JPH10242923A - 放送信号受信装置 - Google Patents

放送信号受信装置

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Publication number
JPH10242923A
JPH10242923A JP9043100A JP4310097A JPH10242923A JP H10242923 A JPH10242923 A JP H10242923A JP 9043100 A JP9043100 A JP 9043100A JP 4310097 A JP4310097 A JP 4310097A JP H10242923 A JPH10242923 A JP H10242923A
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JP
Japan
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digital
unit
audio signal
digital transmission
section
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Application number
JP9043100A
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English (en)
Inventor
Tadashi Okamoto
正 岡本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタル音声放送信号から再生されるディジ
タル音声信号が、ディジタル伝送出力部に適合しないサ
ンプリングレートを有する場合にも、再生されるディジ
タル音声信号を適正な受信再生出力として送出できるよ
うにする。 【解決手段】ディジタル音声放送信号を選択受信する選
局受信部21と、受信されたディジタル音声放送信号に
基づく音声情報データとそれに付随する制御用情報とを
得るチャンネルデコーダ部23と、音声情報データに復
号化処理を施してディジタル音声信号を得るソースデコ
ーダ部25と、ディジタル音声信号に基づいて得たディ
ジタル伝送出力をディジタル伝送路に送出するディジタ
ル伝送出力部26と、ディジタル音声信号に基づいて得
たアナログ音声信号をアナログ伝送路に送出するD/A
変換部27と、制御用情報に基づいてディジタル音声信
号のサンプリングレートを検知し、検知されたサンプリ
ングレートがディジタル伝送出力部26に適合しないも
のであるとき、ディジタル伝送出力部26における出力
送出動作を停止させる制御ユニット24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル音声放
送のもとにおける放送信号(ディジタル音声放送信号)
を受信して、再生音声信号を得ることができる放送信号
受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、“ラジオ放送”と呼ばれることが
多い音声放送は、長年の間、音声情報信号を振幅変調
(AM)音声信号として送信するAM音声放送,音声情
報信号を周波数変調(FM)音声信号として送信するF
M音声放送等のアナログ音声放送とされていたが、近年
において、音声放送を、そのもとで送受信される音声情
報の品質を向上させるべく、音声情報信号をディジタル
音声信号として送信するディジタル音声放送となすこと
が提案されている。特に、ヨーロッパ地域にあっては、
その一部において、ディジタル音声放送が、DAB(Di
gital Audio Broad-casting)と称されるシステムとし
て、既に実用化されている。
【0003】ディジタル音声放送は、今後次第に発展し
ていき、いずれはアナログ音声放送に代わって音声放送
の主流を占めるであろうと予想されるところではある
が、現在、ディジタル音声放送の実用化が図られている
地域、あるいは、ディジタル音声放送の実用化の予定が
具体化されている地域においては、送信された音声情報
信号を適正に受信することができる領域、即ち、サービ
ス領域が比較的狭い範囲内に限られている。従って、デ
ィジタル音声放送が行われるにあたっては、アナログ音
声放送とディジタル音声放送とが併存するようにされ、
アナログ音声放送とディジタル音声放送との両者によっ
て、同一のプログラムが同一の時間に放送される状態に
ある。
【0004】ディジタル音声放送信号の受信は、ディジ
タル音声放送信号受信機が用いられて行われる。ディジ
タル音声放送信号受信機にあっては、ディジタル音声放
送を行う各放送局により送信されるディジタル音声放送
信号が、選局動作によって選択受信され、受信されたデ
ィジタル音声放送信号にチャンネルデコーダによる復号
化処理,ソースデコーダによる復号化処理等が施され
て、ディジタル音声信号が再生される。
【0005】再生されたディジタル音声信号は、ディジ
タル音声放送信号受信機からの受信再生出力とされて、
通常、ディジタル音声放送信号受信機とは別体の装置と
して設けられる音声信号増幅器,音声信号記録再生機等
に伝送され、音声信号増幅器,音声信号記録再生機等に
おいて、ディジタル音声放送信号受信機からの受信再生
出力としてのディジタル音声信号にディジタル/アナロ
グ変換(D/A変換)が施されて、アナログ音声信号が
形成される。そして、例えば、音声信号増幅器の場合に
は、アナログ音声信号が出力増幅部により電力増幅さ
れ、それにより得られる音声出力信号がスピーカ装置に
供給されて、スピーカ装置から再生音声が得られる。ま
た、音声信号記録再生機の場合には、アナログ音声信号
がヘッド増幅器によって増幅されて記録ヘッド部に供給
され、記録ヘッド部を通じて磁気テープ,書込み可能光
ディスク等の記録媒体に記録される。
【0006】このようにディジタル音声放送信号受信機
