JPH10242036A - エッジ散乱光を用いた位置検出方法及び装置 - Google Patents

エッジ散乱光を用いた位置検出方法及び装置

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JPH10242036A
JPH10242036A JP9046526A JP4652697A JPH10242036A JP H10242036 A JPH10242036 A JP H10242036A JP 9046526 A JP9046526 A JP 9046526A JP 4652697 A JP4652697 A JP 4652697A JP H10242036 A JPH10242036 A JP H10242036A
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JP9046526A
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Tsutomu Miyatake
勤 宮武
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを落とすことなく、露光中も位
置検出が可能な高精度なアライメントを行うことができ
る位置検出方法及び装置を提供する。 【解決手段】 入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点
を有するアライメントマークが露光面上に形成された被
露光体と、入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を有
するマスクマークが表面上に形成された露光マスクと
を、露光面が露光マスクに対向するように間隙を挟んで
配置する。アライメントマーク及びマスクマークのエッ
ジ若しくは頂点に照明光を照射し、アライメントマーク
からの散乱光とマスクマークからの散乱光を結像面に結
像させる。結像面内の像を観測して被露光体と露光マス
クとの相対位置を検出する。このとき、アライメントマ
ークからの散乱光による像の光強度とマスクマークから
の散乱光による像の光強度が相互に近づくように、2つ
の散乱光を異なる量だけ減衰させて結像面に結像させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッジ散乱光を用
いた位置検出方法及び装置に関し、特に、近接露光のス
ループット向上に適した位置検出方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レンズ系と画像処理系とを組み合わせた
アライメント装置を用いてウエハとマスクの位置合わせ
を行う方法として、垂直検出法と斜方検出法が知られて
いる。垂直検出法は、位置合わせ用マークをマスク面に
垂直な方向から観測する方法であり、斜方検出法は、斜
めから観測する方法である。
【0003】垂直検出法で用いられる合焦方法として、
色収差二重焦点法が知られている。色収差二重焦点法
は、マスクに形成されたマスクマークとウエハに形成さ
れたウエハマークとを異なる波長の光で観測し、レンズ
系の色収差を利用して同一平面に結像させる方法であ
る。色収差二重焦点法は、原理的にレンズの光学的な分
解能を高く設定できるため、絶対的な位置検出精度を高
めることができる。
【0004】一方、マスクマークとウエハマークとを垂
直方向から観測するために、観測のための光学系が露光
領域に入り込む。このままで露光すると、光学系が露光
光を遮ることになるため、露光時には光学系を露光領域
から退避させる必要がある。退避させるための移動時間
が必要になるため、スループットが低下する。また、露
光時にマスクマークとウエハマークとを観測できないた
め位置検出ができなくなる。これは、露光中のアライメ
ント精度低下の原因になる。
【0005】斜方検出法は、光軸がマスク面に対して斜
めになるように光学系を配置するため、露光光を遮らな
いように配置することができる。このため、露光中に光
学系を退避させる必要がなく、露光中でもマスクマーク
とウエハマークとを観測することができる。従って、ス
ループットを低下させることなく、かつ露光中の位置ず
れを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斜方検出法は、ウエハ
マークとマスクマークを斜方から観測して結像させるた
め、像歪により位置検出の絶対精度が低下する。また、
照明光の光軸と観測光の光軸が一致していないため、照
明光の光軸を観測光の光軸と同軸に配置することができ
ない。従って、照明光軸が理想的な光軸からずれ易くな
る。照明光軸が理想的な光軸からずれると、像が変化し
正確な位置検出を行うことが困難になる。
【0007】本発明の目的は、スループットを落とすこ
となく、露光中も位置検出が可能な高精度なアライメン
トを行うことができる位置検出方法及び装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を有するア
ライメントマークが露光面上に形成された被露光体と、
