JPH10240306A - 制御命令演算処理装置 - Google Patents

制御命令演算処理装置

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JPH10240306A
JPH10240306A JP3875397A JP3875397A JPH10240306A JP H10240306 A JPH10240306 A JP H10240306A JP 3875397 A JP3875397 A JP 3875397A JP 3875397 A JP3875397 A JP 3875397A JP H10240306 A JPH10240306 A JP H10240306A
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JP
Japan
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instruction
processor
code
data
execution
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Application number
JP3875397A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsunoda
裕明 角田
Akio Toda
明男 戸田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用プロセッサ13の性能に左右されない
で、専用プロセッサ16のH/W性能を低下させること
なく、命令実行の高速化を図る。 【解決手段】 プロセッサ16による命令実行結果であ
るステータスレジスタ23のデータをステータス解析手
段24で解析し、正常に実行されていればプロセッサ1
3からの同期を待つことなく、次の命令実行を自動的に
行う。そして、プロセッサ13にはダミーで正常実行の
値を返しておく。さらに、エラー等の例外が発生したと
きにはプロセッサ16の命令実行動作を停止させて、プ
ロセッサ13へはそのときのステータスレジスタ23の
データを返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は産業用プラントコ
ントローラ等の制御命令、即ちPOL(Process
oriented language)命令を汎用プ
ロセッサ(MPU)と専用プロセッサとの組み合わせに
よるマルチプロセッサ方式で実行する制御命令演算処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は特開平7−271413号公報
に記載されている制御命令演算処理装置の構成図であ
る。図12において、1は命令実行の一連の動作を管理
し、命令実行のタイミングを生成する汎用MPUのプロ
セッサ、2はPOL言語による命令が格納されているコ
ードメモリ、3はPOL言語による命令の実行で使用す
るデータを格納するデータメモリ、4はプロセッサ1か
らの実行要求を受けて命令を実行する専用のプロセッサ
で、5〜12で構成している。5はプロセッサ1と接続
されて、プロセッサ1のアクセス内容を解析するMPU
インターフェイス手段、6はコードメモリ3にアクセス
してPOL言語の命令をフェッチするコードインターフ
ェイス手段、7はインタ−フェイス手段6でフェッチし
た命令から命令固有の動作を解析するデコーダ、8はデ
コーダ7によって解析された命令の動作を行う命令実行
制御手段、9はデータメモリ3にアクセスするデータイ
ンターフェイス手段、10は演算に必要なレジスタ群等
を内蔵し、命令実行に必要な算術や論理演算を行う演算
処理手段、11は実行結果のデータを格納するステータ
スレジスタ、12はステータスレジスタ11に格納され
た実行結果をプロセッサ1に渡すデータバッファであ
る。
【0003】次に動作について説明する。図12におい
て、命令の実行はプロセッサ1からプロセッサ4のステ
ータスレジスタ11へのリードアクセスで行われる。M
PUインターフェイス手段5がアドレス/コマンド線1
aを介してアドレスを受け取ると、命令実行要求5aを
出力して命令実行制御手段8を起動させる。これによ
り、命令の実行を開始する。まず、命令をフェッチする
ためにコードフェッチ要求8aをコードインターフェイ
ス手段6に通知する。コードインターフェイス手段6で
は、予め設定されたプログラムカウンタに従ってコード
メモリ2に対して、命令に対応したアドレスSAを出力
する。そして、アドレスSAに該当した命令をデータラ
インCDを介してリードし、コードインターフェイス手
段6にフェッチする。コードインターフェイス手段6に
フェッチした命令は内部コードバス6aを介してデコー
ダ7に送られる。
【0004】命令は、デコーダ7で解析されて、命令実
行に必要なタイミング制御等の動作情報7aを命令実行
制御手段8に出力する。そして、デコーダ7は算術・論
理等の演算の種類を示す演算要求7bを演算処理手段1
0に出力する。さらに、データメモリ3のデータが演算
に必要であれば、データリード要求7cをデータインタ
ーフェイス手段9に出力する。演算処理手段10では内
部レジスタのデータを使用するか、又はデータインター
フェイス手段9から送られてくるデータ9aを使用して
演算を実行する。実行結果は演算処理手段10の内部レ
ジスタに格納される。エラー発生等の例外情報は実行結
果のデータ10aとしてステータスレジスタ11へ出力
される。そして、ステータスレジスタ11のステータス
データ11aはデータバッファ12に送られる。データ
バッファ12はMPUインターフェイス手段5が出力す
るデータバッファ制御データ5bによって制御され、ス
テータスレジスタ11から受けたステータスデータ11
a をデータ/応答線12aを介してプロセッサ1に返
す。以上の動作により、両プロセッサ1、4の同期動作
による命令の1命令実行が完了する。
【0005】プロセッサ4による命令の1命令実行は図
13ののタイミングチャートに示すように、プロセッサ
4の内部でコードフェッチ(CF)、デコード(DE
C)、実行(EX)、及びライトバック(WB)の4ス
テージで構成し、パイプライン処理する。さらに、各ス
テージを重ね合わせることにより高速の命令実行を行わ
せることができる。なお、図13に示すSCLKは図1
2の構成において使用するシステムクロックである。こ
の場合、1ステージを2クロックで実現したもので、見
かけ上では2クロックサイクルで1命令の実行完了が可
能となる。
【0006】プロセッサ4のパイプライン動作は、プロ