において再生されたディジタル音声信号が、ディジタル
音声放送信号受信機からの受信再生出力とされて音声信
号増幅器,音声信号記録再生機等に伝送されるにあたっ
ては、ディジタル音声放送信号受信機側に設けられるデ
ィジタル伝送出力部と、音声信号増幅器,音声信号記録
再生器等の機器側に設けられるディジタル伝送入力部と
が、ディジタル伝送路によって連結される。斯かるディ
ジタル伝送路は、例えば、ディジタル情報を光によって
伝達するディジタル光伝送路とされる。
【0007】ディジタル音声放送信号受信機側に設けら
れるディジタル伝送出力部は、再生されたディジタル音
声信号に基づいて、ディジタル伝送路、例えば、ディジ
タル光伝送路を通じた伝送を行うためのディジタル伝送
出力、例えば、ディジタル伝送光出力を得、それを、例
えば、ディジタル光伝送路とされるディジタル光伝送路
へと送出する。また、音声信号増幅器,音声信号記録再
生器等の機器側に設けられるディジタル伝送入力部は、
例えば、ディジタル光伝送路とされるディジタル伝送路
を通じて到来するディジタル伝送出力、例えば、ディジ
タル伝送光出力を受けて、それに基づくディジタル音声
信号を得るための処理を行い、得られたディジタル音声
信号をD/A変換が施される状態となす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル音声放送信
号とされて送信されるディジタル音声信号は、所定の信
号フォーマットに従ったものとされるが、斯かるディジ
タル音声放送信号用の信号フォーマットにあっては、デ
ィジタル音声信号についてのサンプリングレートが設定
されており、用いられるサンプリングレートは、例え
ば、48kHz及び24kHzのうちのいずれかとされ
る。そして、このようなディジタル音声信号についての
サンプリングレートは、ディジタル音声信号があらわす
プログラム内容に応じて48kHz及び24kHzとが
適宜使い分けられる。従って、ディジタル音声放送信号
受信機において受信されたディジタル音声放送信号に基
づいて再生されるディジタル音声信号は、そのサンプリ
ングレートを、例えば、48kHzもしくは24kHz
とするものとなる。
【0009】これに対して、ディジタル音声放送信号受
信機側に設けられるディジタル伝送出力部は、再生され
たディジタル音声信号に基づいて、ディジタル伝送路を
通じた伝送を行うためのディジタル伝送出力を得るにあ
たり、再生されたディジタル音声信号に、そのサンプリ
ングレートが所定の値とされていることを要求する。こ
のようにディジタル伝送出力部が再生されたディジタル
音声信号に要求するサンプリングレートには、特定のも
のが含まれない事態が必然的に生じ、現在一般的に、例
えば、24kHzは含まれていない。従って、ディジタ
ル音声放送信号受信機において再生されたディジタル音
声信号がサンプリングレートを24kHzとする場合に
は、24kHzのサンプリングレートはディジタル伝送
出力部に適合しないことになり、それを有したディジタ
ル音声信号が供給されるディジタル伝送出力部におい
て、ディジタル伝送出力の形成及びそのディジタル伝送
路への送出が適正に行われないことになる虞がある。
【0010】そして、ディジタル音声放送信号受信機に
おいて、再生されたディジタル音声信号のサンプリング
レートに起因し、ディジタル伝送出力部におけるディジ
タル伝送出力の形成及びそのディジタル伝送路への送出
が適正に行われない事態が生じると、ディジタル音声放
送信号受信機からの受信再生出力が適正に送出されない
ことになる。それゆえ、ディジタル音声放送信号受信機
にディジタル伝送路を通じて連結された音声信号増幅
器,音声信号記録再生機等の機器において、ディジタル
音声放送信号受信機からの受信再生出力を適正に受ける
ことができなくなり、その結果、適正なアナログ音声信
号を得ることができなくなってしまう。
【0011】そこで、ディジタル音声放送信号受信機に
おいて再生された、ディジタル伝送出力部に適合しない
サンプリングレートを有したディジタル音声信号に、そ
のサンプリングレートをディジタル伝送出力部に適合す
るものに変換するサンプリングレート変換処理を施し、
サンプリングレートが変換されたディジタル音声信号を
ディジタル伝送出力部に供給するようになすことが考え
られる。しかしながら、ディジタル音声放送信号受信機
において再生されたディジタル音声信号にサンプリング
レート変換処理を施すようにする場合には、そのために
要される構成が比較的大規模とされてディジタル音声放
送信号受信機における回路部分内に余分なスペースが必
要とされ、また、回路部分における接続関係の複雑化が
まねかれ、さらには、コストが嵩むものとなるという不
都合を伴うことになってしまう。
【0012】斯かる点に鑑み、本発明は、ディジタル音
声放送信号を受信するにあたり、受信されたディジタル
音声放送信号に基づいて再生されるディジタル音声信号
が、それにディジタル伝送路を通じた伝送を行うための
処理を施してディジタル伝送出力を得る動作を行うディ
ジタル伝送出力部に適合しないサンプリングレートを有
するものである場合にも、再生されるディジタル音声信
号にサンプリングレート変換処理を施すことなく、その
再生されるディジタル音声信号を適正な受信再生出力と
して送出することができる放送信号受信装置を提供す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放送信号受
信装置は、ディジタル音声放送信号を選択受信する選局
受信部と、選局受信部により受信されたディジタル音声
放送信号に基づく音声情報データとそれに付随する制御
用情報とを得るチャンネルデコーダ部と、チャンネルデ
コーダ部から得られる音声情報データに復号化処理を施
してディジタル音声信号を得るソースデコーダ部と、ソ
ースデコーダ部から得られるディジタル音声信号に基づ
くディジタル伝送出力を得て、そのディジタル伝送出力
