JPH10240023A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH10240023A
JPH10240023A JP4430997A JP4430997A JPH10240023A JP H10240023 A JPH10240023 A JP H10240023A JP 4430997 A JP4430997 A JP 4430997A JP 4430997 A JP4430997 A JP 4430997A JP H10240023 A JPH10240023 A JP H10240023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
secondary transfer
intermediate transfer
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4430997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
Koichi Hiroshima
康一 廣島
Yasuo Yoda
寧雄 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4430997A priority Critical patent/JPH10240023A/ja
Publication of JPH10240023A publication Critical patent/JPH10240023A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体を用いた画像形成装置において、
転写材の中間転写体からの分離不良を防止し、かつ転写
不良を防止する。 【解決手段】 検知センサ16で中間転写体7と転写ベ
ルト8間の転写ニップTに進入する転写材Pを検知し、
制御装置17で、入力される検知信号に基づいて転写材
Pの先端が転写ニップTに進入する際に、定電流回路1
5aと定電圧回路15bを直列接続した2次転写高圧電
源15から転写ローラ11aに印加される2次転写バイ
アスをオフし、転写材Pの先端が転写ニップTに進入し
た後に、2次転写バイアスをオンするようにタイミング
制御することにより、転写材Pの中間転写体7からの分
離不良が防止され、かつ画像先端での転写不良を防止す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用した画像形成装置に関し、特に像担持体上に形成
したトナー画像を、一旦中間転写体上に1次転写させ、
該中間転写体に転写されたトナー画像を転写材へ2次転
写手段により2次転写して画像形成を行う複写機、プリ
ンター等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体としてのドラム型の電子写真感
光体(以下、感光体という)上に形成したトナー画像
を、一旦中間転写体上に1次転写させ、該中間転写体に
転写されたトナー画像を転写材へ2次転写手段により2
次転写して画像形成を行う画像形成装置は、カラー画像
情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写
してカラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物を
出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、また
はカラー画像形成機能や多色画像形成を備えた画像形成
装置として有効であり、各成分色画像の重ね合わせズレ
(色ズレ)のない画像を得ることが可能である。
【0003】図6は、上記した電子写真プロセスを利用
してカラー画像を形成する従来の画像形成装置の一例を
示す概略図である。この画像形成装置では、帯電ローラ
2により負(マイナス)に帯電された感光体1上に露光
装置3から反射ミラー4を介してレーザービームによる
画像露光Lが与えられて、目的のカラー画像に対応した
静電潜像が形成される。そして、現像装置5、6により
感光体1上にそれぞれ形成担持されたイエロートナー画
像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラック
トナー画像が順次ドラム状の中間転写体7上に重畳転写
され、中間転写体7と転写ベルト8間の転写ニップTに
給送される転写材Pに、目的のカラー画像に対応したフ
ルカラートナー画像が転写される。
【0004】中間転写体7から転写材にトナー像を転写
した後、中間転写体7上には若干の転写残トナーが残留
するが、この転写残トナーは、正極性のバイアスが印加
された中間転写体クリーニングローラ(以下、ICLロ
ーラという)9によって、本来とは逆極性の正極性に転
換されて感光体1に静電的に吸着し、中間転写体7上は