セッサ1との同期をとることによって変わってくる。図
14はプロセッサ4を管理するためにプロセッサ1で実
行するプログラムの処理を示すフローチャートである。
図14において、ステップS1ではプロセッサ4を動作
させるのに必要な、プログラムカウンタ等のレジスタ設
定の初期化(H/Wコンフィギュレーション)を行う。
そして、初期化が終了した後、ステップS2でプロセッ
サ4を起動(命令実行起動)する。ステップS3でステ
ータスレジスタ11をリード(ステータスリード)す
る。次に、ステップS4でデータバッファ12を介して
返されたデータを解析し、プロセッサ4で実行した命令
にエラー等の例外情報が格納されているかチェックす
る。ステップ5では例外情報が格納されていれば、ステ
ップS6でプロセッサ1での処理を行う。また、ステッ
プ5で正常に実行されていれば、ステップS3に戻ると
いう分岐チェックを行う。すなわち、プロセッサ1では
プロセッサ4による命令実行をステップS3、S4及び
S5のループで管理する。例えばx86系のMPUを使
用した場合、ステップS3ではmov、ステップ4では
test、ステップS5ではjzというアセンブラで記
述される。
【0007】プロセッサ1のプログラムとプロセッサ4
とが同期をとりながら実行される場合の動作を示すタイ
ミングチャートを図15に示す。図14及び図15にお
いて、プロセッサ1のステータスレジスタ11へのリー
ドアクセス(ステップS3)はADSで開始される。そ
して、プロセッサ4のステータスレジスタ11からRD
Yのタイミングで返り値PDが返される。このリードア
クセス(ステップS3)の間隔はプロセッサ4の性能に
左右されるが、図15では例えば3クロックの場合につ
いて示している。ステップS4及びS5はプロセッサ1
の性能に左右されるが、通常1クロック/命令で処理さ
れる。したがって、プロセッサ1でプロセッサ4による
命令実行をステップS3(mov)、ステップS4(t
est)及びステップS5(jz)のループで管理した
場合、合計5クロックのサイクルで行われることにな
る。このように、プロセッサ1の同期をとることによっ
て、図15に示すように1命令につき3クロック分が”
idle”という形でロスされることになる。
【0008】また、コードメモリ2に使用するRAM等
の素子が遅い場合にはコードフェッチに時間がかかるの
で、図16に示すようにパイプライン化された各ステー
ジの重ね合わせがずれてしまうことがある。このため
に、プロセッサ4のH/W性能が速くなっても効率よく
実行を行うことができない。
【0009】従来の制御命令演算処理装置は以上のよう
に構成されているので、次のような問題点があった。 (1)両プロセッサ1、4が1命令毎に同期をとりなが
ら命令実行を進めた場合、プロセッサ1で処理している
間は、プロセッサ4が次の実行に移れなくなる期間(i
dle)が発生する。プロセッサ1のH/W性能、若し
くはプログラムの性能によって”idle”は変化する
が、遅いプロセッサ1の場合にはプロセッサ4の”id
le”として浪費される期間がさらに長くなる。また、
高速のプロセッサ1を選択した場合でも”idle”が
なくなることはないので、プロセッサ4のH/W性能を
十分に発揮できない。
【0010】また、プロセッサ1によるステータスレジ
スタ11へのアクセスを受けた後、命令のフェッチ動作
から命令の実行が開始されるため、コードメモリ2に低
速のメモリを採用した場合、メモリ素子のアクセス速度
にプロセッサ4の命令実行が大きく左右される。
【0011】また、コードメモリ2からフェッチされた
命令にパリティエラーが発生した場合、不正命令であっ
た場合等には、プロセッサ4が誤動作する可能性があ
る。
【0012】コードメモリ2が初期化されていない場
合、命令が配置されていない空きエリアのコードフェッ
チ動作でエラー検出してしまう。つまり、パイプライン
動作により命令のプリフェッチを行なうが、実際には直
前の命令が分岐命令の場合は、プリフェッチされた命令
は捨てられるにも関わらず、捨てられるはずの命令でも
エラー検出してしまう。
【0013】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、命令を実行する第1のプロセッ
サが数値演算処理を行う第2のプロセッサの性能に左右
されずに、H/W性能を発揮して命令実行を行うことが
できる制御命令演算処理装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
制御命令演算処理装置は、命令を実行する第1のプロセ
ッサと、数値演算処理を行う第2のプロセッサと、命令
のコードが格納されているコードメモリと、第1のプロ
セッサが命令の実行上で使用するデータメモリとから構
成され、第1のプロセッサ内部のMPUインターフェイ
スで両プロセッサ間の協調をとって協調動作により命令
を実行する制御命令演算処理装置において、第1のプロ
セッサの内部に命令の実行結果を格納するステータスレ
ジスタと、このステータスレジスタのデータを解析し命
令が正常に実行されているときには、両プロセッサ間の
同期動作を解除する同期化信号を出力するステータス解
析手段とを設けたものである。
【0015】請求項2の発明に係わる制御命令演算処理
装置は、コードメモリからフェッチした命令を格納する
コードバッファを第1のプロセッサの内部に設け、第2
のプロセッサからの命令のアドレスを示すプログラムカ
ウンタを設定するタイミングで、コードバッファへの命
令のプリフェッチを行うようにしたものである。
【0016】請求項3の発明に係わる制御命令演算処理
装置は、コードメモリから読み出した命令のパリティチ
ェック及び不正命令チェックを行うコードチェック手段
と、このコードチェック手段でエラー検出した命令を不
正な動作を行わない情報に補正するコードエンコーダと
を第1のプロセッサの内部に設けたものである。
【0017】請求項4の発明に係わる制御命令演算処理
装置は、コードメモリから読み出した命令のパリティチ
ェック及び不正命令チェックを行いエラー検出した不正
情報を出力するコードチェック手段と、命令を格納する
とともに命令を格納するタイミングで不正情報を不正情
報ビットに格納し、命令を実行するタイミングで不正情
報をステータスレジスタに格納するコードバッファとを
第1のプロセッサ内に設けたものである。
【0018】請求項5の発明に係わる制御命令演算処理
装置は、コードメモリから読み出した命令のパリティチ
ェック及び不正命令チェックを行いエラー検出した不正
情報を出力するコードチェック手段と、命令を格納する
