JPH10243594A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH10243594A
JPH10243594A JP9040769A JP4076997A JPH10243594A JP H10243594 A JPH10243594 A JP H10243594A JP 9040769 A JP9040769 A JP 9040769A JP 4076997 A JP4076997 A JP 4076997A JP H10243594 A JPH10243594 A JP H10243594A
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JP
Japan
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slot
rotor
insulating
insulating member
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP9040769A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Kato
勝英 加藤
Tadashi Ozawa
正 小澤
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
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Publication of JPH10243594A publication Critical patent/JPH10243594A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/08Forming windings by laying conductors into or around core parts
    • H02K15/09Forming windings by laying conductors into or around core parts by laying conductors into slotted rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/34Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
    • H02K3/345Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation between conductor and core, e.g. slot insulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回転子の回転子巻線の巻装時におけ
るスロット内でのスロット絶縁部材の移動を防止した電
動機の提供にある。 【解決手段】スロット52を有する積層鉄心50の両端
面に配設される絶縁端板60に、前記スロット52内に
配設されるスロット絶縁部材43の端部を係止する当接
縁63を設け、積層鉄心50の前記スロット52内に回
転子巻線44を巻装する際に、この回転子巻線44に加
えられる張力によってスロット絶縁部材43の端部に巻
き方向に向かう力の作用により前記スロット52内を移
動しようとするスロット絶縁部材43を前記当接縁63
によって阻止して移動を防止し、スロット52内の絶縁
を確実にするようにした回転子40を有する電動機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻線が巻装され
た回転子を備えた形式の電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筐体内に磁極を有する固定子と、
複数のスロットを有しこのスロット内に回転子巻線を巻
装した回転子とを設け、整流子を介して前記回転子巻線
に駆動電流を供給して駆動する形式の電動機は種々の分
野で使用されている。
【0003】そして、この種の電動機の回転子への回転
子巻線の巻装は、つぎのようにしてなされているもので
ある。つまり、図9および図11に示すように回転子1
00は、中心部に軸孔102が形成されるとともに複数
のスロット103を形成することにより複数の磁極歯1
04が形成された鉄心105を、所定枚数積層して積層
鉄心101を形成し、この積層鉄心101の前記軸孔1
02に回転軸106を圧入し、また、積層鉄心101の
両端面に前記スロット103に対応する開口111が形