入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を有するマスク
マークが表面上に形成された露光マスクとを、前記露光
面が前記露光マスクに対向するように間隙を挟んで配置
する工程と、前記アライメントマーク及びマスクマーク
の前記エッジ若しくは頂点に照明光を照射し、前記アラ
イメントマークからの散乱光と前記マスクマークからの
散乱光を結像面に結像させ、結像面内の像を観測して前
記被露光体と前記露光マスクとの相対位置を検出する工
程であって、前記アライメントマークからの散乱光によ
る像の光強度と前記マスクマークからの散乱光による像
の光強度が相互に近づくように、一方の散乱光を減衰さ
せ、または2つの散乱光を異なる量だけ減衰させて前記
結像面に結像させる前記相対位置を検出する工程とを含
む位置検出方法が提供される。
【0009】アライメントマーク及びマスクマークに入
射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を設けておくと、
散乱光のうち観測光学系の対物レンズの開口内にある光
束によって像ができるため、このエッジ散乱光を観測す
ることができる。また、アライメントマーク及びマスク
マークからの正反射光が観測光学系に入射せず、エッジ
からの散乱光のみが入射するような方向から照明光を照
射しても、エッジ散乱光を観測することができる。
【0010】散乱光を斜方から観測するため、露光範囲
内に光学系を配置する必要がない。このため、露光時に
観測光学系を退避させる必要がなく、露光中も常時位置
検出を行うことができる。アライメントマーク及びマス
クマークからの散乱光の強度が近づくため、結像面に現
れた像に対応した画像信号を得る場合に、S/N比の高
い信号を得ることが可能になる。
【0011】本発明の他の観点によると、露光面を有す
る被露光体と、該被露光体の露光面に平行にかつある間
隔を隔てて保持されたマスクとに照明光を照射する照明
光学系と、前記被露光体の露光面に対して斜めの光軸を
有し、前記被露光体及びマスクから散乱された光を結像
面に結像させる観測光学系であって、該観測光学系が前
記結像面の直前に配置された光学フィルタを含み、該光
学フィルタの光透過率が、前記被露光体からの散乱光の
結像位置に対応する領域と前記マスクからの散乱光の結
像位置に対応する領域とにおいて、相互に異なる前記観
測光学系とを有する位置検出装置が提供される。
【0012】光学フィルタの2つの領域の透過率を適切
に選択しておくことにより、アライメントマーク及びマ
スクマークからの散乱光による結像面上の像の光強度を
近づけることができる。このため、結像面に現れた像に
対応した画像信号を得る場合に、S/N比の高い信号を
得ることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例による位
置検出装置の概略断面図を示す。実施例による位置検出
装置はウエハ/マスク保持部10、光学系20、及び制
御装置30を含んで構成されている。
【0014】ウエハ/マスク保持部10は、ウエハ保持
台15、マスク保持台16、及び駆動機構17から構成
されている。位置合わせ時には、ウエハ保持台15の上
面にウエハ11を保持し、マスク保持台16の下面にマ
スク12を保持する。ウエハ11とマスク12とは、ウ
エハ11の露光面とマスク12のウエハ側の面(マスク
面)との間に一定の間隙が形成されるように平行に配置
される。ウエハ11の露光面には、位置合わせ用のウエ
ハマーク13が形成され、マスク12のマスク面には位
置合わせ用のマスクマーク14が形成されている。
【0015】マスクマーク13及びウエハマーク14
は、入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を有する。
これらのマークに光が入射すると、エッジ若しくは頂点
に当たった入射光は散乱し、その他の領域に当たった入
射光は正反射する。ここで、正反射とは、入射光のうち
ほとんどの成分が、同一の反射方向に反射するような態
様の反射をいう。
【0016】駆動機構17は、ウエハ保持台15及びマ
スク保持台16を相対的に移動させることができる。図
の左から右にX軸、紙面に垂直な方向に表面から裏面に
向かってY軸、露光面の法線方向にZ軸をとると、ウエ
ハ11とマスク12は相対的に、X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向、Z軸の回りの回転方向(θZ 方向)、X軸及
びY軸の回りの回転(あおり)方向(θX 及びθY
向)に移動可能である。
【0017】光学系20は、像検出装置21、レンズ2
2、ハーフミラー23、光源24、及び光学フィルタ2
6を含んで構成される。光学系20の光軸25は、XZ
面に平行であり、かつ露光面に対して斜めになるように
配置されている。なお、図1では1枚のレンズのみを表
しているが、複数のレンズで構成してもよく、必要に応
じて適宜リレーレンズを配置してもよい。
【0018】光源24から放射された照明光はハーフミ
ラー23で反射して光軸25に沿った光線束とされ、レ
ンズ22を通して露光面に斜入射される。光源24はレ