清掃化される。感光体1上に吸着した転写残トナーはそ
の後、クリーニング装置10によって回収される。
【0005】また、転写ベルト8は、転写ローラ11a
と駆動ローラ11bによって伸張懸架されており、転写
ローラ11aには、2次転写高圧電源12から定電流制
御された転写バイアスが印加される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した中間転写体7
に固体ドラムを用いた画像形成装置では、中間転写体7
の周長は最大通紙サイズの紙に相当する画像が形成する
だけの大きさを持つ必要があるため、例えばA3サイズ
を通紙可能な装置を構成しようとすると、最低でも直径
180mm以上の中間転写体7が必要になる。このた
め、曲率の小さい中間転写体上のトナー画像を転写材に
転写しようとすると曲率分離ができず、転写電荷によっ
て転写材と中間転写体が巻き付いてしまうという問題が
あるが、図6に示した画像形成装置のように、中間転写
体7に、バイアスを印加した転写ベルト8を当接させる
ことによって、中間転写体7からのトナー像の転写と転
写材の分離を同時に行うことができる。
【0007】しかしながら、転写ベルト8によって中間
転写体7から転写材を分離する機構も、転写材である紙
の状態によっては分離ができなくなる場合がある。例え
ば、紙の先端が折れ曲がっていたり、カールしていたり
する場合には、この部分と中間転写体7表面が選択的に
放電を起こしてしまい、これによって発生する電荷ペア
でお互いが吸着してしまうことがある。これを防止する
ためには、紙先端だけ転写バイアスをOFFにして紙を
通過させ、この後に転写バイアスを印加して転写を行う
ことが有効である。
【0008】しかしながら、転写バイアスを印加する高
圧電源の立ち上がりが遅いと、画像領域になっても十分
な転写バイアスが印加できず、転写不良を引き起こすこ
とがあった。特に、2次転写を定電流制御で行っている
場合は定電流フィードバックに時間がかかるため、転写
不良が顕著になるという問題があった。
【0009】また、上記した画像形成装置では、転写ベ
ルト7による2次転写後の2次転写残トナーのICLロ
ーラ9への付着による帯電性の低下による2次転写不良
を防止するために、2次転写残トナーの極性を転写バイ
アスの極性(正極性)に反転して帯電させる必要がある
が、転写材(紙)、中間転写体6、転写ベルト7の抵抗
値が低下する高温高湿環境(H/H環境)下では、十分
な転写電界が形成できずに2次転写不良が発生しやすく
なる。
【0010】特に、2次転写に定電流制御を行っている
場合には転写電流が紙に逃げたり、トナーの存在しない
部分に選択的に流れたりすることによって転写効率が低
下し、トナーの帯電が不十分になる。このような条件下
では、2次転写残トナーが増加して中間転写体7のクリ
ーニング不良が発生するという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、中間転写体を用いた画
像形成装置において、転写不良の防止と中間転写体のク
リーニング不良の防止と、転写材の中間転写体からの分
離不良を防止することができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、像を担時する像担時体と、該
像担時体を帯電する帯電手段と、前記像担時体上に静電
潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してト
ナー画像を形成する現像手段と、前記像担時体に当接し
て前記トナー画像を1次転写される中間転写体と、該中
間転写体に対して当接離間自在に配置され、前記中間転
写体に1次転写された前記トナー画像を転写材へ2次転
写する2次転写手段と、該2次転写手段に2次転写バイ
アスを印加する2次転写電源とを備えた画像形成装置に
おいて、前記転写材の先端が前記中間転写体と前記2次
転写手段間の転写ニップに進入して、既定時間後に前記
2次転写バイアスの印加をオンするように制御する制御
手段を備え、前記2次転写電源は、定電流回路と定電圧
回路とを直列に接続して構成されていることを特徴とし
ている。
【0013】また、前記中間転写体に当接離間自在に配
置され、前記2次転写手段による2次転写後に前記中間
転写体上に残留する2次転写残トナーを帯電させて前記
像担時体に静電的に吸着させるローラを有することを特
徴としている。
【0014】また、像を担時する像担時体と、該像担時
体を帯電する帯電手段と、前記像担時体上に静電潜像を
形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー画
像を形成する現像手段と、前記像担時体に当接して前記
トナー画像を1次転写される中間転写体と、該中間転写
体に対して当接離間自在に配置され、前記中間転写体に
1次転写された前記トナー画像を転写材へ2次転写する
2次転写手段と、該2次転写手段に2次転写バイアスを
