JPH10242734A - チップアンテナ - Google Patents

チップアンテナ

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JPH10242734A
JPH10242734A JP9042393A JP4239397A JPH10242734A JP H10242734 A JPH10242734 A JP H10242734A JP 9042393 A JP9042393 A JP 9042393A JP 4239397 A JP4239397 A JP 4239397A JP H10242734 A JPH10242734 A JP H10242734A
Authority
JP
Japan
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conductor
base
chip antenna
box
antenna
Prior art date
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Pending
Application number
JP9042393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Suesada
剛 末定
Seiji Kaminami
誠治 神波
Teruhisa Tsuru
輝久 鶴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波帯用の無線機器に用いることができる
小形のチップアンテナを提供する。 【解決手段】 チップアンテナ10は、直方体状で実装
面111を有する基体11の内部に、基体11の高さ方
向に螺旋状に巻回される導体12を備える。基体11
は、比透磁率が約30のNi−Zn系フェライトからな
り、導体12はCuを主成分とする金属からなり、印
刷、蒸着、貼り合わせ、あるいはメッキによって設けら
れる。そして、基体11と導体12とを一体焼結するこ
とにより、基体11の内部に、巻回断面が矩形状をな
し、基体11の高さ方向に螺旋状に巻回される導体12
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップアンテナに
関し、特に、移動体通信用及びローカルエリアネットワ
ーク(LAN)用の無線機器に用いられるチップアンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、線状アンテナの代表であるモノ
ポールアンテナ50を示す。このモノポールアンテナ5
0は、空気中(比誘電率ε=1、比透磁率μ=1)にお
いて、接地面51に対してほぼ垂直に立てられた1本の
導体52を有している。そして、この導体52の一端5
3には、給電源Vが接続され、他端54は開放されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のモノポールアンテナにおいては、空気中にアンテナの
導体が存在するため、アンテナの導体の寸法が大きなも
のになる。例えば、真空中の波長をλoとすると、λo
/4の長さの導体が必要となり、1GHz以下の低周波
帯では、モノポールアンテナの長さが7.5cm以上に
もなる。したがって、低周波帯用の無線機器において
は、小形のアンテナを必要とする場合には用いることが
困難であるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、低周波帯用の無線機器に用い
ることができる小形のチップアンテナを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明は、フェライトからなる基体と、該基体の
表面及び内部の少なくとも一方に形成された少なくとも
1つの導体と、前記基体表面に設けられ、前記導体に電
圧を印加するための少なくとも1つの給電用端子とを備
えることを特徴とする。
【0006】また、前記導体が銅、ニッケル、銀、パラ
ジウム、白金、金のいずれか1つを主成分とする金属か
らなることを特徴とする。
【0007】本発明のチップアンテナによれば、基体に
フェライトを用いることで、伝搬速度が遅くなり、波長
短縮が生じるため、基体の比誘電率をε、比透磁率をμ
とすると、実効線路長は(εμ)1/2倍になり、従来の
線状アンテナの実効線路長と比較して長くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明に係るチ
ップアンテナの一実施例の透視斜視図及び分解斜視図を
示す。チップアンテナ10は、直方体状の基体11の内
部に、実装面111を有する基体11の長手方向に、螺
旋状に巻回される導体12を備えてなる。ここで、基体
11は、表1に示すような比透磁率を有するフェライ
ト、例えばニッケル−亜鉛系フェライトからなる矩形状
のシート層13a〜13cを積層してなる。
【0009】
【表1】
【0010】表1に示すようなフェライトからなるシー
ト層13a〜13cのうち、シート層13b及び13c
の表面には、表2に示すようなCu、Ni、Ag、P
d、Pt、Auのいずれか1つ、例えばCuを主成分と
する金属よりなり、略L字状あるいは略コ字状をなす導
電パターン14a〜14hが、印刷、蒸着、貼り合わ
せ、あるいはメッキによって設けられる。さらに、シー
ト層13bの所定の位置(導電パターン14e〜14g
の両端及び導電パターン14hの一端)には、厚み方向
にビアホール15が設けられる。
【0011】そして、シート層13a〜13cを積層
し、表2に示す条件で、基体11と導電パターン14a
〜14hを一体焼結した後、導電パターン14a〜14
hをビアホール15で接続することにより、巻回軸Cが
実装面111と水平な方向、すなわち基体11の長手方
向に螺旋状に巻回される導体12が形成される。
【0012】
【表2】
【0013】この際、導体12の一端(導電パターン1
4aの一端)は、基体11の表面に引き出され給電部1
6を形成し、導体12に電圧を印加するために基体11
の表面に設けられた給電用端子17に接続される。さら
に、導体12の他端(導電パターン14hの他端)は、
基体11の内部において自由端18を形成する。
【0014】図3及び図4に、図1のチップアンテナの
変形例の透視斜視図を示す。図3のチップアンテナ10
aは、直方体状の基体11aと、基体11aの表面に沿
って、基体11aの長手方向に、螺旋状に巻回される導
体12aと、導体12aに電圧を印加するために基体1
1aの表面に形成され、導体12aの一端が接続される
給電用端子17aとを備えてなる。また、導体12aの
他端は、基体11aの表面において自由端18aを形成
する。この場合には、導体を基体の表面に螺旋状にスク
リーン印刷等で簡単に形成できるため、チップアンテナ
の製造工程が簡略化できる。
【0015】図4のチップアンテナ10bは、直方体状
の基体11bと、基体11bの一方主面に、ミアンダ状