成された絶縁端板110を配設するとともに前記回転軸
106に整流子115を取り付け、また、前記スロット
103内に薄板状の絶縁材料からなるスロット絶縁部材
120を挿入し、この状態で自動巻線機等により前記ス
ロット103内に回転子巻線130(図9においては二
点鎖線で一本のみ図示)を巻装するものである。
【0004】ところで、前記スロット103内に回転子
巻線130を巻装する際に、特に回転子巻線130の巻
き始めに前記スロット絶縁部材120の端部120aに
巻き方向(図9の矢印方向)に向かう回転子巻線130
の張力が作用するため、場合によっては図9に二点鎖線
で示すように前記スロット絶縁部材120が一方側つま
り巻き方向から他方側に向けスロット103内を移動
し、積層鉄心101のスロット103の一方側の内面が
スロット絶縁部材120によって覆われなくなりスロッ
ト103の内面が露出してしまい、この露出部分はスロ
ット絶縁部材120の介在なくして直接前記回転子巻線
130が巻装されることになる。そのため、回転子巻線
130とスロット103の内面つまり積層鉄心101と
の絶縁が十分になされなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の電
動機の回転子100における積層鉄心101のスロット
103に回転子巻線130を巻装する場合は、特にスロ
ット103に配設したスロット絶縁部材120が回転子
巻線130の巻き始めに、スロット絶縁部材120が回
転子巻線120の巻き方向に向かう張力を受けて、巻き
始め方向から他方側に向けスロット103内を移動しス
ロット103の内面がスロット絶縁部材120によって
覆われなくなりスロット103内面が露出してしまい、
この露出部分はスロット絶縁部材120が介在すること
なく直接前記回転子巻線130が巻装されることにな
り、そのため回転子巻線130とスロット103つまり
積層鉄心101との絶縁が不十分となり、場合によって
は絶縁不良が生じるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、軸受が
取り付けられた筐体と、この筐体内に設けられた磁極を
有する固定子と、複数のスロットを形成することにより
複数の磁極歯が形成された鉄心を積層して形成されると
ともに中心に前記筐体に設けた軸受に軸支される回転軸
が挿通された積層鉄心、この積層鉄心の両端面に配設さ
れ前記スロットに対応する開口が形成された絶縁端板、
前記スロット内に挿入されるスロット絶縁部材、このス
ロット絶縁部材が挿入された前記スロット内に巻装され
る回転子巻線、前記回転軸に取り付けられるとともに前
記回転子巻線が接続される整流子とからなる回転子とを
備えた電動機おいて、前記絶縁端板の少なくともの一方
の前記開口の周縁に前記スロット内に挿入されたスロッ
ト絶縁部材の端部に当接してこのスロット絶縁部材のス
ロットからの抜け出しを阻止する当接縁を形成した電動
機としたものである。
【0007】このように請求項1記載の発明は、積層鉄
心の両端面に配設した絶縁端板の積層鉄心のスロットに
対応した絶縁部材の開口の周縁に前記スロット内に挿入
されたスロット絶縁部材の端部に当接してスロットから
の抜け出しを阻止する当接縁を形成したことから、回転
子巻線の巻き始めにこの回転子巻線に加えられる張力に
起因して前記スロット絶縁部材にコイルの巻き方向に向
かう力が作用したとしても、スロット絶縁部材の端部は
巻き方向と対向する側の絶縁端板に設けた当接縁に当接
することからスロット絶縁部材のスロット内での移動を
確実に阻止でき、絶縁不良を確実に防止できるという作
用を有するものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における絶縁端板の開口の周縁に形成される前
記当接縁を前記スロットの底部に対応する領域のみに形
成した電動機としたものである。
【0009】このように請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明における絶縁端板の開口の周縁に形成され
る当接縁を前記スロットの底部に対応する領域にのみ形
成したことから、請求項1記載の発明の作用に加えて、
回転子巻線が巻装されるスロットのスペースファクター
を大きくできるという作用を有するものである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、両絶縁端板のうち一
方の絶縁端板にのみ当接縁を形成した電動機としたもの
である。
【0011】このように請求項3記載の発明は、請求項
1または請求項2記載の発明において、両絶縁端板のう
