JPH1024041A - 手術針の不動態化方法 - Google Patents
手術針の不動態化方法Info
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- JPH1024041A JPH1024041A JP9089935A JP8993597A JPH1024041A JP H1024041 A JPH1024041 A JP H1024041A JP 9089935 A JP9089935 A JP 9089935A JP 8993597 A JP8993597 A JP 8993597A JP H1024041 A JPH1024041 A JP H1024041A
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Abstract
面を不動態化する方法。 【解決手段】 この方法は金属合金手術針または手術器
具の表面を気体状プラズマに針または器具の表面を効果
的に不動態化するのに十分な時間にわたり十分な温度に
おいて露呈することからなる。
Description
り、より特に手術針を不動態化する方法である。
使用前および使用中に周囲環境条件に露呈される時に腐
食しない種々の等級の金属鋼合金から製造されている。
金属合金は典型的には300〜400シリーズのステン
レス鋼並びに例えば420、420F、455などの如
き他の一般的な合金を含む。さらに、例えば引用するこ
とにより方法の内容となる米国特許第5,000,912
号に開示されているようなニッケルおよびチタンを含有
するマルテンサイトステンレス鋼合金も有用である。手
術針および手術針の製造方法は引用することにより方法
の内容となる共通して譲渡されている同時に出願継続中
の米国特許出願番号08/405,554および08/
429,446に開示されている。そのような金属合金
から製造される手術針を耐腐食性にするためには、針の
外表面を不動態化することが知られている。
面を処理して表面上に均一な薄い酸化物層を与える方法
を意味すると定義される。この酸化物層は気体−不透過
性表面として作用することにより下にある金属表面を腐
食から保護する。ステンレス鋼合金および他の一般的な
金属合金を不動態化するための種々の化学的および電気
化学的方法を含む多数の既知の一般的な方法がある。
態化方法を使用して不動態化されている。最も典型的に
使用されている一般的な不動態化方法は化学的不動態化
方法および電気化学的不動態化方法である。化学的不動
態化方法は手術針の表面を酸化するために酸と水性塩と
の種々の混合物を使用し、それにより酸化された層を形
成しそして針を不動態化する。例えば、典型的に使用さ
れている化学的不動態化混合物は水浴中に硫酸および二
クロム酸カリウムをまたは水浴中にHNO3を含有する
であろう。水浴は好適には室温に保たれるが、他の温度
を使用することもできる。しばしば使用される別のタイ
プの不動態化方法は、以上に記載されているように、電
気化学的不動態化方法である。電気化学的不動態化方法
では、針を化学浴の中に入れそして電流を浴の中に通
す。約3ボルト〜約40ボルトの範囲内の電圧および約
5アンペア〜約175アンペアの範囲内の高いアンペア
数がそのような方法において典型的に使用される。
方法は適度に不動態化された表面を生成するが、これら
の方法の使用にはある種の欠点が伴われる。これらの方
法は化学蒸気および有害な廃棄物を発生する化学浴の使
用を必要とする。化学浴は限られた寿命を有しておりそ
してかなりの費用をかけて廃棄しなければならない。さ
らに、化学的または電気化学的不動態化浴に必要なタイ
プの化学物質の使用にはそれに伴う安全上の危険性があ
り、それは絶えず監視しなければならない。また、電気
化学的方法は相対的に高い電圧およびアンペア数を使用
しそしてここでも操作員を保護するためにかなりの安全
上の注意を払わなければならない。
気化学的方法を使用せずに金属合金手術針および手術器
具の表面を不動態化する新規な方法に関して要望があ
る。
に金属合金手術針および手術器具の表面を不動態化する
方法を提供することである。