とともに命令を格納するタイミングで不正情報を不正情
報ビットに格納して、命令を実行するタイミングで不正
情報をステータスレジスタに格納し、第2のプロセッサ
から参照可能にしたコードバッファと、エラー検出した
命令を不正情報により不正な動作を行わない情報に補正
するコードエンコーダとを第1のプロセッサ内に設けた
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の構成図である。図
1において、13は命令実行の一連の動作を管理し、命
令実行のタイミングを生成する汎用MPUのプロセッサ
で、アドレス/コマンド線13aを介してアドレスを出
力する。14は例えばPOL言語による命令が格納され
ているコードメモリ、15は例えばPOL言語による命
令の実行で使用するデータを格納するデータメモリ、1
6はプロセッサ13からの実行要求を受けて命令を実行
する専用のプロセッサで、後述の17〜26で構成され
ている。17はMPUインターフェイス手段で、プロセ
ッサ13のアクセス内容を解析して命令実行要求17
a、データバッファ制御信号17b及びステータス切替
信号17cを出力する。18は命令の動作を行う命令実
行制御手段で、コードフェッチ要求18aを出力する。
19はコードインターフェイス手段で、コードメモリ1
4にアクセスしてアドレスSAに対応した命令をデータ
ラインCDを介してフェッチし、内部コードバス19a
から出力する。20はコードインターフェイス手段19
でフェッチした命令から命令固有の動作を解析するデコ
ーダで、動作情報20a、演算要求20b及びデータリ
ード要求20cを出力する。
【0020】21はデータメモリ15にアクセスして演
算中に使用するデータをフェッチするデータインターフ
ェイス手段で、データ21aを後述の演算処理手段22
へ出力する。22は演算に必要なレジスタ群等を内蔵
し、命令実行に必要な算術や論理演算を行う演算処理手
段で、エラー発生などの例外情報をデータ22aで後述
のステータスレジスタ23に出力する。23は実行結果
を格納するステータスレジスタで、ステータスデータ2
3aを出力する。24はステータスレジスタ23のデー
タを解析するステータス解析手段で、MPUインターフ
ェイス手段17へ同期化信号24aを出力し、命令実行
制御手段18へ命令実行継続要求24bを出力する。2
5はデータエンコーダで、異常発生時にはステータスデ
ータ23aを、正常実行時には汎用プロセッサ1が誤動
作しない情報、例えばNOP(Nooperatio
n)を後述のデータバッファ26へ出力する。26はス
テータスレジスタ23に格納された実行結果をデータ/
応答線26aを介してプロセッサ13に渡すデータバッ
ファである。
【0021】次に動作について説明する。図1及び図2
のタイミングチャートにおいて、命令の実行はプロセッ
サ13からプロセッサ16のステータスレジスタ23へ
のリードアクセスがADSで行われる。MPUインター
フェイス手段17がアドレス/コマンド線13aを介し
てアドレスを受け取ると、命令実行要求17aを出力し
て命令実行制御手段18を起動させる。これにより命令
の実行を開始する。まず、命令をフェッチするためにコ
ードフェッチ要求18aをコードインターフェイス手段
19に通知する。コードインターフェイス手段19で
は、予め設定されたプログラムカウンタに従ってコード
メモリ14に対して、命令に対応したアドレスSAを出
力する。そして、アドレスに該当した命令をデータライ
ンCDを介してリードし、コードインターフェイス手段
19にコードフェッチ(CF)する。コードインターフ
ェイス手段19にフェッチした命令は内部コードバス1
9aを介してデコーダ20に送られる。
【0022】命令はデコーダ20で解析(DEC)され
て、命令実行に必要なタイミングで制御等の動作情報2
0aを命令実行制御手段18に出力する。そして、デコ
ーダ20は算術/論理等の演算の種類を示す演算要求2
0bを演算処理手段22に出力する。さらに、データメ
モリ15のデータが演算に必要であれば、データリード
要求20cをデータインターフェイス手段21に出力す
る。演算処理手段22では内部レジスタのデータを使用
するか、又はデータインターフェイス手段21から送ら
れてくるデータ21aを使用して演算を実行(EX)す
る。実行結果は演算処理手段22の内部レジスタに格納
(WB)される。ステータスレジスタ23のステータス
データ23aをステータス解析手段24で一つの命令毎
に解析し、命令の実行結果が正常であれば次の命令実行
に移行させるために命令実行継続要求24bを命令実行
制御手段18へ出力する。命令実行制御手段18は命令
実行継続要求24bを受けたことにより、MPUインタ
ーフェイス手段17からの命令実行要求17aの有無に
関わらずに、次の命令実行を開始する。
【0023】一方、命令の正常実行が行われている間
は、ステータス解析手段24からMPUインターフェイ
ス手段17へ同期化信号24aを出力しておく。これに
より、MPUインターフェイス手段17がプロセッサ1
3からのステータスレジスタ23へのアクセスを認識し
てデータバッファ制御信号17bを出力し、プロセッサ
16による命令実行完了と同期させることなく、実行結
果をデータ/応答線26aを介してプロセッサ13へ返
す。データ/応答線26aから返されるデータは、プロ
セッサ13のプログラムではステータスとして認識され
るため、プロセッサ13のプログラムが誤動作しないよ
うなデータにしておく必要がある。例えば、ステータス
レジスタ23のデータが”0”か否かで動作が変わるプ
ログラムの場合には、正常実行中においては例えば、正
常実行を示す”0”を強制的に返すなどの処理が必要で
ある。この制御はMPUインターフェイス手段17から
のステータス切替信号17cを使用してデータエンコー
ダ25において行われる。
【0024】プロセッサ16による命令の実行中にエラ
ーが発生する等の例外が生じた場合には、プロセッサ1
3での処理が必要になるので、プロセッサ16での次の
命令を停止させておく必要がある。これはステータスレ
ジスタ23のデータをステータス解析手段24で解析し
て判断し、例外発生の場合には命令実行継続要求24b
を非活性化して、命令実行制御手段18の次の命令実行
を停止させる。また、例外発生の場合、活性化された同
期化信号24aがステータス解析手段24から出力され
て両プロセッサ13、16の同期動作が行われ、MPU
インターフェイス手段17からのステータス切替信号1
7cによりデータエンコーダ25から、例外発生を示す
ステータスレジスタ23のデータ(PD)をプロセッサ
13に出力する。