をディジタル伝送路に送出するディジタル伝送出力部
と、ソースデコーダ部から得られるディジタル音声信号
に基づくアナログ音声信号を得て、そのアナログ音声信
号をアナログ伝送路に送出するアナログ伝送出力部と、
動作制御部とを備え、動作制御部が、チャンネルデコー
ダ部から得られる制御用情報に基づいて、ソースデコー
ダ部から得られるディジタル音声信号のサンプリングレ
ートを検知し、検知されたサンプリングレートがディジ
タル伝送出力部に適合しないものであるとき、ディジタ
ル伝送出力部の出力送出動作を停止させるものとされ
て、構成される。
【0014】このように構成される本発明に係る放送信
号受信装置にあっては、チャンネルデコーダ部から選局
受信部により受信されたディジタル音声放送信号に基づ
く音声情報データと制御用情報とが得られ、さらに、ソ
ースデコーダ部から音声情報データに基づくディジタル
音声信号が得られる。このようにして受信されたディジ
タル音声放送信号から再生されるディジタル音声信号
が、ディジタル伝送出力部とアナログ伝送出力部との両
者に供給される。ディジタル伝送出力部は、ソースデコ
ーダ部により再生されるディジタル音声信号に基づくデ
ィジタル伝送出力を形成して、それをディジタル伝送路
に送出し、また、アナログル伝送出力部は、ソースデコ
ーダ部により再生されるディジタル音声信号に基づくア
ナログ音声信号を得て、そのアナログ音声信号をアナロ
グ伝送路に送出する。
【0015】一方、チャンネルデコーダ部から得られる
制御用情報が動作制御部に供給され、動作制御部は、制
御用情報の内容から、ソースデコーダ部において再生さ
れるディジタル音声信号のサンプリングレートを検知
し、検知されたサンプリングレートがディジタル伝送出
力部に適合しないものであるとき、ディジタル伝送出力
部を制御して、ディジタル伝送出力部における出力送出
動作を停止させる。その結果、検知されたサンプリング
レートがディジタル伝送出力部に適合しないものである
ときには、アナログ伝送出力部における出力送出動作の
みが継続される。
【0016】これよりして、動作制御部において制御用
情報の内容から検知された、ソースデコーダ部により再
生されるディジタル音声信号のサンプリングレートがデ
ィジタル伝送出力部に適合するものであるときには、デ
ィジタル伝送出力部からのディジタル伝送出力のディジ
タル伝送路への送出が行われるとともに、アナログ伝送
出力部からのアナログ音声信号のアナログ伝送路への送
出が行われる。それに対して、動作制御部において制御
用情報の内容から検知された、ソースデコーダ部により
再生されるディジタル音声信号のサンプリングレートが
ディジタル伝送出力部に適合しないものであるときに
は、ディジタル伝送出力部からのディジタル伝送出力の
ディジタル伝送路への送出は行われないが、アナログ伝
送出力部からのアナログ音声信号のアナログ伝送路への
送出が行われ、ディジタル伝送出力部からの不適正な出
力のディジタル伝送路への送出が防止されるとともに、
アナログ伝送出力部からの適正なアナログ音声信号のア
ナログ伝送路への送出が確保される。
【0017】このようにしてディジタル伝送出力部から
ディジタル伝送路へと送出されるディジタル伝送出力、
及び、アナログ伝送出力部からアナログ伝送路へと送出
されるアナログ音声信号は、いずれも、ソースデコーダ
部により再生されたディジタル音声信号が適正な受信再
生出力とされたものである。従って、ソースデコーダ部
により再生されるディジタル音声信号がディジタル伝送
出力部に適合するサンプリングレートを有する場合にお
いては勿論のこと、ソースデコーダ部により再生される
ディジタル音声信号がディジタル伝送出力部に適合しな
いサンプリングレートを有する場合においても、ソース
デコーダ部により再生されるディジタル音声信号にサン
プリングレート変換処理を施すというような処置を要す
ることなく、再生されるディジタル音声信号が適正な受
信再生出力として送出されることになる。
【0018】また、本発明に係る放送信号受信装置の一
例にあっては、上述の選局受信部,チャンネルデコーダ
部,ソースデコーダ部,ディジタル伝送出力部,アナロ
グ伝送出力部、及び、動作制御部に加えて、ディジタル
伝送路を通じたディジタル伝送出力部からのディジタル
伝送出力を受けてディジタル音声信号を得るディジタル
伝送入力部と、ディジタル伝送入力部から得られるディ
ジタル音声信号に基づくアナログ音声信号を得るディジ
タル/アナログ変換部と、ディジタル/アナログ変換部
から得られるアナログ音声信号とアナログ伝送路を通じ
たアナログ伝送出力部からのアナログ音声信号とを選択
的に取り出す信号選択部と、ディジタル伝送入力部にデ
ィジタル伝送出力部からのディジタル伝送出力が到来し
ない状態を検出する検出部と、検出部によってディジタ
ル伝送出力部からのディジタル伝送出力が到来しない状
態が検出されたとき、信号選択部にアナログ伝送出力部
からのアナログ音声信号を取り出す状態をとらせる選択
制御部とを備えたものとされる。
【0019】このように構成される例にあっては、ソー
スデコーダ部により再生されるディジタル音声信号がデ
ィジタル伝送出力部に適合するサンプリングレートを有
する場合には、ディジタル伝送出力部からディジタル伝
送出力がディジタル伝送路へと送出されるので、検出部
によるディジタル伝送入力部にディジタル伝送出力部か
らのディジタル伝送出力が到来しない状態の検出はなさ
れず、それにより、信号選択部からディジタル/アナロ
グ変換部から得られるアナログ音声信号とアナログ伝送
路を通じたアナログ伝送出力部からのアナログ音声信号
とのうちのいずれか、例えば、ディジタル/アナログ変
換部から得られるアナログ音声信号が取り出される。ま
た、ソースデコーダ部により再生されるディジタル音声
信号がディジタル伝送出力部に適合しないサンプリング
レートを有する場合には、ディジタル伝送出力部からの