印加する2次転写電源とを備えた画像形成装置におい
て、前記2次転写手段による2次転写時に適正な2次転
写が行えるような2次転写の最低電圧値を設定し、前記
2次転写電源は、前記最低電圧値を保持するようにして
前記2次転写手段に2次転写バイアスを印加することを
特徴としている。
【0015】また、前記2次転写電源は、定電流回路と
定電圧回路とを直列に接続して構成されており、前記定
電圧回路は前記最低電圧値を発生することを特徴として
いる。
【0016】(作用)本発明の構成によれば、2次転写
バイアスをOFFして中間転写体と2次転写手段間の転
写ニップに転写材の先端を進入させた後に、定電流回路
と定電圧回路を直列に接続した2次転写電源から2次転
写手段に2次転写バイアスの印加をONすることによ
り、立ち上り特性のよい定電圧電源と、画像形成に必要
な定電流電源の特性を両立させ、転写材の先端がカール
していたり、転写材の製造時の裁断面のコバ等が存在し
ている場合でも、このコバと中間転写体の間に発生する
過剰な放電による吸着力が生じないので、転写材の中間
転写体からの分離不良が防止され、さらに、画像先端で
の転写不良を防止することができる。
【0017】また、2次転写電源による2次転写の最低
電圧値を設定して、この最低電圧値以下にならないよう
に保持することにより、高温高湿環境下での転写不良や
中間転写体のクリーニング不良を防止することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態に係る画像形成装置(本実施の形態では、フルカラー
モードのレーザービームプリンター)を示す概略構成図
である。なお、図6に示した従来の画像形成装置と同一
部材には同一符号を付して説明する。
【0020】この画像形成装置は、感光体1、帯電ロー
ラ2、露光装置3、現像装置5、6、中間転写体7、2
次転写体である転写ベルト8、転写ローラ11aなどを
備えている。
【0021】感光体1は、本実施の形態では直径62m
mの負帯電の有機感光体で、所定のプロセススピード
(例えば100mm/sec)で矢印a方向に回転駆動
される。
【0022】露光装置3は、本実施の形態では波長76
0nmの赤外レーザーユニット(不図示)を備えてい
る。
【0023】帯電ローラ2は、感光体1表面に所定の押
圧力で当接され、感光体1の回転駆動に伴い従動回転
し、高圧電源13から例えば−600Vの直流電圧に、
周波数1000Hzでピーク間電圧2000Vの正弦波
の交流電圧を重畳したバイアスを印加して感光体1を帯
電処理する。
【0024】現像装置5はBk(ブラック)現像器5a
を備え、現像装置6はY(イエロー)現像器6a、M
(マゼンタ)現像器6b、C(シアン)現像器6cを備
えており、現像装置5は固定式で現像装置6は回転式で
ある。
【0025】現像装置5は、磁性一成分トナーを用いた
ジャンピング現像方式を用いており、固定マグネットロ
ール(不図示)を内包する直径20mmの導電性非磁性
スリーブに粒径6μmのトナーを弾性ブレード(不図
示)でコーティングし、前記非磁性スリーブに印加され
る例えば−350Vの直流電圧と、周波数2000Hz
でピーク間電圧1600Vの矩形波の交流電圧によって
感光体1との間でジャンピングさせて反転現像を行う。
【0026】現像装置6は、Y(イエロー)現像器6
a、M(マゼンタ)現像器6b、C(シアン)現像器6
cを回転ロータリー(不図示)に組み込み、現像時にこ
の回転ロータリー(不図示)を回転させることによって
各Y(イエロー)現像器6a、M(マゼンタ)現像器6
b、C(シアン)現像器6cを感光体1表面に当接さ
せ、非磁性一成分トナーを用いたジャンピング現像方式
で現像を行う。また、トナーは、内部にワックスを含ん
だコア/シェル構造の粒径6μmの重合トナーであり、
塗布ローラ(不図示)によって現像スリーブ(不図示)
にコートされ、弾性ブレード(不図示)で層厚を規制さ
れて現像部に送られ、現像装置5と同様のバイアス条件
で現像される。
【0027】1次転写を行うローラ状の多層構成の中間
転写体7は、感光体1表面に当接し、矢印b方向に感光
体1と同じ周速度で回転駆動される。中間転写体7には
電源14が接続されており、中間転写体7に所定の1次
転写バイアス(正極性の直流電圧)を印加する。中間転
写体7はアルミニウム製のドラム基体7a上に肉厚5m
mの導電ゴム層7bが形成され、さらにこの上に抵抗層
7cが10μmコーティングされている。導電ゴム層7
bは、エピクロルヒドリンゴムとNBRゴムを混合して
体積抵抗値1E6Ωcmに調整したものであり、抵抗層
7cは、体積抵抗値1E12Ωcmのウレタン樹脂であ
る。また、中間転写体7全体の抵抗値は、長手長さ31
0mm、ニップ幅5mmで金属電極を当接させ、1KV
の電圧を印加して測定したところ5E6Ωであった。
【0028】2次転写手段としての転写ベルト8は、転
写ローラ11aと駆動ローラ11bによって伸張懸架さ