に形成される導体12bと、導体12bに電圧を印加す
るために基体11bの表面に形成され、導体12bの一
端が接続される給電用端子17bとを備えてなる。ま
た、導体12bの他端は、基体11bの表面において自
由端18bを形成する。この場合には、ミアンダ状の導
体を基体の一方主面のみに形成するため、基体の低背化
が可能となり、それにともないチップアンテナの低背化
も可能となる。なお、ミアンダ状の導体は基体の内部に
設けられてもよい。
【0016】表3に、基体11を構成するシート層13
a〜13cに、各々のフェライトを用いた場合のチップ
アンテナ10の共振周波数、SWR(Standing Wave Ra
tio:定在波比)、比帯域幅を示す。
【0017】この際、チップアンテナ10は、基体11
及び導体12の形状を一定とし、特性の測定時には、イ
ンピーダンス整合回路を付加した。なお、表3に示した
材料No.は、表1における材料No.と対応してい
る。
【0018】
【表3】
【0019】表3の結果から、各々のフェライトが低周
波帯用のチップアンテナに適していることことがわか
る。
【0020】ここで、具体的に、共振周波数47.2M
Hzを有する従来のモノポールアンテナ50(図5)
と、比透磁率が約30のニッケル−亜鉛系フェライトで
作製した同じ共振周波数を有するチップアンテナ10
(図1)との寸法を比較すると、モノポールアンテナ5
0の長さ約158mmに対して、チップアンテナ10は
幅5mm×奥行き8mm×高さ2.5mmと高さで約1
/65になっている。
【0021】また、モノポールアンテナ50の長さが7
5mm以上となる1GHz以下の低周波帯でも、高さで
1/30以下となる。
【0022】以上のように、上述の実施例では、基体に
フェライトを用いることで、伝搬速度が遅くなり、波長
短縮が生じるため、基体の比誘電率をε、比透磁率をμ
とすると、実効線路長は(εμ)1/2倍になり、従来の
線状アンテナの実効線路長と比較して長くなる。したが
って、電流分布の領域が増え、放射する電波の量が多く
なるため、アンテナ特性を満足しつつ、寸法を従来のモ
ノポールアンテナと比較して、1GHz以下の低周波帯
で、1/30以下にすることができる。したがって、低
周波帯用の無線機器に用いる小型のアンテナを作製する
ことが可能となる。
【0023】また、基体と導体を構成する導電パターン
を一体焼結することができるため、製造工程の短縮化及
び低コスト化が可能となる。
【0024】なお、上述の実施例においては、基体が、
ニッケル−亜鉛系のスピネル型フェライトで形成される
場合について説明したが、この材料は一例としてあげた
ものであり、表2に示した銅−亜鉛−マグネシウム系、
マンガン−マグネシウム−アルミニウム系のスピネル型
フェライトや、その他に、銅−亜鉛系のスピネル型フェ
ライト、イットリウム−鉄−ガーネットのガーネット型
フェライト、酸化バリウム、酸化鉄を主成分とする六方
晶系フェライトなどがある。
【0025】また、導体が基体の実装面と平行な方向に
螺旋状に巻回されている場合について説明したが、基体
の実装面と直交する方向に螺旋状に巻回されていてもよ
い。
【0026】さらに、チップアンテナの導体が1本の場
合について説明したが、それぞれが平行に配置された複
数本の導体を有していてもよい。この場合には、導体の
本数に応じて複数の共振周波数を有することが可能とな
り、1つのチップアンテナあるいは1つのアンテナ本体
でマルチバンドに対応することが可能となる。
【0027】また、基体の内部あるいは表面に導体を形
成する場合について説明したが、基体の表面及び内部の
両方に螺旋状あるいはミアンダ状の導体を形成してもよ
い。
【0028】
【発明の効果】請求項1のチップアンテナによれば、基
体にフェライトを用いることで、伝搬速度が遅くなり、
波長短縮が生じるため、基体の比誘電率をε、比透磁率
をμとすると、実効線路長は(εμ)1/2倍になり、従
来の線状アンテナの実効線路長と比較して長くなる。し
たがって、電流分布の領域が増え、放射する電波の量が
多くなるため、アンテナ特性を満足しつつ、寸法を従来
のモノポールアンテナと比較して、1GHz以下の低周
波帯で、1/30以下にすることができる。したがっ
て、低周波帯用の無線機器に用いる小型のアンテナを作
製することが可能となる。
【0029】請求項2のチップアンテナによれば、基体
と導体を構成する導電パターンを一体焼結することがで
きるため、製造工程の短縮化及び低コスト化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップアンテナに係る一実施例の透視
斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のチップアンテナの変形例の透視斜視図で
ある。
【図4】図1のチップアンテナの別の変形例の透視斜視
図である。
【図5】従来のモノポールアンテナを示す図である。
【符号の説明】
10 チップアンテナ 11 基体 12 導体 17 給電用端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトからなる基体と、該基体の表
    面及び内部の少なくとも一方に形成された少なくとも1
    つの導体と、前記基体表面に設けられ、前記導体に電圧
    を印加するための少なくとも1つの給電用端子とを備え
    ることを特徴とするチップアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記導体が銅、ニッケル、銀、パラジウ
    ム、白金、金のいずれか1つを主成分とする金属からな
    ることを特徴とする請求項1に記載のチップアンテナ。
JP9042393A 1997-02-26 1997-02-26 チップアンテナ Pending JPH10242734A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006060609A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Sony Corp アンテナ装置
WO2006064839A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 Hitachi Metals, Ltd. 六方晶フェライト並びにそれを用いたアンテナ及び通信機器
JP2007318701A (ja) * 2006-03-23 2007-12-06 Hitachi Metals Ltd チップアンテナ、アンテナ装置および通信機器
US9634384B2 (en) 2010-09-28 2017-04-25 Ntn Corporation Chip antenna and manufacturing method thereof

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