ディジタル伝送出力のディジタル伝送路への送出が行わ
れず、アナログ伝送出力部からのアナログ音声信号のア
ナログ伝送路への送出のみが行われるので、検出部によ
ってディジタル伝送入力部にディジタル伝送出力部から
のディジタル伝送出力が到来しない状態が検出され、そ
れにより、選択制御部によって、信号選択部からアナロ
グ伝送路を通じたアナログ伝送出力部からのアナログ音
声信号が取り出される状態がとられる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る放送信号受
信装置の一例を示す。この例は、受信アンテナ11,受
信アンテナ11に接続されたディジタル音声信号受信部
12,音声信号増幅部13,ディジタル音声信号受信部
12と音声信号増幅部13とを相互連結するディジタル
伝送路14及びアナログ伝送路15、及び、音声信号増
幅部13に接続されたスピーカ16を含んで構成されて
いる。
【0021】ディジタル音声信号受信部12にあって
は、放送局から送信されて受信アンテナ11により捉え
られたディジタル音声放送信号が、選局受信部21にお
ける選局動作によって選択受信される。
【0022】選局受信部21において選択受信されるデ
ィジタル音声放送信号は、ディジタルデータが直交周波
数多重変調(Orthogonal Frequency Divison Multiplex
ing: OFDM)方式により変調されて得られた変調波
信号であり、そのディジタルデータは、伝送フレームと
称されるフレーム単位が連なって構成される。
【0023】各伝送フレームは、図2におけるAに一例
が示される如く、例えば、96msの時間長を有してお
り、同期チャンネルの部分,ファスト・インフォーメイ
ション・チャンネル(FIC)の部分、及び、メイン・
サービス・チャンネル(MSC)の部分を含んで形成さ
れる。MSCの部分は、図2におけるBに示される如
く、複数のコモン・インターリーブドゥ・フレーム(C
IF)の連なりによって構成されており、各CIFは5
5,296ビットから成る。そして、このようなMSC
によって音声情報データ及び一般情報データとが伝送さ
れる。音声情報データを形成するディジタル音声信号
は、予め設定されたサンプリングレートを有したものと
され、斯かるサンプリングレートは、例えば、48kH
zと24kHzとのうちのいずれかとされる。
【0024】また、FICの部分は、図2におけるBに
示される如く、複数のファスト・インフォーメイション
・ブロック(FIB)の連なりによって構成されてい
る。各FIBは、図2におけるCに示される如く、25
6ビットから成り、FIBデータフィールドとエラー検
出用ワードCRC(Cyclic Redundancy Check )とを含
んでいる。さらに、各FIBデータフィールドは、図2
におけるDに示される如く、複数のファスト・インフォ
ーメイション・グループ(FIG)の連なりによって構
成されており、各FIGは、図2におけるEに示される
如く、FIGヘッダとFIGデータフィールドとを含ん
でいる。そして、このようなFICによって、多重構成
情報(Multiplex Configuration information : MC
I)及び他のサービス情報等の制御用情報が伝送され、
MCIには、MSCによって伝送される音声情報データ
を形成するディジタル音声信号についてのサンプリング
レートをあらわす情報が含まれている。
【0025】選局受信部21においては、選択受信され
たディジタル音声放送信号に対する増幅処理,周波数変
換処理等が行われて、選択受信されたディジタル音声放
送信号についての中間周波数(IF)信号SIDが形成
され、そのIF信号SIDがアナログ/ディジタル(A
/D)変換部22に供給される。A/D変換部22から
は、IF信号SIDに対応するディジタルIF信号DI
Dが得られ、そのディジタルIF信号DIDがチャンネ
ルデコーダ部23に供給される。
【0026】チャンネルデコーダ部23においては、デ
ィジタルIF信号DIDに対する直交復調処理,時間ド
メイン信号から周波数ドメイン信号への変換処理の各種
の処理が行われて、FICにより伝送されるMCIを含
んだ制御用情報をあらわす制御用情報データとMSCに
より伝送される音声情報データとが得られるとともに、
音声情報データに対するプログラム選択処理及びタイム
・ディインターリーブ処理も行われ、さらに、制御用情
報データとタイム・ディインターリーブ処理が施された
音声情報データについての、例えば、尤最復号手法によ
るエラー訂正処理が行われる。そして、チャンネルデコ
ーダ部23から、エラー訂正処理が施された制御用情報
データDCDが得られて、制御ユニット24に供給され
るとともに、エラー訂正処理が施された音声情報データ
DADが得られて、ソースデコーダ部25に供給され
る。
【0027】ソースデコーダ部25においては、エラー
訂正処理が施された音声情報データDADに対する高能
率復号化処理が行われて、高能率符号化処理により圧縮
されたデータが伸長されて復号化され、それによりディ
ジタル音声信号DAが再生される。ソースデコーダ部2
5から得られるディジタル音声信号DAは、ディジタル
伝送出力部26及びディジタル/アナログ(D/A)変
換部27の夫々に供給される。
【0028】ディジタル伝送出力部26は、ソースデコ
ーダ部25から得られるディジタル音声信号DAに基づ
き、ディジタル伝送路、例えば、ディジタル光伝送路を
通じたディジタル伝送を行うためのディジタル伝送出力
であるディジタル伝送光出力PDAを得て、それを、端
子28を通じて、ディジタル光伝送路とされるディジタ
ル伝送路14へと送出する。このため、ディジタル伝送
出力部26は、発光素子を備えており、この発光素子の
発光状態をディジタル音声信号DAに応じて変化させ、
ディジタル伝送光出力PDAを発光素子からの光出力と
して得る。
【0029】このように、ソースデコーダ部25から得