れており、転写ローラ11aは駆動ローラ11bの回転
駆動によって転写ベルト8に従動して回転する。転写ベ
ルト8の周速は中間転写体7の周速とほぼ同じである。
転写ローラ11a、駆動ローラ11bは共に直径14m
mの芯金に体積抵抗値1E5Ωの導電ゴム層を形成して
直径20mmとしたローラである。
【0029】また、転写ベルト8は、シームレスの2層
構成のゴムベルトであり、基層はカーボンを分散して体
積抵抗値が1E7Ωに調整された厚み300μmのウレ
タンゴムである。転写ベルト8の表層は、転写材Pを吸
着する必要があり、また、小サイズの転写材Pとしての
紙が通紙された場合に非通紙部に転写電流が過大に流れ
込むことを防止するために高抵抗である必要があり、さ
らにトナーで汚れにくいような材料を選択する必要があ
る。このような特性を満足するために、本実施の形態で
は表層材料としてフッ素系の樹脂塗料を用いた。具体的
には、PVDF、もしくはPVDFやPTFEと他のオ
レフィン系の樹脂を共重合させた樹脂を基層上に塗工し
たものを用い、遠心成型法で表層を10μmの厚みで成
型し、架橋を行った後にウレタン導電基層を厚み300
μmで成型して転写ベルト8を作製した。
【0030】転写ローラ11aには2次転写高圧電源1
5が接続されており、転写ローラ11aに所定の2次転
写バイアス(正極性の直流電圧)を印加する。2次転写
高圧電源15は、定電流回路15aと定電圧回路15b
を直列に接続して構成されている。また、中間転写体7
と転写ベルト8との間の転写ニップTの近傍には、給紙
される転写材Pの転写ニップTへの進入を検知する非接
触型の検知センサー16が配置されている。検知センサ
ー16から入力される検知情報は制御装置17に入力さ
れ、制御装置17は、入力される検知情報に基づいて2
次転写高圧電源15から転写ローラ11aへの2次転写
バイアスの印加タイミングを制御する(詳細は後述す
る)。
【0031】転写ベルト8の抵抗値は上記した中間転写
体7の抵抗値測定と同様に、転写ベルト8の長手一杯に
ニップ幅5mmで金属電極を当接させ、1KVの電圧を
印加して測定したところ1E9Ωであった。
【0032】また、中間転写体7の外周面にはローラ状
の多層構成のICLローラ(中間転写体クリーニングロ
ーラ)9が設置されており、電源18から所定の帯電バ
イアス(正極性の直流電圧)が印加される。転写ベルト
8とICLローラ9は、中間転写体7に対して当接離間
自在に設置されている。
【0033】次に、上記した画像形成装置の動作につい
て説明する。
【0034】画像形成時には、感光体1は駆動手段(不
図示)により所定のプロセススピード(本実施の形態で
は100mm/sec)で回転駆動され、高圧電源13
から所定の帯電バイアス(本実施の形態では−600V
の直流電圧に、周波数1000Hzでピーク間電圧20
00Vの正弦波の交流電圧を重畳したバイアス)が印加
された帯電ローラ2により所定の極性、電位に帯電処理
される。
【0035】そして、帯電された感光体1上に露光装置
3によりレーザービームによる画像露光Lが与えられ
て、目的のカラー画像の第1の色成分像(例えば、イエ
ロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。次い
で、その静電潜像がY(イエロー)現像器6aにより第
1色であるイエロートナーにより現像される。
【0036】感光体1上に形成担時された前記第1色の
イエロートナー画像は、感光体1と中間転写体7との間
の転写ニップを通過する過程で、この転写ニップでの圧
力と電源14より中間転写体7に印加される1次転写バ
イアスにより形成される電界とによって、中間転写体7
の外周面に1次転写されていく。以下、同様にしてM
(マゼンタ)現像器6b,C(シアン)現像器6c,B
K(ブラック)現像器5aにより感光体1上にそれぞれ
形成担時された第2色のマゼンタトナー画像、第3色の
シアンナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中
間転写体7上に重畳転写され、目的のカラー画像に対応
した合成カラートナー画像が形成される。この工程を1
次転写という。
【0037】この際、感光体1から中間転写体7への第
1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための電源1
4から印加される1次転写バイアスは、トナーと逆極性
(正)の+100Vの直流電圧である。なお、感光体1
から中間転写体7への第1〜第4色のトナー画像の順次
重畳転写工程において、転写ベルト8及びICLローラ
9は中間転写体7から離間している。
【0038】そして、給紙カセット(不図示)から紙な
どの転写材Pが、中間転写体7と転写ベルト8との間の
転写ニップT(転写ローラ11a近傍)に給送される。
この際、2次転写高圧電源15より転写ローラ11aへ
2次転写バイアスが印加され、中間転写体7から転写材
