JP2021019283A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
コンパクトな設計でありながら、広い周波数帯域で安定してVSWRを小さくできる、としている。
また、特許文献2に記載のダイポールアンテナは、第一の線路状導体および第二の線路状導体の各々の中央付近にインダクタが合計4つ装荷されているが、チップインダクタや導体パターンによるインダクタでは、動作周波数により放射抵抗が小さくなり、また4つ必要とするチップインダクタは電流分布の高い給電点付近に配置されており、チップアンテナを用いた際には、インダクタンス値のばらつき等により、折り返しダイポールアンテナの入力インピーダンスのばらつき等が発生するという課題があった。
さらに特許文献3に記載のアンテナモジュールはテレメータに実装された場合、テレメータが金属に近接された際、特許文献1及び特許文献2に記載のダイポールアンテナより更に放射抵抗が小さくなり、帯域が狭くなったり、放射効率が低下するという課題があった。
誘電体基板の主面上に設けられ、中心部に給電部を設けた第一の線状導体と、前記誘電体基板を介して、他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、
動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記給電部から所定距離以上離れた前記第一の線状導体または前記第二の線状導体の対称位置にそれぞれ配置するように構成したことを特徴としている。
誘電体基板の主面上に設けられ中心部に給電部を設けた第一の線状導体と、前記誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記第一の線状導体または前記第二の線状導体のいずれかの両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴としている。
二層以上の多層誘電体基板上の主面上に設けられた第一の線状導体と、前記多層誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体と、前記多層誘電体基板の中間に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第三の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記第一の線状導体または前記第二の線状導体のいずれかの両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴としている。
前記多層誘電体基板のうち、第一層の誘電体基板の主面上に設けられた第一の線状導体と、
前記多層誘電体のうち、第二層の誘電体基板の他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体と、
前記第一層の誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第三の線状導体の各両端を一対の接続導体にそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、前記第一層の誘電体基板と、前記第二層の誘電体基板とを、所定の間隔を配して開口部を設けたことを特徴としている。
動作周波数における前記インピーダンス成分が数10+j数100Ωの前記チップアンテナを、前記第一の線状導体および前記第二の線状導体の両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴としている。
請求項6に記載した発明に係るアンテナ装置の前記チップアンテナは、動作周波数におけるインピーダンス成分が40+j300Ω前後であることを特徴としている。
すなわち、請求項1に記載の発明よれば、誘電体基板の主面上に設けられ、中心部に給電部を設けた第一の線状導体と、前記誘電体基板を介して、他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、
動作周波数におけるインピーダンスが数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記給電部から所定距離以上離れた前記第一の線状導体または前記第二の線状導体の対称位置にそれぞれ配置するように構成したことにより、チップアンテナは2個で足り、構成が簡単化されるのみならず、装置全体の小型化低コスト化を図ることが可能であり、特に、金属に近接した状態で使用してもインピーダンスの劣化が少なく、帯域、利得共に優れた特性を有するアンテナ装置を提供することができる。
前記多層誘電体のうち、第二層の誘電体基板の他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体と、