ンズ22の像側の焦点に配置されており、光源24から
放射された照明光はレンズ22でコリメートされて平行
光線束になる。なお、光源24は、照射光の強度を調整
することができる。
【0019】ウエハマーク13及びマスクマーク14の
エッジ若しくは頂点で散乱された散乱光のうちレンズ2
2に入射する光は、レンズ22で収束され、光学フィル
タ26を通って像検出装置21の結像面21a上に結像
する。このように、光学系20による照明はテレセン照
明とされ、照明光軸と観測光軸は同一光軸とされてい
る。
【0020】像検出装置21は、結像面21a上に結像
したウエハマーク13及びマスクマーク14からの散乱
光による像を光電変換し画像信号を得る。画像信号は制
御装置30に入力される。
【0021】制御装置30は、像検出装置21から入力
された画像信号を処理して、ウエハマーク13とマスク
マーク14の相対位置を検出する。さらに、ウエハマー
ク13とマスクマーク14が所定の相対位置関係になる
ように、駆動機構17に対して制御信号を送出する。駆
動機構17は、この制御信号に基づいてマスク保持台1
6を移動させる。
【0022】図2(A)は、ウエハマーク13及びマス
クマーク14の相対位置関係を示す平面図である。長方
形パターンをY軸方向に3個、X軸方向に14個、行列
状に配列して各ウエハマーク13A及び13Bが形成さ
れている。同様の長方形パターンをY軸方向に3個、X
軸方向に5個、行列状に配置して1つのマスクマーク1
4が形成されている。位置合わせが完了した状態では、
マスクマーク14は、Y軸方向に関してウエハマーク1
3Aと13Bとのほぼ中央に配置される。
【0023】ウエハマーク13A、13B、及びマスク
マーク14の各長方形パターンの長辺はX軸と平行にさ
れ、短辺はY軸と平行にされている。各長方形パターン
の長辺の長さは2μm、短辺の長さは1μmであり、各
マーク内における長方形パターンのX軸及びY軸方向の
配列ピッチは4μmである。ウエハマーク13Aと13
Bとの中心間距離は、56μmである。
【0024】図2(B)は、図2(A)の一点鎖線B2
−B2における断面図を示す。ウエハマーク13A及び
13Bは、例えば露光面上に形成したSiN膜、ポリシ
リコン膜等をパターニングして形成される。マスクマー
ク14は、例えばSiC等からなるメンブレン12のマ
スク面上に形成したTa4 B膜をパターニングして形成
される。
【0025】図2(C)は、図2(A)の一点鎖線C2
−C2における断面図を示す。光軸25に沿ってウエハ
マーク13A、13B及びマスクマーク14に入射した
照明光は、図2(C)の各長方形パターンの短辺側のエ
ッジで散乱される。エッジ以外の領域に照射された光は
正反射し、図1のレンズ22には入射しない。従って、
像検出装置21でエッジからの散乱光のみを検出するこ
とができる。
【0026】図1の光学系20の物空間において光軸2
5に垂直な1つの平面上にある点からの散乱光が、像検
出装置21の結像面21a上に同時に結像する。結像面
21aに結像している物空間内の物点の集合した平面を
「物面」と呼ぶこととする。
【0027】図2(C)において、ウエハマーク13
A、13B及びマスクマーク14の各エッジのうち、物
面27上にあるエッジからの散乱光は結像面上に合焦す
るが、物面上にないエッジからの散乱光は合焦せず物面
から遠ざかるに従ってピントがぼける。従って、各マー
クのエッジのうち物面に最も近い位置にあるエッジから
の散乱光による像が最も鮮明になり、物面から離れた位
置にあるエッジからの散乱光による像はぼける。
【0028】図3は、エッジからの散乱光による結像面
上の像のスケッチである。図3のu軸が図2(C)にお
ける物面27とXZ面との交線方向に相当し、v軸が図
2(C)におけるY軸に相当する。ウエハマーク13A
及び13Bからの散乱光による像40A及び40Bが、
v軸方向に離れて現れ、その間にマスクマーク14から
の散乱光による像41が現れる。
【0029】各長方形パターンの前方のエッジと後方の
エッジによる散乱光が観測されるため、1つの長方形パ
ターンに対して2つの点状の像が現れる。各像におい
て、図2(C)の物面27近傍のエッジからの散乱光に
よる像がはっきりと現れ、それから遠くなるに従ってぼ
けた像となる。また、図2(C)に示すように、観測光
軸25が露光面に対して傾いているため、ウエハマーク
からの散乱光による像40A及び40Bの最もピントの
合っている位置とマスクマークからの散乱光による像4
1の最もピントの合っている位置とは、u軸方向に関し
て一致しない。
【0030】マスクマークからの散乱光による像41
が、v軸方向に関してウエハマークからの散乱光による
像40Aと40Bとの中央に位置するように図1のウエ
ハ保持台15とマスク保持台16とを移動させることに
より、Y軸方向に関してウエハ11とマスク12との位
置合わせを行うことができる。
【0031】図1に示す位置検出装置では、ウエハマー
ク及びマスクマークを斜方から観測するため、光学系2
0を露光範囲内に配置する必要がない。このため、露光
時に光学系20を露光範囲外に退避させる必要がない。
