JPH10241872A - 放電灯点灯装置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置 - Google Patents
放電灯点灯装置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置Info
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- JPH10241872A JPH10241872A JP4664597A JP4664597A JPH10241872A JP H10241872 A JPH10241872 A JP H10241872A JP 4664597 A JP4664597 A JP 4664597A JP 4664597 A JP4664597 A JP 4664597A JP H10241872 A JPH10241872 A JP H10241872A
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- discharge lamp
- circuit
- pressure discharge
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- lighting device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】放電灯始動直後の誤動作により放電灯が立ち消
えるのを防止する。 【解決手段】保護判別回路18は、点灯判別回路19か
らの消灯経過時間検出信号d1により所定期間を設定
し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制
御回路13に現在の出力の維持を示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給する。また、保護判別回路18
は、前記所定期間経過後、出力電流検出回路15、出力
電圧検出回路16のそれぞれ検出結果の検出電圧Va
1,Vb1,Vc1をそれぞれの個別に設定された所定
値と比較し、この比較結果の合計が正の値となった場合
には、出力減少制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給し、この比較結果の合計が負の値となった場
合には、出力増大制御を示す判別信号e1を保護制御回
路20に供給し、この比較結果の合計が0となった場合
には、出力維持制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給する。
えるのを防止する。 【解決手段】保護判別回路18は、点灯判別回路19か
らの消灯経過時間検出信号d1により所定期間を設定
し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制
御回路13に現在の出力の維持を示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給する。また、保護判別回路18
は、前記所定期間経過後、出力電流検出回路15、出力
電圧検出回路16のそれぞれ検出結果の検出電圧Va
1,Vb1,Vc1をそれぞれの個別に設定された所定
値と比較し、この比較結果の合計が正の値となった場合
には、出力減少制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給し、この比較結果の合計が負の値となった場
合には、出力増大制御を示す判別信号e1を保護制御回
路20に供給し、この比較結果の合計が0となった場合
には、出力維持制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッテリを電源とし
て用いて放電灯に高周波電圧を供給する放電灯点灯装
置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置に関する。
て用いて放電灯に高周波電圧を供給する放電灯点灯装
置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧放電灯(HIDランプ)の点
灯装置は、安定した直流電源の供給を行なう昇圧チョッ
パ等よりなる点灯主回路と、放電灯の始動のために高圧
パルスを発生させるイグナイタ部から構成されている。
この場合、HIDランプは、放電開始直後の管内圧力が
低く、放電が安定しないが、時間の経過とともに圧力が
安定な放電に移行する。放電が安定するまでに要する時
間は5〜6分程度である。しかしながら、投影装置等の
光源に用いられるHIDランプとしては、出力が安定す
るまで長い時間を要するのは好ましくなく、瞬時点灯を
行なうために、HIDランプが始動した直後に、過剰な
ランプ電流を流し、強制的に金属蒸気圧を高くして、出
力の立ち上がり特性を改善している。ここで、HIDラ
ンプは、再始動時の始動電圧が極めて高いため再始動で
きるようにするには、イグナイタ部のコンデンサの容量
を大きくする必要があった。しかしながら、このような
設計を行なうと、初期始動時には、過剰な電流が流れる
ため、そのときのストレスに十分耐えられるような部品
を選ぶ必要があり、部品コストが上昇するという問題が
あった。
灯装置は、安定した直流電源の供給を行なう昇圧チョッ
パ等よりなる点灯主回路と、放電灯の始動のために高圧
パルスを発生させるイグナイタ部から構成されている。
この場合、HIDランプは、放電開始直後の管内圧力が
低く、放電が安定しないが、時間の経過とともに圧力が
安定な放電に移行する。放電が安定するまでに要する時
間は5〜6分程度である。しかしながら、投影装置等の
光源に用いられるHIDランプとしては、出力が安定す
るまで長い時間を要するのは好ましくなく、瞬時点灯を
行なうために、HIDランプが始動した直後に、過剰な
ランプ電流を流し、強制的に金属蒸気圧を高くして、出
力の立ち上がり特性を改善している。ここで、HIDラ
ンプは、再始動時の始動電圧が極めて高いため再始動で
きるようにするには、イグナイタ部のコンデンサの容量
を大きくする必要があった。しかしながら、このような
設計を行なうと、初期始動時には、過剰な電流が流れる
ため、そのときのストレスに十分耐えられるような部品
を選ぶ必要があり、部品コストが上昇するという問題が
あった。
【0003】このことに対応して、特開平7−6598
4号公報に記載の放電灯点灯装置では、放電開始後、放
電灯に流れる重畳した電流値が所定値以上であれば、主
電源からの電流値を小さく制御することによって、所定
時間後の電流ピーク値を増減調整する手段を備えるてい
る。このような放電灯点灯装置では、始動時と再始動時
とで、ランプ始動電圧が異なることによる始動性の違い
を補償することができる。
4号公報に記載の放電灯点灯装置では、放電開始後、放
電灯に流れる重畳した電流値が所定値以上であれば、主
電源からの電流値を小さく制御することによって、所定
時間後の電流ピーク値を増減調整する手段を備えるてい
る。このような放電灯点灯装置では、始動時と再始動時
とで、ランプ始動電圧が異なることによる始動性の違い