られるディジタル音声信号DAに基づくディジタル伝送
光出力PDAを得るにあたり、ディジタル伝送出力部2
6は、適正なディジタル伝送光出力PDAを得るための
条件をディジタル音声信号DAに課し、その条件は、デ
ィジタル伝送出力部26に供給されるディジタル音声信
号DAが、ディジタル伝送出力部26に適合する特定の
サンプリングレートを有することである。そして、斯か
るディジタル伝送出力部26に適合する特定のサンプリ
ングレートは、例えば、48kHzのサンプリングレー
トは含むが24kHzのサンプリングレートは含まない
ものとされる。
【0030】前述の如くに、MSCによって伝送される
音声情報データを形成するディジタル音声信号は、48
kHzと24kHzとのうちのいずれかのサンプリング
レートを有するものとされるので、ソースデコーダ部2
5から得られるディジタル音声信号DAにあっては、4
8kHzのサンプリングレートを有する場合と24kH
zのサンプリングレートを有する場合とがあることにな
る。従って、ソースデコーダ部25から得られるディジ
タル音声信号DAが48kHzのサンプリングレートを
有するもとにあっては、ディジタル伝送出力部26に供
給されるディジタル音声信号DAが、ディジタル伝送出
力部26に適合する特定のサンプリングレートを有する
ことになって、ディジタル伝送出力部26において適正
なディジタル伝送光出力PDAが得られる。それに対し
て、ソースデコーダ部25から得られるディジタル音声
信号DAが24kHzのサンプリングレートを有するも
とにあっては、ディジタル伝送出力部26に供給される
ディジタル音声信号DAが、ディジタル伝送出力部26
に適合しないサンプリングレートを有することになり、
ディジタル伝送出力部26において適正なディジタル伝
送光出力PDAが得られないことになる。
【0031】一方、D/A変換部27は、ソースデコー
ダ部25から得られるディジタル音声信号DAにD/A
変換を施して、ディジタル音声信号DAに基づくアナロ
グ音声信号SAを得、そのアナログ音声信号SAを端子
29を通じてアナログ伝送路15へと送出する。このよ
うなD/A変換部27によるディジタル音声信号DAか
らアナログ音声信号SAへの変換は、ディジタル音声信
号DAについてのサンプリングレートの如何にかかわら
ず適正に行われる。即ち、D/A変換部27において
は、ソースデコーダ部25から得られるディジタル音声
信号DAが48kHzのサンプリングレートを有する場
合及び24kHzのサンプリングレートを有する場合の
いずれにおいても、適正なアナログ音声信号SAが得ら
れるのである。
【0032】斯かるもとで、チャンネルデコーダ部23
からのエラー訂正処理が施された制御用情報データDC
Dが供給される制御ユニット24は、制御用情報データ
DCDがあらわす制御用情報のうちのMCIに含まれ
る、MSCによって伝送される音声情報データを形成す
るディジタル音声信号についてのサンプリングレートを
あらわす情報から、ソースデコーダ部25において再生
されるディジタル音声信号DAについてのサンプリング
レートを検知する。そして、検知されたディジタル音声
信号DAについてのサンプリングレートが、ディジタル
伝送出力部26に適合する48kHzである場合には、
制御ユニット24は、ディジタル伝送出力部26に対す
る動作制御信号COの送出を行わず、ディジタル伝送出
力部26を、ディジタル音声信号DAに基づくディジタ
ル伝送光出力PDAを得て、それをディジタル光伝送路
とされるディジタル伝送路14へと送出する出力送出動
作を行う状態に維持する。
【0033】それに対して、検知されたディジタル音声
信号DAについてのサンプリングレートが、ディジタル
伝送出力部26に適合しない24kHzである場合に
は、制御ユニット24は、ディジタル伝送出力部26に
対する動作制御信号COの送出を行い、それによって、
ディジタル伝送出力部26における、ディジタル音声信
号DAに基づくディジタル伝送光出力PDAを得て、そ
れをディジタル光伝送路とされるディジタル伝送路14
へと送出する出力送出動作を停止させる。それにより、
ディジタル伝送出力部26において適正でないディジタ
ル伝送光出力PDAが得られて、それがディジタル光伝
送路とされるディジタル伝送路14に送出されてしまう
事態が回避される。
【0034】このような制御ユニット24からの制御信
号COによるディジタル伝送出力部26の出力送出動作
についての制御により、ディジタル伝送出力部26から
ディジタル光伝送路とされるディジタル伝送路14への
ディジタル伝送光出力PDAの送出は、ソースデコーダ
部25において再生されるディジタル音声信号DAが4
8kHzのサンプリングレートを有するときのみ適正に
行われ、ソースデコーダ部25において再生されるディ
ジタル音声信号DAが24kHzのサンプリングレート
を有するときには行われないことになる。一方、D/A
変換部27からアナログ伝送路15へのアナログ音声信
号SAの送出は、ソースデコーダ部25において再生さ
れるディジタル音声信号DAが48kHzのサンプリン
グレートを有するとき及び24kHzのサンプリングレ
ートを有するときのいずれにおいても適正に行われる。
【0035】なお、制御ユニット24には、入力操作部
24Iと表示部24Dとが連結されている。そして、制
御ユニット24は、ディジタル伝送出力部26に対する
動作制御部を構成している。また、D/A変換部27
は、ソースデコーダ部25から得られるディジタル音声
信号DAに基づくアナログ音声信号SAを得て、そのア
ナログ音声信号SAをアナログ伝送路15に送出するア
ナログ伝送出力部を構成している。
【0036】ディジタル音声信号受信部12における端
子28から伸びるディジタル伝送路14は、音声信号増
幅部13における端子31に連結されており、また、デ
ィジタル音声信号受信部12における端子29から伸び