【0025】以上により、プロセッサ16は命令の正常
な実行中にはプロセッサ13との同期動作を行わないの
で、H/W処理性能を十分に生かして命令の実行を高速
化することができる。また、図12に示した従来の構成
でのプロセッサ1のプログラムは改修を加えることな
く、この発明を適用することができる。
【0026】実施の形態2.図3は実施の形態2の構成
図である。図3において、13〜15、18〜23及び
26は実施の形態1に示したものと同様のものである。
27はプロセッサ13からの実行要求を受けて命令を実
行する専用のプロセッサで、18〜23、26及び後述
の28、29で構成されている。28はプロセッサ13
のアクセス内容を解析して命令実行要求28a及びデー
タバッファ制御信号28bを出力するMPUインターフ
ェイス手段、29は同期化信号29a及び命令実行継続
要求29bを出力するステータス解析手段である。
【0027】次に動作について説明する。図3及び図4
のタイミングチャートにおいて、命令の実行はプロセッ
サ13からプロセッサ27のステータスレジスタ23へ
のリードアクセスで行われる。そして、MPUインター
フェイス手段28が命令実行要求28aを出して命令実
行制御手段18を起動させる。これにより命令の実行を
開始する。まず、命令をフェッチするためにコードフェ
ッチ要求18aをコードインターフェイス手段19に通
知する。コードインターフェイス手段19では、予め設
定されたプログラムカウンタに従ってコードメモリ14
に対して、命令に対応したアドレスSAを出力する。そ
して、アドレスに該当した命令をデータラインCDを介
してリードし、コードインターフェイス手段19にコー
ドフェッチ(CF)する。コードインターフェイス手段
19にフェッチした命令は内部コードバス19aを介し
てデコーダ20に送られる。
【0028】一方、デコーダ20に転送された命令は解
析(DEC)されて、命令実行に必要なタイミングで制
御等の動作情報20aを命令実行制御手段18に出力す
る。そして、デコーダ20は算術/論理等の演算の種類
を示す演算要求20bを演算処理手段22に出力する。
さらに、データメモリ15のデータが演算に必要であれ
ば、データリード要求20cをデータインターフェイス
手段21に出力する。演算処理手段22では内部レジス
タのデータを使用するか、又はデータインターフェイス
手段21から送られてくるデータ21aを使用して演算
を実行(EX)する。実行結果は演算処理手段22の内
部レジスタに格納(WB)される。
【0029】さらに、ステータスレジスタ23のステー
タスデータ23aをステータス解析手段29で一つの命
令毎に解析し、命令の実行結果が正常であれば次の命令
実行に移行させるために命令実行継続要求29bを命令
実行制御手段18へ出力する。命令実行制御手段18は
命令実行継続要求29bを受けたことにより、MPUイ
ンターフェイス手段28からの命令実行要求28aの有
無に関わらず、次の命令を実行する。また、正常実行時
には同期化信号29aが非活性化されて同期動作を解除
し、プロセッサ13からプロセッサ27のステータスレ
ジスタ23へのアクセスを図4のADSのように認識す
る。そして、プロセッサ13が返り値を待っていても、
プロセッサ13へはプロセッサ27はADSに対する応
答(RDY)及びステータレジスタ23のデータ(P
D)を返さない。
【0030】命令実行中にエラーが発生する等の例外が
生じた場合には、プロセッサ13でのエラー処理が必要
になるので、プロセッサ27における次の命令を停止さ
せておく。即ち、ステータスレジスタ23のデータをス
テータス解析手段29で解析して、例外発生時には命令
実行継続要求29bを非活性化することにより、命令実
行制御手段18の命令実行を停止させる。また、エラー
などの例外発生時にステータス解析手段29が出力する
MPU同期化信号29aが活性化されることにより、M
PUインターフェイス手段28からデータバッファ制御
信号28bが出力され、ステータスレジスタ23のステ
ータスデータ23aをデータバッファ26を経由してプ
ロセッサ13へ出力する。
【0031】以上により、プロセッサ27は命令の実行
時にはプロセッサ13との同期動作を行わないで、H/
W処理性能を十分に生かして命令の実行を高速処理でき
る。また、図12の従来の構成でのプロセッサ1のプロ
グラムは改修を加えることなく、この発明を適用するこ
とができる。
【0032】実施の形態3.図5は実施の形態3の構成
図である。図5において、13〜15、18及び20〜
26は実施の形態1のものと同様である。30はプロセ
ッサ13からの実行要求を受けて命令を実行する専用の
プロセッサで、18、20〜26及び後述の31〜33
で構成されている。31はMPUインターフェイス手段
で、プロセッサ13のアクセス内容を解析して命令実行
要求31a、データバッファ制御信号31b、ステータ
ス切替信号31c及び後述のコードインターフェイス手
段32の起動信号31dを出力する。32はコードイン
ターフェイス手段で、アドレスSA及びコードバッファ
バス32aを介してフェッチした命令を出力する。33
はフェッチした複数の命令を格納できるサイズを有する
コードバッファで、内部コードバス33aを介して命令
を出力し、コードインターフェイス手段32へプリフェ
ッチ要求33bを出力する。
【0033】次に動作について説明する。図5、図6の
タイミングチャート及び図14のフローチャートにおい
て、命令の実行はプロセッサ13からプロセッサ30の
ステータスレジスタ23へのリードアクセスで行われ
る。プロセッサ13のプログラムの実行において、図1
4のステップS1でプロセッサ30のプログラムカウン
タ値(PC)の設定が行われているので、プロセッサ1
3のアクセスによりMPUインターフェイス手段31が
PC設定を認識する。これにより、MPUインターフェ
イス手段31からコードインターフェイス手段32へ起
動信号31dが出力される。起動信号31dを受けたコ
ードインターフェイス手段32は、図6に示すようにP
Cの初期値nをもとに、コードメモリ14に対してアド
レスSAを出力する。そして、アドレスSAに対応した
命令(C1、C2、C3、C4…)をフェッチしてコー
ドバッファ33に格納する。命令はコードバッファ33
が一杯になるまで、アドレスSAをインクリメントしな
がらバースト動作でリードされる(プリフェッチ)。
【0034】プロセッサ13による初期化動作が完了
し、プロセッサ30に対する命令実行起動が発行される
と、命令実行制御手段18がコードバッファ33に対し
てコードフェッチ要求18aを出力する。コードバッフ