を補償することができる。
【0004】しかしながら、放電灯始動直後のパルスに
よるノイズにより、前記電流ピーク値を増減調整する手
段を誤動作させることがあり、これにより回路停止や不
点灯を起こす場合があり、始動性を悪化させていた。
よるノイズにより、前記電流ピーク値を増減調整する手
段を誤動作させることがあり、これにより回路停止や不
点灯を起こす場合があり、始動性を悪化させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の放電灯
点灯装置では、放電灯始動直後のパルスによるノイズに
より、放電開始後、電流ピーク値を増減調整する手段を
誤動作させることがあり、これにより回路停止や不点灯
を起こす場合があり、始動性を悪化させていた。
点灯装置では、放電灯始動直後のパルスによるノイズに
より、放電開始後、電流ピーク値を増減調整する手段を
誤動作させることがあり、これにより回路停止や不点灯
を起こす場合があり、始動性を悪化させていた。
【0006】そこで本発明は、放電灯始動直後の誤動作
により放電灯が立ち消えるのを防止することができる放
電灯点灯装置及び液晶表示装置を提供することを目的と
するものである。
により放電灯が立ち消えるのを防止することができる放
電灯点灯装置及び液晶表示装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
は、スイッチング素子を有し、出力電力を可変可能に構
成され、高圧放電灯を点灯する点灯主回路と;点灯主回
路の出力を検知すると共に、その出力が所定となるよう
にスイッチング素子の動作を制御する制御手段と;高圧
パルスを高圧放電灯に印加させ高圧放電灯を始動させる
始動回路と;電源投入後、高圧放電灯の始動後の所定期
間に制御手段の動作を停止させる出力保護停止手段と;
を具備していることを特徴とする。
は、スイッチング素子を有し、出力電力を可変可能に構
成され、高圧放電灯を点灯する点灯主回路と;点灯主回
路の出力を検知すると共に、その出力が所定となるよう
にスイッチング素子の動作を制御する制御手段と;高圧
パルスを高圧放電灯に印加させ高圧放電灯を始動させる
始動回路と;電源投入後、高圧放電灯の始動後の所定期
間に制御手段の動作を停止させる出力保護停止手段と;
を具備していることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0009】図1は本発明に係る放電灯点灯装置の第1
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、本発明を
高圧放電灯点灯装置に適用したものを示している。
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、本発明を
高圧放電灯点灯装置に適用したものを示している。
【0010】図1において、符号11は直流電源であ
り、直流電源11の正極側の出力端子と負極側の出力端
子の間には、入力電圧検出回路12が接続されている。
り、直流電源11の正極側の出力端子と負極側の出力端
子の間には、入力電圧検出回路12が接続されている。
【0011】直流電源11の正極側の出力端子は、電力
制御回路13の正極側の入力端子に接続され、直流電源
11の負極側の出力端子は電力制御回路13の負極側の
入力端子に接続される。
制御回路13の正極側の入力端子に接続され、直流電源
11の負極側の出力端子は電力制御回路13の負極側の
入力端子に接続される。
【0012】電力制御回路13は、インダクタ、平滑コ
ンデンサ及びスイッチング素子を有し、直流電源11か
らの直流電圧をスイッチング素子でオン・オフ制御する
ことにより電圧値が制御された直流電圧の出力を正極側
の出力端子と負極側の出力端子の間に行なう。
ンデンサ及びスイッチング素子を有し、直流電源11か
らの直流電圧をスイッチング素子でオン・オフ制御する
ことにより電圧値が制御された直流電圧の出力を正極側
の出力端子と負極側の出力端子の間に行なう。
【0013】電力制御回路13の正極側の出力端子はラ
ンプ駆動回路14の正極側の入力端子に接続され、電力
制御回路13の負極側の出力端子は出力電流検出回路1
5を介してランプ駆動回路14の負極側入力端子に接続
される。
ンプ駆動回路14の正極側の入力端子に接続され、電力
制御回路13の負極側の出力端子は出力電流検出回路1
5を介してランプ駆動回路14の負極側入力端子に接続
される。
【0014】電力制御回路13の正極側の出力端子と、
ランプ駆動回路14の負極側の入力端子の間には、出力
電圧検出回路16が接続されている。
ランプ駆動回路14の負極側の入力端子の間には、出力
電圧検出回路16が接続されている。
【0015】ランプ駆動回路14は、電力制御回路13
からの直流電圧を用いて、高圧放電灯17に始動を行な
うための高圧パルスを供給する作用をなすと共に、必要
に応じて、点灯主回路から供給される直流を低周波の交
流に変換する極性反転回路を兼ねても良い。
からの直流電圧を用いて、高圧放電灯17に始動を行な
うための高圧パルスを供給する作用をなすと共に、必要
に応じて、点灯主回路から供給される直流を低周波の交
流に変換する極性反転回路を兼ねても良い。
【0016】入力電圧検出回路12は、その入力端子間
の加わる電圧を検出することにより電力制御回路13の
入力電圧を検出し、この検出結果の検出電圧Va1を保
護判別回路18に供給する。
の加わる電圧を検出することにより電力制御回路13の
入力電圧を検出し、この検出結果の検出電圧Va1を保
護判別回路18に供給する。
【0017】出力電流検出回路15は、ランプ駆動回路
14と電力制御回路13の間で流れる電流を検出するこ
とにより電力制御回路13の出力電流を検出し、この検
出結果の検出電圧Vb1を保護判別回路18に供給す
る。
14と電力制御回路13の間で流れる電流を検出するこ
とにより電力制御回路13の出力電流を検出し、この検
出結果の検出電圧Vb1を保護判別回路18に供給す
る。
【0018】出力電圧検出回路16は、その入力端子間
の加わる電圧を検出することにより電力制御回路13の
出力電圧を検出し、この検出結果の検出電圧Vc1を保
護判別回路18と点灯判別回路19に供給する。
の加わる電圧を検出することにより電力制御回路13の
出力電圧を検出し、この検出結果の検出電圧Vc1を保
護判別回路18と点灯判別回路19に供給する。
【0019】点灯判別回路19は、出力電圧検出回路1
6からの検出電圧Vc1により、高圧放電灯17の点灯
を検出し、この検出結果から、消灯後の経過時間を検出
し、この検出結果の消灯経過時間検出信号d1を保護判
別回路18に供給する。
6からの検出電圧Vc1により、高圧放電灯17の点灯
を検出し、この検出結果から、消灯後の経過時間を検出
し、この検出結果の消灯経過時間検出信号d1を保護判
別回路18に供給する。
【0020】保護判別回路18は、点灯判別回路19か
らの消灯経過時間検出信号d1により所定期間を設定
し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制