P上に合成カラートナー画像が転写される。この工程を
2次転写という。
【0039】そして、合成カラートナー画像が転写され
た転写材Pは、転写ベルト8によっって定着装置(不図
示)に搬送され、加熱溶着された後に排出される。
【0040】また、中間転写体7上に2次転写されずに
残った2次転写残トナーは、電源18から所定の帯電バ
イアス(正極性の直流電圧)が印加されたICLローラ
9によって本来とは逆極性の正極性に転換されて感光体
1に静電的に吸着し、中間転写体7上は清掃化される。
感光体1上に吸着したトナーはその後、クリーニング装
置10によって回収される。
【0041】次に、上記した画像形成工程における中間
転写体7からの転写材(紙)Pの分離動作について説明
する。
【0042】転写バイアスが印加された中間転写体7と
転写ベルト8との間の転写ニップTに転写材Pが給送さ
れると、転写材Pの表裏と対向面においても放電もしく
は電荷の注入が行われ、転写材Pは転写電荷を持つよう
になる。放電によって電荷の移動が起こった場合には、
同時に中間転写体7と転写ベルト8表裏にも逆極性の電
荷が移動するため、それぞれに引き合う力が生じる。
【0043】本実施の形態の構成では、中間転写体7の
抵抗値が転写ベルト8の表面抵抗値に比べて低いため、
中間転写体7上の電荷の減衰が転写ベルト8上の電荷の
減衰より早くなり、最終的には転写材Pと転写ベルト8
の引き合う力で転写材Pが分離される。しかしながら、
転写材Pである紙の先端がカールしていたり、紙の製造
時の裁断面のコバ等が存在していた場合は、このコバと
中間転写体7の間に過剰な放電が生じてしまい、中間転
写体7と紙との間に大きな吸着力が発生し、分離不良と
なることがあった。
【0044】このような分離不良を防止するために、本
実施の形態では、中間転写体7と転写ベルト8との間の
転写ニップTに転写材Pの先端が進入した後に転写バイ
アスを印加して、転写材Pの先端のコバ等に過剰な放電
が発生しないように転写バイアスを制御するようにし
た。
【0045】具体的には、中間転写体7と転写ベルト8
との間の転写ニップTに、転写材Pの先端が進入したこ
とを検知センサ16によって検知すると、検知信号が制
御装置17に出力される。制御装置17は、入力される
検知信号に基づいて転写材Pの先端が転写ニップTに進
入した10msec(転写材Pの先端からの距離換算で
1mm)後に、2次転写高圧電源15から転写ローラ1
1aに転写バイアスの印加を開始するように印加タイミ
ングを制御する。
【0046】ところで、転写材Pの先端では転写バイア
スをOFFしながらも、画像先端では転写不良を防止す
るために転写バイアスは立ち上がっている必要がある。
上記したように、転写材Pの先端が転写ニップTに1m
m進入後に転写バイアスがONになり、転写材Pの先端
から画像領域までは5mm程度の先端余白をとると、プ
ロセススピードから換算して、40msecの間に転写
バイアスは適正値にまで立ち上がっている必要がある。
【0047】この場合、図6に示した従来の画像形成装
置のように、2次転写高圧電源15に定電流回路を用い
ていると、定電流値に制御するためのフィードバックル
ープに時間を要するため、画像領域にまで転写電圧が達
しない。具体的には、転写に高い電圧が必要な低湿環境
で高抵抗紙を通紙した場合、例えば+20μmAを流す
ために必要な転写電圧は+2.3KVであるのに対し、
図2に示すように、定電流回路でこの電圧に達するまで
には約300msecかかる。このため、低湿環境化で
は画像先端から25mm以上も転写不良が発生した。
【0048】これを防止するためには、フィードバック
ループのない定電圧回路を用いればよいのであるが、こ
のような定電圧回路を用いると、異なった紙種、環境下
で+20μmAの転写電流が確保できないために一定の
転写条件を得ることができず、転写不良や突き抜けと呼
ばれる再転写を防ぐことができない。
【0049】このため、本実施の形態での2次転写高圧
電源15では、定電流回路15aと定電圧回路15bを
直列に接続して転写バイアス電源とする構成としてい
る。具体的には、定電圧回路15bは+500Vの一定
電圧とし、定電流回路15aはこれに流れる電流が+2
0μmAに流れるように電圧を制御するようにした。
【0050】このように、本実施の形態では、中間転写
体7から転写材Pを確実に分離することができる。ま
た、転写ローラ11aに転写バイアスを印加する2次転
写高圧電源15は、立ち上がりの速い定電圧回路15b
でゲタをはかせ、+20μmAを流すために不足する電
圧を定電流回路15aで補充することができる。
【0051】更に、2つの高圧回路が同時に動作を始め
ることから立ち上がり特性を大きく改善することがで
き、図3に示すように、上記した条件下で約25mse
cで+20μmAを流すために必要な転写電圧(+2.
3KV)にまで転写電圧を立ち上げることができる。