るアナログ伝送路15は、音声信号増幅部13における
端子32に連結されている。
【0037】音声信号増幅部13にあっては、ディジタ
ル音声信号受信部12におけるディジタル伝送出力部2
6からディジタル光伝送路とされるディジタル伝送路1
4にディジタル伝送光出力PDAが送出されるとき、デ
ィジタル伝送路14を通じたディジタル伝送出力部26
からのディジタル伝送光出力PDAが、端子31を介し
てディジタル伝送入力部33に供給される。ディジタル
伝送入力部33は、受光素子を内蔵しており、ディジタ
ル伝送光出力PDAが供給されるとき、ディジタル伝送
路14を通じて到来したディジタル伝送光出力PDAを
受光素子によって受け、受光素子から得られる光電変換
出力に所定の処理を施してディジタル音声信号DA’を
得る。
【0038】ディジタル伝送入力部33から得られるデ
ィジタル音声信号DA’は、D/A変換部35に供給さ
れる。D/A変換部35は、ディジタル伝送入力部33
からのディジタル音声信号DA’にD/A変換を施し
て、ディジタル音声信号DAに基づくアナログ音声信号
SA’を得、そのアナログ音声信号SA’を信号選択部
36における一対の入力端子の一方に供給する。
【0039】また、音声信号増幅部13にあっては、ア
ナログ伝送路15を通じたディジタル音声信号受信部1
2におけるD/A変換部27からのアナログ音声信号S
Aが、端子32を介して入力増幅部34に供給される。
入力増幅部34は、アナログ伝送路15を通じて到来し
たアナログ音声信号SAを増幅し、信号選択部36にお
ける一対の入力端子の他方に供給する。
【0040】さらに、音声信号増幅部13にあっては、
ディジタル伝送入力部33から、それに内蔵された受光
素子を流れる電流の変化に応じて変化する受光素子電流
信号SIPが、伝送出力到来状態検出部37に供給され
る。伝送出力到来状態検出部37は、ディジタル伝送入
力部33からの受光素子電流信号SIPに基づいて、デ
ィジタル伝送入力部33に内蔵された受光素子を流れる
電流の状態、従って、ディジタル伝送入力部33に内蔵
された受光素子の動作状態を検知し、検知された受光素
子の動作状態から、ディジタル伝送入力部33にディジ
タル音声信号受信部12におけるディジタル伝送出力部
26からのディジタル伝送光出力PDAが到来しない状
態を検出する。
【0041】そして、伝送出力到来状態検出部37は、
ディジタル伝送入力部33にディジタル伝送出力部26
からのディジタル伝送光出力PDAが到来しない状態が
検出されないとき、即ち、ディジタル伝送入力部33に
ディジタル伝送出力部26からのディジタル伝送光出力
PDAが到来しているときには、検出出力信号SSを発
生せず、ディジタル伝送入力部33にディジタル伝送出
力部26からのディジタル伝送光出力PDAが到来しな
い状態が検出されたとき、検出出力信号SSを発生し
て、それを制御信号形成部38に供給する。
【0042】制御信号形成部38は、伝送出力到来状態
検出部37からの検出出力信号SSが供給されないと
き、例えば、低レベルをとる制御信号CSを形成して、
それを信号選択部36に供給し、また、伝送出力到来状
態検出部37からの検出出力信号SSが供給されると
き、例えば、高レベルをとる制御信号CSを形成して、
それを信号選択部36に供給する。信号選択部36は、
制御信号形成部38から低レベルをとる制御信号CSが
供給されるもとにあっては、D/A変換部35から得ら
れるアナログ音声信号SA’を取り出し、また、制御信
号形成部38から高レベルをとる制御信号CSが供給さ
れるもとにあっては、入力増幅部34から得られるアナ
ログ音声信号SAを取り出す。
【0043】従って、伝送出力到来状態検出部37によ
って、ディジタル伝送入力部33にディジタル音声信号
受信部12におけるディジタル伝送出力部26からのデ
ィジタル伝送光出力PDAが到来しない状態が検出され
ないとき、即ち、ディジタル伝送入力部33にディジタ
ル伝送出力部26からのディジタル伝送光出力PDAが
ディジタル伝送路14を通じて到来しているときには、
そのディジタル伝送光出力PDAに基づいて得られるア
ナログ音声信号SA’が信号選択部36から取り出さ
れ、また、伝送出力到来状態検出部37によって、ディ
ジタル音声信号受信部12におけるディジタル伝送入力
部33にディジタル伝送出力部26からのディジタル伝
送光出力PDAが到来しない状態が検出されるときに
は、ディジタル音声信号受信部12におけるD/A変換
部27からアナログ伝送路15を通じて入力増幅部34
に供給されるアナログ音声信号SAが信号選択部36か
ら取り出されることになる。
【0044】このようにして、信号選択部36から選択
的に取り出されるアナログ音声信号SA’及びアナログ
音声信号SAは、音量・音質調整部39による必要に応
じた調整が施された後、出力増幅部40により電力増幅
されて、出力端子41を通じてスピーカ16に供給され
る。それにより、スピーカ16からは、アナログ音声信
号SA’に基づく再生音声もしくはアナログ音声信号S
Aに基づく再生音声が得られる。
【0045】上述の如くにして、図1に示される例にあ
っては、ディジタル音声信号受信部12において、選局
受信部21により選択受信されたディジタル音声放送信
号に基づいてチャンネルデコーダ部23から音声情報デ
ータDADが得られるとき、その音声情報データDAD
を形成するディジタル音声信号が、ディジタル伝送出力
部26に適合する48kHzのサンプリングレートを有
する場合には、当該音声情報データDADがソースデコ
ーダ部25に供給されることにより再生されるディジタ
ル音声信号DAに基づいてディジタル伝送出力部26か
ら得られるディジタル伝送光出力PDAが、ディジタル
光伝送路とされるディジタル伝送路14へと送出される
とともに、当該音声情報データDADがソースデコーダ
部25に供給されることにより再生されるディジタル音
声信号DAに基づいてD/A変換部27から得られるア
