
のでは、キャビン内から後方の放出筒を監視しながら操
作する際に、その操作性が良好なものとはならない。そ
して、放出筒操作用の操作装置が、単に座席の近傍に配
置されただけのものでは、操縦者がこれに不用意に触れ
て誤操作を招き、事故の発生や装置の破損を来す畏れが
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するために、以下のような技術的手段を講じ
る。即ち、走行装置１０，１０を備える機体１の前側に
刈取部２を設け、該刈取部２後方における機体１前部
に、刈取穀稈を後送する穀稈移送装置３と操作装置５
０，５０ａおよび座席５１を囲い込むキャビン５とを左
右に並設し、これら穀稈移送装置３とキャビン５との後
側に、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部４と旋回及び起伏
回動操作可能な放出筒８１を備えるグレンタンク７とを
左右に並設して構成するコンバインにおいて、運転操作
系の操作装置５０，５０を前記座席５１の前方及び側方
に配置し、放出筒８１操作用の操作装置５０ａを前記キ
ャビン５側部の窓５２と後部の窓５２とによって形成さ
れるコ−ナ−部に臨ませて配置したことを特徴とするコ
ンバインの構成としたものである。

【０００８】この構成により、操縦者は、通常、座席５
１に着座して、前方と側方とに配置した運転操作系の操
作装置５０，５０を、夫々、両手で分担操作しながら刈
取作業走行を行う。また、穀粒排出作業においては、放
出筒８１操作用の操作装置５０ａが、キャビン５側部の
窓５２と後部の窓５２とによって形成されるコ−ナ−部
に臨ませて配置されているため、操縦者は、キャビン５
側部の窓５２又は後部の窓５２から、放出筒８１の旋回
ないし起伏回動状態を視認しながら、比較的楽な姿勢で
操作することができる。

【０００９】また、放出筒８１操作用の操作装置５０ａ
は、キャビン５側部の窓５２と後部の窓５２とによって
形成されるコ−ナ−部に臨ませて配置されるがために、
キャビン５に内装される座席５１に着座した姿勢の操縦
者にとっては、自ずと、後側方に位置するものとなる。
これによって、操縦者がこの操作装置５０ａに不用意に
触れることが少なく、誤操作が少なくなることで、放出
筒８１の不用意な旋回ないし起伏回動が減少させられ
る。

【００１０】

【発明の効果】この発明においては、走行装置１０，１
０を備える機体１の前側に刈取部２を設け、該刈取部２
後方における機体１前部に、刈取穀稈を後送する穀稈移
送装置３と操作装置５０，５０ａおよび座席５１を囲い
込むキャビン５とを左右に並設し、これら穀稈移送装置
３とキャビン５との後側に、刈取穀稈を脱穀処理する脱
穀部４と旋回及び起伏回動操作可能な放出筒８１を備え
るグレンタンク７とを左右に並設して構成するコンバイ
ンにおいて、運転操作系の操作装置５０，５０を前記座
席５１の前方及び側方に配置し、放出筒８１操作用の操
作装置５０ａを前記キャビン５側部の窓５２と後部の窓
５２とによって形成されるコ−ナ−部に臨ませて配置し
たことを特徴とするコンバインとしたので、操縦者が、
座席５１の前方と側方とに配置した運転操作系の操作装
置５０，５０を、夫々、両手で容易に分担操作でき、機
体１の運転操作を効率良く行うことができる。

【００１１】また、操縦者が、放出筒８１を視認しなが
ら、比較的楽な姿勢で旋回ないし起伏回動操作できるこ
とにより、放出筒８１の操作性を向上させることができ
る。また、操縦者の誤操作による放出筒８１の不用意な
旋回ないし起伏回動が少なくなることで、事故の発生や
装置の破損を減少させることができ、安全性を向上させ
ることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に実施の形態を図面に従い詳述
する。第１図は本発明を実施せる乗用型コンバインＡの
正面図で、同図において、１はクロ−ラに形成してある
左右の走行装置１０・１０により自在に走行する機体、
２は収穫すべき穀稈を刈取るようその機体１の前端に装
架せる刈取部、３は刈取部２で刈取った穀稈を後送する
穀稈移送装置、４は穀稈移送装置３で後送されてくる刈
取穀稈を受継いで脱穀処理するよう機体１に装架した脱
穀部、５は機体１を運転操作する操作装置５０…（第３
図）および座席５１を取り囲むよう機体１に装架せるキ
ャビン、６はキャビン５の後方に装架せるエンジンル−
ム、７はそのエンジンル−ム６の後方に前記脱穀部４と
左右に並列するよう配位して機体１に装架せるグレンタ
ンク、８はそのグレンタンク７内に貯留せる穀粒を機外
に取出すようそのグレンタンク７の後面側に装設せる揚
穀機、９は脱穀部４にて脱穀処理した穀稈（排藁）を切
截処理するよう機体１の後端に装架した排藁処理装置を
示す。

【００１３】刈取部２は、機体１に上下に回動するよう
設けた刈取フレ−ムに、刈取る条列の穀稈を分草する分
草体２０…と、分草した穀稈を引起す穀稈引起装置２１
…と、引起した穀稈の株際を刈取るバリカン型の刈刃装
置２２と、刈取った穀稈を刈刃装置２２の刈巾の方向に
左右から横移送して刈巾の中間部位に集める横移送装置
を装架してなる通常のものであり、それの左右の両側面
には、並列する穀稈引起装置２１…および横移送装置ら
の側方を囲い込む側面カバ−２３が取付けてある。

【００１４】穀稈移送装置３は、刈取穀稈の株元部を挾
持して搬送する株元搬送チェン３０と刈取穀稈の穂先部
を抱えもって搬送する穂先搬送装置３１とが上下にラッ
プするよう組合わされている従来公知のものであって、
刈取部２の後方における機体１の前端部の右半側（第１
図において右側）に配設してあり、前述した刈取フレ−
ムに支架してある。