御回路13に現在の出力の維持を示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給する。また、保護判別回路18
は、前記所定期間経過後、出力電流検出回路15、出力
電圧検出回路16のそれぞれ検出結果の検出電圧Va
1,Vb1,Vc1をそれぞれの個別に設定された所定
値と比較し、この比較結果の合計が正の値となった場合
には、出力減少制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給し、この比較結果の合計が負の値となった場
合には、出力増大制御を示す判別信号e1を保護制御回
路20に供給し、この比較結果の合計が0となった場合
には、出力維持制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給する。
らの消灯経過時間検出信号d1により所定期間を設定
し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制
御回路13に現在の出力の維持を示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給する。また、保護判別回路18
は、前記所定期間経過後、出力電流検出回路15、出力
電圧検出回路16のそれぞれ検出結果の検出電圧Va
1,Vb1,Vc1をそれぞれの個別に設定された所定
値と比較し、この比較結果の合計が正の値となった場合
には、出力減少制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給し、この比較結果の合計が負の値となった場
合には、出力増大制御を示す判別信号e1を保護制御回
路20に供給し、この比較結果の合計が0となった場合
には、出力維持制御を示す判別信号e1を保護制御回路
20に供給する。
【0021】保護制御回路20は、保護判別回路18か
らの判別信号e1に基づいて制御信号を作成して電力制
御回路13に供給する。
らの判別信号e1に基づいて制御信号を作成して電力制
御回路13に供給する。
【0022】このような構成により、電力制御回路13
は、スイッチング素子を有し、出力電力を可変可能に構
成され、高圧放電灯17を点灯する点灯主回路となり、
入力電圧検出回路12、出力電流検出回路15、出力電
圧検出回路16及び保護制御回路20は、点灯主回路の
出力を検知すると共に、その出力が所定となるようにス
イッチング素子の動作を制御する制御手段となり、ラン
プ駆動回路14は、高圧パルスを高圧放電灯17に印加
させ高圧放電灯17を始動させる始動回路となり、保護
判別回路18は、電源投入後、高圧放電灯17の始動後
の所定期間に制御手段の動作を停止させる出力保護停止
手段となっている。
は、スイッチング素子を有し、出力電力を可変可能に構
成され、高圧放電灯17を点灯する点灯主回路となり、
入力電圧検出回路12、出力電流検出回路15、出力電
圧検出回路16及び保護制御回路20は、点灯主回路の
出力を検知すると共に、その出力が所定となるようにス
イッチング素子の動作を制御する制御手段となり、ラン
プ駆動回路14は、高圧パルスを高圧放電灯17に印加
させ高圧放電灯17を始動させる始動回路となり、保護
判別回路18は、電源投入後、高圧放電灯17の始動後
の所定期間に制御手段の動作を停止させる出力保護停止
手段となっている。
【0023】このような発明の実施の形態の動作を説明
する。
する。
【0024】図2は図1の放電灯点灯装置において保護
判別回路18が前記出力保護回路の制御の停止を常に解
除していると仮定して動作を説明する説明図であり、図
2(a)は正常な状態で高圧放電灯17に流れるランプ
電流波形を示し、図2(b)は正常な状態で電力制御回
路13のスイッチング素子に流れるスイッチング素子電
流波形を示し、図2(c)は誤動作を起こした状態で高
圧放電灯17に流れるランプ電流波形を示し、図2
(d)は誤動作を起こした状態で電力制御回路13のス
イッチング素子に流れるスイッチング素子電流波形を示
している。
判別回路18が前記出力保護回路の制御の停止を常に解
除していると仮定して動作を説明する説明図であり、図
2(a)は正常な状態で高圧放電灯17に流れるランプ
電流波形を示し、図2(b)は正常な状態で電力制御回
路13のスイッチング素子に流れるスイッチング素子電
流波形を示し、図2(c)は誤動作を起こした状態で高
圧放電灯17に流れるランプ電流波形を示し、図2
(d)は誤動作を起こした状態で電力制御回路13のス
イッチング素子に流れるスイッチング素子電流波形を示
している。
【0025】以下、保護判別回路18が前記出力保護回
路の制御を停止を常に解除していると仮定する。
路の制御を停止を常に解除していると仮定する。
【0026】まず、正常な状態について説明する。
【0027】電力制御回路13は、スイッチング素子が
期間D1,D3…でオンし、期間D2,D4…でオフす
る。
期間D1,D3…でオンし、期間D2,D4…でオフす
る。
【0028】ランプ駆動回路14は、電力制御回路13
からの直流電圧を用いて、図2(a)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Aを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Bを流し、
さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維持のため
の主電流Cを流す。この場合の波形は、始動パルスAに
よる第1のピークの後、電力制御回路13の平滑コンデ
ンサの放電電流で、アーク放電移行のための電流Bによ
る第2のピークが流れ、最後に電力制御回路13による
電流が立ち上がって主電流Cが流れ、高圧放電灯17は
安定点灯する。
からの直流電圧を用いて、図2(a)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Aを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Bを流し、
さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維持のため
の主電流Cを流す。この場合の波形は、始動パルスAに
よる第1のピークの後、電力制御回路13の平滑コンデ
ンサの放電電流で、アーク放電移行のための電流Bによ
る第2のピークが流れ、最後に電力制御回路13による
電流が立ち上がって主電流Cが流れ、高圧放電灯17は
安定点灯する。
【0029】この場合、電力制御回路13のスイッチン
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図2(b)に
示すように、期間D1,D3…で上昇し、期間D2,D
4…で下降する。この場合の期間D1,D3…上昇の傾
きは、期間D2,D4…の下降の傾きよりも大きく、ス
イッチング素子に流れる電流は平均的に上昇することに
なる。
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図2(b)に
示すように、期間D1,D3…で上昇し、期間D2,D
4…で下降する。この場合の期間D1,D3…上昇の傾
きは、期間D2,D4…の下降の傾きよりも大きく、ス