ナログ音声信号SAが、アナログ伝送路15へと送出さ
れる。
【0046】それに対して、チャンネルデコーダ部23
から得られる音声情報データDADを形成するディジタ
ル音声信号が、ディジタル伝送出力部26に適合しない
24kHzのサンプリングレートを有する場合には、制
御ユニット24によりディジタル伝送出力部26におけ
る出力送出動作が停止せしめられて、ディジタル伝送出
力部26からのディジタル伝送光出力PDAのディジタ
ル伝送路14への送出は行われず、チャンネルデコーダ
部23からの音声情報データDADがソースデコーダ部
25に供給されることにより再生されるディジタル音声
信号DAに基づいてD/A変換部27から得られるアナ
ログ音声信号SAが、アナログ伝送路15へと送出され
る。
【0047】従って、図1に示される例にあっては、デ
ィジタル音声放送信号を選択受信するディジタル音声信
号受信部12から、選択受信されたディジタル音声放送
信号に基づいて得られる音声情報データDADを形成す
るディジタル音声信号が、ディジタル伝送出力部26に
適合する48kHzのサンプリングレートを有するもと
において、ディジタル伝送出力部26からのディジタル
伝送光出力PDA及びD/A変換部27から得られるア
ナログ音声信号SAが、受信再生出力として送出され、
また、選択受信されたディジタル音声放送信号に基づい
て得られる音声情報データDADを形成するディジタル
音声信号が、ディジタル伝送出力部26に適合しない2
4kHzのサンプリングレートを有するもとにおいて
は、D/A変換部27から得られるアナログ音声信号S
Aが、受信再生出力として送出される。即ち、ディジタ
ル音声信号受信部12により選択受信されたディジタル
音声放送信号に基づいて得られる音声情報データDAD
を形成するディジタル音声信号が、ディジタル伝送出力
部26に適合する48kHzのサンプリングレートを有
する場合及びディジタル伝送出力部26に適合しない2
4kHzのサンプリングレートを有する場合のいずれに
おいて、ディジタル音声信号受信部12から、適正な受
信再生出力が送出されることになる。
【0048】そして、図1に示される例にあっては、デ
ィジタル音声信号受信部12から送出される適正な受信
再生出力は、ディジタル伝送路14及びアナログ伝送路
15、もしくは、アナログ伝送路15のみを通じて、音
声信号増幅部13に伝送される。音声信号増幅部13に
あっては、ディジタル音声信号受信部12の受信再生出
力として、ディジタル伝送出力部26からのディジタル
伝送光出力PDA及びD/A変換部27から得られるア
ナログ音声信号SAが到来する場合には、ディジタル伝
送光出力PDAに基づいて得られるアナログ音声信号S
A’を取り出してスピーカ16による音声再生に供し、
また、ディジタル音声信号受信部12の受信再生出力と
して、D/A変換部27から得られるアナログ音声信号
SAが到来する場合には、そのアナログ音声信号SAを
取り出してスピーカ16による音声再生に供する。
【0049】なお、図1に示される例においては、ディ
ジタル音声信号受信部12から送出される受信再生出力
が、ディジタル伝送路14及びアナログ伝送路15、も
しくは、アナログ伝送路15のみを通じて、音声信号増
幅部13に伝送されるようになされているが、本発明に
係る放送信号受信装置は、斯かる例に限られるものでは
なく、ディジタル音声信号受信部12から送出される受
信再生出力が、ディジタル伝送路14及びアナログ伝送
路15、もしくは、アナログ伝送路15のみを通じて、
音声信号増幅部13とは異なるもの、例えば、音声信号
が磁気テープ,書込み可能光ディスク等の記録媒体に記
録される音声信号記録再生部等に伝送されてもよい。斯
かる際には、音声信号記録再生部等に、図1に示される
例における音声信号増幅部13に設けられているディジ
タル伝送入力部33,入力増幅部34,D/A変換部3
5,信号選択部36,伝送出力到来状態検出部37,制
御信号形成部38等に相当するものが設けられる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る放送信号受信装置にあっては、チャンネルデコーダ
部から受信されたディジタル音声放送信号に基づく音声
情報データと制御用情報とが得られ、さらに、ソースデ
コーダ部から音声情報データに基づくディジタル音声信
号が再生されて、再生されるディジタル音声信号がディ
ジタル伝送出力部とアナログ伝送出力部との両者に供給
されるとともに、制御用情報が動作制御部に供給され
る。このようなもとで、動作制御部は、制御用情報の内
容から、ソースデコーダ部において再生されるディジタ
ル音声信号のサンプリングレートを検知し、検知された
サンプリングレートがディジタル伝送出力部に適合する
ものであるときには、ディジタル伝送出力部における出
力送出動作が行われるようにし、それに対して、検知さ
れたサンプリングレートがディジタル伝送出力部に適合
しないものであるときには、ディジタル伝送出力部にお
ける出力送出動作を停止させ、アナログ伝送出力部にお
ける出力送出動作のみが行われるようになす。
【0051】そして、ディジタル伝送出力部における出
力送出動作が行われるもとでは、ディジタル伝送出力部
からのディジタル伝送出力がディジタル伝送路へと送出
され、また、アナログ伝送出力部における出力送出動作
が行われるもとでは、アナログ伝送出力部からのアナロ
グ音声信号がアナログ伝送路へと送出される。このよう
にしてディジタル伝送出力部からディジタル伝送路へと
送出されるディジタル伝送出力、及び、アナログ伝送出
力部からアナログ伝送路へと送出されるアナログ音声信
号は、いずれも、ソースデコーダ部により再生されたデ
ィジタル音声信号が適正な受信再生出力とされたもので
ある。
【0052】従って、本発明に係る放送信号受信装置に
よれば、ソースデコーダ部により再生されるディジタル
音声信号がディジタル伝送出力部に適合するサンプリン