用せずに金属合金手術針および手術器具の表面を不動態
化する方法を提供することである。
に電流を通す必要のない金属合金手術針または手術器具
の表面を不動態化する方法を提供することである。
不動態化する方法が開示される。金属手術器具または手
術針は外表面を有する。金属手術針または手術金属の外
表面を気体状プラズマに針または器具の外表面を効果的
に不動態化するのに十分な時間にわたり十分な温度にお
いて露呈する。針または手術器具は1つもしくはそれ以
上の内表面も有しているかもしれず、それらも不動態化
されるかもしれない。
新規な不動態化方法は多くの利点を有する。化学浴およ
び電気化学浴が必要ないため、これらの化学浴の使用に
伴う環境上の危険性が排除される。さらに、手術器具お
よび手術針の外表面を不動態化するために使用される気
体状プラズマは各工程後に再捕獲されそして再循環され
る。本発明のさらに別の利点は針の中に電流を通す必要
性およびそれに伴う安全上の危険性が排除されることで
ある。
は以下の記述および添付図面からさらに明らかになるで
あろう。
に使用できる気体には酸素、ヘリウム、四弗化炭素、窒
素、アルゴンなど並びにそれらの混合物およびそれらの
同等物が包含される。酸素または例えば酸素、ヘリウム
および四弗化炭素の如き気体の混合物を使用することが
好ましい。酸素、ヘリウムおよび四弗化炭素の混合物を
使用する時には、有効なプラズマ混合物を与えるのに十
分な量の各成分が使用されるであろう。典型的には約5
0%〜約99%、より典型的には約60%〜約99%、
そして好適には約70%〜約99%の酸素がそのような
混合物中で使用されるであろう。そのような混合物中で
使用されるヘリウムの典型的な量は典型的には約1%〜
約50%、より典型的には約10%〜約40%、そして
好適には約10%〜約30%であろう。好適な混合物中
で使用される四弗化炭素の量は典型的には約1%〜約4
0%、より典型的には約15%〜約35%、そして好適
には約10%〜約30%であろう。ここで使用される百
分率は重量百分率である。プラズマを生成するために酸
素、または酸素およびヘリウムの混合物、または酸素お
よび四塩化炭素の混合物を使用することが特に好まし
い。酸素およびヘリウムの混合物を使用する時には、約
50%〜約80%、好適には約80%の酸素が使用さ
れ、そして約10%〜約50%、好適には約20%のヘ
リウムが使用される。酸素および四塩化炭素の混合物を
使用する時には、約50%〜約80%、好適には約80
%の酸素が使用され、そして約10%〜約50%、好適
には約20%の四塩化炭素が使用される。
法において典型的に使用される。プラズマ装置は典型的
には圧力および真空の両者に耐えられる大容量の室を有
しているであろう。その室内に少なくとも1つの電極が
設置されるであろう。好適な装置はカリフォルニア州、
サンノゼのガソニックス(Gasonics)/IPLにより製造
されたガソニックス(Gasonics)Rプラズマ装置である
が、いずれの一般的なまたは同等な気体プラズマ装置で
も使用することができる。気体状混合物または気体をこ
れらの装置中でプラズマ状態を効果的に誘導するのに十
分な例えば高周波(Radio Frequency)電磁波、マイク
ロ波などの如き電磁エネルギーに露呈することによりそ
れらの気体をプラズマ状態まで高める。しかしながら、
直流、レーザーエネルギー、それらの同等物などを含む
気体をプラズマ状態に励起する他の手段を利用してもよ
い。所望するなら、針または手術器具を一般的なプラズ
マトーチに露呈することもできる。
な電磁エネルギーが気体に適用されるであろう。典型的
には使用されるエネルギーの量は約250W(0.12
ワット/M2)〜約2500ワット(1.2ワット/
M2)、より典型的には約300ワット(.014ワット
/M2)〜約1000ワット(0.46ワット/M2)、
そして好適には約400ワット(0.18ワット/M2)
〜約900ワット(0.42ワット/M2)であろう。も
ちろん、当技術の専門家は使用されるエネルギーの量が
気体流、気体タイプ、電極面積、および真空などを含む
工程パラメーター並びにプラズマ装置のタイプ、寸法、
条件および配置に応じて変動するであろうことを認識す