イッチング素子に流れる電流は平均的に上昇することに
なる。
【0030】次に、誤動作を起こした状態について説明
する。
する。
【0031】電力制御回路13は、図2(d)に示すよ
うに、スイッチング素子が期間E1でオンし、期間E2
でオフするが、誤動作のため、始動直後のオン期間E1
が短いものになっている。
うに、スイッチング素子が期間E1でオンし、期間E2
でオフするが、誤動作のため、始動直後のオン期間E1
が短いものになっている。
【0032】ランプ駆動回路14は、電力制御回路13
からの直流電圧を用いて、図2(c)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Fを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Gを流す
が、始動直後のオン期間E1が短いため、平滑コンデン
サが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路13によ
る電流が立ち上がらず、高圧放電灯17は一瞬光った
後、立ち消えしてしまう。
からの直流電圧を用いて、図2(c)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Fを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Gを流す
が、始動直後のオン期間E1が短いため、平滑コンデン
サが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路13によ
る電流が立ち上がらず、高圧放電灯17は一瞬光った
後、立ち消えしてしまう。
【0033】このため、本発明の実施の形態は、放電灯
始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制御回路13
に現在の出力の維持させることを示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給し、電力制御回路13に現在の出
力を維持させ、スイッチング素子の始動直後のオン期間
D1を常に一定の状態に設定する。これにより、平滑コ
ンデンサが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路1
3による電流を立ち上げることができ、これにより、高
圧放電灯17の立ち消えを防止できる。
始動前から放電灯始動後の所定期間、電力制御回路13
に現在の出力の維持させることを示す判別信号e1を保
護制御回路20に供給し、電力制御回路13に現在の出
力を維持させ、スイッチング素子の始動直後のオン期間
D1を常に一定の状態に設定する。これにより、平滑コ
ンデンサが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路1
3による電流を立ち上げることができ、これにより、高
圧放電灯17の立ち消えを防止できる。
【0034】このように、本発明の実施の形態では、放
電灯始動直後の保護回路(入力電圧検出回路12、出力
電流検出回路15、出力電圧検出回路16及び保護判別
回路18)の誤動作により放電灯が立ち消えるのを防止
することができ、ユーザーに好印象を与えることができ
る。
電灯始動直後の保護回路(入力電圧検出回路12、出力
電流検出回路15、出力電圧検出回路16及び保護判別
回路18)の誤動作により放電灯が立ち消えるのを防止
することができ、ユーザーに好印象を与えることができ
る。
【0035】図3は本発明に係る放電灯点灯装置の第2
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0036】図3において、保護判別回路28は、点灯
判別回路19からの消灯経過時間検出信号d1により所
定期間を設定し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定
期間、前記電力制御回路13のスイッチング素子をオン
状態で固定する制御信号を保護制御回路20に供給す
る。保護判別回路28は、前記所定期間経過後、出力電
流検出回路15、出力電圧検出回路16のそれぞれ検出
結果の検出電圧Va1,Vb1,Vc1をそれぞれの個
別に設定された所定値と比較し、この比較結果の合計が
正の値となった場合には、出力減少制御を示す判別信号
e2を保護制御回路20に供給し、この比較結果の合計
が負の値となった場合には、出力増大制御を示す判別信
号e2を保護制御回路20に供給し、この比較結果の合
計が0となった場合には、出力維持制御を示す判別信号
e2を保護制御回路20に供給する。
判別回路19からの消灯経過時間検出信号d1により所
定期間を設定し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定
期間、前記電力制御回路13のスイッチング素子をオン
状態で固定する制御信号を保護制御回路20に供給す
る。保護判別回路28は、前記所定期間経過後、出力電
流検出回路15、出力電圧検出回路16のそれぞれ検出
結果の検出電圧Va1,Vb1,Vc1をそれぞれの個
別に設定された所定値と比較し、この比較結果の合計が
正の値となった場合には、出力減少制御を示す判別信号
e2を保護制御回路20に供給し、この比較結果の合計
が負の値となった場合には、出力増大制御を示す判別信
号e2を保護制御回路20に供給し、この比較結果の合
計が0となった場合には、出力維持制御を示す判別信号
e2を保護制御回路20に供給する。
【0037】このような構成により、保護判別回路28
は、電源投入後、高圧放電灯17の始動後までの所定期
間中、電力制御回路13のスイッチング素子を導通状態
に保持するように構成された制御回路となっている。
は、電源投入後、高圧放電灯17の始動後までの所定期
間中、電力制御回路13のスイッチング素子を導通状態
に保持するように構成された制御回路となっている。
【0038】このような発明の実施の形態の動作を説明
する。
する。
【0039】図4は図3の放電灯点灯装置の動作を説明
する説明図であり、図4(a)は放電灯20に流れるラ
ンプ電流波形を示し、図4(b)は電力制御回路13の
スイッチング素子に流れるスイッチング素子電流波形を
示し、図4(c)はスイッチング素子のオン・オフ信号
を示している。
する説明図であり、図4(a)は放電灯20に流れるラ
ンプ電流波形を示し、図4(b)は電力制御回路13の
スイッチング素子に流れるスイッチング素子電流波形を
示し、図4(c)はスイッチング素子のオン・オフ信号
を示している。
【0040】電力制御回路13は、図4(c)に示すオ
ン・オフ信号により、スイッチング素子が期間D11,
D13…でオンし、期間D12…でオフする。この場
合、期間D11がスイッチング素子をオン状態で固定す
る期間である。
ン・オフ信号により、スイッチング素子が期間D11,
D13…でオンし、期間D12…でオフする。この場
合、期間D11がスイッチング素子をオン状態で固定す
る期間である。
【0041】ランプ駆動回路14は、この電力制御回路
13からの直流電圧を用いて、図4(a)に示すよう