ち一方の絶縁端板にのみ当接縁を形成したことから、請
求項1または請求項2記載のそれぞれの発明の作用に加
えて、他方の絶縁端板の開口の開口面積を大きくできる
ことからスロット絶縁部材をスロット内に挿入する際
に、当接縁が設けられていない絶縁端板の開口から挿入
することにより挿入が容易となるとともに挿入されたス
ロット絶縁部材の先端部を前記一方の絶縁端板の当接縁
に当接させることができることから、スロット絶縁のス
ロット内に確実に位置決めして配設できるという作用を
有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の電動機を電動
送風機に適用した場合の実施の形態を図1ないし図7に
基づいて説明する。
【0013】図1は電動送風機1の一部を断面した図で
あり、図においてこの電動送風機1は、電動機Aと送風
機Bから構成されている。そして、前記電動機Aは図1
に示すように、主フレーム10とこの主フレーム10に
図示しないねじによって一体に取り付けられた副フレー
ム20とからなる筐体2、この筐体2内に配設された後
述する回転子40および固定子30等から構成されてい
る。
【0014】そして、前記主フレーム10は鉄板を絞り
加工によって形成され一端に開口10aを有する有底筒
状に形成され、底壁11aには軸受収納部12が形成さ
れ、この軸受収納部12には軸受としてのボールベアリ
ング13の外輪が圧入されて取り付けられている。ま
た、底部側に位置する周壁11bには互いに対向して貫
通孔14(図1では一方のみ図示)が形成され、この貫
通孔14にはブラシホルダー14aがねじ14bによっ
て取り付けられ、このブラシホルダー14aにはカーボ
ンブラシ14cがスプリング14dによって後述する整
流子45に圧接するように付勢されて配設されている。
また、底部側に位置する周壁11bには排気口15が互
いに対向して形成されている。
【0015】また、主ケース10の内部には積層鉄心か
らなる前記固定子30が前記周壁11bに圧入されて配
設されており、この固定子30の磁極31には絶縁部材
33を介して固定子巻線32が巻装されている。
【0016】また、前記副ケース20は前記主ケース1
0の開口10aを閉蓋するように前述したように図示し
ないねじによって取り付けられており、この副ケース2
0は平板状に形成され中央部には前記主ケース10の底
壁11aに形成した軸受収納部12と対向して形成され
た軸受収納部21が形成され、この軸受収納部21には
軸受としてのボールベアリング23の外輪が圧入されて
取り付けられている。また、副ケース20には前記軸受
収納部21の周囲に複数の貫通孔22が形成されてい
る。また、この副ケース20の外周部には前記ファン部
Bの後述するファンカバー71と嵌合させる環状壁24
が形成されている。
【0017】つぎに、前記主ケース10および副ケース
20に取り付けられたボールベアリング13および14
によって軸支されて回転自在に配設されている回転子4
0について図1ないし図4に基づいて説明する。なお、
図2、図3は回転子巻線44が巻装されていない状態で
あり、また、図4は回転子巻線44の一本を二点鎖線で
示してある。また、図3は後述する絶縁端板60の一方
およびスロット絶縁部材43を積層鉄心50から分解し
て示した図である。
【0018】この回転子40は、図1ないし図4に示す
ように中心部に軸孔51を有し、外周部に複数のスロッ
ト52とこのスロット52を形成することによって形成
された複数の磁極歯53が形成された鉄心54を所定枚
数積層して形成した積層鉄心50、この積層鉄心50の
前記軸孔51に圧入された回転軸41、前記積層鉄心5
0の両端面に配設された後に詳述する絶縁端板60、前
記スロット52内に配設され後述する回転子巻線44と
前記スロット内面つまり積層鉄心50とを電気的に絶縁
するスロット絶縁部材43、前記スロット52内に巻装
される前記回転子巻線44、前記回転軸41に取り付け
られ前記回転子巻線44の端部が接続された前記整流子
45とから構成されている。
【0019】そして、前記回転軸41の一端側つまり整
流子45が取り付けられている端部には、図1に示すよ
うに前記ボールベアリング13の内輪に圧入されてお
り、また、回転軸41の他端側にはねじ41aが形成さ
れるとともにこのねじ41aが形成された近傍は図1に
示すようにボールベアリング23の内輪に圧入されてい
る。そして、前記ボールベアリング13およびボールベ
アリング23をそれぞれ前記主ケース10の軸受収納部
13および副ケース20の軸受収納部21に圧入するこ
とによって、回転子40は前記筐体2内に回転自在に配