また、位置合わせ完了後にウエハを露光する場合、露光
中も常時位置検出が可能である。さらに、照明光軸と観
察光軸を同軸にしているため、軸ずれがなく常に安定し
た像を得ることができる。
【0032】図4(A)及び図4(B)は、図1の光学
フィルタ26を取り外したときに、像検出装置21によ
り得られた画像信号を示す。横軸は図3のv軸に対応
し、縦軸は光強度を表す。なお、この画像信号は、図3
においてv軸方向に走査しながら、一走査毎にu軸方向
に一定距離移動して得られた画像信号のうち、像40A
及び40Bの最もピントの合っている位置の走査と像4
1の最もピントの合っている位置の走査によって得られ
た画像信号を合成したものである。
【0033】図4(A)は、ウエハマークがポリシリコ
ンで形成されている場合、図4(B)はSiNで形成さ
れている場合を示す。なお、マスクマークは、共に、T
4Bで形成されている。
【0034】図4(A)及び図4(B)に示すように、
ほぼ中央にマスクマークに対応する3本のピークが現
れ、その両側にウエハマークに対応する3本のピークが
現れている。
【0035】以下、図4(A)または図4(B)に示す
波形から、マスクマークとウエハマークとの相対位置を
検出する方法の一例を簡単に説明する。まず、マスクマ
ークに対応するピーク波形をv軸方向にずらせながら2
つのウエハマークの各々に対応するピーク波形との相関
係数を計算する。最大の相関係数を与えるずらし量が、
ウエハマークとマスクマークとの中心間距離に対応す
る。
【0036】マスクマークに対応するピーク波形とその
両側のウエハマークの各々に対応するピーク波形との間
隔が等しくなるように、ウエハとマスクとを移動するこ
とにより、図1のY軸方向に関して位置合わせを行うこ
とができる。
【0037】相関係数の計算精度を高めるためには、結
像面に配置された光電変換素子を、その入出力特性が線
型に近い領域で使用し、かつS/N比の高い画像信号を
得ることが好ましい。このためには、マスクマークとウ
エハマークに対応するピークの高さを揃えておくことが
好ましい。しかし、ウエハマークからの散乱光とマスク
マークからの散乱光とは、図2(C)のメンブレン12
の厚さ、ウエハマークとマスクマークとの材質の相違等
により、通常異なる強度を有する。このため、図4
(A)及び図4(B)に示すように、マスクマークに対
応するピークの高さとウエハマークに対応するピークの
高さとは異なる。
【0038】本発明の実施例による方法を用いることに
より、マスクマークに対応するピークの高さとウエハマ
ークに対応するピークの高さとの差を減少させることが
できる。図5を参照して、本発明の実施例による位置検
出方法及び装置について説明する。
【0039】図5(A)は、図1の位置検出装置の結像
面21a近傍の断面図を示す。光軸25に垂直な結像面
21aの直前に光学フィルタ26が配置されている。結
像面21aのうち領域21bにウエハマーク13からの
散乱光による像が形成され、領域21cにマスクマーク
14からの散乱光による像が形成される。なお、光学系
によっては、結像位置が逆になる場合もある。
【0040】光学フィルタ26の透過率は、領域21b
と21cに対応する各々の領域26bと26cにおいて
相互に異なる。図5(B)は、光学フィルタ26の正面
図を示す。円形のガラス板の上半分及び下半分に、それ
ぞれ相互に屈折率の異なる領域26b及び26cが画定
されている。レンズ22を透過したウエハマーク及びマ
スクマークからの散乱光の強度が異なる場合でも、光学
フィルタ26の2つの領域の透過率を適切に選択してお
くことにより、結像面21a上に結像する2つの散乱光
の強度を近づけることができる。
【0041】結像面21aを照射するウエハマーク及び
マスクマークからの散乱光の強度が近づくと、図4
(A)及び図4(B)に示す画像信号のマスクマーク及
びウエハマークに対応するピークの高さがより近づく。
このため、より高精度に位置検出を行うことが可能にな
る。なお、光学フィルタ26として、ウエハマーク及び
マスクマークからの散乱光の光路長が相互に異ならない
ような性質を有するフィルタを用いることが好ましい。
【0042】斜方検出光学系においては、光の回折現象
を利用しないため、光の干渉の影響を防止するために白
色光を使用することが好ましい。従って、光学フィルタ
26として、透過率の波長依存性の少ないニュートラル
デンシティフィルタを使用することが好ましい。また、
1枚のフィルタ内を複数の領域に分割し、各領域毎に透
過率を容易に変えることができる点でもニュートラルデ
ンシティフィルタが便利である。
【0043】また、光学フィルタ26の光軸上の位置
は、ウエハマークからの散乱光の光線束とマスクマーク
からの散乱光の光線束とが完全に分離された位置に配置
することが好ましい。従って、結像面21aの直前以外
に2つの散乱光の光線束が分離される位置があれば、そ
の位置に光学フィルタを配置してもよい。
【0044】図5では、マスクマークからの散乱光とウ
エハマークからの散乱光を、透過率の異なる光学フィル
タを通して結像させる場合を示したが、一方の散乱光の
みをフィルタにより減衰させ、他方の散乱光をそのまま