に、高圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス
(始動パルス)Hを供給するとともに、高圧パルスの発
生後に高圧放電灯17にアーク放電移行のための電流I
を流し、さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維
持のための主電流Jを流す。
13からの直流電圧を用いて、図4(a)に示すよう
に、高圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス
(始動パルス)Hを供給するとともに、高圧パルスの発
生後に高圧放電灯17にアーク放電移行のための電流I
を流し、さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維
持のための主電流Jを流す。
【0042】この場合、スイッチング素子のオン・オフ
信号は、主電流Cを流す期間までが、スイッチング素子
をオン状態で固定する期間である。
信号は、主電流Cを流す期間までが、スイッチング素子
をオン状態で固定する期間である。
【0043】この場合、電力制御回路13のスイッチン
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図4(b)に
示すように、正常な状態で電力制御回路13のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流は、期間D1
1,D13…で上昇し、期間D12…で下降する。この
場合の期間D11が比較的長いため、期間D12におい
て、スイッチング素子に流れる電流が十分上昇した状態
となり、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る以前に、
電力制御回路13による電流を立ち上げることができ
る。これにより、高圧放電灯17の立ち消えを防止で
き、図1の発明の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図4(b)に
示すように、正常な状態で電力制御回路13のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流は、期間D1
1,D13…で上昇し、期間D12…で下降する。この
場合の期間D11が比較的長いため、期間D12におい
て、スイッチング素子に流れる電流が十分上昇した状態
となり、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る以前に、
電力制御回路13による電流を立ち上げることができ
る。これにより、高圧放電灯17の立ち消えを防止で
き、図1の発明の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0044】図5は図3の発明の第1の変形例を示す回
路図である。本発明に係る放電灯点灯装置の第3の実施
の形態を示す要部のブロック図である。
路図である。本発明に係る放電灯点灯装置の第3の実施
の形態を示す要部のブロック図である。
【0045】図5において、符号21は始動検出回路で
あり、始動検出回路21は放電灯点灯装置の始動の検出
から放電灯が点灯すると推定される時間までオン信号を
NPNトランジスタTr1のベースに供給し、この後、
オン信号の供給を停止してNPNトランジスタTr1を
オフ状態にする。
あり、始動検出回路21は放電灯点灯装置の始動の検出
から放電灯が点灯すると推定される時間までオン信号を
NPNトランジスタTr1のベースに供給し、この後、
オン信号の供給を停止してNPNトランジスタTr1を
オフ状態にする。
【0046】一方、制御IC22は、電力制御回路を制
御するものであり、内部に電力制御回路のスイッチング
素子をオン・オフ制御するスイッチング周波数発振回路
23を有している。スイッチング周波数発振回路23の
第1及び第2の端子は、制御IC21の外付用端子2
4,25に接続されている。外付用端子24は、可変抵
抗VR1を介して基準電位点に接続されるとともに、抵
抗R1とNPNトランジスタTr1を介して基準電位点
に接続される。抵抗R1の抵抗値は、可変抵抗VR1の
最大の抵抗値をよりもかなり小さくなっている。外付用
端子25は、コンデンサC1を介して基準電位点に接続
されている。可変抵抗VR1とコンデンサC1は、発振
回路を構成している。この発振回路は、可変抵抗VR1
の抵抗値を増大させることにより、発振周波数を低下さ
せる。可変抵抗VR1は、出力保護回路によって制御さ
れる。この場合、出力保護回路は、前記電力制御回路の
入力または出力の少なくとも一方を検出して、この検出
出力値が所定値に近ずくように可変抵抗VR1を制御す
る。
御するものであり、内部に電力制御回路のスイッチング
素子をオン・オフ制御するスイッチング周波数発振回路
23を有している。スイッチング周波数発振回路23の
第1及び第2の端子は、制御IC21の外付用端子2
4,25に接続されている。外付用端子24は、可変抵
抗VR1を介して基準電位点に接続されるとともに、抵
抗R1とNPNトランジスタTr1を介して基準電位点
に接続される。抵抗R1の抵抗値は、可変抵抗VR1の
最大の抵抗値をよりもかなり小さくなっている。外付用
端子25は、コンデンサC1を介して基準電位点に接続
されている。可変抵抗VR1とコンデンサC1は、発振
回路を構成している。この発振回路は、可変抵抗VR1
の抵抗値を増大させることにより、発振周波数を低下さ
せる。可変抵抗VR1は、出力保護回路によって制御さ
れる。この場合、出力保護回路は、前記電力制御回路の
入力または出力の少なくとも一方を検出して、この検出
出力値が所定値に近ずくように可変抵抗VR1を制御す
る。
【0047】スイッチング周波数発振回路23は、可変
抵抗VR1とコンデンサC1とによる発振回路の発振信
号からスイッチング素子をオン、オフする駆動信号a2
を作成して、スイッチング素子の制御端子に供給する。
抵抗VR1とコンデンサC1とによる発振回路の発振信
号からスイッチング素子をオン、オフする駆動信号a2
を作成して、スイッチング素子の制御端子に供給する。
【0048】ここで、NPNトランジスタTr1がオン
すると、抵抗R1に多くの電流が流れ、前記発振回路が
リセットする。この場合、スイッチング周波数発振回路
23は、スイッチング素子をオンしつづける駆動信号a
2をスイッチング素子の制御端子に供給する。
すると、抵抗R1に多くの電流が流れ、前記発振回路が
リセットする。この場合、スイッチング周波数発振回路
23は、スイッチング素子をオンしつづける駆動信号a
2をスイッチング素子の制御端子に供給する。
【0049】また、スイッチング周波数発振回路23
は、放電灯始動前においても、スイッチング素子をオン
する駆動信号a2をスイッチング素子の制御端子に供給
する。
は、放電灯始動前においても、スイッチング素子をオン
する駆動信号a2をスイッチング素子の制御端子に供給
する。
【0050】このような変形例によれば、放電灯始動前
から放電灯始動後の所定期間、スイッチング周波数発振
回路23が電力制御回路のスイッチング素子をオンしつ