グレートを有する場合においては勿論のこと、ソースデ
コーダ部により再生されるディジタル音声信号がディジ
タル伝送出力部に適合しないサンプリングレートを有す
る場合においても、ソースデコーダ部により再生される
ディジタル音声信号にサンプリングレート変換処理を施
すというような処置を要することなく、再生されるディ
ジタル音声信号を適正な受信再生出力として送出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放送信号受信装置の一例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】図1に示される例により受信されるディジタル
音声放送信号の説明に供される信号フォーマットであ
る。
【符号の説明】
11 受信アンテナ 12 ディジタル音声信号受
信部 13 音声信号増幅部 14 ディジタ
ル伝送路 15 アナログ伝送路 16 スピ
ーカ 21 選局受信部 22 A/D変換部
23 チャンネルデコーダ部 24 制御ユ
ニット 25 ソースデコーダ部 26 ディジタル伝送出力部 27,35 D/A
変換部 33ディジタル伝送入力部 34 入
力増幅部 36 信号選択部 37 伝送出力
到来状態検出部 38 制御信号形成部 39
音量・音質調整部 40 出力増幅部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル音声放送信号を選択受信する選
    局受信部と、 該選局受信部により受信されたディジタル音声放送信号
    に基づく音声情報データと該音声情報データに付随する
    制御用情報とを得るチャンネルデコーダ部と、 該チャンネルデコーダ部から得られる音声情報データに
    復号化処理を施してディジタル音声信号を得るソースデ
    コーダ部と、 該ソースデコーダ部から得られるディジタル音声信号に
    基づくディジタル伝送出力を得て、該ディジタル伝送出
    力をディジタル伝送路に送出するディジタル伝送出力部
    と、 上記ソースデコーダ部から得られるディジタル音声信号
    に基づくアナログ音声信号を得て、該アナログ音声信号
    をアナログ伝送路に送出するアナログ伝送出力部と、 上記チャンネルデコーダ部から得られる制御用情報に基
    づいて、上記ソースデコーダ部から得られるディジタル
    音声信号のサンプリングレートを検知し、検知されたサ
    ンプリングレートが上記ディジタル伝送出力部に適合し
    ないものであるとき、上記ディジタル伝送出力部におけ
    る出力送出動作を停止させる動作制御部と、を備えて構
    成される放送信号受信装置。
  2. 【請求項2】ディジタル伝送出力部が、ソースデコーダ
    部から得られるディジタル音声信号にディジタル光伝送
    のための処理を施し、ディジタル伝送光出力をディジタ
    ル光伝送路に送出することを特徴とする請求項1記載の
    放送信号受信装置。
  3. 【請求項3】動作制御部が、検知されたサンプリングレ
    ートがディジタル伝送出力部に適合しないものであると
    き、上記ディジタル伝送出力部の光出力送出動作を停止
    させることを特徴とする請求項2記載の放送信号受信装
    置。
  4. 【請求項4】ディジタル伝送路を通じたディジタル伝送
    出力部からのディジタル伝送出力を受けてディジタル音
    声信号を得るディジタル伝送入力部と、該ディジタル伝
    送入力部から得られるディジタル音声信号に基づくアナ
    ログ音声信号を得るディジタル/アナログ変換部と、該
    ディジタル/アナログ変換部から得られるアナログ音声
    信号とアナログ伝送路を通じたアナログ伝送出力部から
    のアナログ音声信号とを選択的に取り出す信号選択部
    と、上記ディジタル伝送入力部に上記ディジタル伝送出
    力部からのディジタル伝送出力が到来しない状態を検出
    する検出部と、該検出部によって上記ディジタル伝送出
    力部からのディジタル伝送出力が到来しない状態が検出
    されたとき、上記信号選択部に上記アナログ伝送出力部
    からのアナログ音声信号を取り出す状態をとらせる選択
    制御部とを備えることを特徴とする請求項1記載の放送
    信号受信装置。
  5. 【請求項5】ディジタル伝送出力部が、ソースデコーダ
    部から得られるディジタル音声信号に基づくディジタル
    伝送光出力を得て、該ディジタル伝送光出力をディジタ
    ル光伝送路に送出し、ディジタル伝送入力部が、上記デ
    ィジタル光伝送路を通じた上記ディジタル伝送出力部か
    らのディジタル伝送光出力を受光手段により受けてディ
    ジタル音声信号を得ることを特徴とする請求項4記載の
    放送信号受信装置。
  6. 【請求項6】動作制御部が、検知されたサンプリングレ
    ートがディジタル伝送出力部に適合しないものであると
    き、上記ディジタル伝送出力部の光出力送出動作を停止
    させ、検出部が、ディジタル伝送入力部における受光手
    段の動作状態によって上記ディジタル伝送入力部に上記
    ディジタル伝送出力部からのディジタル伝送光出力が到
    来しない状態を検出し、選択制御部が、上記検出部によ
    って上記ディジタル伝送出力部からのディジタル伝送光
    出力が到来しない状態が検出されたとき、信号選択部に
    アナログ伝送出力部からのアナログ音声信号を取り出す
    状態をとらせることを特徴とする請求項5記載の放送信
    号受信装置。
JP9043100A 1997-02-27 1997-02-27 放送信号受信装置 Pending JPH10242923A (ja)

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