前記第一層の誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第三の線状導体の各両端を一対の接続導体にそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、前記第一層の誘電体基板と、前記第二層の誘電体基板とを、所定の間隔をもって離間して開口部を設けた構成としたことにより、上記請求項1〜請求項3に記載した発明による効果に加え、大幅に小型化し得るアンテナ装置を提供することができる。
請求項6に記載した発明によれば、動作周波数におけるインピーダンス成分を、40+j300Ω前後の範囲に限定することで、金属に近接した状態で使用しても、インピーダンスの劣化が極めて少なく、高利得が得られるなど優れた特性を有するアンテナ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアンテナ装置(請求項1に対応する)の要部の構成を示す斜視図である。
図1に示すアンテナ装置は、誘電体基板1、分割された第一の線状導体2(2a,2b)、第二の線状導体3、2つのチップアンテナ4(4a,4b)、2つの接続導体5(5a,5b)、給電部6、接地部8および無線基板(グランド基板)7を具備している。
誘電体基板1は、ガラスエポキシ樹脂からなる基板であるが、誘電体セラミックやテフロン(登録商標)を代用することもでき、特に材質を限定するものではない。
第一の線状導体2(2a,2b)は、給電部6を境に、中央で二分されており、それぞれ誘電体基板1の主面(図1において、前面側の面)に設けられている。
この第一の線状導体2(2a,2b)の長さ方向の中央に一対の給電線路が接続され、一方の線路が給電部6に接続され、他方の線路が接地部(グラウンド)8に接続されている。
第一の接続導体5(5a)は、誘電体基板1を貫通するようにスルーホール状に設けられおり、第一の線状導体2(2a)の一端(右端)および第二の線状導体3の一方端(右端)同士を接続している。
第二の接続導体5(5b)は、誘電体基板1を、貫通するように同様にスルーホール状に設けられており、第一の線状導体2(2b)の一端(左端)および第二の線状導体3の他方端(左端)同士を接続している。
第一の線状導体2aと2bの中心部に給電部6が設けられており、この給電部6から所定距離以上離れた第一の線状導体2aおよび2bの中間の対称位置に第一のチップアンテナ4aおよび第二のチップアンテナ4bがそれぞれ回路挿入されている。
チップアンテナ4a,4bの第一の線状導体2a,2b上における配置位置は、給電部6の位置(中心)から所定距離以上離れた中間の対称の位置に設定することが条件とされる。
その理由は、給電部6と接地部8の付近は、電流分布が高く、その近傍にチップアンテナを配置した場合には、インダクタンス値のばらつき等により、折り返しダイポールアンテナの入力インピーダンスのばらつき等が発生する、という弊害が生じるため、このような弊害が生じないような所定の距離以上離れた対称位置を設定する必要があるからである。
ダイポールアンテナが配設された誘電体基板1から所定間隔(例えば、5mm)を設けて主面側に、無線基板7が重設されている。
また、給電部6と接地部8の入力端側には、アンテナ装置単体のインピーダンスとシステム機器の定格のインピーダンスとを整合させるための整合回路を設けるのが一般的である。整合回路を装荷した場合のインピーダンス特性の改良例については、図8を参照して後述する。
上述のように構成された第1の実施の形態によれば、従来例のものよりも装荷するチップアンテナの数が2個で足り、その分且つ小型化を図ることができ、さらには、金属近接時にインピーダンスの劣化の少ないアンテナ装置を実現することができる。
図2、図3、図4は、本発明の第2の実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す。このうち、図2は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置の外観構成を模式的に示す斜視図であり、図3は、図2に示すアンテナ装置に、無線基板を付加してなる外観構成を模式的に示す斜視図であり、図4は、図3に示す第2の実施の形態に係るアンテナ装置を具体的な数値をもって示す第1の実施例の構成を示すもので、図4(a)は、正面図、図4(b)は、左側面図である。
この第2の実施の形態に係るアンテナ装置は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置に対し、第一および第二のチップアンテナの配設位置が異なっているだけで、その他の構成については、共通となっている。即ち、この第2の実施の形態に係るアンテナ装置のチップアンテナ4(4a,4b)の配設位置は、第一の線状導体2aおよび2bの両端または第二の線状導体3の両端にそれぞれ配置するように構成した点が異なっている(請求項2に対応する)。