設されるものである。
【0020】つぎに、前記積層鉄心50の両側端面に配
設されて前記回転子巻線44と積層鉄心50の両端面と
を電気的に絶縁する前記絶縁端板60について説明す
る。なお、この絶縁端板60は同一形状に形成されてい
るものである。
【0021】この絶縁端板60は、板状の絶縁部材から
なるとともに図2、図3、図5ないし図7に示すように
前記積層鉄心50に形成した磁極歯53およびスロット
52にそれぞれ対応した絶縁片61および開口62が形
成された略花弁状に形成されている。なお、ここで前記
開口62とは回転軸41の軸方向に投影した開口を指す
ものである。
【0022】そして、この絶縁端板60の裏面つまり前
記積層鉄心50の端面と対向する側の前記開口62の周
縁にはその全周つまり全領域に亘って、前記スロット5
2の回転軸41の軸方向に投影したスロット孔の輪郭
(以下スロット開口という)よりも前記スロット絶縁部
材43の材厚と略同じ寸法だけ小さい形状に形成されて
いるものである。換言すれば前記開口62の周縁はスロ
ット絶縁部材43の材厚と略同じ寸法だけ小さくかつ前
記スロット52のスロット開口の形状と相似な形状に形
成されているものである。つまり、前記開口62の周縁
はスロット絶縁部材43の材厚と略同じ寸法だけ小さく
前記スロット52のスロット開口と相似に形成されてい
ることから、開口62の開口縁にはスロット絶縁部材4
3の材厚と略同じ寸法分だけ前記スロット52のスロッ
ト開口の領域内に突出させた当接縁63が形成されるこ
とになり、この当接縁63は前記スロット52内に配設
されたスロット絶縁部材43の端縁と当接して、このス
ロット絶縁部材43のスロット52内を軸方向に沿って
移動することを規制してスロット52からの抜け出しを
阻止するものである。
【0023】また、絶縁端板60の中央部には筒状突起
64が形成されこの筒状突起64の内部には前記回転軸
41が圧入される軸孔65が形成されている。
【0024】つぎに、上記回転子40の組み立てつまり
回転子巻線44を巻装する手順について説明する。
【0025】まず、所定枚数の鉄心54を積層して積層
鉄心50とした後軸孔51に回転軸41を圧入する。つ
いで前記積層鉄心50の両側に突出している前記回転軸
41を筒状突起64の軸孔65に圧入することにより両
絶縁端板60をそれぞれ積層鉄心50の両端面に配設す
る。また、回転軸41の一端側に前記整流子45を取り
付ける。また、積層鉄心50のスロット52内に自動挿
入機により前記スロット絶縁部材43をそれぞれ挿入し
て配設する。そして、この状態で自動巻線機等の巻線機
により前記積層鉄心50のスロット52内に所定の順序
に従って回転子巻線44を巻装することによって回転子
40の組み立てはなされる。また、回転子巻線44の端
部はそれぞれ前記整流子45の各整流子片45aのうち
の所定の整流子片45aに接続されるものである。
【0026】ところで、巻線機により前記積層鉄心50
に回転子巻線44を巻装する際に、回転子巻線44には
張力が加えられていることから、上述したように回転子
巻線44の巻装の際に特にスロット52に最初に巻かれ
る回転子巻線によって、前記スロット絶縁部材43の端
部には巻線に加えられている前記張力に起因する巻き方
向(図4における矢印方向)への力が作用するが、この
スロット絶縁部材43の前記巻き方向先端部はこの巻き
方向と対向する側に配設されている絶縁端板60に形成
した当接縁63に当接することによってその動きが規制
つまり阻止されることから、スロット絶縁部材43はス
ロット内を移動することがなく、したがって、スロット
52の内面はスロット絶縁部材43によって確実に覆わ
れ確実に積層鉄心50と回転子巻線との絶縁ができるも
のである。また、前記当接縁63はスロット絶縁部材4
3の厚み寸法と略同じであることから、前記張力に起因
する力は当接縁63によって阻止されることになり、こ
の点からもスロット絶縁部材43のスロット52内にお
ける巻線方向への移動は生じることがなく、また、仮に
スロット絶縁部材43の面に前記張力に起因する力が作
用したとしても前述のように当接縁63によって確実に
動きが防止されるものである。
【0027】そして、このように回転子巻線40を巻装
して組み立てられた回転子40はワニス等の絶縁剤によ
る絶縁処理等がなされ、そして、前述したように回転軸
41にボールベアリング13および23を圧入した後、
これらボールベアリング13および23を前記主ケース
10および副ケース20のそれぞれに設けた軸受収納部
13および21に収納するとともに主ケース10に副ケ
ース20を図示しないねじにより一体的に結合すること