るであろう。
生成するのに十分な量の流速で流入するであろう。処理
装置の室は処理しようとする針または器具を効果的に含
有するのに十分な容量を有しているであろう。これらの
パラメーターは工程の特定パラメーターに応じて変動す
るであろうしそしてそれらは当技術の専門家により容易
に決められる。
統図は図1に示されているが、当技術の専門家は種々の
段階を除いてもまたは本発明の方法に加えてもよいこと
を認識するであろう。図1に示されているように、その
ような方法の最初の段階は針または手術器具10をプラ
ズマ処理装置20の室25中に充填することである。次
に、空気を室から効果的に除去しそしてプラズマを加え
るのに十分な真空を生ずるのに十分となるように室25
を真空30で引っ張る。典型的には、真空は約.25〜
約1トール、より典型的には約0.25〜約0.75トー
ル、そして好適には約0.3〜約0.5トールであろう
が、これは使用されるプラズマ装置のタイプおよび配置
により変動するであろう。次に、気体プラズマ50を効
果的に生成するのに十分な量の気体40が室25中に存
在するように、選択された気体または気体混合物40が
室25に充填される。典型的には使用される気体流40
の量は約50〜約500cc/分、より典型的には約1
00〜約500cc/分、そして好適には約200〜約
500cc/分であろうが、これは使用されるプラズマ
装置のタイプおよび配置により変動するであろう。次
に、気体プラズマ装置に電力をスイッチオンしそれによ
りエネルギー源60を活性化させ且つプラズマ50を生
成可能にし、そして針または手術器具10を気体プラズ
マ50に針または手術器具10の外表面上で効果的な不
動態化を効果的に生ずるのに十分な時間にわたり露呈す
る。典型的には、プラズマサイクル時間は約10〜約6
0分間、より典型的には約20〜約40分間、そして好
適には約30〜約45分間であるが、これは工程サイク
ル、工程パラメーター、並びに使用されるプラズマ装置
のタイプおよび配置により変動するであろう。次に、気
体40が排気口80から除去されそして室25に不活性
気体70、例えば窒素、が逆充填され、そして針または
器具を効果的に冷すのに十分な圧力に十分な時間量にわ
たり保たれる。例えば、針または器具10は冷却段階に
おいて約3〜約10分間、より典型的には約3〜約7分
間、そして好適には約3〜約5分間にわたり保たれる。
不活性気体圧力は、例えば、約0.05トール〜約1.0
トールであろう。最後に、不動態化された針または器具
10が気体プラズマ装置20の室25から除去される。
気体40は排気口80から除去されそしてこの方法にお
ける使用のために再循環されてもよい。
製造される酸化物層は下にある金属を腐食から効果的に
保護するのに十分な厚さであろう。典型的には、酸化物
層は一般的な厚さ、例えば1原子の厚さ、であろう。
ができる手術針には、先が尖ったまたは丸い貫通点およ
び縫合糸装着端部を有する一般的な手術針のいずれでも
包含される。縫合糸装着端部は縫合糸を受けるための溝
または出口のない穴を有していてもよい。本発明の方法
を使用して不動態化することができる手術器具には、一
般的な器具またはその部品、例えば針つかみ、はさみ、
鉗子、メス、カテーテル、切断器具、クランプ、鋸子な
どが包含される。ここで使用される手術器具という語は
手術器具の金属部分を含むと定義される。針および手術
器具は典型的には本発明の方法を使用して不動態化され
る外表面を有しているであろうが、これも不動態化され
るかもしれない内表面を有していてもよい。
説明する。
本の手術針をガソニックス(Gasonics)Rプラズマ装置の
室内に入れた。この室は約4ft3の容量を有してい
た。室への扉を密封しそして室を約0.15トールの真
空下で約1分間にわたり真空にして揮発分および不純物
を排除した。この室に次に50cc/分の酸素および5
0cc/分のヘリウムの混合物を約0.3〜約0.5トー
ルの圧力となるまで逆充填した。電力をスイッチオンす
る前に気体状混合物を室内で約2分間保った。次に、装
置に電力をスイッチオンしそして約500ワットの電力
水準に保たれている生じた気体状プラズマに針を約30