結像させてもよい。この場合には、図5において、領域
21bと21cのうち一方の領域に対応する位置にのみ
フィルタを配置すればよい。
【0045】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウエハマーク及びマスクマークのエッジからの散乱光を
斜方から観測して、高精度に位置検出することができ
る。ウエハマークとマスクマークからの散乱光による像
の光強度を近づけることができるため、光電変換素子を
線型領域で使用し、かつS/N比の高い画像信号を得る
ことができる。このため、より高精度な位置合わせが可
能になる。位置合わせを行った後にウエハを露光する場
合、露光範囲に光学系を配置する必要がないため、露光
期間中も常時位置検出を行うことができる。このため、
高精度な露光が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による位置検出装置の概略を示
す断面図である。
【図2】ウエハマークとマスクマークの平面図及び断面
図である。
【図3】ウエハマークとマスクマークからの散乱光によ
る像をスケッチした図である。
【図4】実施例を説明するための比較例による画像信号
を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例による位置検出装置の結像面近
傍の断面図、及び光学フィルタの正面図である。
【符号の説明】
10 ウエハ/マスク保持部 11 ウエハ 12 マスク 13 ウエハマーク 14 マスクマーク 15 ウエハ保持台 16 マスク保持台 17 駆動機構 20 光学系 21 像検出装置 21a 結像面 22 レンズ 23 ハーフミラー 24 光源 25 光軸 26 光学フィルタ 30 制御装置 40A、40B ウエハマークからの散乱光による像 41 マスクマークからの散乱光による像
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点
    を有するアライメントマークが露光面上に形成された被
    露光体と、入射光を散乱させるエッジ若しくは頂点を有
    するマスクマークが表面上に形成された露光マスクと
    を、前記露光面が前記露光マスクに対向するように間隙
    を挟んで配置する工程と、 前記アライメントマーク及びマスクマークの前記エッジ
    若しくは頂点に照明光を照射し、前記アライメントマー
    クからの散乱光と前記マスクマークからの散乱光を結像
    面に結像させ、結像面内の像を観測して前記被露光体と
    前記露光マスクとの相対位置を検出する工程であって、
    前記アライメントマークからの散乱光による像の光強度
    と前記マスクマークからの散乱光による像の光強度が相
    互に近づくように、一方の散乱光を減衰させ、または2
    つの散乱光を異なる量だけ減衰させて前記結像面に結像
    させる前記相対位置を検出する工程とを含む位置検出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記相対位置を検出する工程において、
    前記アライメントマークからの散乱光を第1の光学フィ
    ルタを通して結像させ、前記マスクマークからの散乱光
    を前記第1の光学フィルタとは透過率の異なる第2の光
    学フィルタを通して結像させる請求項1に記載の位置検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の光学フィルタと第2の光学フ
    ィルタが、1枚の光学フィルタ部材の相互に異なる領域
    に画定されている請求項2に記載の位置検出方法。
  4. 【請求項4】 前記光学フィルタ部材が、前記結像面の
    直前に配置されている請求項3に記載の位置検出方法。
  5. 【請求項5】 前記相対位置を検出する工程において、
    前記照明光の光軸と同一の光軸を有する光学系により散
    乱光を前記結像面に結像させる請求項1〜4にいずれか
    に記載の位置検出方法。
  6. 【請求項6】 露光面を有する被露光体と、該被露光体
    の露光面に平行にかつある間隔を隔てて保持されたマス
    クとに照明光を照射する照明光学系と、 前記被露光体の露光面に対して斜めの光軸を有し、前記
    被露光体及びマスクから散乱された光を結像面に結像さ
    せる観測光学系であって、該観測光学系が前記結像面の
    直前に配置された光学フィルタを含み、該光学フィルタ
    の光透過率が、前記被露光体からの散乱光の結像位置に
    対応する領域と前記マスクからの散乱光の結像位置に対
    応する領域とにおいて、相互に異なる前記観測光学系と
    を有する位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記光学フィルタが、相互に透過率の異
    なる2つの領域が画定されたニュートラルデンシティフ
    ィルタである請求項6に記載の位置検出装置。
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