【0052】この結果、転写材Pの先端が転写ニップT
に1mm進入後に転写バイアスがONになり、3.5m
m進入後には転写バイアスが正規の値にまで立ち上がっ
ているため、画像領域内では転写不良が発生するこはな
く、良好な画像形成を行うことができる。
【0053】なお、本実施の形態では、上記したように
転写バイアスのONのタイミングを、転写材Pの転写ニ
ップTへの進入を検知する検知センサ16からの検知信
号に基づいて決定したが、これ以外にも、例えば画像書
き出しのレーザー発光信号や、給紙タイミング等と連動
させて行うことも可能である。
【0054】(第2の実施の形態)図4は、本実施の形
態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施
の形態では、図1に示した画像形成装置の検知センサー
16と制御装置17がない以外は第1の実施の形態と同
様であり、構成、動作の説明は省略する。
【0055】この画像形成装置では、第1の実施の形態
で説明したように、中間転写体7上の2次転写残トナー
を、ICLローラ9で正極性に帯電して感光体1に回収
する。このため、2次転写残トナーは、ある程度極性が
反転されて正極性になっていないと、2次転写残トナー
が全てICLローラ9に付着してしまい、ICLローラ
9の汚れや中間転写体7のクリーニング不良が発生す
る。
【0056】また、通常状態では、上記したように転写
ベルト8、転写ローラ11aによる2次転写では、+2
0μmAの定電流制御を行っているため、トナーは常に
正極性の帯電を受け、2次転写残トナーのトリボが極端
に負極性になることはない。しかしながら、高温高湿環
境(H/H環境)では、吸湿したような転写材Pを用い
た場合、2次転写電流がリークしてトナーを帯電できな
くなったり、中間転写体7や転写ベルト8が吸湿して低
抵抗化すると+20μmAの電流が直接注入電流として
流れてしまい、トナーを帯電させるような電界が形成で
きなくなってしまう。また、抵抗の低い転写材(吸湿
紙)Pでは、図5に示すように、転写電流Aは抵抗が低
い部分を選択的に流れるため、トナーが転写されにくく
なる。
【0057】このため、高温高湿環境(H/H環境)で
は、転写不良や2次転写残トナーが負極性のままでIC
Lローラ9に達することが多くなり、ICLローラ9の
汚れや中間転写体7のクリーニング不良が発生しやすく
なる。
【0058】そこで、本実施の形態では、高温高湿環境
(H/H環境)においても十分な2次転写効率を確保
し、2次転写残トナーを正極性に帯電するために、2次
転写電圧の最低値を設定するような構成にした。
【0059】具体的には、第1の実施の形態で用いた2
次転写高圧電源15により、定電圧回路15bの電圧を
適正に設定することによって、このような効果を得るこ
とができる。
【0060】以下、第2の実施の形態について詳細に説
明する。
【0061】図6に示した従来の画像形成装置のよう
に、+20μmAによる定電流制御で高温高湿環境(H
/H環境)下で抵抗の低い転写材(吸湿紙)Pを通紙し
た場合、転写ベルト8に印加される電圧は+400Vに
なった。このときの転写電界は十分形成できておらず、
2次転写残トナーは増加し、トリボ測定値も−5μC/
gと負(マイナス)の値であった。この結果、正(プラ
ス)の電圧が印加されているICLローラ9は負(マイ
ナス)のトナーで汚され、さらにICLローラ9によっ
て十分に正(プラス)に帯電できなかったトナーによっ
て中間転写体7のクリーニング不良も発生した。
【0062】そこで、本実施の形態では、2次転写高圧
電源15の定電圧回路15bの設定値を+900Vとし
た。+900Vは通常環境で+20μmAを流したとき
に発生する転写電圧の値である。実際には、定電圧回路
15bで+900Vを印加したときに+60μmA程度
の転写電流が流れている。この時点では転写ベルト8に
対しては定電流制御は行われていないが、この電流値
(+60μmA程度)を流すことによって適正な転写電
界が形成され、高温高湿環境(H/H環境)下の抵抗の
低い転写材(吸湿紙)Pにおいても十分な転写を行うこ
とができるようになる。
【0063】このように、本実施の形態では、2次転写
高圧電源15の定電圧回路15bの2次転写電圧の最低
電圧値(本実施の形態では+900V)を設定して、こ
の最低電圧値以下にならないように保持することによっ
て、中間転写体7と転写ベルト8との間には十分な転写
電界が形成され、転写不良や中間転写体7のクリーニン
グ不良を防止することができる。
【0064】なお、本実施の形態では、2次転写高圧電
源15として定電流回路15aと定電圧回路15bを直
列に接続した転写バイアス電源を用いたが、2次転写電
圧の下限電圧を保証できるような2次転写高圧電源構成
であればこのような構成に限定されるものではない。
【0065】また、上記した各実施の形態の画像形成装
置では、ドラム状の中間転写体と転写ベルトを備えてい