分間にわたり露呈した。次に、電力をスイッチオフしそ
して気体状混合物を室から排除した。次に、室に窒素を
充填しそして針が取り扱うのに十分なほど冷えるまで約
1.0トールの圧力に約3−5分間にわたり保った。針
を次に気体プラズマ装置の室から除去した。検査する
と、針の表面は不動態化されておりそして針は一般的な
厚さの均一な酸化物コーテイングを有していた。
動態化するための本発明の方法は多くの利点を有する。
驚くべきことに且つ予期せぬことに、化学浴または電気
化学浴を使用せずにしかもそれらに付随する蒸気、発光
および有害な廃棄物流を発生しない調節された方法で金
属合金手術針および手術器具の表面を不動態化すること
が今回可能になった。本発明のプラズマ法を使用する
と、気体状プラズマ剤を再循環することもできる。さら
に、針を不動態化するための高アンペア数の使用が排除
される。本発明のさらに別の利点は本発明の気体プラズ
マ法で処理された針は化学的または電気化学的方法の特
徴的欠点である金属の除去を受けないことである。本発
明の方法のさらに他の利点はそれが先行技術の従来の不
動態化方法より意義あるほど経済的であり且つ費用効果
的であることである。本発明の方法は従来の不動態化方
法に伴う安全問題も排除する。
て記載してきたが、当技術の専門家には特許請求されて
いる発明の精神および範囲から逸脱しない限りその形態
および詳細における種々の変更を行えるということが理
解されよう。
おりである。
プラズマに針の外表面を効果的に不動態化するのに十分
な時間にわたり十分な温度において露呈することを含ん
でなる、金属製手術針の表面を不動態化する方法。
および四弗化炭素の混合物を含んでなる、上記1の方
法。
び四弗化炭素の混合物を含んでなる、上記1の方法。
9重量%の酸素および約1重量%〜約50重量%のヘリ
ウムおよび約1重量%〜約40重量%の四弗化炭素を含
んでなる、上記1の方法。
T−420Fステンレス鋼、T−455ステンレス鋼、
およびチタンニッケルマルテンサイトステンレス鋼合金
よりなる群から選択される合金を含んでなる、上記1の
方法。
励起され、ここで該エネルギー源が高周波、マイクロ波
および直流放電よりなる群から選択される一員を含んで
なる、上記1の方法。
の方法。
物を含んでなる、上記1の方法。
物を含んでなる、上記1の方法。
体状プラズマに器具の外表面を効果的に不動態化するの
に十分な時間にわたり十分な温度において露呈すること
を含んでなる、金属製手術器具の表面を不動態化する方
法。
ムおよび四弗化炭素の混合物を含んでなる、上記10の
方法。
ンおよび四弗化炭素の混合物を含んでなる、上記10の
方法。
99重量%の酸素および約1重量%〜約50重量%のヘ
リウムおよび約1重量%〜約40重量%の四弗化炭素を
含んでなる、上記10の方法。
鋼、T−420Fステンレス鋼、T−455ステンレス
鋼、およびチタンニッケルマルテンサイトステンレス鋼
合金よりなる群から選択される合金を含んでなる、上記
10の方法。
り励起され、ここで該エネルギー源が高周波、マイクロ
波および直流放電よりなる群から選択される一員を含ん
でなる、上記10の方法。
10の方法。
合物を含んでなる、上記10の方法。
合物を含んでなる、上記10の方法。
て内表面も不動態化される、上記1の方法。
して内表面も不動態化される、上記10の方法。
す。
Claims (2)
- 【請求項1】 外表面を有する金属製手術針を気体状プ
ラズマに針の外表面を効果的に不動態化するのに十分な
時間にわたり十分な温度において露呈することを含んで
なる、金属製手術針の表面を不動態化する方法。 - 【請求項2】 外表面を有する金属製手術器具を気体状
プラズマに器具の外表面を効果的に不動態化するのに十
分な時間にわたり十分な温度において露呈することを含
んでなる、金属製手術器具の表面を不動態化する方法。
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US08/622215 | 1996-03-27 |
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