上述したように、インピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナ4(4a,4b)を、第一の線状導体2(2a,2b)の両端または第二の線状導体3の両端に配設することで、第1の実施の形態に係るアンテナ装置に比べ、ダイポールアンテナの入力インピーダンスのばらつきがなく、金属に近接した状態で使用してもインピーダンスの劣化が少なく、帯域、利得共に優れた特性を有するアンテナ装置を実現することができる。
尚、上述した第2の実施の形態を具体的に示す第1の実施例を、図4に示すアンテナ装置について説明する(請求項4に対応する)。
図4に示すように、誘電体基板1は、ガラスエポキシ基板からなり、正面形状において、幅52mm、高さ33mm、厚さ2mmに形成されている。
第一の線状導体2(2a,2b)および第二の線状導体3は、(材質:銅箔)からなり、厚さが数10μm、線幅が、2mmに形成されている。
チップアンテナ4(4a,4b)は、インピーダンス成分が、40+j300Ω前後であり、動作周波数は、2.4GHz帯である。
接続導体5(5a,5b)の材質は、銅箔である。
また、無線基板7は、銅箔からなり、正面から見て、幅52mm、高さ26mm、厚さ2mmに形成され、無線基板7の上端縁からチップアンテナ4(4a,4b)までの間隔は、5mm程度離れている。
尚、本実施例に係るアンテナ装置の放射特性の実測においては、アンテナ装置と金属との近接距離は、5mmに設定するものとする。
図8は、単体のインピーダンス成分が、40+j300Ωとなるチップアンテナを接続した際のチップアンテナ単体のインピーダンス特性図であり、図9は、図4に示す第1の実施例に係るアンテナ装置のインピーダンス特性図であり、図10は、図4に示す第1の実施例に係るアンテナ装置と、給電部との間に整合回路を装荷した場合のインピーダンス特性図である。
これら図8〜図10において、動作周波数帯は、2.4GHz帯である。通常、ダイポールアンテナのインピーダンスは、73.1+j42.5Ω、その折り返し構成を有する折り返しダイポールアンテナのインピーダンス特性は、4倍の約293Ωとなるが、誘電体基板1と無線基板7とは、5mmの間隔で近接し、且つ折り返し部の開口部が2mmであることから、2つのチップアンテナ4a,4bを接続した際に、図9に示すように、約25Ω程度の折り返しダイポールアンテナとなっていることが分かる。
アンテナのインピーダンスと、システム(例えば、アンプ)のインピーダンスの整合が取られていないと、アンテナから放射するはずの信号がシステム側に反射することになる。
通常は、ディスクリートインダクタやキャパシタと伝送線路からなる整合回路で、給電線から見たアンテナ側の特性インピーダンスのインピーダンス値を、給電線(システム側)の特性インピーダンスのインピーダンス値(同軸ケーブルは、たいてい50Ωか70Ωであるが、本実施例の場合、50Ωに一致(インピーダンスの整合)させ、給電線とアンテナ間でエネルギーの反射がないようにしている。
上記アンテナ装置は、図10のインピーダンス特性図に示されるように、2.4〜2.5GHzの周波数帯域において、インピーダンス値は、約50Ωが実現されており、VSWR(電圧定在波比)が、1.6以下の広帯域特性を有するアンテナとして動作している。電圧定在波比(Voltage Standing Ware Radio:略して、VSWRという)とは、インピーダンスの不整合等により反射信号が発生し、入力信号が影響を受けて生じる信号(定在波)の最大電圧(Vmax)と最小電圧(Vmin)との比であり、VSWR値が小さい程、反射によるロスが少ないとされる。
一般に、VSWR値は、1.5以下が理想、3以下が実用上の限界とされており、本実施例のように、VSWRが、1.6であるということは、理想状態から殆ど損失がないアンテナである、ということができる。
図11は、図4に示す第1の実施例に示すアンテナ装置におけるシミュレーションにより得た放射特性図である。
また、図13は、図4に示す第1の実施例に示すアンテナ装置における放射特性を実際に計測して得た放射特性図である。
図11、図13において、細い線で描かれている直交偏波成分である水平偏波〔E(ψ)成分〕の利得は、シミュレーションと実測では、大きく異なっている。
これに対し、図11、図13において、太い線で描かれている主偏波成分である〔E(θ)成分〕は、計算、実測共に良く一致しており、最大利得は、共に、+1.5dBi程度であり、比較的損失が少ないアンテナとなっている。
図14のうち、(a)は、アンテナ装置を自由空間においた状態におけるx軸、y軸、z軸の各方向を共に示す概略斜視図であり、(b)は、第1の実施例の自由空間におけるインピーダンス特性図であり、(c)は、第1の実施例のアンテナ装置を、エポキシ樹脂でモールドし、金属板に近接(5mmの間隔)した状態を示す斜視図であり、(d)は、(c)の実施例のインピーダンス特性図、(e)〜(h)は、第1の実施例のアンテナ装置を自由空間においた場合であって、周波数が異なる毎の放射特性をそれぞれ示す放射特性図であり、(i)〜(l)は、上述した(c)図に示すようにアンテナ装置に金属を近接した場合であって、周波数が異なる毎の放射特性をそれぞれ示す放射特性図である。