ァ33に格納されている命令は内部コードバス33aを
介してデコーダ20へ送られる。この場合、コードメモ
リ14の命令が既にコードバッファ33にプリフェッチ
されており、フェッチ速度はコードメモリ14の性能に
左右されることなく、最適の速度を採用することができ
る。また、コードバッファ33は一般的なFIFO(先
入れ先出し)構造とし、命令実行の進行に従って少しで
も空きができれば、コードインターフェイス手段32に
プリフェッチ要求33bを出力して、次の命令をプリフ
ェッチしておくように動作する。コードバッファ33は
キャッシュ構造のものでも同様の効果を有する。
【0035】なお、デコーダ20が演算処理手段22へ
演算要求20bを出力し、データインターフェイス手段
21へデータリード要求20cを出力してから以降の動
作は実施の形態1と同様である。即ち、演算処理手段2
2の実行結果は演算処理手段22の内部レジスタに格納
される。そして、ステータスデータ23aをステータス
解析手段24で一つの命令毎に解析し、命令の実行結果
が正常であれば命令実行継続要求24bを命令実行制御
手段18へ出力する。命令実行継続要求24bを受けた
命令実行制御手段18はMPUインターフェイス手段3
1からの命令実行要求31aの有無に関わらずに、次の
命令実行を開始する。
【0036】一方、命令の正常実行が行われている間
は、ステータス解析手段24からMPUインターフェイ
ス手段31へ同期化信号24aを出力しておく。これに
より、MPUインターフェイス手段31がプロセッサ1
3からのステータスレジスタ23へのアクセスを認識し
てデータバッファ制御信号31bを出力し、プロセッサ
30による命令実行完了と同期させることなく、実行結
果をデータ/応答線26aを介してプロセッサ13へ返
す。データ/応答線26aから返すデータは、例えばス
テータスレジスタ23のデータが”0”か否かで動作が
変わるプログラムの場合には、正常実行中においては例
えば正常実行を示す”0”をダミーで強制的に返すなど
の制御をデータエンコーダ25が行う。
【0037】プロセッサ30による命令実行中にエラー
が発生する等の例外が生じた場合にはプロセッサ13で
の処理が必要になるので、プロセッサ30での次の命令
を停止させる。これはステータスレジスタ23のデータ
を解析して判断し、例外発生の場合には命令実行継続要
求24bを非活性化して、命令実行制御手段18の次の
命令実行を停止させる。また、例外発生の場合、活性化
された同期化信号24aにより両プロセッサ13、30
の同期動作が行われて、データエンコーダ25から例外
発生を示すステータスレジスタ23のデータをプロセッ
サ13に出力する。
【0038】以上のように、命令実行の進行によりコー
ドバッファ33に空きができると、コードバッファ33
からプリフェッチ要求33bを出力して、次の命令をプ
リフェッチするように動作するので、コードメモリ14
に低速の素子を用いてもプロセッサ30の動作を高速に
行うことができる。
【0039】実施の形態4.図7は実施の形態4の構成
図である。図7において、13〜15、17〜22及び
24〜26は実施の形態1のものと同様である。34は
プロセッサ13からの実行要求を受けて命令を実行する
専用のプロセッサで、17〜22、24〜26及び後述
の35〜37で構成されている。35はコードチェック
手段で、コードインターフェイス手段19がフェッチし
た命令についてパリティエラー、不正命令等のチェック
を行い、エラー検出した不正情報35aを出力する。3
6はコードエンコーダで、不正情報35aが活性化され
ていれば、例えばNOP(NoOperation)命
令等の命令実行制御手段18が不正な動作を行わない情
報に変換し、不正情報35aが非活性化されていれば、
命令をそのままとして内部コードバス36aを介して出
力する。37はステータスレジスタで、演算処理手段2
2から例外情報のデータ22a及びコードチェック手段
35からの不正情報35aを格納し、ステータスデータ
37aとして出力する。
【0040】次に動作について説明する。図7におい
て、命令の実行はプロセッサ13からプロセッサ34の
ステータスレジスタ37へのリードアクセスで行われ
る。MPUインターフェイス手段17がアドレス/コマ
ンド線13aを介してアドレスを受け取ると、命令実行
要求17aを出力して命令実行制御手段18を起動させ
る。まず、命令をフェッチするためにコードフェッチ要
求18aをコードインターフェイス手段19に通知す
る。コードインターフェイス手段19では、予め設定さ
れたプログラムカウンタに従ってコードメモリ14に対
して、命令に対応したアドレスSAを出力し、該当した
命令をデータラインCDを介してフェッチする。
【0041】コードインターフェイス手段19でフェッ
チされた命令をコードチェック手段35で解析し、パリ
ティエラー、不正命令等のチェックを行う。そして、パ
リティエラー、不正命令の情報は不正情報35aとして
コードエンコーダ36に送る。コードエンコーダ36で
は不正情報35aが活性化していれば、命令実行制御手
段18が不正な動作を行わない命令に補正してデコーダ
20に転送し、不正情報35aが非活性化していれば、
通常の正しい命令を通過させてデコーダ20に転送す
る。従って、不正情報35aが非活性のときは、正常な
命令実行を行うことができる。また、不正情報35aは
例外発生としてステータスレジスタ37にも格納され
る。そして、不正情報35aをステータスレジスタ37
に格納するタイミングでステータス解析手段24で一つ
の命令毎に解析して、プロセッサ34による命令実行を
停止させるとともにプロセッサ13に通知する。
【0042】一方、デコーダ20に転送された命令は解
析されて、命令実行に必要なタイミングで制御等の動作
情報20aを命令実行制御手段18に出力する。そし
て、デコーダ20は算術/論理等の演算の種類を示す演
算要求20bを演算処理手段22に出力する。さらに、
データインターフェイス手段21のデータが演算に必要
であれば、データリード要求20cをデータインターフ
ェイス手段21に出力する。演算処理手段22では内部
レジスタのデータを使用するか、又はデータインターフ
ェイス手段21から送られてくるデータ21aを使用し
て演算を実行する。実行結果は演算処理手段22の内部
レジスタに格納される。ステータスレジスタ37のステ
ータスデータ37aをステータス解析手段24で解析
し、命令の実行結果が正常であれば次の命令実行に移行
させるために命令実行継続要求24bを命令実行制御手
段18へ出力する。命令実行制御手段18は命令実行継