により電動機Aは組み立てられる。
【0028】つぎに、組み立てられた電動機Aに取り付
けられる前記ファン部Bについて図1に基づいて説明す
る。このファン部Bは中央部に吸込口71aが形成され
るとともに一端側を開口した有底筒状に形成されたファ
ンカバー71、このファンカバー71内に配設され中央
部に前記回転軸41が挿通される挿通孔75aが設けら
れるとともに前記ファンカバー71に形成された吸込口
71aに対応した吸気口75bが設けられた遠心ファン
75および同様にファンカバー71内に配設される固定
ファン77とから構成されている。この固定ファン77
の中央部には前記回転軸41を遊嵌させて貫通させる貫
通孔77aが形成されるとともに、この貫通孔77aを
中心として形成され前記副ケース20の軸受収納部21
の外周に嵌合する環状壁からなる嵌合77bが形成され
ている。
【0029】そして、このファン部Bの前記電動機Aへ
の取り付けはつぎのようにしてなされる。まず、前記固
定ファン77をその嵌合部77bを前記副ケース20の
軸受収納部21の外周に嵌合させて配置し、ついで前記
遠心ファン75をその挿通孔75aに前記回転軸41に
挿通してナット78を回転軸41の先端に形成したねじ
41aに締結して回転軸41に取り付ける。そして、前
記ファンカバー71を前記副ケース20の外周に形成し
た嵌合壁24に圧入嵌合して前記副ケース20つまり電
動機Aに取り付ける。そして、ファンカバー71を副ケ
ース20に取り付ける際には前記固定ファン77は同時
に前記ファンカバー71の内周壁に圧入されて取り付け
られファンカバー71内で回転しないように取り付けら
れるものである。
【0030】そして、前記電動機Aが駆動されると前記
回転子40が回転し、回転軸41に取り付けられた遠心
ファン75が回転子40とともに回転し、この回転によ
り前記遠心ファン75の回転によりファンカバー71の
内部は負圧となり、この負圧により外気は前記ファンカ
バー71に形成された吸込口71a、遠心ファン75の
吸気口75bから吸込まれ、この吸込まれた外気は前記
副ケース20に形成された貫通孔22および前記主ケー
ス10の内部つまり図示しないが固定子30と主ケース
10の内周壁との間によって形成された空間を経て主ケ
ース10に形成した排気口15から外部に排出されるも
のである。
【0031】上述のように、電動機Aは積層鉄心50の
両端面に配設した絶縁端板60の積層鉄心50のスロッ
ト52に対応した開口62の周縁の全周に亘って前記ス
ロット52内に挿入されたスロット絶縁部材43の端部
と当接してスロット52からの抜け出しを阻止する当接
縁63を形成したことから、前記積層鉄心50に巻線機
により回転子巻線44を巻装する場合に、回転子巻線4
4の巻き始めに前記スロット絶縁部材43に回転子巻線
44に加えられている巻き方向に向かう張力に起因する
力が作用したとしても、スロット絶縁部材43の端部は
巻き方向と対向する側の絶縁端板60に設けた当接縁6
3に当接することからスロット絶縁部材43のスロット
52内での移動を確実に阻止でき、絶縁不良を確実に防
止できるものである。
【0032】なお、上記実施の形態においては、絶縁端
板60に開口62の周縁全域に亘って当接縁63を形成
する構成としたが、これはスロット52の底部すなわち
互いに隣接する磁極歯53によって形成される湾曲部に
対応する部分にのみ形成し、スロット絶縁部材43の端
部の底部のみを当接させることによりスロット52内で
の移動を規制つまり阻止する構成としてもよく、このよ
うに底部にのみ形成するように構成した場合は、絶縁端
板60の開口62の開口面積を大きくできることから、
この開口面積に対する回転子巻線44の総断面積の比つ
まりスペースファクターを大きくできるという利点があ
る。
【0033】また、上記実施の形態においては、積層鉄
心50の両端面に配設されるそれぞれの絶縁端板60の
開口62の周縁に当接縁63を形成する構成としたが、
これは、回転子巻線44を巻装する際に回転子巻線44
に加えられる張力がスロット絶縁部材43に対して一方
方向から加わるような場合には、張力が加えられる方向
と対向する一方側に配設される絶縁端板60にのみ当接
縁63を形成する構成としてもよい。このように一方側
に配設する場合においても、開口62の周縁全域に亘っ
て当接縁63を形成することなく前述のようにスロット
52の底部に対応する開口62の底部にのみ形成するよ
うにしてもよいことは勿論である。このように一方側の
絶縁端板60にのみ当接縁63を形成するように構成し
た場合は、スロット絶縁部材43をスロット52に挿入
する際に、当接縁63が形成されていない絶縁端板60