折り返しダイポールアンテナは、自己平衡系のアンテナであるため、主偏波は、水平偏波H(図14においては、細線で描かれている)となる筈であるが、本実施例に係るダイポールアンテナは、自由空間における図14(e)〜(h)に示すように、2.5GHz付近を境に、周波数が2.5GHz付近より低い場合は、主偏波が垂直偏波V(図14においては、太線で描かれている)となり、2.5GHz付近より高い場合は、水平偏波Hとなっており、動作モードが変化していることを示している。
即ち、2.5GHzより低い周波数の場合、アンテナエレメントと主偏波は、直交しており、主の放射源は、筐体(無線基板)となる。
そのため、金属に近接してアンテナ装置を配置した場合においては、図14(i)〜(l)に見られるように、インピーダンス特性は、多少低くなるものの、周波数が、2.5GHzより低い場合は、主偏波がアンテナエレメントと直交している場合においても、垂直偏波成分(Vの波形成分)が大きく寄与し、水平偏波成分の不足を補うように作用している。
即ち、自己平衡作用により損失が殆どない、という現象を呈している。従って、本発明によれば、金属に近接(5mmの間隔)した状態で使用しても、インピーダンスの劣化が少なく、帯域、利得共に優れた特性を有するアンテナ装置を提供することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置(請求項3に対応する)の要部の構成を模式的に示す斜視図である。図5に示すアンテナ装置は、二以上の多層誘電体基板1(1a、1b)、分割された第一の線状導体2(2a、2b)、第二の線状導体3、第三の線状導体9の二つのチップアンテナ4(4a、4b)、二つの接続導体5(5a、5b)、給電部6、接地部8を具備している。多層誘電体基板1は、主面側(上面側)の誘電体基板1aと他面側(下面側)の誘電体基板1bとの二層からなるが、第三の線状導体9を添着するために薄い誘電体基板1c(図示せず)を、誘電体基板1aと1bの中間に介挿する場合があるので、その場合は、三層構造となる。これら多層誘電体基板1a、1b、1cの材質は、第1の実施の形態のものと、同じくガラスエポキシ樹脂その他、誘電体セラミックやテフロン(登録商標)であってもよい。
この第一の線状導体2(2a、2b)の長さ方向の中央に一対の給電線路が接続され、一方の線路が給電部6に接続され、他方の線路が接地部(グラウンド)8に接続されている。
第二の線状導体3は、第一および第二の誘電体基板1aおよび1bを介して、第一の線状導体2(2a,2b)と対向または平行するように、第二の誘電体基板1bの他面側(図5における下面側)に設けられている。
第三の線状導体9は、第一の誘電体基板1aを介して、第一の線状導体2(2a,2b)と対向または平行するように、第一の誘電体基板1aの他面側(下面側)に設けられている。
第二の接続導体5bは、第一および第二の誘電体基板1aおよび1bを、貫通するように同様にスルーホール状に設けられており、第一の線状導体2(2b)、第二の線状導体3および第三の線状導体9の他方端同士をそれぞれ接続している。
第一の線状導体2(2a,2b)、第二の線状導体3、第三の線状導体9、給電線路(給電部6、接地部8)、第一および第二の接続導体5aおよび5bは、導電性の良好な種々の材料、例えば、金、銀、銅およびそれ等の合金等の良導性の金属を用いて形成することができる。
尚、第一および第二の接続導体5aおよび5bは、誘電体基板1a,1bにスルーホール状に設けることに限らず、複数の線状導体を電気的に接続する手段であればよい。
この第3の実施の形態におけるアンテナ装置は、給電部6および接地部8に各端部が接続された第一の線状導体2aおよび2bの両端部に配設されたチップアンテナ4aおよび4bと、第一および第二の接続導体5aおよび5bをそれぞれ介して第二の線状導体3および第三の線状導体9の両端に接続される回路構成となっている。
また、給電部6と接地部8の入力端側には、アンテナ装置単体のインピーダンスとシステム機器の定格のインピーダンスとを整合させるための整合回路を設ける。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るアンテナ装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
この第4の実施の形態に係るアンテナ装置は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置に対し、チップアンテナの配設個数が増えた点が異なっているだけで、その他の構成については、基本的に共通となっている。即ち、この第4の実施の形態に係るアンテナ装置のチップアンテナ4の配設位置は、第一の線状導体2aおよび2bの両端および第二の線状導体3の両端にそれぞれ回路挿入するように構成した点、即ち、4個のチップアンテナを具備する点が異なっている。