づけ、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る以前に、電
力制御回路による電流を立ち上げることができる。
から放電灯始動後の所定期間、スイッチング周波数発振
回路23が電力制御回路のスイッチング素子をオンしつ
づけ、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る以前に、電
力制御回路による電流を立ち上げることができる。
【0051】このような変形例によれば、図3の放電灯
点灯装置と同様の効果が得られる。
点灯装置と同様の効果が得られる。
【0052】図6は図3の発明の第2の変形例を示す回
路図である。
路図である。
【0053】図6において、符号31は電力制御回路で
あり、電力制御回路31は、スイッチング周波数の信号
をNPNトランジスタTr32とPNPトランジスタT
r33のベースに供給する。
あり、電力制御回路31は、スイッチング周波数の信号
をNPNトランジスタTr32とPNPトランジスタT
r33のベースに供給する。
【0054】配線40には、直流電圧V3が導かれてい
る。配線40は、NPNトランジスタTr32のコレク
タ・エミッタ路、PNPトランジスタTr33のエミッ
タ・コレクタ路及びPNPトランジスタTr34のエミ
ッタ・コレクタ路を介して基準電位点に接続されととも
に、抵抗R2を介して、FET35のゲートに接続され
る。NPNトランジスタTr32のエミッタは、FET
35のゲートに接続される。
る。配線40は、NPNトランジスタTr32のコレク
タ・エミッタ路、PNPトランジスタTr33のエミッ
タ・コレクタ路及びPNPトランジスタTr34のエミ
ッタ・コレクタ路を介して基準電位点に接続されととも
に、抵抗R2を介して、FET35のゲートに接続され
る。NPNトランジスタTr32のエミッタは、FET
35のゲートに接続される。
【0055】始動検出回路36は、放電灯点灯装置の始
動が検出される前から放電灯点灯装置の始動の検出から
放電灯が点灯すると推定される時間までオン信号をNP
NトランジスタTr34のベースに供給し、この後、オ
ン信号の供給を停止してNPNトランジスタTr34を
オフ状態にする。
動が検出される前から放電灯点灯装置の始動の検出から
放電灯が点灯すると推定される時間までオン信号をNP
NトランジスタTr34のベースに供給し、この後、オ
ン信号の供給を停止してNPNトランジスタTr34を
オフ状態にする。
【0056】FET35は、電力制御回路のスイッチン
グ素子となっており、ドレインが電力制御回路のインダ
クタの出力側に接続され、ソースが基準電位点に接続さ
れている。
グ素子となっており、ドレインが電力制御回路のインダ
クタの出力側に接続され、ソースが基準電位点に接続さ
れている。
【0057】このような変形例において、放電灯点灯装
置の始動の前から始動の検出から放電灯が点灯すると推
定される時間までは、始動検出回路36がNPNトラン
ジスタTr34をオンする。これにより、NPNトラン
ジスタTr32のコレクタ・エミッタ路及びPNPトラ
ンジスタTr33のエミッタ・コレクタ路には、トラン
ジスタTr32,Tr33のオン・オフにかかわらず電
流が流れず、FET35は、抵抗R2を介して加わる電
圧により、オン状態を維持する。これにより、放電灯始
動前から放電灯始動後の所定期間、スイッチング素子
(FET35)をオンしつづけることになり、平滑コン
デンサが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路によ
る電流を立ち上げることができる。所定期間以降は、始
動検出回路36がNPNトランジスタTr34をオフす
る。これにより、NPNトランジスタTr32のコレク
タ・エミッタ路及びPNPトランジスタTr33のエミ
ッタ・コレクタ路には、発振制御回路31によるトラン
ジスタTr32,Tr33のオン・オフにより電流が流
れ、FET35は、トランジスタTr32がオンされた
場合にオンし、トランジスタTr33がオフされた場合
にオフして、オン,オフを繰り返す。発振制御回路31
は、出力保護回路となっており、電力制御回路の入力ま
たは出力の少なくとも一方を検出して、この検出出力値
が所定値に近ずくようにの発振周波数の制御を行う。こ
れにより、始動検出回路36及びトランジスタ34は、
前記放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、前記電
力制御回路のスイッチング素子をオン状態で固定する制
御回路となっている。
置の始動の前から始動の検出から放電灯が点灯すると推
定される時間までは、始動検出回路36がNPNトラン
ジスタTr34をオンする。これにより、NPNトラン
ジスタTr32のコレクタ・エミッタ路及びPNPトラ
ンジスタTr33のエミッタ・コレクタ路には、トラン
ジスタTr32,Tr33のオン・オフにかかわらず電
流が流れず、FET35は、抵抗R2を介して加わる電
圧により、オン状態を維持する。これにより、放電灯始
動前から放電灯始動後の所定期間、スイッチング素子
(FET35)をオンしつづけることになり、平滑コン
デンサが放電電流を吐き切る以前に、電力制御回路によ
る電流を立ち上げることができる。所定期間以降は、始
動検出回路36がNPNトランジスタTr34をオフす
る。これにより、NPNトランジスタTr32のコレク
タ・エミッタ路及びPNPトランジスタTr33のエミ
ッタ・コレクタ路には、発振制御回路31によるトラン
ジスタTr32,Tr33のオン・オフにより電流が流
れ、FET35は、トランジスタTr32がオンされた
場合にオンし、トランジスタTr33がオフされた場合
にオフして、オン,オフを繰り返す。発振制御回路31
は、出力保護回路となっており、電力制御回路の入力ま
たは出力の少なくとも一方を検出して、この検出出力値
が所定値に近ずくようにの発振周波数の制御を行う。こ
れにより、始動検出回路36及びトランジスタ34は、
前記放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、前記電
力制御回路のスイッチング素子をオン状態で固定する制
御回路となっている。
【0058】このような変形例によれば、図3の放電灯
点灯装置と同様の効果が得られる。
点灯装置と同様の効果が得られる。
【0059】図7は本発明に係る放電灯点灯装置の第2
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
の発明の実施の形態を示すブロック図であり、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0060】図7において、保護判別回路38は、点灯
判別回路19からの消灯経過時間検出信号により所定期
間を設定し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期
間、電力制御回路13に前記電力制御回路13のスイッ
チング素子のオン,オフを一定のデューティに固定する
判別信号e3を保護制御回路20に供給する。
判別回路19からの消灯経過時間検出信号により所定期