続要求24bを受けたことにより、MPUインターフェ
イス手段17からの命令実行要求17aの有無に関わら
ずに、次の命令実行を開始する。
【0043】一方、命令の正常実行が行われている間
は、ステータス解析手段24からMPUインターフェイ
ス手段17へ同期化信号24aを出力しておく。これに
より、MPUインターフェイス手段17がプロセッサ1
3からのステータスレジスタ37へのアクセスを認識し
てデータバッファ制御信号17bを出力し、プロセッサ
16による命令実行完了と同期させることなく、実行結
果をデータ/応答線26aを介してプロセッサ13へ返
す。データ/応答線26aから返されるデータは、プロ
セッサ13のプログラムではステータスとして認識され
るため、プロセッサ13のプログラムが誤動作しないよ
うなデータにしておく必要がある。例えば、ステータス
レジスタ37のデータが”0”か否かで動作が変わるプ
ログラムの場合には、正常実行中においては例えば、正
常実行を示す”0”を強制的に返すなどの処理が必要で
ある。この制御はMPUインターフェイス手段17から
のステータス切替信号17cを使用してデータエンコー
ダ25において行われる。
【0044】プロセッサ34で正常に命令が実行されて
いる間は、プロセッサ13との同期動作を行うことな
く、プロセッサ34での命令の実行が継続して行われ
る。この場合、プロセッサ13のステータスレジスタ3
7へのアクセスでは、”0”データ等の正常に実行して
いるというデータをダミーでリードさせておく。そし
て、エラーなどのプロセッサ34で処理できないような
例外が発生すると、ステータス解析手段24から同期化
信号24aが出されて両プロセッサ13、34間の同期
動作が行われる。
【0045】プロセッサ34による命令の実行中にエラ
ーが発生する等の例外が生じた場合には、プロセッサ1
3での処理が必要になるので、プロセッサ34での次の
命令を停止させておく必要がある。これはステータスレ
ジスタ37のデータをステータス解析手段24で解析し
て判断し、例外発生の場合には命令実行継続要求24b
を非活性化して、命令実行制御手段18の次の命令実行
を停止させる。また、例外発生の場合、活性化された同
期化信号24aがステータス解析手段24から出力され
て両プロセッサ13、34の同期動作が行われ、MPU
インターフェイス手段17からのステータス切替信号1
7cによりデータエンコーダ25から、例外発生を示す
ステータスレジスタ37のデータをプロセッサ13に出
力する。
【0046】以上のように、コードメモリからフェッチ
した命令からエラー検出した不正情報により不正な動作
を行わない命令に補正してから命令を実行するので、エ
ラー検出した命令による誤動作を防止できる。
【0047】実施の形態5.図8は実施の形態5の構成
図である。図8において、13〜15,18,20〜2
2及び24〜26は実施の形態1のものと同様であり、
31及び32は実施の形態3のものと同様であり、さら
に37は実施の形態4のものと同様のものである。38
はプロセッサ13からの実行要求を受けて命令を実行す
る専用のプロセッサで、18,20〜22,24〜2
6,31,32,37及び後述の39及び40で構成さ
れている。39はコードチェック手段で、コードインタ
ーフェイス手段32でフェッチされた命令を解析し、パ
リティエラー、不正命令等のチェックを行い、不正情報
39aを出力する。40は不正情報39aを格納する不
正情報ビット40aを有するコードバッファで、コード
インターフェイス手段32がフェッチした命令を格納す
るタイミングで、一つのの命令に対して不正情報ビット
40aの1ビットが対応するように格納され、内部コー
ドバス40bを介して出力される。また、不正情報39
aは不正情報線40cを介してステータスレジスタ37
へも出力される。
【0048】次に動作について説明する。図8及び図9
の構成図において、命令の実行はプロセッサ13からプ
ロセッサ38のステータスレジスタ37へのアクセスで
行われる。これにより、MPUインターフェイス手段3
1からコードインターフェイス手段32へ起動信号31
dが出力される。起動信号31dを受けたコードインタ
ーフェイス手段32は、コードメモリ14に対してアド
レスSAを出力する。そして、アドレスSAに対応した
命令(C1、C2…)をフェッチしてコードバッファ4
0に格納する。さらに、コードインターフェイス手段3
2がフェッチした命令をコードチェック手段39で解析
して、パリティエラー、不正命令等のチェックを行い、
不正情報39aを出力する。そして、コードインターフ
ェイス手段32でフェッチされた命令をコードバッファ
40に格納するタイミングで、不正情報39aを不正情
報ビット40aに各命令と対応づけて格納する。例え
ば、図9に示すように命令C1に対するチェック結果を
E1とし、C2に対する結果をE2として各々が対応す
るように格納される。
【0049】また、命令実行要求31aを受けた命令実
行制御手段18は、コードバッファ40に対してコード
フェッチ要求18aを出力する。そして、コードバッフ
ァ40に格納されている命令が内部コードバス40bを
介してデコーダ20に出力される。このとき、対応する
命令の不正情報ビット40aの不正情報39aも読み出
されて不正情報線40cを介してステータスレジスタ3
7に格納される。即ち、図9に示すように命令C1が読
み出されると同時にE1がステータスレジスタ37に、
そしてC2が読み出されたときには同時にE2がステー
タスレジスタ37に格納される。例えば、命令C2に対
応するE2がエラーであることを示していれば、C2を
読み出したときに例外発生としてE2がステータスレジ
スタ37に格納される。
【0050】プロセッサ38による命令実行中にエラー
が発生する等の例外が生じた場合にはプロセッサ13で
の処理が必要になるので、プロセッサ38での次の命令
を停止させる。これはステータスレジスタ37のデータ
をステータス解析手段24で一つの命令毎に解析して判
断し、例外発生の場合には実行継続要求24bを非活性
化して、命令実行制御手段18の次の命令実行を停止さ
せる。また、例外発生の場合、活性化された同期化信号
24aにより両プロセッサ13,38の同期動作が行わ
れて、データエンコーダ25から例外発生を示すステー
タスレジスタ37のデータをプロセッサ13に出力す
る。
【0051】コードバッファ40には不正情報40aを
検出した命令がそのままの状態で保存されるため、コー
ドバッファ40をプロセッサ13からリードできる構成
にしておくことにより、プロセッサ13によるコードメ
モリ14の再読み込みの必要がなくなる。従って、直接