が配設されている他端側は開口面積が大きいことから挿
入がしやすく、また、その際挿入方向先端部は前記一方
側に配設されている絶縁端板60の当接縁63に係止さ
れることから確実に位置決めされて挿入されて配設され
るものである。つまりスロット52内へのスロット絶縁
部材43の配設が容易となる利点がある。この利点はス
ロット絶縁部材43を挿入装置により自動的に挿入する
場合等においては特に有効となるものである。
【0034】なお、前述した回転子巻線44を巻装する
際に回転子巻線44に加えられる張力がスロット絶縁部
材43に対して一方方向から加わるような場合における
一方の絶縁端板60にのみ当接縁63を設ける例として
は、例えば、図8に示すように右側つまり整流子45が
設けられている側に配置される絶縁端板60にのみ当接
縁63を設け、左側の絶縁端板60には設けない構成と
する場合である。つまり、同図に示すように回転子巻線
44の一端を整流子45の一つの整流子片に接続した後
に回転子巻線を巻き始めるようにしたとすると、同図に
示すように整流子45の一つの整流子片45cに接続さ
れている回転子巻線44の一端の接続部位と、この回転
子巻線44が巻装されるスロット52に配設されたスロ
ット絶縁部材43の端部Pとは高低差が小さいことか
ら、この端部Pには回転子巻線44に加えられている張
力に起因する巻き方向に向って作用する力は小さく、ま
た、当接縁63によって前記力が阻止されることから、
スロット絶縁部材43は巻き方向に移動することはな
い。
【0035】また、さらに回転子巻線44は所定回数巻
かれるものであるが前記スロット52の左側では回転子
巻線44は略直角に折り曲げられて巻かれることから、
この折り曲げられた部分によって、前記スロット絶縁部
材43の端部Qはその動きが阻止され、つぎに巻かれる
際には巻き方向への力が作用してもスロット絶縁部材4
3は最初に巻かれた回転子巻線44によって動くことが
ない。そして、図8において前記回転子巻線44が折り
返して前記スロット52と対向するスロット52(図に
おいて下側に位置するスロット52)に導入されたとき
は、回転子巻線44は同様に略直角方向に折り曲げられ
ることから、スロット絶縁部材43の端部Rに作用する
回転子巻線44に加えられている張力に起因して生じる
巻き方向に加わる力は大きくなり、スロット絶縁部材4
3は巻き方向つまり右側に移動しようとすることから、
この移動を阻止するために整流子45側に位置する絶縁
端板60にのみ当接縁63を形成することによってスロ
ット絶縁部材43の移動を阻止できるものである。
【0036】また、上記実施の形態においては、絶縁端
板60の開口62の縁部に段部として当接縁63を形成
する構成としたが、これは段部とすることなく単に平板
状として絶縁端板60の開口62の周縁部をスロット5
2のスロット開口の領域内に突出させるように構成して
もよいものであるが、上記実施の形態のように段部を形
成した場合は、この段部とスロット絶縁部材43の端部
とを重なり合わせるつまりオーバーラップさせることが
できることから、スロット52つまり積層鉄心50との
絶縁を確実することができるとともに、スロット絶縁4
3の長さ寸法の管理が容易となるという利点がある。
【0037】また、上記実施の形態においては、本発明
を電動送風機に使用した電動機に適用した場合について
説明したが、これは他の電動機にも適用できるものであ
る。
【0038】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の発
明は、積層鉄心の両端面に配設した絶縁端板の積層鉄心
のスロットに対応した絶縁部材の開口の周縁に前記スロ
ット内に挿入されたスロット絶縁部材の端部に当接して
てスロットからの抜け出しを阻止する当接縁を形成した
ことから、回転子巻線の巻装時の特に巻き始めにこの回
転子巻線によって前記スロット絶縁部材がコイルの巻き
方向に向かう張力に起因する力が作用したとしても、ス
ロット絶縁部材の端部は絶縁端板に設けた当接縁に当接
することからスロット絶縁部材のスロット内での移動を
確実に阻止でき、絶縁不良を確実に防止できるという効
果を有するものである。
【0039】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における絶縁端板の開口の周縁に形成される当
接縁を前記スロットの底部に対応する領域にのみ形成し
たことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、回転
子巻線が巻装されるスロットのスペースファクターを大