間を設定し、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期
間、電力制御回路13に前記電力制御回路13のスイッ
チング素子のオン,オフを一定のデューティに固定する
判別信号e3を保護制御回路20に供給する。
【0061】保護判別回路38は、前記所定期間経過
後、出力電流検出回路15、出力電圧検出回路16のそ
れぞれ検出結果の検出電圧Va1,Vb1,Vc1をそ
れぞれの個別に設定された所定値と比較し、この比較結
果の合計が正の値となった場合には、出力減少制御を示
す判別信号e2を保護制御回路20に供給し、この比較
結果の合計が負の値となった場合には、出力増大制御を
示す判別信号e2を保護制御回路20に供給し、この比
較結果の合計が0となった場合には、出力維持制御を示
す判別信号e2を保護制御回路20に供給する。
後、出力電流検出回路15、出力電圧検出回路16のそ
れぞれ検出結果の検出電圧Va1,Vb1,Vc1をそ
れぞれの個別に設定された所定値と比較し、この比較結
果の合計が正の値となった場合には、出力減少制御を示
す判別信号e2を保護制御回路20に供給し、この比較
結果の合計が負の値となった場合には、出力増大制御を
示す判別信号e2を保護制御回路20に供給し、この比
較結果の合計が0となった場合には、出力維持制御を示
す判別信号e2を保護制御回路20に供給する。
【0062】このような構成により、保護判別回路38
は、電源投入後、高圧放電灯の始動後までの所定期間
中、スイッチング素子を一定のデューティで動作保持す
るように構成された制御回路となっている。
は、電源投入後、高圧放電灯の始動後までの所定期間
中、スイッチング素子を一定のデューティで動作保持す
るように構成された制御回路となっている。
【0063】このような発明の実施の形態の動作を説明
する。
する。
【0064】図8は図7の放電灯点灯装置の動作を説明
する説明図であり、図8(a)は放電灯に流れるランプ
電流波形を示し、図8(b)は電力制御回路のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流波形を示し、図
8(c)はスイッチング素子のオン・オフ信号を示して
いる。
する説明図であり、図8(a)は放電灯に流れるランプ
電流波形を示し、図8(b)は電力制御回路のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流波形を示し、図
8(c)はスイッチング素子のオン・オフ信号を示して
いる。
【0065】電力制御回路13は、図8(c)に示すオ
ン・オフ信号により、スイッチング素子が期間D11,
D13…でオンし、期間D12,D22…でオフする。
この場合、期間D11,D12はスイッチング素子のオ
ン,オフを一定のデューティに固定する期間である。
ン・オフ信号により、スイッチング素子が期間D11,
D13…でオンし、期間D12,D22…でオフする。
この場合、期間D11,D12はスイッチング素子のオ
ン,オフを一定のデューティに固定する期間である。
【0066】ランプ駆動回路14は、電力制御回路13
からの直流電圧を用いて、図8(a)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Kを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Lを流し、
さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維持のため
の主電流Mを流す。
からの直流電圧を用いて、図8(a)に示すように、高
圧放電灯17に始動を行なうための高圧パルス(始動パ
ルス)Kを供給するとともに、高圧パルスの発生後に高
圧放電灯17にアーク放電移行のための電流Lを流し、
さらに、高圧放電灯17の定常点灯時に点灯維持のため
の主電流Mを流す。
【0067】この場合、スイッチング素子のオン・オフ
信号は、主電流Mを流す期間までが、スイッチング素子
をオン状態で固定する期間である。
信号は、主電流Mを流す期間までが、スイッチング素子
をオン状態で固定する期間である。
【0068】この場合、電力制御回路13のスイッチン
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図8(b)に
示すように、正常な状態で電力制御回路13のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流は、期間D2
1,D23…で上昇し、期間D22,D24…で下降す
る。この場合の期間D21が比較的長いため、期間D2
2において、スイッチング素子に流れる電流が十分上昇
した状態となり、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る
以前に、電力制御回路13による電流を立ち上げること
ができる。これにより、高圧放電灯17の立ち消えを防
止できる。
グ素子に流れるスイッチング素子電流は、図8(b)に
示すように、正常な状態で電力制御回路13のスイッチ
ング素子に流れるスイッチング素子電流は、期間D2
1,D23…で上昇し、期間D22,D24…で下降す
る。この場合の期間D21が比較的長いため、期間D2
2において、スイッチング素子に流れる電流が十分上昇
した状態となり、平滑コンデンサが放電電流を吐き切る
以前に、電力制御回路13による電流を立ち上げること
ができる。これにより、高圧放電灯17の立ち消えを防
止できる。
【0069】このような発明の実施の形態によれば、図
1の発明の実施の形態と同様の効果が得られる。
1の発明の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0070】図9は図1乃至図8の発明の実施の形態の
放電灯点灯装置を適用した液晶表示装置を示す斜視図で
ある。
放電灯点灯装置を適用した液晶表示装置を示す斜視図で
ある。
【0071】図9において、液晶表示装置101は、透
過率を変化させることにより映像を表示する液晶パネル
102と、図1乃至図8のいずれか一つに記載の放電灯
点灯装置103と、この放電灯点灯装置103により付
勢され、液晶パネルの背面に光を照射する放電灯104
と、前記液晶パネル、放電灯点灯装置及び放電灯を収容
する筐体105とから構成されている。
過率を変化させることにより映像を表示する液晶パネル
102と、図1乃至図8のいずれか一つに記載の放電灯
点灯装置103と、この放電灯点灯装置103により付
勢され、液晶パネルの背面に光を照射する放電灯104
と、前記液晶パネル、放電灯点灯装置及び放電灯を収容
する筐体105とから構成されている。
【0072】このような構成によれば、図1乃至図8の
発明の実施の形態の放電灯点灯装置を液晶表示装置に適
用できる。
発明の実施の形態の放電灯点灯装置を液晶表示装置に適
用できる。
【0073】尚、図7の放電灯点灯装置は、出力保護停
止回路が、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、
前記出力保護回路の制御を停止するように構成したが、
出力保護制御回路は、放電灯始動前から放電灯始動後の