【００１５】脱穀部４は、脱穀すべき穀稈をフィ−ドチ
ェン４０に挾持せしめて供給する通常の自脱型の脱穀装
置であり、それのフィ−ドチェン４０の始端部が前記穀
稈移送装置３で後送されてくる刈取穀稈の株元部を受継
ぐように配位して機体１に装架してある。前記操作装置
５０…および座席５１は、刈取部２の後方における機体
１の前端部で前記穀稈移送装置３の側方に位置する左半
側に装設してある。

【００１６】また、それらを室内に収蔵するように装設
せるキャビン５は、それらを取り囲む箱状の剛体に形成
せるキャビンフレ−ム５ａを機体１に支架せしめること
で、前記穀稈移送装置３と左右に並列するように機体１
の前端部の左半側に装架してあり、そのキャビンフレ−
ム５ａには、前面側の構成フレ−ムおよび後面側の構成
フレ−ムならびに穀稈移送装置３側の構成フレ−ムには
それぞれ透明体により塞がれた窓５２…が装設してあ
り、機体１の外側に向う構成フレ−ムには窓を具備する
開閉自在のドア５３が装設してある。また、該キャビン
フレ−ム５ａには、それの脱穀部４側の上端側に寄る部
位に、後方に突出する小形の箱状の部位５ｂが一体に連
続して形成してあって、この部位５ｂの内腔を、揚穀機
８の放出筒８１の旋回作動および起伏回動を制御する操
作装置５０ａ…を操作するスペ−スに利用するようにし
てある。

【００１７】そして、該キャビン５は、それの後面側の
構成フレ−ムから後方に小形の箱状に突出する部位５ｂ
が、第２図に示している如く、脱穀部４の前端側の該キ
ャビン５寄りの部位ｚの上方に被さるように脱穀部４側
に寄せ、これにより該キャビン５の後面側の脱穀部４に
寄る部位に、その脱穀部４の機枠４ａの前端部のキャビ
ン５寄りの部位が第１図にあるよう正面側から見てラッ
プする状態位置に装架してある。

【００１８】エンジンル−ム６は、それの前面側の機壁
がキャビン５の後壁を共用するようにキャビン５の後面
側に装設してあり、内部にはエンジンおよび伝動機構が
配設される。グレンタンク７は、キャビン５の後方に前
記脱穀部４と左右に並列するよう機体１に装架され、そ
れの脱穀部４側の機壁の上部に装設せる受入口が脱穀部
４の一番揚穀機の吐出口に接続し、後面側の底部に装設
せる排出口は揚穀機８の受入口に接続連通している。

【００１９】揚穀機８は、軸線方向を上下方向とした揚
穀筒８０内に送穀用のオ−ガ−を同軸に配位して収蔵軸
架せる通常のもので、その揚穀筒８０の上端には、内部
に送穀用のオ−ガ−を同軸に配位して収蔵軸架した水平
方向の放出筒８１の基端部が、支点軸８２中心に上下に
回動自在に接続連通させてある。そしてその放出筒８１
には、前記支点軸８２を中心として該放出筒８１と一体
に回動するよう取付けた昇降回動機枠８３と、その昇降
回動機枠８３と前述の揚穀筒８０との間に渡架せる油圧
シリンダ装置８４とにより構成される昇降作動機構ｗが
組付けてあって、油圧装置の制御弁の制御による前記油
圧シリンダ装置８４の伸縮作動によって行なわれる該昇
降作動機構ｗの作動で、支点軸８２中心に起伏回動し、
また、該放出筒８１の基端が接続連通する前述の揚穀筒
８０が、それの軸心線を回動軸線として自在に回転する
ようにしてあり、それに連繋した別の油圧シリンダ装置
（図示していない）の作動でこの揚穀筒８０を回転させ
ることにより、該放出筒８１が首振り旋回するようにな
っている。そして、この揚穀機８の放出筒８１を起伏回
動させる油圧シリンダ装置８４と首振り旋回させる油圧
シリンダ装置の作動の制御を、前述したキャビン５の後
面側に設けた突出フレ−ム５ｂの内腔に配設した操作装
置５０ａ・５０ａにより行なうようにしてある。尚、前
記放出筒８１は、非排出作業時に、脱穀部４上部に設け
る放出筒支持部材Ｓに収納、支持される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における乗用型コンバイン
の正面図。

【図２】本発明の実施の形態における乗用型コンバイン
の平面図。

【図３】本発明の実施の形態における乗用型コンバイン
の要部の縦断側面図。

【符号の説明】

１機体１２刈取部３穀稈移送装置４脱穀部５キャビン７グレンタンク１０走行装置５０運転操作系の操作装置５０ａ放出筒操作用の操作装置５２窓８１放出筒

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者安野公二愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地井関農機株式会社技術部内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】走行装置１０，１０を備える機体１の前
側に刈取部２を設け、該刈取部２後方における機体１前
部に、刈取穀稈を後送する穀稈移送装置３と操作装置５
０，５０ａおよび座席５１を囲い込むキャビン５とを左
右に並設し、これら穀稈移送装置３とキャビン５との後
側に、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀部４と旋回及び起伏
回動操作可能な放出筒８１を備えるグレンタンク７とを
左右に並設して構成するコンバインにおいて、運転操作
系の操作装置５０，５０を前記座席５１の前方及び側方
に配置し、放出筒８１操作用の操作装置５０ａを前記キ
ャビン５側部の窓５２と後部の窓５２とによって形成さ
れるコ−ナ−部に臨ませて配置したことを特徴とするコ
ンバイン。