きくすることができるという効果を有するものである。
【0040】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、絶縁端板のうち一方
の絶縁端板にのみ当接縁を形成したことから、請求項1
または請求項2記載のそれぞれの発明の効果に加えて、
他方の絶縁端板の開口の開口面積を大きくできることか
らスロット絶縁をスロット内に挿入する際に、当接縁が
設けられていない絶縁端板の開口から挿入することによ
り挿入が容易であるとともに挿入されたスロット絶縁部
材の先端部を前記一方の絶縁端板の当接縁に当接させる
ことができることから、スロット絶縁のスロット内に確
実に位置決めして配設できるという効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を電動送風機の電動機に適
用した場合における電動送風機の一部を断面した側面
図。
【図2】上記電動機の回転子巻線を巻装しない状態の回
転子の斜視図。
【図3】上記回転子の回転子巻線を巻装しない状態の一
部を分解した分解斜視図。
【図4】上記回転子の断面図。
【図5】上記回転子の一部を拡大した分解斜視図(積層
鉄心のスロット、絶縁端板およびスロット絶縁部材の関
係を示す分解斜視図)。
【図6】上記回転子の一部を拡大した斜視図(積層鉄心
のスロット、絶縁端板およびスロット絶縁部材の関係を
示す斜視図)。
【図7】上記回転子の積層鉄心のスロット内に配設され
たスロット絶縁および絶縁端板との関係を示す要部断面
図(図6におけるX−X線での断面図)。
【図8】上記回転子の両側に配設した絶縁端板の一方に
のみ当接縁を形成した場合の断面図。
【図9】従来の電動機の回転子の断面図。
【図10】上記従来の回転子の一部を拡大した斜視図。
【図11】上記従来の回転子の鉄心の一部を示す平面
図。
【符号の説明】
A 電動機 2 筐体 10 主フレーム(筐体の一部) 20 副フレーム(筐体の一部) 13、23 ボールベアリング(軸受) 30 固定子 31 固定子の磁極 40 回転子 41 積層鉄心に挿通された回転軸 43 スロット絶縁部材 44 回転子巻線 45 整流子 50 積層鉄心 51 鉄心の軸孔 52 スロット 53 鉄心の磁極歯 54 鉄心 60 絶縁端板 62 絶縁端板の開口 63 絶縁端板に形成した当接縁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受が取り付けられた筐体と、この筐体内
    に設けられた磁極を有する固定子と、複数のスロットを
    形成することにより複数の磁極歯が形成された鉄心を積
    層して形成されるとともに中心に前記筐体に設けた軸受
    に軸支される回転軸が挿通された積層鉄心、この積層鉄
    心の両端面に配設され前記スロットに対応する開口が形
    成された絶縁端板、前記スロット内に挿入されるスロッ
    ト絶縁部材、このスロット絶縁部材が挿入された前記ス
    ロット内に巻装される回転子巻線、前記回転軸に取り付
    けられるとともに前記回転子巻線が接続される整流子と
    からなる回転子とを備えた電動機おいて、前記絶縁端板
    の少なくとも一方の前記開口の周縁に前記スロット内に
    挿入されたスロット絶縁部材の端部に当接してこのスロ
    ット絶縁部材のスロットからの抜け出しを阻止する当接
    縁を形成したことを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】前記絶縁端板の前記開口の周縁に形成され
    る前記当接縁を前記スロットの底部に対する領域のみに
    形成したことを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】前記両絶縁端板のうち一方の絶縁端板にの
    み当接縁を形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の電動機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174580A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整流子電動機の電機子絶縁
JP2009065801A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Toshiba Carrier Corp 集中巻固定子の巻線方法及び巻線装置
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