コードバッファ40のデータを参照できるため、エラー
検出した命令を不正情報として登録することが容易にな
る。
【0052】また、命令実行の途中で分岐命令等が実行
される場合不正情報39aを検出すると、次の命令以降
がコードバッファ40から読み出されないまま無効にな
るため、不正情報ビット40aの不正情報39aも同時
に破棄される。例えば、図9において、C2命令に対す
るE2がエラーであることを示し、C1が分岐命令であ
った場合に、コードバッファ40はC1命令を実行した
時点でC2以降の命令を無効にし、新たに設定されたプ
ログラムカウンタ値(PC)により命令のフェッチを行
う。これによって、不正情報のE2はステータスレジス
タ37に格納されることなく、正常に命令実行を継続す
ることができる。
【0053】さらに、空き空間の命令のフェッチで不定
データをリードしてエラー検出を行わないようにするこ
とにより、メモリの初期化が不要となるので、システム
の高速化を図ることができる。
【0054】実施の形態6.図10は実施の形態6の構
成図である。図10において、13〜15,18,20
〜22,24〜26は実施の形態1のものと同様であ
り、31及び32は実施の形態3のものと同様であり、
37は実施の形態4のものと同様であり、39及び40
は実施の形態5のものと同様である。41はプロセッサ
13からの実行要求を受けて命令を実行する専用のプロ
セッサで、18,20〜22,24〜26,31,3
2,37,39、40及び後述の42で構成されてい
る。42はコードエンコーダで、不正情報ビット40a
から不正情報線40bを介して出力された不正情報39
aが活性化されていれば、例えばNOP(No Ope
ration)等の不正動作を行わない命令に補正して
補正情報線42aを介して出力する。
【0055】次に動作について説明する。図10及び図
11の構成図において、命令の実行はプロセッサ13か
らプロセッサ41のステータスレジスタ37へのアクセ
スで行われる。これにより、MPUインターフェイス手
段31からコードインターフェイス手段32へ起動信号
31dが出力される。起動信号31dを受けたコードイ
ンターフェイス手段32は、コードメモリ14に対して
アドレスSAを出力する。そして、アドレスSAに対応
した命令(C1、C2…)をフェッチしてコードバッフ
ァ40に格納する。さらに、コードインターフェイス手
段32がフェッチした命令をコードチェック手段39で
解析して、パリティエラー、不正命令等のチェックを行
い、不正情報39aを出力する。そして、コードインタ
ーフェイス手段32でフェッチされた命令をコードバッ
ファ41に格納するタイミングで、不正情報39aを不
正情報ビット40aに各命令と対応づけて格納する。例
えば、図11に示すように命令C1に対するチェック結
果をE1とし、C2に対する結果をE2として各々が対
応するように格納される。
【0056】また、命令実行要求31aを受けた命令実
行制御手段18は、コードバッファ40に対してコード
フェッチ要求18aを出力する。そして、コードバッフ
ァ40に格納されている命令が、内部コードバス40b
を介してコードエンコーダ42に出力される。このと
き、対応する命令の不正情報ビット40aの不正情報3
9aも読み出されて、不正情報線40cを介してステー
タスレジスタ37に格納される。即ち、図9に示すよう
に命令C1が読み出されると同時にE1がステータスレ
ジスタ37に、そしてC2が読み出されたときには同時
にE2がステータスレジスタ37に格納される。例え
ば、命令C2に対応するE2がエラーであることを示し
ていれば、C2を読み出したときに例外発生としてE2
がステータスレジスタ37に格納される。
【0057】一方、コードエンコーダ42ではコードバ
ッファ40から内部コードバス40bを介して得られた
不正情報39aが活性化していれば、例えばNOP(N
oOperation)等の命令実行制御手段18が不
正な動作を行わない命令に補正してデコーダ20に転送
する。そして、不正情報39aが非活性化していれば、
通常の正しい命令を通過させてデコーダ20に転送す
る。従って、不正情報39aが非活性化しているとき
は、正常な命令実行を行うことができる。
【0058】プロセッサ41による命令実行中にエラー
が発生する等の例外が生じた場合にはプロセッサ13で
の処理が必要になるので、プロセッサ41での次の命令
を停止させる。これはステータスレジスタ37のデータ
をステータス解析手段24で一つの命令毎に解析して判
断し、例外発生の場合には実行継続要求24bを非活性
化して、コードバッファ40の不正情報39aをステー
タスレジスタ37に格納するタイミングで命令実行制御
手段18の次の命令実行を停止させる。また、例外発生
の場合、活性化された同期化信号24aにより両プロセ
ッサ13,39の同期動作が行われて、データエンコー
ダ25から例外発生を示すステータスレジスタ37のデ
ータをプロセッサ13に出力する。
【0059】コードバッファ40には不正情報39aを
検出した命令がそのままの状態で保存されるため、コー
ドバッファ40をプロセッサ13からリードできる構成
にしておくことにより、プロセッサ13によるコードメ
モリ14の再読み込みの必要がなくなる。従って、直接
コードバッファ40のデータを参照できるため、エラー
検出した命令を不正情報として表示することが容易にな
る。
【0060】また、命令実行の途中で分岐命令等が実行
される場合不正情報40aを検出すると、次の命令以降
がコードバッファ40から読み出されないまま無効にな
るため、不正情報ビット40aの不正情報39aも同時
に破棄される。例えば、図9において、C2命令に対す
るE2がエラーであることを示し、C1が分岐命令であ
った場合に、コードバッファ40はC1命令を実行した
時点でC2以降の命令を無効にし、新たに設定されたプ
ログラムカウンタ値(PC)により命令のフェッチを行
う。これによって、不正情報のE2はステータスレジス
タ37に格納されることなく、正常に命令実行を継続す
ることができる。
【0061】さらに、空き空間の命令のフェッチで不定
データをリードしてエラー検出を行わないようにするこ
とにより、メモリの初期化が不要となるので、システム
の高速化を図ることができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ステータスレ
ジスタのステータスデータを解析して正常に実行されて
いるときには、第1のプロセッサと第2のプロセッサと
の同期実行を解除することにより第1のプロセッサが命
令実行を自動的に行うので、第2のプロセッサの性能に