たが、ベルト状の中間転写体と転写ローラ等の場合でも
同様の効果を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、転写バイアスをOFFして中間転写体と2次転写手
段との間の転写ニップに転写材の先端を進入させた後
に、定電流回路と定電圧回路を直列に接続した2次転写
電源から2次転写手段に転写バイアスの印加をONする
ことにより、転写材の中間転写体からの分離不良が防止
され、さらに、画像先端での転写不良を防止して、良好
な画像形成を行うことができる。
【0067】また、第2の発明によれば、2次転写電源
による2次転写の最低電圧値を設定して、この最低電圧
値以下にならないように保持することにより、高温高湿
環境下での転写不良や中間転写体のクリーニング不良を
防止して、良好な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図2】従来の定電流制御の2次転写高圧電源における
転写電圧の立ち上がりを表した図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の2次転写高圧電源における転写電圧の立ち上がりを表
した図。
【図4】中間転写体と転写ベルトとの間の転写ニップ内
での転写電流の流れ込みを説明した図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図6】従来例に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体(像担時体) 2 帯電装置(帯電手段) 3 露光装置(露光手段) 5、6 現像装置(現像手段) 7 中間転写体 8 転写ベルト(2次転写手段) 9 ICLローラ(ローラ) 11a 転写ローラ 15 2次転写高圧電源(2次転写電源) 15a 定電流回路 15b 定電圧回路 16 検知センサ(検知手段) 17 制御装置(制御手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を担時する像担時体と、該像担時体を
    帯電する帯電手段と、前記像担時体上に静電潜像を形成
    する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー画像を
    形成する現像手段と、前記像担時体に当接して前記トナ
    ー画像を1次転写される中間転写体と、該中間転写体に
    対して当接離間自在に配置され、前記中間転写体に1次
    転写された前記トナー画像を転写材へ2次転写する2次
    転写手段と、該2次転写手段に2次転写バイアスを印加
    する2次転写電源とを備えた画像形成装置において、 前記転写材の先端が前記中間転写体と前記2次転写手段
    間の転写ニップに進入して、既定時間後に前記2次転写
    バイアスの印加をオンするように制御する制御手段を備
    え、 前記2次転写電源は、定電流回路と定電圧回路とを直列
    に接続して構成されている、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体に当接離間自在に配置さ
    れ、前記2次転写手段による2次転写後に前記中間転写
    体上に残留する2次転写残トナーを帯電させて前記像担
    時体に静電的に吸着させるローラを有する、 請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体がドラム形状である、 請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像を担時する像担時体と、該像担時体を
    帯電する帯電手段と、前記像担時体上に静電潜像を形成
    する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー画像を
    形成する現像手段と、前記像担時体に当接して前記トナ
    ー画像を1次転写される中間転写体と、該中間転写体に
    対して当接離間自在に配置され、前記中間転写体に1次
    転写された前記トナー画像を転写材へ2次転写する2次
    転写手段と、該2次転写手段に2次転写バイアスを印加
    する2次転写電源とを備えた画像形成装置において、 前記2次転写手段による2次転写時に適正な2次転写が
    行えるような2次転写の最低電圧値を設定し、前記2次
    転写電源は、前記最低電圧値を保持するようにして前記
    2次転写手段に2次転写バイアスを印加する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記2次転写電源は、定電流回路と定電
    圧回路とを直列に接続して構成されており、前記定電圧
    回路は前記最低電圧値を発生する、 請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体に当接離間自在に配置さ