所定期間、前記出力保護回路に対して電力制御回路の出
力が所定値以上となるように制御するように構成しても
よい。図1乃至図8に示した放電灯点灯装置は、高圧放
電灯を点灯する高圧放電灯点灯装置に適用したが、他の
放電灯点灯装置にも適用可能である。
止回路が、放電灯始動前から放電灯始動後の所定期間、
前記出力保護回路の制御を停止するように構成したが、
出力保護制御回路は、放電灯始動前から放電灯始動後の
所定期間、前記出力保護回路に対して電力制御回路の出
力が所定値以上となるように制御するように構成しても
よい。図1乃至図8に示した放電灯点灯装置は、高圧放
電灯を点灯する高圧放電灯点灯装置に適用したが、他の
放電灯点灯装置にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、放電灯始動直後の誤動
作により放電灯が立ち消えるのを防止することができる
ので、ユーザーに好印象を与えることができる。
作により放電灯が立ち消えるのを防止することができる
ので、ユーザーに好印象を与えることができる。
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の第1の発明の実
施の形態を示すブロック図。
施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の放電灯点灯装置の動作を説明する説明
図。
図。
【図3】本発明に係る放電灯点灯装置の第2の発明の実
施の形態を示すブロック図。
施の形態を示すブロック図。
【図4】図3の放電灯点灯装置の動作を説明する説明
図。
図。
【図5】図3の発明の第1の変形例を示す回路図。
【図6】図3の発明の第2の変形例を示す回路図。
【図7】本発明に係る放電灯点灯装置の第3の発明の実
施の形態を示すブロック図。
施の形態を示すブロック図。
【図8】図8は図7の放電灯点灯装置の動作を説明する
説明図。
説明図。
【図9】図1乃至図8の発明の実施の形態の放電灯点灯
装置を適用した液晶表示装置を示す斜視図。
装置を適用した液晶表示装置を示す斜視図。
11 直流電源 12 入力電圧検出回路 13 電力制御回路 14 ランプ駆動回路 15 出力電流検出回路 16 出力電圧検出回路 17 高圧放電灯 18 保護判別回路 19 点灯判別回路 20 保護制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
Claims (5)
- 【請求項1】 スイッチング素子を有し、出力電力を可
変可能に構成され、高圧放電灯を点灯する点灯主回路
と;点灯主回路の出力を検知すると共に、その出力が所
定となるようにスイッチング素子の動作を制御する制御
手段と;高圧パルスを高圧放電灯に印加させ高圧放電灯
を始動させる始動回路と;電源投入後、高圧放電灯の始
動後の所定期間に制御手段の動作を停止させる出力保護
停止手段と;を具備していることを特徴とする放電灯点
灯装置。 - 【請求項2】 スイッチング素子を有し、出力電力を可
変可能に構成され、高圧放電灯を点灯する点灯主回路
と;点灯主回路の出力を検知すると共に、その出力が所
定となるようにスイッチング素子の動作を制御する制御
手段と;高圧パルスを高圧放電灯に印加させ高圧放電灯
を始動させる始動回路と;を備え、 制御回路は、電源投入後、高圧放電灯の始動後までの所
定期間中、スイッチング素子を導通状態に保持するよう
に構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置。 - 【請求項3】 スイッチング素子を有し、出力電力を可
変可能に構成され、高圧放電灯を点灯する点灯主回路
と;点灯主回路の出力を検知すると共に、その出力が所
定となるようにスイッチング素子の動作を制御する制御
手段と;高圧パルスを高圧放電灯に印加させ高圧放電灯
を始動させる始動回路と;を備え、 制御回路は、電源投入後、高圧放電灯の始動後までの所
定期間中、スイッチング素子を一定のデューティで動作
保持するように構成されていることを特徴とする放電灯
点灯装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一記載の放
電灯点灯装置と;この放電灯点灯装置により付勢される
高圧放電灯と;を備えていることを特徴とする高圧放電
灯点灯装置。 - 【請求項5】 透過率を変化させることにより映像を表
示する液晶パネルと;請求項4記載の高圧放電灯点灯装
置と;この高圧放電灯点灯装置により付勢され、液晶パ
ネルの背面に光を照射する放電灯と;前記液晶パネル、
高圧放電灯点灯装置及び放電灯を収容する筐体と;を具
備したことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4664597A JPH10241872A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 放電灯点灯装置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4664597A JPH10241872A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 放電灯点灯装置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10241872A true JPH10241872A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12753057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4664597A Pending JPH10241872A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 放電灯点灯装置、高圧放電灯点灯装置及び液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10241872A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6704061B2 (en) | 2001-01-04 | 2004-03-09 | Rhomson Licensing S.A. | Temporary simulated off state in a restart of a video display |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP4664597A patent/JPH10241872A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6704061B2 (en) | 2001-01-04 | 2004-03-09 | Rhomson Licensing S.A. | Temporary simulated off state in a restart of a video display |
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