従って、第4の実施の形態に係るアンテナ装置のその他の構成部分については、第3の実施の形態に係るアンテナ装置について記載したところを援用し、重複した説明は、省略する。
図7は、図5に示した本発明の第3の実施の形態の変形である第2の実施例の構成を具体的に示す斜視図である(請求項4に対応する)。
図7に示すように、第1の誘電体基板1aは、ガラスエポキシ基板からなり、その寸法は、図示を省略したが、図4(a)、(b)に示すものと同様とする。
第1の実施例と異なる点は、第一層の誘電体基板1aと、第二層目の誘電体基板1bとの間が、第1の実施例の場合、密着されているが、第2の実施例の場合、4mmの間隔をもって離間して、開口部を設けた点が異なっている。
そして、折り返しダイポールアンテナの正面から見た長さが、第1の実施例においては、図4に示す通り、33mmであるのに対し、第2の実施例の場合、20mmに抑えられている点で異なっている。
上述したように、第2の実施例におけるダイポールアンテナの開口径を4mmと大きくしたことにより、そのエレメント長を一層の短縮化を実現することができたのである。
即ち、第1の実施例のダイポールアンテナは、正面寸法と背面寸法が33mmであり、多層誘電体基板の厚さが2mmであるので、全長は、33mm×2+2mm×2=70mmであった。
以上、詳述したところの各実施の形態によれば、小型化を実現しつつ、金属に近接した状態で使用しても、インピーダンス劣化がなく、帯域、利得と共に優れた特性を有するアンテナ装置を提供することができる。
2(2a、2b) 第一の線状導体
3 第二の線状導体
4(4a、4b、4c、4d) チップアンテナ
5(5a、5b) 接続導体
6 給電部
7 無線基板
8 接地部
9 第三の線状導体
Claims (6)
- 誘電体基板の主面上に設けられ、中心部に給電部を設けた第一の線状導体と、前記誘電体基板を介して、他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、
動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記給電部から所定距離以上離れた前記第一の線状導体または前記第二の線状導体の対称位置にそれぞれ配置するように構成したことを特徴とするアンテナ装置。 - 誘電体基板の主面上に設けられ中心部に給電部を設けた第一の線状導体と、前記誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記第一の線状導体または前記第二の線状導体のいずれかの両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
- 二層以上の多層誘電体基板上の主面上に設けられた第一の線状導体と、前記多層誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体と、前記多層誘電体基板の中間に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第三の線状導体の各々の両端を一対の接続導体にてそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、動作周波数におけるインピーダンス成分が数10+j数100Ωのチップアンテナを、前記第一の線状導体または前記第二の線状導体のいずれかの両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
- 前記多層誘電体基板のうち、第一層の誘電体基板の主面上に設けられた第一の線状導体と、
前記多層誘電体のうち、第二層の誘電体基板の他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第二の線状導体と、
前記第一層の誘電体基板を介して他面側に前記第一の線状導体と対向または平行するように配置された第三の線状導体の各両端を一対の接続導体にそれぞれ接続した折り返しダイポールアンテナにおいて、前記第一層の誘電体基板と、前記第二層の誘電体基板とを、所定の間隔をもって離間して開口部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。 - 動作周波数における前記インピーダンス成分が数10+j数100Ωの前記チップアンテナを、前記第一の線状導体および前記第二の線状導体の両端にそれぞれ配置するように構成したことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
- 前記チップアンテナは、動作周波数におけるインピーダンス成分が40+j300Ω前後であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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