    れ、前記2次転写手段による2次転写後に前記中間転写
    体上に残留する2次転写残トナーを帯電させて前記像担
    時体に静電的に吸着させるローラを有する、 請求項4記載の画像形成装置。
JP4430997A 1997-02-27 1997-02-27 画像形成装置 Pending JPH10240023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4430997A JPH10240023A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4430997A JPH10240023A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10240023A true JPH10240023A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12687900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4430997A Pending JPH10240023A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10240023A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6697583B2 (en) 2001-08-17 2004-02-24 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming device using same
US6731890B1 (en) * 2002-11-14 2004-05-04 Nexpress Solutions Llc Transfer of toner using a time-varying transfer station current

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6697583B2 (en) 2001-08-17 2004-02-24 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming device using same
US6731890B1 (en) * 2002-11-14 2004-05-04 Nexpress Solutions Llc Transfer of toner using a time-varying transfer station current

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6990300B2 (en) Image forming apparatus with bias and integral current control features
JP2004145294A (ja) 画像形成装置
US7848671B2 (en) Image forming apparatus with multiple image forming portions and image transfers
US20160195837A1 (en) Image forming apparatus
JP4684617B2 (ja) 画像形成装置
JP4110035B2 (ja) 画像形成装置
JP3196329B2 (ja) 画像形成装置
JP4255709B2 (ja) 画像形成装置及びその転写材ジャム検出方法
JP2006126320A (ja) 画像形成装置
JP2002278307A (ja) 画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法
JP2000235315A (ja) 画像形成装置
JPH10240023A (ja) 画像形成装置
JP2000098839A (ja) クリーニング装置を備えた画像形成装置
JPH1048965A (ja) 画像形成装置
JP2020020920A (ja) 画像形成装置
JPH0627831A (ja) 画像形成装置
JP3666045B2 (ja) 画像形成装置
JPH10274891A (ja) 画像形成装置
JPH08146787A (ja) 画像形成装置の転写制御方法
JP3560304B2 (ja) 画像形成装置
JPH11338269A (ja) 画像形成装置
JP2004252300A (ja) 画像形成装置
JP2003029551A (ja) 画像形成装置
JP2005017337A (ja) 画像形成装置
JP2000075675A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106