左右されることなく、第1のプロセッサによる命令の実
行を高速化することができる。
【0063】請求項2の発明によれば、第2のプロセッ
サからの命令のアドレスを示すプログラムカウンタを設
定するタイミングで、第1のプロセッサの内部に設けた
コードバッファに命令のプリフェッチを行うことによ
り、コードメモリの素子が低速であっても、第1のプロ
セッサの動作が滞ることなく高速処理を行うことができ
る。
【0064】請求項3の発明によれば、コードチェック
手段でエラー検出した命令をエンコーダにより不正な動
作を行わない命令に補正することにより、エラー検出し
た命令による誤動作を防止することができる。
【0065】請求項4の発明によれば、コードチェック
手段でエラー検出した不正情報を不正情報ビットおよび
ステータスレジスタに格納し、エラー検出した命令を実
行するタイミングで例外処理を行うことにより、コード
メモリの初期化処理を不要にすることができる。
【0066】請求項5の発明によれば、コードバッファ
に格納した命令および不正情報を第2のプロセッサから
参照可能にし、エラー検出した命令をエンコーダにより
不正な動作を行わない情報に補正することにより、エラ
ー検出した命令を表示することが容易にできるととも
に、エラー検出した命令による誤動作を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の構成図である。
【図2】 実施の形態1の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図3】 実施の形態2の構成図である。
【図4】 実施の形態2の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図5】 実施の形態3の構成図である。
【図6】 実施の形態3の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図7】 実施の形態4の構成図である。
【図8】 実施の形態5の構成図である。
【図9】 図8の要部を示す構成図である。
【図10】 実施の形態6の構成図である。
【図11】 図10の要部を示す構成図である。
【図12】 従来の制御命令演算処理装置の構成図であ
る。
【図13】 従来の構成による動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図14】 一般的な数値演算処理を行うプロセッサの
プログラム動作を示すフローチャートである。
【図15】 従来の構成による動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図16】 従来の構成による動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
13,16,27,30,34,38,41 プロセッ
サ、14 コードメモリ、15 データメモリ、17,
28,31 MPUインターフェイス手段、23,37
ステータスレジスタ、 24 ステータス解析手段、
33,40 コードバッファ、35,39 コードチェ
ック手段、36,42 コードエンコーダ、35a,3
9a不正情報、40b 不正情報ビット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 命令を実行する第1のプロセッサと、数
    値演算処理を行う第2のプロセッサと、上記命令のコー
    ドが格納されているコードメモリと、上記第1のプロセ
    ッサが上記命令の実行上で使用するデータメモリとから
    構成され、上記第1のプロセッサ内部のMPUインター
    フェイス手段で上記両プロセッサ間の協調をとって協調
    動作により上記命令を実行する制御命令演算処理装置に
    おいて、上記第1のプロセッサの内部に上記命令の実行
    結果を格納するステータスレジスタと、このステータス
    レジスタのデータを解析し上記命令が正常に実行されて
    いるときには、上記両プロセッサ間の同期動作を解除す
    る同期化信号を出力するステータス解析手段とを設けた
    ことを特徴とする制御命令演算処理装置。
  2. 【請求項2】 コードメモリからフェッチした命令を格
    納するコードバッファを第1のプロセッサの内部に設
    け、第2のプロセッサからの上記命令のアドレスを示す
    プログラムカウンタ値を設定するタイミングで、上記コ
    ードバッファへの上記命令のプリフェッチを行うことを
    特徴とする請求項1に記載の制御命令演算処理装置。
  3. 【請求項3】 コードメモリから読み出した命令のパリ
    ティチェック及び不正命令チェックを行うコードチェッ
    ク手段と、このコードチェック手段でエラー検出した命
    令を不正な動作を行わない情報に補正するコードエンコ
    ーダとを第1のプロセッサの内部に設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の制御命令演算処理装置。
  4. 【請求項4】 コードメモリから読み出した命令のパリ
    ティチェック及び不正命令チェックを行いエラー検出し
    た不正情報を出力するコードチェック手段と、上記命令
    を格納するとともに上記命令を格納するタイミングで上
    記不正情報を不正情報ビットに格納し、上記命令を実行
    するタイミングで不正情報をステータスレジスタに格納
    するコードバッファとを第1のプロセッサ内に設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の制御命令演算処理装
    置。
  5. 【請求項5】 コードメモリから読み出した命令のパリ
    ティチェック及び不正命令チェックを行いエラー検出し
    た不正情報を出力するコードチェック手段と、上記命令
    を格納するとともに上記命令を格納するタイミングで上
    記不正情報を不正情報ビットに格納して、上記命令を実
    行するタイミングで不正情報をステータスレジスタ格納
    し、第2のプロセッサから参照可能にしたコードバッフ
    ァと、エラー検出した命令を上記不正情報により不正な
    動作を行わない情報に補正するコードエンコーダとを第
    1のプロセッサ内に設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の制御命令演算処理装置。
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